「マジレス」の意味と、他の言葉への言い換えを紹介します。
さらに「マジレス」を使った例文や、「マジレス」を使っていい場面、悪い場面についても紹介して行きます。
- 「マジレス」とは?
- 「マジレス」の言い換え
- 「マジレス」の対義語
- 「マジレス」を使った例文
- 「マジレス」しない方がいい時
- 「マジレス」をした方がいいタイミング
- まとめ
1. 「マジレス」とは?
インターネット上でよく使われる言葉のひとつが「マジレス」です。
一見するとどのような意味か良く分からないかもしれません。
一般的ではないですが、ネット上では頻繁に使用されるので、知っている人と知らない人が両極端な言葉のひとつ「マジレス」の意味を見て行きましょう。
「マジレス」の「マジ」とは「真面目」の俗語です。
会話などで頻繁に使われる「マジかよ!」などと同じ意味の言葉です。
「真面目」以外にも「真剣」「本気」などという意味が含まれています。
続いて「マジレス」の「レス」は、「レスポンス」の略語です。
レスポンスは「反応」「返事」という意味の英語で、「マジレス」でも同じような意味をあらわしています。
このように「マジレス」は「真面目」「真剣」「本気」+「反応」「返事」という意味の言葉で、「真面目な反応」「真剣な返事」という意味を持つ言葉です。
そのためネット上で「マジレスされたよ」とコメントされている場合は、「真面目な反応をされたよ」「真剣な返事をされたよ」という意味になります。
1-1. ネガティブな意味も…
「マジレス」が特殊なのは、この言葉が使用される時は、基本的に「真面目に反応しては行けない場所」というケースが多いからです。
ネット上は、基本的にふざけてもいい、無礼講、ネタばかりでもOKという空間が多く、このような場所で「真面目な返事」をすると浮いてしまう事があるからです。
そのため、本来なら正しい反応のはずの「マジレス」は、「空気が読めない」「バカ正直」などの意味を持ってしまいます。
このように「マジレス」には「真面目な返事」「真剣な反応」という意味に加えて「空気が読めない返事」というマイナスの意味が含まれている事が多いです。
2. 「マジレス」の言い換え
ネット上で比較的よく使われる言葉「マジレス」を、他の言葉で表現したらどうなるでしょうか。
そこで「マジレス」を言い換えた言葉をいくつか紹介します。
ネット上の言葉に慣れていない人は、意味を把握するためにチェックしてみてください。
2-1. 真面目な返事をする
「マジレス」を普通の言葉に直すと「真面目な返事をする」という事になります。
真面目な返事とは、質問に対する「素直な答え」でもあります。
例えば1+1は?という質問があったら、一般的には2と答えるはずで、ほとんどの人がそのように答えるでしょう。
しかしネット上の場合は、1+1は?という質問に対して「ボケてください」という隠れたメッセージがあるケースがあります。
そのような時に「2」と答えてしまうと、「真面目かよ」「空気を読めよ」などと言われてしまいます。
これはネットの匿名性や、気楽にメッセージをやりとりする場にしたい、気の合う仲間でふざけたいという、コミュニティの参加者の意向が反映しているといえるでしょう。
2-2. 「真面目な話」
「マジレス」という言葉を使う時は、「空気が読めない真面目な返事」という、ややマイナスイメージの言葉として使われる事が多いです。
しかし、それを分かった上でも「マジレス」をしたいという時があります。
このような時に使う「マジレス」には「真面目な話」という意味が含まれています。
飲み会などで楽しい時間を過ごしていて、みんなでバカな話ばかりをしている時に、不意に真面目な話をする人がいます。
例えば会社の飲み会などで、社長の悪口などを言い合っている時に、誰かがこう言い出します。
「真面目な話、この会社やばくない?」という感じのセリフです。
この「真面目な話」には、「今まではふざけていたけど、そことは一線を画して聞いてね」とか、「これはふざけた話じゃないから、心して聞いて」、さらには「これは本音なんだけど」などの意味が含まれています。
ネット上のルール、場の雰囲気を分かった上で「マジレスなんだけど…」と真面目な話を切り出す時は、「マジレス」には「真面目な話」という意味があり、「これから真面目な話をするよ」というアナウンスの意味が込められています。
2-3. 「真面目かよ」
「マジレスかよ!」と驚いたようなリアクションをネット上ではよく見かけます。
このような時の「マジレスかよ!」には「真面目かよ!」というツッコみの意思を見る事ができます。
社会ルールは守らなければならない、社会マナーは守らなければいけないと、場にいるみんなが重々分かっていて、それでも少しくらいは緩く行動してもいいだろう…そんな風に感じている時に、とても真面目に行動をする人を見た時に「真面目かよ!」とツッコみをする事があります。
これはその人が真面目な事を非難している意味もあれば、真面目に生きられる事を称賛する意味も含まれています。
「マジレスかよ!」「マジレスされたよ」とネット民がつぶやいた時、空気の読め無さを批判する時もあれば、その真面目さが愛おしいと尊敬の念を抱いている事もあります。
その場にいてリアクションをする人の成熟度が高ければ高いほど、真面目さに対する好感度や尊敬だが上がる事が多くなります。
3. 「マジレス」の対義語
次に「マジレス」の対義語をチェックしてみましょう。
「マジレス」の向こう側にある言葉には、どのような言葉があるのか見て行きましょう。
3-1. 「ネタレス」
「マジレス」に対する反対語として「ネタレス」があります。
「ネタレス」の「ネタ」は、漫才のネタなど、作り話やウケを前提にした話という意味があります。
ネット上の場によっては、真面目な会話ではなく、ふざけた話や作り話などをすることが前提になっている事があります。
例えば「本当にくだらない質問」に答える場だった場合、あえてそのくだらない質問に乗ってあげるのが、その場のルールという事があります。
このような場合、「その質問はくだらない」とか「その質問の答えは、小学一年生で習ったはず」などと「マジレス」をすると、周囲の人からバッシングをされてしまいます。
この場合は「ネタレス」を返すのが、その場にふさわしいアクションとなります。
3-2. 「ボケ」
ネット上で誰かが「ボケ」た時は、周囲の人も「ボケ」で返す必要があります。
掲示板のスレッドなどには「ボケのお題」のようなタイトルが貼られている事があり、そのスレッドに参加をする人は、ボケのお題に対するボケ返しをするのが基本的なルールになります。
そのボケを無視して「マジレス」をされてしまうと、その場にいる人たちは、みんな困ってしまいます。
そのような意味で「マジレス」の対義語として「ボケ」を挙げる事ができます。
3-3. 「釣り」
「釣り」は、古くからネットで使われている言葉です。
掲示板などで、参加している人の心がざわつくようなメッセージをあえて送り、その場を盛りあげたり、荒れさせたりする事をいいます。
「釣り」は、その場にいる人を迷惑がらせる事もありますが、ネットのルールを理解しているかどうか探る試金石にもなります。
あえて「釣り」の言葉を投げかける事で、本当にその場にふさわしい人かどうかを見分ける目的になっている事も、良くあります。
例えば、何かの専門的な知識を持つ人が集まる場で、本当に深い知識を持っているのか、見せかけの知識しか持っていないのかを見分けるための「釣り」があります。
その「釣り」にまんまと引っかかってしまうと、参加者からののしられて、その場からスポイルされてしまいます。
「マジレス」する人は、「釣り」に引っかかってしまっているケースが多く見受けられるため、ふたつは対義語のような位置にある言葉といえます。
4. 「マジレス」を使った例文
実際に「マジレス」を使った例文を見て、どのような使い方をするのかチェックしてみましょう。
いくつかの例文をチェックすると、「マジレス」という言葉の使い方や意味が、手に取るように分かってくるはずです。
4-1. 「マジレスするなんて空気が読めない人だねー」
「マジレス」という言葉を使う時に、「マジレス」をされた側が使用する時は、「空気の読めない返事」という意味で使われる事が多いです。
そのような言葉の意味で「マジレス」が使われている例文を見てみましょう。
例えばみんながふざけ合うのが全体になっているような掲示板で、自分の答えに真剣な返事をされてびっくりした人が「この板でマジレスするなんて、空気が読めない人だねー」などと言います。
また「マジレスかよ!」だけでも、話の流れから察する事で、同じような気持ちを参加者に伝える事が可能です。
4-2. 「ネタなのにマジレスされたよ…」
同じように、ふざける事が前提の掲示板などで、真面目な答えを返されてしまう事があります。
このような時に「マジレス」をされた人が次のような文章を書きます。
「ネタなのにマジレスされたよ」などと言う感じの文章です。
例えば、ふざけた質問をしてもいい場所で「起きたら火星にいました。
すぐに空気の作り方を教えてください」とネタで参加者に質問をしたのに、「火星に行けるわけないだろ、バカ」などというマジレスが来たら、引いてしまうでしょう。
このような時に「ネタなのにマジレス…」という感じで、引き気味のツッコみを入れます。
「この掲示板はネタを書いたら、ネタで返すって決まりがあるんだよ」などと、マジレス返しをすると、場が荒れてしまうためです。
「マジレス(泣)」などと、(泣)という言葉を続けて、マジレスをされて、楽しい場所を奪われてしまった悲しみを表現する事もあります。
4-3. 「ちょっとマジレスしておくと…」
次に、「あえて」マジレスをする時の例文を紹介します。
場のルールや空気は把握した上で「マジレス」をした方がいい場面があるからです。
例えば歴史に関する愛好家が集まる掲示板などで、歴史上の人物に対するネタ祭りが始まると、ネタが発展し過ぎて史実からかけ離れてしまうケースがあります。
すると、あまりその人物に詳しくない人が戸惑ってしまったり、歴史に詳しくない人が史実を誤解したまま、その場を離れてしまう事態になりかねません。
このような時に良識がある人が「ちょっとマジレスをしておくと…」と断って、正しい史実を教えてくれたりします。
「ちょっとマジレスしておくと…」は、誰かの悩み事に対して、あえてふざけたメッセージで励ましているような場でも使われます。
「本気で応援してるから」などと続けて、さりげなく激励の言葉を送るような気遣いをするためです。
このように気遣いができる人は、あえて「マジレス」をするというテクニックを使う事があります。
4-4. 「マジレス感謝です」
先ほどの「ちょっとマジレスしておくと…」のアンサー的な感じで「マジレス感謝です」という言葉を使った文章を送る事もあります。
基本的にふざけた場でも、あえて真面目な返事をしてくれた人に対して使う言葉です。
例えば、本来は真面目な質問をする場でないコミュニティで、あえて真面目な質問をするという行為はリスクが伴います。
参加者から無視されたりバッシングされるリスクがあるからです。
そのような時に、質問者の真剣さを察知して、あえて「マジレス」をしてくれる人がいます。
質問者はこのような人に「マジレス感謝です」と返事をして、感謝の気持ちを伝えます。
同時に、真面目な質問を見逃してくれた参加者たちへも、感謝の気持ちを伝える効果があります。
5. 「マジレス」しない方がいい時
「マジレス」の意味や使い方が分かったところで、「マジレス」をしない方がいい場面を把握しておきましょう。
本来は「真面目な返答」は歓迎されるものですが、ネット上はそうではないからです。
5-1. 相手がボケてきた時
ネット上で仲の良い友達が、突然「ボケてくる」事があります。
このような時に、「ふざけるなよ!」と「マジレス」をしてしまったら、相手に引かれてしまいます。
このような仲のいい人に対する「マジレス」は、現実の友人関係にもヒビを入れる事になりかねません。
日常生活でもそうであるように、ネット上でも相手がボケてきた時は、「マジレス」をせずにボケで返すようにしましょう。
5-2. ふざけるのが前提の場
ネット上の場がすでに「ふざけるのを前提にしている」事があります。
参加者は真面目そうに見えて、全員ふざけているケースがあります。
ネット上にはこのような場所がいくつもありますので、参加をする時は、いきなり発言をせずに、まずは場の空気、場の性質を見極める必要があるでしょう。
このような、ふざけるのが前提の場で、いきなり「マジレス」をしてしまうと「空気が読めない人」だとレッテルを貼られて、その場からスポイルされてしまうからです。
5-3. 話し合いが続いている時
掲示板などで、誰かと誰かの話し合いが続いている時に、途中で口をはさんで「マジレス」をすると、ふたりの会話の邪魔になってしまいます。
例えばテレビドラマの結末に対して、ボケあっているようなトークの間に入って、「本当の結末予想」などの「マジレス」をすると、楽しい雰囲気を壊してしまいます。
この場合は、最後まで会話を見届けてから、自分なりのボケを言うのが正解です。
5-4. ビジネスシーンでは「マジレス」は使わない
「マジレス」という言葉は、ネット上ではよく使いますし、使い方や意味を知った方が良いですが、日常生活では使わないのが前提になっています。
特にビジネスシーンで「マジレス」を使うのはやめましょう。
飲み会などでボケた時に、上司から真面目な返事をされる事があるかもしれません。
そのような時に「部長にマジレスされちゃったよ!」などと言うのは危険です。
また飲み会ならまだしも、会議中や商談中に「マジレス」という言葉を使うのはやめましょう。
そもそも会議中や商談中に、冗談を言うのが前提の場所は、なかなか見つからないはずです。
6. 「マジレス」をした方がいいタイミング
一方で「マジレス」をした方がいいタイミングがあります。
このような時は「マジレス」をした方がいいという時は、絶妙のマジレスをしてみましょう。
6-1. 相手が本気な質問をした時
ネット上であれ、相手が本気で質問をしてきた時は、真面目な返事を返してあげるのがベターです。
また早めのマジレスなら、その場の空気を壊さず、質問者の希望も組む事ができて一石二鳥です。
6-2. 相手がネットに慣れていない時
掲示板などにネットのルールを理解していない人が参加する事があります。
このような人がいる時は、「マジレス」をしてルールを説明してあげると優しいでしょう。
まとめ
「マジレス」は知っている人と、知らない人の格差が大きな言葉です。
特にネットの掲示板やSNSなどを利用しない人は、あまりなじみがないでしょう。
「マジレス」の意味と使い方を知る事で、「使っていい場面」と「悪い場面」が理解できると思います。
今後、ネット上で意見をやり取りする機会が訪れたら、適切な「マジレス」の使い方をして、スムーズに意思疎通をして欲しいと思います。
5. 「マジレス」しない方がいい時
「マジレス」の意味や使い方が分かったところで、「マジレス」をしない方がいい場面を把握しておきましょう。
本来は「真面目な返答」は歓迎されるものですが、ネット上はそうではないからです。
5-1. 相手がボケてきた時
ネット上で仲の良い友達が、突然「ボケてくる」事があります。
このような時に、「ふざけるなよ!」と「マジレス」をしてしまったら、相手に引かれてしまいます。
このような仲のいい人に対する「マジレス」は、現実の友人関係にもヒビを入れる事になりかねません。
日常生活でもそうであるように、ネット上でも相手がボケてきた時は、「マジレス」をせずにボケで返すようにしましょう。
5-2. ふざけるのが前提の場
ネット上の場がすでに「ふざけるのを前提にしている」事があります。
参加者は真面目そうに見えて、全員ふざけているケースがあります。
ネット上にはこのような場所がいくつもありますので、参加をする時は、いきなり発言をせずに、まずは場の空気、場の性質を見極める必要があるでしょう。
このような、ふざけるのが前提の場で、いきなり「マジレス」をしてしまうと「空気が読めない人」だとレッテルを貼られて、その場からスポイルされてしまうからです。
5-3. 話し合いが続いている時
掲示板などで、誰かと誰かの話し合いが続いている時に、途中で口をはさんで「マジレス」をすると、ふたりの会話の邪魔になってしまいます。
例えばテレビドラマの結末に対して、ボケあっているようなトークの間に入って、「本当の結末予想」などの「マジレス」をすると、楽しい雰囲気を壊してしまいます。
この場合は、最後まで会話を見届けてから、自分なりのボケを言うのが正解です。
5-4. ビジネスシーンでは「マジレス」は使わない
「マジレス」という言葉は、ネット上ではよく使いますし、使い方や意味を知った方が良いですが、日常生活では使わないのが前提になっています。
特にビジネスシーンで「マジレス」を使うのはやめましょう。
飲み会などでボケた時に、上司から真面目な返事をされる事があるかもしれません。
そのような時に「部長にマジレスされちゃったよ!」などと言うのは危険です。
また飲み会ならまだしも、会議中や商談中に「マジレス」という言葉を使うのはやめましょう。
そもそも会議中や商談中に、冗談を言うのが前提の場所は、なかなか見つからないはずです。
6. 「マジレス」をした方がいいタイミング
一方で「マジレス」をした方がいいタイミングがあります。
このような時は「マジレス」をした方がいいという時は、絶妙のマジレスをしてみましょう。
6-1. 相手が本気な質問をした時
ネット上であれ、相手が本気で質問をしてきた時は、真面目な返事を返してあげるのがベターです。
また早めのマジレスなら、その場の空気を壊さず、質問者の希望も組む事ができて一石二鳥です。
6-2. 相手がネットに慣れていない時
掲示板などにネットのルールを理解していない人が参加する事があります。
このような人がいる時は、「マジレス」をしてルールを説明してあげると優しいでしょう。
まとめ
「マジレス」は知っている人と、知らない人の格差が大きな言葉です。
特にネットの掲示板やSNSなどを利用しない人は、あまりなじみがないでしょう。
「マジレス」の意味と使い方を知る事で、「使っていい場面」と「悪い場面」が理解できると思います。
今後、ネット上で意見をやり取りする機会が訪れたら、適切な「マジレス」の使い方をして、スムーズに意思疎通をして欲しいと思います。
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