自分では気付かない思いが、いろんな夢となって現れてきます。
フロイトは、願望不足といって、願っていることが未だ達成されていないことが夢になって見えてくるのだと言いました。
万馬券をとった夢、難関大学に受かった夢など、正にその通りです。
でも、巨大な生き物やゾンビなどに追いかけられる夢は、願っているわけではありません。
脳のメカニズムが解ってきた今日では、体は眠っているけれど、脳は覚醒しているレム睡眠の時に見ることが解明されています。
では、どんな種類があるのでしょう。
夢には、これから身の上に起きるかもしれないことを予見する「予知夢」と、それ以外の「雑夢」の二つに大別されます。
そして、さらに、両者は、以下のように分類されます。
- 予知夢…正夢・逆夢・警告夢・霊夢・吉夢・凶夢
- 雑夢 …不安夢・願望夢・刺激夢・明晰夢・心夢
- 予知夢とは
- 正夢とは
- 逆夢とは
- 警告夢とは
- 霊夢とは
- 吉夢とは
- 凶夢とは
- 雑夢とは
- 不安夢とは
- 願望夢とは
- 刺激夢とは
- 明晰夢とは
- 心夢とは
- まとめ
1. 予知夢とは
これから自分の身の上に起きるであろうことを表した夢です。
つまり、これから先、自分の身の上に起きるであろうことを、実際に、ことが起きる前に、夢の中で見たり、体験したりすることを指しています。
それが、いつか、どれくらい先のことかというと、すぐ明日のことでもあり、2、3日先のことでもあって、一週間や一ヶ月先、あるは、1年後と、期日は、はっきりしませんが、善しにつけ悪しにつけ、身の上に起こるであろうことを、どんな夢にして見せてくれるかで、正夢以下の6つの種類のいずれかに分類されます。
2. 正夢とは
夢で見たことが実際に起きる夢のことで「これは、夢で見た」と、思えるほどリアルで、鮮明に記憶しているのが、特徴です。
夢の出来事か、現実の出来事か、分からないほどに鮮明で、細かい描写まで覚えているのも特徴です。
また、何度もくり返して見るのも特徴です。
昔は、「朝方に見る夢は、正夢」とも言われていました。
基本的には、予知夢と同じですが、予知夢は、正夢を含む逆夢や吉夢などの総称を指している点が、違います。
3. 逆夢とは
逆夢は、夢の内容とは、反対のことが起きる夢です。
有名な難関校に見事に合格し、合格者発表ボードの前で、みんなに囲まれ「ばんざい」を叫んでいる夢を見ますが、現実は、不合格だったという夢です。
競馬で万馬券を当てた夢も、現実は、数万円を損する結果で終わってしまうなどの夢です。
俗に、成功した夢は、逆夢になりやすいとも言われます。
4. 警告夢とは
日頃の自分の生活態度や人間関係、相手に対する言動などについて、現状のままでは、やがて支障をきたすことになるであろうことが、シンボル的に表されている夢のことです。
潜在的に、自分が意識していることが、シンボルとなって、表わされますので、その意味するところを読み解くことが、大事です。
警告されるのは、人間関係や事故、病気などで、青空に一点の黒雲が浮かんでいたり、咲き乱れる美しい花の中に一本だけ、枯れた花が混じっていたりする夢です。
心的予知夢とも言います。
5. 霊夢とは
誰かの姿、形をした人物が、具体的なお告げをする分かりやすい夢です。
現れる人物は、ご先祖(見たこともない人物だか、雰囲気でそうと察せられる)や亡くなった人、神様や仏様など、実存する人物ではないのが特徴です。
お告げは、分かりやすく、ことばではなく、目線や動作などで伝える場合もあります。
夢の中や夢を見ている人の枕元で、大事なこと、例えば、就職先や縁談、庭先に埋められた財宝などについてのお告げを聞くことになります。
6. 吉夢とは
文字通り、縁起のよい「一富士二鷹三茄子」に代表される幸運の兆しとなるものを表す夢です。
幸運を運ぶとされる動物や植物の夢を見ることも含まれます。
代表的な例としては、「白蛇の夢を見ると金運に恵まれる」や「観葉植物の夢を見ると思わぬ幸運が舞い込む」といったものがありますが、それぞれ占う対象ごとに吉とされるものが示されています。
「鯉」では、「鯉の滝登り」が、飛躍の象徴として扱われ、職場でのステップアップを暗示する吉夢とされています。
7. 凶夢とは
吉夢とは反対に、よくないことが起きることを暗示している夢です。
何度もくり返して恐ろしい夢を見たり、怖いものから逃れようと、はっとして目が覚めたりした時など、しばらくは、ドキドキする胸の鼓動を止められないというような夢を見るのは、凶夢と言えます。
時には、びっしょりと、汗をかいていることもあります。
たとえるならば、夢から出される脅しともいえる夢です。
夢の中で妙に気になるもの、綺麗な砂浜に、得体の知れない黒くドロドロとした油溜まりがあるような、なにかしら違和感のあるような夢を指します。
だからといって、ネガティブに受け取り、落ち込んだりすると、逆に、不幸を呼び込むことになりますので、夢の要因になったこと考えられることを見付けだし、早めに方向転換をすることが大事です。
8. 雑夢とは
瞬間的な心の不安や欲望など、心の中の様子を表している夢です。
夢の要因となるものを軸に、1)不安夢、2)願望夢、3)刺激夢、4)明晰夢、5)心夢の五つに大別されます。
不安夢であれば、読んで字のごとく、不安な心が見せる夢になります。
同様に2)願望夢は、ああしたい、こうなりたいという願望が見せる夢です。
3)刺激夢は、何らかの刺激を受けることで見る夢です。
4)明晰夢は、はっきりと、夢の世界であると理解して見ている夢です。
個々の夢について、もう少し掘り下げて、どんな夢なのかを明らかにしましょう。
9. 不安夢とは
表題通り、不安に思っていることを出発点としている夢です。
自分では自覚できていない不安や恐怖など、表面には出てこない、心の奥の隅の方にある潜在的な意識が、映し出して見せる夢です。
頻繁にこの夢を見るようであれば、周りからの支援が、根本的な支えとなっていないことを理解して、新たな手だてを講じることが、必要となります。
10. 願望夢とは
現実社会では満たされてない、どちらかと言えば抑圧された思いが見せる夢です。
現実的には達成できないことを、夢の中では達成することができるという点では、楽しい夢でもあります。
それで、不足している点を補うという意味から充足夢という言う場合もあります。
自分が所有する飛行機(夢の中では、それらしき飛行物体)に乗って、広い草原の上を自由に飛び回る夢だとか、大勢の家来を従えて、城下を見て回る夢とか、まさに、夢の世界は、自由奔放、思うがままに活動できる、それこそが夢の世界そのものです。
しかし、その裏には、現実社会では満たされない不満や押さえ込まれている欲求があることが、願望夢の条件です。
しかし、抑圧された願望をそのままストレートに夢に表さず、別の形で象徴的に表す場合があります。
例えば、金銭面に不満があるのに、お金を儲ける夢とか、ギャンブルで大当たりをするといった夢を見るのではなく、大きな家で、みんなで楽しく暮らしているという夢を見るのです。
また、子どもが欲しくてもなかなか子宝に恵まれない女性が、めでたく妊娠をするとか子どもを出産するといった夢を見るのではなく、犬を飼って可愛がるとか、猫の子をもらってきて可愛がるといった夢を見るのです。
こうした本当の願望とは違うものを夢に見ることで、満たされない願いを充足する夢を、「願望夢」とは別の夢として扱い「代償夢」とする場合もあります。
11. 刺激夢とは
何らかの刺激を受けたことをきっかけとして、見る夢です。
分かりやすいのは、水遊びをする夢や、床に水をこぼして大騒ぎする夢を見ている中で、実際には、おねしょをしてしまったり、寒い中、布団から抜け出して、トイレに行ったりする夢のことです。
現実的には、寝過ごさないよう、余裕をもって出かけようとセットしておいた目覚まし時計が、ジリジリと鳴っているのに、駅のホームで、電車に乗り込もうとしていたり、火災報知器が鳴っているビルから逃げだそうとしている自分の姿だったりと、目覚ましの音の刺激から、その音から連想されるものや関係するものから、ある種のシーンを創り上げて、夢にするごく一般的に見られる夢です。
12. 明晰夢とは
夢の中で夢を見るという特殊な夢です。
つまり、これは夢なんだと分析しながら、夢をある意味では、コントロールしながら見ているという構造になる夢です。
オランダの外科医フレデリック・バン・イーデンによって名付けられた夢の種類で、夢の中で「これは夢だ」と、はっきり認識している夢のことをいいます。
従って、訓練をすれば、好きな乗り物に乗って、行きたい街へ飛んで行くことだって、好きな国へ行くことだって可能になります。
場合によっては、怖い夢を見ている中で、「これは夢なんだ。
これは夢なんだ」といって、恐怖をやわらげることがありますが、この時は、明晰夢とは、若干、ニュアンスの違いがあります。
あくまでも、夢の世界だと、はっきりと認識されているか、否かが問題です。
13. 心夢とは
個人的な体験や心に残る印象が見せる夢で、過去の記憶が呼び起こせるような夢であれば何の問題もなく気にすることもありません。
ただ、何度も何度もくり返して見るようであれば、「警告夢」の可能性もありますから、用心に越したことはありません。
まとめ
このように夢を分類しましたが、ストレスから見る夢を「ストレス夢」としたり、「不安夢」と「刺激夢」とを合わせて「虚夢」と言ったりもしますので、あくまでも便宜上の一分類の仕方だと理解してください。
何よりもリアルで、夢か現実か、判別が付かないような夢は、正夢です。
何度もくり返して見るようであれば、夢が教えてくれる、見せてくれることをしっかり理解して、予知能力を磨き、生活に活かしましょう。
その意味からすると「刺激夢」は、全く気にする必要はありません。
寝相や寝室の環境、体調によって見るだけの夢ですから。
11. 刺激夢とは
何らかの刺激を受けたことをきっかけとして、見る夢です。
分かりやすいのは、水遊びをする夢や、床に水をこぼして大騒ぎする夢を見ている中で、実際には、おねしょをしてしまったり、寒い中、布団から抜け出して、トイレに行ったりする夢のことです。
現実的には、寝過ごさないよう、余裕をもって出かけようとセットしておいた目覚まし時計が、ジリジリと鳴っているのに、駅のホームで、電車に乗り込もうとしていたり、火災報知器が鳴っているビルから逃げだそうとしている自分の姿だったりと、目覚ましの音の刺激から、その音から連想されるものや関係するものから、ある種のシーンを創り上げて、夢にするごく一般的に見られる夢です。
12. 明晰夢とは
夢の中で夢を見るという特殊な夢です。
つまり、これは夢なんだと分析しながら、夢をある意味では、コントロールしながら見ているという構造になる夢です。
オランダの外科医フレデリック・バン・イーデンによって名付けられた夢の種類で、夢の中で「これは夢だ」と、はっきり認識している夢のことをいいます。
従って、訓練をすれば、好きな乗り物に乗って、行きたい街へ飛んで行くことだって、好きな国へ行くことだって可能になります。
場合によっては、怖い夢を見ている中で、「これは夢なんだ。
これは夢なんだ」といって、恐怖をやわらげることがありますが、この時は、明晰夢とは、若干、ニュアンスの違いがあります。
あくまでも、夢の世界だと、はっきりと認識されているか、否かが問題です。
13. 心夢とは
個人的な体験や心に残る印象が見せる夢で、過去の記憶が呼び起こせるような夢であれば何の問題もなく気にすることもありません。
ただ、何度も何度もくり返して見るようであれば、「警告夢」の可能性もありますから、用心に越したことはありません。
スポンサーリンク