デートで割り勘にするかしないかは、永遠のテーマです。
SNSでもこの話題には大勢の人が自分の意見を書きこんでいます。
この話題がこんなにも盛り上がるのは、時代の流れとともに、経済情況も変わり、また、多くの人の「常識」も変わってきたことが大きいのでしょう。
ここでは「割り勘」を希望する女性の心理にフォーカスして、考えていきたいと思います。
「割り勘にしたいけど、相手からどう思われるだろう」
「向こうから割り勘の申し出があったときに、その通りに受け取っていいんだろうか?」
そんなあなたの悩みにお答えします。
- 割り勘したい女性は性格のいい女性が多い?
- デートで割り勘したい女性の心理
- 脈ありでのデートで割り勘したい女性の心理
- 脈なしでのデートで割り勘したい女性の心理
- 払ってもらいたいけど社交辞令で割り勘を提案する心理
- まとめ
1. 割り勘したい女性は性格のいい女性が多い?
逆のケースを考えてみてください。
デートでは男性がお金を払うのは当然、と思っている女性のことを。
そして、そう思っているだけでなく、デートの際に、まったく自分が払おうとするそぶりも見せず、「ごちそうさま」と涼しい顔をしている女性のことを。
割り勘派の男性だけでなく、デートは自分がお金を払うと考えている男性も、ちょっと「引いて」しまうのではないでしょうか。
確かに、過去には「男性が払うのが当たり前」と考えられていた時代もありました。
でも今の時代、少なくともそれは「常識」ではありません。
そんな今の時代に「男性が払うのが当然」と思い、態度に表す女性は、あまり感じが良くはありませんよね。
男性が払うべき、と考えている女性の側にも、いろんな考え方や理由があるのでしょうが、少なくともあまり思いやりがあるとは言えなさそうです。
割り勘を申し出る女性にも、いろんな考え方があり、事情があり、本音は払ってほしいと思っていたとしても、そうやって口に出すことで、思いやりの気持ちを示そうとしていることはわかります。
それだけで「性格がいい」と言えるかどうかはわかりませんが、相手に対して思いやりを示そうとする女性であるのは間違いないことでしょう。
2. デートで割り勘したい女性の心理
2-1. 割り勘は当然と思っている
かつての高度経済成長期とそれに続くバブルの時代は、男性が支払うのは当たり前のことでした。
逆に割り勘を求めようものなら、「稼ぎの悪い人」「セコい人」「次はもうない」なんて思われていたものです。
ところがバブル崩壊、リーマンショックと、21世紀の日本は不況のまっただなか。
じりじりと給料は下がり続け、日本人の平均年収はリーマンショック以前にも戻っていません。
そのような経済情況を受けて女性も働くことが当たり前となり、専業主婦と有職主婦の割合が90年代末に逆転して以降、共働き世帯は年々増加しています。
もはや結婚は「永久就職」などではなくなり、女性であっても就活の際には「一生働ける職場かどうか」「福利厚生はどうなっているか」「子供を持っても働き続けるかどうか」が大きな条件となってきました。
生まれたときから日本は不況で、ファストファッションを着こなし、お金をかけない楽しみ方が得意な現代日本の若い世代。
お互い、使えるお金は限られていることを良く知っています。
割り勘は当たり前、と思っている女性の多くは、仕事を持ち、職場の男性が実際にどのくらいのお給料をもらっているかも知っている人たちでしょう。
仲間内の冗談で、「石油王と出会いたい」なんていうことはあっても、自分の結婚相手も、自分と同様、仕事をしてお給料をもらっている人だとわかっています。
だからこそ、相手におごってもらおうなどとは考えません。
割り勘当然派というのは、堅実で、世の中をよく知っていて、将来のこともきちんと考えるタイプの人だと言えそうです。
2-2. 借りを作りたくないと思っている
心理学では、人間の心には「返報性の原理」と呼ばれる心理があることを明らかにしています。
ちょうどスーパーの試食コーナーで、試食させてもらうと、なんとなく負い目を感じ、必要がなくてもつい買ってしまうように、人間は何かをしてもらうと、お返しせずにはおれなくなってしまうのです。
親しい間柄だと、この「返報性の原理」は楽しいコミュニケーションとして続いていきます。
「この間、コーヒーをおごってもらったから、今度は私がケーキをおごってあげよう」「お誕生日プレゼントをもらったから、つぎのお誕生日にはこちらからも何か贈ってあげよう」と、相手からしてもらったことが、負担感なくつぎのお返しへとつながっていきます。
ところがさほど親しくない間柄や、できれば今後、関係を持ちたくない相手から何かしてもらったときには、「返報性の原理」は「借りを作りたくない」という気持ちになって現れます。
誘われたので、一緒に食事をしたけれども楽しくなかった、もう二度とデートなんてしたくない、そう思ったら、多くの女性は割り勘にすることで、自分の食事分を相手に返そうとします。
そうしてその関係を打ち切るのです。
「割り勘にしましょう」と言われたときの表情をよく見てください。
硬い表情ではありませんか? 食事中は楽しそうでしたか? 相手の反応が急に変わるような何かが起こりませんでしたか? そんな場合の「割り勘」の申し出は、終了のホイッスルだと思ってください。
2-3. デートは割り勘の環境で育ってきた
多くの職場では、まだまだ女性の方が男性より給与が低く抑えられています。
ところが、昔から男女同一賃金が実施されている職場がありました。
それは公務員です。
母親が公務員や教師である家に育った女性は、女性でも男性と対等に稼ぐことが当たり前、という意識がしみついています。
また、商売をやっている家に育った女性は、両親ともに働き、自分たちが生活しているお金がどこから来たか、小さいころから目の当たりにしています。
そんな環境に育った女性もまた、働くという面で、女性と男性が対等であることを実感しています。
そんな女性たちにとっては、男性からおごられるということは、あまりなじみのないことでしょう。
「大切にしてもらっている」とうれしく感じることもあるかもしれませんが、そういう女性にとっての「普通」は「割り勘」です。
こうした女性が将来を考える相手とデートしたら、きっと「割り勘」を申し出るはずです。
2-4. 金銭的な負担になりたくない
女性が相手の金銭的な負担になりたくないと考えるケースは、多くの場合、
1:男性の側の収入が少ないか、お金のかかる趣味・将来に備えての投資などがある、または男性の側に面倒をみなければならない実家や、離婚し子供がいるなどで、男性に自由になるお金が少ない
2:自分に対して気持ちがそれほどない相手と、少しでも長く一緒にいたいのどちらかです。
1:の場合は、将来のことが不安でありながらも、相手のことが好きで別れたくないと思っている状態なので、多くの場合、女性の側はお金のかからない過ごし方を提案することでしょう。
あなたの方がそれほど乗り気ではない相手とデートして、割り勘の申し出があった場合は、2:のケースである可能性が高いです。
女性の方からお金を払ってでも、あなたに一緒にいてもらおうとして、自分と付き合うことでどんなメリットがあるかをなんとかして伝えようとしている、そんな心理状態にあるといえます。
3. 脈ありでのデートで割り勘したい女性の心理
デートをしているときの様子だと、とても楽しそうに見える。
ずっとニコニコ笑っているし、自分のことも気遣ってくれる。
なのに「割り勘にしましょう」と言われてしまった。
そんなときの彼女の心理はどのようなものなのでしょうか。
3-1. 金銭感覚があるアピール
まず考えられるのが、彼女が結婚を考えている、ということです。
自分は金銭感覚がある、家計をうまくやっていける、ということを示せるチャンスは、デートの段階では、あまり多くはありません。
食事の後「割り勘にしましょう」、ドライブデートで「ガソリン代や高速代を負担してもらったんだから、お昼は私が払う」と言ってくれる女性は、そういうことで、自分は堅実な金銭感覚の持ち主である、結婚しても大丈夫よ、と暗に言っているのかもしれません。
3-2. お金がかからない女アピール
結婚を考えている女性、具体的に結婚まではいかなくても、これからも付き合っていきたい女性は、「私はお金がかからない女よ」ということをアピールしたくて、「割り勘」を申し出ることも多くあります。
これから先、めざましく給料が上がるとは考えにくい、今あるお金でなんとかやりくりしていくしかない、男性も女性もそう考えている人が大半の今の世の中。
お金のかかる女性はやはり敬遠されるものです。
そんな中、「私は一緒にいてもあまりお金はかからない」というアピールは、「これからも長く付き合っていきましょう」ということと同義語です。
3-3. 楽しかったから自分も払いたい
「楽しかった」という気持ちを相手に伝えたい、そんな思いから「割り勘」を申し出る女性もいます。
「ありがとう」という言葉だけでなく、なんとかして伝えたい、そう思っている女性は、きっと「楽しかったから、私にも払わせて」という意味のことを言うでしょう。
「今日は楽しかったから、次のときは私にごちそうさせて」という風に。
あなたは相手の気持をありがたく受け取ってあげてください。
3-4. 対等な関係でお付き合いしたい
昭和の男性の中には「誰のおかげで生活をさせてもらっていると思うんだ」と妻に対して強権的な態度に出る人がいました。
未だに「自分が女房子供を養ってやった」という意識も、六十代以上の世代には多いかもしれません。
そんな父親の言いなりになっている母親を目の当たりにした娘は、自分は対等な関係で結婚生活をしたい、と思うようになっても不思議はありません。
男性と同じように勉強を頑張り、大学へ行き、就職し、そこで世間の厳しい風に当たりながらも、何とか身近な関係だけでも対等でありたい、「養う―養われる」ではない関係を築いていきたい、そんな風に考えている女性も少なくありません。
そんな女性にとって「経済的自立」は「自由」と同義語。
「おごる―おごられる」の関係は嫌なものです。
彼女たちの「割り勘にしましょう」の発言は、自分の足で立って生きていきたい、という気持ちの表れです。
4. 脈なしでのデートで割り勘したい女性の心理
あなたのことを「恋人としてはムリ」と考えている女性の多くは、割り勘を申し出ます。
それが「友達」だからなのか、「借りをつくりたくない」からなのかは、相手の態度や表情を見ればわかるはずです。
4-1. 男ではなく友達とみている
話は弾み、楽しそうなのだけれどイケメンが通りかかるとチラチラそちらに目をやっている、いろいろ頼まれてしまう、他人行儀のところがなく、おしゃれもしていない、そんな兆候があったとしたら、相手はあなたのことを友達としてみている可能性が大です。
「友達だからこの線は越えないで」という意味で、割り勘にしているのかもしれません。
女性にとって、男友達というのはありがたいもの。
一緒にいて楽しいし、ほどよい距離感がいいのです。
距離を保つのは難しいこともあるのですが、異性の友達を持つのは、恋人を持つよりもむずかしいことかもしれません。
その距離感を大切にしてください。
4-2. 借りはいらない、防御の意味で割り勘
言葉でなら、何とでも言えるのですが、人間の表情やしぐさは正直です。
相手の笑顔は、口角を上げただけの作り笑いではありませんか。
何かを取ろうと手をそちらに伸ばした拍子に、さっと避けられたりはしませんか。
相手がそんな様子を見せていれば、脈なしなのはあなたもわかりますね。
そんな相手から割り勘の申し出があれば、相手は「借りをつくりたくない」と思っているのだな、と理解してあげてください。
中には「自分は我慢してデートしてあげたのだから、払ってもらって当たり前」と考える女性だっているのですから。
5. 払ってもらいたいけど社交辞令で割り勘を提案する心理
高度経済成長期には、男性が払うのが当たり前、「デートで割り勘にするかどうか」など、問題にすらなりませんでした。
バブルの時代、景気よくお金を使ってみせるのが、カッコいい男性でした。
でも、今の時代「デートで割り勘すべきかどうか」で議論百出するほど、「男性が払うのが当たり前」という常識は過去のものになっています。
でも、実のところ、女性の所得は男性より低く抑えられています。
逆に、女性の側も、できることなら自分より収入の多い男性と付き合いたいと思っています。
本音を言えば、おごってもらえればありがたい、と思うこともあるのです。
5-1. 財布を出すふりでイメージアップ
今の日本で、おごってもらって「ごちそうさま、どうもありがとう」であっさりすませることのできる女性は、そんなに多くはありません。
女性の収入や環境、自由になるお金の額にもよりますが、自分ひとりなら、わざわざお金をかけるまでもない食事だったのかもしれません。
「確かに楽しかった、ご飯もおいしかった、だけど今、3,000円は痛いなあ」と内心では思っていても、「割り勘で」と財布を出す人が大半でしょう。
無神経な女だと思われたくないからそうしているのか、金銭感覚をアピールしたいのか、男性に依存しない女性であることをアピールしたいのか、それは人によってさまざまですが、財布を出そうとする人は、少なくともある程度の常識と社会性のある人だとはわかります。
5-2. あなたの反応を見ている
財布を出して、本当に払うつもりのある女性も、ポーズだけの女性もいますが、それを受けてあなたがどうするかを、しっかりと見ることだけは共通しています。
なので、よほどピンチでない限りは(ピンチのときは、そもそもデートはしない方が賢明です)、この場は自分が払うと言ってください。
ポーズでない女性は、それでも払います、と言うでしょう。
その言い方や、デートのときのようすや表情、あなたがこれからどうしたいかを含めて、考えてください。
あなたが次もまた会いたいと思っていれば、「今日は払うから、次にお茶したときにでも払って」と言って、相手の反応を見てください。
そうやって相手の反応を見ながら、一歩一歩進んで行けばいいのです。
財布を出したのがただのポーズであれば、相手はあっさりと財布をしまうでしょう。
でも、脈なしと即断するのは禁物。
デートの最中は楽しそうでしたか。
話は弾みましたか。
回数を重ねるうちに、割り勘になるケースも増えていくはずです。
まとめ
ここではデート代の割り勘を申し出る女性の心理を見てきました。
女性によっては割り勘することで、金銭感覚をアピールしたい人もいるし、楽しかったから自分も払いたい、という人もいることがわかってもらえたかと思います。
単純に、財布を出したから、はい、割り勘ね、ではなく、相手のしぐさや表情をよく見て、楽しんでいたかどうかに気を配ってあげてください。
将来のことを考えるのであれば、相手の収入や環境のことも考慮に入れて。
各家庭によって、金銭感覚はおどろくほど違います。
成育環境ばかりでなく、現在仕事をしているかどうか、収入がどれくらいあるかによってもまた、金銭感覚は人それぞれに異なっています。
お金の問題は、とてもデリケートなこと。
まったく異なる金銭感覚を持った二人が付き合うとなれば、デート代ひとつをとっても、ちょっとした摩擦はつきものです。
割り勘にするか、あなたが払うか、時には彼女に払ってもらうか。
常識が変わってきた今だからこそ、本当の思いやりが試されているのではないでしょうか。
5. 払ってもらいたいけど社交辞令で割り勘を提案する心理
高度経済成長期には、男性が払うのが当たり前、「デートで割り勘にするかどうか」など、問題にすらなりませんでした。
バブルの時代、景気よくお金を使ってみせるのが、カッコいい男性でした。
でも、今の時代「デートで割り勘すべきかどうか」で議論百出するほど、「男性が払うのが当たり前」という常識は過去のものになっています。
でも、実のところ、女性の所得は男性より低く抑えられています。
逆に、女性の側も、できることなら自分より収入の多い男性と付き合いたいと思っています。
本音を言えば、おごってもらえればありがたい、と思うこともあるのです。
5-1. 財布を出すふりでイメージアップ
今の日本で、おごってもらって「ごちそうさま、どうもありがとう」であっさりすませることのできる女性は、そんなに多くはありません。
女性の収入や環境、自由になるお金の額にもよりますが、自分ひとりなら、わざわざお金をかけるまでもない食事だったのかもしれません。
「確かに楽しかった、ご飯もおいしかった、だけど今、3,000円は痛いなあ」と内心では思っていても、「割り勘で」と財布を出す人が大半でしょう。
無神経な女だと思われたくないからそうしているのか、金銭感覚をアピールしたいのか、男性に依存しない女性であることをアピールしたいのか、それは人によってさまざまですが、財布を出そうとする人は、少なくともある程度の常識と社会性のある人だとはわかります。
5-2. あなたの反応を見ている
財布を出して、本当に払うつもりのある女性も、ポーズだけの女性もいますが、それを受けてあなたがどうするかを、しっかりと見ることだけは共通しています。
なので、よほどピンチでない限りは(ピンチのときは、そもそもデートはしない方が賢明です)、この場は自分が払うと言ってください。
ポーズでない女性は、それでも払います、と言うでしょう。
その言い方や、デートのときのようすや表情、あなたがこれからどうしたいかを含めて、考えてください。
あなたが次もまた会いたいと思っていれば、「今日は払うから、次にお茶したときにでも払って」と言って、相手の反応を見てください。
そうやって相手の反応を見ながら、一歩一歩進んで行けばいいのです。
財布を出したのがただのポーズであれば、相手はあっさりと財布をしまうでしょう。
でも、脈なしと即断するのは禁物。
デートの最中は楽しそうでしたか。
話は弾みましたか。
回数を重ねるうちに、割り勘になるケースも増えていくはずです。
まとめ
ここではデート代の割り勘を申し出る女性の心理を見てきました。
女性によっては割り勘することで、金銭感覚をアピールしたい人もいるし、楽しかったから自分も払いたい、という人もいることがわかってもらえたかと思います。
単純に、財布を出したから、はい、割り勘ね、ではなく、相手のしぐさや表情をよく見て、楽しんでいたかどうかに気を配ってあげてください。
将来のことを考えるのであれば、相手の収入や環境のことも考慮に入れて。
各家庭によって、金銭感覚はおどろくほど違います。
成育環境ばかりでなく、現在仕事をしているかどうか、収入がどれくらいあるかによってもまた、金銭感覚は人それぞれに異なっています。
お金の問題は、とてもデリケートなこと。
まったく異なる金銭感覚を持った二人が付き合うとなれば、デート代ひとつをとっても、ちょっとした摩擦はつきものです。
割り勘にするか、あなたが払うか、時には彼女に払ってもらうか。
常識が変わってきた今だからこそ、本当の思いやりが試されているのではないでしょうか。
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