共感力が強く敏感なエンパスの人には、向いている仕事と向いていない仕事があります。
また、仕事の内容だけではなく、環境や人間関係が大きく影響する場合もよくあります。
この記事では、エンパスの人の特徴や、エンパスの適職や適した職場環境などについて紹介します。
自分の性質に気付くと共に、よりよく働けるようにさまざまな知識を身につけていきましょう。
- エンパスとは
- エンパスの特徴とチェックリスト
- エンパスの適職や仕事の環境
- エンパスに向いていない仕事や職場環境
- まとめ
1. エンパスとは
エンパスとは、共感力が高く、繊細で感受性が強い人を意味します。
情報を過剰に集めてしまうために、相手の感情を読み取り過ぎてしまうことがあります。
それゆえに、相手の感情をまるで自分のことのように感じてしまい、人間関係に問題が生じてしまうこともあります。
さらに、身体面で敏感な「HSP(敏感体質)」も持っているために、さまざまな刺激に対してストレスを受けやすいです。
たとえば、特定の味や匂いや感触、光の刺激、化学物質などに弱く、過敏に反応してしまいます。
また、五感を飛び越えてスピリチュアル的感覚に優れていることも多いです。
第六感が強く、霊的なパワーや感覚によって物事をとらえることもあるのです。
それゆえに、恐怖や不安に対して敏感な場合も多く、作り物であってもホラーシーンが苦手な人もいます。
エンパスはその繊細さゆえに、生きづらさを感じていますが、その分情緒豊かで、心優しい人です。
また、人だけではなく、自然そのものを愛し、植物や生き物に対する造詣も深いです。
自分の苦手なものを理解し、自分の特技を知ることで、より生きやすくなると言えるでしょう。
2. エンパスの特徴とチェックリスト
2-1. 他人の感情や情動を自分のことのように感じる
エンパスの人は、非常に共感性が強いです。
それゆえに自分に直接関わることでなくても、他人の感情を自分のことのように受け止めてしまうことがあります。
特に、他人が恥ずかしい気持になっている時に、自身もいたたまれないような気持ちになる傾向が強いです。
また、他人以上に、強く感じてしまい、それがストレスになってしまうことも多いです。
時には、鮮明なイメージとして感情が流れ込むような感覚を抱くこともあるでしょう。
その過剰性によって、人との距離感が掴めずに、上手く関係を営むことができなくなることもあります。
2-2. 人混みや人が集まる所が苦手
エンパスの人は、必要以上に気配や感情を受け止めてしまう性質をもっています。
それゆえに、雑踏や人混みの中にいると、情報過多になってしまいストレスを感じやすいのです。
また、匂いや音に敏感故に、過剰に刺激を受けてしまい疲れてしまうことがよくあります。
交差点や、満員電車、休日のショッピングセンターなど、苦手な場所や時が多いのが生活においてネックになることがよくあります。
2-3. 衝撃的なシーンや光景を見るとショックを受けて耐えられない
エンパスの人は、対象がフィクションでもノンフィクションでも刺激が強すぎてストレスを感じてしまうことがあります。
グロテスクなシーンや、ホラー映像が苦手で、ショックを受けやすく、また鮮明に記憶してしまいがちです。
何度も同じシーンを思い出して、一人でいることが怖くなり、夜眠れなくなるような人もいます。
そして、霊的な感覚が鋭いゆえに、フィクションであっても恐怖の本質を知っているために、より怖くなってしまうのです。
また、災害などの現実にある光景に対してもひどく心が痛み、病んでしまう傾向が強いです。
実際には体験していないのに、映像を見ただけで不安になり、トラウマ化してしまうこともあるのです。
人によっては、想像力が強すぎて、残忍な事件の文章を読んだだけで恐ろしいイメージが頭から離れない人もいます。
それゆえに、日々のニュースを聞くことですらままならないエンパス人も中にはいるのです。
2-4. 手術やケガのシーンを見ると自分も痛みを感じる
エンパスの人は、痛覚に関して過敏であることも多いです。
手術や、ケガや、流血のシーンを見るだけで、同じ箇所に痛みや引き攣るような違和感を感じてしまうこともあります。
内臓や血肉を見るのすら苦手でベジタリアンになる人も中にはいます。
また、ケガに対する恐怖が強く、刃物や尖った物を触ることに恐れを抱く人もいます。
2-5. 困っている人や苦しんでいる人がいると放っておけない
エンパスの人は、共感力が強いため、思いやりや慈愛に満ちている人でもあります。
困っている人や苦しんでいる人がいると、無視できずいつも手を差し伸べることが多いでしょう。
時には、自分のことを放っておいてまで行動してしまうお人よしな面もあります。
しかし、相手が救われなければ自分も救われないという、無意識的に強い観念に囚われていることも多いため、黙って見ていたり、放っておくことはできないのです。
また、知らずしらずのうちに、自身を相手に重ねてみてしまうこともあります。
それゆえに距離感を見失い、過保護や過干渉になってしまうこともあるのです。
2-6. 相手の感情が分かりすぎてストレスになる
エンパスの共感力は、人間関係において障害になってしまう場合もあります。
相手の雰囲気や表情から必要以上に情報を集めてしまい、感情を読み取ってしまいます。
特に相手の負の感情には敏感で、マイナスの空気に中てられるだけでストレスを感じることも多いです。
知り過ぎてしまうゆえに、相手が怖くなってしまい、距離を置いたり、逆に依存してしまったりと適切な関係を作ることができなくなってしまうのです。
また、一人でいる時間がないとストレスに感じてしまうこともよくあります。
最終的に、人と関わることそのものに拒絶的になってしまうこともあるでしょう。
2-7. 霊的な感覚に優れている
エンパスの人は、魂やオーラといった霊的なものを読み取ったり、感じ取ったりする力に優れている場合もあります。
それゆえに、他者の根本的なものが見え透いてしまい、知りすぎることに繋がってしまう場合もあるのです。
ただし、霊的なものに関わることによって、他者を癒す力を持つ可能性を秘めています。
見えないものを感じ取る力を上手くコントロールし、生かしていくことが大切です。
2-8. 自然に触れることで癒される
エンパスの人は、機械的なエネルギーや刺激に弱い一面を持っています。
逆に、植物や生き物などの自然に触れることによって、心身だけではなく魂そのものが癒されることも多いです。
動物に対して優しく、互いにケアされる関係性になることも多いでしょう。
3. エンパスの適職や仕事の環境
3-1一人で集中できる職人系の仕事
エンパスの人は、多くの人と関わることが苦手です。
人間関係に意識が傾きすぎると、仕事に集中できなくなる傾向があります。
ですから、一人で黙々とできる仕事をすることがおススメです。
たとえば、手先の器用さを生かした職人になることも良いでしょう。
そして、一人でその仕事が完結する方が、他者との関わりが少なく、エンパスの人にとって非常にやりやすいです。
もちろん工芸や工作などの分野だけではなく、絵や文章など得意な方法を見つけると良いでしょう。
自分に向いたやり方で、手に職をつけることがエンパスの生きやすさに繋がっていくのです。
3-2. 自然にかかわる仕事
エンパスの人は、人や情報が多い都会での仕事はあまり向いてはいません。
自然に触れることで、心がいやされ、育っていくのです。
たとえば、農業や、畜産業、林業、水産業、漁業、草木を使った工芸職人や大工など、第一次産業に携わると良いでしょう。
また、仕事でなくても、植物や生き物に触れる機会を持つことで、心身ともに回復しやすくなるのです。
3-3. 静かな環境でできる仕事
エンパスの人は、音に敏感である場合が多いので、静かな環境でできる仕事の方が向いています
たとえば、研究職や、図書館司書、博物館や美術館の職員などが向いていると言えるでしょう。
そして、自分の知識や興味を生かして、集中できる仕事を選ぶことが大切です。
3-4. マイペースに取り組める仕事
エンパスの人は、人より疲れやすかったり、生活のリズムが違う場合も多いです。
それゆえに、朝に集中できるタイプの人や、夜に集中できるタイプの人などさまざまな傾向があります。
ですから、決まり切った時間に働くよりも、自分のペースで行える仕事をすることが向いています。
パートタイマーやサラリーマンになると時間の制約があり、疲れてしまうこともあるので気をつけましょう。
人によって差はありますが、自営業やフリーランスの方が向いていると言えるでしょう。
3-5. 繊細な感覚を生かす仕事
エンパスの人は、普通の人よりも五感が鋭い場合が多いです。
時には、生活の足枷になることもありますが、その繊細な感覚を生かすことで天職が見つかることもあります。
たとえば、匂いに敏感な人は、臭気鑑定士や、調香師などの職が向いている場合があります。
味覚が鋭い人は、ソムリエや、シェフ、食品の開発などに関わると良いでしょう。
ただし、五感を研ぎ澄ませることによって、疲労を感じやすいので休み休み行うことも大切です。
3-6. 人を助ける仕事
エンパスの人は、繊細ではありますが、その分優しく気配りができる人でもあります。
人関わるのが怖いエンパスの人もいますが、その痛みや恐怖を乗り越えて関わろうとするエンパスの人もいるのです。
また、傷や苦痛に対しての恐れもありますが、それらを治したい、癒したいという気持ちも強いのです。
そうした人は、医療や教育、介護、心理、ボランティアなど、さまざまな場面で人を支え助ける仕事に就くことも多いです。
ただし、当事者と同様に痛みを感じやすいので、相手との距離感を間違わないように気をつける必要があります。
また、頑張りすぎて疲れてしまうこともあるので、自分自身のケアを忘れないことも大切です。
3-7. スピリチュアル的感覚を生かす仕事
エンパスの人は、人知を超えた感覚を持っている場合もあります。
それゆえに霊的な側面における職に就くことが良い場合もあります。
たとえば、占い師や、スピリチュアルカウンセラー、宗教関係の仕事、などが向いていると言えるでしょう。
ただし、感じすぎてしまう故に、霊的な側面においてストレスを抱いてしまう場合もあります。
ですから、自分の人生と、霊的世界が密接になりすぎないように気をつけることも大切なのです。
4. エンパスに向いていない仕事や職場環境
4-1. 人とたくさん関わる仕事
エンパスの人は、情報を過剰に受け取ってしまい、取捨選択できないために、多くの人と関わることが苦手です。
仕事よりも人間関係において頭を使ってしまい、頭の中がパンク寸前になってしまうことが良くあります。
そして、他人の負の感情に敏感で、ストレスを感じやすいです。
そのため、営業や、接客などの仕事はあまり向いていないと言えるでしょう。
また、大勢の人と関わるようなプロジェクトもプレッシャーを感じやすく苦手とする場合が多いです。
緊張しやすく、大勢の前で発表することにストレスを感じることもよくあります。
プレゼンや会議を憂鬱に感じてしまうエンパスの人も多くいるのです。
4-2. 五感に対して刺激が強すぎる仕事
エンパスの人は、五感を生かした仕事が向いていますが、五感にダメージを与えるような仕事や職場環境はNGです。
たとえば、人の声や機械の騒音などが刺激になってしまう仕事や職場を苦手とすることが多いです。
また、嫌な匂いや不快な味、特定の感触や色などが苦手な場合もあります。
自分の五感にとってストレスになってしまう環境に居続けることはできないのです。
できるだけ、刺激が少ない場所でできる仕事を選ぶと良いでしょう。
4-3. 時間や成果に追われる仕事
エンパスの人は、他者と異なり、自分の過ごしやすい時間や環境が限られていることが多いです。
そのために、場合によっては、パートワークやサラリーマン的な時間の縛りに耐えられないこともあります。
8時間働き続けることができず、リタイアしてしまうこともあるのです。
ですから、自分のペースで進められるフレキシブルな仕事を選ぶと良いでしょう。
また、お金や成果に対して執着しすぎることを嫌う傾向もあります。
成果を急きたてるような職場においてはストレスを感じてしまうことも多いので気をつけましょう。
お金よりも自分の充実感や快適さを優先して、仕事を選ぶことが大切です。
4-4. 人間関係が悪い職場
エンパスの人は、負の感情に影響されやすいです。
それゆえに、上司が高圧的で支配的なタイプだと非常にストレスを感じやすいです。
パワハラを受けてやめてしまうことも多いでしょう。
また、自分に関わらなくても、周りの人間関係が悪いと、不安になりやすく気分が落ち込んでしまうことがよくります。
ですから、人間関係が良くない職場では仕事が長続きしないのです。
自分に向いている仕事を選ぶことも大切ですが、まずは、環境や関係性を大切にすることも重要です。
まとめ
エンパスの人は、その繊細さゆえに仕事において向き不向きがあります。
自分の得意分野を見つけると共に、どんな環境が良いのか考え選ぶことが大切です。
そして、自身の持つ感覚を生かし、思いやり溢れる生き方をすることで、人生が開けていくでしょう。
まとめ
エンパスの人は、その繊細さゆえに仕事において向き不向きがあります。
自分の得意分野を見つけると共に、どんな環境が良いのか考え選ぶことが大切です。
そして、自身の持つ感覚を生かし、思いやり溢れる生き方をすることで、人生が開けていくでしょう。
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