打算的な人というのはどういった人のことをいうのでしょうか。
ここでは打算的という言葉の意味や、似た言葉、打算的な人の特徴などをまとめています。
それでは見ていきましょう。
- 打算的とは?
- 打算的の対語や似た言葉
- 打算的な人の特徴
- 打算的な人のメリット
- 打算的な人のデメリット
- まとめ
1. 打算的とは?
打算的とは、何かを言う、行動するにあたって、自分の利益になること、特になることを常に考えて行うことをいいます。
本人は打算的なことを無意識で行っている場合もあります。
一方、周りは打算的なことに気がつくことが多く「あの人は打算的な人」と思うのです。
打算的な人というのはその人の様子を表す言葉ですが、褒め言葉とは言えません。
ですから本人に直接「あなたは打算的です」などとは一般的には使いません。
しかし、くだけた間柄同士で冗談ぽく言う場合はあります。
2. 打算的の対語や似た言葉
打算的の対語、また似たような意味を持つ言葉をまとめてみました。
2-1. 打算的の対語「無欲」
無欲とは欲がないこと、あれこれ欲しがらないことをいいます。
物、お金、立場といったものに執着しない人のことを無欲な人といいます。
2-2. 打算的の対語「妥協」
妥協とは相手に歩み寄り、譲ること、穏やかに解決しようとすることをいいます。
2-3. 打算的の対語「損得勘定抜き」
損得勘定とは自分にとって、得か損かを考えて行動することをいいます。
それを抜くということで、得か損などを考えないことを損得勘定抜きといいます。
一方的に相手に尽くしたり、自分が損をすることも受け入れることです。
2-4. 打算的に似た言葉「利己的」
利己的とは自分の利益、得だけを追求することをいいます。
人間は誰だって自分が可愛く大事ですから、程度の差こそあれ「利己的」な部分は持っているでしょう。
しかしそれが激しすぎますと、人のことはどうでもいい、自分さえ良ければいいといった部分が目立ってしまいます。
2-5. 打算的に似た言葉「計算高い」
計算高いとはお金の計算に細かかったり、けちであることをいいます。
また、利害・損得に敏感であるということでもあります。
2-6. 打算的に似た言葉「ご都合主義」
ご都合主義とは、一貫性が無く自分に都合よく態度や言うことを変えることです。
自分の都合のいいようにしか行動しない人のことでもあります。
3. 打算的な人の特徴
打算的な人にはどのような特徴が見られるでしょうか。
打算的な人とのつきあいはある程度距離を持っていた方がいいでしょう。
近すぎますと利用されてしまうことがあるからです。
それでは打算的な人の特徴を見ていきましょう。
当てはまる数が多い人には注意した方がいいでしょう。
また自分が打算的になりすぎていないかの自己チェックも併せてしてみてください。
3-1. 人を利用しようとする
打算的な人は、自分のいいように物事を進めていこうとします。
また自分一人の力で頑張るのではなく、自分はさほど動かす人を利用して自分の利益を得ようとする面があります。
つまり自分の労力は極力少なく、実りは他人を使って大きくというやり方なのです。
本人的には上手くやっている感が大きいのですが、周りから見れば人を利用しているだけとわかりますので好感度は低くなりがちです。
また後で騙された、利用されたと相手側も気がつきますので、信頼をなくすこともあります。
3-2. 人によって態度を変える
打算的な人は、力を持っている人、影響力がある人とそうではない人を見抜く目に秀でています。
また人によって態度を変えることもお手の物ですから、上手く取り入って出世することも得意です。
人によって態度を変えていますので、自分を取り立ててくれる人がいなくなれば失脚することもあります。
しかし、また次なるターゲットを探し取り入っていくので結果的には要領良く生きていけるタイプともいえるでしょう。
3-3. 損得で動く
自分にとって得か損で動きます。
つまりメリットがないと思えば一切その相手や物事には関わろうとしません。
そうかと思えばメリットがある、利用価値があると判断すれば、自分からぐいぐい相手の懐に入っていきます。
相手からやんわりと断られてもなかなか諦めないといったところもあります。
損得で動き、自分の得だと思えば強引な言動になるのが特徴です。
3-4. 本当の友達がいない
打算的な人は、打算で動いていますので、やはり同じような価値観の者同士でつきあうことが多いのです。
つまりお互いに打算でつきあっているということになります。
本当の友達ではなくうわべだけの友達ということになりますので、いざピンチになった時に誰も助けてくれない、孤独ということがあるのです。
3-5. 目先のことしか考えていない
打算的な人は、目先の利益に飛びつく傾向があります。
考え深い人であれば目先の利益に対して深く考えるでしょうし、簡単には信じることもありません。
しかし打算的な人はその場のノリ、雰囲気を読むのが得意です。
その時良いと思ったものや人を渡り歩くような傾向がありますので、その時勢いがあるもの、力を持っている人などにすぐになびくのです。
3-6. 賢いとは言えない
打算的な人は、一見頭が良いようなイメージがあります。
確かに頭の回転は速いのです。
自分の得になるか損になるかで瞬時に誰にお世辞を言えばいいのか、どういう行動をとればいいのか判断できます。
しかし、そのような振舞いを続けていれば周りから見てどのように思われるでしょうか。
打算的に動いているとバレバレになってしまうのです。
打算ばかりでは心が感じられません。
賢い人であれば、打算的な部分は見えないように隠すでしょうし、自制するのです。
3-7. 他の人の行動を観察している
打算的な人は、どうすれば自分が得するか、一番いいかを考えています。
自分一人でコツコツ頑張るというよりは、その時パワーを持っている人、流れに任せて自分も一緒にいい思いをさせてもらおうという考えですから、他の人の言動にはアンテナを張っています。
他の人の行動を観察して自分に利用価値があれば利用させてもらおうと思っています。
3-8. 自分より恵まれている人に嫉妬する
人の知らないところで必死に努力をしている人は、表面上は何だか運が良くて上手くいっている人という風に見えがちです。
実際は苦労を見せないように本人が振舞っているだけなのですが。
打算的な人は自分が打算的な分、人が楽をしているとか、いい思いをしているということに敏感です。
自分より恵まれている人には嫉妬する傾向が強いのです。
3-9. 自分に甘い、自分さえ良ければいい
打算的な人は、とにかく自分に甘いものです。
また人のことはどうでも良く自分さえ良ければという身勝手な一面も持っています。
また自分が努力をする、苦労をするということは好きではありません。
3-10. 思いやりがない
打算的な人は自分がいい思いをしたり、得をすることに意識が集中しています。
人に対しても、誰かが目の前で困っていても、大変そうであっても同情を示すことはありません。
自分にとって利益となる人であればすかさず手助けをしていいところをアピールしますが、そうでなければ見て見ぬふりなのです。
本当の意味で思いやりというものが欠如している傾向が強いのが特徴です。
3-11. 人間関係が破綻しやすい
打算的な人は、要領がよく人づきあいが上手いというイメージが一般的です。
確かに、自分が得をする為ならばどのような相手であっても本心を隠して上手く立ち回ろうとするでしょう。
しかし、打算的な人にターゲットにされた人は最初は気がつかなくても、だんだん自分が利用されているということに気がついてくるのです。
それでも持ちつ持たれつだからと、分かった上で継続する関係もあります。
例えば職場内の上下関係であったり、ママ友関係といった関係はそのような傾向があります。
ですが、そのような関係性はいずれ異動とか子供の学校の卒業といったことがきっかけで変化を迎える時がきます。
打算だけで続いていた人間関係はメリットがなくなればそこで終わるのです。
また利用されていたと気がついた側が関係性を疎遠にしたり、終わらせることもあります。
当たり前ではありますが、打算で始まった人間関係は破綻しやすいのです。
3-12. 一貫性がなく衝動的である
打算的な人は、その時々の自分の得、利益によって言動が変わるのが特徴です。
つまり主義主張に一貫性はなく、ある日突然言うことやすることが変わるということがあります。
周りから見れば、それは一貫性がなく衝動的に映りますし、打算的な人だなとすぐにわかるのです。
打算的な人は人にどう思われるかという考え方があまりありません。
自分がどうあるか、得する、メリットが得られるということが大事だからです。
自分の信念のようなものはないのが特徴です。
4. 打算的な人のメリット
打算的な人といえば、どちらかといえば悪いイメージの方が多いものです。
しかし、仕事においては時に打算が必要となることもありますし、悪いことばかりではありません。
打算的な人のメリットもあるのです。
それでは打算的な人のメリットを見ていきましょう。
4-1. 要領良く世渡りできる
打算的な人は人見知りはそこまでないでしょう。
自分がこの人とつきあっていたら得をすると思えば自分の方から相手に話しかけたり、アピールすることもできます。
相手を褒めたり、距離を縮めることが得意ですので、要領良く、世渡りができるのです。
職場でも移動などで人間関係が変わりますと、新しく来た上司とそれまでいた上司とのやり方が違うといったようなことで衝突が起こる場合があります。
仕事がやりにくい、前の方が良かったなど思ってしまうからです。
しかし打算的な人は新しく来た人にもやり方にもすんなり適応する能力が高いのです。
その為、上司に気に入られることが多く出世しやすいタイプでもあります。
4-2. 短期間で人と仲良くなる
打算的な人は、自分から相手に近づいていくことが得意です。
仲良くなりたいと思っていても内向的だったり、人見知りするタイプはなかなか簡単にはいかず時間がかかります。
少しずつ距離を縮めていくのですが、打算的な人の場合はあっという間にその距離を縮めてしまうのです。
相手の心を掴む、入り込むのが速く、短期間で仲良くなれます。
打算的な人は一見、明るく、誰とでも話せる、話しやすい雰囲気を持っているものです。
4-3. 楽観的である
その時々で、主義主張を変えることもできますし、自分にとっての得、メリットをかぎ分ける能力も高いのです。
いい思いをしたいという欲から、動きますので結果的にいい思いをすることも多く、人生を楽しんでいるものです。
また何かあってもその時で何とかできるだろうという根拠なき自信がありますので、悲観することも少なく、楽観的なタイプが多いのです。
4-4. 失敗しても立て直す力がある
人間関係や仕事などで失敗した場合、普通は落ち込み自分はもうダメだとなりがちです。
しかし、打算的な人の場合は案外立ち直りが速いのです。
それはまた誰か力を持っている人を探していけばいいとか、助けてくれる人に頼ろうとか打算があるからなのです。
どこまでも自分の得、利益、メリットを追求できる性格だからこそ、いつまでも失敗したままではいないのです。
要するに、たくましい、めげない性格です。
5. 打算的な人のデメリット
打算的な人のメリットを紹介しました。
しかし、メリットもある一方でデメリットもあります。
打算的な人でも上手くやり通せる場合は「打算的だけど憎めない人」「ちゃっかり者」と周りからもキャラクターとして認められますが、下手をすると失敗してしまうこともあります。
「利用されるだけだから二度と関わらない」と関係性が破綻してしまうことも少なくありません。
それでは打算的な人のデメリットを見ていきましょう。
5-1. 物事を長期的に見据えることができない
打算的な人はその時のメリットで行動します。
しかし損得で動くことは時として失敗することもあるのです。
得だと思ったことに飛びついたものの、それが上手くいかずに終わってしまうということもあるからです。
もしも打算でなく自分の信念に基づいた選択であればたとえ失敗に終わっても満足感、達成感が得られますし、何かしら学ぶこともあるでしょう。
長期的に見て自分の信念に沿って動いている人は失敗ですらも糧にできるのです。
しかし大した信念もなく利益のみで動いてれば失敗も多くなりますし、たとえ成功しても短期的に終わってしまうことになりやすいのです。
物事というのは長期的に見た方がいいものと、短期的でいいものとあるのです。
打算的な人はつい目先のことに飛びつきやすく長期的に見据えることが苦手です。
5-2. 人から恨まれやすい
打算的な人は、打算で動きますので、要するにいつも誰かを利用している状態だったりします。
お互いにそれで上手くいっている時はいいのです。
ですが相手が状況が変わったり、損をしていると気がつき、手を引こうとする時が来る場合があります。
その時に打算的な人は相手の立場を思いやらずに自分さえ良ければいいという言動をとりがちになるのです。
もしくは恩をかけてもらったことを忘れて恩知らずな行動に出たりということもあるでしょう。
そのような打算的な行動を続けていればどうなるか、それは相手から恨まれてしまう、良く思われないということなのです。
特に一方的に利用され続けてきたという人は長年の恨みが一気に噴出します。
打算的なことを続けていれば、「恩知らず」「自分勝手」など相手からは悪感情を持たれることでしょう。
5-3. 人間関係が変わりやすい
打算的な人は、自分にとってのメリットを重視して行動をしますので、あっという間に転職していたり、人づきあいが変わっていたりと、人間関係に変化が多いのが特徴的です。
またお互いに利用しあえるとくっついてしまうこともありますので、同じような価値観同士で仲良くしているのですが、所詮は利用しあう関係ですから、長くは続きませんし、つきあいも薄っぺらいうわべだけのものです。
打算だけでつきあっている人たちはうわべでは褒め合い、いいことだけを言います。
本音を言うことはないでしょう。
しかし本当の良い人間関係というのは時には耳に痛いこと、厳しいこと、言いにくいことでも言える間柄ではないでしょう。
もちろん、誰だって嫌なことは言われたくはありませんが、でも本音が言える関係性というのは、長く続きます。
打算だけで生きていれば、その場は上手くこなせますが、その先はないという関係性です。
よって人間関係はコロコロと変わっていくのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
打算的という言葉の意味、打算的な人の特徴、メリット、デメリットをお伝えしました。
打算的な人のメリットも確かにあります。
しかしデメリットの方が目立ちやすいのです。
人づきあいにおいては打算は必要でしょう。
しかし打算的になりすぎればそれは確実に相手や周りに伝わってしまうものでもあります。
時には打算抜きでつきあいをすることも大事ではないでしょうか。
5. 打算的な人のデメリット
打算的な人のメリットを紹介しました。
しかし、メリットもある一方でデメリットもあります。
打算的な人でも上手くやり通せる場合は「打算的だけど憎めない人」「ちゃっかり者」と周りからもキャラクターとして認められますが、下手をすると失敗してしまうこともあります。
「利用されるだけだから二度と関わらない」と関係性が破綻してしまうことも少なくありません。
それでは打算的な人のデメリットを見ていきましょう。
5-1. 物事を長期的に見据えることができない
打算的な人はその時のメリットで行動します。
しかし損得で動くことは時として失敗することもあるのです。
得だと思ったことに飛びついたものの、それが上手くいかずに終わってしまうということもあるからです。
もしも打算でなく自分の信念に基づいた選択であればたとえ失敗に終わっても満足感、達成感が得られますし、何かしら学ぶこともあるでしょう。
長期的に見て自分の信念に沿って動いている人は失敗ですらも糧にできるのです。
しかし大した信念もなく利益のみで動いてれば失敗も多くなりますし、たとえ成功しても短期的に終わってしまうことになりやすいのです。
物事というのは長期的に見た方がいいものと、短期的でいいものとあるのです。
打算的な人はつい目先のことに飛びつきやすく長期的に見据えることが苦手です。
5-2. 人から恨まれやすい
打算的な人は、打算で動きますので、要するにいつも誰かを利用している状態だったりします。
お互いにそれで上手くいっている時はいいのです。
ですが相手が状況が変わったり、損をしていると気がつき、手を引こうとする時が来る場合があります。
その時に打算的な人は相手の立場を思いやらずに自分さえ良ければいいという言動をとりがちになるのです。
もしくは恩をかけてもらったことを忘れて恩知らずな行動に出たりということもあるでしょう。
そのような打算的な行動を続けていればどうなるか、それは相手から恨まれてしまう、良く思われないということなのです。
特に一方的に利用され続けてきたという人は長年の恨みが一気に噴出します。
打算的なことを続けていれば、「恩知らず」「自分勝手」など相手からは悪感情を持たれることでしょう。
5-3. 人間関係が変わりやすい
打算的な人は、自分にとってのメリットを重視して行動をしますので、あっという間に転職していたり、人づきあいが変わっていたりと、人間関係に変化が多いのが特徴的です。
またお互いに利用しあえるとくっついてしまうこともありますので、同じような価値観同士で仲良くしているのですが、所詮は利用しあう関係ですから、長くは続きませんし、つきあいも薄っぺらいうわべだけのものです。
打算だけでつきあっている人たちはうわべでは褒め合い、いいことだけを言います。
本音を言うことはないでしょう。
しかし本当の良い人間関係というのは時には耳に痛いこと、厳しいこと、言いにくいことでも言える間柄ではないでしょう。
もちろん、誰だって嫌なことは言われたくはありませんが、でも本音が言える関係性というのは、長く続きます。
打算だけで生きていれば、その場は上手くこなせますが、その先はないという関係性です。
よって人間関係はコロコロと変わっていくのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
打算的という言葉の意味、打算的な人の特徴、メリット、デメリットをお伝えしました。
打算的な人のメリットも確かにあります。
しかしデメリットの方が目立ちやすいのです。
人づきあいにおいては打算は必要でしょう。
しかし打算的になりすぎればそれは確実に相手や周りに伝わってしまうものでもあります。
時には打算抜きでつきあいをすることも大事ではないでしょうか。
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