輪を乱す人の特徴・(仕事・対処方法) | SPITOPI

輪を乱す人は迷惑です。

せっかく良い雰囲気が出来上がっているのに、それを崩されると、ペースが狂います。

「この人、いない方がいいなぁ」

などとみんなに毛嫌いされてしまうことでしょう。

1. 「和を乱す」とは?

「和を乱す」とは、どのようなことをいうのでしょう。

「和を乱す」とは、強調関係や協力関係が保てずに、敵対したり非協力的になっていることを指しています。

簡単に言えば、その場の空気が読めない人です。

周りとペースを合わせることをせず、自分のペースで貫くタイプがこのタイプに当てはまります。

あなたの周りでも、みんなで焼肉を食べようと言っているのに一人だけ和食が食べたいと訴えていたり、みんなで海に行こうと言っているのに水が怖いから行かないなどといって、みんなと足並みを揃えられない人が一人はいるはずです。

こういうタイプが和を乱す人です。

そうはいっても、空気を読み過ぎて自分を失いすぎている人も多いので、自分の意見を主張することが、全て悪い訳ではありません。

ですが、自分の意見を主張する人であっても、和を乱す人と言われる人もいれば、一方で自分の意見を主張しているはずなのに、和を乱す人と言われない人もいます。

この違いは何なのでしょう。

詳しく、和を乱す人についてみていきましょう。

2. 「和を乱す」の言い換え

「和を乱す」の言い換えを挙げてみます。

2-1. 「型にはまらない」(かたにはまらない)

「型にはまらない」とは、常識に染まらない、従来通りのやり方に従わないという意味があります。

人が想像もしていないような常識破りな行動が「型にはまらない」行動です。

例えば、世間では学校を卒業し、良い会社に就職するのが定番ですが、その多くの人が辿る進路を辿ることをせず、義務教育後は自分で会社を立ち上げ、仕事をするなどといった個性的な進路を歩んでいる人を「型にはまらない人」などと呼びます。

多くの人が歩む人生に流されず、自分の意志を貫いて生きているような人を「型にはまらない人」などと呼びます。

「和を乱す」の意味は、みんなの意見や行動に同調せずにチームワークを乱す人のことを意味しますが、みんなの意見や行動に同調せずに自分の意見を貫くあたり、「型にはまらない」という言葉の意味を共通しているものがあります。

「型にはまらない」は「和を乱す」の類語だといえるでしょう。

例文としては、「あの人の、型にはまらない人生が、私は好きだ」

(あの人の、周囲に流されない独自の人生が、私は好きだ。)

などが挙げられます。

2-2. 「一匹狼」(いっぴきおおかみ)

「一匹狼」の意味は、仲間を求めず自分自身の立場から自力で行動を起こしていく人のことを指しています。

世の中には、仲間を作らなくても、平気な顔で自分の好きな行動を自由に取っている人がいます。

こういうタイプが一匹狼と呼ばれる人達です。

一匹狼な人たちは、仲間とともに行動したいという意識が低い傾向にあります。

友達と行動を共にすることは、彼らにとっては苦痛でしかありません。

それよりも、自分一人で気ままに行動する方が、彼らにとっては望ましい行動です。

周りの人と合わせるという面倒なことを避け、自分のペースで気ままに生きることに価値を置きます。

この言葉に「狼」という言葉が出てきますが、これには「群れを離れて一匹だけでたくましく生きている狼」という意味が込められています。

組織に頼ることなく、自分一人の力で生きている人を比喩した表現です。

例文としては、「一匹狼の彼は、この組織のやり方に反発し、辞めていった」

(自力で行動を起こすタイプの彼は、この組織のやり方に反発し、辞めていった。)

などが挙げられます。

3. 「和を乱す人」の特徴

「和を乱す人」の特徴を挙げてみます。

3-1. 組織の人と気が合わない

「和を乱す人」の特徴として、「組織の人と気が合わない」ということが挙げられます。

誰でも気が合わない人と足並みを揃えることは苦痛でしかありません。

どんなに足並みを揃えようと努力しても、だんだんそれが苦痛になり、距離を置くようになります。

例えば、飲み会に誘われたとしても、最初のうちは行くかもしれませんが、気が合わないとだんだん足が遠のきます。

そのうち、組織の人と行動することを避けるようになるでしょう。

これは会社における仕事においても同じことがいえます。

気が合わない人とは共に仕事をしても、コミュニケーション不足から仕事がうまく回らないものです。

そして、この人と一緒に仕事をしてもうまく仕事が回らないと気付き始め、組織に馴染めない自分を知ることになります。

このように組織の人と気が合わないと、組織の和に入ることが難しい傾向にあります。

3-2. 今の状況に不満がある

「和を乱す人」の特徴として、「今の状況に不満がある」ことが挙げられます。

自分の置かれた立場、地位に不満があると、どうしても今の環境を変えたくなるものです。

人は、自分の納得のいく立場や地位にいるときは、今の自分の居場所に納得し、組織のために貢献しようと思います。

ですが、そうではない場合、今の自分が置かれた立場に納得できず、なんとかこの状況を回避したいと変化を求めます。

それが、組織を抜ける、組織の変革を求めるなどの行動につながっていき、組織の和を乱す行動へとつながっていきます。

和を乱す人は、今の自分の状況に不満があることがほとんどです。

今の自分の状況を変えるには、周りを変えなくては変化しにくいので、和を乱す行動を起こすしかありません。

3-3. 周りと目指すものが違う

「和を乱す人」の特徴として、「周りと目ざすものが違う」ことが挙げられます。

自分が目指す目標や方向性が違っている組織にいると、人は苦痛を感じるものです。

なぜならば、自分が目指しているものではないのに、それに向かって苦痛を味わったり、辛い目に遭うことは、ストレスでしかないからです。

人は自分に合った目標のためなら、どんなに辛くても耐えられるもの。

ですが、それが自分に合った目標でないのなら、そのストレスは相当なものです。

和を乱す行為とは知りながら、自分の目指す目標や方向性が違う場合は、その苦痛に耐えきることができず、組織から抜けていくことでしょう。

自分の目指す目標や方向性への思いが強い人ほど、この傾向は強いでしょう。

3-4. コミュニケーションがうまくいってない

「和を乱す人」の特徴として、「コミュニケーションがうまくいってない」ことが挙げられます。

組織の中で、コミュニケーションがしっかりととれていないと、お互いの意志が分からず、自分勝手な行動が目立ちがちです。

相手に自由な裁量を持たせすぎると、それぞれの個性が光りますが、反面、まとまりのない組織となってしまいます。

まとまりのある組織を作りたいのなら、組織の人間同士、しっかりとコミュニケーションをとって、今後の展望などを話しておく必要があります。

組織の良さはお互いに協力し合えるところにあるので、協力し合えることができないと、組織の良さが出てきません。

ゆえに、良い組織を作るにはコミュニケーションをよくとり、和を乱さないことが大切です。

3-5. 嘘が嫌い

「和を乱す人」の特徴として、「嘘が嫌い」だということが挙げられます。

組織にいると、どうしても自分の意見を曲げなくてはいけないときがあります。

自分の意見を通さずに、他の人の意見を通さなくてはいけない場合もあることでしょう。

そうやって組織においては、自分の意見と他の人の意見に折り合いをつけて、うまく調整していかなくてはいけません。

ですが、もともと「嘘が嫌い」な人は、こういった意見の折り合いがうまくつけられない傾向があります。

どうしても曲げられない意見などがあれば、組織の大多数の人を敵に回してまでも自分の意見を貫くことでしょう。

そして、こうした行動は「和を乱す人」などと言われ、次第に問題児扱いを受けることになるかもしれません。

「嘘が嫌い」な人にとって、組織は苦痛でしかないかもしれません。

3-6. 権力に屈するのが嫌い

「和を乱す人」の特徴として、「権力に屈するのが嫌い」なことが挙げられます。

組織に入ると、自分よりも上の立場の人の意見を尊重しなくてはいけない場合があります。

上の立場の人の意見を尊重し、それを下の立場の人が協力し合い、具体化していくところで、組織はうまく回っていきます。

ですが、この下の立場の人に「権力に屈するのが嫌い」だというタイプがいると、たちまち組織がうまく回らなくなります。

上の立場の人の意見に食いついたり、進言したりして、厄介者扱いを受けることでしょう。

「権力に屈するのが嫌い」な人は、上の人に意見するがゆえに、組織から浮いた存在になりがちです。

「和を乱す人」などと呼ばれ、変わり者扱いを受けてしまう可能性があります。

3-7. 自分に自信がある

「和を乱す人」の特徴として、「自分に自信がある」ことが挙げられます。

「自分に自信がある人」は自分の意見に自信を持っています。

ゆえに、自分の意見をどのような場合でも臆することなく主張することでしょう。

こうした行動は、たとえ組織に入ったとしても変わりはないでしょう。

こういうタイプの人は、組織のトップの方として、みんなを一つにまとめる力はありますが、従う方の力に乏しい傾向があります。

何かの組織のリーダーなどなら、自分の能力を十分に活かすことができるでしょう。

しかし、それがまとめられる側の立場となると、リーダーに意見を言ったり、反論したりと、組織の和を乱す行動に繋がりかねません。

自分に自信があるのは良いことですが、組織でうまくやりたいときは、自分の意見を主張するのは、控えめにした方が良さそうです。

3-8. 情緒が安定していない

「和を乱す人」の特徴として、「情緒が安定していない」ことが挙げられます。

情緒が安定していない人とは、気分の浮き沈みが激しい人のことを指します。

喜怒哀楽が激しく、さっきまで機嫌が良かったかと思うと、眉間にしわを寄せて激しく意見するといったような様子が伺えます。

こういった人が組織にいると、非常に周りに迷惑をかけます。

組織にいるときは、周りの人とよくコミュニケーションをとることが必要です。

そして、コミュニケーションをしっかりとるには、相手との信頼関係、雰囲気の良さが重要となります。

情緒が安定していない人がいると、喜怒哀楽が激しく、一緒にいると非常に疲れます。

なるべく一緒に行動したくないと思うことでしょう。

そして、徐々にコミュニケーションをとらなくなっていきます。

みんな当たり障りのないようにその人を扱うようになるでしょう。

「情緒が安定していない」人がいると、組織の中でのコミュニケーションがうまくとれず、結果として「和を乱す人」となっていきます。

4. 「和を乱す人」の仕事の傾向

「和を乱す人」の仕事の傾向を挙げていきます。

4-1. 職場の雰囲気を下げる

「和を乱す人」の仕事の傾向として、「職場の雰囲気を下げる」という傾向が挙げられます。

なぜならば、「和を乱す人」は、トラブルメーカーであることが多いからです。

上司にたてついて上司の機嫌を悪くさせる、自分の意見を押し通して場の空気を悪くさせるので、職場の雰囲気は下がる一方です。

和気あいあいと、みんなで談笑するという職場は成り立ちにくい傾向があります。

4-2. 意思決定が遅くなる

「和を乱す人」の特徴として、「意思決定が遅くなる」という傾向が挙げられます。

「和を乱す人」がいると、周りの意見に合わせることができず、自分の意見を貫こうとします。

そして、いつまでたっても両者の意見は平行線を辿り、なかなかまとまりがつきません。

そうすると、意思決定が遅くなるというデメリットが生まれます。

議論を交わして吟味することも大事ですが、意思決定にはある程度のスピードがないと、他社にアイディアを横取りされる可能性も考えられます。

「和を乱す人」は「意思決定が遅くなる」というデメリットを組織にもたらします。

4-3. 周りのペースに合わせない

「和を乱す人」は「周りのペースに合わせられない」という傾向があります。

「和を乱す人」には、どのような状況であっても自分のペースを崩さないという特徴があります。

それゆえに、どんなに周りが忙しく働いていようとも、定時になったらすぐに退社するということを平気で行えます。

他の人が残業していてもお構いなく、退社することでしょう。

人は人、自分は自分だと考えているので、周りと歩調を合わせることなく、自分のペースを貫きます。

組織においては、その人の分だけ、仕事がいつも滞っているという場合もあるでしょう。

5. 和を乱す人が職場にいるデメリット

和を乱す人が職場にいるデメリットとは何でしょう。

5-1. 仕事量が増える

和を乱す人がいると、「仕事量が増える」というデメリットがあります。

和を乱す人は、自分のペースを貫くタイプが多いため、たとえ周囲の人が仕事をしていても決してその歩調に合わせることをしません。

結果的に、その人の分の仕事を他の人が手伝うという形になることもあり、仕事量が増えることになります。

その場の空気を読まないので、どんなに周りが忙しい状況でも素知らぬふりをして退社することでしょう。

5-2. 仕事で感じる充実感が減る

和を乱す人がいると、「仕事で感じる充実感が減る」というデメリットがあります。

なぜならば、和を乱す人がいると、何かと問題を起こしやすいからです。

上司とやり合ったり、自分の意見を好き放題に主張し、職場の雰囲気を悪くさせます。

よって、そのような職場で仕事の充実感を感じることは少なく、ストレスの多い毎日となりやすいのです。

仲間と共に一つの仕事を達成するという充実感を得ることは難しいです。

5-3. 自分の足を引っ張る

和を乱す人がいると、「自分の足を引っ張る」というデメリットがあります。

和を乱す人が同じ組織にいて、自分本位の仕事をしてしまうと、結果として仲間の仕事にも悪影響を及ぼしてしまうからです。

たとえ、自分は悪くなくても、和を乱す人が同じ部署などにいるだけで部署全体の評判を落とし、自分の評判まで落とすこととなります。

和を乱す人の上司などであれば、部下を従わせることができなかった人として、評判を落としかねません。

6. 職場にいる和を乱す人の対処方法

職場にいる和を乱す人の対処方法を挙げていきます。

6-1. 裁量の余地を与える

和を乱す人がいる場合、「裁量の余地を与えること」が必要です。

和を乱す人は、人の意見に従うことが嫌いため、裁量をある程度与えると、大人しくなる可能性があります。

和を乱す人がいるのなら、少しだけその人に裁量の余地を与え、意見を反映させてあげましょう。

そうすれば、和を乱す人の気分を落ち着かせることができるでしょう。

6-2. チームワークの重要性を説く

和を乱す人がいる場合、「チームワークの重要性を説く」ことが大事です。

和を乱す人は、自分のように自分の意見をしっかりと主張することが大切だと思っています。

ゆえに自分がまさかチームワークを乱しているなどとは考えておらず、自分の意見を述べて組織を良い方向に導いているなどと感じている場合があります。

こういうタイプの人には、チームワークにおける身の引き方などを教えてあげるとよいかもしれません。

どのようなときに自分の意見を飲み込むべきか、どの程度までの主張ならチームの中で許されるのかを、ソフトに話してみてはどうでしょう。

6-3. 話を聞いてあげる

和を乱す人がいる場合、「話を聞いてあげること」が大事です。

和を乱す人は、何かしら自分の揺るぎない意思があるゆえに行動を起こします。

何の考えもないのに、和を乱すような行為をする訳ではありません。

それならば、和を乱す人の話をよく聞いてあげましょう。

基本的に和を乱す人は感情的になる傾向があるので、話を聞いてもらえるだけで心がすっきりするかもしれません。

そして、対話を重ねることで、組織の話を理解し、大人しくなる可能性もあります。

まとめ

和を乱す人がいると、とても厄介です。

しかし、必ず対処法はあるはずです。

なるべく自分に被害がこないように、うまく回避して過ごしたいものです。

ですが、どうしても回避できない場合はここで挙げた対処法を実践してみましょう。