行動心理学を上手に使うことで、仕事も恋愛も自分の希望が叶いやすくなります。
それでは行動心理学についての説明と、お勧めの本を紹介しましょう。
- 行動心理学とは?
- 行動心理学を知ることで得られるメリット
- ビジネスにおける有名な行動心理学
- 恋愛における有名な行動心理学
- 行動心理学を日常で使うためには?
- 行動心理学でオススメしたい本
- まとめ
1. 行動心理学とは?
行動心理学とは、人の行動を観察することで、人の心理を研究していく学問となっています。
簡単に言えば、行動でその人の心、考えていることがわかりますので、恋愛やビジネスに応用することで、自分の思う通りに物事を進めたり、相手の気持ちを読むなど、人間関係がこれまでよりも簡単に思えたり、衝突を避けることに役立てることができるでしょう。
ここでは、行動心理学について難しい説明を避けてわかりやすくお伝えしていきます。
心理学というと難しそうと敬遠していた人にもぜひ読んでもらえればと思います。
2. 行動心理学を知ることで得られるメリット
行動心理学について、知識があるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
それは以下のようなことがあります。
2-1. ビジネス、恋愛で有利になる
行動心理学を活用することで、ビジネスや恋愛で自分が有利になるメリットがあります。
もちろん相手も行動心理学について知識がある場合がありますので、知らなければ自分ばかりが不利になりますし相手のペースにはまるということにもなります。
それを考えましても、行動心理学を理解しておくことは望ましいといえるでしょう。
行動心理学を知っておくことで、ムードに流されたり、相手のペースで押し切られたりということが少なくなりますし、冷静、客観的に状況を見ることができるようにもなります。
2-2. 人間関係が良くなる
行動心理学を生活に取り入れることで、人間関係が悪くなることは少ないでしょう。
例えば、有名なところで返報性の原理があります。
何かを与えられることで、相手にお返しをしたいと思う心理のことですが、日常生活において誰かから好意を寄せられたり、何かを与えられて嫌な気分になるでしょうか。
嬉しい、ありがたいといい気持ちになることの方が多いでしょう。
人間関係を良好に保つことにも繋がりますので、返報性の原理は上手に活用していくことをおすすめします。
2-3. 事前にトラブルを回避できる
ビジネスや恋愛において、相手のペースにはまり、トラブルに発展することがあります。
一度こじれた人間関係は修復が難しいものですし、信頼関係は崩れてしまいますと元には戻りません。
行動心理学の知識が自分にあれば、相手の言動に裏がある、思惑があったことに気がつけるのです。
その為、あまり深入りせずにトラブルを回避できるようにもなります。
相手の言動にどのような心理が隠されているのか見極める目が養われますので、行動心理学は基本的な部分だけでも知っておくようにしましょう。
3. ビジネスにおける有名な行動心理学
ビジネスにおいて、有名な行動心理学はいくつかあります。
ここでは代表的なものだけお伝えしていきます。
以下のような心理、自分にも何となく当てはまるものはないでしょうか。
3-1. スノッブ効果
スノッブ効果とは「人と同じ物は嫌」「人とは違う変わった物がいい」という心理を利用したものです。
流行っているものに飛びつく、周りと同じ方が落ち着くという心理もありますが、スノッブ効果はその逆なのです。
よく「人と同じ物は嫌だ」とあまり知られていないブランド品を好んだりする人がいませんか。
結局は既製品ですから、誰かと同じ物を使っていることにはなるのですが、これをビジネスに応用すると、「あなただけのオーダーメイド」「限定〇〇個」「期間限定商品」といったことになります。
珍しい、手に入りにくいということで価値を高める手法です。
3-2. 返報性の原理
人から、何かを与えられるとお返しをしなくてならないという心理になることをいいます。
この返報性の原理は恋愛においてもとても有名ですのでぜひ覚えておくことをおすすめします。
ビジネスで返報性の原理を取り入れたものは、無料サンプル配布、保険の無料相談、試食販売といったものがあります。
どれも最初に無料でサービスや物を与えられます。
それによってお返しに買おうかという気持ちが起こりやすくなります。
またその時すぐに効果として表れなくても、別の違った形、口コミ効果などを経て他人から返ってくることもありますので損を恐れずに与えていくことが大事なのです。
3-3. バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、沢山の人が利用しているものは、さらに沢山の人に利用されるという現象のことをいいます。
例えば沢山の人が愛用しているから、それなりに良いものに違いないと安心して選ぶということがないでしょうか。
どの会社に頼むか迷った時、業界最大手ならば間違いないと思ったりもします。
これらはバンドワゴン効果なのです。
ビジネスに応用しますと、行列の多いお店(あんなに沢山の人が並んでいるぐらいだからきっと美味しいはずだ)、口コミサイトNO. 1(いい評価が多いから間違いないだろう)といったことがあります。
飲食店など、少し回転率を下げて売上を減らしても、お客に並ばせて価値を高めたり、通販サイトで評価を書いてくれたら送料無料にしますと言って評価数を稼いだりといった営業努力はまさにバンドワゴン効果を狙ってのことなのです。
3-4. ハロー効果
ハローとは「後光」のことです。
付加価値とでもいいましょうか。
例えば仕事ができる人がいたとします。
さらにその人の容姿が良かったり、出身校が有名な学校だったりしますと、さらに仕事ができる人といったイメージが強くなります。
このような効果をハロー効果というのですが、ビジネスにおいてはCMなどがそれにあたります。
大人気の芸能人がCM出演をしますと、その商品がさらに良い物に思えて売れるのです。
ですから芸能人などが不祥事を起こしますと大変なことになります。
商品のイメージが悪くなりますし、起用したままですとその企業のイメージ悪化、信用の低下になります。
それでCM打ち切り、違約金発生といったことがたまにあります。
またイケメン、美女が営業しますと何だか説得力があるような気がしてくるのも、ハロー効果です。
3-5. ウインザー効果
本人がアピールするよりも、関係ない第三者がアピールする方が信用できるというのが、ウインザー効果のことです。
この効果はビジネスによく使われています。
わかりやすいのが、お客様の声、実際に使用した方の体験談、レビュー、口コミといったものです。
これはその会社に利害関係がない第三者であることが基本です。
その会社の関係者であればいいことしか言わないのは当たり前だからです。
また褒め言葉なども直接褒めるよりも「〇〇さんが褒めていましたよ」といったように第三者を持ち出す方が褒められた相手も嬉しく思いますし、信用するものです。
4. 恋愛における有名な行動心理学
行動心理学は恋愛に応用することで、狙った相手を落とせる、好きな人に振り向いてもらえるといった効果を期待できるのです。
恋愛が得意な人は行動心理学を上手く使っているのです。
それでは恋愛における有名な行動心理学を紹介していきましょう。
4-1. 単純接触効果
単純接触効果とは、対象となる相手を沢山見たり、話したり、関わることで好意が強くなっていくことをいいます。
片思いの相手、狙っている異性を落としたいと思うならば、まず接触する回数を増やすというのは基本中の基本。
これは単純接触効果を狙ったものなのです。
ただし、最初から相手に嫌われている場合はこの効果は得られませんし、逆効果となっています。
嫌いなのに何度も接触されると、ますます嫌いになってしまいます。
この単純接触効果は恋愛だけでなく物にも使えます。
つまり同じ物を何度も見ているとだんだん気になってきて欲しくなってしまうという状態になります。
CMで何度も見ると欲しくなる、ある芸能人を見る回数が増えると親近感を覚えるようになりいつの間にかファンになっているといったものも単純接触効果によるものなのです。
4-2. 吊り橋効果
恋愛における有名な行動心理学といえば、吊り橋効果ではないでしょうか。
人は、不安や恐怖を感じている時に出会った人に恋心を抱きやすいとされています。
この心理を利用して、意識的にドキドキする状況を作ることで錯覚を起こし恋をしているように思わせることができます。
吊り橋を一緒に渡るようなこと、例えば遊園地で一緒にお化け屋敷に入る、ジェットコースターに乗るといったことも効果があるでしょう。
また、少し違いますが相手が一人、不安な状態になっている時、そっと手を差し伸べてあげるのも効果が高いです。
失恋して落ち込んでいる人に優しくすると恋愛関係に発展しやすいのも、吊り橋効果のようなものです。
4-3. 返報性の原理
相手から好意を持たれますと、嬉しいですし、自分も相手のことを好意的な目で見ようとします。
これがいわゆる「好意の返報性」です。
恋愛においてこの好意の返報性を利用しない手はないでしょう。
なぜならばとても簡単であり、効果は大きいからです。
返報性の原理では見返りは求めません。
まずは自分が相手に与えるだけなのです。
恋愛では「あなたのことが好きです」という気持ちを伝えるだけでいいのです。
「好きだからつき合って」と言うよりも、ただ「好きですよ」と好意を示すだけの方が効果が高いのです。
相手からすれば好意を寄せられ、何も見返りを求められない状態が続きますと、自分も何かお返ししなくてはという心理がはたらきます。
「これほど好きと言ってくれる相手に自分も応えたい、好きだ」と思うようになっていくのです。
4-4. 初頭効果と親近効果
初頭効果とは第一印象で、与えられた印象が強く残ることをいいます。
最初にいいイメージを相手に与えた方がいいわけです。
第一印象が大事というのはそういうことなのです。
一方で親近効果は別れ際などで最後の印象が強くなることをいいます。
恋愛に限らず仕事でも友達との集まりでも言えることですが、最後が楽しく終われたか、嫌な空気になったかで、その日の印象が変わってきます。
朝、嫌なことがあっても帰りはいいことがあった場合と、一日上手くいっていたのに帰り際嫌なことがあった場合では、後者の方が「今日は良くない日だった」と思ってしまうのです。
つまり、恋愛で大事なことは最初と最後ということがわかります。
デートの内容を気にするよりは、最初と最後に良い印象を持たせることの方に気を使った方がいいでしょう。
4-5. フット・イン・ザ・ドアとドア・イン・ザ・フェイス
フット・イン・ザ・ドアは最初は小さなお願い、要求、最後に本当の要求をすることを言います。
人はお願いごとをされて、聞いていくうちに断り辛くなるという心理があります。
最初からデートに誘うのではなく、ちょっとした用事を頼んで、お礼にお茶をおごって、次にデートを誘うといったように段階を踏んでいく方法です。
また逆の方法が、先に大きなお願いごとをするドア・イン・ザ・フェイスです。
いきなり「つき合ってよ」と迫って、断られたら「じゃあデートして」「デートがダメならせめてごはんだけでも」といった具合に要求を低くしていく手法です。
お調子者、ポジティブな人はこちらの方法の方が得意かもしれません。
慎重な人はフット・イン・ザ・ドアの方がおすすめです。
5. 行動心理学を日常で使うためには?
ビジネス、恋愛において行動心理学は上手に取り入れていくことで自分が得をすることがおわかりいただけたことでしょう。
しかし、だからと言ってあからさまに行動心理学を取り入れるのは考えものです。
少し知識がある人からしたら、見え見えの言動に映るからです。
「わざとらしい」「魂胆が透けて見える」と思われますし、場合によっては嫌われることもあります。
日常でつかうためには以下のことを注意しておきましょう。
5-1. 悪用はしない
行動心理学を駆使することで、恋愛など相手を落とすことが可能になります。
恋愛に慣れていないタイプ、純粋なタイプであれば、素直に信じて恋に落ちてしまうことでしょう。
要するに、相手の気持ちをもてあそぶようなことも、しようと思えばできてしまうということになります。
相手を騙すようなこと、悪用はしないということは人として当たり前のことです。
5-2. 自分の利益だけではなく相手のことも考える
行動心理学をビジネスに応用することで、自分の成果を上げることができるでしょう。
しかし自分の利益のことだけを考えて相手が損をするということになりますといい関係性にはなりません。
人が離れていくということにもなります。
自分の利益だけを考えるのではなく、相手にもメリットを与えることができるか、喜んでもらえるかということを考えるようにしましょう。
6. 行動心理学でオススメしたい本
行動心理学でオススメしたい本を紹介しましょう。
西東社から出ている「面白いほどよくわかる!」シリーズがわかりやすくてオススメです。
6-1. 面白いほどよくわかる!他人の心理学
著者 渋谷昌三 出版社 西東社
他人の心理を読み解く本です。
気持ちやタイプからわかる心理、口癖、話題からわかる心理、行動、態度からわかる心理、外見からわかる心理、ビジネスシーンで読める心理、恋愛における心理といった内容になっています。
身近な人が「何を考えているかわからない」という場合にオススメ。
6-2. 面白いほどよくわかる!見た目・口ぐせの心理学
著者 渋谷昌三 出版社 西東社
顔、表情、ファッションからその人の性格を見抜きたい人に。
また本音は仕草、態度に隠されていますし、口癖の裏には心理が隠されています。
気になる人の本心を探りたい、信用できる人かどうか判断したいという人にオススメです。
6-3. 面白いほどよくわかる!「男」がわかる心理学
著者 齊藤勇 出版社 西東社
男性心理に特化した内容です。
男ならではの行動・感情パターン、職場にいる「できる男」と「できない男」の違い、恋愛における心理、趣味、好みでわかる男の心理など、「男心がわからない」と思う女性におすすめです。
6-4. 面白いほどよくわかる!「女」がわかる心理学
著者 齊藤勇 出版社 西東社
女性心理に特化した内容です。
男性だけでなく、職場の人間関係で悩む女性にもオススメです。
「心理学で読み解く女の一生」の章では家族関係の悩みがどうして起こるのかがわかります。
6-5. 面白いほどよくわかる!心理学の本
著者 渋谷昌三 出版社 西東社
心理学とは何かという基本が書かれている本です。
今後心理学を学んでいきたいと思う人に「心理学はこういうものですよ」とわかりやすくイメージが掴めます。
まとめ
以上、行動心理学についての紹介でした。
ビジネス、恋愛と心理学を応用する方法が沢山あることがわかりました。
ここで紹介したことは基本的なことで、もっと奥深いものです。
はじめは難しく考えるのではなく、わかりやすい本を読んでいくといいでしょう。
最後に紹介しました本は電子書籍化されていますので、空き時間にスマホで読むことができますのでオススメです。
3. ビジネスにおける有名な行動心理学
ビジネスにおいて、有名な行動心理学はいくつかあります。
ここでは代表的なものだけお伝えしていきます。
以下のような心理、自分にも何となく当てはまるものはないでしょうか。
3-1. スノッブ効果
スノッブ効果とは「人と同じ物は嫌」「人とは違う変わった物がいい」という心理を利用したものです。
流行っているものに飛びつく、周りと同じ方が落ち着くという心理もありますが、スノッブ効果はその逆なのです。
よく「人と同じ物は嫌だ」とあまり知られていないブランド品を好んだりする人がいませんか。
結局は既製品ですから、誰かと同じ物を使っていることにはなるのですが、これをビジネスに応用すると、「あなただけのオーダーメイド」「限定〇〇個」「期間限定商品」といったことになります。
珍しい、手に入りにくいということで価値を高める手法です。
3-2. 返報性の原理
人から、何かを与えられるとお返しをしなくてならないという心理になることをいいます。
この返報性の原理は恋愛においてもとても有名ですのでぜひ覚えておくことをおすすめします。
ビジネスで返報性の原理を取り入れたものは、無料サンプル配布、保険の無料相談、試食販売といったものがあります。
どれも最初に無料でサービスや物を与えられます。
それによってお返しに買おうかという気持ちが起こりやすくなります。
またその時すぐに効果として表れなくても、別の違った形、口コミ効果などを経て他人から返ってくることもありますので損を恐れずに与えていくことが大事なのです。
3-3. バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、沢山の人が利用しているものは、さらに沢山の人に利用されるという現象のことをいいます。
例えば沢山の人が愛用しているから、それなりに良いものに違いないと安心して選ぶということがないでしょうか。
どの会社に頼むか迷った時、業界最大手ならば間違いないと思ったりもします。
これらはバンドワゴン効果なのです。
ビジネスに応用しますと、行列の多いお店(あんなに沢山の人が並んでいるぐらいだからきっと美味しいはずだ)、口コミサイトNO. 1(いい評価が多いから間違いないだろう)といったことがあります。
飲食店など、少し回転率を下げて売上を減らしても、お客に並ばせて価値を高めたり、通販サイトで評価を書いてくれたら送料無料にしますと言って評価数を稼いだりといった営業努力はまさにバンドワゴン効果を狙ってのことなのです。
3-4. ハロー効果
ハローとは「後光」のことです。
付加価値とでもいいましょうか。
例えば仕事ができる人がいたとします。
さらにその人の容姿が良かったり、出身校が有名な学校だったりしますと、さらに仕事ができる人といったイメージが強くなります。
このような効果をハロー効果というのですが、ビジネスにおいてはCMなどがそれにあたります。
大人気の芸能人がCM出演をしますと、その商品がさらに良い物に思えて売れるのです。
ですから芸能人などが不祥事を起こしますと大変なことになります。
商品のイメージが悪くなりますし、起用したままですとその企業のイメージ悪化、信用の低下になります。
それでCM打ち切り、違約金発生といったことがたまにあります。
またイケメン、美女が営業しますと何だか説得力があるような気がしてくるのも、ハロー効果です。
3-5. ウインザー効果
本人がアピールするよりも、関係ない第三者がアピールする方が信用できるというのが、ウインザー効果のことです。
この効果はビジネスによく使われています。
わかりやすいのが、お客様の声、実際に使用した方の体験談、レビュー、口コミといったものです。
これはその会社に利害関係がない第三者であることが基本です。
その会社の関係者であればいいことしか言わないのは当たり前だからです。
また褒め言葉なども直接褒めるよりも「〇〇さんが褒めていましたよ」といったように第三者を持ち出す方が褒められた相手も嬉しく思いますし、信用するものです。
4. 恋愛における有名な行動心理学
行動心理学は恋愛に応用することで、狙った相手を落とせる、好きな人に振り向いてもらえるといった効果を期待できるのです。
恋愛が得意な人は行動心理学を上手く使っているのです。
それでは恋愛における有名な行動心理学を紹介していきましょう。
4-1. 単純接触効果
単純接触効果とは、対象となる相手を沢山見たり、話したり、関わることで好意が強くなっていくことをいいます。
片思いの相手、狙っている異性を落としたいと思うならば、まず接触する回数を増やすというのは基本中の基本。
これは単純接触効果を狙ったものなのです。
ただし、最初から相手に嫌われている場合はこの効果は得られませんし、逆効果となっています。
嫌いなのに何度も接触されると、ますます嫌いになってしまいます。
この単純接触効果は恋愛だけでなく物にも使えます。
つまり同じ物を何度も見ているとだんだん気になってきて欲しくなってしまうという状態になります。
CMで何度も見ると欲しくなる、ある芸能人を見る回数が増えると親近感を覚えるようになりいつの間にかファンになっているといったものも単純接触効果によるものなのです。
4-2. 吊り橋効果
恋愛における有名な行動心理学といえば、吊り橋効果ではないでしょうか。
人は、不安や恐怖を感じている時に出会った人に恋心を抱きやすいとされています。
この心理を利用して、意識的にドキドキする状況を作ることで錯覚を起こし恋をしているように思わせることができます。
吊り橋を一緒に渡るようなこと、例えば遊園地で一緒にお化け屋敷に入る、ジェットコースターに乗るといったことも効果があるでしょう。
また、少し違いますが相手が一人、不安な状態になっている時、そっと手を差し伸べてあげるのも効果が高いです。
失恋して落ち込んでいる人に優しくすると恋愛関係に発展しやすいのも、吊り橋効果のようなものです。
4-3. 返報性の原理
相手から好意を持たれますと、嬉しいですし、自分も相手のことを好意的な目で見ようとします。
これがいわゆる「好意の返報性」です。
恋愛においてこの好意の返報性を利用しない手はないでしょう。
なぜならばとても簡単であり、効果は大きいからです。
返報性の原理では見返りは求めません。
まずは自分が相手に与えるだけなのです。
恋愛では「あなたのことが好きです」という気持ちを伝えるだけでいいのです。
「好きだからつき合って」と言うよりも、ただ「好きですよ」と好意を示すだけの方が効果が高いのです。
相手からすれば好意を寄せられ、何も見返りを求められない状態が続きますと、自分も何かお返ししなくてはという心理がはたらきます。
「これほど好きと言ってくれる相手に自分も応えたい、好きだ」と思うようになっていくのです。
4-4. 初頭効果と親近効果
初頭効果とは第一印象で、与えられた印象が強く残ることをいいます。
最初にいいイメージを相手に与えた方がいいわけです。
第一印象が大事というのはそういうことなのです。
一方で親近効果は別れ際などで最後の印象が強くなることをいいます。
恋愛に限らず仕事でも友達との集まりでも言えることですが、最後が楽しく終われたか、嫌な空気になったかで、その日の印象が変わってきます。
朝、嫌なことがあっても帰りはいいことがあった場合と、一日上手くいっていたのに帰り際嫌なことがあった場合では、後者の方が「今日は良くない日だった」と思ってしまうのです。
つまり、恋愛で大事なことは最初と最後ということがわかります。
デートの内容を気にするよりは、最初と最後に良い印象を持たせることの方に気を使った方がいいでしょう。
4-5. フット・イン・ザ・ドアとドア・イン・ザ・フェイス
フット・イン・ザ・ドアは最初は小さなお願い、要求、最後に本当の要求をすることを言います。
人はお願いごとをされて、聞いていくうちに断り辛くなるという心理があります。
最初からデートに誘うのではなく、ちょっとした用事を頼んで、お礼にお茶をおごって、次にデートを誘うといったように段階を踏んでいく方法です。
また逆の方法が、先に大きなお願いごとをするドア・イン・ザ・フェイスです。
いきなり「つき合ってよ」と迫って、断られたら「じゃあデートして」「デートがダメならせめてごはんだけでも」といった具合に要求を低くしていく手法です。
お調子者、ポジティブな人はこちらの方法の方が得意かもしれません。
慎重な人はフット・イン・ザ・ドアの方がおすすめです。
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