無理しないでという言葉を言われたとき、なぜかイラっとしてしまいます。
その理由とは一体なんなのでしょうか?
- 「無理しないで」の意味とは?
- 「無理しないで」の言い換え
- 「無理しないで」と言う人の心理
- 「無理しないで」と言われて辛い、ムカつく人の心理
- 「無理しないで」の上手な受け取り方
- まとめ
1. 「無理しないで」の意味とは?
無理しないでという言葉は、様々な意味を含んでいます。
そもそも無理とは、「行いにくいのに、それを構わずする」という意味があります。
これを言われることは、そのことがあなたにとって不適切である、実力の範囲外であると言われているようなもの。
他にも様々な理由はありますが、この例で言えば労わられているにも関わらず言われた方が腹が立つというなんともおかしな構図になります。
他にも、裏の意味を込めていたり、便利な言葉なので適当に使われたりと、言葉の持つ本来の意味の割には嫌悪されがちな言葉といえます。
2. 「無理しないで」の言い換え
無理をしないでという言葉には、言い換えの言葉もたくさんあります。
これは、日本人らしい気遣いとも考えられますし、角を立てずにたしなめるやり方が発達していると言うこともできます。
ここでは、日常的に誰しも言われたことのある言葉を紹介します。
2-1. 頑張らないで
「頑張らないで」とは、「無理しないで」と大変似た意味のある言葉です。
頑張るとは辞書上では、忍耐し、努力しとおすこと。
また、気張ることという意味です。
似たシチュエーションで使われがちな言葉ですが、無理にはもう少し「不可能」のニュアンスが含まれます。
そのため、無理しないでと言った場合は「不可能なことはしないで」という意味になりますし、頑張らないでと言った場合は「気張りすぎないで」という意味になります。
詳細に分ければ違う部分もありますが、受け取る側の気持ちとしてはほぼ同じような感情になります。
どちらにせよ、自分の行為に対して言われている言葉ですから、頑張ろうと思っていた側からするとモチベーションの下がる言葉です。
2-2. 無茶をしないで
無茶をしないで、という言葉もよく言われる言葉です。
しかし、もともと無茶とは「でたらめで乱暴なこと」「筋道が立たないこと」などを指します。
そのため、無茶をしないでと言われた場合、その行為が常識的に考えても無理があり、本当にやめておいた方がいい場合に使われる言い方です。
そのため、無茶だと言われるようなことであれば確かにやめた方がいいかもしれません。
ただ、現状では無理も無茶も同じような程度のニュアンスで語られることが多いので、厳密な意味で比べる必要はないかもしれません。
2-3. ほどほどにしておけば?
無理をしない、という否定ではなく、ほどほどにする、という提案の言い方です。
無理をしないでと言われるよりは、若干言葉のニュアンスがポジティブになり、受け入れやすい言葉とは言えます。
しかし、やはり頑張ろうとしている側から見ると、ほどほどにした場合に責任を誰がとるのかと思ってしまい、無責任な言葉として受け止められてしまうのは「無理をしないで」という言葉と同様です。
2-4. 背伸びをしない
これは、行為としての無理ではなく、佇まいや振る舞いを無理しないでという意味合いの言い換えです。
例えば、自分にまだ似合わない高価なアクセサリーを身に着けてみたり、もともとは好きではない音楽を聴いてみたりしている時に言われがちな言葉です。
この場合の「無理」は、自分が好きでしている無理であり、成長のための無理です。
これをしないでいいと言われれば、腹が立つのも当然です。
しかし、こういった無理を好ましく思わない人がいるのも事実です。
また、あまりに元の姿を違う無理をしていると、痛々しすぎて忠告したくなる場合もあるでしょう。
3. 「無理しないで」と言う人の心理
無理しないでという人には様々な心理があります。
言葉の割に、心無い気持ちから生まれる声かけだったりもしますが、本当に相手のことを思って言ってくれているパターンなどもあります。
3-1. 心からの気配り
心から無理をしてほしくないと思っているパターンです。
この場合、無理をしないことによるメリット、デメリットをきちんと答えられる、なんなら先に答えてくれるという場合があります。
それどころか、デメリットがあった場合にその責任を自分が負うという宣言すらしてくれる場合もあります。
この場合には、言われた側も素直に聞き入れることができます。
無理をしていることは本人も分かっている場合が多く、それをどうしたらいいのかわからないため止められないケースが圧倒的だからです。
このパターンで「無理しないで」と言ってくれた人がいる場合、感謝の気持ちを述べ甘えてしまいましょう。
3-2. 本当は頑張ってほしいという気持ちを言えない
実に日本人的なパターンです。
本当は頑張ってほしいし、無理もしてほしいのだけれど、現状として無理をしていることが分かっているため、断腸の思いで「無理しないで」と言ってくる場合です。
この場合、素直に受け取って良いかは見極めが必要です。
パターン1としては、頑張ってほしいけれどどう考えても無理なので、総合的に考えてやめるように言ってくれたケースです。
この場合は、相手にも考えのあることですから受け止めましょう。
そして代替案などについてしっかり話し合うようにしましょう。
悪いのはパターン2で、本当は頑張ってほしいという言外の気持ちを読んでもらいたいと思っているパターンです。
この場合、安易に無理をやめてしまうと全体の構想がくるってしまうこともあります。
やめてよいかはしっかりと確認し、無理をやめた後のリスクヘッジを具体的に詰めるようにしましょう。
3-3. 「こう言うけれど本当は頑張るんだよね?」という期待
あからさまに「いえ、頑張ります」という言葉を期待しての、いわば合いの手のような「無理しないで」です。
このパターンでは、こちらが真正面から受け止め、無理をやめるとびっくりされるということがあります。
相手の考え方を理解して行動したいものですが、付き合いが浅かったりするとなかなか正解が見えづらいもの。
この場合、先輩や上司など、その集団に前からいる人に確認してみるようにしましょう。
もし、このパターンであることが判明したら、当然無理せざるを得ません。
できればこのような職場や集団に所属することは避けたいところですが、その場はしのぎ、落ち着いてから身の振り方を考えましょう。
3-4. そもそも特に何も考えず言っている
少し努力している人がいる時、少し頑張っている人がいる時に無意味に発せられる「無理しないで」があります。
この発言をする人は、たいていがその現場に直接責任の無い人であり、いわば挨拶のように使っていることが大半です。
この場合は受け止める必要は全くなく、愛想笑いで終わらせることがマナーです。
相手もなんら想いを込めて言っているわけではないので、むしろ真正面から受け止めて考え始めてしまうと戸惑われてしまうでしょう。
4. 「無理しないで」と言われて辛い、ムカつく人の心理
無理しないでと言われたとき、腹が立つ人は多くいます。
しかし、腹を立てるという気持ちも自分の中から出た感情。
ある時はムカつき、ある時はムカつかないのは自分の気持ちの問題なのです。
腹を立ててしまう複数のパターンをご紹介します。
4-1. 無理しているつもりはない場合
本人が無理をしているつもりはないのに、「無理しないで」と言われるケースです。
この場合、自分の実力を甘く見られている、低く見られていると感じてしまい、ムカッとしてしまうことがあるでしょう。
しかし、経験を積み、本当の自信がつけば、このようなことを言われても腹が立たなくなってきます。
むしろ、そんなことを言われても「それは見積もりが甘いですね」と逆に反論できるようになるはず。
このケースは、本当は少し自信がないのです。
それゆえ、相手にそれを指摘されたと思って動揺し、それを隠して腹を立てて見せるというのが本当の心理です。
4-2. 無理しないと責任が果たせなそうな状況の場合
無理しないでと言われても、じゃあできなかった時の責任は誰がとるんですか?
これは、無理しないでと言われたときに真っ先に頭に浮かぶ言葉でしょう。
しかし、責任とは自分一人に覆いかぶさるものではありません。
仕事のプロジェクトであれば関係者全員、人間関係でも関わっている人全員です。
そのため、まるで自分一人が責任を負わなければいけないかのように感じているのであれば、それは自罰傾向が強すぎると言えます。
誰もが責任を自分に押し付けていると考えている、それゆえ無理しないでと言われたときに腹が立ってしまうのです。
4-3. むしろ、言っている人のせいで無理せざるを得なくなっている場合
この場合、腹を立てるのは至極まっとうなことです。
しかし、残念ながらこのようなケースは本当によくあります。
例えば相手の仕事のミスを回収するために頑張っているのに、「無理しないで」と言われた日にはムカついて当たり前です。
しかし、本来ならあなたが責任を感じることではありません。
もし失敗したなら、堂々とミスした本人に責任を取ってもらってよいのです。
たまたま自分の範囲に入ってきたから対応しているだけで、本来の責任は相手にあります。
自分の責任の範囲を広げ過ぎないことを心がければ、「無理しないで」と言われた後に「そうだね。
では、これは自分でやってもらっていいかな?」と会話することができます。
4-4. たまたま無理をすることになった場合
毎回無理をしているわけではなく、本当にたまたまその件で無理せざるを得なかった時にも「無理しないで」と言われると腹が立ちます。
これは、想定外の事件に自分の気持ちもまだ対応できておらず、必死になっているところに言われるから腹が立つのです。
つまり、気持ちが波立っていて、落ち着けていないからと言えます。
時間がなかったとしても、いったん落ち着いて考えてみましょう。
それ以外の方法はありませんか?あるいは、その案件自体を一回白紙にすることも検討した方がいいかもしれません。
しかし、人生にはいろいろ考えてもやるしかないタイミングというものが存在します。
そんな時には外野の声は無視して、多少の無理をすることも必要になってきます。
4-5. 無理をしなかった結果、悪いことが起きた過去がある場合
過去に起きたことが原因で、無理をしなければならないと思っている時、「無理しないで」と言われれば腹が立ちます。
過去に起こったことが心理的な傷になる、そこまでではなくとも軽いトラウマになっていた場合などに起こりがちです。
しかし、過去に起こったことは再び起こることでしょうか?
そして確実に起こることでしょうか?
悪いことが毎回確実に起きてしまうと誤認することを「一般化」と呼びます。
この一般化の思考を持っていると、無理をしてでも物事を処理しなければいけないと強く思い込むため、無理しないわけにいかないと頑固になってしまうのです。
5. 「無理しないで」の上手な受け取り方
無理しないでという言葉は、本来は優しい心配りの言葉です。
しかし、様々な憶測が透けて見えたり、あるいはまったく見えないためにイラつく言葉になってしまいます。
ここでは、心配りを上手に受け取る考え方のご紹介をします。
5-1. 社交辞令だということを理解する
実際の社会で、自分のことを深く理解し、また思いやってくれる人はごく少数であると言えます。
特に会社などでは、その進路が直接評価になるマネージャー層などでない限りは自分の行動についての責任を取ってくれる人はいません。
そのため、「無理しないで」と言われたときは、よほどのことがない限りは社交辞令と考えた方が得策です。
もちろん、親やパートナーなどの身内、ごく近しい友人などが言ってくれた場合は考えるに値します。
しかし、そうでない大多数の人が言ってくる「無理しないで」は、挨拶程度と考えましょう。
5-2. 社交辞令でも心配してくれていることを理解する
しかし、挨拶程度とは言えども、言葉としては心配してくれているのですから、その気持ちは素直に受け止めましょう。
責任を取ってくれるわけでもないですが、少なくとも叱咤されたわけではありませんし、ののしられているわけでもありません。
であれば、その気持ちだけは受け取って、自分の心の栄養にするのは大変ポジティブで良いことです。
5-3. 浅く考えよう
疲れている時、他人の発言に動揺したり、左右されたりしてしまうことがあります。
しかし、他人の言葉とは想像以上に意味のないもの。
心を開いたパートナーや友達とですら、真面目な議題は専用の時間を持たなければいけないほど、人の言葉はふわふわとしています。
それがましてや、職場、しかも例えばちょっとした休憩時間の合間などに言われた言葉であれば、気にする必要はまず無いと言い切れます。
あなたもそうだと思いますが、他人への関心とは驚くほど少ないもの。
言葉の意味を深くとらえすぎず、流すことも大切です。
5-4. 本当に無理をやめたければ自分がジャッジする
本当に深刻な無理をしていて、体などに支障が出てしまう可能性のある状況も発生することはあります。
そんな時に「無理しないで」と言われると、どのようにしていいか戸惑ってしまいます。
なぜなら、必要があって無理をしているからであり、やめることによるデメリットも見えているからです。
しかし、やめるという行動を最終的に決断できるのは結局自分以外にありえません。
そのため、言われて腹が立つ、立たないということは忘れ、本当に自分が無理をしているのか・実行可能なのかは存分に考えましょう。
他人の言葉をきっかけとして、自分の行動や予定をきちんと考えることができるのは大変良いことですし、必要なことです。
5-5. 相手のことにも思いを馳せる
相手がどうしてそのようなことを言ったのか、考えてみるのも大切です。
あまり意味を求めすぎてしまっても問題ですが、ある程度意味がありそうな場合、それを言われた状況や本当の問題点などが見えてくる場合があります。
ポイントは、無理をやめるやめないの問題ではなく、どうして相手がそう言ったのかということそのものを考えることです。
それにより、自分が本当は無理しなくても良い環境にあるとか、無理する必要があるとか、行動の判断を下すきっかけをつかむことができるかもしれません。
まとめ
無理しないでという言葉は、基本的には流していい言葉です。
なぜなら、無理しないことに責任を持つのは自分であり、それを言った人が責任を取ることはほとんどないからです。
こういった言葉をうのみにするのは、社会生活において大変危険です。
しかし、その言葉が「心配」という善意をまとっているがゆえに判断が鈍り、心に迷いが出ることがイラっとする原因です。
無理しないでという言葉はほぼ挨拶であると心にとどめると、快適に過ごせるはずですよ。
3. 「無理しないで」と言う人の心理
無理しないでという人には様々な心理があります。
言葉の割に、心無い気持ちから生まれる声かけだったりもしますが、本当に相手のことを思って言ってくれているパターンなどもあります。
3-1. 心からの気配り
心から無理をしてほしくないと思っているパターンです。
この場合、無理をしないことによるメリット、デメリットをきちんと答えられる、なんなら先に答えてくれるという場合があります。
それどころか、デメリットがあった場合にその責任を自分が負うという宣言すらしてくれる場合もあります。
この場合には、言われた側も素直に聞き入れることができます。
無理をしていることは本人も分かっている場合が多く、それをどうしたらいいのかわからないため止められないケースが圧倒的だからです。
このパターンで「無理しないで」と言ってくれた人がいる場合、感謝の気持ちを述べ甘えてしまいましょう。
3-2. 本当は頑張ってほしいという気持ちを言えない
実に日本人的なパターンです。
本当は頑張ってほしいし、無理もしてほしいのだけれど、現状として無理をしていることが分かっているため、断腸の思いで「無理しないで」と言ってくる場合です。
この場合、素直に受け取って良いかは見極めが必要です。
パターン1としては、頑張ってほしいけれどどう考えても無理なので、総合的に考えてやめるように言ってくれたケースです。
この場合は、相手にも考えのあることですから受け止めましょう。
そして代替案などについてしっかり話し合うようにしましょう。
悪いのはパターン2で、本当は頑張ってほしいという言外の気持ちを読んでもらいたいと思っているパターンです。
この場合、安易に無理をやめてしまうと全体の構想がくるってしまうこともあります。
やめてよいかはしっかりと確認し、無理をやめた後のリスクヘッジを具体的に詰めるようにしましょう。
3-3. 「こう言うけれど本当は頑張るんだよね?」という期待
あからさまに「いえ、頑張ります」という言葉を期待しての、いわば合いの手のような「無理しないで」です。
このパターンでは、こちらが真正面から受け止め、無理をやめるとびっくりされるということがあります。
相手の考え方を理解して行動したいものですが、付き合いが浅かったりするとなかなか正解が見えづらいもの。
この場合、先輩や上司など、その集団に前からいる人に確認してみるようにしましょう。
もし、このパターンであることが判明したら、当然無理せざるを得ません。
できればこのような職場や集団に所属することは避けたいところですが、その場はしのぎ、落ち着いてから身の振り方を考えましょう。
3-4. そもそも特に何も考えず言っている
少し努力している人がいる時、少し頑張っている人がいる時に無意味に発せられる「無理しないで」があります。
この発言をする人は、たいていがその現場に直接責任の無い人であり、いわば挨拶のように使っていることが大半です。
この場合は受け止める必要は全くなく、愛想笑いで終わらせることがマナーです。
相手もなんら想いを込めて言っているわけではないので、むしろ真正面から受け止めて考え始めてしまうと戸惑われてしまうでしょう。
4. 「無理しないで」と言われて辛い、ムカつく人の心理
無理しないでと言われたとき、腹が立つ人は多くいます。
しかし、腹を立てるという気持ちも自分の中から出た感情。
ある時はムカつき、ある時はムカつかないのは自分の気持ちの問題なのです。
腹を立ててしまう複数のパターンをご紹介します。
4-1. 無理しているつもりはない場合
本人が無理をしているつもりはないのに、「無理しないで」と言われるケースです。
この場合、自分の実力を甘く見られている、低く見られていると感じてしまい、ムカッとしてしまうことがあるでしょう。
しかし、経験を積み、本当の自信がつけば、このようなことを言われても腹が立たなくなってきます。
むしろ、そんなことを言われても「それは見積もりが甘いですね」と逆に反論できるようになるはず。
このケースは、本当は少し自信がないのです。
それゆえ、相手にそれを指摘されたと思って動揺し、それを隠して腹を立てて見せるというのが本当の心理です。
4-2. 無理しないと責任が果たせなそうな状況の場合
無理しないでと言われても、じゃあできなかった時の責任は誰がとるんですか?
これは、無理しないでと言われたときに真っ先に頭に浮かぶ言葉でしょう。
しかし、責任とは自分一人に覆いかぶさるものではありません。
仕事のプロジェクトであれば関係者全員、人間関係でも関わっている人全員です。
そのため、まるで自分一人が責任を負わなければいけないかのように感じているのであれば、それは自罰傾向が強すぎると言えます。
誰もが責任を自分に押し付けていると考えている、それゆえ無理しないでと言われたときに腹が立ってしまうのです。
4-3. むしろ、言っている人のせいで無理せざるを得なくなっている場合
この場合、腹を立てるのは至極まっとうなことです。
しかし、残念ながらこのようなケースは本当によくあります。
例えば相手の仕事のミスを回収するために頑張っているのに、「無理しないで」と言われた日にはムカついて当たり前です。
しかし、本来ならあなたが責任を感じることではありません。
もし失敗したなら、堂々とミスした本人に責任を取ってもらってよいのです。
たまたま自分の範囲に入ってきたから対応しているだけで、本来の責任は相手にあります。
自分の責任の範囲を広げ過ぎないことを心がければ、「無理しないで」と言われた後に「そうだね。
では、これは自分でやってもらっていいかな?」と会話することができます。
4-4. たまたま無理をすることになった場合
毎回無理をしているわけではなく、本当にたまたまその件で無理せざるを得なかった時にも「無理しないで」と言われると腹が立ちます。
これは、想定外の事件に自分の気持ちもまだ対応できておらず、必死になっているところに言われるから腹が立つのです。
つまり、気持ちが波立っていて、落ち着けていないからと言えます。
時間がなかったとしても、いったん落ち着いて考えてみましょう。
それ以外の方法はありませんか?あるいは、その案件自体を一回白紙にすることも検討した方がいいかもしれません。
しかし、人生にはいろいろ考えてもやるしかないタイミングというものが存在します。
そんな時には外野の声は無視して、多少の無理をすることも必要になってきます。
4-5. 無理をしなかった結果、悪いことが起きた過去がある場合
過去に起きたことが原因で、無理をしなければならないと思っている時、「無理しないで」と言われれば腹が立ちます。
過去に起こったことが心理的な傷になる、そこまでではなくとも軽いトラウマになっていた場合などに起こりがちです。
しかし、過去に起こったことは再び起こることでしょうか?
そして確実に起こることでしょうか?
悪いことが毎回確実に起きてしまうと誤認することを「一般化」と呼びます。
この一般化の思考を持っていると、無理をしてでも物事を処理しなければいけないと強く思い込むため、無理しないわけにいかないと頑固になってしまうのです。
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