お茶目の意味？天然との違い・お茶目な人の特徴・類語【お茶目と言われたら誉め言葉？】 | SPITOPI

一緒にいると楽しくて面白い、かと思えば癒されて何をしても憎めないというような不思議な魅力を持つ『お茶目な人』がいます。

本人は狙ってるわけでも考えているわけでもなく、生まれ持った感覚や感性が周囲の人達を自然と惹きつけ、気持ちを和らげるのですが、今回はそんなホッと心休まる『お茶目な人』の魅力に迫ります。

1. お茶目とは?

みなさんの周りにはお茶目だと感じる人が居たり、みなさん自身がお茶目だと言われた事はないでしょうか。

『お茶目』は「おちゃめ」と読み、「茶目」に「お」が付いた言葉になります。

「茶目っ気がたっぷり」や「センスのいい茶目ぶり」などと言ったりしますが、意味としては硬派ではなく、柔らかく面白い、可愛らしくイタズラっぽい事やそんな人の事を表す言葉になります。

ただ茶目っ気があるからと言って、不真面目であったりガサツで無頓着という事では全くなく、むしろ本人は真面目で慎重で繊細なのに、周囲からはそれが愛らしく、クスッと笑ってしまうような人物の事を指します。

見た目は物凄く威厳がありビシッとしてるのに話すと時々可愛らしい少年のように話す人や、テキパキと何でもこなすけど実はおっちょこちょいなどのステキな可愛いギャップがあるような人はお茶目だと周りから思われているのではないでしょうか。

また「お茶目」だと言われる事は悪い事ではありません。

相手は愛情を持って褒めている場合が多いと言えるでしょう。

2. お茶目とその他言葉の違い

2-1. お茶目と天然の違い

天然とは天然ボケの事で、そんな人の事を「あの人は天然だ」や「天然な事をいう」などと言ったりします。

では天然の意味は何かというと、思い込みや勘違い、覚え違いや捉え違いから言い間違いをしたり失敗が多い人の事をいいます。

本人はいたって真面目で真剣なのですが、周りには度々トンチンカンな事をいう人だと思われているでしょう。

天然の人には自分が天然である自覚がありません。

そのため他人からは愛らしい、面白い、愛嬌あると思ってもらいやすくなります。

ですがこの天然の中には「偽天然」がいて、わざと不思議な事や言い間違いをしては人の気持ちを引こうとする人がいます。

ですがこの天然を装う姿はバレやすく、ばあによっては痛い人や馬鹿だと思われてしまう事が多いでしょう。

天然は"ボケ"なのでお茶目な人の中には天然な人もいますが、あくまでもナチュラルで真面目で真剣ではないとお茶目ですらなくなるかもしれません。

2-2. お茶目と子供っぽいの違い

お茶目な人は子供の頃のように邪心がなく純真なので、周囲が笑ってしまうような言動が多々あります。

本人にはそんなつもりがなくても行動や言葉遣いに嫌味がなく可愛らしいなと思わせてしまいます。

普段からストイックな人がどうしてもチョコレートは「食べてしまう」と言うのと「食べちゃう」と言うのでは何となくニュアンスが違う気がしないでしょうか。

同じ事を言っていても言葉のセンスがお茶目なので、子供のようなな屈託のなさに魅力を感じるのだと思います。

それに対して"子供っぽい"はあまりいいイメージがありません。

いい大人が駄々をこねたり、空気を読まず自分を通そうとしたり、価値観や行動、発言全てが年相応ではなく稚拙な場合はやはりイラっとしてしまいます。

「子供のようにはしゃぐ」と「子供っぽくはしゃぐ」では後者の方が意図的に感じるのではないでしょうか。

お茶目な人は子供のように感情表現をする事はあっても、子供っぽく振る舞ったり、駄々やワガママを言う事はありません。

2-3. お茶目と天真爛漫の違い

天真爛漫な人は見てるだけでウキウキしたり楽しい気持ちになります。

決して嫌な気持ちにはならないのではないでしょうか。

天真爛漫な人といえば飾らない自然な姿であまり細かい事を気にしないイメージだと思います。

おそらくのびのびと育ち、好きな事をさせてもらえ、好奇心が湧いた事には時間を沢山避ける様な環境にいた様に感じると思います。

また何かに拘ったり執着したり、人が持つネガティブな感情を持っていないように感じるのも魅力の一つだと思います。

ですからお茶目な人とは子供のような感性を持っている部分は同じですが、天真爛漫はもっと自由で気ままな要素が強くなります。

2-4. お茶目と無邪気の違い

人は大人になるにつれて、自分の感情をコントロールして表現したり、思った事とは違う事を言ったりして周りとの調和を図り表情を殺したりします。

ですが子供の頃はおかしい時は笑いますし、泣きたい時はわんわん泣いていたはずです。

もちろん大人なので程度はありますが、無邪気な人は比較的自分の気持ちに忠実ですし、物事を純粋に捉えては感情を出します。

また他人と何かを比べたり、馬鹿にしたり、嫌な事を根に持ち続けるようなマイナスの行動をしません。

やりたい時にやるだけであり、感情をストレートに出すからと言って無神経なわけではありません。

逆に色々と神経を立て周りを周りをみては気を配っています。

お茶目とは非常に似ていますが、お茶目は性格や感覚、無邪気は様子やその状態を表す言葉なので「お茶目な人が無邪気に笑う」といった使い方が分かりやすいと思います。

3. お茶目性格の人の特徴

3-1. 素直である

お茶目な人は自分の感情に素直で正直です。

嬉しい時は本当に嬉しそうに喜び、怒っている時は怒っている理由もきちんと伝えてきます。

ですがそれをされて気分が悪くなる人がいないのは、お茶目な人が他人に対して偉そうにしたり傷つけようとしたり、分かってもらおうとする気がないからかもしれません。

お茶目な人はいい意味でプライドがそんなに高くありません。

と言うのもそんな事に興味がないのです。

他人がどうとか、どう思われてしまうだろうなどと言った他人の評価などどうでもよく、自分が面白いかどうか、楽しいかどうかが大切なだけなのです。

だからといって無神経ではなく誰に対しても平等に公平に気を配りながら時間を共有します。

3-2. 癒しをくれる

お茶目な人は考え方や発想が柔らかいので可愛らしい表現方法や笑えるイタズラをしたりします。

他人を傷付けたり怒らせるようなものではなく、つい笑ってしまったりほっこりするような方法で周りを楽しませます。

茶目っ気があるので、憎まれるどころか癒しを与えますし、一緒にいて疲れません。

お茶目な人は他人を喜ばせたいと思う事はあっても、驚いている姿自体を喜ぶわけではありません。

ちょっとしたドッキリを仕掛けたりサプライズをしては喜びの演出や、その時の印象を大きくしたいだけなので、周りにもその優しく子供のような遊び心が伝わるのかもしれません。

3-3. ユーモアがある

ユーモアとは人を笑わせたり楽しませたりするちょっとした遊び心の事です。

またただ楽しませるのではなく、センスも必要で、そのセンスでその物事自体が素敵な思い出になったり、何かのヒントになるかもしれないのでユーモアセンスは大変重要になってきます。

そんなセンスをお茶目な人は生まれながらに持っていて嫌味なくやってのけてしまいます。

そして何より一番楽しんで何でも前向きに取り組みます。

「こうしたら喜ばれるかな」「こっちの方が伝わりやすいかも」などという風に常に相手基準で行動するので、受け取る側も楽しく気分が良くなるのかもしれません。

3-4. なぜか憎めない

お茶目な人は基本的に楽しいことが大好きです。

人の悪口をずっと言ったり、不平不満ばかり漏らしたり、否定的な事ばかり考えるような人をお茶目だなとは思わないと思います。

お茶目な人は他人の事をいちいち話に出して悪口を言うくらいなら、大事で大切な人と楽しく時間をいかに有意義に過ごすか考えます。

ですから失敗をしても、迷惑を掛けられても周囲は腹が立ちません。

それは普段からネガティブな感性をお茶目な人から感じず、ポジティブになれるからだと思います。

お茶目な人はうっかりミスをした時でもしっかりと謝り反省をします。

誤魔化したり、他人のせいにしたりなどせず、すぐに反省をし切り替えて、周りに感謝をしながら立ち直りが早いのも特徴の一つです。

憎めないのは前向きで、ジメジメせず言葉や態度などにも柔らかい人柄が出るからだと思います。

3-5. 笑顔が多い

遊び心があるので、常に楽しい事や面白い事、嬉しくなる事を考えています。

なので笑う機会も多く笑顔で過ごす事が多いと言えるでしょう。

発想も面白く他人が思いつかないような事を考えるので、周りも刺激を受けますし一緒にいると笑顔になれます。

ほんの少しの事で周りも明るく楽しくなるので、お茶目な人が嫌われる事はありません。

またお茶目な人はセンスが良い人が多く、例えばファッションやインテリア、言葉選びや、空気を読む感覚など何らかのセンスがピカっと光っている人が多いのも特徴です。

3-6. リアクションが豊かである

本人は忠実に自分の感情を体現しているだけなのですが、どうしてもリアクションが大きくなったり表情が豊かにになってしまい、周囲の人が笑ってしまうようです。

びっくりするような話には一緒にびっくりしたり、怒っている時は悪くは言わないものの、プンプンするなど感情表現が豊かなので話す方は楽しいですし、更に話が弾むのではないでしょうか。

誰でも自分の話にノーリアクションや、関心がないそぶりをされてしまいますと、気分が悪くつまらないものです。

お茶目な人は突っ込まれながらも自分らしい意見や対応をし、誰も傷つかず楽しめる時間を無意識に作っていると思われます。

3-7. お喋りが大好き

お茶目な人はお喋りが好きで、次から次へと話題が浮かんできてはお話をし続けます。

話題も豊富で話も上手く聞く人を飽きさせません。

会話の途中で突っ込まれる事も多く、そうだっけなと言って「エヘヘ」なんて事も少なくありません。

話をする姿もきらきらイキイキしていて本人が何より楽しそうにしているのも特徴です。

内容も他人の事や悪口といったマイナスの事ではなく、そこにいるみんなが楽しめる様な話題で盛り上げ、一緒に楽しみます。

ですから自然と輪の中心にいたり、楽しい席に誘われたりする事が多いのではないでしょうか。

4-8. 切り替えが早い

嫌な事や失敗をしても、ウジウジせずにすぐに切り替え前を向く人が多いです。

辛い事も哀しい事もシュンとしてもその時その瞬間を全力でいるため、しっかりと昇華して次に向かいます。

自分が悪いと思えばすぐに謝りますし、うっかりは多くても繰り返す事はありません。

どんな感情にも誠実で、きちんと前を見ているのですぐに切り替え引きずる事がないのです。

自分に素直な事は、対・人であっても素直であり誠実だといえるでしょう。

4. お茶目の類語

4-1. 愛嬌がある

愛嬌とはにこやかで人当たりが良く、憎めない仕草や表情をする事や、人の事をいいます。

「男は度胸、女は愛嬌」ということわざがありますが、今の時代は男女問わず度胸も愛嬌も必要かもしれません。

愛嬌があれば人に受け入れられやすくなります。

誰でもブスってしているよりは、ニコニコしている人に好感を持つものですし、仲良くしたいのではないでしょう。

お茶目な人に憎めない魅力があるのは、愛嬌があるからという理由も大きいでしょう。

愛嬌があれば大体の人間関係はうまくいきますし、仲良くなるキッカケ作りをしやすくなります。

また失敗をした時や思った通りの結果ではなかった場合に「これも愛嬌という事で」などという事があります。

つまりこの場合もお茶目と同じく、普段の人間性を加味して周りが受け入れ、憎めない、許したくなるという事なのでお茶目の人と愛嬌には深い繋がりがあると言えるでしょう。

4-2. キュート

キュート(cute)は元々、アメリカでスラング用語として使われていだ言葉で、語源はラテン語の(ac?tus)であり、これは女優を意味する(アクトレス:actress)の語源でもあります。

そこからイギリスで(acute)という言葉に変わり現在に至ります。

意味は可愛らしさ、可憐さ、幼さなどの意味がありますが、日本でのキュート(cute)のイメージは心がくすぐられるような魅力であったり、可愛さであっても男女共に感じられるような甘過ぎないものであったりと単純に可愛いというよりはやはり、お茶目が近いのではないでしょうか。

キュートな人は、見た目もそうですが、見た目から溢れ出たなんとも言えない可愛らしさや小悪魔さ、艶っぽさがあるので見ているだけで楽しくなり一緒にいると心が躍るかもしれません。

4-3. 遊び心

真面目だけではなく、洒落っ気があったりユーモアがあるなどの余裕がある事をいいます。

例えば同じことを繰り返すとしても、少しイメージを膨らませてみたり、受け取る側の想像力を掻き立てるようなものに仕上げるなどして工夫してみるだけで、やはり受け取る方は印象が違いますし、楽しくなるものです。

今までにないようなアプローチをしてみたり、驚かせてみたり、感動させてみたりすることは遊び心があるお茶目な人がする事が多いでしょう。

また遊び心にもセンスが必要なので、遊び心がある人には普段から生活の中でもオシャレだなと感じる事が多いと思います。

5. お茶目と言われたら誉め言葉?言われた時の解釈

5-1. 可愛い

お茶目は沢山の意味を含んでいる言葉です。

ですが、容姿に対し「お茶目」だと使う事は殆どありません。

フッと出る仕草や表情、使う言葉や行動などで感じ取るものなので、可愛いもその一つだといえるでしょう。

普段クールで怖そうな人が奥さんには頭が上がらないや、強がっている人が実はヤキモチを妬いてしまうなどは「可愛い」ですしそのギャップが魅力になります。

勿論外見が素敵な場合もありますが、「お茶目」自体は見た目だけの可愛さの様に軽いものではないという事なので喜んでいいと思います。

5-2. 内面が魅力的

先述しましたが、お茶目とは内面がなんとも言えない魅力で包まれているという事なので喜ぶ事ですが、いまいちピンとこない場合は内面を褒められていると思っていいでしょう。

ただ単純に性格がいいという意味でも、優しいという意味でもなく、感覚的なものですし、お茶目が何かを分かっていないと、言う方もこの言葉を簡単には使えません。

それほど魅力的な言葉ですし、なりたくてもなれないものなので自信を持ってみて下さい。

まとめ

お茶目な人は無意識にやっている事なので本人はその魅力に気付いていないでしょう。

また『お茶目』というものは受け取る側も『お茶目』をしっかり理解していないと表現ができないところがあります。

単純に無邪気に見える訳でも天真爛漫でもなく、たくさんの要素が詰まった表現方法なので、「お茶目だな」と感じるという事は、その本人も感性が柔らかいのかもしれません。

お茶目な人は人に好かれやすいので一緒にいると吸収できる事が多いかもしれません。

簡単にお茶目になれる訳ではないので、ポジティブな部分や他人の素敵な部分を盗んだり真似る事で自分らしい新たな魅力が作れるかもしれません。