「自分のことしか考えない人」とは、自分の幸せ・損得のことばかりを考えている人のことです。
自分のことしか考えない人は、どのような特徴を持っているのでしょうか?「自分のことしか考えない人のメリット・長所・心理」や「自分のことしか考えない性格を直すコツ」についても詳しく解説していきます。
- 自分のことしか考えない人とは?
- 自分のことしか考えない人の言い換えや似た言葉
- 自分のことしか考えない人の特徴
- 自分のことしか考えない人のメリット
- 自分のことしか考えない人の短所
- 自分のことしか考えない人の心理
- 自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法
- まとめ
1. 自分のことしか考えない人とは?
自分のことしか考えない人とは、他人のことを考えず、「自分の幸福・成功・損得(利益)・見栄(自慢)」にしか興味関心がない人のことです。
自分のことしか考えない人は、自分が成功して幸せになるためであれば、誰か他の人が不幸になったり失敗したりして苦しんでも構わないと考える人です。
自分のことしか考えない人は、「自分の利害損得」に関してセンシティブ(過敏)な人であり、「自分が得すること」は熱心にやろうとしますが、「自分が損すること」だけは何が何でもやろうとはしません。
自分のことしか考えない人は、基本的にナルシストの傾向があり、他人のことはどうでもいいと考えていますが、自分のことが大好きで自己主張がかなり強いのです。
自分のことしか考えないということは、「他人のことは全く考えないということ」でもあり、他人が苦しんでいたり困っていたりしても、自分から救いの手(援助の手)を差し伸べることはまずないのです。
その意味では、自分のことしか考えない人は、「自分さえ良ければいい+他人がどうなっても自分とは関係ない」というエゴイストでもあるのです。
2. 自分のことしか考えない人の言い換えや似た言葉
自分のことしか考えない人の言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?この項目では、自分のことしか考えない人の似た言葉である「自己中心的な人」「ナルシスト(自己愛が強い人)」「エゴイスト(利己主義者)」について詳しく解説していきます。
2-1. 自己中心的な人
自分のことしか考えない人の言い換え・似た言葉として、「自己中心的な人」があります。
自己中心的な人とは、あらゆる物事を「自分の視点・価値観・利益」を中心にして考える人のことであり、他人に対する配慮や思いやりに欠ける人のことです。
自己中心的な人は遠慮することなく、他人に自分の都合や価値観を強引に押し付けて悪びれることもありません。
全ての物事が自分を中心に回るのが当たり前のように考えているので、他人が自分のために迷惑や負担をこうむったとしても悪いとは思わないのです。
自己中心的な人とは分かりやすく言えば、自分のことだけしか考えていない「わがままな人・強引な人」のことです。
自分の考え方や価値観がいつでも正しいと思っていて、自分と他人の考え方が違っている時には、「自分の考え方」を無理やりにでも押し付けようとするのです。
自己中心的な人は、「他人の心理・事情に対する思いやり」を持っていないので、人からは好かれにくいのです。
2-2. ナルシスト(自己愛が強い人)
自分のことしか考えない人の言い換え・似た言葉として、「ナルシスト(自己愛が強い人)」があります。
ナルシストとは自分で自分のことを強く愛する人のことで、基本的に自分の存在(見た目・特徴・性質など)が大好きな人のことです。
ナルシストは「自己愛」が非常に強くて、いつも自分自身の姿や状況しか目に入っていないため、他人のことについて真剣に考えて上げることができないのです。
ナルシストは基本的に、自分のことにだけしか興味関心が無い人であり、他人の存在や事情、気持ちに対する「共感的な興味関心」を持つことがありません。
そのため、自分が大好きなナルシストの人は、自分のことだけしか考えられない特徴を持っていて、「困っている人・苦しんでいる人・助けが必要になっている人」が近くにいたとしても、その人たちが視界に入ってくることがないのです。
2-3. エゴイスト(利己主義者)
自分のことしか考えない人の言い換え・似た言葉として、「エゴイスト(利己主義者)」があります。
エゴイストとは、「自分さえ良ければいい+他人なんかどうなっても構わない」と考える利己主義者のことです。
エゴイストは損得勘定(利害計算)が強く働くので、基本的に「自分の得になること」しか考えない傾向があり、「他人に対する思いやり」を見せることはまずありません。
利己的なエゴイストは、他人のために動いたり他人のために自己犠牲を払ったりすることが絶対にないので、「他者からの尊敬・承認・賞賛」を受けることもないのです。
自分のことしか考えないエゴイストは、最終的に身近な人たちからも見捨てられて、孤独になるリスクも高いのです。
3. 自分のことしか考えない人の特徴
自分のことしか考えない人には、どのような特徴があるのでしょうか?自分のことしか考えない人が持っている特徴・傾向について、分かりやすく解説していきます。
3-1. 自己中心的でわがままである
自分のことしか考えない人の第一の特徴として、「自己中心的でわがままである」ということが上げられます。
自分のことしか考えない人は、世界・社会や人間関係が自分を中心にして回っているように考えているという意味で自己中心的なのです。
自己中心的な物事の考え方が染み付いているため、自分の行動によって他人にどんな迷惑がかかるのか、他人にどれくらいの損失が出るのかということについては、全く考えることもないのです。
自己中心的な価値観や生き方は、必然的に人間をわがままにしていきます。
自分のことしか考えない人は、全ての物事が自分の思い通りにならなければ不機嫌になるというわがままさも併せ持っているのです。
3-2. 他人の状況や気持ちに対する共感性が欠如している
「他人の状況や気持ちに対する共感性が欠如している」ということが、自分のことしか考えない人の特徴になっています。
自分のことしか考えない人は、「他人が今どんな状況に置かれているのか?+相手が今どんな気持ちでいるのか?」に対する共感性と想像力が欠けているので、相手の事情・都合を考えることなく一方的に自分の主張・お願いを押し付けることが多いのです。
自分さえ良ければいいというコミュニケーションが、自分のことしか考えない人の典型的な特徴なのです。
3-3. 他人のことを自分が利益を得るための道具のように扱いやすい
自分のことしか考えない人の特徴として、「他人のことを自分が利益を得るための道具のように扱いやすい」ということが上げられます。
自分のことしか考えない人は、他人を自分の欲求を実現するための「道具・モノ」のように扱うことがあり、「他人が自分のために尽くしてくれること」を当然のように考えていることも多いのです。
自分と相手を対等な人間とは思っておらず、一方的に利用しようとすることが好ましくない特徴の一つになっています。
3-4. 話しかけてくる話題が自分の自慢・お願い事ばかりである
「話しかけてくる話題が自分の自慢・お願い事ばかりである」というのが、自分のことしか考えない人の分かりやすい特徴です。
自分のことしか考えない人は、話す話題のほとんどが「自分の自慢話」か「相手に対するお願い事」なので、次第に周りの人から敬遠されて人が離れていく傾向があります。
自分のことしか考えない人は、自分が満足するために自慢話を続けたり、他人に対して厚かましい内容のお願いをしたりすることが多いので、人からは好かれにくいのです。
3-5. 人の話を真剣に聞いていなくて上の空である
自分のことしか考えない人の特徴として、「人の話を真剣に聞いていなくて上の空である」ということがあります。
自分のことしか考えない人は、「自分についての話・自慢話」を一方的にベラベラと話していることは多いのですが、「他人の話」を真剣に聞き続けることがかなり苦手なのです。
人の話を「上の空」でぼんやりしながら聞いているので、相手から質問を受けてもまともに答えることができず、「話を聞いてくれない自分勝手な人」だと思われていることが多いのです。
3-6. 人のために時間・労力をかけて行動することがない
「人のために時間・労力をかけて行動することがない」というのが、自分のことしか考えない人の典型的な特徴になっています。
自分のことしか考えない人は、「他人のために自分が骨を折って何かをして上げること」に価値や意味を見出すことができないのです。
「自分の時間・お金・労力」はすべて自分のためだけに使いたいというのが、自分のことしか考えない人の分かりやすい特徴になっています。
人のために、わざわざ時間を使ったり労力をかけたりしてまで貢献することを無駄なことだと考えやすいのです。
3-7. 人の苦しみや悲しみに感情移入することがない
自分のことしか考えない人の特徴として、「人の苦しみや悲しみに感情移入することがない」ということが上げられます。
自分のことしか考えない人は、「他者の不幸・苦痛に対する感受性」を持っていないことが多く、「他人がどんなに苦しんでいても気にならない」といった特徴があるのです。
他人に本気で感情移入してしまう共感性の基盤がないので、他人が苦しんでいても胸が痛まないし、他人が悲しんでいても自分が一緒になって涙を流すということは無いのです。
3-8. 周囲にいる人たちが困っていても本気で助けようとしてくれない
「周囲にいる人たちが困っていても本気で助けようとしてくれない」ということが、自分のことしか考えない人の特徴になります。
自分のことしか考えない人は、「自分が損をしてでも大事な人を助けるというタイプ」ではありません。
そのため、周囲にいる友人や異性が困っていて必死に助けを求めたとしても、「形式的な助けようとする振り」だけはしますが、本気で損害・危険を覚悟して助けてくれるということまではしないのです。
4. 自分のことしか考えない人のメリット
自分のことしか考えない人のメリットとしてまず上げられるのは、「人間関係で嫌な役割や要求を押し付けられることが少ない」ということでしょう。
自分のことしか考えない人は、自分のことばかりを話して自分の価値観・要求を相手に押し付けるタイプが多いので、人間関係のしがらみによって嫌な役割をさせられる可能性は低いのです。
もう一つのメリットとして考えられるのは、損得勘定へのこだわりが異常に強いので、「人間関係で損をすることがない+自分が得をすることしかしない」ということです。
自分のことしか考えない人は、損をしてでも他人のために尽くすということはまずないので、人と関わることによって損をさせられることがないというのはメリットの一つになるでしょう。
5. 自分のことしか考えない人の短所
自分のことしか考えない人には、どのような短所があるのでしょうか?自分のことしか考えない人の短所・欠点について分かりやすく紹介していきます。
5-1. 他人の相談事に本気で乗ってあげることができないので人望がない
自分のことしか考えない人の短所として、「他人の相談事に本気で乗ってあげることができないので人望がない」ということがあります。
自分のことしか考えない人は「他人の人生の悩み事+人間関係の問題」について、本音の興味を寄せることができないので、他人の相談事に乗ることが難しくなるのです。
形式的には他人の相談に乗れたとしても、相談内容を丁寧に傾聴して適切なアドバイスをすることができないので、いずれにしても「相談に乗ってくれない人」というネガティブな印象になりやすいのです。
他人の悩み相談に対して共感的な態度で話を聞いてあげることができないので、結果として「人望がない+人に信用されない」という短所が強まってしまいます。
5-2. 友達や恋人が助けを求めてもなかなか助けてくれないので人が離れていきやすい
「友達や恋人が助けを求めてもなかなか助けてくれないので人が離れていきやすい」ということが自分のことしか考えない人の大きな短所になっています。
自分のことしか考えない人は、何があっても自分は傷つきたくないし損もしたくないという保身が強いのです。
そのため、大切な友達・恋人が自分に助けを求めてきても、なかなか自腹を切って(自己犠牲を覚悟して)救いの手を差し伸べてあげることができません。
自分のことを信頼してくれていた友達・恋人を、保身や利益確保のために、結果として裏切ってしまうことが多いのです。
友達や恋人さえも助けてあげられないことによって、最終的に自分の周囲から人が離れて行きやすくなるのです。
5-3. 他人と一緒に楽しく行動したり、思い出をシェアしたりすることができない
自分のことしか考えない人の短所として、「他人と一緒に楽しく行動したり、思い出をシェアしたりすることができない」ということを上げることができます。
自分のことしか考えない人は、他人と合わせるための「協調性」を発揮することができず、他人と一緒に行動して楽しむための「共感能力」がないことが多いのです。
そのため、テーマパークや旅行などにみんなで一緒に出かけて楽しく行動したりすることは苦手であり、いつの間にか「単独行動」しかできなくなっていることも多いのです。
集団行動をするための協調性や共感性が欠けているので、みんなと一緒に思い出の時間や体験、写真をシェアしたりするような人生の楽しみがなくなるということも、自分のことしか考えない人の短所だと言えるでしょう。
6. 自分のことしか考えない人の心理
「自分のことしか考えない人の心理」とは、どのようなものなのでしょうか?自分のことしか考えない人の心理状態や考えていることについて、分かりやすく解説していきます。
6-1. 他人がどうなろうと自分さえ良ければいいと考えている
自分のことしか考えない人の心理として、「他人がどうなろうと自分さえ良ければいいと考えている」ことが上げられます。
自分のことしか考えない人は、極端に自己中心的な人物であることが多く、「自分の幸せ・楽しみ・利益」のことばかりを考えている傾向があります。
自分が幸せになって楽しむためであれば、他人がどんなに不幸になっても知ったことではないというエゴイスティックな心理がかなり強いのです。
自分のために他人が不幸になったり損害をこうむったりしたとしても、自分が幸福になって自分が損をしないのであればそれでいいという、「他人の存在と権利を無視した利己的な心理状態」が強くなっています。
自分のことしか考えない人にとって、他人は「自分と対等な人権を持つ人間」ではなく「自分が利用すべき相手」になっているのです。
6-2. 周囲の人たちが自分を助けるために存在しているとでも思い込んでいる
「周囲の人たちが自分を助けるために存在しているとでも思い込んでいる」ということが、自分のことしか考えない人の心理になっています。
自分のことしか考えない人は、自分にとって都合の良い「自己中心的な世界観」に凝り固まっていて、他人は「自分を幸せにするための存在+自分を助けてくれるための存在」であるかのように思い込んでいるのです。
他人から助けてもらうことばかりをいつも考えていて、自分が困っている人を助けてやろうとする考えは微塵もありません。
「自分」と「他人」が同じ人権を持つ対等な人間であるということが本心から理解できていないので、自分が「主人」で他人が言うことを聞く「従僕(お手伝い)」とでもいうような間違った差別的な人間観を持ってしまっているのです。
6-3. どうしても他人の人生や問題(悩み)について具体的にイメージすることができない
自分のことしか考えない人の心理として、「どうしても他人の人生や問題(悩み)について具体的にイメージすることができない」ということがあります。
自分のことしか考えない人は基本的にナルシスト(自己愛者)であり、他人の気持ちや事情に対してまるで関心がないので、「他人の人生・問題(悩み)」をいくら聞かされても、その内容について具体的にイメージすることができないのです。
自分のことしか考えない人は、他人から「真剣な悩み相談」を受けたり「打ち明け話」を聞かされたりしても、その内容をきちんと理解できていることがほとんどありません。
その理由は、他人の人生や悩みに元々あまり興味がないので、「その人が今までどんな人生を送ってきたのか?+その人がどんな問題について悩んでいるのか?」について具体的にイメージすることが出来ないからなのです。
7. 自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法
「自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法」には、以下のようなものがあります。
自分のことしか考えない性格をそのまま放置していると、周囲にいる友人知人や恋人からも「思いやりのないわがままな人」だと思われて愛想を尽かされてしまうかもしれません。
そういった悲劇・不幸を避けるためにも、早いうちに自分のことしか考えない性格を直していった方がいいのです。
7-1. 何でもいいので人に興味関心を持てる所を探してみる
自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法として、「何でもいいので人に興味関心を持てる所を探してみる」ということを上げることができます。
自分のことしか考えない性格の人は、他人に対して全く興味関心を持っていないことが多く、興味関心がないからこそ「他人のことなんてどうでもいい」というエゴイスティックな価値観に染まってしまいやすいのです。
他人に少しでも興味を持つことができれば、「相手の置かれている状況+相手の話している内容」にも理解を示すことができるようになるのです。
自分のことしか考えない性格を本当に直したいのであれば、どんなに小さなことや些細な部分でも構わないので、「人に興味関心を持てる所」を見つけてみて下さい。
7-2. 相手の立場・気持ちになって物事を考える習慣をつけていく
「相手の立場・気持ちになって物事を考える習慣をつけていく」ということが、自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法の一つになってきます。
自分のことしか考えない性格を直していくためには、「自分の立場・気持ち」だけを強く自己アピールするのではなく、「相手の立場・気持ち」をリアルに推測する想像力(イマジネーション)が必要になってきます。
自分のことしか考えない人は、他者に対するリアルな想像力が欠如しているのです。
自分のことしか考えない性格を本気で直していくには、「相手の立場・気持ち」に自分がまずなってみて、「あの人はこの時にどんなことを感じていたのだろうか?+あの人は自分の立場や価値観から私に対して何を言いたかったのだろう?」ということを、共感しながら考える習慣を付けることが大切です。
7-3. 自分のことばかりを話さずに、相手の話に丁寧に耳を傾ける
自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法として、「自分のことばかりを話さずに、相手の話に丁寧に耳を傾ける」ということが上げられます。
自分のことしか考えない性格の人は、他者とのコミュニケーションにおいて「自分の話題+自分の要求」ばかりを一方的に話していることが多く、聞いている相手は「また自分の話か(この人は自分のことが相当に好きだな)」と呆れているのです。
自分のことしか考えない性格を早く直したいのであれば、自分自身は「話し手」になるのではなく「聞き手」になることをまず意識しましょう。
自分の話(特に自分の自慢話)はそこそこにして、「相手が話している内容・話題」に丁寧に耳を傾けて誠実に対応していけばいいのです。
7-4. 自分が相手に何をして上げられるのかという観点で物事を考えるようにする
「自分が相手に何をして上げられるのかという観点で物事を考えるようにする」ということが、自分のことしか考えない性格を直す有効なコツになってきます。
自分のことしか考えない性格の人は、「相手から自分が何をしてもらえるか+その相手と関わることで自分にどんなメリットがあるのか」ばかりを考えています。
そういった利己的な観点こそが、自分のことしか考えない性格の基盤を形成しているのです。
その利己的で思いやりのない性格の基盤を変えていくためには、「相手から何をしてもらえるのかという自己中心的な観点」を捨てて、「自分のほうが相手に何をして上げられるのかという奉仕的な観点」を持つ必要があります。
自分の持っている自己中心的な視点を、「利他的・奉仕的な視点」に大転換させることで、自分のことしか考えない性格が直りやすくなるのです。
7-5. 自分の損得勘定に執着せずに他人のために惜しまずに行動するようにする
自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法として、「自分の損得勘定に執着せずに他人のために惜しまずに行動するようにする」ということがあります。
自分のことしか考えない人は、その行動を選択したら自分が得をするのか損をするのかという損得勘定にこだわっています。
損得勘定に執着することによって、誰かのために自分が損をしてでも行動するという決断ができなくなっているのです。
自分のことしか考えない性格を本気で直したいのであれば、「損して得取れの精神」で他人のために損することを恐れずに、アグレッシブに利他的な行動をしていく必要があります。
損得にこだわらずに他人のためになる利他的貢献ができた時に、自分のことしか考えない性格が改善されてくるのです。
まとめ
「自分のことしか考えない人」について徹底的に解説してきましたが、いかがだったでしょうか?自分のことしか考えない人の特徴としては、「自己中心的でわがままである」「人の苦しみや悲しみに感情移入することがない」などがあります。
「自分のことしか考えない人の心理」や「自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法」なども解説していますので、「自分のことしか考えない人」について詳しく調べたい時にはぜひこの記事を参考にして下さい。
5. 自分のことしか考えない人の短所
自分のことしか考えない人には、どのような短所があるのでしょうか?自分のことしか考えない人の短所・欠点について分かりやすく紹介していきます。
5-1. 他人の相談事に本気で乗ってあげることができないので人望がない
自分のことしか考えない人の短所として、「他人の相談事に本気で乗ってあげることができないので人望がない」ということがあります。
自分のことしか考えない人は「他人の人生の悩み事+人間関係の問題」について、本音の興味を寄せることができないので、他人の相談事に乗ることが難しくなるのです。
形式的には他人の相談に乗れたとしても、相談内容を丁寧に傾聴して適切なアドバイスをすることができないので、いずれにしても「相談に乗ってくれない人」というネガティブな印象になりやすいのです。
他人の悩み相談に対して共感的な態度で話を聞いてあげることができないので、結果として「人望がない+人に信用されない」という短所が強まってしまいます。
5-2. 友達や恋人が助けを求めてもなかなか助けてくれないので人が離れていきやすい
「友達や恋人が助けを求めてもなかなか助けてくれないので人が離れていきやすい」ということが自分のことしか考えない人の大きな短所になっています。
自分のことしか考えない人は、何があっても自分は傷つきたくないし損もしたくないという保身が強いのです。
そのため、大切な友達・恋人が自分に助けを求めてきても、なかなか自腹を切って(自己犠牲を覚悟して)救いの手を差し伸べてあげることができません。
自分のことを信頼してくれていた友達・恋人を、保身や利益確保のために、結果として裏切ってしまうことが多いのです。
友達や恋人さえも助けてあげられないことによって、最終的に自分の周囲から人が離れて行きやすくなるのです。
5-3. 他人と一緒に楽しく行動したり、思い出をシェアしたりすることができない
自分のことしか考えない人の短所として、「他人と一緒に楽しく行動したり、思い出をシェアしたりすることができない」ということを上げることができます。
自分のことしか考えない人は、他人と合わせるための「協調性」を発揮することができず、他人と一緒に行動して楽しむための「共感能力」がないことが多いのです。
そのため、テーマパークや旅行などにみんなで一緒に出かけて楽しく行動したりすることは苦手であり、いつの間にか「単独行動」しかできなくなっていることも多いのです。
集団行動をするための協調性や共感性が欠けているので、みんなと一緒に思い出の時間や体験、写真をシェアしたりするような人生の楽しみがなくなるということも、自分のことしか考えない人の短所だと言えるでしょう。
6. 自分のことしか考えない人の心理
「自分のことしか考えない人の心理」とは、どのようなものなのでしょうか?自分のことしか考えない人の心理状態や考えていることについて、分かりやすく解説していきます。
6-1. 他人がどうなろうと自分さえ良ければいいと考えている
自分のことしか考えない人の心理として、「他人がどうなろうと自分さえ良ければいいと考えている」ことが上げられます。
自分のことしか考えない人は、極端に自己中心的な人物であることが多く、「自分の幸せ・楽しみ・利益」のことばかりを考えている傾向があります。
自分が幸せになって楽しむためであれば、他人がどんなに不幸になっても知ったことではないというエゴイスティックな心理がかなり強いのです。
自分のために他人が不幸になったり損害をこうむったりしたとしても、自分が幸福になって自分が損をしないのであればそれでいいという、「他人の存在と権利を無視した利己的な心理状態」が強くなっています。
自分のことしか考えない人にとって、他人は「自分と対等な人権を持つ人間」ではなく「自分が利用すべき相手」になっているのです。
6-2. 周囲の人たちが自分を助けるために存在しているとでも思い込んでいる
「周囲の人たちが自分を助けるために存在しているとでも思い込んでいる」ということが、自分のことしか考えない人の心理になっています。
自分のことしか考えない人は、自分にとって都合の良い「自己中心的な世界観」に凝り固まっていて、他人は「自分を幸せにするための存在+自分を助けてくれるための存在」であるかのように思い込んでいるのです。
他人から助けてもらうことばかりをいつも考えていて、自分が困っている人を助けてやろうとする考えは微塵もありません。
「自分」と「他人」が同じ人権を持つ対等な人間であるということが本心から理解できていないので、自分が「主人」で他人が言うことを聞く「従僕(お手伝い)」とでもいうような間違った差別的な人間観を持ってしまっているのです。
6-3. どうしても他人の人生や問題(悩み)について具体的にイメージすることができない
自分のことしか考えない人の心理として、「どうしても他人の人生や問題(悩み)について具体的にイメージすることができない」ということがあります。
自分のことしか考えない人は基本的にナルシスト(自己愛者)であり、他人の気持ちや事情に対してまるで関心がないので、「他人の人生・問題(悩み)」をいくら聞かされても、その内容について具体的にイメージすることができないのです。
自分のことしか考えない人は、他人から「真剣な悩み相談」を受けたり「打ち明け話」を聞かされたりしても、その内容をきちんと理解できていることがほとんどありません。
その理由は、他人の人生や悩みに元々あまり興味がないので、「その人が今までどんな人生を送ってきたのか?+その人がどんな問題について悩んでいるのか?」について具体的にイメージすることが出来ないからなのです。
7. 自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法
「自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法」には、以下のようなものがあります。
自分のことしか考えない性格をそのまま放置していると、周囲にいる友人知人や恋人からも「思いやりのないわがままな人」だと思われて愛想を尽かされてしまうかもしれません。
そういった悲劇・不幸を避けるためにも、早いうちに自分のことしか考えない性格を直していった方がいいのです。
7-1. 何でもいいので人に興味関心を持てる所を探してみる
自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法として、「何でもいいので人に興味関心を持てる所を探してみる」ということを上げることができます。
自分のことしか考えない性格の人は、他人に対して全く興味関心を持っていないことが多く、興味関心がないからこそ「他人のことなんてどうでもいい」というエゴイスティックな価値観に染まってしまいやすいのです。
他人に少しでも興味を持つことができれば、「相手の置かれている状況+相手の話している内容」にも理解を示すことができるようになるのです。
自分のことしか考えない性格を本当に直したいのであれば、どんなに小さなことや些細な部分でも構わないので、「人に興味関心を持てる所」を見つけてみて下さい。
7-2. 相手の立場・気持ちになって物事を考える習慣をつけていく
「相手の立場・気持ちになって物事を考える習慣をつけていく」ということが、自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法の一つになってきます。
自分のことしか考えない性格を直していくためには、「自分の立場・気持ち」だけを強く自己アピールするのではなく、「相手の立場・気持ち」をリアルに推測する想像力(イマジネーション)が必要になってきます。
自分のことしか考えない人は、他者に対するリアルな想像力が欠如しているのです。
自分のことしか考えない性格を本気で直していくには、「相手の立場・気持ち」に自分がまずなってみて、「あの人はこの時にどんなことを感じていたのだろうか?+あの人は自分の立場や価値観から私に対して何を言いたかったのだろう?」ということを、共感しながら考える習慣を付けることが大切です。
7-3. 自分のことばかりを話さずに、相手の話に丁寧に耳を傾ける
自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法として、「自分のことばかりを話さずに、相手の話に丁寧に耳を傾ける」ということが上げられます。
自分のことしか考えない性格の人は、他者とのコミュニケーションにおいて「自分の話題+自分の要求」ばかりを一方的に話していることが多く、聞いている相手は「また自分の話か(この人は自分のことが相当に好きだな)」と呆れているのです。
自分のことしか考えない性格を早く直したいのであれば、自分自身は「話し手」になるのではなく「聞き手」になることをまず意識しましょう。
自分の話(特に自分の自慢話)はそこそこにして、「相手が話している内容・話題」に丁寧に耳を傾けて誠実に対応していけばいいのです。
7-4. 自分が相手に何をして上げられるのかという観点で物事を考えるようにする
「自分が相手に何をして上げられるのかという観点で物事を考えるようにする」ということが、自分のことしか考えない性格を直す有効なコツになってきます。
自分のことしか考えない性格の人は、「相手から自分が何をしてもらえるか+その相手と関わることで自分にどんなメリットがあるのか」ばかりを考えています。
そういった利己的な観点こそが、自分のことしか考えない性格の基盤を形成しているのです。
その利己的で思いやりのない性格の基盤を変えていくためには、「相手から何をしてもらえるのかという自己中心的な観点」を捨てて、「自分のほうが相手に何をして上げられるのかという奉仕的な観点」を持つ必要があります。
自分の持っている自己中心的な視点を、「利他的・奉仕的な視点」に大転換させることで、自分のことしか考えない性格が直りやすくなるのです。
7-5. 自分の損得勘定に執着せずに他人のために惜しまずに行動するようにする
自分のことしか考えない性格を直すコツ・方法として、「自分の損得勘定に執着せずに他人のために惜しまずに行動するようにする」ということがあります。
自分のことしか考えない人は、その行動を選択したら自分が得をするのか損をするのかという損得勘定にこだわっています。
損得勘定に執着することによって、誰かのために自分が損をしてでも行動するという決断ができなくなっているのです。
自分のことしか考えない性格を本気で直したいのであれば、「損して得取れの精神」で他人のために損することを恐れずに、アグレッシブに利他的な行動をしていく必要があります。
損得にこだわらずに他人のためになる利他的貢献ができた時に、自分のことしか考えない性格が改善されてくるのです。
スポンサーリンク