「早起きは三文の徳」の言葉の意味と、由来などを紹介します。
さらに早起きするメリットと長寝をするデメリットも紹介します。
- 早起きは三文の徳とは?
- 早起きは三文の徳のについて解説
- 早起きは三文の徳の続き
- 早起きする事で得られるメリット
- 長寝のデメリット
- まとめ
1. 早起きは三文の徳とは?
みなさんの中に朝早く起きて、「朝活」をしている人がいるかもしれません。
午前4時、または午前5時に起床して、会社勤めの人は、出勤前に自分の好きな事をしたり、資格取得の勉強をしているかもしれません。
子育て中の主婦の方は、まだ子供が起きてこない時間を使って、趣味や副業などをしているかもしれません。
このように早朝に起きて一日のスタートを早めに切ると、気分がいいですし何かとメリットもあります。
そんな「朝起きるといい事がありますよ」という意味のことわざが「早起きは三文の徳」です。
早起きは三文の徳は、小さな頃から何度も耳にした言葉だと思います。
大人になって朝活を始めてから、このことわざが「実感として分かる」という人も多いのではないでしょうか。
2. 早起きは三文の徳のについて解説
有名な「早起きは三文の徳」ということわざは、どのようにして生まれたのか、そもそも「三文」っていくらなのか?など、疑問に答えていきます。
小さな頃から知っていた、早起きは三文の徳の真実を知る事ができかもしれません。
2-1. 三文とはいくら?
「早起きは三文の徳」の三文とは、いったいいくらくらいでしょうか。
このことわざが日本で定着したのが、江戸時代といわれていますので、江戸時代の三文の価値を知る必要があります。
江戸時代には、ファストフードとして「そば」がありました。
立ち食いそばとして、現代でもその文化は継続しています。
有名な落語のひとつに「時そば」というネタがあります。
落語になるくらい、そばは江戸庶民の味として親しまれていたのですね。
江戸時代のそばの値段は一杯16文前後といわれています。
そばの価格が現在なら500円くらいとすると、三文は約「100円」という計算になります。
つまり早起きは三文の徳の「三文」は100円という事になります。
100円は「少ない」と感じる人がいるかもしれませんが、月に直せば3,000円、年間にすると3万6千円になります。
10年間早起きを続ければ、36万円くらい得をするという事になります。
2-2. 由来
「早起きは三文の徳」の由来をチェックしてみましょう。
実はこのことわざが生まれたのは日本ではなく中国でした。
「宋樓鑰詩」という本に「早起三朝當一工」という一文があり、それが日本に伝わってきたという事です。
早起きは三文の徳と同じような意味なのですが、肝心の「三文」という文言はこの時点ではついていません。
日本に渡ってから、「三文」という言葉がくっついたとされています。
ある説では、堤防作りをしていた藩の役人が「早起きして堤防を歩いたら、褒美として三文与える」というお触れが出したといいます。
みんなが歩けば、堤防が固まり、工事をする手間が省けるからです。
これが三文がついた始まりだといわれています。
また、奈良で鹿が大切にされているのは、みなさんも知ってのとおりです。
犬将軍として知られる徳川綱吉が「生類憐みの令」を出した時、「家の前で鹿が死んだら三文徴収する」というお触れを出したとのこと。
そこで奈良の人たちは、早起きをして、家の前にある鹿の死体を片づけて、三文徴収されるのを防いだとされています。
どちらの説も興味深いですね。
2-2. 読み方
早起きは三文の徳の読み方は、「はやおきはさんもんのとく」です。
すでに知っている方も多いと思います。
ちなみに「とく」は徳ではなく「得」かなと思っている人も多いと思います。
しかし辞書には「徳」と記載されています。
得の方が現世利益的な感じがして、早起きしたら100円儲かるという雰囲気が出ているような気がします。
一方で徳の方が、あの世に行っても利益がもたらされるような魅力があります。
2-3. 英語
さて早起きは三文の徳ということわざは、日本にしかない言葉なのでしょうか。
実は英語にも同じような意味合いの言葉があります。
まず「The early bird gets the worm」という言葉があります。
「worm」とは虫の事です。
ルアーで釣りをする人は「ワーム」を使ってブラックバスなどを釣った経験もあるでしょう。
つまり「早起きの鳥は、虫が食べられる」という意味で、「早起きするといい事がある」という「早起きは三文の徳」と同じような意味だと分かります。
さらに「The cow that’s first up, gets the first of the dew」という言葉もあります。
これは「最初に起床した牛は、最初に朝露を吸える」という意味です。
寝坊してしまった牛は、美味しい朝露を楽しむ事ができないのです。
どちらの英語の言葉も「早起きした方がいい」と思える言葉です。
3. 早起きは三文の徳の続き
さて、「早起きは三文の徳」ということわざですが、実はその後に言葉が続くという事を知っているでしょうか。
正解は「早起きは三文の得、長寝は三百の損」または「早起きは三文の徳、夜なべは十両の損」と続いていきます。
朝早く起きればいい事がある、もしいつまで経っても起きなければ、十両くらい損してしまう…そんな意味です。
ちなみに1両は4,000文ですので、10両は4万文となります。
早起きで得をする100円の1万倍以上損をする事になります。
このことわざの続きを見ると、どちらかといえば「ダラダラと寝ているやつは最悪だ」という意味が含まれているようです。
この言葉を知ると「早起きをするといい事があるけれど、いつまでも寝ている方がやばい」という事が分かります。
4. 早起きする事で得られるメリット
「早起きは三文の徳」ということわざでは、100円得するというメリットがありました。
それでは早起きすると、お金以外にどのようなメリットがあるのでしょうか。
早起きをして「朝活」をする人が増えるなど、早起きに注目している人は多いと思います。
有名な会社のCEOたちも、早起きをする人が多いといわれています。
そこで「早起きする事で得られるメリット」について紹介していきます。
4-1. 元気になる
早起きをするメリットのひとつに「元気になる」という事があります。
「健康になる」と言い換えてもいいでしょう。
早起きをすると、朝の太陽が昇る瞬間に立ち会えます。
人間の体の中には「体内時計」があり、朝の太陽の光を受けると、体内時計がリセットされるといわれています。
体内時計がリセットされると、「朝早く、目が覚めて、日中を活動的に過ごす事ができる」さらに「暗くなると眠くなり、夜は深い睡眠がとれる」といわれています。
早起きをすると「人間らしい生活」が自然とできるようになります。
実際に、早起きを始めてから、熟睡できるようになり、睡眠の質が上がる人が増えています。
深い睡眠を取ると、自律神経も整いやすくなりますし、疲れも取れやすくなります。
ぐっすり眠れた朝は、気分が良く、ストレスも消えています。
このように早起き生活を始めると、健康的で元気な毎日を送れるようになります。
4-2. キレイになる
早起きをすると、当然、夜は眠くなります。
夜の10時、11時前後に就寝する事ができると、お肌の調子が良くなったり、髪質が向上したりします。
なぜなら「成長ホルモンの分泌」が盛んになるからです。
成長ホルモンが分泌されると、お肌や髪質の向上を促され、肌のターンオーバーが進むなど、全体的にキレイになっていきます。
朝起きて、鏡に向かった時に、「何だかキレイになっている」と感じたら、早起きの効果が表れたと思っていいでしょう。
健康的で規則正しい生活を送る事は、そのまま美容の改善につながります。
また早起きすれば夜眠くなりますので、お肌に悪いお酒の飲みすぎや夜更かしなどの悪習慣を絶つ事もできます。
キレイになりたい人、いつまでも若々しくいたい人は、早起き生活を始めてみましょう。
4-3. 自分の時間を楽しめる
早起きをすると、「自分の時間」を楽しめるようになります。
仕事を終えた後の、眠るまでの時間でも自分の時間を確保できそうな気がしますが、実は夜は厳しいです。
まず仕事をしていると、残業などの時間外労働を強いられる事があります。
帰ってきたら睡眠時間を確保するだけで精一杯という事になりかねません。
さらに急な飲み会に誘われる事があります。
人間関係を大切にしている人は、なかなか断るのが難しいでしょう。
管理職になれば、部下から様々な電話が掛かってきます。
家にいるからといって夜はフリーではないのです。
恋愛中の人は「今すぐ会いたい」と恋人に言われるかもしれません。
このように夜は予定が立てにくいという事が分かります。
一方で早朝から出勤までの時間は、自由です。
飲み会の誘いも、恋人からの電話もないです。
自分がしたい事を事前に決めておき、それを確実に実践する事ができます。
英会話や資格取得などのキャリアアップにつながる勉強や、映画を観るなどのプライベートを充実させる趣味を楽しむ時間に充てる事ができます。
早朝の「誰からも邪魔されない時間」が、今、注目を集めているのです。
4-4. 仕事の準備ができる
朝早く起きると、「誰にも邪魔されない時間」を確保する事ができます。
その有意義な時間を、自分のために使う事ができます。
例えば「仕事の準備」に充てる事ができます。
勤務時間内に仕事を終えるのに苦労している人は、早朝の時間を仕事の準備に充ててみましょう。
「タスク管理」をすると、その日の仕事がスムーズに運びます。
その日にすべきタスクを箇条書きにしましょう。
さらに「重要度」によってランク分けします。
また「自分しかできない事」もハッキリしておきましょう。
タスク管理ができた状態で会社にいけば、自分以外の暇な人に仕事を割り振る事もできます。
勤務時間内に余裕を持って仕事を終えれば、同僚や上司から「仕事ができる」と思われます。
他の人の手伝いをして、さらに信頼を高める事ができるかもしれません。
キャリアアップにつながる可能性も高いです。
残業をする必要がなくなり、健康的な生活を送れるようになるかもしれません。
このように、朝早くに起きて仕事の準備をするメリットはとても大きいです。
4-5. 勉強に最適
仕事をしている人は、なかなか仕事以外の事ができずに、毎日を過ごしているでしょう。
現在の仕事はお金を稼ぐためで、他に大きな夢を持っている人もいるでしょう。
資格を取得してキャリアップを目指したい人もいると思います。
フリーターをしている人も、「お金を稼ぐ時間」がバイトだとしたら、「夢を叶えるための時間」も必要になります。
バイトだけで一日が終わってしまったら、次のステップに進めなくなります。
主婦をしていて、子育てがひと段落したら社会復帰したいと考えている人も、同様です。
朝早くに起きて、誰にも邪魔されない時間を使って、キャリアアップのための勉強の時間や、夢を叶えるために必要なスキルを身につける勉強をしましょう。
朝は、頭がスッキリしているので、効率的に勉強ができるといわれています。
大学受験などで、勉強のために朝型生活に変えた人もいるでしょう。
「早朝の時間」「それ以外の時間」と2つの時間に分ける事で、将来のための勉強に集中する事ができるはずです。
「このままでは、望む人生を歩めない」「先行きが暗い」と思っている人は、朝早く起きて勉強を始めるだけで、一気に視界が開けるはずです。
4-6. 電車や道が空いている
朝早く起きて活動を始めると、「まだ誰も動いていない時間に動き出せる」というメリットがあります。
このメリットを生かして、「早朝出勤」をする事もできます。
いつもは満員電車に揺られている人も、早朝なら座って移動をする事ができます。
自動車通勤で、道路が混雑していて困っている人も、ガラガラの道路を最短時間で移動できるかもしれません。
キャリアアップのための勉強や、仕事の準備は、早朝出勤をして、自分のデスクで行う事もできます。
満員電車に揺られる体力を勉強や仕事の準備に回す事もできそうです。
会社近くのファストフード店や喫茶店で、自分の時間を過ごす事もできます。
どうせ移動をしなくてはならないなら、体力が楽な時間に移動して、移動した先で自分の時間を満喫するのも選択肢のひとつです。
5. 長寝のデメリット
「早起きは三文の徳」の部分について見てきました。
さらにことわざは続き「長寝は三百の損」となります。
続いてはこの「長寝は三百の損」の部分に注目してみましょう。
寝すぎてしまうと、どのような損があるのでしょうか。
「長寝のデメリット」を紹介します。
5-1. 体調が悪くなる
出勤時間のギリギリまで眠っていると、朝陽を見られないため「体内時計」がリセットされません。
夜型の生活をしている人は、朝型生活に切り替えができないため、人間にとって自然な生活を送るチャンスを逃す事になります。
夜型生活を送っていると、夜になって調子が出てきますが、夜にできる事といえば、お酒を飲んで騒ぐ事くらいです。
すでに管理職になり、人間関係を円滑にするのが仕事なら、それでもいいかもしれません。
しかしこれからキャリアアップを目指す人は、そのままでは厳しい結末を迎えてしまうかもしれません。
飲み過ぎは体に良くありませんし、酒の席での失敗により、社会人として致命的なトラブルを起こしてしまうかもしれません。
また寝不足は疲労回復の敵になります。
疲れが取れない状態で、翌日の仕事をすると、さらに疲れがたまっていきます。
また眠り過ぎると「脳の機能に悪影響がある」という研究結果もあります。
家にいられる主婦の方などは、眠り過ぎて脳に悪影響が出ないように注意が必要です。
5-2. 心の病気になりやすい
眠り過ぎると「自律神経」が狂うといわれています。
人間は本来、朝早く起きて、暗くなったら眠るのが自然の営みで、身体や心に優しいといわれています。
自律神経がおかしくなってしまうと、夜になっても眠れなくなったり、熟睡度が下がったりします。
日中は眠いまま過ぎてしまし、本来の力を発揮できなくなる恐れがあります。
8時間程度の睡眠の人に比べて、9時間以上眠る人は「うつ病」になる確率が高いとされています。
「最近、眠り過ぎている」という人は、うつ病などの「心の病」にならないよう気を付けましょう。
5-3. 仕事に出遅れる
寝坊してしまうと、仕事面で悪影響が出やすいです。
すでにみんなが準備万端で始業時間を迎えている時に、半分眠った状態だからです。
「眠いから仕方ない」という言い訳は、ビジネスシーンでは通りません。
夜型の生活をしていて、仕事ができない人は、問答無用で職場からスポイルされてしまうでしょう。
このような状況を解決するためには、「早起き」がいちばんです。
まず早く起きれば、夜は必ず眠くなります。
3カ月もすれば、誰でも早寝早起きの習慣を作る事ができます。
早起きして、仕事の準備をして会社に行けば、逆に職場のみんなをリードできます。
優位な状態での仕事のスタートが、その日の成果を大幅に向上させてくれるでしょう。
まとめ
「早起きは三文の徳」ということわざは、実はとても深みがある言葉だと分かりました。
100円儲かる程度の話ではなく、人生を豊かに、経済的成功を約束してくれるような言葉です。
夢を持っている人、叶えたい目標がある人は、今日から壁に「早起きは三文の徳」と書いた紙を貼って生活を送りましょう。
5. 長寝のデメリット
「早起きは三文の徳」の部分について見てきました。
さらにことわざは続き「長寝は三百の損」となります。
続いてはこの「長寝は三百の損」の部分に注目してみましょう。
寝すぎてしまうと、どのような損があるのでしょうか。
「長寝のデメリット」を紹介します。
5-1. 体調が悪くなる
出勤時間のギリギリまで眠っていると、朝陽を見られないため「体内時計」がリセットされません。
夜型の生活をしている人は、朝型生活に切り替えができないため、人間にとって自然な生活を送るチャンスを逃す事になります。
夜型生活を送っていると、夜になって調子が出てきますが、夜にできる事といえば、お酒を飲んで騒ぐ事くらいです。
すでに管理職になり、人間関係を円滑にするのが仕事なら、それでもいいかもしれません。
しかしこれからキャリアアップを目指す人は、そのままでは厳しい結末を迎えてしまうかもしれません。
飲み過ぎは体に良くありませんし、酒の席での失敗により、社会人として致命的なトラブルを起こしてしまうかもしれません。
また寝不足は疲労回復の敵になります。
疲れが取れない状態で、翌日の仕事をすると、さらに疲れがたまっていきます。
また眠り過ぎると「脳の機能に悪影響がある」という研究結果もあります。
家にいられる主婦の方などは、眠り過ぎて脳に悪影響が出ないように注意が必要です。
5-2. 心の病気になりやすい
眠り過ぎると「自律神経」が狂うといわれています。
人間は本来、朝早く起きて、暗くなったら眠るのが自然の営みで、身体や心に優しいといわれています。
自律神経がおかしくなってしまうと、夜になっても眠れなくなったり、熟睡度が下がったりします。
日中は眠いまま過ぎてしまし、本来の力を発揮できなくなる恐れがあります。
8時間程度の睡眠の人に比べて、9時間以上眠る人は「うつ病」になる確率が高いとされています。
「最近、眠り過ぎている」という人は、うつ病などの「心の病」にならないよう気を付けましょう。
5-3. 仕事に出遅れる
寝坊してしまうと、仕事面で悪影響が出やすいです。
すでにみんなが準備万端で始業時間を迎えている時に、半分眠った状態だからです。
「眠いから仕方ない」という言い訳は、ビジネスシーンでは通りません。
夜型の生活をしていて、仕事ができない人は、問答無用で職場からスポイルされてしまうでしょう。
このような状況を解決するためには、「早起き」がいちばんです。
まず早く起きれば、夜は必ず眠くなります。
3カ月もすれば、誰でも早寝早起きの習慣を作る事ができます。
早起きして、仕事の準備をして会社に行けば、逆に職場のみんなをリードできます。
優位な状態での仕事のスタートが、その日の成果を大幅に向上させてくれるでしょう。
まとめ
「早起きは三文の徳」ということわざは、実はとても深みがある言葉だと分かりました。
100円儲かる程度の話ではなく、人生を豊かに、経済的成功を約束してくれるような言葉です。
夢を持っている人、叶えたい目標がある人は、今日から壁に「早起きは三文の徳」と書いた紙を貼って生活を送りましょう。
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