他人に興味がない人とは? 別の言い方は? その特徴、恋愛、仕事の傾向とはあなたの周囲には、ほとんど他人に興味を持たないような人はいませんか?
―話をしても、スマホに目を落としたまま。
生返事ばかりで、まともに聞いてもいないみたい。
―最初は自分が無視されているように感じ、嫌われているのだろうか、と心配していたのだけれど、興味がないのは自分だけでないことがわかってきました。
でも、そんな人は一体何を考えているの?
ここでは「他人に興味がない人」とはどういう人なのか? 別の言い方をするとどうなるのか。
「他人に興味がない人」とはどんな特徴があるのか。
「他人に興味がない人」の恋愛や仕事の傾向はどういうものなのか。
そんなあなたの疑問にここでお答えします。
- 「他人に興味がない」とは?
- 「他人に興味がない」の言い換え
- 「他人に興味がない人」の特徴
- 「他人に興味がない人」の恋愛傾向
- 「他人に興味が湧かない」のデメリット
- 「他人に興味がない人」の仕事の傾向
- まとめ
1. 「他人に興味がない」とは?
職場でも学校でも、また家庭や地域でも、私たちはいろいろな人と一緒に行動しています。
ふれあう時間が長くなるにつれ、その人がどんな人かわかってきます。
そんな時、元気がなかったり、普段とどこか違っていたりすると、たいていの人はそのことに気が付きますよね。
―ちょっと顔色が悪いな。元気もないな。とか、
―すごく楽しそうだ、何かいいことがあったのかな? とか、
―ステキなシャツを着てるな。
どこで買ったのかな? などなど。
相手に強い関心を持っているわけではなくても、相手との距離感に応じて、半ば無意識のうちに、周囲の人に対してそれなりの興味を持っていることでしょう。
また、相手との間に共通点でもあれば、ますますその興味は強くなっていきます。
そうやって私たちは親しくなっていき、仲間や友達になっていくのです。
ところが、周囲の人にまったく興味を持たない人がいます。
周囲の人が髪を切っても、マスクをして咳をしていても、それどころか仕事や学校を休んでいても、ほとんど気がつかないような人です。
笑っていても、怒っていても、自分に向けられていなければ、気づくこともない。
仮にそういう人と同じグループになったり、一緒に仕事をしたりしても、自分のやるべきことをすませたら、さっさとその場を離れたり、みんなが話をしていても、つまらなそうな顔をして立っていたりしています。
輪の中に入れてあげようと「〜でしょう?」と声をかけても、「うん」とか「知らない」とかの返事をするばかりで、会話のキャッチボールができない。
そんな人は「他人に興味がない人」です。
でも、「他人に興味がない人」はそれだけではありません。
どんな時でも、自分の話ばかりする人がいます。
ほかの人が何か話しだしても、すぐ引き取って、自分の話につなげる人です。
口数も多く、にぎやかで、話好きに見えるので、一見、こういう人が「他人に興味がない人」だとはわかりにくいのですが、このタイプの人にとっては、他人は自分の話を聞くために存在しているようなもの。
他人がどうしようが関係ない、自分の役に立ってくれさえすればいい、と考えているのも、「他人に興味がない人」なのです。
2. 「他人に興味がない」の言い換え
2-1. 「無関心」
「興味がない」ことを言い換えると「無関心」になります。
自分に興味のあることを除いて、あらゆることに無関心な人もいますが、仕事は几帳面にするけれども、人間に対して無関心な人もいます。
こんな人は「他人に興味がない」とか「周囲に無関心」といえるでしょう。
2-2. 「自己中心的」
「自己中心的」というのは、自分の立場からしかものを見ることができないことです。
もともと「自己中心性」というのは心理学の用語で、乳幼児の思考様式を指すものでした。
赤ちゃんは心がまだ未分化なので、自分のことしか考えることができません。
おむつが気持ちが悪ければ泣き、おなかがすけば泣き、眠くなれば泣きます。
周囲の状況など考えることもできません。
本来なら成長するにつれ、そういう傾向はなくなり、他人の立場からものごとを見たり、自分の振る舞いを見たりできるようになります。
ところが精神が未熟な人は、自分のことしか考えられないまま、他人のことにはまったく無関心なのです。
そういう意味で「他人に興味がない人」は「自己中心的」ということができます。
2-3. 「傍若無人」
もともとは漢文から来た言葉で、「傍(かたわ)らに人無きが若(ごと)し」と読みます。
人のことなどまるで気にかけないまま、自分勝手にふるまうことです。
どうしてそういうことができるかというと、他人にまったく興味がないからです。
自分のことしか考えていないこのタイプの人にとって、周囲の人は、自分のためにいるか、そうでなければ背景と一緒なのです。
3. 「他人に興味がない人」の特徴
3-1. 内向的
人と接することが好きで、人から元気やエネルギーをもらうのが外交的な人です。
このタイプの人は、人と一緒にいないと、物足りなく思ったり、孤独感を味わったりします。
それに対して、ひとりで過ごすことがエネルギー源となるのが、内向的な人です。
内向的な人が人と接していると、エネルギーが消耗してしまうのです。
内向的な人が孤独感を感じるのは、ひとりきりでいる時ではなく、逆に、大勢の人と一緒にいるときです。
飲み会やパーティなどで、見知らぬ人と話をしなければならなくないようなときに、このタイプの人は、他人との間に壁を感じ、深い孤独感を味わっています。
内向的な人でも、人が大好きな人もいます。
積極的に話しかける代わりに、じっと観察し、頭の中でいろいろ空想して楽しむのです。
こういう人は、自分から口を開くことはなくても、何かを相談すれば親身になって聞いてくれるので、「他人に興味がない人」ではないことがわかります。
一方、内向的な人の中には、興味が自分の頭の中にしかなく、自分の関心のあることだけを、自分だけで追求しようとするタイプの人がいます。
こういう人は、他人は自分の関心の邪魔にしかならないと思っているので、他人にはまったく興味を持ちません。
3-2. 自分の能力の向上に夢中な人
自分が取り組んでいるプロジェクトを「仕事の1つ」と考える代わりに、「自分が達成すべき目標」「自分を飛躍させるステップのひとつ」と考えている人です。
若い頃のイチロー選手は、すべてを野球選手としての能力向上に捧げていました。
イノベーションを果たそうとする起業家も、日夜仕事のことばかり考えています。
そんな人にとって、他人はどうしても二義的なものになります。
家庭や恋人のことであっても、なかなか考える時間が取れない彼らにとって、取引先でもなければ相手チームの選手でもない「他人」など、まったく関心の外にあります。
このタイプの「他人に興味がない人」は、必死で何かに取り組んでいるので、すぐにわかります。
3-3. 自分のことにしか関心がない
話好きで、いつも友達に囲まれている人気者。
でも、よく見ると友達の顔触れはつぎつぎに変わっていませんか? そんな人は「自分の話しかしない人」、つまり「他人に興味がない人」である可能性が高いです。
私たちが誰かと話をして楽しいのは、
- 自分の話を聞いてもらえ、受け止めてもらえる
- 役に立つ情報や意見が得られる
- 楽しめたり、気持ちが前向きになれたりして、話すことで価値を感じられる
こんな理由があるからです。
でも、自分の話しかしない人は、他人の話は聞かないし、「その人がどうしたか」以外の情報は手に入らないし、聞き手のことなどどうでもいいと考えていることが伝わってきて、一緒にいてもまったく楽しくありません。
だから人はすぐに離れていくのです。
3-4. 自己評価が高すぎる
「自分は天才」とか「自分はすごい」と思い込んでいる人も、他人に興味がありません。
子供の頃は「アイドルになる」「ヒーローになる」「大谷翔平みたいにメジャーで活躍する」と無邪気に信じていても、成長するにしたがって現実の壁にぶつかり、そんな思い込みは修正されていきます。
ところが周囲にその思い込みを補強する人がいて、「現実の壁」を「妬み」や「出る杭は打たれる」と都合よく解釈し、「壁」を「壁」として受け止めることができないとどうなるでしょうか。
特に、その「補強する人」が、自分が果たせなかった夢を、子供に託そうとする親だったりしたら、本当に大変です。
自分に不都合な情報は、すべてシャットアウトされているわけですから、自分のことを「天才」「美人」と信じ込み、自分にしか関心を持たなくなってしまいます。
他人をちゃんと見ることもないので、自己評価はいよいよ高くなるばかりです。
こうした自己評価の高さは、他人から見て「偉そう」に見え、「たいしたこともないのに」と嫌われます。
本来「評価」というのは、他人が下すものですから、他者から自分がどう見えているかを知る以外に方法はないのです。
ところがこのタイプの人は、そういうことを教えてくれる人が周りにいないことが多い。
そのため、ますます孤立を深め、自己評価だけが高くなっていくのです。
3-5. 自分の過去にとらわれている
重い病気で何年も闘病したり、いじめを受けたり、DVの被害者だったり、過去に辛い経験をして、そこから立ち直った話は、聞く人を感動させますし、周りにも勇気を与えます。
反面、今でもその経験にとらわれて、そこから出てこれない人もいます。
辛い経験の話を聞けば、最初の何回かは、周囲も気の毒だと思い、そんな経験をした人を、偉い人だと尊敬するでしょう。
それでも、口を開けば、自分がどれだけ不幸だったか、辛い思いをしたかと言うばかり。
聞いている人が、別の話をしようとしても、「幸せな人はそれでいいんだろうけど、私はそうじゃなかった」と、また自分の話に戻してしまいます。
こんな人にとって、他人はすべて自分の話の「聞き手」。
自分の過去のことで頭がいっぱいで、他人に対する興味など、まったく入る余地がありません。
3-6. すべて自分で抱え込んでしまう
「自分だけが苦労している」、組織中で「自分一人が頑張っている」など、こんな風に思っている人は、周りに興味を持つ余裕がありません。
こういう人は「他人なんて結局、自分がラクをしたいだけなんだ」「誰も自分のことしか考えていない」と、周囲の人のことをひとくくりにして、決めつけています。
すべて自分だけで何とかしようとする「抱え込み型」の人が他人に興味がないのは、実は自己愛が強すぎて、他人に目を向けて実際には自分一人でやるより、協力してやった方がうまくできる、と認められないのです。
この人の頭の中にある「他人」というのは、無能で怠け者でどうしようもない人です。
他人に関心を向けて、自分の周囲の人が、無能でもなければ仕事もできることに気づくのを、無意識のうちに怖れているのです。
3-7. 人の話をすべて自分と関連付ける
知人の服装を見て「真似された」と思い、ツイートを見て「私のツイートをパクった」と怒り、映画を見に行った人の話を聞いて、「それは私が行くべき、と言ったからあなたも行ったんでしょ」などと言い出すような、あらゆることを自分と関連付ける人がいます。
こういう人は、とにかく自分が他人に影響を与えていると信じたいのです。
ですから他人の言動や服装やツイートを熱心に見てはいても、興味があるからではなく、自分が与えた影響力の痕跡を探すために、見ているだけなのです。
3-8. とことんネガティブ
口を開けば「モテない」「太ってる」「給料が安い」「転職しようにも能力もない」とネガティブなことばかり言う人がいます。
「仕事があるだけましだよ」と言われても、「他人事だと思って」と愚痴を止めません。
こんな人も、「他人に興味がない」人のひとつのパターンです。
いつも自分のことで頭がいっぱいで、他人が何を言おうが受け入れられないのです。
このタイプの人は、自分以外の人はみんな、幸せでお金持ちで恋人がいて満たされている、と思い込んでいるのですが、周囲の人に少しでも興味を持ってちゃんと見ていれば、そんな人はどこにもいないことがわかるというのに、興味を持っていないので、目に入って来ないのです。
4. 「他人に興味がない人」の恋愛傾向
「他人に興味がない人」というのは、両手に大きな荷物を抱えているようなものです。
その荷物が、「やるべき仕事」や「達成すべき目標」の人もいれば、「自分自身」の人もいますが、どちらにせよその荷物を、一時的にでも下ろすか、脇へ置くかしなければ、他人を受け入れる余裕はありません。
「自分自身」のことで手いっぱいの人でも、恋愛はします。
そういう人はつねに、聞き手になってほしい、自分をすごいと思ってほしい、自分を褒めてほしい、そんな願いをかなえてくれる人を探しているのです。
しかし「自分自身」という荷物を手放し、心から相手に興味を持つことをしなければ、その恋愛はうまくいかなかったり、依存的なものになったりするでしょう。
ただ、そんな人でも恋愛を機に、荷物を下ろして他人を受け入れることを通して、人間的に成長する場合もあります。
たとえその恋愛が最終的にはうまくいかなかったとしても、その人は間違いなく人間的な豊かさを手に入れることができるでしょう。
5. 「他人に興味が湧かない」のデメリット
5-1. 自分を知ることができない
自分の能力を知るためには、つねに人と比較し、人からの評価を受けなければなりません。
もちろんつまらない評価をしてくる人もいますが、そういう人を無視する能力が養われるのも、その人がどんな人か、興味を持って初めて可能になるのです。
自分に対して高すぎる評価を下している人も、低すぎる人も、もっと他人に興味を持ち、他人の仕事や行動を丁寧に見る事を通じて、自分の足りないところも本当に優れているところも、初めて評価できるようになります。
過去の出来事に苦しんでいる人も、自分が思うほど他人は幸せではないことを知り、多くの人がそれぞれに不幸を抱えながら、何とかそれと折り合っていることに気づけば、将来に目を向けることができるようになります。
5-2. 新しい発想が得られない
学生時代なら、偏差値やテストの成績で、自分の立ち位置を知ることができますが、社会に出ると自分にどのくらいの能力があるのか、全体のなかで、自分の立ち位置がどのくらいのところなのかがわかりにくくなってしまいます。
そのため、人と比較し、相対化して見なければ、自己評価が高すぎたり低すぎたりして、適切に自分で判断することができなくなってしまいます。
「他人に興味のある人」は、この面ではこの人にはかなわないけれど、別の面では、自分はなかなかのものだな、と見えてきます。
そこから新しい発想が生まれるのです。
自分の知らなかったことを知っている人に対しては、尊敬の気持ちも生まれ、新しい世界も広がります。
6. 「他人に興味がない人」の仕事の傾向
6-1. 高い水準を作って悪循環に陥ることがある
「やるべき仕事」や「達成すべき目標」に夢中のあまり、他人に興味がない人の中には、過去に出した良い結果を基準に、どんどんハードルを上げて行く傾向があります。
そんな高い水準には誰も到達できない、このレベルで十分だ、と他人をよく見ていればすぐにわかるのに、他人に興味がない人は、気づくことができません。
完璧を目指すあまりに、これはダメだ、やり直し、もっと頑張らなければ、という悪循環に陥る可能性があります。
6-2. 自分で仕事を抱え込みすぎる
「他人に興味がない人」の中の「やるべき仕事」や「達成すべき目標」に夢中の人」や、「自己評価が高すぎる人」、そして「すべて自分で抱え込んでしまう人」は、自分1人で仕事を抱え込みがちになってしまいます。
周りに頼めないのは、それぞれに理由があっても、結局のところ「他人に興味がない」ために、周囲の人を正しく評価できないのです。
6-3. 予想通りにいかないとパニックになってしまう
「他人に興味がない人」の陥りがちな欠点です。
「他人に興味がない人」は、人を観察する代わりに、「こうなるに違いない」という思い込みで行動しがちです。
「他人に興味を持っている人」は、人の行動をよく見ているため、自分の予想と違っていれば、早めに行動することができます。
うまくいかなかったな、次はこうしてみよう、とその都度修正するためには、他人に興味を持ち、注意深く観察することが必要なのです。
ところが「興味がない人」は、最終結果が出るまで気が付かないことが多いのです。
そうしてパニックになったり、現実を認めまいとしたりします。
まとめ
ここでは「他人に興味がない人」とは、どういう人で、別の言い方をするとどうなるのか、「他人に興味がない人」とはどんな特徴を持つのか、「他人に興味がない人」の恋愛や仕事の傾向はどういうものなのか、ということを見てきました。
ほとんどの人は、自分のことが一番大切で、自分のことに一番興味があります。
他人が意識に上るのも、「自分のことをどう思っているのか」「自分がどう見られているか」が気になるからです。
それでも、自分を中心にした同心円状にいる人には、興味を持つことが一般的です。
中央の自分から離れていくにつれ、興味も薄くなっていきますが、縁もゆかりもない人に、ものすごく強い興味を抱いたり、逆に、自分以外にほとんど興味を抱かなかったりする人は、実はそれほど多くはありません。
ただ、スマホやネットなど、IT機器の発達によって、実際に共に仕事をしたり、作業をしたり、接触したりする「他人」に、興味を持たない人が増えている、とも言われています。
自分の周囲にいる人に、興味と関心を持つからこそ、思いやりも生まれるし、協力もできます。
一度、自分がどのくらい、周囲の人に興味を持っているか、考えてみると良いかもしれません。
3. 「他人に興味がない人」の特徴
3-1. 内向的
人と接することが好きで、人から元気やエネルギーをもらうのが外交的な人です。
このタイプの人は、人と一緒にいないと、物足りなく思ったり、孤独感を味わったりします。
それに対して、ひとりで過ごすことがエネルギー源となるのが、内向的な人です。
内向的な人が人と接していると、エネルギーが消耗してしまうのです。
内向的な人が孤独感を感じるのは、ひとりきりでいる時ではなく、逆に、大勢の人と一緒にいるときです。
飲み会やパーティなどで、見知らぬ人と話をしなければならなくないようなときに、このタイプの人は、他人との間に壁を感じ、深い孤独感を味わっています。
内向的な人でも、人が大好きな人もいます。
積極的に話しかける代わりに、じっと観察し、頭の中でいろいろ空想して楽しむのです。
こういう人は、自分から口を開くことはなくても、何かを相談すれば親身になって聞いてくれるので、「他人に興味がない人」ではないことがわかります。
一方、内向的な人の中には、興味が自分の頭の中にしかなく、自分の関心のあることだけを、自分だけで追求しようとするタイプの人がいます。
こういう人は、他人は自分の関心の邪魔にしかならないと思っているので、他人にはまったく興味を持ちません。
3-2. 自分の能力の向上に夢中な人
自分が取り組んでいるプロジェクトを「仕事の1つ」と考える代わりに、「自分が達成すべき目標」「自分を飛躍させるステップのひとつ」と考えている人です。
若い頃のイチロー選手は、すべてを野球選手としての能力向上に捧げていました。
イノベーションを果たそうとする起業家も、日夜仕事のことばかり考えています。
そんな人にとって、他人はどうしても二義的なものになります。
家庭や恋人のことであっても、なかなか考える時間が取れない彼らにとって、取引先でもなければ相手チームの選手でもない「他人」など、まったく関心の外にあります。
このタイプの「他人に興味がない人」は、必死で何かに取り組んでいるので、すぐにわかります。
3-3. 自分のことにしか関心がない
話好きで、いつも友達に囲まれている人気者。
でも、よく見ると友達の顔触れはつぎつぎに変わっていませんか? そんな人は「自分の話しかしない人」、つまり「他人に興味がない人」である可能性が高いです。
私たちが誰かと話をして楽しいのは、
- 自分の話を聞いてもらえ、受け止めてもらえる
- 役に立つ情報や意見が得られる
- 楽しめたり、気持ちが前向きになれたりして、話すことで価値を感じられる
こんな理由があるからです。
でも、自分の話しかしない人は、他人の話は聞かないし、「その人がどうしたか」以外の情報は手に入らないし、聞き手のことなどどうでもいいと考えていることが伝わってきて、一緒にいてもまったく楽しくありません。
だから人はすぐに離れていくのです。
3-4. 自己評価が高すぎる
「自分は天才」とか「自分はすごい」と思い込んでいる人も、他人に興味がありません。
子供の頃は「アイドルになる」「ヒーローになる」「大谷翔平みたいにメジャーで活躍する」と無邪気に信じていても、成長するにしたがって現実の壁にぶつかり、そんな思い込みは修正されていきます。
ところが周囲にその思い込みを補強する人がいて、「現実の壁」を「妬み」や「出る杭は打たれる」と都合よく解釈し、「壁」を「壁」として受け止めることができないとどうなるでしょうか。
特に、その「補強する人」が、自分が果たせなかった夢を、子供に託そうとする親だったりしたら、本当に大変です。
自分に不都合な情報は、すべてシャットアウトされているわけですから、自分のことを「天才」「美人」と信じ込み、自分にしか関心を持たなくなってしまいます。
他人をちゃんと見ることもないので、自己評価はいよいよ高くなるばかりです。
こうした自己評価の高さは、他人から見て「偉そう」に見え、「たいしたこともないのに」と嫌われます。
本来「評価」というのは、他人が下すものですから、他者から自分がどう見えているかを知る以外に方法はないのです。
ところがこのタイプの人は、そういうことを教えてくれる人が周りにいないことが多い。
そのため、ますます孤立を深め、自己評価だけが高くなっていくのです。
3-5. 自分の過去にとらわれている
重い病気で何年も闘病したり、いじめを受けたり、DVの被害者だったり、過去に辛い経験をして、そこから立ち直った話は、聞く人を感動させますし、周りにも勇気を与えます。
反面、今でもその経験にとらわれて、そこから出てこれない人もいます。
辛い経験の話を聞けば、最初の何回かは、周囲も気の毒だと思い、そんな経験をした人を、偉い人だと尊敬するでしょう。
それでも、口を開けば、自分がどれだけ不幸だったか、辛い思いをしたかと言うばかり。
聞いている人が、別の話をしようとしても、「幸せな人はそれでいいんだろうけど、私はそうじゃなかった」と、また自分の話に戻してしまいます。
こんな人にとって、他人はすべて自分の話の「聞き手」。
自分の過去のことで頭がいっぱいで、他人に対する興味など、まったく入る余地がありません。
3-6. すべて自分で抱え込んでしまう
「自分だけが苦労している」、組織中で「自分一人が頑張っている」など、こんな風に思っている人は、周りに興味を持つ余裕がありません。
こういう人は「他人なんて結局、自分がラクをしたいだけなんだ」「誰も自分のことしか考えていない」と、周囲の人のことをひとくくりにして、決めつけています。
すべて自分だけで何とかしようとする「抱え込み型」の人が他人に興味がないのは、実は自己愛が強すぎて、他人に目を向けて実際には自分一人でやるより、協力してやった方がうまくできる、と認められないのです。
この人の頭の中にある「他人」というのは、無能で怠け者でどうしようもない人です。
他人に関心を向けて、自分の周囲の人が、無能でもなければ仕事もできることに気づくのを、無意識のうちに怖れているのです。
3-7. 人の話をすべて自分と関連付ける
知人の服装を見て「真似された」と思い、ツイートを見て「私のツイートをパクった」と怒り、映画を見に行った人の話を聞いて、「それは私が行くべき、と言ったからあなたも行ったんでしょ」などと言い出すような、あらゆることを自分と関連付ける人がいます。
こういう人は、とにかく自分が他人に影響を与えていると信じたいのです。
ですから他人の言動や服装やツイートを熱心に見てはいても、興味があるからではなく、自分が与えた影響力の痕跡を探すために、見ているだけなのです。
3-8. とことんネガティブ
口を開けば「モテない」「太ってる」「給料が安い」「転職しようにも能力もない」とネガティブなことばかり言う人がいます。
「仕事があるだけましだよ」と言われても、「他人事だと思って」と愚痴を止めません。
こんな人も、「他人に興味がない」人のひとつのパターンです。
いつも自分のことで頭がいっぱいで、他人が何を言おうが受け入れられないのです。
このタイプの人は、自分以外の人はみんな、幸せでお金持ちで恋人がいて満たされている、と思い込んでいるのですが、周囲の人に少しでも興味を持ってちゃんと見ていれば、そんな人はどこにもいないことがわかるというのに、興味を持っていないので、目に入って来ないのです。
4. 「他人に興味がない人」の恋愛傾向
「他人に興味がない人」というのは、両手に大きな荷物を抱えているようなものです。
その荷物が、「やるべき仕事」や「達成すべき目標」の人もいれば、「自分自身」の人もいますが、どちらにせよその荷物を、一時的にでも下ろすか、脇へ置くかしなければ、他人を受け入れる余裕はありません。
「自分自身」のことで手いっぱいの人でも、恋愛はします。
そういう人はつねに、聞き手になってほしい、自分をすごいと思ってほしい、自分を褒めてほしい、そんな願いをかなえてくれる人を探しているのです。
しかし「自分自身」という荷物を手放し、心から相手に興味を持つことをしなければ、その恋愛はうまくいかなかったり、依存的なものになったりするでしょう。
ただ、そんな人でも恋愛を機に、荷物を下ろして他人を受け入れることを通して、人間的に成長する場合もあります。
たとえその恋愛が最終的にはうまくいかなかったとしても、その人は間違いなく人間的な豊かさを手に入れることができるでしょう。
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