質問力が高いという言葉を聞くことがあります。
それは具体的にはどういうことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- 「質問力が高い」の意味とは?
- 「質問力が高い」に似た言葉
- 「質問力」の高い人の特徴
- 「質問力」を高める方法
- 「質問力」が低いデメリット
- 「質問力」の高い人のメリット
- まとめ
1. 「質問力が高い」の意味とは?
質問力が高いということは、質のいい質問ができるという意味です。
質のいい質問とは、言葉だけを表すものではありません。
質問から業務に活かす力や、回答者に手間を取らせない質問を用意するということも含まれます。
また、質問して分からないことがあった場合にそのまま放置せず、しっかり理解するまで繰り返し質問することもトータルで「質問力が高い」と言えます。
2. 「質問力が高い」に似た言葉
質問力が高いという言葉は、こと会社においては最大級の誉め言葉と言って過言ではありません。
直接的な類語は存在しませんが、同じく仕事に役立つ能力を賞賛する言葉はあります。
似た状況で使われがちな2つの言葉を紹介します。
2-1. 「状況説明能力が高い」
質問力と逆の意味ではありますが、状況説明能力という言葉も、同じく職場の業務をスムーズにしてくれる能力といえます。
質問力がインプットに対し、状況説明能力はアウトプットという違いがありますが、正しく状況を理解し、成功に導くためのロジックを構築しているという意味では同じことです。
職場では大変評価の高いことであり、コミュニケーションが必要な業務には特に求められるスキルのひとつです。
2-2. 「仲介能力が高い」
こちらはコミュニケーションの意味で「質問力が高い」と似たような言葉になります。
仲介とは、異なる立場の人と人の状況を理解し、それぞれにわかりやすいように説明してお互いを結びつけること。
特に特に営業と事務など、異なる性格の部署同士で円滑なやり取りをするためには仲介能力が必須。
大切なスキルであり、これだけのために専用の部署を設けることすらある重要な力です。
3. 「質問力」の高い人の特徴
質問力が高い人には共通の特徴があります。
この特徴は要素の強い弱いはあっても、質問力の高い人であればなにかしら持っている特徴ということができます。
むしろ、こういった特徴を備えていなければ質問力の高い質問はできません。
では、その特徴を7つ挙げていきます。
3-1. 好奇心がある
好奇心が旺盛なことは、質問力がある人の大きな特徴です。
その場で窮地を脱するための仕方ない質問ではなく、自ら疑問に思ったことを解決したいという素直な欲求を満たす質問ができます。
後手後手の質問ではなく、前のめりな質問こそ業務のニーズを満たす質の高い質問になり得ますし、またそのような姿勢でいることで回答者も快く答えを出すことができます。
また、好奇心があれば、質問した意味をさらに深堀することもできるでしょう。
ただ質問するだけではなく、得られた回答を自分なりに解釈することによって業務に活かす。
これができる人こそ、質問力のある人といえます。
3-2. 向上心がある
今現在の立場に甘んじて満足し、更なる高みに登ろうという気概がない人は、質問力の高い人とは言えません。
そういった人は、とりあえずその場をしのぐための必要最低限の質問をすることはできますが、そこからさらに展開した結果を出すことができないからです。
向上心のある人は、一つの回答からさらに膨らませ、別業務に応用したり他のことへの判断基準にするなどします。
たった一つの回答も大切にし、得られた回答を無駄にすることなく料理することができるのは、向上心のある人だけです。
3-3. 物怖じしない
質の高い質問ができることが質問力のある人の本質ですが、そもそも質問するときに物怖じしていてはどんな回答も得ることはできません。
物怖じとは、「こんなことを聞いたら笑われるのではないか」「そもそもすでに知っておかなければいけないことではないのか」などと相手の感情を先回りして考えてしまい、その結果を負のイメージでとらえてしまっているということです。
怒られたり、バカにされたりという未来を考えてしまっているのですから、質問ができなくて当然です。
質問力の高い人は、負のイメージをかわすことができます。
まず、怒られるかもということを考えずに質問し、かつ怒られてもいいやとある意味開き直っていることが挙げられます。
3-4. 責任感がある
質問の答えが、必ずしも求めているものとは限りません。
質問の仕方によって、的外れな回答が返ってくることもあるでしょう。
また、質問の後、更に疑問を感じることがあります。
回答者の時間を取ってもらっているのですから、更に時間を割くことに抵抗はあるでしょう。
しかし、質問力の高い人はここでさらに粘ります。
これは、そのものに対して責任感があるからできることです。
しっかりとした答えをもらい、業務を最終的に成功に導くという目的に対して責任を感じているからこそ、質問の場では相手からもいい思いをされなかったとしてもしつこく食い下がることもあります。
その時は回答者にうっとおしがられたとしても、結果が出さえすればそれは良い質問となります。
むしろ、さらっと質問しただけで結果が出ないなら、それは質問力が高いとは言えません。
3-5. 人に甘えるのがうまい
人への適度な甘えを発揮できるタイプです。
このタイプは、依存心が強いというわけではありません。
むしろ自立心はしっかりと持っていて、基本的に誰かに頼るということをしないタイプが圧倒的でしょう。
しかし、人に頼ることは社会生活において絶対に必要なことです。
特にわからないことがあった時、誰にも頼らず解決しようとするのは愚かであり偽善と言うしかありません。
他人の助言に素直に甘え、それを自らの力として活かすことができる。
また、その後は回答者に頼ることなく自分で執り行う。
上手な甘えとはお互いの業務の範囲の中の助け合いであり、これがうまくできない人は質問力が高い人にはなれません。
3-6. 野心がある
良くも悪くも、野心がある人は仕事に対する能力全般が高いです。
特に、普段は会えないような人、起こらないような機会の際に、物おじせず良い質問をしていくのは野心のあるタイプです。
このタイプは質問の向こうに自分の成功を見ていますから、質問の質は鋭く、真実をついたものを出してくるでしょう。
また、すべてを吸収しようと考えていますから、内容が物足りなければ更なる質問をすることもいとわず行います。
回答者の都合などはあまり考えていませんので、質問者がずっと喋り通しなどということも起こり得るでしょう。
しかしそれが悪いこととは決して言えず、回答者からしても前のめりな姿勢が気持ちのいいスタンスであると言えます。
3-7. いいコミュニケーション能力がある
質問力には、コミュニケーション能力が必須です。
しかし、コミュニケーション能力とはただやみくもにおしゃべりが上手、笑いが取れるなどのアッパーなコミュニケーションがとれるということではありません。
とつとつと、物静かな風情でもしっかりとした質問をできる人は大勢います。
では、いいコミュニケーションとはなんなのでしょうか。
それは、信頼関係からなる人間の交流です。
口がうまくて軽い人は、ぺらぺらとあることないこと言ってしまいそうなイメージです。
ですが、長い付き合いになるなら、物静かでほかの人の悪口を言わない、ほかの社の情報を安易に話さない人の方が信頼できるのは当然です。
そういった信頼を勝ち取ることこそ良いコミュニケーションができ、そこから良い質問をすることができます。
4. 「質問力」を高める方法
質問力はビジネスに必須の能力です。
できることなら鍛えておきたいスキル。
どのように高めていけばよいのでしょうか。
極めて簡単な3つの方法をご紹介します。
4-1. 質問する前に確認する
ただ頭にぽっと思ったことを質問するのは、回答者に対して失礼です。
また、以前に確認したこと、資料などに共有済みのことなどを重ねて聞くのも確認が足りないことになります。
このようなことを野放しにすると、質問の回数が増えます。
回数が増えることにより、回答者も面倒になり、回答の質が落ちていくのは仕方ないことです。
しかし、質問の内容を事前に確認し、内容の重複などをそぎ落としていけば、質問の数は絞れてきます。
純度の高い磨かれた質問に対してなら、回答者も真剣に回答します。
それにより回答者からいい回答を引き出すことができます。
4-2. 相手の時間を取ってもらっていることを忘れない
相手は、自分の業務の手を止めて回答してくれています。
質問されることが仕事いう人はあまりいないでしょう。
教師といった職業でさえ、質問されることは副業務であり、本来は教えるというアウトプットが主業務です。
回答者も忙しい中、手を止めて自分の質問に対しての回答をしてくれているということは絶対に忘れてはならないことです。
この意識をしっかり持つことにより、質問を磨くことができます。
しかし、これをあえて踏み越えることもたまに必要になってきます。
4-3. 納得できないことを放置しない
時間を取ってもらっている以上、質問は短時間で終わりにしたいもの。
しかし、回答をもらった段階で、理解できない、納得できないことを放置するのもまた大変良くないことです。
理解のできていない回答をそのままにしておくと、結局別な時に同じような質問を繰り返すことになります。
それは回答者に二度手間になりますし、また失望感を感じさせることです。
分からないことは素直に分からないと述べ、その場で即聞き直すことが質問力の高い質問と言えます。
さらに、別バージョンとして時が経ってから質問に疑問を抱いた、更なる疑問が出てきたというケースもあります。
この時も素直にその旨を説明し、教えを乞うようにしましょう。
一つの回答に対して真摯に向き合う姿勢が悪いイメージを与えることはありません。
回答者も快く教えてくれることでしょう。
5. 「質問力」が低いデメリット
質問力が低いことによる被る被害は甚大です。
それは本人のみならず、回答者、そして組織全体にも及んでいきます。
いったいどのようなデメリットがあるのでしょうか。
考えうる3つのケースをご紹介します。
5-1. 依存心からの質問をしてしまう
よい質問ができないと、回答者から答えを聞き、その場を対応し、またわからないことがあったら再度聞く…という繰り返しになってしまいます。
その場合で怖いのが、「なにかあったらまたあの人に聞けばいい」という依存心が芽生えてしまうことです。
当然ながら、経験の浅いうちは仕方のないことです。
しかし、それを続けていくとは成長を阻害し、単なる作業員として自らを位置づけてしまうことになります。
質問力とは、よい質問をし、それを業務に活かせるところまでを言います。
決して、その場をしのげればいいという質問する能力のことではありません。
5-2. 反復、成長の無い質問をしてしまう
質問力がない場合、成長につながらない質問ばかりを繰り返ししてしまいます。
本人の成長にならないのはもちろんなのですが、回答者の疲弊も見逃せません。
回答者は業務の手を止めて回答してくれています。
純粋にその瞬間、業務が止まります。
また、回答者はボランティアで回答してくれているわけではありません。
質問者がその回答により業務をこなし、その上でやり方を覚え、次回には自分の手が止まるのを防ぐことを期待しているのです。
さらに言えば、そこから発展させて自分よりもうまく、知見が深くなってほしいとすら思っているのです。
質問力のある質問は、そのような期待をすべてかなえることができます。
逆に言えば、悪い質問を繰り返すことはそういった組織的な成長の機会も奪っているということです。
5-3. 相手の反応を見ながらの質問をしてしまう
質問力がないと、質問の質に疑問を感じながら述べることになります。
その結果、内容はあてずっぽうとなり、相手が回答してくれたことが欲しかった答えなのか的外れな答えなのかを判断することができません。
それが正解だったとしても不正解だったとしても、手探りで得た回答では業務への応用力は低くよく理解できないまま、また質問を繰り返してしまうでしょう。
良い質問をするには、まず質問をする前の準備が不可欠です。
回答も、ある程度想定してから臨むのが礼儀と言えます。
ここで大切なのは、自分が想定していた答えを上回る答えを出されたときに、素直に受け入れることです。
それさえできれば、事前にイメージトレーニングをしておくことは問題ありません。
むしろ、相手の表情をうかがいながらびくびくした質問をするより良いでしょう。
6. 「質問力」の高い人のメリット
逆に、質問力が高いことにはメリットばかりがあります。
質問力が低いことと真逆で、組織全体の成長、そして自らの成長にもつながっていきます。
分かりやすい3つのメリットをご紹介します。
6-1. 適正で正しい回答が得られる
これが一番わかりやすいメリットです。
今必要な回答にたどり着くためには、質問力の高い質問をしなければいけません。
更に良い例としては、今現在の業務への回答のみならず、ほかの業務への応用、または未来への転用もできる回答を引き出すことが望ましいですね。
そこまでは難しくとも、まずは今目の前の問題を解決する質問ができることこそ、質問力の高い人の大きなメリットです。
6-2. 回答者との信頼関係が築ける
質問力の高い人は、回答者から信頼を勝ち取ることができます。
質問力の高い質問とは、磨かれ、ミニマムなのに必要なことが詰まった質問です。
そのような質問は回答者も答えやすく、また業務への利用も想定がされるため質問の意図も見えます。
逆に、悪い質問の場合は答えるのに時間がかかるし、どうしてその質問をされたのか分からないためアドバイスも不適格なものになりがちです。
的確な回答ができれば回答者も気持ちが良いですし、ますます回答してくれる気になるでしょう。
6-3. 良い回答者になることができる
質問者は、いつまでも質問者ではありません。
立場が違えば質問される側、つまり回答者であることも多いでしょうし、あるいは業務の経験が深くなり回答者の側に回ることもあるでしょう。
この時、質問力の高い人は回答者としても良い能力を発揮します。
どのように質問すればよいのか考え抜いた人は、回答もどのように返せばよいかを知っています。
また、質問者が経験浅く、質問力が低かった場合、質問力を高くするよう誘導することもできるでしょう。
まとめ
誰しも、質問せずに業務を行うことはありません。
特に会社の場合であれば入社したて、経験が浅いうちには質問ばかりしていることでしょう。
しかし、その質問の質を高め、一の質問で十の業務をこなせるようになれば、回答者としても願ったりです。
これは心がけだけではなく、該当する業務への慣れも関わってくるため、すぐに向上できるものとは言えないでしょう。
しかし、志だけでも高く持っておけば、ほかどんなシチュエーションにも応用できるのが質問力の高さ。
うまい質問の仕方をイメージトレーニングし、質問力を高めるよう努力しましょう。
5. 「質問力」が低いデメリット
質問力が低いことによる被る被害は甚大です。
それは本人のみならず、回答者、そして組織全体にも及んでいきます。
いったいどのようなデメリットがあるのでしょうか。
考えうる3つのケースをご紹介します。
5-1. 依存心からの質問をしてしまう
よい質問ができないと、回答者から答えを聞き、その場を対応し、またわからないことがあったら再度聞く…という繰り返しになってしまいます。
その場合で怖いのが、「なにかあったらまたあの人に聞けばいい」という依存心が芽生えてしまうことです。
当然ながら、経験の浅いうちは仕方のないことです。
しかし、それを続けていくとは成長を阻害し、単なる作業員として自らを位置づけてしまうことになります。
質問力とは、よい質問をし、それを業務に活かせるところまでを言います。
決して、その場をしのげればいいという質問する能力のことではありません。
5-2. 反復、成長の無い質問をしてしまう
質問力がない場合、成長につながらない質問ばかりを繰り返ししてしまいます。
本人の成長にならないのはもちろんなのですが、回答者の疲弊も見逃せません。
回答者は業務の手を止めて回答してくれています。
純粋にその瞬間、業務が止まります。
また、回答者はボランティアで回答してくれているわけではありません。
質問者がその回答により業務をこなし、その上でやり方を覚え、次回には自分の手が止まるのを防ぐことを期待しているのです。
さらに言えば、そこから発展させて自分よりもうまく、知見が深くなってほしいとすら思っているのです。
質問力のある質問は、そのような期待をすべてかなえることができます。
逆に言えば、悪い質問を繰り返すことはそういった組織的な成長の機会も奪っているということです。
5-3. 相手の反応を見ながらの質問をしてしまう
質問力がないと、質問の質に疑問を感じながら述べることになります。
その結果、内容はあてずっぽうとなり、相手が回答してくれたことが欲しかった答えなのか的外れな答えなのかを判断することができません。
それが正解だったとしても不正解だったとしても、手探りで得た回答では業務への応用力は低くよく理解できないまま、また質問を繰り返してしまうでしょう。
良い質問をするには、まず質問をする前の準備が不可欠です。
回答も、ある程度想定してから臨むのが礼儀と言えます。
ここで大切なのは、自分が想定していた答えを上回る答えを出されたときに、素直に受け入れることです。
それさえできれば、事前にイメージトレーニングをしておくことは問題ありません。
むしろ、相手の表情をうかがいながらびくびくした質問をするより良いでしょう。
6. 「質問力」の高い人のメリット
逆に、質問力が高いことにはメリットばかりがあります。
質問力が低いことと真逆で、組織全体の成長、そして自らの成長にもつながっていきます。
分かりやすい3つのメリットをご紹介します。
6-1. 適正で正しい回答が得られる
これが一番わかりやすいメリットです。
今必要な回答にたどり着くためには、質問力の高い質問をしなければいけません。
更に良い例としては、今現在の業務への回答のみならず、ほかの業務への応用、または未来への転用もできる回答を引き出すことが望ましいですね。
そこまでは難しくとも、まずは今目の前の問題を解決する質問ができることこそ、質問力の高い人の大きなメリットです。
6-2. 回答者との信頼関係が築ける
質問力の高い人は、回答者から信頼を勝ち取ることができます。
質問力の高い質問とは、磨かれ、ミニマムなのに必要なことが詰まった質問です。
そのような質問は回答者も答えやすく、また業務への利用も想定がされるため質問の意図も見えます。
逆に、悪い質問の場合は答えるのに時間がかかるし、どうしてその質問をされたのか分からないためアドバイスも不適格なものになりがちです。
的確な回答ができれば回答者も気持ちが良いですし、ますます回答してくれる気になるでしょう。
6-3. 良い回答者になることができる
質問者は、いつまでも質問者ではありません。
立場が違えば質問される側、つまり回答者であることも多いでしょうし、あるいは業務の経験が深くなり回答者の側に回ることもあるでしょう。
この時、質問力の高い人は回答者としても良い能力を発揮します。
どのように質問すればよいのか考え抜いた人は、回答もどのように返せばよいかを知っています。
また、質問者が経験浅く、質問力が低かった場合、質問力を高くするよう誘導することもできるでしょう。
まとめ
誰しも、質問せずに業務を行うことはありません。
特に会社の場合であれば入社したて、経験が浅いうちには質問ばかりしていることでしょう。
しかし、その質問の質を高め、一の質問で十の業務をこなせるようになれば、回答者としても願ったりです。
これは心がけだけではなく、該当する業務への慣れも関わってくるため、すぐに向上できるものとは言えないでしょう。
しかし、志だけでも高く持っておけば、ほかどんなシチュエーションにも応用できるのが質問力の高さ。
うまい質問の仕方をイメージトレーニングし、質問力を高めるよう努力しましょう。
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