「睥睨」の意味や読み方、類語を紹介します。
さらに「睥睨」の使い方や例文を紹介して行きます。
- 「睥睨」とは?
- 「睥睨」の類語や言い換え・似た言葉
- 「睥睨」の言葉の使い方
- 「睥睨」を使った例文
- 「睥睨」の語源
- まとめ
1. 「睥睨」とは?
「睥睨」は、ものすごく画数が多い漢字で作られている言葉という印象があります。
読み方が分からない、みただけで怖い印象があると感じる人も多いかもしれません。
一方で小説を読むのが好きな人や、社会人生活が豊富な人なら、「睥睨」という言葉が身近な存在になっているかもしれません。
「睥睨」は、見た目はとても難しい言葉ですが、意味自体はそれほど難しくありません。
意味を知ったら使って見たくなる、便利な言葉のひとつと言えるでしょう。
そこで難読漢字が使われている言葉、「睥睨」の読み方と意味を紹介します。
1-1. 「睥睨」の読み方
「睥睨」は「へいげい」と読みます。
「睥」は「へい」、「睨」は「げい」とそれぞれの漢字を読む事ができます。
とても難しい漢字で、とても初見では読む事ができないような難読の漢字が使われています。
また「睥」という感じには、体を低くして覗き込むという意味があり、「睨」には下からにらむという意味があります。
まずは「睥睨」を「へいげい」と読む事を知っておきましょう。
1-2. 「睥睨」の意味
「睥睨」には「にらみつけて周囲を威圧する」という意味、さらに「横目でにらむ事」という意味があります。
例えば中国の武将がいて、その周りを敵が取り囲んだ時、「睥睨」する事で威圧して、その隙をついて脱出をするような場面をイメージする事ができます。
また会社の取締役クラスの人物が、社内を歩き、様々な部署で「にらみをきかせて威圧する」というシーンを想像する事ができます。
特に若いうちは、中年以上の男性からにらまれて、「怖い」と感じた経験があると思います。
そのような時、相手の男性は「睥睨」し、威圧しようとしていたのかもしれません。
このように「睥睨」には「にらみつけて周囲を威圧する」「横目でにらむ」という意味がある事を知っておきましょう。
2. 「睥睨」の類語や言い換え・似た言葉
「睥睨」を他の言葉に言い換えたい時に、どのような言葉を選べばいいでしょうか。
そこで「睥睨」の類語や言い換えができる似た意味の言葉を紹介します。
2-1. 「にらむ」
「睥睨」の基本形ともいえる言葉が「にらむ」です。
「にらむ」は漢字にすると「睨む」となり、「睥睨」の中に使われている言葉だと分かります。
「にらむ」には、「鋭く、さらにじっくりとみつめる」という意味があります。
男女問わず、誰かから「にらまれる」と、緊張感が走り、恐怖を感じる事もあります。
2-2. 「八方にらみ」
「八方にらみ」という言葉があります。
「八方」という言葉が使われているように、「八方にらみ」には、「周囲をにらみつける」という意味があります。
「睥睨」にとても似ている言葉です。
例えば高校の生徒指導の先生が、朝礼台などに立った時、「悪い生徒はいないか」という感じで「八方にらみ」をするシーンがイメージできると思います。
「睥睨」のように、にらむ事で周囲を威嚇する狙いもありそうです。
3. 「睥睨」の言葉の使い方
「睥睨」を使う時はどのような場面を選べばよいでしょうか。
「睥睨」には「にらみつけて威圧する」という意味がありますので、そのような場面を目撃した時に使うと良いでしょう。
ビジネスシーンでは、上司の中の誰かが、「睥睨」を繰り出してくる可能性が高いでしょう。
また学園生活を送っている人なら、生徒指導の先生など強面の先生や、ヤンキーの同級生などが「睥睨」と言えるような態度を取っているはずです。
このような場面に出くわした時に「睥睨」という言葉を使ってみましょう。
4. 「睥睨」を使った例文
「睥睨」を使った例文を見て、「睥睨」の具体的な使い方を知りましょう。
「A部長が会議中に『睥睨』すると、誰も無駄口を発しなくなった」、「戦国武将の○○が『睥睨』すると、周囲を取り囲んだ敵兵が一斉に逃げ出した」、「駅のホームで友達とふざけていたら、年上の会社員に『睥睨』されて怖かった」などです。
はしゃいでいると、目上の人に「睥睨」される確率が上がりますので注意しましょう。
5. 「睥睨」の語源
「睥睨」の語源を紹介します。
「睥睨」の「睥」という言葉が、お城の上部にある垣根の意味に通じる事から、戦の途中で「高い所から敵の動きを観察する」さらには「隙をついて反撃に転ずる」という意味がありました。
そこから「睥睨」には「相手を観察し、出方をうかがう」という意味ができました。
現在の「睥睨」の「にらみつけて周囲を威嚇する」「横目でにらむ」と言う意味は、「相手を観察し、出方をうかがう」から派生したものだと考えられています。
まとめ
「睥睨」の意味や使い方を見てきました。
「睥睨」は「へいげい」と読み、「にらみつけて周囲を威嚇する」という意味があります。
誰かににらまれた時、特に目上の人からにらまれただけでなく、威圧されたと感じた時は「睥睨」という言葉を使ってみましょう。
5. 「睥睨」の語源
「睥睨」の語源を紹介します。
「睥睨」の「睥」という言葉が、お城の上部にある垣根の意味に通じる事から、戦の途中で「高い所から敵の動きを観察する」さらには「隙をついて反撃に転ずる」という意味がありました。
そこから「睥睨」には「相手を観察し、出方をうかがう」という意味ができました。
現在の「睥睨」の「にらみつけて周囲を威嚇する」「横目でにらむ」と言う意味は、「相手を観察し、出方をうかがう」から派生したものだと考えられています。
まとめ
「睥睨」の意味や使い方を見てきました。
「睥睨」は「へいげい」と読み、「にらみつけて周囲を威嚇する」という意味があります。
誰かににらまれた時、特に目上の人からにらまれただけでなく、威圧されたと感じた時は「睥睨」という言葉を使ってみましょう。
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