「巨像恐怖症」とは何でしょうか。
巨像恐怖症になる原因や、巨像恐怖症の人が怖く感じるもの、巨像恐怖症の克服法を紹介します。
- 「巨像恐怖症」とは?
- 「巨像恐怖症」になる原因
- 「巨像恐怖症」の人が怖く感じるもの(※人による)
- 「巨像恐怖症」の人の症状
- 「巨像恐怖症」の診断チェックポイント
- 「巨像恐怖症」を改善するコツ
- まとめ
1. 「巨像恐怖症」とは?
大きな物を見た時に「怖い」と思う事があるかもしれません。
例えば大仏様を見た時に「すごい」とか「キレイ」とか「カッコいい」、「ありがたい」と思う気持ちの中に「大きくて怖い」という気持ちが混ざっているかもしれません。
誰でも仏像のような大きな物をみると、「怖い」という気持ちが混ざります。
中にはその気持ちが強すぎる人がいます。
またほとんどの人が、何かしらの怖いと対する対象があるものです。
例えば「高所恐怖症」の人は、高い所を歩くのが苦手です。
また人と会うのが苦手な人は「対人恐怖症」かもしれません。
このように日常生活を送るのに支障が出るほど、何かを怖がる人は「恐怖症」と呼ばれます。
そして仏像や大きなモニュメント、人工的な建造物などを極度に怖がり、その事により日常生活に支障が出る人たちの事を「巨像恐怖症」と呼びます。
お台場のガンダムや万博公園の太陽の塔など、日本中には様々な巨大建造物があり、ほとんどの人の気持ちを楽しませています。
しかし巨像恐怖症の人は、近寄りたくないと思っていますし、近寄ったらパニックになるのでないかとおびえています。
2. 「巨像恐怖症」になる原因
「巨像恐怖症」にはどのような理由でなってしまうのでしょうか。
そこで巨像恐怖症になる原因を3つ紹介します。
2-1. トラウマ
過去のトラウマが原因で、巨像恐怖症になる人がいます。
例えば子供の頃に親から虐待を受けていた人は、巨像恐怖症になる可能性があります。
子供目線で見れば、それは一目瞭然です。
子供から見れば大人は完全な巨人で、巨人には対抗する事ができません。
無抵抗な状態で、大きな巨人から暴力的な発言や行為を繰り返されたら、心に傷ができても仕方がないでしょう。
大人になって、両親から虐待を受けていた過去を忘れてしまっても「巨人は怖い」という感覚だけは残ってしまうのです。
また例えば家の棚が自分の方に倒れてきた、車に魅かれそうになったなど、大きな物に対する恐怖を感じる出来事があった人は、それがトラウマになる事があります。
2-2. 本能的な恐怖
人間は、はるか昔は小さな哺乳類として、恐竜などと一緒に生活をしていました。
無力な人間の先祖は、巨大な恐竜からは逃げ回るしかなかったはずです。
時には自分よりはるかに大きな生き物に、無残に殺される事もあったでしょう。
人間になっても、このような過去の記憶が本当的に残っている事があります。
もちろん個人差がありますが、このような本能的な恐怖を感じやすい人は、原始哺乳類だった時代を思いだし、巨大なオブジェなどを恐竜のように感じてしまうのかもしれません。
実際に、極度に緊張しやすい人は、敵から襲われた時にすぐに逃げられるように、身体が臨戦態勢になります。
そのため呼吸が早くなり、全身に力が入るのです。
このような緊張状態に入る条件は人それぞれなのですが、「巨像恐怖症」の人は、大きな何かを見た時という事になります。
2-3. 性格
心配性で不安が強いタイプの人がいます。
このような人は、何を見ても怖がる傾向があります。
そもそも巨像は、普通の人が見ても少し怖いものです。
心配性で不安が強いタイプの人は、その気持ちが強くなりやすいでしょう。
心配性の人は、大きな建造物が、自分の方に倒れてきたらどうしようという、しなくてもいい心配をする事があります。
その心配が原因で、巨大建造物を怖くなってしまいます。
また人間の形や動物の形をした巨大モニュメントを見ると、もしかしたら自分を襲ってくるかもしれないと、妄想してしまいます。
普通の人ならしなくてもいい心配をしてしまい、さらに巨像が怖くなってしまうのです。
3. 「巨像恐怖症」の人が怖く感じるもの(※人による)
「巨像恐怖症」の人は実際にどのようなものを怖いと感じるでしょうか。
そこで具体的な例をいくつか紹介します。
3-1. 巨大な仏像
全国各地には「巨大な仏像」があります。
国宝に指定されているような有名な仏像なら、誰でも見学に行った事があるでしょう。
ほとんどの人は「すごい」「大きい」とは思ったものの、「怖い」とは思わなかったはずです。
しかし「人工的」で「人型の大きな物」は、巨像恐怖症の人が怖がる典型的なものです。
日本中にはそれほどメジャーではなくても、仏像があります。
その街に住んでいたら、放っておいても目に入るような大きな仏像もあります。
もし巨像恐怖症の人が、この街で仕事をする事になったら、社会生活をきちんと送る事ができないかもしれません。
3-2. 巨大な建物(風力発電など)
風の強い海沿いのエリアには、大きな風車がいくつも回っています。
ドライブが好きな人なら、きっと目にした事のある光景ではないでしょうか。
確かに整然と巨大な風車が回る景色は、シュールで少し異様な感じがするものです。
一般的な人でも恐怖心に近い何かしらの感じを持つのではないでしょうか。
このような大きな風車だけでなく、巨大な建物を見ると、巨像恐怖症の人は怖くなります。
少し人間的な形に見えるような大きなビルや、ダムなどは、巨像恐怖症の人の気持ちを凍らせる事があります。
3-3. 巨大な絵
仏像のように、大きな絵が飾られているのを見ると、巨像恐怖症の人は恐怖を感じます。
単純に大きな絵であるだけでなく、人工的な建造物や、人などが描かれていると恐怖を感じやすいようです。
さらに描かれているものが大きいと分かるような対象物があると、恐怖心が増すようです。
例えば大きな巨人の絵が描かれていて、隅に小さな人間が描いてあると、その巨人の大きさが際立ち、恐怖心が増すそうです。
さらに「デフォルメ」が効いている絵は、怖さが強まるといいます。
ちょっと言い方を変えれば可愛いような、単純な線で表現したような巨人の絵は、巨像恐怖症の人にとってかなり怖い存在になります。
3-4. 鯉のぼり
「鯉のぼり」も巨像恐怖症の人の中には、とても怖がる人がいます。
先ほどの巨大な絵のように、大きくて、デフォルメされている鯉なので、余計恐怖心を味わいやすいのかもしれません。
鯉のぼりの数は減りましたので、都会で暮らして入ればそれほどお目にかかる事もないでしょう。
しかし地方に行くと、川の両サイドから張られた紐に、数百体以上の鯉のぼりが泳いでいる…というような光景を目にする事があります。
また結婚して男の子ができたら、親が鯉のぼりを上げたいというかもしれません。
鯉のぼりが怖いから嫌だ!と大人が強く反対するのは難しいかもしれません。
4. 「巨像恐怖症」の人の症状
巨像恐怖症になると、どのような症状が出るのでしょうか。
大きな仏像やモニュメントを見た時の、巨像恐怖症の人たちの反応を紹介します。
自分も当てはまるかどうか確認してみましょう。
4-1. 不安な気持ちになる
巨像を目の前にした時、ほとんどの巨像恐怖症の人は「不安な気持ち」になります。
不安な気持ちは徐々に増幅して、ものすごく強い不安に発展する事があります。
不安は悪い想像を引き起こしますので「もし巨像が自分を襲ってきたら」「自分の方に倒れてきたら」と悪い想像をして、必要以上に怖くなってしまいます。
とても暗い気持ちになり、疲れ果ててしまうかもしれません。
例えば楽しいデートをしている時に、巨像を発見してしまったら、その人の態度は激変してしまうかもしれません。
一緒にデートに来ていた人が心配するほど、暗い表情になっているかもしれません。
4-2. 大量に汗をかく
巨像を見た瞬間に、恐怖心で大量の汗をかく巨像恐怖症の人もいます。
大量の汗をかくのは、緊張する時、ピンチになった時などの自然な身体反応のひとつです。
もし巨像を目の前にした時に、信じられないような大量の汗をかく事に気付いたら、あなたも巨像恐怖症なのかもしれません。
4-3. 緊張して動けなく
巨像恐怖症の人たちは、巨像を怖がる気持ちが強すぎて日常生活に支障が出るような人たちです。
そのため巨像を見た途端に緊張して動けなくなる人がいます。
体を触れば、硬くなっているでしょう。
手は強く握り締められていて、大量の汗もかいているかもしれません。
ネコが車にひかれそうになる時に、すくんで動けなくなりますが、巨像にすくんでしまっている状態といえるでしょう。
4-4. その場から逃げ出したくなる
巨像が近くにある場所が嫌過ぎて、その場を逃げ出したくなる人もいます。
例えばパニック障害の人は、人ごみが多い場所は苦手で逃げ出したくなります。
満員電車に長い時間乗れずに、降りてしまう人もいます。
このような人と同様に、巨像恐怖症の人は、巨像がある場所から逃げ出したくなります。
我慢できる人もいますが、人によっては本当にその場から逃げ出す人もいます。
4-5. 意識を失う事も
怖さがすごすぎる場合は、意識を失ってしまうほどのパニックになる事もあります。
そして一度意識を失ってしまうと、「自分は巨像を見ると意識を失うかもしれない」というトラウマができてしまいます。
ますます巨像が怖くなってしまうでしょう。
このような状態に陥ったら、心の病気になっている可能性が高いです。
適切な医療施設を訪ねてきちんとした診断を受けるようにしましょう。
5. 「巨像恐怖症」の診断チェックポイント
巨像に対して少し恐怖感を感じるという人は「巨像恐怖症」の予備軍かもしれません。
自分は巨像恐怖症か否かを判別するために、診断チェックをしてみましょう。
以下に紹介する事例に該当する事が多いほど、巨像恐怖症の可能性が高いです。
5-1. 特定の「過剰に」怖いものがある
巨像を思い浮かべた時に、特定の何かが思い浮かぶでしょうか。
「特に思い浮かばない」という人は、おそらく巨像恐怖症ではないはずです。
一方で「○○が怖い」とすぐに特定の巨像が思い浮かぶという人は、巨像をハッキリ意識しながら生活を送っているのですから、巨像恐怖症の可能性があります。
ただし、「ちょっと怖い」くらいでは、恐怖症とは呼べません。
一般の人が感じているよりも「過剰に怖い」場合だけが、巨像恐怖症と呼ばれます。
何か特定の過剰に怖いものがある人は、巨像恐怖症かもしれません。
5-2. 日常生活に支障が生じている
巨像がある事によって、日常生活に支障があると感じている人は、巨像恐怖症の可能性が高いです。
例えば、自宅から会社に通う途中に、巨大なモニュメントがあるとします。
そのモニュメントの目の前を通るのが近道なのに、モニュメントを避けるため遠回りして会社に通っているとしたら、巨像が日常生活にやや支障をもたらしていると言えなくもありません。
また巨像がある場所には用事があっても行けない、そのため代わり誰かに行ってもらっているというケースも巨像恐怖症の可能性があります。
例えば市区町村の建物が巨像っぽい怖さを持っているため、本来なら自分が手続きに行くべきところを、会社の同僚に代わってもらっている場合などは、巨像恐怖症の可能性が高いです。
5-3. 具体的な理由が思い浮かぶ
巨像が怖い人の中に、なぜ巨像が怖いか具体的な理由が思い浮かぶ人は、巨像恐怖症の可能性がかなり高いです。
先述したように、両親から虐待を受けたようなトラウマがある人は、おそらく巨像恐怖症だと考えられます。
子供の時、着ぐるみを着た誰かに追いかけられたとか、人の絵が描かれた看板がビルの屋上から落ちてきたのを見たなど、ハッキリと巨像を怖くなった瞬間を思い出せる人も同様です。
6. 「巨像恐怖症」を改善するコツ
「巨像恐怖症」は努力次第で改善する事が可能です。
もちろん精神的な問題ですので、そう簡単ではありません。
慎重に行うという事を肝に銘じて、「巨像恐怖症を改善するコツ」を実践してみましょう。
6-1. 自分は「異常」ではない
まず巨像恐怖症の人は、自分の事を「異常」だと思わないようにしましょう。
自分に異常だというレッテルを貼ってしまうと、そのレッテルが邪魔をして巨像恐怖症から抜け出せなくなるからです。
大きな物を見た時は、誰でも少しは恐怖心を抱きます。
巨像恐怖症の人は、その感度が強いだけで、異常ではありません。
異常でないなら、治療次第でよりよい状況まで持ってくる事ができるはずです。
6-2. 反応が強い自分は役に立つ
巨像恐怖症に限りませんが、対人恐怖症や社会恐怖症の方などは、センサーが敏感で恐怖心を人よりも感じやすい人です。
これは本能的な問題で、人間の祖先がまだ弱い状態だった頃には必要な能力でした。
いわば「恐怖を感知するセンサーが強い人」です。
集団の中に、恐怖を感知するセンサーが強い人がいれば、周囲の状況を素早く把握して、誰も気付けない状況の中に「恐怖」をみつける事ができます。
そのおかげで、集団全体の命が助かるという事があったはずです。
つまり「反応が強い自分は役に立つ」という誇りを持ってほしいと思います。
もし、反応が強い人が役に立たなければ、その特性を持つ人はスポイルされて、現在は生存していないはずです。
巨像恐怖症の自分は、少しカッコいいと思えるくらい余裕を持った方が、改善しやすいでしょう。
6-3. 巨像を見慣れる
巨像恐怖症を克服するために、「見慣れる」という方法があります。
巨像恐怖症の人は、巨像が自分に何かしらの害を与える、攻撃をして来ると、無意識的に思っている所があります。
日常的に巨像に触れて、見慣れるほどになると、「巨像は自分に何も害を与えない」「攻撃してこない」という事が、体全体で理解できるようになります。
6-4. 巨像は怖くないと考え方を変える
「認知行動療法」を使うと、考え方の問題を正す事ができます。
巨像は怖いという考えを徐々にほぐして、問題のない考えに変える事も可能です。
例えば「巨像は怖い」という理由を思いつくままに紙に書き出して、本当にそうか反証する方法もあります。
考え方が完全に変わると感じ方も変わってきます。
認知行動療法のひとつに、先ほどの「見慣れる」方法も含まれています。
考え方を変えて、実際に行動をして怖くない事を確かめる事で、巨像恐怖症を徐々に克服できるかもしれません。
また心療内科などに行って、抗不安薬などを処方してもらい、薬と認知行動療法を組み合わせる方法も一般的です。
心と考え方が改善してきたら、薬を少なくしていき、最終的には薬なしで怖くない状態に持っていきます。
あまりに巨像恐怖症の症状が強すぎて、日常生活に支障が出ている場合は、信頼できる医師等に相談するのも選択肢のひとつです。
まとめ
「巨像恐怖症」はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
しかし巨像恐怖症の人は確実に存在していて、今も大きなモニュメントや建造物に脅えています。
この記事を参考にして、巨像恐怖症の人はその症状を和らげていただけたら幸いです。
もちろん生活に支障がないレベルの人は、それほど心配する必要はありません。
今まで通り、巨像や巨像のある街を楽しみましょう。
5. 「巨像恐怖症」の診断チェックポイント
巨像に対して少し恐怖感を感じるという人は「巨像恐怖症」の予備軍かもしれません。
自分は巨像恐怖症か否かを判別するために、診断チェックをしてみましょう。
以下に紹介する事例に該当する事が多いほど、巨像恐怖症の可能性が高いです。
5-1. 特定の「過剰に」怖いものがある
巨像を思い浮かべた時に、特定の何かが思い浮かぶでしょうか。
「特に思い浮かばない」という人は、おそらく巨像恐怖症ではないはずです。
一方で「○○が怖い」とすぐに特定の巨像が思い浮かぶという人は、巨像をハッキリ意識しながら生活を送っているのですから、巨像恐怖症の可能性があります。
ただし、「ちょっと怖い」くらいでは、恐怖症とは呼べません。
一般の人が感じているよりも「過剰に怖い」場合だけが、巨像恐怖症と呼ばれます。
何か特定の過剰に怖いものがある人は、巨像恐怖症かもしれません。
5-2. 日常生活に支障が生じている
巨像がある事によって、日常生活に支障があると感じている人は、巨像恐怖症の可能性が高いです。
例えば、自宅から会社に通う途中に、巨大なモニュメントがあるとします。
そのモニュメントの目の前を通るのが近道なのに、モニュメントを避けるため遠回りして会社に通っているとしたら、巨像が日常生活にやや支障をもたらしていると言えなくもありません。
また巨像がある場所には用事があっても行けない、そのため代わり誰かに行ってもらっているというケースも巨像恐怖症の可能性があります。
例えば市区町村の建物が巨像っぽい怖さを持っているため、本来なら自分が手続きに行くべきところを、会社の同僚に代わってもらっている場合などは、巨像恐怖症の可能性が高いです。
5-3. 具体的な理由が思い浮かぶ
巨像が怖い人の中に、なぜ巨像が怖いか具体的な理由が思い浮かぶ人は、巨像恐怖症の可能性がかなり高いです。
先述したように、両親から虐待を受けたようなトラウマがある人は、おそらく巨像恐怖症だと考えられます。
子供の時、着ぐるみを着た誰かに追いかけられたとか、人の絵が描かれた看板がビルの屋上から落ちてきたのを見たなど、ハッキリと巨像を怖くなった瞬間を思い出せる人も同様です。
6. 「巨像恐怖症」を改善するコツ
「巨像恐怖症」は努力次第で改善する事が可能です。
もちろん精神的な問題ですので、そう簡単ではありません。
慎重に行うという事を肝に銘じて、「巨像恐怖症を改善するコツ」を実践してみましょう。
6-1. 自分は「異常」ではない
まず巨像恐怖症の人は、自分の事を「異常」だと思わないようにしましょう。
自分に異常だというレッテルを貼ってしまうと、そのレッテルが邪魔をして巨像恐怖症から抜け出せなくなるからです。
大きな物を見た時は、誰でも少しは恐怖心を抱きます。
巨像恐怖症の人は、その感度が強いだけで、異常ではありません。
異常でないなら、治療次第でよりよい状況まで持ってくる事ができるはずです。
6-2. 反応が強い自分は役に立つ
巨像恐怖症に限りませんが、対人恐怖症や社会恐怖症の方などは、センサーが敏感で恐怖心を人よりも感じやすい人です。
これは本能的な問題で、人間の祖先がまだ弱い状態だった頃には必要な能力でした。
いわば「恐怖を感知するセンサーが強い人」です。
集団の中に、恐怖を感知するセンサーが強い人がいれば、周囲の状況を素早く把握して、誰も気付けない状況の中に「恐怖」をみつける事ができます。
そのおかげで、集団全体の命が助かるという事があったはずです。
つまり「反応が強い自分は役に立つ」という誇りを持ってほしいと思います。
もし、反応が強い人が役に立たなければ、その特性を持つ人はスポイルされて、現在は生存していないはずです。
巨像恐怖症の自分は、少しカッコいいと思えるくらい余裕を持った方が、改善しやすいでしょう。
6-3. 巨像を見慣れる
巨像恐怖症を克服するために、「見慣れる」という方法があります。
巨像恐怖症の人は、巨像が自分に何かしらの害を与える、攻撃をして来ると、無意識的に思っている所があります。
日常的に巨像に触れて、見慣れるほどになると、「巨像は自分に何も害を与えない」「攻撃してこない」という事が、体全体で理解できるようになります。
6-4. 巨像は怖くないと考え方を変える
「認知行動療法」を使うと、考え方の問題を正す事ができます。
巨像は怖いという考えを徐々にほぐして、問題のない考えに変える事も可能です。
例えば「巨像は怖い」という理由を思いつくままに紙に書き出して、本当にそうか反証する方法もあります。
考え方が完全に変わると感じ方も変わってきます。
認知行動療法のひとつに、先ほどの「見慣れる」方法も含まれています。
考え方を変えて、実際に行動をして怖くない事を確かめる事で、巨像恐怖症を徐々に克服できるかもしれません。
また心療内科などに行って、抗不安薬などを処方してもらい、薬と認知行動療法を組み合わせる方法も一般的です。
心と考え方が改善してきたら、薬を少なくしていき、最終的には薬なしで怖くない状態に持っていきます。
あまりに巨像恐怖症の症状が強すぎて、日常生活に支障が出ている場合は、信頼できる医師等に相談するのも選択肢のひとつです。
まとめ
「巨像恐怖症」はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
しかし巨像恐怖症の人は確実に存在していて、今も大きなモニュメントや建造物に脅えています。
この記事を参考にして、巨像恐怖症の人はその症状を和らげていただけたら幸いです。
もちろん生活に支障がないレベルの人は、それほど心配する必要はありません。
今まで通り、巨像や巨像のある街を楽しみましょう。
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