入社して間もない頃は「いい人だな」と思っていた上司が、最近何だか面倒臭く感じることはありませんか。
それはもしかしたらマウンティング上司かも知れません。
マウンティング上司の特徴や心理、対処法について知っておきましょう。
- マウンティング男子とは?
- 職場にいるマウンティング上司の特徴
- 職場にいるマウンティング上司の心理
- マウンティング上司の対処方法
- 自分がマウンティング上司にならないコツ
- まとめ
1. マウンティング男子とは?
「マウンティング」とは、動物全体において格付けをする行為のことです。
元々は猿の生態で見られる行為で、自分の方が優位だと思ったら、相手の上に馬乗りになって格付けを知らしめるというものです。
男性、広く言えば動物のオスには闘争本能があり、他のオスに対して常に有利になりたいと思っています。
人間社会においても自分の方が優位であることをアピールする言動が見られます。
以前は「マウンティング女子」という言葉が流行っていましたが、実は男性間のマウンティングの方が壮絶であることが表面化しているのです。
そこで「自分の方が優位であるアピール」をする男性のことを「マウンティング男子」と呼ぶ様になり、特にオフィスで面倒臭い男性が増えているのです。
2. 職場にいるマウンティング上司の特徴
マウンティング男子がいると同僚でも付き合うのが面倒なのに、上司だと余計にイラッと来るものです。
職場にいるマウンティング上司の特徴には以下のものがあります。
2-1. あからさまに自慢話をする
上司はそれだけ社会生活が長いのですから、様々な経験をしてきて当然です。
昔のことを持ち出して自分たちの方が大変だった、よりレベルが高かったなど、あからさまに自慢話をします。
何かにつけて「私が入社した頃は毎日終電まで残業していた」「この会社も大学推薦でしか採用しなかった」など、当時の人達が側にいないのをいいことに、自分の過去の自慢話をしたがります。
中には当時の職場での様子や社会的著名人との写真などを後生大事に持っていて、見せびらかす上司もいるでしょう。
しかしその写真が本当に上司の言っている通りのものだという証拠はどこにもないのです。
2-2. 自虐風に自慢をする
はっきりと自慢話ができない上司の場合、最初に部下を褒めておいて次に自虐風に自慢話をします。
「そうか、君はホームステイの経験があるのか、いいねえ。
僕なんか1年留学してたけど、勉強ばっかりで全然遊んでいる暇がなかったんだよな」「2級の資格取得頑張ったね、僕は一応1級まで持ってるけど、あまり役にたたないからそれで十分だよ」など、相手を持ち上げておいて、自分の方が優れているけれども大したことない、という言い方をするのです。
仕事以外では「この時計、30万円したんだけどね、モデルが古いからイマイチ恥ずかしくてね」とチラリと部下に見せたりします。
確かに「それって自慢じゃん」と言いたくなりますが、それだけ様々な言い方を考えられるというのは、言葉の表現力が人並み以上ということで、多くの人が怒るよりも感心してしまうのです。
2-3. やたらと細かく指示を出したがる
上司ですから部下に指示を出して当たり前ですが、マウンティング上司の場合は常に自分を誇示する為に、やたらと細かく指示を出したがります。
担当者が出社して机に着いた瞬間「○○商事の件、今日中に連絡してね」と言われると「分かってるよ」と言いたくなります。
また、「○○さん、あの件どうなった?」と訊きますが、特に緊急性がある訳でもなく担当者から説明を聞いて「あそう、じゃあ宜しくね」で終わってしまいます。
何も用件がない時には「みんな、もっと大きな目線で物事を考えよう」等と、メンタル論を振りまきます。
2-4. 部下によく奢る
これは部下としてはありがたい行為なのですが、よくランチや飲み台をおごってくれます。
特に女性に対しては優しく、時間があればチーム別に順番で女性をランチに連れて行ってくれたりします。
これは人に奢ることで経済的に優位であるということを再認識させる為です。
2-5. 出身大学を訊きたがる
基本的に上司が有名大学出身の時の行動パターンです。
取引先や出入りの業者の担当者が変わって初対面の時には、名刺交換の時に素早く「出身大学はどちらですか?」と訊きます。
有名大学ならばその後何かに付けて「やっぱり○○大学出身は違う」と言い、そうでないと「まあしょうがないな」と陰で言うのです。
同じ様に外資系の社員と接すると最初に「TOIEC何点ですか?」と質問するので、部下としては恥かしいと思うこともあります。
2-6. 知り合いの自慢話をする
上司の知り合いがいかに優秀な人か、有名人かを自慢して、自分の価値を上げようとします。
「○○会社の社長は僕と同級生なんだよ」「部活の後輩が君の出身大学の教授をやってるよ」など、知り合いがスゴイことを自慢したがるのです。
話を聞いていれば凄いのは他人であって上司は関係ないことは明らかなのですが、マウンティング上司の場合はそこを指摘すると逆ギレすることが多くなります。
2-7. 不健康アピールをしたがる
マウンティング上司は、別に自慢するようなことでもないのに人よりも自分の方が上であることを強調したがります。
例えば残業届けを出した部下に対して「僕も昨日は殆ど寝てないんだよね」「コレステロール値が高いんだよね、君幾つ?」等と、いかにも部下よりも自分の方が不健康であることをアピールしたがります。
会社の健康診断で要再検査の項目があれば「ホラ、再検査だってさ!」と嬉しそうに部下に言いふらすのです。
2-8. 「結婚して一人前」と説教する
上司が既婚者の場合、独身の部下に対して結婚した方が良いとしきりに勧めます。
「男は結婚して一人前」「肩書が上がると妻がいないと何か問題がある人なのかと思われる」「中近東に海外赴任させられる可能性が高い」など、結婚しないことのデメリットをアピールします。
結論「自分は結婚できたからこうして今のポジションに落ち着いている」と言いたいのです。
2-9. 最終的に自分の意見を押し通す
マウンティング上司は、一見部下の意見に耳を傾けてくれそうに見えます。
会議の時でも「何かあれば皆忌憚なく意見を言って欲しい」と言い、黙っている部下に対しては「○○君、折角だから何か言いたいことがあったら言いなさい」と促します。
しかし活発に討論が進み、他の人の意見に多くの人が賛同して自分の意見が不利になってくると、急に仕切りを強めて人の意見を「まあ参考までにということで」とまとめ様とします。
部下がどの様なことを言っても結局は自分の意見を通そうとするのです。
2-10. 自分が興味がある話題以外は付いて来られない
マウンティング上司が自分を誇示できるのは、自分が興味がある話題だったり、部下よりも知識が豊富な話題です。
それ以外の話題はマウンティングのネタが見つからないだけではなく、付いて来られないこともあります。
話をしていて食いつきは良いのですが自分の事ばかりしか話さない、話題が変わると急にいなくなってしまう上司がいたらこのパターンです。
2-11. パワハラ発言が多い
マウンティング上司が最も陥りやすいのは「パワハラ発言」です。
他人を自分より低く見せようとすると、言葉で差別する傾向があるのです。
「こんなこともできないの?」「やっぱり無理だったか」等、部下を貶める様な発言をするので、パワハラに取られてしまうこともあります。
但し上司は頭は悪くないので「期待してるから今度頑張ってな」「私が手伝うから心配するな」など、こちらもマウンティングの意味の強い言葉で部下をフォローすることも忘れません。
2-12. 器用な人が多い
職務経歴が豊富で、様々な仕事を経験していて、どれも一定以上のレベルに達している上司が多くなります。
今迄自分でやろうと思えば大抵のことはできてしまっているので、部下ができないのが理解できないのです。
その為につい自分と比較してマウンティングしてしまうのですが、こちらの場合は部下に対して高圧的な態度を取ることはありません。
むしろ「できないの?何でだろうなあ」と天然ぶりを見せる上司が多くなります。
2-13. 話題に入ってくる
上司になると、部下とは距離を置いた付き合いになります。
実はこれが寂しい、部下と一緒に和気あいあいとしていたいという上司も多いのです。
そこで何とかして部下とコミュニケーションを取ろうと話題に入るのですが、一緒にタメ口で騒ぐことはできません。
そこでつい話題作りにマウンティングをしてしまい、結果部下に疎まれてしまう結果になるのです。
3. 職場にいるマウンティング上司の心理
マウンティング上司の特徴は分ったところで、どの様な心理的な要因が働いているのでしょうか。
3-1. 部下に尊敬されたい
上司になり部下を持ったものの、果たして自分に付いて来てくれるだろうか、陰では「上司がバカでやってられない」等と言われてるのではないだろうかと不安でなりません。
その為に、少しでも自分が優位に立っていることをアピールして、部下に尊敬されたいと思っているのです。
自慢話をすることで部下が「あの人実はスゴイ人だ」と思えば、バカにされることもなく部署がまとまり易くなります。
自信がない部分をマウンティングでカバーしようとしている心理状態です。
3-2. 自分もできると思われたい
上司になると、部下に仕事を任せて見守る立場になります。
成果が出れば部下の手柄になるし、ミスをすれば上司の責任になります。
自分で手出しができずに印鑑を押したり部下の育成を考えるポジションになると、自分の能力が発揮できなくなるのです。
そこで「自分も実はやればできる」「ただ年功序列で昇進した訳ではない」ということを示したい為に、部下に対してマウンティングをしているのです。
自分の存在をアピールしておけば、部下が成功した時により自分の評価も高くなると思っています。
3-3. コンプレックスがある
上司には部下には言えない様なコンプレックスがある可能性もあります。
もしかしたら学歴で秘密にしていることがあるかも知れないし、カツラなのかも知れません。
夫婦仲が良くない可能性もあります。
その様なコンプレックスを部下に悟られない様にする為にも、自虐風自慢などをして部下に「そんなことないですよ、課長の方がスゴイじゃないですか」と言って貰いたいのです。
部下を貶めよう、パワハラをしようと思っている訳ではなく、自己満足をしたいだけなのです。
3-4. プライドが高過ぎる
上司になると、部下を育成するのも仕事のうちになります。
部下が成功して自分よりも目立てば、本来ならば上司冥利に尽きると一緒に喜んであげるべきです。
ところがプライドが高すぎて、部下の成功を素直に喜べないのです。
部下はあくまで部下であり、自分より優位になってはいけないと思ってしまうのです。
4. マウンティング上司の対処方法
仕事である以上、嫌な上司であっても毎日顔を合わせない訳にはいきません。
マウンティング上司への上手な対処方法は以下の通りです。
4-1. 聞き流す
上司がいつも通りマウンティングを始めたら、話を聞いているフリをしながら聞き流すのが一番です。
何を聞いてもあまり表情を変えずに「そうなんですか」と言うだけに留めます。
自慢話をしても反応がないことで、上司に話してもつまらないと思わせるのがコツです。
4-2. 友人と一緒に楽しむ
上司の自慢話がうざいと思ったら、友人と目くばせをして「ほら始まった」と合図をします。
お互い視線を合わせながら「まただよ〜」「うざいね」などと無言で会話をしていると、上司のマウンティングも楽しめる様になります。
4-3. 必要以上に関わらない様にする
上司も部下の性格を見て話し掛けるものです。
普段からあまり愛想が良くなく、雑談に応じない部下には、上司も気安く話しかけてこないでしょう。
「仕事以外のお付き合いはお断り」というオーラを出す様にして、必要以上に関わらない様にするのが一番です。
4-4. プライベートな話はしないこと
上司が部下のプライベートな部分を知ってしまうと、マウンティングのかっこうのネタにされてしまいます。
普段から自分のプライベートなことは上司には話さず、問いかけられても「ええまあ・・」等とはぐらかす様にしましょう。
比較するネタがなければ上司も自慢のしようがありません。
4-5. 友人に話しかけてもらう
同僚や後輩にお願いしておき、上司がマウンティング発言を始めたら「すいません、○○さん(自分)」と話し掛けて貰う様にします。
上司も仕事のジャマはできませんので、そのまましおしおと引き上げていきます。
5. 自分がマウンティング上司にならないコツ
あんな上司になってはいけないと思いつつ、年月が流れた時に何と自分がマウンティング上司になってしまっていた、ということもあります。
そうならない為に今からできることは以下の通りです。
5-1. 一日の終わりに自分の言動を顧みる
マウンティングをする人は、自分では自慢している、格付けしていると自覚していないことが殆どです。
気が付かずに他人を不快にしている可能性もありますので、今から直す様に努力しましょう。
1日の終わりに自分の言動を顧みて、人を不快にする様なことを言わなかったか考えてみます。
仲の良い友人がいるならば、「今日の私の言い方、どう思った?」と訊いてみるのも良いでしょう。
自分を知り、事実を受け入れてから改善していくのです。
5-2. 格付けで能力は決まらないことを認識する
メンタル論になりますが、世の中格付けだけで能力が決まることはないと知っておきましょう。
現在会社で尊敬している先輩がいるならば、その人の魅力を書き出してみます。
きっと「仕事が早い」「身だしなみがきちんとしている」「声がはっきりとしている」「頼まれたことを忘れない」「誰に対しても優しい」など、その人自信の持ち味であり、人と比較してどうのという内容なない筈です。
マウンティング自体に意味がないことを認識しましょう。
5-3. 同期からも嫌われる可能性があると知る
このまま今の会社に勤めていたら、同期の人達とも昇進していくことになります。
自分が上司になって部下にマウンティングしていることが噂で広まると、今の自分を知っている同期の人達からバカにされたり嫌われる可能性が高いことも知っておきましょう。
「あいつは昔ああだった」と言われない為にも、今の人間関係を良くしておき、後輩にも優しくしておこうと思うでしょう。
5-4. コンプレックスを受け入れる
自分に学歴や能力に関するコンプレックスが強い場合、将来部下にマウンティングする可能性が高くなります。
まずは自分が抱えているコンプレックスを知り、受け入れる様にしましょう。
学歴が低いならばその分難度の高い資格取得に励んだり、専門のスクールに通うこともできます。
体型や骨格は変えられませんが、男女に関わらずエステやスポーツジム等に通えば、努力次第で精悍で清潔感のある容姿になることはできるのです。
まとめ
マウンティング上司は非常にウザったいと思う人もいるでしょうが、実は人の本心がポロリと口に出てきたものです。
やたらと上司を嫌うのではなく、「この人は今こんなことを考えているんだ」と思い、反面教師として参考にさせて貰いましょう。
3. 職場にいるマウンティング上司の心理
マウンティング上司の特徴は分ったところで、どの様な心理的な要因が働いているのでしょうか。
3-1. 部下に尊敬されたい
上司になり部下を持ったものの、果たして自分に付いて来てくれるだろうか、陰では「上司がバカでやってられない」等と言われてるのではないだろうかと不安でなりません。
その為に、少しでも自分が優位に立っていることをアピールして、部下に尊敬されたいと思っているのです。
自慢話をすることで部下が「あの人実はスゴイ人だ」と思えば、バカにされることもなく部署がまとまり易くなります。
自信がない部分をマウンティングでカバーしようとしている心理状態です。
3-2. 自分もできると思われたい
上司になると、部下に仕事を任せて見守る立場になります。
成果が出れば部下の手柄になるし、ミスをすれば上司の責任になります。
自分で手出しができずに印鑑を押したり部下の育成を考えるポジションになると、自分の能力が発揮できなくなるのです。
そこで「自分も実はやればできる」「ただ年功序列で昇進した訳ではない」ということを示したい為に、部下に対してマウンティングをしているのです。
自分の存在をアピールしておけば、部下が成功した時により自分の評価も高くなると思っています。
3-3. コンプレックスがある
上司には部下には言えない様なコンプレックスがある可能性もあります。
もしかしたら学歴で秘密にしていることがあるかも知れないし、カツラなのかも知れません。
夫婦仲が良くない可能性もあります。
その様なコンプレックスを部下に悟られない様にする為にも、自虐風自慢などをして部下に「そんなことないですよ、課長の方がスゴイじゃないですか」と言って貰いたいのです。
部下を貶めよう、パワハラをしようと思っている訳ではなく、自己満足をしたいだけなのです。
3-4. プライドが高過ぎる
上司になると、部下を育成するのも仕事のうちになります。
部下が成功して自分よりも目立てば、本来ならば上司冥利に尽きると一緒に喜んであげるべきです。
ところがプライドが高すぎて、部下の成功を素直に喜べないのです。
部下はあくまで部下であり、自分より優位になってはいけないと思ってしまうのです。
4. マウンティング上司の対処方法
仕事である以上、嫌な上司であっても毎日顔を合わせない訳にはいきません。
マウンティング上司への上手な対処方法は以下の通りです。
4-1. 聞き流す
上司がいつも通りマウンティングを始めたら、話を聞いているフリをしながら聞き流すのが一番です。
何を聞いてもあまり表情を変えずに「そうなんですか」と言うだけに留めます。
自慢話をしても反応がないことで、上司に話してもつまらないと思わせるのがコツです。
4-2. 友人と一緒に楽しむ
上司の自慢話がうざいと思ったら、友人と目くばせをして「ほら始まった」と合図をします。
お互い視線を合わせながら「まただよ〜」「うざいね」などと無言で会話をしていると、上司のマウンティングも楽しめる様になります。
4-3. 必要以上に関わらない様にする
上司も部下の性格を見て話し掛けるものです。
普段からあまり愛想が良くなく、雑談に応じない部下には、上司も気安く話しかけてこないでしょう。
「仕事以外のお付き合いはお断り」というオーラを出す様にして、必要以上に関わらない様にするのが一番です。
4-4. プライベートな話はしないこと
上司が部下のプライベートな部分を知ってしまうと、マウンティングのかっこうのネタにされてしまいます。
普段から自分のプライベートなことは上司には話さず、問いかけられても「ええまあ・・」等とはぐらかす様にしましょう。
比較するネタがなければ上司も自慢のしようがありません。
4-5. 友人に話しかけてもらう
同僚や後輩にお願いしておき、上司がマウンティング発言を始めたら「すいません、○○さん(自分)」と話し掛けて貰う様にします。
上司も仕事のジャマはできませんので、そのまましおしおと引き上げていきます。
スポンサーリンク