クリスマスが近くなると、どの店先にもこの花が並び始め、販売用のこの花は、花屋さんの店先で売られるだけでなく、大型スーパーでも売られています。
こうしたスーパーはもちろんのこと、最近では、量販店やドラッグストア、近くのコンビニでも売られています。
クリスマスツリーでもないのに、時期になると、よく目にする花、ポインセチアは、どこからきた花なのでしょうか。
しかし、花というには、おしべもめしべも、第一、花びらがありません。
ポインセチアは、花ではなくて、木なのではないでしょうか。
- ポインセチアとは、どんな花?
- クリスマスがらみの花言葉が、いっぱい
- 寒さに弱い、ポインセチアの育て方や大事な注意点
- ポインセチアの名前は、実在の人物の名前に由来
- ポインセチアの開花時期
- 種類(原種、園芸品種)
- まとめ
1. ポインセチアとは、どんな花?
原産地は、メキシコ、中央アメリカで、11月から12月にかけて、幹の上部を中心に、赤や桃色、あるいは乳白色に、葉の色が変わります。
その赤と緑の色が、聖なるクリスマスの色と重なるので、非常に珍重され、特に、欧州では、緑の全くない時期なので、歓迎されています。
葉の色と言っても、実際は、葉ではありません。
ポインセチアの赤くなる部分、普通、葉や花と言っている部分は、苞と言って、花のつぼみをつつむさやのような部分です。
従って、開花すると、普通は、見えにくくなります。
ところが、苞が発達して、花びらや葉のように見える花もあります。
ポインセチアは、葉に見える例です。
花の中心となる部分は、苞の奧深いところにあるつぶつぶの部分が、それです。
つまり、赤く着色するのは、苞が発達した苞葉と呼ばれる部分なのです。
このように、冬場に人気の花なのに、寒さには弱いという矛盾をはらんだ花でもあります。
2. クリスマスがらみの花言葉が、いっぱい
どうしても、クリスマスやキリストがらみの花言葉が多くなります。
基本的には、同じような意味の言葉なのですが、あえて違うとしてカウントすると、花言葉に商標登録もありませんから、キリスト教を主とする国の数だけ、花言葉があると言えそうです。
また、色によっても若干の違いがあります。
2-1. 私の心は燃えている
ポインセチアの葉の赤い色は、同じ赤でも、紅の赤に近い、深みのある赤です。
それだけに、相手を思う心には深いものがあります。
加えて、次々に、赤く色を変えていく葉は、心の高まり、深まりを表しています。
思いは、ますます深まり、燃えて行きます。
2-2. 聖なる願い
クリスマスが近づくと欧州の家々では、ツリーを飾り、プレゼントを周りに並べて、聖なるクリスマスに向けた、カウントダウンが始まります。
そこに置かれたポインセチアにも人々の願いが込められています。
ポインセチアもまた、願いを叶えるべく、日増しに赤みを増していきます。
2-3. 祝福する
神の恵みやご加護を伝えるのは、実際には、司祭ですが、赤く染まったポインセチアが、神の御心や思いを伝える代理人としてのキリスト像などのように、偶像的な意味合いで受け取られた花言葉です。
ポインセチアが、司祭になり変わって、神の恵みを伝えています。
2-4. 慕われる人(白のポインセチア)
全ての人に対して色眼鏡で見ることがなく、何色にも属さない、中立の白を大事に、その立場を堅持する人物は、誰からも頼りにされ、信頼され、慕われる存在となるはずです。
2-5. 純潔(ピンクのポインセチア)
メキシコの先住民族の間では、輝くようなポインセチアのピンクの花の色を、その美しさ故に、汚れのない、清らかな心のシンボルとして、大切にしてきました。
そんな人々の心が、透き通るようなピンクに、込められています。
2-6. 思いやり(ピンクのポインセチア)
相手の立場や心を読み取り、常に、相手の身になって考え、相手の思いを大切にする広くおおらかな心がもっている、心のゆとりや暖かさが、ピンクの色で表わされています。
3. 寒さに弱い、ポインセチアの育て方や大事な注意点
冬を代表する花なのに、寒さに弱いという、やっかいな花です。
事実、霜に当たると、枯れます。
そこで、10度を下回らない、できるだけ日光の当たる場所をさがして、鉢を置き、育てます。
暖かい場所というと、窓辺、特に、出窓が連想されますが、朝方などは、窓際、特に、出窓は、室内よりもかなり気温が下がるので、要注意です。
逆に、乾燥には強いので、水のやり過ぎにも注意が必要です。
土が、完全に乾いてから水をやる程度で、十分です。
冬場は、特に、乾燥しにくい季節でもありますから、忘れていたくらいでも構いません。
湿った状態で水をやると、根腐れを起こします。
また、葉に、ものが当たると、その部分が黒く変色して、場合によっては、毒性のある、白い液をだすことがあります。
この液は、人によっては、かぶれることがあります。
一年間のサイクルとしては、4月から5月にかけて土作りをし、苗植えや植え替えをします。
4月から7月にかけて、剪定を済ませ、9月から10月に、挿し木で増やします。
春先の苗植えや植え替えの代わりに、挿し木を行なっても構いません。
なお、土は、観葉植物用や花と野菜用の土が、便利な上に、適しています。
ところが、クリスマスの頃に、赤く色づかせるには、短日処理という。
「日が短くなった。冬になったぞ」と、ポインセチアに思い込ませる、処理をしなければなりません。
これが、なかなかやっかいな仕事です。
9月10月あたりから、夕方の7時から、翌朝の9時頃まで、鉢全体にダンボールの箱をかぶせ、その上に、光が漏れないように、黒いビニルをかけます。
途中で、光が漏れるようなことがあると、それまでは、リセットされて、始めからのやり直しとなります。
根気と熱意が不可欠な、作業だけに、色づいた際の喜びは、格別です。
4. ポインセチアの名前は、実在の人物の名前に由来
この花の原産地メキシコへの初代アメリカ公使の名前が、R・ポインセットだったことから、彼の名前をとって名付けられました。
5. ポインセチアの開花時期
11月から12月にかけて、開花と言うより、赤く色づいてきます。
6. 種類(原種、園芸品種)
6-1. ウインターローズ
ローズと付くように、葉や苞に当たる部分が、バラのつぼみのように丸くなっていて、色づく部分が、八重咲きになっているので、バラの花のようなボリユーム感のあるポインセチアです。
色も、赤、白、ピンク、斑入りのものまであります。
6-2. プリンセチア
ポインセチアの改良品種で、フラワー・オブザ・イヤーの最優秀賞を始め、様々な賞を総なめにした伝説の種類です。
淡いピンクの「ルージュ」濃いピンクの「ホットピンク」など、同じピンクでも、色合いの違いで、様々なバリエーションのポインセチアを創り出しています。
6-3. レモン・スノー
珍しく黄色に染まるポインセチアです。
ただし、黄色=レモンだから黄色と言っても、スノーと付いているように、真っ白な雪の色、白が仕事をしている色で、どちらかというと黄色がかった白に、変わっていく葉をもつポインセチアです。
ポピュラーな赤と並べて色のコントラストを楽しむ人もいます。
6-4. ウィンター・ローズ・マーブル
名前から分かるように、ウィンターローズを品種改良した、ウィンターローズの新製品です。
名前に「マーブル」と追加された部分が、新しい訳ですが、その「マーブル」というのは、白い葉に、薄いピンク色の葉脈が広がるデザインになっているところで、自然の造り出すマーブル模様の美しさに驚かされる品種です。
まとめ
今や、年末には欠かせない花としての地位を手中に修めたポインセチア。
水の管理は大変ですが、手をかけた分は、かけた分だけ、美しさとして返してくれます。
小うるさい世話が大変ですが、手をかけた分、かけた以上のものが、咲いてくれます。
5. ポインセチアの開花時期
11月から12月にかけて、開花と言うより、赤く色づいてきます。
6. 種類(原種、園芸品種)
6-1. ウインターローズ
ローズと付くように、葉や苞に当たる部分が、バラのつぼみのように丸くなっていて、色づく部分が、八重咲きになっているので、バラの花のようなボリユーム感のあるポインセチアです。
色も、赤、白、ピンク、斑入りのものまであります。
6-2. プリンセチア
ポインセチアの改良品種で、フラワー・オブザ・イヤーの最優秀賞を始め、様々な賞を総なめにした伝説の種類です。
淡いピンクの「ルージュ」濃いピンクの「ホットピンク」など、同じピンクでも、色合いの違いで、様々なバリエーションのポインセチアを創り出しています。
6-3. レモン・スノー
珍しく黄色に染まるポインセチアです。
ただし、黄色=レモンだから黄色と言っても、スノーと付いているように、真っ白な雪の色、白が仕事をしている色で、どちらかというと黄色がかった白に、変わっていく葉をもつポインセチアです。
ポピュラーな赤と並べて色のコントラストを楽しむ人もいます。
6-4. ウィンター・ローズ・マーブル
名前から分かるように、ウィンターローズを品種改良した、ウィンターローズの新製品です。
名前に「マーブル」と追加された部分が、新しい訳ですが、その「マーブル」というのは、白い葉に、薄いピンク色の葉脈が広がるデザインになっているところで、自然の造り出すマーブル模様の美しさに驚かされる品種です。
まとめ
今や、年末には欠かせない花としての地位を手中に修めたポインセチア。
水の管理は大変ですが、手をかけた分は、かけた分だけ、美しさとして返してくれます。
小うるさい世話が大変ですが、手をかけた分、かけた以上のものが、咲いてくれます。
スポンサーリンク