猜疑心の意味や読み方！類語・英語！猜疑心が強い人の特徴【原因や改善】 | SPITOPI

猜疑心が強すぎると、人間関係においてさまざまなトラブルを起こしてしまいがちです。

他者を疑ったり、嫉妬する心は、相手だけではなく自分自身をも苦しめてしまうのです。

ここでは、猜疑心の意味や、類語、猜疑心が強い人の特徴や、猜疑心を緩和するための方法について紹介します。

自分の心の歪みに築き、前向きに改善していくことが大切です。

1. 猜疑心とは?

1-1. 猜疑心の読み方と意味と解説

猜疑心は「さいぎしん」と読み、相手の行為や考えを疑ったり、妬んだりする気持ちを意味します。

猜疑心が強いと、他者を信じることができなくなり、他者との関係性が歪んでしまいやすくなります。

必要以上に攻撃的になったり、拒絶的になってしまうために、相手を傷つける危険性が高まってしまうのです。

また、嫉妬の感情が強くなることで、相手を陥れたり、足を引っ張ったりするような行動が増える危険性もあります。

他者を信じ切ることもまた、弊害が生まれてしまいますが、ある程度の信頼を築かなければ、社会において生きていくことは難しいのです。

他者との距離感を見失わずに、適切な関係を結んでいくことが大切です。

また、猜疑心が強い人ほど、過去に人間関係でトラブルが生じている人が多いです。

自分が傷付いたり、裏切られたりした過去があるこらこそ、疑いの気持ちが強くなり人間不信になってしまうのです。

自分のトラウマと向き合い、克服していくことも、強い猜疑心を緩和するための大切な方法なのです。

そして、自分にとって安心できる人と絆を深めていくことも大切です。

一緒にいて穏やかになれる人がいることによって、疑う気持ちや、嫉妬心から解放されやすくなるのです。

このように、さまざまな方面から、強い猜疑心を改善していくことが大切です。

1-2. 猜疑心の英語

猜疑心は英語で、suspicionや、jealousyと表します。

suspicionは、容疑や疑い、訝り、感づくことなども意味します。

jealousyは、嫉妬や、妬み、ヤキモチ、警戒心なども意味します。

2. 猜疑心の類語

2-1. 警戒心

猜疑心の類語として、警戒心がという言葉が挙げられます。

警戒心とは、用心深い気持ちを表します。

猜疑心が強い人ほど、必要以上に用心したり、相手の行動に対して敏感になり、注目しすぎる所があります。

2-2. 訝り

猜疑心の類語として、訝りという言葉が挙げられます。

相手の行動やふるまいに対して、不審に思う事や、変だと思うことを意味します。

猜疑心が強い人ほど、周囲に対する不安感や不信感、違和感が強く、それらがストレスになってしまうことも多いのです。

2-3. 疑心暗鬼

猜疑心の類語として、疑心暗鬼という言葉が挙げられます。

疑心暗鬼という言葉は「疑心暗鬼を生ず」という言葉の略で、疑う心があると、何でもないことにまで、不安や恐怖や、不信感を抱くことを意味します。

猜疑心の強い人は、物事に対して過剰に反応しがちで、その恐怖から心身を病んでしまう場合もあるので気をつけなければなりません。

2-4. 不信感

猜疑心の類語として、不信感という言葉が挙げられます。

不信感とは、信用できない思いを意味します。

猜疑心が強い人ほど、たとえ近しい間柄の相手であっても、信用できずに孤独を抱えてしまうことが多いのです。

3. 猜疑心が強い人の特徴とチェックリスト

ここでは猜疑心が強い人の特徴と、猜疑心が強いか否かチェックする項目を上げます。

当てはまるものが多いほど、猜疑心が強い傾向があると言えるでしょう。

3-1. 人との関わりを避けてしまいがち

猜疑心が強い人は、他者に対する警戒心や疑いが非常に強く、人間関係を上手く構築できない場合が多いです。

必要以上に相手と距離を置いたり、拒絶してしまうために、周囲から孤立してしまうことも多いです。

新しい環境になると余計にそうした反応が強くなり、自分自身もストレスを溜めこんでしまうことになるのです。

3-2. 相手の行動に対して必要以上に警戒してしまう

猜疑心が強くなればなるほど、相手の一挙手一投足にまで警戒してしまいがちです。

相手の言葉に過剰に反応しすぎて、敵意や疑いを持ちやすくなるので注意が必要です。

神経質な人が多く、気にし過ぎることによって、疲れてしまう人が多いと言えるでしょう。

3-3. 自分の部屋やカバンの中身を見せたくない

猜疑心が強い人ほど、他者に対して拒絶的な対応をとることが多いです。

自分の本心や、弱点を知られたくないために、自己表現することを避ける場合が良くあります。

自身の内面を表すような、カバンの中身や、自分の部屋などを見せたがらない人も多いです。

たとえ、好きな物であっても相手に教えたがらないこともあるのです。

3-4. ネガティブで暗い印象がある

猜疑心が強い人ほど、マイナスの感情に飲まれやすいです。

相手の疑いや、敵意や、不安や恐怖など、ネガティブな感情が空気となって現れやすいのです。

警戒心をむき出しに、誰も近づいてほしくないというオーラを発するタイプの人も多いでしょう。

とげとげしさや暗い雰囲気から、周囲から孤立してしまうことが良くあります。

3-5. 自分の思い通りにならない相手は敵だと思う

猜疑心が強い人ほど、自己中心的な思考に陥っていることが多いです。

自分の思い通りにならないと苛立ちやすく、相手を自分の駒のように扱ってしまいがちです。

言うことを聞かない相手を敵視し、切り捨てるような傲慢な態度から、信頼や信用を失ってしまうのです。

しかし、自分の非に気づかないために、そうした行動がエスカレートしやすいという欠点も持っているのです。

自分自身が原因なのに、相手が離れて行った時に、裏切られたと感じてしまうこともあるでしょう。

3-6. たとえ友人や家族であっても一緒にいて不安になる

猜疑心が強くなると、たとえ友人や、恋人や、家族であっても一緒にいて安心することができなくなります。

必要以上に裏切りや嘘を疑い、関係に歪みが生じてしまいます。

場合によって、精神的な疾患を罹患している場合もあるので、早めに適切なケアをすることが大切です。

3-7. 過去の人間関係におけるトラウマがフラッシュバックする

猜疑心が強い人は、過去の人間関係におけるトラウマに苦しめられていることが多いです。

時に、フラッシュバック的に思いだし、悲しみや怒りや不安感が爆発してしまうことがあるでしょう。

PTSDなどの心的疾患である可能性も高いので、早めに適切なケアを受けることが大切です。

3-8. 怒りや悲しみを抑えきれないことがある

猜疑心が強くなりすぎると、マイナスの感情が上手くコントロールできず、表に出てしまいます。

抑えきれない、不安や悲しみ、疑いや怒りから、周囲の人たちを傷つけてしまうこともあるので気をつけましょう。

一方で、表面的には人当たりがよく親切でも、実は不安と恐れでいっぱいでボロボロになりかけているタイプの人もいます。

いずれにせよ、自分自身を追い詰めてしまう前に、問題を改善していくことが重要です。

3-9. 相手を妬みやすく卑屈になりやすい

猜疑心が強い人ほど、相手を妬む気持ちが強く、比較することに執着してしまいがちです。

「自分は無能だ」「何もできない」という気持ちに陥りやすく、卑屈な態度をとりがちです。

結果として、正しく反省や学習をすることができなくなり、自分自身の成長を妨げてしまうのです。

3-10. 裏切りや嘘に対して過剰に反応する

猜疑心が強い人は、直接的に自分に関係しなくても、裏切りや嘘に対して過剰に反応してしまいます。

たとえば、ドラマで誰かの裏切りを見ると非常に強い怒りを爆発させることがあるでしょう。

また、政治家が不祥事を起こしたり、犯人が罪を犯すことに対しても、同様の反応をすることが多いです。

その強いアレルギー的な反応から、ネット上においても相手を炎上させたり、暴言を言ってしまうこともあるのです。

3-11. 思いこみが激しく敵意が強い

猜疑心が強い人は、思いこみが激しく、妄想的な所があります。

たとえば、自分が評価されないことに対して、評価する側の差別や不当な扱いを疑ってしまうのです。

自分自身の至らなさや、欠点を認めることができずに、相手を一方的に責めます。

場合によっては、相手方に非がないのに裁判で訴えるようなモンスターカスタマー的な人になることも多いです。

3-12. パーソナルスペースがとても広い

猜疑心が強い人は、他人からの接近や気配すら不快に感じる場合があります。

パーソナルを広くとり、近づいてくる相手に対して、過剰に反応します。

時には、他人の声すらもストレスに感じてしまうことがあるでしょう。

3-13. お金への執着が強い

猜疑心が強い人は、人間よりも物質に価値を置くことが多いです。

お金を信用し、お金に執着しすぎる一面があると言えるでしょう。

頼れるものはお金しかないと思いこみ、貯金にばかり神経を注ぐタイプの人もいます。

ケチな人が多く、誰かのためにお金を使おうとしなう人がよくいます。

4. 猜疑心が強くなる原因

4-1. 他者に裏切られたことがトラウマになるから

なぜ、猜疑心が強くなるのか、それは人間関係におけるトラウマが起因しています。

誰かに裏切られたり、傷つけられたりすると、そのネガティブな記憶が消えずに脳裏に張り付いてしまうことがあります。

もう傷つきたくない、裏切られたくないという防衛反応が過剰になり、猜疑心として現れてしまうのです。

記憶と感情が結びつきやすく、鮮明に思い出す人ほど、そうした過剰な反応が出やすくなるので注意が必要です。

場合によっては、PTSDといった精神疾患的症状まで深刻化することもあるので、医療機関に相談することも大切です。

4-2. 信じれば信じるほど裏切られた時の反動が強くなるから

猜疑心が強い人ほど、実は純粋である、あるいは純粋であった傾向が強いです。

他人を疑いもなく信用しすぎるために、裏切られた時のギャップを強く感じてしまうのです。

こういう人間もいると割り切ることができず、人は誰しも裏切る者であり、自分の敵だという極端な観念にとらわれてしまうのです。

本当は信じたい、でも裏切りは許せないし、恐ろしいという葛藤に悩まされている人も多くいるのです。

4-3. 相手に頼りきってしまうから

猜疑心が強い人は、相手に対して依存的になってしまっていることも多いです。

経済的、あるいは精神的に相手に頼りするぎると、裏切られた時に自分自身が危機的状況に陥ってしまいます。

自分一人では何もできないために、捨てられたくない、裏切られたくないという気持ちが強くなり、疑いや妬みが生じてしまうのです。

関係性におけるさまざまな依存から抜け出す必要があると言えるでしょう。

4-4. 自己中心的に物事を考えてしまうから

猜疑心が強い人は、思いやり心に欠け、自己中心的に物事を考えてしまいがちです。

自分の思い通りに相手が動いてくれないと気が済まず、ワガママが通らなければ、相手を敵視して非難します。

まるで暴君のようなふるまいによって、より周囲からの信頼を失い、孤立してしまうのです。

また、自分の非を認めずに、相手に責任をなすりつけるタイプの人もいるでしょう。

さまざまな問題行動によって味方がいなくなることで、より疑いや妬心に苛まれてしまうのです。

相手の立場になって冷静に考え、優しく接することが大切です。

5. 強い猜疑心を改善する方法

5-1. トラウマを克服する

強い猜疑心を改善するには、人間関係におけるトラウマを克服することが大切です。

根本的な、問題が解消しなければ、いつまでも疑念や疑心にとらわれたままになってしまうでしょう。

ただし、急に治そうとしても、心の問題というのは簡単に治るものではありません。

強引な方法によって、より傷が広がり、根深い問題になってしまうこともあるのです。

ですから、少しずつ過去と向き合いケアしていくことが大切です。

そして過去にとらわれないためには、今と未来を大切にしていくことが重要です。

小さなことでも良いので、夢や目標を持つことで、自分自身の生きる希望となるでしょう。

5-2. 相手を完全に信じ切らない

猜疑心が強い人ほど、極端な考え方や思想を持っていることが多いです。

たとえば、相手を信じすぎたり、頼りすぎる一面があります。

たとえ信用すべき相手であっても、その人はパーフェクトな存在ではありません。

猜疑心が強い人は、信じてしまうと盲目的になってしまい、相手が不完全であると気付くと、大きな裏切りを感じてしまうのです。

また、嘘やごまかしに敏感になり、相手を支配しようとしたり、管理しようとしたりしてしまいます。

時にDVやストーカー的な行動に発展してしまう場合もあるので気をつけましょう。

ですから、完璧な人はいない、人は誰しも嘘をついたりごまかしたりすることがあるということを理解することが大切です。

そして、極端な思考をやめ、ほどほどや中庸であることを大切にしていきましょう。

相手を受け入れる気持ちや、妥協する気持ちが、人間関係における平和をもたらすでしょう。

5-3. 精神的にも経済的にも自立する

猜疑心が強い人ほど、他者に対して依存的な一面を持っています。

自分自身が、自立できていないために、家族や恋人に頼りきりで、それが裏切りへの恐れや不安を招いてしまうのです。

ですから、精神的かつ経済的に自立することも、猜疑心からの解放に重要なことなのです。

たとえば、何でも良いので仕事を始め、自分で収入を得るようになることによって、経済的な不安が少しずつ解消していきます。

また、一人の人との交友関係に執着するのではなく、広く人に関わることによって、精神的な不安や依存が解消されやすくなります。

依存心が強い人は、一つの物事や関係に集中しやすく、視野が狭くなりがちなので、広く見渡すことが必要なのです。

今の狭い世界にとどまるのではなく、新しく広い世界に希望をもって、一歩前に進んでいきましょう。

5-5. トラブルや問題は起こり得るものであると理解する

上記のように猜疑心が強い人ほど、完璧や完全を求めてしまいがちです。

それは自分の人生そのものにも及んでしまい、不完全であることへの恐れへと繋がってしまうのです。

人間関係におけるトラブルや問題が起きると、非常に不安定になりやすく、攻撃的で拒絶的な態度をとりがちです。

ですから、絶対に問題が起きないことなあり得ないということを理解することが大切です。

未来永劫傷付かない人間というのは存在しません。

誰しも、何らかの傷を抱えていて、それでも前を向いて生きているのです。

パーフェクトを求めすぎると、心も体も疲れてしまい、自分自身を追い詰めることに繋がってしまうでしょう。

自分や相手の欠点や短所を受け入れ、長所を慈しみ、伸ばしていくことで、より満たされる人生を生きることができるはずです。

まとめ

猜疑心が強いと、人間関係においてさまざまな問題が生じてしまいます。

信じることは大切ですが、信じ込み過ぎることで疑いや嫉妬というのは生まれやすくなるのです。

極端な思想や、完璧主義をやめ、許容や妥協を身につけることによって、より生きやすくなるでしょう。

そして、自分らしさを大切にし、思いやりを忘れずに相手に接することが大切です。