気が弱い人が仕事を選ぶ時には気を遣うものです。
では、どのようなポイントで気を付ければよいのでしょうか。
- 「気が弱い人」とは?
- 気が弱い人の特徴
- 気が弱い人に向いていない仕事
- 気が弱い人が仕事をする上で考えたい事
- 気が弱い人に向いている仕事
- まとめ
1. 「気が弱い人」とは?
一般的に「気が弱い」と言う場合、消極的だったり、自信が持てなくて他人の顔色を窺い過ぎたり、自分の思うとおりに行動できない人のことを言います。
気が弱くなってしまう原因としては、過去につらい経験などをしたトラウマ、または育成環境により自己肯定感が育たなかったなどで「他人に嫌われることが怖い」という気持ちを人一倍抱えていることが挙げられます。
2. 気が弱い人の特徴
気の弱い人には共通の特徴があります。
それは自己犠牲的で、他人の顔を伺い過ぎてしまうことが原因です。
2-1. 人に気を使い過ぎてしまう
身内、会社の同僚、親せきづきあいなど、他人と関わる時間は多くあります。
そんなすべてのシーンで気を使い過ぎてしまうのが気の弱い人です。
本来、気遣いがあることは好まれ、喜ばれる性質ですが、いつでも気を使い過ぎていては自分が消耗してしまいます。
そのため、普通の人はある程度のところまでで気遣いをやめ、自分を解放します。
しかし、気の弱い人は一般的な人よりも「他人から嫌われることを恐れる」という気持ちが強いため、どんな時にでも気遣いをしてしまい、結果精神的に疲れ切ってしまうのです。
2-2. 終わったことにくよくよしてしまう
すでに終わったこと、過去のことを取り返すことはできません。
しかし、気の弱い人は過去のこともよく気にしてしまいます。
これは他人に嫌われたくない気持ちが強すぎて、過去の自分の発言を自己チェックし、問題がなければ安心したいという気持ちの表れです。
人間、完璧な受け答えなどできません。
電話中にたまたま別件が入ったり、体調の問題で話を切り上げるということも往々にしてあります。
そんな瞬間を思い返し、「あれはダメだった、嫌われてしまったかもしれない」と悶々とします。
安心したいがために過去の言動を振り返るのに、実際の行動は自分のダメ出しになってしまっているのです。
2-3. どうしようもなかったことを自分のせいだと思ってしまう
この世には、人の手ではどうしようもないことがたくさんあります。
例えば遅れられない会議があった日、台風で電車が遅延し、会議に間に合わないことや、たまたまその日会った友人の誕生日がその当日だったことを知り、なんのお祝いもできなかったことを後で知ったりすることです。
普通の人であれば、どちらのケースでも「まあ仕方ないよね」と割り切り、会議のパターンでは同席者に謝るなどし、誕生日のパターンであれば後日贈り物をするなどするでしょう。
しかし、気の弱い人は「これでは嫌な印象を与えてしまうかも」と恐怖を感じ、台風の中タクシーとバスを乗り継いでなんとか会議に到着したり、誕生日を知らない程度の仲なのに後ほど高価な贈り物をしたりします。
全ては、「この落ち度は自分のせいである」と思い込んでいるために起こることですが、本来はそのようなことはあり得ません。
しかし、気の弱い人は落ち度が自分にあることであれば、巻き返して好意を持ってもらえるはずだと考え、「できないこと」がないかのように固執します。
3. 気が弱い人に向いていない仕事
気の弱い人は、やはり気の強い人が付きそうな職業には向いていません。
気の弱い人に向いていない仕事を3つ理由と共に挙げます。
3-1. 営業職
営業職とは、自分のパーソナリティーを売る職業でもあります。
商品を売る職業であるのはもちろんなのですが、他社と一並びになっている同じような商品を売る場合、やはり最後の後押しとなるのは「営業マンの人柄」です。
取引先が求める人柄は様々ですが、基本的には誠実さ、その上でコミュニケーション力や忍耐力を求めてくるクライアントは多いでしょう。
今までは誠実さだけで買ってくれたクライアントが、ある日突然担当者が変わり、飲み会に参加しないと買ってくれない、あるいはプレゼン中に怒声を飛ばしてくるということもままあることです。
他人と関わりを持つことに疲れやすい気の弱い人には、大変ストレスのかかる業種と言えます。
気の弱い人が営業職に就く場合、小規模で、同じクライアントと密なやりとりをしていく家族的な会社であればうまくいくかもしれません。
3-2. 接客業
接客業はスーパー、コンビニ、レストランなど日常に深く関わっており、日本人の大半が利用しているサービスを提供する業種です。
馴染みがあるため仕事内容としてはとっつきやすいですが、難点なのは「どんな客層が来るか分からない」ことです。
特にコンビニなど、様々なサービスを提供していると客層も様々です。
お客さんが飲酒をして入店する場合も少なくないでしょう。
コンビニ店員をしていると、一人一人のお客さんがどんな対応をしてくるか分かりません。
突然怒り出す、あるいは嫌味を言ってくるといったお客さんもごくまれに出くわすでしょう。
そういった時、「どうしようもないことで自分を責めてしまう」気の弱い人は気持ちの持っていき場がありません。
そういった人に会うのが年にたった1回だったとしても、その時の不快感を忘れることができないのです。
接客をするのであれば、こだわりのレストランなどの小規模で客層も落ち着いたところを選びましょう。
3-3. 販売
販売職もまた、接客業と同じく客層が分からないことが不安材料です。
ただし、販売職の場合扱う商品がさらに専門性を帯びてきます。
例えばアパレルの場合であれば、自分のお店に置いてある商品を網羅していることはもとより、そのいい組み合わせ方、今の流行りに応じた取り入れ方など、センスも必要になってきます。
自分のセンスを売り込むことは、気の弱い人は大の苦手です。
その上、相手は自分に教えを乞うお客さんです。
そんな人に誤ったコーディネイトを教えられませんが、どう考えても似合わない服を買いたがるお客さんも存在しますし、似合わなかったとしても売らねばなりません。
この場合も、相手に失礼なことをしてしまったという罪悪感と、嫌われているだろうという恐怖で疲れてしまいます。
また、販売職の場合はノルマがあることも往々にしてあります。
その場合、気の弱い人はノルマのために気の乗らない服を売るという罪悪感に耐えられません。
販売職を希望する場合、専門知識を磨き、顧客に商品を勧められる自信を身に着けることが必要になります。
4. 気が弱い人が仕事をする上で考えたい事
気の弱い人は、仕事を選ぶ際に気を付けることがあります。
しかし、逆を言えば気を付けるポイントさえ押さえれば仕事をすることは苦ではなくなります。
考えるべきポイントを3つ挙げます。
4-1. 自分にとっての弱点を排除する
職業を選ぶ時、自分が弱いと思う部分を使い職業を選ぶ必要はありません。
学生時代はいろいろと自分を試す必要がありますから、アルバイトなどで販売などをやってみるのもいいかもしれません。
しかし、本当に職業として選ぶ際、自分が向いていないと思うことを無理にやる必要は全くないのです。
学生時代は自分の苦手を炙り出す期間だったと認識し、苦手なことを使う職種は極力避けましょう。
それは職種だけでなく、業種にも言えます。
例えば就職で言えば、ベンチャー企業のようなところはぶつかり合いと意見交換が多く、風通しはいいかもしれませんが気の弱い人には少々重く感じるでしょう。
また歴史のある企業でも、会社全体が営業主体の会社だと、システム自体が体育会系という会社もよくあります。
会社の雰囲気もしっかりと見据えましょう。
4-2. 自分の利点を最大限に活かす
気の弱いことは、デメリットばかりではありません。
気の使えることは大変な特技ですし、細やかな気遣いを嫌がる会社はいないでしょう。
問題は、その気遣いで自分が疲れすぎてしまうことですので、自分の気遣いを最大限に発揮し、その上で適度に収まるようにする職種を選べばよいのです。
例えばSEなどは、専門知識の上に細やかな気遣いが必要になります。
どんなにすごいプログラムが組めたとしても、使うのは結局人間。
ユーザーフレンドリーを意識せずに作られたプログラムは、機械用にしか使えません。
気の弱い人は、「やりすぎな気遣い」をプログラムするときに発揮することで、最大のパフォーマンスを見せることができます。
また、直接的には対人でないため、気にする部分が少ないのもメリットです。
気の弱いことは気遣いができすぎること。
長所と捉え、武器としましょう。
4-3. 気の弱いことをあまり気に病まない
気が弱いから…自信がないから…と、あまり気に病んでもしかたありません。
気が弱いことは素直に受け止め、その上で自分が何をできるか考えましょう。
気が弱いがために、例えば上司との関係がうまくやれないかもしれません。
そのほかにも、同僚との付き合いや仕事の進め方なども下手かもしれません。
しかし、人間は成長します。
何回も繰り返していけば、「気が弱い人間の処世術」を身に着けることができます。
これは、なによりの財産です。
あくまで、「自分は気が強いんだ!」と自己を否定するのではなく、気の弱い自分を認めることが大切です。
自分を偽ると、いつかボロが出ます。
そういったことにならないためにも、自分が気が弱いということは大切に心に留めておきましょう。
5. 気が弱い人に向いている仕事
気が弱い人の弱点を変換し、利点とするなら以下のような職業が向いています。
5-1. もくもくとこなせる事務職は就職難易度も低く気の弱い人におすすめ
事務職は女性に人気のある職種ですが、男性も必要とされています。
気が弱くとも、コツコツと書類やパソコンに向かうことが良しとされる職種のため、営業職のような気の強さを求められることはありません。
また、専門性も低めですので会社員初心者にもおススメです。
ただし、事務職は会社の中の人間関係がややこしい場合も多々あります。
IT系、ベンチャー系などを選ぶと、割とあっさりとした人間関係の場合が多いです。
5-2. 専門知識を身につける必要があるものの、SEは気の弱い人でもコツコツできる仕事
じっくり取り組めるプログラミング、かつ対ヒトではないということで、気の弱い人に特におすすめなのがSE(システムエンジニア)です。
現代では、日常生活のいたるところにまでネットが浸透し、プログラムの需要は増すばかりです。
また、まだまだ学校教育に取り入れられている要素は少ないため、学歴が低くとも高収入を得るチャンスがあります。
しかし、SEという職業の特性上、手直しやデバックで泊まり込みなどを強要されることもある職業。
受けるところと断るところのバランスをきちんと取る必要はあります。
5-3. 工場の製造業は、人と関わりなく淡々と作業をこなすことができる
その後のステップアップの時間を取ることもできるとりあえず職に最適
工場での製造業は、給料は低めですが人と関わることを最小限に抑えることができるため、気の弱い人にはうってつけの職種です。
ただし、若いころはいいですが、年齢を重ねると長時間の体力仕事はつらくなってきます。
若い時に製造業に携わりひとまずの収入を得て、プライベートタイムで勉強して専門性の高い職種にステップアップすることを計画すると良いですね。
また、本格的に製造という職種に就きたいなら徒弟制のある職人に弟子入りするパターンも存在します。
しかし、こちらは職人と家族のような付き合いが必要になるイメージです。
よほどその職業に入れ込んでいない限り、気の弱い人にはお勧めできません。
5-4. フリーランスはわずらわしい人間関係が最小限
営業はメール、締め切り厳守さえ守れば気の弱い人にはパラダイス
職種ではありませんが、働き方としてフリーランスを選択するのも一つの手です。
専門性と常に勉強する努力は必要になりますが、会社勤めの煩わしい人間関係とは無縁です。
営業方法も、昔は直接作品を持ち込んだり、ツテに頼るなど大変な部分が多かったかもしれませんが、現代ではNETが進化していますから直接声を聴かずに営業することも十分可能です。
ただし、フリーランスは会社員と比べ、社会的な保守は劣っています。
ボーナスも有休もなく、仕事はいつでも途切れる可能性があります。
そのため、そういったアクシデントに耐えられる覚悟ができてからトライしましょう。
5-5. 学者には、普通のコミュニケーションを取ることよりも学びを深めることが求められる
気が弱くても好きなことに没頭できる良職
超高スキルとなりますが、なにか一つの学問を専門的に研究する学者は、気の弱い人におすすめの職業です。
そういったスキルは、普通の人からはあまり生まれてきません。
気の弱い人の異常な気遣いも、学者としてのスキルに変換することができます。
ただし、結果が出せなければ経済的に成功することはありません。
また結果が出せたとしても、その結果を企業に売り込むなどの努力は必要になってきます。
それでも、他人の顔色を窺わずに仕事ができることは気の弱い人にとっては幸福です。
5-6. アーティストは売れれば億万長者
一握りのアメリカンドリームを気が弱くても目指せる
アーティストと一口に言っても、ジャンルは様々です。
歌手や女優、タレントなどはもはや職人の世界であり、厳しい縦社会をクリアする必要があります。
しかし、イラスト、彫刻、絵画や陶芸など、アートの幅は相当広いです。
また、社会から認められ、企業からタイアップの話が来れば相当な収入を見込むことができます。
一人で行う作業ですから、当然気の弱い人のストレッサーである対人関係は存在しません。
現代では、YouTubeなどで自分をアピールすることもできる時代。
自分のアーティスト性に自信があるならトライしてもいいかもしれません。
5-7. 介護職は、おじいちゃんおばあちゃんの言葉を聞くのが必要な職業
力仕事やスケジュール管理など、忙しすぎて気の弱いことも忘れそう
介護職は、現在人手不足で求人が加速しています。
また、資格さえ取ればどこでも引く手あまた。
引っ越ししてもすぐに職のみつかる、つぶしの利く職種と言えます。
介護職では、当然介護が主となり、体を支えて介助するのに力が必要だったり、スケジュールや薬の管理などをしっかり管理する能力も必要です。
しかし、介護を必要としているのは主に高齢者。
そういった人たちは、常に世話をしてくれる人と話したがっています。
この時大切なのは、高齢者はこちらの意見は求めておらず、ひたすら聞き役を欲しているということです。
ただ聞くだけなら気の弱い人にうってつけ。
また、介護職はとても忙しいので気が弱いということも忘れてしまうかもしれません。
5-8. 主婦(主夫)業を職業として捉えれば、雇用主は愛情の通ったパートナー
自己管理をしっかりして、最高のパフォーマンスを
主婦(主夫)業(以下主ふ業)は、社会的には業種として認識されていない部分が多々あります。
しかし、主ふ業の費用対効果は時給3000円にも達するものです。
毎日家をしっかり掃除して清潔な環境におき、安くて栄養価の豊富な料理を提供して身体の健康を促進させ、リラックスできる家をキープして雇用主の体調を整えるという多大な効果があります。
雇用主たるパートナーは、元から愛情の通ったお付き合いをしてきた人。
そのような人に細やかな気遣いをするのは、気の弱い人でも喜びと感じるはずです。
ただし、主ふ業の一番の敵は自分。
自己管理ができていないと、時給としてはどんどん落ち込んでいきます。
しっかりと1日の計画を立て、自分がどの程度の仕事をしているか認識しながら業務にあたるようにしましょう。
まとめ
気が弱くて、どんな仕事も続けられないのじゃないかと心配になっている人も多いと思います。
しかし、気の弱いビジネスパーソンはたくさん存在しますし、かの「ゴルゴ13」のデューク東郷はスパイとして生き延びている理由を「ウサギのように臆病だからだ」と言っています。
気が弱いことを利点とし、良い仕事を探しましょう。
3. 気が弱い人に向いていない仕事
気の弱い人は、やはり気の強い人が付きそうな職業には向いていません。
気の弱い人に向いていない仕事を3つ理由と共に挙げます。
3-1. 営業職
営業職とは、自分のパーソナリティーを売る職業でもあります。
商品を売る職業であるのはもちろんなのですが、他社と一並びになっている同じような商品を売る場合、やはり最後の後押しとなるのは「営業マンの人柄」です。
取引先が求める人柄は様々ですが、基本的には誠実さ、その上でコミュニケーション力や忍耐力を求めてくるクライアントは多いでしょう。
今までは誠実さだけで買ってくれたクライアントが、ある日突然担当者が変わり、飲み会に参加しないと買ってくれない、あるいはプレゼン中に怒声を飛ばしてくるということもままあることです。
他人と関わりを持つことに疲れやすい気の弱い人には、大変ストレスのかかる業種と言えます。
気の弱い人が営業職に就く場合、小規模で、同じクライアントと密なやりとりをしていく家族的な会社であればうまくいくかもしれません。
3-2. 接客業
接客業はスーパー、コンビニ、レストランなど日常に深く関わっており、日本人の大半が利用しているサービスを提供する業種です。
馴染みがあるため仕事内容としてはとっつきやすいですが、難点なのは「どんな客層が来るか分からない」ことです。
特にコンビニなど、様々なサービスを提供していると客層も様々です。
お客さんが飲酒をして入店する場合も少なくないでしょう。
コンビニ店員をしていると、一人一人のお客さんがどんな対応をしてくるか分かりません。
突然怒り出す、あるいは嫌味を言ってくるといったお客さんもごくまれに出くわすでしょう。
そういった時、「どうしようもないことで自分を責めてしまう」気の弱い人は気持ちの持っていき場がありません。
そういった人に会うのが年にたった1回だったとしても、その時の不快感を忘れることができないのです。
接客をするのであれば、こだわりのレストランなどの小規模で客層も落ち着いたところを選びましょう。
3-3. 販売
販売職もまた、接客業と同じく客層が分からないことが不安材料です。
ただし、販売職の場合扱う商品がさらに専門性を帯びてきます。
例えばアパレルの場合であれば、自分のお店に置いてある商品を網羅していることはもとより、そのいい組み合わせ方、今の流行りに応じた取り入れ方など、センスも必要になってきます。
自分のセンスを売り込むことは、気の弱い人は大の苦手です。
その上、相手は自分に教えを乞うお客さんです。
そんな人に誤ったコーディネイトを教えられませんが、どう考えても似合わない服を買いたがるお客さんも存在しますし、似合わなかったとしても売らねばなりません。
この場合も、相手に失礼なことをしてしまったという罪悪感と、嫌われているだろうという恐怖で疲れてしまいます。
また、販売職の場合はノルマがあることも往々にしてあります。
その場合、気の弱い人はノルマのために気の乗らない服を売るという罪悪感に耐えられません。
販売職を希望する場合、専門知識を磨き、顧客に商品を勧められる自信を身に着けることが必要になります。
4. 気が弱い人が仕事をする上で考えたい事
気の弱い人は、仕事を選ぶ際に気を付けることがあります。
しかし、逆を言えば気を付けるポイントさえ押さえれば仕事をすることは苦ではなくなります。
考えるべきポイントを3つ挙げます。
4-1. 自分にとっての弱点を排除する
職業を選ぶ時、自分が弱いと思う部分を使い職業を選ぶ必要はありません。
学生時代はいろいろと自分を試す必要がありますから、アルバイトなどで販売などをやってみるのもいいかもしれません。
しかし、本当に職業として選ぶ際、自分が向いていないと思うことを無理にやる必要は全くないのです。
学生時代は自分の苦手を炙り出す期間だったと認識し、苦手なことを使う職種は極力避けましょう。
それは職種だけでなく、業種にも言えます。
例えば就職で言えば、ベンチャー企業のようなところはぶつかり合いと意見交換が多く、風通しはいいかもしれませんが気の弱い人には少々重く感じるでしょう。
また歴史のある企業でも、会社全体が営業主体の会社だと、システム自体が体育会系という会社もよくあります。
会社の雰囲気もしっかりと見据えましょう。
4-2. 自分の利点を最大限に活かす
気の弱いことは、デメリットばかりではありません。
気の使えることは大変な特技ですし、細やかな気遣いを嫌がる会社はいないでしょう。
問題は、その気遣いで自分が疲れすぎてしまうことですので、自分の気遣いを最大限に発揮し、その上で適度に収まるようにする職種を選べばよいのです。
例えばSEなどは、専門知識の上に細やかな気遣いが必要になります。
どんなにすごいプログラムが組めたとしても、使うのは結局人間。
ユーザーフレンドリーを意識せずに作られたプログラムは、機械用にしか使えません。
気の弱い人は、「やりすぎな気遣い」をプログラムするときに発揮することで、最大のパフォーマンスを見せることができます。
また、直接的には対人でないため、気にする部分が少ないのもメリットです。
気の弱いことは気遣いができすぎること。
長所と捉え、武器としましょう。
4-3. 気の弱いことをあまり気に病まない
気が弱いから…自信がないから…と、あまり気に病んでもしかたありません。
気が弱いことは素直に受け止め、その上で自分が何をできるか考えましょう。
気が弱いがために、例えば上司との関係がうまくやれないかもしれません。
そのほかにも、同僚との付き合いや仕事の進め方なども下手かもしれません。
しかし、人間は成長します。
何回も繰り返していけば、「気が弱い人間の処世術」を身に着けることができます。
これは、なによりの財産です。
あくまで、「自分は気が強いんだ!」と自己を否定するのではなく、気の弱い自分を認めることが大切です。
自分を偽ると、いつかボロが出ます。
そういったことにならないためにも、自分が気が弱いということは大切に心に留めておきましょう。
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