断捨離、スピースクリアリングといったことに興味を持っている人やこれから実践してミニマリストを目指そうと考えている人は「空白の法則」を覚えておくことをおすすめします。
空白の法則とは一体どのようなものなのか、実践することで得られる効果なども併せて、これから順番に説明していくことにしましょう。
- 空白の法則とは?
- 断捨離、スペースクリアリングとは
- ミニマリストとは
- 空白の法則で得られる効果とは
- 空白の法則を人間関係に応用
- まとめ
1. 空白の法則とは?
「空白の法則」とは、ボブ・プロテクター氏の本「イメージは物質化する」の第10章「捨てる」に書かれていることなのですが、内容としては「自分にとって気に入らない物があるならば捨てなさい」ということなのです。
断捨離やスペースクリアリングにおいては不要な物は「売る」という手段もありました。
しかし、空白の法則においては「捨てる」ことをおすすめします。
どうして売らない方がいいのかその理由を詳しく見ていきましょう。
1-1. 宇宙の法則を理解しよう
宇宙の法則においては「何もない空間があれば埋める」というものがあるのだとされています。
不要な物がごちゃごちゃした空間では「運気が上がらない」と言われています。
不要な物を捨てて部屋がすっきりすると「運気が上がった」「いいことがどんどん起こるようになった」といった話はよく聞くことでしょう。
宇宙の法則でも何かを得たいと願うならば、まず先に不要な物を捨てることとなっています。
不要な物を捨てれば新しい物が入ってくるとされているからです。
1-2. 「売る」という手段はとらない
空白の法則においては、不要な物を処分するにあたって「売る」ということはしません。
別に禁止というわけではありませんが、売るということはそこで「お金」を得てしまいます。
つまり不要な物をネットオークション、リサイクルショップ、個人間で売買といった方法で売ると「お金」を手にしてしまいますので、それ以上の「何か」はもう得られないのです。
もっと大きな「何か」を得たいと願うならば捨てるとか、無料で差し上げるといった方法をとるようにしましょう。
2. 断捨離、スペースクリアリングとは
空白の法則は断捨離、スペースクリアリングと似ています。
本質的には同じように思えますがそれぞれには違いがあります。
断捨離、スペースクリアリングは物を捨てる方法に「売る」ということは選択肢の一つとしてあります。
それでは断捨離、スペースクリアリングについても紹介しておきましょう。
2-1. 断捨離とは
断捨離(だんしゃり)とは、不要な物を減らして、生活に調和をもたらそうとする思想のことで、やましたひでこ氏の著書において発表されました。
「断」は、入ってくるいらない物を断つことを示しています。
要するに、無料だからといってむやみに人から物をもらったり、試供品の類を持ち帰らない、安いからと衝動買いしないといったことです。
「捨」は家にある、いらない物を捨てることです。
「まだ使える」とか「いつか使うかも」、「新しいから」といった理由で物はどんどん増えていきます。
「今、いるか、いらないか」で思い切ることも必要なのでしょう。
最後に「離」ですが、これは物に対する執着から離れることです。
物だけでなく精神的なことも指すこともあります。
断捨離は「断・捨・離」として2010年の流行語にも選ばれました。
2-2. スペースクリアリング
スピリチュアル系ミニマリストに人気なのは、スペースクリアリングです。
スペースクリアリングには風水的な要素が入っていて、空間を綺麗にすることを言います。
カレン・キングストン女史の「ガラクタ捨てれば自分が見える」という本は有名です。
カレン・キングストン女史は長年「風水」の研究を行い、空間のエネルギーを浄化する独自の手法「スペース・クリアリング」を編み出したパイオニアであり、イギリスの風水師です。
色々な著者の片付け本は出ていますが、「ガラクタ捨てれば自分が見える」はとてもおすすめです。
嫌な思い出がある物は処分した方がいいこと、その理由は何故かといった具合に一つずつ丁寧に書かれていますので納得できるかと思います。
いきなり捨てることができない人に向いている本だと言えるでしょう。
3. ミニマリストとは
スペースクリアリング、断捨離といった言葉の次によく聞くようになった言葉が「ミニマリスト」です。
ミニマリストとは自分の持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らしている人、またそれを目指している人たちのことを言います。
かつては沢山所有していることこそが豊かだと思う人が大多数だったのではないでしょうか。
ミニマリストはその逆で、自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、新しく生まれたライフスタイルであると言えるでしょう。
沢山の物を持っていた人もミニマリストになることも多いのです。
4. 空白の法則で得られる効果とは
空白の法則は、断捨離、スペースクリアリングを実践したり、ミニマリストとなる過程で知る人が多い法則と言えるでしょう。
空白の法則で得られる効果とは一体どのようなものか、具体的に紹介していきましょう。
4-1. 部屋が片付く
空白の法則は、気に入らない物を捨てるということなのですが、これによって空白ができていいことが入ってくるということになります。
しかしそれだけではないのです。
気に入らない物というのは往々にして使わないで放置されていた物ですから、捨てることで部屋はすっきりとしますし、片付いていきます。
またお気に入りの物だけで生活するということは精神的にもいいでしょう。
目に入る物が全て自分のお気に入り、納得して使っている物ということは思っている以上に気分がいいことなのです。
4-2. 散らからなくなる
不要な物が多くなればどうなるかと言えば、収納スペースは不用品で一杯になり、部屋の中の空気がどんよりとしてきます。
また掃除をしても片付いた感じがしないことでしょう。
実際、不用品が多いとその分埃が溜まりやすくなりますし、片付ける時間がかかりますので時間と労力の無駄でもあります。
空白の法則を実践し、気に入らない物を思い切って捨てることにより、普段使う物やお気に入りの物だけになりますから、部屋が散らからなくなります。
部屋が散らかるのは不要な物が多いからなのです。
4-3. お金を大切にするようになる
空白の法則を実践する時、不要だから、気に入っていないからと「捨てる」ことを勿体ないと罪悪感を感じる人もいることでしょう。
誰か必要な人にあげることができればまだいいのですが、引き取ってくれる人がいない物に関しては捨てるより他はないのです。
趣味の物などは夢中になっている時に調子に乗って沢山買い集めてしまいがちです。
まるでお金を無駄にしたような気持ちになることでしょう。
しかしそれこそが大事なことなのです。
捨てることにより罪悪感を感じることで人は反省するのです。
そして今後はよく考えて買おうとか、無駄遣いを控えようと真剣に思うのです。
捨てることで、お金を大切にするようになります。
これが、リサイクルショップなどに「売る」ということをすれば罪悪感が薄れます。
罪悪感を持たないと、また同じことを繰り返してしまうのです。
4-4. 時間が増える
空白の法則を実践することで、部屋の中はすっきりと片付いていきます。
また空白の法則は物質的なことだけではありません。
余計な思考、習慣といったものも対象とし、捨てることができるのです。
そのような「気に入らない」物、思考、習慣を捨てることによって、無駄に奪われていた時間や労力がなくなりますので、時間が増えたと感じることでしょう。
時間が増えれば、余裕が生まれます。
余裕があれば人にも優しくできますし、自分自身も気分良く過ごせるのです。
時間がなくなれば人はイライラしますし、忙しくなり疲れてしまいます。
睡眠時間も減ることでしょう。
そうなれば、心身の不調を招いてしまう恐れもあるのです。
「気に入らない物を捨てる」ということは自分自身の時間を増やすことにも繋がるのです。
4-5. 機嫌良く過ごせる
物を捨てるということは案外勇気がいりますし、また痛みを伴うものでもあります。
勇気がいるのは「後で必要になったらどうしよう」「もう手に入らない物なのに捨ててしまっていいのだろうか」といった思いに囚われるからです。
また人からのプレゼントの場合などは捨ててしまうと「人の気持ちを捨ててしまう」ような気分にもなりますし、実際、そのように責められることもあります。
しかし、そのような気持ちで気に入らない物に囲まれて生活していて幸せでしょうか。
普段は気がつかないようにしていても、無意識にその重苦しさを感じているのです。
捨ててしまうことで、開放感を感じますし、一歩踏み出せたような満足感を得ることでしょう。
実際、断捨離やスペースクリアリングなど調子が出てきて、最終的にミニマリストへと移行する人もいるのです。
空白の法則を実践することで自分自身に満足でき、機嫌良く過ごせるという効果はあります。
4-6. 執着を捨てることで楽になれる
断捨離、スペースクリアリングにも共通することですが、物を捨てるということに抵抗がある人は多いのです。
だからこそ長年捨てることができず溜め込んできたのでしょう。
しかし、一旦「捨て」のスイッチが入りますと、今度はどんどん捨てていくことに快感を覚える人も多いのです。
それは、物と一緒に執着心という厄介な荷物を捨てることができたからと言えるでしょう。
執着心は自分でも気がつかないうちに芽生えている感情です。
結局、好きでもないのに持っているのは何かに執着しているからなのでしょう。
それに気がつき捨てることで精神的にかなり楽になります。
4-7. 自分の気持ちがよくわかる
気に入らない物を捨てていけば、いずれ好きな物、必要な物が残ります。
捨てる過程において、自分の気持ちがよくわかるようになります。
どうしてそれが気に入らなかったのか、考えるようになりますし、場合によっては人間関係を終わらせることに繋がることもあります。
物を通して自分の心と向き合うことで、自分の気持ちがより理解できるようになるのです。
本当の自分に気がつけ、成長できるのです。
5. 空白の法則を人間関係に応用
空白の法則は、物質的な物だけではなく思考にも応用できるのです。
例えば、人間関係などは「物」ではありませんが、不要な人間関係を続けている場合は、運気を落とすことにもなります。
ここでは空白の法則を人間関係に応用することについて説明していきましょう。
5-1. 人間関係で疲れている人は多い
学校、職場、近所、趣味関係、サークルといったように私たちは様々な人間関係の中で生活しています。
人間関係が得意な人、苦手な人といますが、人間関係に疲れていると自覚がある人は空白の法則を人間関係に応用した方がいいでしょう。
疲れる原因となる人、つき合いは本当に必要なのでしょうか。
どうしても関わらなければならない相手なのでしょうか。
よく考えていけば自分が必要以上の無理をしていることに気がつくのです。
5-2. その人間関係、本当に必要?
職場、学校、近所といった人間関係であればある程度嫌なことがあっても我慢する場合が多いでしょう。
しかし友達、恋人といったように自分が自由に選ぶことができる関係性があります。
嫌ならば別れることができるのに、陰で悪口を言い、表面では取り繕っているといった場合は本当は「終わっている関係性」なのかもしれません。
自分にとって相手はどういった存在なのか、また自分自身も相手に何をしてあげることができるのか、よく考えてみることが大事です。
お互いにとってマイナスでしかない関係性ならば思い切って離れる方がいい場合もあります。
5-3. 「いい人」と思われたい気持ちを捨てる
対人関係において、いい人のキャラを演じてしまう人がいます。
本当の自分とは違う言動を繰り返していれば、疲れを感じることでしょう。
本音を言って相手に嫌われたくない、冷たい人と思われたくない、いい人と思われたいという気持ちが強い人はある意味執着が激しいのです。
相手からどう思われようと関係ない、我が道を行くという人の方が自由ですし、余計なものを抱えていません。
それに結果的にはそういう人の方が好かれます。
いい人と思われたいという執着から解放された方が楽になれます。
5-4. いきなり捨てることができない人は「距離を置く」
人間関係であったり、演じている自分をいきなり捨てることは難しいかもしれません。
真面目な人は罪悪感も強くなる場合が多いのです。
そういった場合は、いきなり捨てるのではなく一旦「距離を置く」という方法がいいでしょう。
これは断捨離やスペースクリアリングで例えて言うならば捨てるかどうか迷った物は「保留箱に入れる」ということと同じです。
人間関係もいきなり切るということは難しい場合は距離を置いて様子を見ながらという方法で徐々に離れる方が自分の中でも納得がいくのではないでしょうか。
5-5. 捨てる時に相手が執着する場合
物と違って、人間関係の場合は自分が捨てて(離れる)も相手がそれを拒むことがあります。
いい関係性ではないのに、それを継続させようとするのです。
実は悪い関係、捨てるべき関係の方がこのようなことが起こりやすいのです。
本来、いい関係であればお互いに執着することはなく自由なのです。
離れている時があっても不安になったりすることもなく、会えばプラスのパワーをお互いに交換しあえるといった理想的なつき合い方になります。
相手が執着してくるのは、相手にとっては何かしらのメリットがあるからであり、それは往々にして自分側にはデメリットな要素になります。
つまり相手に利用されている、大切にされていないといったことです。
自分を大切にするか、自分を犠牲にして相手に尽くすか、どちらを選ぶかは自分で決めることです。
空白の法則は「自分が気に入らない、不要な物ならば捨てる」ということですから、自分で考えるしかないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
空白の法則について紹介しました。
不要な物、気に入らない物を捨てることで、空白ができます。
宇宙の法則では空白は埋めるといったことになりますから、捨てることで何か入ってくるとされています。
今、停滞していると感じている人は不要な物を持ちすぎていて、新しいことが入ってこない状態なのかもしれません。
物質的、精神的、どちらも捨てることが必要な時があります。
精神的なことに関しては、執着心、嫉妬、我慢、ストレスといったように気がつけばネガティブなことで心が埋め尽くされていないか、自分と向き合うことをおすすめします。
あれもこれもと手に入れることばかり考えがちですが、時には「捨てる」「手放す」ことも考えてみてください。
5. 空白の法則を人間関係に応用
空白の法則は、物質的な物だけではなく思考にも応用できるのです。
例えば、人間関係などは「物」ではありませんが、不要な人間関係を続けている場合は、運気を落とすことにもなります。
ここでは空白の法則を人間関係に応用することについて説明していきましょう。
5-1. 人間関係で疲れている人は多い
学校、職場、近所、趣味関係、サークルといったように私たちは様々な人間関係の中で生活しています。
人間関係が得意な人、苦手な人といますが、人間関係に疲れていると自覚がある人は空白の法則を人間関係に応用した方がいいでしょう。
疲れる原因となる人、つき合いは本当に必要なのでしょうか。
どうしても関わらなければならない相手なのでしょうか。
よく考えていけば自分が必要以上の無理をしていることに気がつくのです。
5-2. その人間関係、本当に必要?
職場、学校、近所といった人間関係であればある程度嫌なことがあっても我慢する場合が多いでしょう。
しかし友達、恋人といったように自分が自由に選ぶことができる関係性があります。
嫌ならば別れることができるのに、陰で悪口を言い、表面では取り繕っているといった場合は本当は「終わっている関係性」なのかもしれません。
自分にとって相手はどういった存在なのか、また自分自身も相手に何をしてあげることができるのか、よく考えてみることが大事です。
お互いにとってマイナスでしかない関係性ならば思い切って離れる方がいい場合もあります。
5-3. 「いい人」と思われたい気持ちを捨てる
対人関係において、いい人のキャラを演じてしまう人がいます。
本当の自分とは違う言動を繰り返していれば、疲れを感じることでしょう。
本音を言って相手に嫌われたくない、冷たい人と思われたくない、いい人と思われたいという気持ちが強い人はある意味執着が激しいのです。
相手からどう思われようと関係ない、我が道を行くという人の方が自由ですし、余計なものを抱えていません。
それに結果的にはそういう人の方が好かれます。
いい人と思われたいという執着から解放された方が楽になれます。
5-4. いきなり捨てることができない人は「距離を置く」
人間関係であったり、演じている自分をいきなり捨てることは難しいかもしれません。
真面目な人は罪悪感も強くなる場合が多いのです。
そういった場合は、いきなり捨てるのではなく一旦「距離を置く」という方法がいいでしょう。
これは断捨離やスペースクリアリングで例えて言うならば捨てるかどうか迷った物は「保留箱に入れる」ということと同じです。
人間関係もいきなり切るということは難しい場合は距離を置いて様子を見ながらという方法で徐々に離れる方が自分の中でも納得がいくのではないでしょうか。
5-5. 捨てる時に相手が執着する場合
物と違って、人間関係の場合は自分が捨てて(離れる)も相手がそれを拒むことがあります。
いい関係性ではないのに、それを継続させようとするのです。
実は悪い関係、捨てるべき関係の方がこのようなことが起こりやすいのです。
本来、いい関係であればお互いに執着することはなく自由なのです。
離れている時があっても不安になったりすることもなく、会えばプラスのパワーをお互いに交換しあえるといった理想的なつき合い方になります。
相手が執着してくるのは、相手にとっては何かしらのメリットがあるからであり、それは往々にして自分側にはデメリットな要素になります。
つまり相手に利用されている、大切にされていないといったことです。
自分を大切にするか、自分を犠牲にして相手に尽くすか、どちらを選ぶかは自分で決めることです。
空白の法則は「自分が気に入らない、不要な物ならば捨てる」ということですから、自分で考えるしかないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
空白の法則について紹介しました。
不要な物、気に入らない物を捨てることで、空白ができます。
宇宙の法則では空白は埋めるといったことになりますから、捨てることで何か入ってくるとされています。
今、停滞していると感じている人は不要な物を持ちすぎていて、新しいことが入ってこない状態なのかもしれません。
物質的、精神的、どちらも捨てることが必要な時があります。
精神的なことに関しては、執着心、嫉妬、我慢、ストレスといったように気がつけばネガティブなことで心が埋め尽くされていないか、自分と向き合うことをおすすめします。
あれもこれもと手に入れることばかり考えがちですが、時には「捨てる」「手放す」ことも考えてみてください。
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