お金がない、でも親孝行はしたい。
悩ましい問題ですね。
今回は、お金をかけずに親孝行する方法を解説します。
- 親孝行とは?
- お金をかけずに親孝行する方法
- 日頃から親孝行感謝の気持ちの伝え方
- 少しだけ、お金を使った場合の親孝行のプレゼント
- なぜ親孝行した方がいいのか?
- まとめ
1. 親孝行とは?
親孝行とは、育ててくれた親を敬い、大切にすることを言います。
しかし、一般的には親に何かを返す行為と認識されています。
それは自分が成功することであったり、直接親に何かをプレゼントすることであったりと幅広い意味を持ちます。
今回は、お金をかけずに親孝行する方法や感謝の気持ちの伝え方、またお金を使った場合の親孝行の方法などもご紹介します。
2. お金をかけずに親孝行する方法
親孝行をするときに、お金をかけなければいけないというのは間違いです。
もちろん、お金を使った方法もあるでしょう。
しかし、親が求めているものはお金を超えたところにあります。
お金をかけない親孝行の方法をご紹介します。
2-1. 労わりの言葉をかける
言葉はお金をかけずに行える最高の親孝行です。
特に、労わりの言葉をかけることは親にとってとてもうれしいことでしょう。
親は、自分が思うよりも年老いているもの。
体の自由も思うように効かなくなっているし、行動ひとつとっても若いころの倍以上の労力が必要なのです。
そういった老いを実感している人にとって、子供からの労わりの言葉が嬉しくないわけがありません。
お金が全くなくてもできる親孝行のひとつです。
2-2. こまめに連絡をとる
電話やメール、ラインなど、現在では離れたところに暮らす人ともコミュニケーションをとる方法が充実しています。
親世代ですとラインなどは難しくても、メールくらいならなんとか扱えるという人は多いのでは。
キーボード操作などが下手で返信に時間がかかるにせよ、子供からのメールを見ることができれば問題ありません。
できるだけこまめに、メールで連絡してあげると喜ばれます。
もちろん、メールすらできないという場合は電話が望ましいです。
連絡の内容はさほど問題ではなく、親のために時間を割いているという事実と、自分のことを気にかけていると認識してもらえることが重要です。
2-3. 手紙を送る
あまりしなくなってしまったコミュニケーション、手紙。
今や年賀状も送らない、あるいは送ったとしてもオンライン上から手配するという人が圧倒的です。
しかし、親世代は手紙というものに特別な感情を抱く世代。
確かに、便せんを選び、切手を購入し、ポストに投函するという行為はかなりのハードルを感じます。
ラインなどで即時連絡できる時代では、スローすぎるコミュニケーションと言わざるを得ません。
しかし、だからこそ手書きのぬくもりは親に喜びを与えます。
便せんは100円ショップで束になって売っていますし、切手も100円以下です。
これで喜んでもらえるなら安い投資と言えるでしょう。
2-4. スキンシップを取る
親と身近にいる、あるいは帰省した時などにできる親孝行です。
お互い年を取ってしまうと、触れ合う機会は極端に減ってくるはず。
しかし、スキンシップと言っても身構えることはありません。
肩を叩いてあげたり、背中をさすってあげたりも立派なスキンシップです。
特に、肩をたたくと言う行為は直接目を見ない分、行いやすいスキンシップであると言えます。
スキンシップは人間の生の体が触れ合います。
こどもは親の細くなった肩を感じ、親はこどもの力強いこぶしを感じるでしょう。
直接親孝行と言えなくても、心を通い合わせることのできる婉曲的な親孝行として使ってください。
2-5. 自らが幸せであるシーンを見てもらう
親にお金を使わなくても、親に感謝の気持ちを伝える方法があります。
それが、自分が幸せであることを見せてあげることです。
例え、親にプレゼントを買っていけなくても、自分の仕事がどれだけ進んでいるかを話してあげるのも親孝行です。
旅行などに連れて行っていなくても、孫が無事育っているところを見せてあげるのも親孝行でしょう。
感じ方は人それぞれですが、親という区切りで考えた時、最大の存在意義はこどもが一人前になることです。
こどもが羽ばたいているところを見て喜ばない親はいません。
全くお金がなかったとしても、親を喜ばせることのできる最大の親孝行です。
3. 日頃から親孝行感謝の気持ちの伝え方
特別なイベントごとなどで感謝の気持ちを伝えるのは大切なことですが、普段から感謝を表現するのも同じくらい大切なことです。
あまり大げさなことは長続きしませんから、普段から軽くできる気持ちの伝え方をご紹介します。
3-1. ありがとうは言い過ぎるくらいに
ありがとうという言葉を言い渋ってしまうことがあります。
こんなことで言うのも、相手にも面倒と思われるかな…と思ってしまうことすらあります。
しかし、こと親に向けてはありがとうという言葉を出し渋る必要はありません。
遠距離に暮らしている子供の場合はありがとうと言いやすいですが、問題は同居の場合。
普段から暮らしていると、あまりありがとうと言う機会に恵まれないと思うかもしれませんがそんなことはありません。
親は老い、そしていつ亡くなるかもわからない存在であると思いなおしましょう。
共に暮らしていても、ふと話せなくなることもあるかもしれないのです。
そう思えば、機会を逃さずありがとうと言えるはずです。
3-2. ごめんなさいを素直に言う
ありがとうとは逆に、謝罪の言葉も素直に言えるようにしましょう。
特に同居の場合、親に謝罪をするのはプライドもあって言えないかもしれません。
また、親も年を取っていますので、勘違いのケースなどもありますます謝罪をするのが億劫になります。
しかし、謝罪をためらうのは自分のためにもなりません。
謝罪をしない人は、親にだけ謝罪をしないということはありません。
ごめんなさいが普段から言えない人は、社会でも言えないものです。
親にリスペクトの念を贈るとともに、自らの社会生活のためにもなると気を引き締めましょう。
3-3. ためになりましたは男親に贈る最高の言葉
男親でも、社会的に成功している、あるいは成功していた親にとって、子供からの感謝の念は格別です。
親世代はまだまだ社会が男性主体で成り立っていた時代。
専業主婦の家庭も多かったですし、男親の仕事ができるということに対してのプライドはいつまでたっても残っているものです。
しかし、定年してからの男親にはリスペクトされる場所というものがありません。
今まで気を張って会社にいた分、そういった感謝がないことに戸惑いを感じる男親も少なくないでしょう。
そのため、子供からの、特に仕事に関する感謝を受けた時、男親は本当に喜びます。
3-4. 過去への感謝が女親のだいご味
女親へは、過去を踏まえた感謝をするのが望ましい形です。
現在実家から出ている人の場合、家事や育児などで母親に感謝したことは数多くあると思います。
そんな気持ちを素直に込め、あの時はありがとう、この時もありがとうと言ってあげるのが一番の感謝の形です。
女親は、年老いれば昔ほどこどもの世話を焼くことはありません。
実家を出ていればなおさらですし、帰省した時もどちらかと言えばこどもに用事を頼む側になるでしょう。
今現在を見てしまうと、こどもがお世話をしているような形になってしまいますから、感謝の気持ちを述べにくくなります。
過去を見ることで、女親の今までの苦労に報いることができます。
3-5. たまには言葉より時間を長くとる
言葉やスキンシップは、点でのコミュニケーションです。
その時、その場でやったことがコミュニケーションとしてカウントされ、印象に残ります。
しかし、時間を使うコミュニケーションは線でのコミュニケーションと言えます。
一緒にカフェに行ったり、旅行に行ったりという時間の使い方はもちろん親孝行の最たるものですが、そうしなくても時間を使ってコミュニケーションを取ることはできます。
例えば、何も言わなくてもただ同じ空間で本を読んでいる。
例えば、家事を二人で行う。
特別なイベントを設けなくても、そのように時間を共有することによって親に安心感を与えることができるでしょう。
4. 少しだけ、お金を使った場合の親孝行のプレゼント
お金を使うイベントは、当然親を喜ばせるものです。
しかし気を付けたいのは、親としてはこどもとともに何かができるのがうれしいのであって、内容にはさほど重きを置いていないということです。
そのため、コンテンツではなく雰囲気などを重視する必要があります。
代表的な二つのプレゼントの注意事項を記載します。
4-1. 旅行
親が最も喜ぶ親孝行が一緒に旅行に行くこと。
もちろん、子供がお金を出し、企画してあげるのが一番喜ばれます。
この際に気を付けたいのが、せっかく行くのだからとあれもこれもと予定を詰め込み過ぎないこと。
親は想像以上に弱っていると思って間違いありません。
自分が旅行に行くとき、これじゃつまらないな・・・くらいに予定を減らしてちょうどいいと考えてプランニングしてください。
また、バリアフリーにも考慮し、移動機関もできる限り簡単なものを選びましょう。
足が弱った親ですと、乗り換えですら苦痛なことがあります。
プランで回避できる部分は回避し、手助けや介助、場合によっては車いすなども検討しましょう。
4-2. 食事
共に食事に行くのも、親が喜んでくれるプレゼントのひとつです。
しかし、親は量より質、そして料理の内容より雰囲気を重視することは忘れないでください。
優先順位で言えば料理よりもお店のムードを重要視しましょう。
料理がとてもいいテーブル席のお店と、料理は平凡そうだけれど個室で園庭が見えるようなお店であれば後者を選ぶようにすると間違いがありません。
そもそも、親にとってはこどもと食事に行くというイベントでいっぱいいっぱい。
料理の味については特に気にしていません。
それよりは、こどもとの会話を邪魔しない、むしろ素敵に演出してくれるお店という観点からお店探しをしましょう。
5. なぜ親孝行した方がいいのか?
親孝行の必要性は、考え込むと悩んでしまいます。
しかし、自分のためにもなると思うとまた少し違った見え方がしてくるはずです。
ここでは、親のためだけではない親孝行の意義を解説します。
5-1. 自らのルーツを再確認すること
親は、肉体的にも精神的にも間違いなく自分のルーツです。
そして、年老いた親は自分の行く未来でもあります。
現在の自分は、自分を育ててくれた親の世代くらいでしょう。
自分の記憶にある親を思い、目の前の老いた親をいたわることは、自分の今いる場所と行く先に想いを馳せると言うことでもあります。
親と自分が全く同じ道をたどることはありません。
時代も違いますから、むしろ真逆の方向性を進むこともあるでしょう。
しかし、老いた考え方や体の弱り方、そして逆に老いたからこその厚みなど、自分の未来に何かを見ることができるはずです。
5-2. 年老いていく親は子供にかえる
自分の中では、いつでも頼りがいがあって強かった親。
しかし、自分が年を取った時、親はいつの間にか弱くなっています。
記憶力が悪くなったり、長時間歩けなかったり、感情をコントロールすることも難しくなっている場合があります。
これは、逆にこどもに返ったかのような印象を受けます。
親は、自分を守ってくれる立場ではなくなっています。
むしろ子供の方が事務手続きや体力仕事などをしてあげなければならなくなっていくのです。
これは自然の摂理であり、当然のことです。
親孝行とは親の保護という意味合いも含んでくるのです。
5-3. 亡くなってからでは、自分の気持ちがもう遅い
親はいつ亡くなるかは分かりません。
当然、生きていればその可能性は老いも若きもあるものですが、パーセンテージは年老いた方が高くなると言って間違いないでしょう。
近年の異常気象により、高齢者の熱中症による死亡が相次いでいます。
若ければ耐えられる暑さも、老年であればやはり耐えることはできないのです。
熱中症などの場合、もはや事故にも等しいですが、交通事故などよりはるかに事故率は高いはずです。
いつ、なんどきそのようなことになるか分かりません。
自分の気持ちが迷子になる前に親孝行はしておきましょう。
5-4. こどもにも見せたい親孝行
親に孝行するのは親、自分だけの問題ではありません。
自らにこどもがいた場合、父母を大切にする気持ちを教えることができます。
なにも自分を大切にしろと教えるわけではありません。
老年者を大切にし、身を削って育ててくれたことに感謝することを見て、こどももまた大切なことを学ぶでしょう。
まとめ
親孝行は普段の生活からしておくのが一番の孝行です。
たまのイベントは確かにうれしいものですが、年に一度の旅行よりも毎日のコミュニケーションの方が良いのは間違いありません。
遠距離に住んでいる場合は、週に1度のメールや電話などもいいですね。
親のことを把握し、またこちらのことも知ってもらう。
そういった、つながっているイメージを持ってもらうことこそが最高の親孝行と言えます。
5. なぜ親孝行した方がいいのか?
親孝行の必要性は、考え込むと悩んでしまいます。
しかし、自分のためにもなると思うとまた少し違った見え方がしてくるはずです。
ここでは、親のためだけではない親孝行の意義を解説します。
5-1. 自らのルーツを再確認すること
親は、肉体的にも精神的にも間違いなく自分のルーツです。
そして、年老いた親は自分の行く未来でもあります。
現在の自分は、自分を育ててくれた親の世代くらいでしょう。
自分の記憶にある親を思い、目の前の老いた親をいたわることは、自分の今いる場所と行く先に想いを馳せると言うことでもあります。
親と自分が全く同じ道をたどることはありません。
時代も違いますから、むしろ真逆の方向性を進むこともあるでしょう。
しかし、老いた考え方や体の弱り方、そして逆に老いたからこその厚みなど、自分の未来に何かを見ることができるはずです。
5-2. 年老いていく親は子供にかえる
自分の中では、いつでも頼りがいがあって強かった親。
しかし、自分が年を取った時、親はいつの間にか弱くなっています。
記憶力が悪くなったり、長時間歩けなかったり、感情をコントロールすることも難しくなっている場合があります。
これは、逆にこどもに返ったかのような印象を受けます。
親は、自分を守ってくれる立場ではなくなっています。
むしろ子供の方が事務手続きや体力仕事などをしてあげなければならなくなっていくのです。
これは自然の摂理であり、当然のことです。
親孝行とは親の保護という意味合いも含んでくるのです。
5-3. 亡くなってからでは、自分の気持ちがもう遅い
親はいつ亡くなるかは分かりません。
当然、生きていればその可能性は老いも若きもあるものですが、パーセンテージは年老いた方が高くなると言って間違いないでしょう。
近年の異常気象により、高齢者の熱中症による死亡が相次いでいます。
若ければ耐えられる暑さも、老年であればやはり耐えることはできないのです。
熱中症などの場合、もはや事故にも等しいですが、交通事故などよりはるかに事故率は高いはずです。
いつ、なんどきそのようなことになるか分かりません。
自分の気持ちが迷子になる前に親孝行はしておきましょう。
5-4. こどもにも見せたい親孝行
親に孝行するのは親、自分だけの問題ではありません。
自らにこどもがいた場合、父母を大切にする気持ちを教えることができます。
なにも自分を大切にしろと教えるわけではありません。
老年者を大切にし、身を削って育ててくれたことに感謝することを見て、こどももまた大切なことを学ぶでしょう。
まとめ
親孝行は普段の生活からしておくのが一番の孝行です。
たまのイベントは確かにうれしいものですが、年に一度の旅行よりも毎日のコミュニケーションの方が良いのは間違いありません。
遠距離に住んでいる場合は、週に1度のメールや電話などもいいですね。
親のことを把握し、またこちらのことも知ってもらう。
そういった、つながっているイメージを持ってもらうことこそが最高の親孝行と言えます。
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