「相違」とは二つのものに対して違いがあることを言う言葉です。
ここでは「相違」の意味、使い方、例文を詳しく解説しています。
「相違」の使い方をしっかり覚えていきましょう。
- 「相違」の意味とは?
- 「相違」の読み方
- 「相違」の英語(解釈)
- 「相違」と「差異」の違い
- 「相違」の言葉の使い方
- 「相違」を使った例文・短文(解釈)
- 「相違」の類語や類義の表現
- まとめ
1. 「相違」の意味とは?
「相違」とは、二つあるものに対して違いがあることを言います。
このことから「相違」に「ない」と否定語をつけることで「違いがありません」という意味になる「相違ありません」という言葉にもなるのです。
まず「相違」の意味を正しく理解していれば「相違ありません」の言葉の意味も自然と理解できることでしょう。
特にビジネスシーンにおいても使われることの多い言葉ですからこれを機会に覚えておくようにしましょう。
2. 「相違」の読み方
「相違」は「そうい」と読みます。
3. 「相違」の英語(解釈)
「相違」は英語では“difference”(違い、相違)、“distinction”(区別、差別)、“variation”(変化、変動)といった単語が当てはめることができます。
4. 「相違」と「差異」の違い
「相違」に似た言葉で「差異」という言葉があります。
この二つの言葉の違いは何か、説明していきましょう。
まず「相違」は同じような基準で二つあるものに対しての「違いがあること」を言います。
例えば一見、同じに見えるAとBを比べてといったように比較、対象するものがまず初めにあります。
そして違っている点があることを「相違」と言うのです。
一方で「差異」は他のものと異なる点、ものとものの違いを言う言葉です。
「相違」はある基準、同じようなものを比べる時に使いますが、「差異」は基準が違っているもの、異なるものに対して使います。
例えば人の能力を比べる時には「相違」ではなく「差異」を使います。
「二人の能力に差異はない」といった風にです。
「相違」は「一定の基準」をもとにして比べた時の「基準との差」を表していますから、混同してしまいそうで難しいかもしれませんが、人の能力に対しては「差異」を当てた方がいいと覚えておくといいでしょう。
5. 「相違」の言葉の使い方
「相違」の言葉の使い方は、一言で使うよりも別の言葉と組み合わせて使うことが多いのが特徴です。
例えば同じように思えるものを複数比較して「相違点を見つける」などと言ったりもしますし、間違いがないことを「相違」と「ない」という否定語を合わせて「相違ありません」「相違ない」と言ったりもします。
こういった言葉も全ては「相違」という言葉の意味を理解していれば、自然と理解できるのです。
「相違」はもともと「ある基準」に照らし合わせて見て、比べて出てくる「違い」だと覚えておくと使い方がわかりやすいでしょう。
例えば同じような電化製品AとBがあった時に「ほぼ同じスペックであるが、相違点をあげるならば・・・」といった風に言い表すことができます。
また間違いがないことを言い表す時に「相違ありません」などと使います。
特にビジネスシーンにおいては聞く、言う機会が多くなりますし、敬語の場合は「相違ございません」となります。
「間違いありません」「正しいです」と言うより「相違ございません」とさらりと使えるようになりましょう。
6. 「相違」を使った例文・短文(解釈)
「相違」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
「相違」の使い方には種類がありますのでイメージを掴んでみてください。
6-1. 「相違」の例文1
「一見、同じに見えるけれど、これらには相違点がいくつかある」
ある基準に合わせて、同じに見えるものを揃えたとしても、よくよく見てみればやはり違いがあることに気がつくことがあります。
そのような時には「相違点がある」といった言葉で表すことができます。
前回と今回と同じ状況であったと思われるが、よく比較すれば違っていたという時なども「前回と今回では相違点がある」などと言ったりもします。
6-2. 「相違」の例文2
「上記の通り、相違ございません」
ビジネスなどで、使われるのが「相違ない」という言い方です。
これは間違いがありません、正しいですという意味なのですが、もともとは「相違」と「ない」という否定語を合わせてあります。
ですから「相違」と言う言葉だけでは「間違い」という意味合いになりますので注意が必要です。
「間違いありません」ではなく「相違ございません」と言う方が、デキる社会人というイメージを相手にも与えることができますのでぜひ覚えておくようにしましょう。
6-3. 「相違」の例文3
「見解の相違から、喧嘩になることはよくあること」
「相違」という言葉でよく使われるのは「見解の相違」という言い方ではないでしょうか。
ある物事が起こった時に、感じ方は人それぞれ違います。
同じことに対しても、受け取り方は違うということを「見解の相違」と言います。
この「見解の相違」というのは、人間関係、喧嘩の原因となるものです。
特に夫婦喧嘩などは「見解の相違」からくるものがほとんどではないでしょうか。
職場などで人間関係の揉め事が起こるのも原因は「見解の相違」であることが多いのではないでしょうか。
「なぜ、揉めているのですか」と聞かれた時に「見解の相違によるものです」と答えることもできますので、なかなか便利な言葉であると言えるでしょう。
7. 「相違」の類語や類義の表現
「相違」の類語、似た表現をいくつか見ていきましょう。
7-1. 「不一致」
見解の相違、考え方の相違といった意味においてつかわれる「相違」の場合、似た言葉としては「不一致」があります。
同じ意見にはならない、同じ物事を見つめてもとらえ方が人それぞれ違うことはよくあることです。
そのようなことを「考え方の不一致」「価値観の不一致」と言い表します。
7-2. 「異なる点」
同じように見えるものを集めて、よく観察、比較するとわずかながらの「違い」が発見されることがあります。
そのようなことを「相違があった」「相違点が見つかった」など言いますが、似た言葉で言い換えるとするならば「異なる点」と当てることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「相違」の意味、使い方、例文などを紹介しました。
少し難しい言葉かもしれませんが、ビジネスシーンにおいてはよく使われる言葉ですので、これを機会にしっかり覚えておくようにしましょう。
また「間違いありません」「正しいです」で日本語として間違ってはいませんが、社会人であるならば「相違ございません」と言える方が知的で素敵です。
3. 「相違」の英語(解釈)
「相違」は英語では“difference”(違い、相違)、“distinction”(区別、差別)、“variation”(変化、変動)といった単語が当てはめることができます。
4. 「相違」と「差異」の違い
「相違」に似た言葉で「差異」という言葉があります。
この二つの言葉の違いは何か、説明していきましょう。
まず「相違」は同じような基準で二つあるものに対しての「違いがあること」を言います。
例えば一見、同じに見えるAとBを比べてといったように比較、対象するものがまず初めにあります。
そして違っている点があることを「相違」と言うのです。
一方で「差異」は他のものと異なる点、ものとものの違いを言う言葉です。
「相違」はある基準、同じようなものを比べる時に使いますが、「差異」は基準が違っているもの、異なるものに対して使います。
例えば人の能力を比べる時には「相違」ではなく「差異」を使います。
「二人の能力に差異はない」といった風にです。
「相違」は「一定の基準」をもとにして比べた時の「基準との差」を表していますから、混同してしまいそうで難しいかもしれませんが、人の能力に対しては「差異」を当てた方がいいと覚えておくといいでしょう。
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