「エーテル体」とは、スピリチュアルな神智学・神智学において「霊的質量・霊的身体」とされている目に見えない非物質的なエネルギー体のことです。
「エーテル体」は「アストラル体(感情体)」と並んで人間の生命力・活力・オーラを構成しているエネルギー体ですが、この記事では「エーテル体の定義・歴史・特徴・見方・色・浄化のやり方」などについて徹底的に解説していきます。
- エーテル体とは?:エーテル体とアストラル体
- 「エーテル体」と「アストラル体」の特徴・性質・役割・見方の説明
- 「エーテル」の歴史:「エーテル」と呼ばれた物質・質量・エネルギーについて
- 「エーテル体」などのオーラ(霊的質量)の色・性質についての解説
- 「エーテル体」の見方・見る方法
- 「エーテル体」の浄化のやり方・方法
- まとめ
1. エーテル体とは?:エーテル体とアストラル体
「エーテル体」は、「オーラ・幽体」と呼ばれることもある目に見えないエネルギー(生命力・活力)であり、人間の霊体を形成する粒子の中では一番レベルの低い肉体に近いものとして定義されています。
エーテル体は、物理的な肉体と不可分に密着している「霊体(オーラ)・霊的質量」のことです。
エーテル体は一般的に肉体の生存と活動力をサポートしてバランスを保つ役割を果たしていて、更に宇宙から「気(プラーナ)」と呼ばれるエネルギー(生命力・活力)の原料を取り込むチャネルにもなっています。
「エーテル体」と並ぶ代表的な霊的質量として「アストラル体」があります。
アストラル体は「感情体(情緒体)・感覚体・星辰体」とも呼ばれ、人の精神機能のうちの感情・情緒・情動を司っています。
アストラル体はエーテル体よりも高位のエネルギー体とされます。
2. 「エーテル体」と「アストラル体」の特徴・性質・役割・見方の説明
人間の周囲を取り巻くオーラ(霊的質量)を構成する「エーテル体」と「アストラル体」には、どのような特徴や性質が備わっているのでしょうか?「エーテル体」と「アストラル体」の特徴・性質・役割・見方について、詳しく説明していきます。
2-1. 「エーテル体」と「アストラル体」の違い:エーテル体は生命力・アストラル体は感情機能
人間は目に見える物質的身体とは別に、身体の周りを取り巻く「スピリチュアルな身体(ライトボディー)=霊的質量・オーラ」を持っています。
人の霊的質量を構成している代表的なエネルギー体が「エーテル体」と「アストラル体」になります。
身体の周囲で光り輝く気体のように見えることがあるのが「オーラ・気」ですが、エーテル体とアストラル体はオーラの霊的な材料でもあるのです。
「エーテル体」とは物質的肉体にもっとも近い位置にある霊的質料であり、「生命力・活動力」の機能を果たしています。
「アストラル体(星辰体)」とはエーテル体の外側にある霊的質量であり、「感情・感覚・意識」を司っています。
エーテル体の生命力とアストラル体の意識・感情機能は相互に影響を及ぼし合っているのです。
2-2. 人の物質的身体を取り巻く複数のエネルギー体の層について:エーテル体以外のエネルギー体
人の物質的身体を取り巻く複数のエネルギー体の層について示すと、物質的身体に近い場所にあるものから順番に「物理的肉体・エーテル体・アストラル体・メンタル体・コーザル体」になっています。
物質的身体から遠ざかるほど、スピリチュアル的には高次元のエネルギー体(霊的質量)になっていて、コーザル体が魂が浮遊する世界(輪廻転生の枠組みの世界)となります。
エーテル体は「生命力・活力」、アストラル体は「意識・感情・感覚」、メンタル体は「思考・知的能力」、コーザル体は「魂の世界・仏性(本来的な自己の原因となるもの)」を司っています。
通常はこの5層で構成されていると考えますが、神智学の教典によっては更に「ブッディ体・アートマ体・モナド体」を加えて8層で考えることもあります。
2-3. 「エーテル体」と「アストラル体」の活力・性質の変化による影響
「エーテル体」の活力が増すと身体が健康になって人間関係も改善していきますが、活力が落ちると身体の健康を崩しやすくなり対人トラブルも増えてきます。
「アストラル体」の活力が増すとポジティブな感情が湧き上がってきてメンタルヘルスが改善しますが、活力が落ちると精神の健康を崩しやすくなり感情・欲望の波に飲み込まれやすくなります。
人間の感情・欲求を媒介している「アストラル体」は、自由に活動できる肉体から独立した「意識」であり、アストラル体がある「アストラル界」は一般に「霊界・幽界」と呼ばれる世界です。
アストラル界には「幽霊・浮遊霊・生き霊」が存在していて波長が合うと憑依されることがあり、「体外離脱(臨死体験)」もアストラル界における現象なのです。
2-4. 高次元のオーラである「メンタル体」と「コーザル体」についての解説
「メンタル体」とはアストラル体よりも更に高次元の霊的質量(オーラ)であり、「思考能力・知性・精神性・自己表現」などを司っています。
メンタル体は「精神体」とも呼ばれますが、自己以外の異物を排除するというエゴイスティックな性質も持っています。
メンタル体は生命体の集合記憶が保存される場所であり、業(カルマ)に従う輪廻転生の結果としての能力・資質が現れる場所でもあります。
「コーザル体」とはメンタル体よりも高次元の霊的質量(オーラ)で、「魂の容器・輪廻転生の原因」を司っています。
コーザル体とは人間の物質的身体にとってはもっとも高位の霊的質量ですが、まだ輪廻転生を離脱した世界ではなく、魂とコーザル体は一体となって業(カルマ)に従って輪廻転生を繰り返しています。
ブッディ体という7次元以上の霊的質量を手に入れた時に輪廻を解脱できるのです。
3. 「エーテル」の歴史:「エーテル」と呼ばれた物質・質量・エネルギーについて
「エーテル体」というスピリチュアルなエネルギー体の元になった「エーテル(Ether,Aether)」とは何のことなのでしょうか?「エーテル」の歴史を遡って、「エーテル」と呼ばれた物質・質量・エネルギーについて分かりやすく説明していきます。
3-1. 古代ギリシアで四大元素の背後にある元素とされたエーテル
古代ギリシアのプラトンやアリストテレスの自然哲学では、「エーテル(ギリシア語ではアイテール)」は四大元素の背後にある根本的な元素(アルケー)とされました。
特に、アリストテレスは「四大元素説」を拡張して天体を構成する新たな第五元素として、エーテル(アイテール)を再定義しました。
アリストテレスは、エーテルには「変形せずに永遠に回転し続ける普遍的性質」があるとしました。
元々、古代ギリシャではエーテル(アイテール)は、「輝く空気の上層・常に輝き続けるもの」を意味する言葉であり、中世ヨーロッパのスコラ学・キリスト教的な宇宙観でも「天界を構成する特殊な物質」として定義されていたのです。
3-2. 光の媒質としてのエーテル:物理学の歴史におけるエーテル
17世紀のイギリスの自然哲学者・博物学者のロバート・フック(1635〜1703)は、「光の波動説」を前提にして、宇宙に満ちている特殊な物質として「エーテル」を定義しました。
ロバート・フックが「エーテル」と命名した物質は、光が「波動」として伝わるために必要な媒質(媒質)と考えられていましたが、このアイデアの原点はフランスの哲学者のルネ・デカルトにあります。
「我思う、故に我あり」のフレーズで有名なルネ・デカルトは、「方法序説」「哲学原理」において空間に何らかの物質が充満しているというアイデアを紹介していました。
しかし、宇宙空間をエーテルという物質が満たしているという物理学史における仮説は、アルバート・アインシュタインの特殊相対性理論や光量子仮説などによって概ね反証されてしまいました。
3-3. 化学物質としてのエーテル:化学の歴史におけるエーテル
化学物質としてのエーテル(ether)は、構造式を「R-O-R'」で表す有機化合物のことであり、非常に高い揮発性の性質を持っています。
溶媒である「ジエチルエーテル」のこと「エーテル」と呼ぶことが多いのですが、ジエチルエーテルが発見された時、すぐに蒸発してしまう高い揮発性から、「地上にふさわしくない物質が天に回帰している」と解釈されたのです。
すぐに蒸発して上空に上がっていってしまうというジエチルエーテルの性質を理由に、古代ギリシアの時代から「天界・天体の構成物質」とされていた「エーテル」の名前が付けられることになりました。
4. 「エーテル体」などのオーラ(霊的質量)の色・性質についての解説
「エーテル体」などのオーラ(霊的質量)には、どのような色が付いているのでしょうか?「エーテル体」などのオーラ(霊的質量)の色とその性質について、分かりやすく解説していきます。
4-1. 「エーテル体」の色・性質
エーテル体の色は、「黄色からオレンジ色」になります。
エーテル体とは「生命力・活力・気」のことであり、エーテル体が活性化するほど人間の身体の健康状態は良くなっていき、他者との人間関係・コミュニケーションも円滑なものになっていきます。
東洋医学において「ツボ」と言われている「経絡(けいらく)」や「チャクラ」は、「エーテル体(気・生命力)」の停滞している流れをスムーズにできる治療上のポイントになっています。
人間が病気になるということは、物理的肉体と接しているエーテル体が破損することを意味していて、「エーテル体が破損した部分の臓器・部分」が病気の症状を発症することになるのです。
エーテル体という霊的質量・オーラは「物質の構成原料」であり、自意識や感情が無いとされる植物は「物理的身体+エーテル体」だけから構成されています。
植物に対して人などの動物は、「身体+エーテル体+アストラル体」の構成になります。
4-2. 「アストラル体」の色・性質
アストラル体の色は「薄い黄色から白色」ですが、感情・欲求の状態の変化によって微妙に色が変化します。
人間をはじめとする動物の身体は、「肉体・エーテル体・アストラル体」で構成されていて、アストラル体は「感情・情動・欲求・意識の媒体」として機能しています。
人間はこのアストラル体が媒介する感情や欲求、自意識になかなか逆らうことのできない存在ですが、睡眠中はアストラル体から離脱することができるため、人間にとっての睡眠(眠り)には「エーテル体を浄化してピュアな生命力を高める効果」もあるのです。
感情を有するアストラル体が集合する世界のことを「アストラル界」と呼んでいますが、アストラル界には浮遊霊(幽霊)・生き霊の類がたくさん彷徨っていて、自分と似た波長の霊を引き寄せるので、常に明るく前向きな波長を保っておく必要があります。
4-3. 「メンタル体」の色・性質
メンタル体の色は、「緑色」になります。
メンタル体というのは「思考・理性・知的能力・自己表現・精神作用」を司っているオーラ(霊的質量)であり、感情・情緒・欲求に左右されない合理的な判断を下すことができます。
メンタル体は「精神体」とも訳されますが、メンタル体のエネルギーの限界は利他的な行動原理には応用しづらいことで、基本的に自己利益のためのエゴイスティックな合理的思考を支えています。
メンタル体が存在する「メンタル界」は、一般的に「天国・天界」と同義のものとして解釈されることが多いのですが、この段階ではまだ六道を業(カルマ)によって循環する「輪廻転生の運命」から逃れられてはいません。
メンタル界には「生命体の集合記憶(普遍的記憶)の貯蔵庫」があるとされ、メンタル体にアクセスできれば膨大な知識や経験知、ノウハウを検索して活用することができます。
4-4. 「コーザル体」の色・性質
コーザル体の色は、「青色」になります。
コーザル体というオーラは「本来の自己の原因となる霊的質量」であり、自分という存在が今の形で現れている原因(輪廻転生の原因)や魂の青写真(ブループリント)となる情報が含まれています。
六道輪廻で繰り返される人生を通じて得られた経験・知識・ノウハウは、コーザル体の霊的質量のレベルで貯蔵・蓄積されていくことになります。
7次元以上の存在である「ブッディ意識」以上になると、このコーザル体の因果応報の仕組みから解脱できます。
4-5. 「エーテリック・テンプレート」と「セレスティアル体」の色・性質
スピリチュアル理論によっては、メンタル体とコーザル体の間にある霊的なエネルギー領域として、「エーテリック・テンプレート」と「セレスティアル体」の存在を考えることもあります。
「エーテリック・テンプレート」というのは、スピリチュアルな霊的質量のエネルギーと情報を肉体に伝えるためのインクの役割を果たすもので、色は「黒色」とされています。
エーテリック・テンプレートは、あくまでスピリチュアルな情報を複写するインクの役割を果たすだけで、本体はセレスティアル体とコーザル体の領域にあるとされます。
「セレスティアル体」の色は「オパール・パステルカラー」であり、無条件の愛で満ち溢れているスピリチュアルな領域とされ、瞑想・直観によってアクセスすることが可能です。
セレスティアル体はスピリチュアル領域と意思疎通するためのオーラの層なのです。
5. 「エーテル体」の見方・見る方法
「エーテル体」の見方・見る方法には、どのような方法があるのでしょうか?練習すれば実践しやすい「エーテル体の見方・見る方法」について、分かりやすく紹介していきます。
5-1. エーテル体の感覚を感じてみる
「エーテル体」の見方・見る方法として、「エーテル体の感覚を感じてみる」ということがあります。
エーテル体というのは、目で見ることができない霊的なエネルギーでありオーラの一部ですが、肉体のすぐ近くにあるため、「エーテル体の存在」を感覚で感じることができれば見やすくなります。
エーテル体の感覚を感じてみるための方法は簡単です。
まず、左手の手のひらを広げてみて、その左手を「右手の人差し指+中指」の二本で指差してみましょう。
左手の手のひらと右手の人差し指+中指の距離感を自分で少しずつ微調整していくと、「ビリビリ・ピリピリ」といった感じの感覚が左手の手のひらに感じられる瞬間があります。
その感覚が、エーテル体が引き起こしている感覚とされているのです。
5-2. 瞑想・エーテル体を見る理由の明確化
「瞑想・エーテル体を見る理由の明確化」というのが、「エーテル体」の有効な見方になります。
心を冷静に静めた状態で瞑想に耽ることによって、「自分がエーテル体を見なければならない理由・感情(思い)」が自然に湧き上がってきます。
エーテル体を見なければならない典型的な理由として、「心身の健康の回復・自分の生命力の状態のチェック・新たな人生の課題に向かうモチベーションアップ」などがあります。
そういったエーテル体を見るべき理由や思いを明確化することによって、身体各部のチャクラが活性化されやすくなり、エーテル体を霊視可能な「第三の目」が開眼してくるのです。
5-3. 第六チャクラの心の目で見る
「エーテル体」の見方・見る方法として、「第六チャクラの心の目で見る」ということが上げられます。
エーテル体を自分が見なければならない理由や思いが明確化してくると、必然的に「第三の目(サードアイ)」と呼ばれる「第六チャクラ」が活性化してきて、エーテル体の霊視が可能な状態が整ってくるのです。
第六チャクラはブッダの「正見(しょうけん)」を可能としたチャクラであり、「眉間の位置」にあって「藍色」をしています。
このチャクラを活性化させて第三の目(サードアイ)を開かせることで、目に見えないはずのエーテル体を見ることができるようになるのです。
5-4. 見る目的を明確にしながらエーテル体の色を見る
「見る目的を明確にしながらエーテル体の色を見る」というのが、「エーテル体」の見方・見る方法の一つです。
見る目的を明確にしてから「第三の目(サードアイ)」でエーテル体を見ると、「黄色・オレンジ色・青色・赤色・火花が散るような色」など様々な色が見えますが、その色の印象を素直に受け取ることで、今の自分のエーテル体・生命力の状態が分かってきます。
6. 「エーテル体」の浄化のやり方・方法
人が自らの生命力・精神性やスピリチュアルなレベルを高めるためには、「エーテル体」と「アストラル体」を浄化することが有効だと考えられています。
この項目では、「エーテル体」の浄化のやり方・方法について説明していきます。
6-1. エーテル体のスピリチュアルヒーリング
「エーテル体」の浄化のやり方・方法でもっとも確実なのは、「スピリチュアルヒーリング」です。
スピリチュアルヒーリングは大きく分けて、「ハンドヒーリング」と「オーラヒーリング」に分けることができます。
ハンドヒーリングでは、浄化したい相手のエーテル体付近に慈愛・献身の心を持って優しく触れ、少しずつ治療エネルギーを流していきます。
オーラヒーリングは熟練のヒーラーが得意とするもので、「自分自身のポジティブなオーラ」で、浄化したい相手のエーテル体に近づき、エーテル体に付着した「チリ・ホコリ・穢れ」を浄化していくというものです。
6-2. ホワイトセージの浄化法
「ホワイトセージの浄化法」というのが、「エーテル体」の浄化の有効な方法になります。
ホワイトセージは穢れた物質・精神をピュアにする効果を持つ「浄化のハーブ・香草」として良く知られているハーブの一種です。
ホワイトセージを乾燥させてお香としてゆっくりと焚き染めていくことで、不純物や負の感情で汚染されたエーテル体を浄化して、パワフルな生命力を回復させることができます。
6-3. エーテル体手術・エーテル体のクリスタル除去
「エーテル体」の浄化のやり方・方法として、「エーテル体手術・エーテル体のクリスタル除去」があります。
エーテル体が損傷した時に実施できるスピリチュアルな秘技として「エーテル体手術(エセリック・サージェリー)」があります。
エーテル体手術では特別なツールとノウハウによって、不要・不純なエネルギーを浄化して損傷箇所の修復ができます。
エーテル体は悪感情の鬱積やチリ・ホコリの影響によって「クリスタル化(結晶化)」することがありますが、その場合にはハンドヒーリングなどのヒーリングを実施することで、固まった結晶部分を削り取って浄化する必要があります。
6-4. 「瞑想・塩風呂・日光浴」でエーテル体を浄化・強化
「瞑想・塩風呂・日光浴」で、エーテル体を浄化したり強化したりできることが分かっています。
瞑想して自分自身の内面にある思考・感情・価値観と向き合うことで、エーテル体がよりピュアなものへと浄化されていきます。
岩塩・食塩を混ぜた「塩風呂」に浸かるだけで、エーテル体の汚れの浄化につながります。
「日光浴」にはエーテル体の汚れを浄化するだけではなく、生命力の気を強化してくれる効果もあるので、積極的に太陽光線を浴びるようにしましょう。
まとめ
「エーテル体」というのは、スピリチュアルな理論・神智学で「霊的質量・霊的身体」とされている目に見えない非物質的なエネルギー体で、「生命力・活力・気(プラーナ)」を司っています。
「エーテル体」と「アストラル体」は、人間のオーラを構成している基本的な霊的質量であり、アストラル体は「感情・情緒・意識」を司っています。
「エーテル体」の色は「黄色・オレンジ色」であり、エーテル体を見る方法として「エーテル体の感覚を感じてみる」「エーテル体を見る理由の明確化」などがあります。
「エーテル体」について詳しく調べたい時には、どうぞこの記事を参考にしてみて下さい。
3. 「エーテル」の歴史:「エーテル」と呼ばれた物質・質量・エネルギーについて
「エーテル体」というスピリチュアルなエネルギー体の元になった「エーテル(Ether,Aether)」とは何のことなのでしょうか?「エーテル」の歴史を遡って、「エーテル」と呼ばれた物質・質量・エネルギーについて分かりやすく説明していきます。
3-1. 古代ギリシアで四大元素の背後にある元素とされたエーテル
古代ギリシアのプラトンやアリストテレスの自然哲学では、「エーテル(ギリシア語ではアイテール)」は四大元素の背後にある根本的な元素(アルケー)とされました。
特に、アリストテレスは「四大元素説」を拡張して天体を構成する新たな第五元素として、エーテル(アイテール)を再定義しました。
アリストテレスは、エーテルには「変形せずに永遠に回転し続ける普遍的性質」があるとしました。
元々、古代ギリシャではエーテル(アイテール)は、「輝く空気の上層・常に輝き続けるもの」を意味する言葉であり、中世ヨーロッパのスコラ学・キリスト教的な宇宙観でも「天界を構成する特殊な物質」として定義されていたのです。
3-2. 光の媒質としてのエーテル:物理学の歴史におけるエーテル
17世紀のイギリスの自然哲学者・博物学者のロバート・フック(1635〜1703)は、「光の波動説」を前提にして、宇宙に満ちている特殊な物質として「エーテル」を定義しました。
ロバート・フックが「エーテル」と命名した物質は、光が「波動」として伝わるために必要な媒質(媒質)と考えられていましたが、このアイデアの原点はフランスの哲学者のルネ・デカルトにあります。
「我思う、故に我あり」のフレーズで有名なルネ・デカルトは、「方法序説」「哲学原理」において空間に何らかの物質が充満しているというアイデアを紹介していました。
しかし、宇宙空間をエーテルという物質が満たしているという物理学史における仮説は、アルバート・アインシュタインの特殊相対性理論や光量子仮説などによって概ね反証されてしまいました。
3-3. 化学物質としてのエーテル:化学の歴史におけるエーテル
化学物質としてのエーテル(ether)は、構造式を「R-O-R'」で表す有機化合物のことであり、非常に高い揮発性の性質を持っています。
溶媒である「ジエチルエーテル」のこと「エーテル」と呼ぶことが多いのですが、ジエチルエーテルが発見された時、すぐに蒸発してしまう高い揮発性から、「地上にふさわしくない物質が天に回帰している」と解釈されたのです。
すぐに蒸発して上空に上がっていってしまうというジエチルエーテルの性質を理由に、古代ギリシアの時代から「天界・天体の構成物質」とされていた「エーテル」の名前が付けられることになりました。
4. 「エーテル体」などのオーラ(霊的質量)の色・性質についての解説
「エーテル体」などのオーラ(霊的質量)には、どのような色が付いているのでしょうか?「エーテル体」などのオーラ(霊的質量)の色とその性質について、分かりやすく解説していきます。
4-1. 「エーテル体」の色・性質
エーテル体の色は、「黄色からオレンジ色」になります。
エーテル体とは「生命力・活力・気」のことであり、エーテル体が活性化するほど人間の身体の健康状態は良くなっていき、他者との人間関係・コミュニケーションも円滑なものになっていきます。
東洋医学において「ツボ」と言われている「経絡(けいらく)」や「チャクラ」は、「エーテル体(気・生命力)」の停滞している流れをスムーズにできる治療上のポイントになっています。
人間が病気になるということは、物理的肉体と接しているエーテル体が破損することを意味していて、「エーテル体が破損した部分の臓器・部分」が病気の症状を発症することになるのです。
エーテル体という霊的質量・オーラは「物質の構成原料」であり、自意識や感情が無いとされる植物は「物理的身体+エーテル体」だけから構成されています。
植物に対して人などの動物は、「身体+エーテル体+アストラル体」の構成になります。
4-2. 「アストラル体」の色・性質
アストラル体の色は「薄い黄色から白色」ですが、感情・欲求の状態の変化によって微妙に色が変化します。
人間をはじめとする動物の身体は、「肉体・エーテル体・アストラル体」で構成されていて、アストラル体は「感情・情動・欲求・意識の媒体」として機能しています。
人間はこのアストラル体が媒介する感情や欲求、自意識になかなか逆らうことのできない存在ですが、睡眠中はアストラル体から離脱することができるため、人間にとっての睡眠(眠り)には「エーテル体を浄化してピュアな生命力を高める効果」もあるのです。
感情を有するアストラル体が集合する世界のことを「アストラル界」と呼んでいますが、アストラル界には浮遊霊(幽霊)・生き霊の類がたくさん彷徨っていて、自分と似た波長の霊を引き寄せるので、常に明るく前向きな波長を保っておく必要があります。
4-3. 「メンタル体」の色・性質
メンタル体の色は、「緑色」になります。
メンタル体というのは「思考・理性・知的能力・自己表現・精神作用」を司っているオーラ(霊的質量)であり、感情・情緒・欲求に左右されない合理的な判断を下すことができます。
メンタル体は「精神体」とも訳されますが、メンタル体のエネルギーの限界は利他的な行動原理には応用しづらいことで、基本的に自己利益のためのエゴイスティックな合理的思考を支えています。
メンタル体が存在する「メンタル界」は、一般的に「天国・天界」と同義のものとして解釈されることが多いのですが、この段階ではまだ六道を業(カルマ)によって循環する「輪廻転生の運命」から逃れられてはいません。
メンタル界には「生命体の集合記憶(普遍的記憶)の貯蔵庫」があるとされ、メンタル体にアクセスできれば膨大な知識や経験知、ノウハウを検索して活用することができます。
4-4. 「コーザル体」の色・性質
コーザル体の色は、「青色」になります。
コーザル体というオーラは「本来の自己の原因となる霊的質量」であり、自分という存在が今の形で現れている原因(輪廻転生の原因)や魂の青写真(ブループリント)となる情報が含まれています。
六道輪廻で繰り返される人生を通じて得られた経験・知識・ノウハウは、コーザル体の霊的質量のレベルで貯蔵・蓄積されていくことになります。
7次元以上の存在である「ブッディ意識」以上になると、このコーザル体の因果応報の仕組みから解脱できます。
4-5. 「エーテリック・テンプレート」と「セレスティアル体」の色・性質
スピリチュアル理論によっては、メンタル体とコーザル体の間にある霊的なエネルギー領域として、「エーテリック・テンプレート」と「セレスティアル体」の存在を考えることもあります。
「エーテリック・テンプレート」というのは、スピリチュアルな霊的質量のエネルギーと情報を肉体に伝えるためのインクの役割を果たすもので、色は「黒色」とされています。
エーテリック・テンプレートは、あくまでスピリチュアルな情報を複写するインクの役割を果たすだけで、本体はセレスティアル体とコーザル体の領域にあるとされます。
「セレスティアル体」の色は「オパール・パステルカラー」であり、無条件の愛で満ち溢れているスピリチュアルな領域とされ、瞑想・直観によってアクセスすることが可能です。
セレスティアル体はスピリチュアル領域と意思疎通するためのオーラの層なのです。
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