ハシバミ(学名Corylus heterophylla var. thunbergii)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「ハシバミの花言葉とその意味」について紹介していきます。
ハシバミの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を紹介して、ハシバミの興味深い「マメ知識」も解説しています。
- ハシバミとはどんな花なのか?
- ハシバミの花言葉
- ハシバミについての解説
- ハシバミのマメ知識
- ハシバミの種類(原種・園芸品種の特徴)、ハシバミに似た花と花言葉
- まとめ
1. ハシバミとはどんな花なのか?
ハシバミ(学名Corylus heterophylla var. thunbergii)は、カバノキ科ハシバミ属に分類される「日本・朝鮮半島・北半球の温帯」が原産地の落葉低木・被子植物です。
ハシバミは雌雄同株ですが、春の3〜4月にかけて異なる形態の雄花と雌花を咲かせます。
雄花は約5〜10センチほどの淡い黄色の花であり、「尾状花序」と呼ばれる細長い形(尻尾のような形)をしています。
雌花は赤色の柱頭だけを残したような形の花になります。
ハシバミの樹高は約2〜3メートルで、樹皮は薄茶色でザラザラしています。
葉は掌状の形で硬くザラザラとした触感をしています。
ハシバミの果実はナッツとして食用にできますが、ヘーゼルナッツとは異なる種類のナッツです。
2. ハシバミの花言葉
ハシバミ(学名Corylus heterophylla)には、以下のような花言葉があります。
ハシバミの一般的な花言葉である「仲直り・和解」「調和」「直感・真実」「一致」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も含めながら分かりやすく説明していきます。
2-1. 「仲直り・和解」
ハシバミの花言葉は「仲直り・和解」です。
古代ギリシャ神話で、仲の良い友人と喧嘩していた人物が和解した時に、「ハシバミの木材で作られた杖」を贈られたというエピソードに由来しています。
親しい友人知人とちょっと仲違いしてしまった時に、仲直りしたい気持ち(=和解の意図)を込めてハシバミの花を贈ると良いでしょう。
2-2. 「調和」
ハシバミの花言葉は「調和」です。
人生や人間関係を謳歌するために必要になるのが「調和」であり、「自分と異なる意見・価値観を持つ相手」とも上手く調和することによって、様々な対人トラブルを解決に導くことができます。
自己中心的な気持ちが強まっている時には、ハシバミの花や樹木を眺めてみましょう。
2-3. 「直感・真実」
ハシバミの花言葉は「直感・真実」です。
ハシバミの花は、世界や人間の真実を見透かす直感力を高めてくれるようです。
真実を知ることによって、人は傷ついたり落ち込んだりすることもありますが、ハシバミの花を観賞しながら「真実を直感する経験」をすることによって、あなたは「本物の幸福・喜び」にまた一歩近づくことができるのです。
2-4. 「一致」
ハシバミの花言葉は「一致」です。
複数の人間が集まれば意見も価値観も感性も違っていることが当たり前ですが、大人になるということは「異なる他者とも考えを一致させられる精神の成熟」に到達することでもあります。
何でもかんでも人に反対していては、まとまる話もまとまらなくなってしまいます。
意見や考えの一致を成し遂げたい場面があるのであれば、ハシバミの花・樹木を観賞してまずは逸る気持ち(はやるきもち)を落ち着けましょう。
3. ハシバミについての解説
ハシバミの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. ハシバミの英語での呼び名と語源・意味について
ハシバミは英語で、「Asian Hazel(アジアン・ヘーゼル)」と呼ばれています。
「Asian Hazel」を直訳すれば「アジアのヘーゼル」となりますが、ヘーゼルというのは「北半球特に東アジア一帯に自生するハシバミ(榛)」のことを意味しています。
ハシバミの学名「Corylus heterophylla」の「Corylus」は、そのまま「ハシバミ属」という意味です。
「heterophylla」は色々な植物・花の名前に付けられている名前なのですが、「異なる葉・ヒダ(襞)」という意味があります。
一例として、「Euphorbia heterophylla(ショウジョウソウ・猩猩草)」などがあります。
3-2. ハシバミの原産地と開花期
ハシバミの原産地は「日本・朝鮮半島・ロシアなど北半球の温帯」で、ハシバミは草丈が約2〜3メートルにまで生長する落葉低木・被子植物です。
雌雄同株のハシバミの開花期は「3〜4月」の春で、「淡い黄色・ベージュ色・茶色(赤い柱頭)」の花を咲かせてくれます。
雄花は、尾状花序の細長い形をした淡い黄色(ベージュ色)の花を咲かせます。
雌花は、赤色の柱頭が目立つ茶色の花を咲かせます。
ハシバミは、夏の暑さにも冬の寒さにも強い丈夫な植物として知られています。
3-3. ハシバミの名前の由来
ハシバミの属名の名前である「Corylus(コリラス)」は、そのまま「ハシバミ(榛、hazel)」を意味しています。
ハシバミは漢字で「榛」と書きます。
「榛」という名前は、葉っぱに皺(しわ)が多いことから「葉皺(はしわ)」と呼ばれていた植物があり、その葉皺(はしわ)が訛って「榛(はしばみ)」と呼ばれるようになったと伝えられています。
ハシバミ(榛)の別の呼び方としては、「大榛(オオハシバミ)・オヒョウハシバミ」があります。
3-4. ハシバミの誕生日花
ハシバミ(榛)が誕生日花とされている日は、「11月30日、12月16日」です。
「11月30日、12月16日」が誕生日の人に、ハシバミの「仲直り」「調和」「直感」「和解・一致」という大事な人との調和・仲直りを示唆している花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
ギリシャ神話で、喧嘩していた人物が和解した時に贈られた杖が、ハシバミ(榛)の木材で作られていたことから「仲直り」という花言葉が生まれましたが、大切な友人知人と少しギクシャクした関係になった時などに、ハシバミの花を贈ると良いでしょう。
4. ハシバミのマメ知識
ハシバミのマメ知識を紹介していきます。
4-1. ハシバミの果実は食用にできる・ヘーゼルナッツはセイヨウハシバミの果実である
ハシバミ(榛)は「9〜10月」の秋の季節に、ナッツのような大ぶりの果実を実らせますが、この果実は食べることができます。
ハシバミの果実(ナッツ)には「カルシウム・ビタミンE・ビタミンD群・タンパク質・炭水化物・脂質・食物繊維」が含まれていて、栄養価が高くなっています。
ハシバミの果実と似たナッツに「ヘーゼルナッツ」がありますが、ヘーゼルナッツはハシバミではなく西洋種のセイヨウハシバミ(西洋榛)の果実になります。
世界三大ナッツの一つであるヘーゼルナッツはお菓子の材料として、「クッキー、チョコレート、アイスクリーム」などに多く使用されています。
4-2. 日本の伝統色の「ハシバミ色(榛色)」・瞳の色をハシバミ色と形容することがある
日本の伝統色の「ハシバミ色(榛色)」は、ハシバミの果実の表皮の色に由来するもので、「くすんだ赤みを帯びた黄色」や「黄色がかった薄茶色」のことを意味しています。
欧米では瞳の色を「ハシバミ色」と形容することがありますが、これはシェークスピアが歌劇『ロミオとジュリエット』の中で「hazel eyes」という英語表現を用いたことが原点になっています。
ハシバミ色は英語で「hazel brown」とも表記されます。
4-3. ハシバミとナッツには沢山の種類がある
ハシバミ(榛)は中国では約3000年以上の栽培史を持つ古い花で、日本でも野生のハシバミが古代から利用されてきました。
日本・朝鮮半島・中国東北部にはハシバミの原種に近いオオハシバミ(C.heterophylla Fisch.)、ツノハシバミ(C.sieboldiana Bl.)、オオツノハシバミ(C.mandshurica Maxim et Rupr.)などが自生して分布しています。
欧米のハシバミはまとめて「セイヨウハシバミ」と呼ばれますが、ヨーロッパには「C.avellana L.、C.maxima Mill.」のハシバミが多く、アメリカには「C.americana Marsh.、M.cornuta Marsh.」が多くなっています。
ハシバミは世界に約20余りの種類があるとされていますが、ナッツの種類には「ヘイゼルナッツ(hazel nut)、コブナッツ(cobnut)、ランバートナッツ(lambert nut)、スパニッシュナッツ(Spanish nut)などがあります。
5. ハシバミの種類(原種・園芸品種の特徴)、ハシバミに似た花と花言葉
ハシバミの色々な種類・園芸品種とその特徴について紹介していきます。
ハシバミの花の花言葉は、「仲直り・和解」「調和」「直感・真実」「一致」になります。
ハシバミに似たカバノキ科の花・植物の花言葉についても紹介しています。
5-1. オオハシバミ(C. heterophylla Fisch. )
オオハシバミ(C.heterophylla Fisch.)はハシバミの原種とされている種類であり、日本では「北海道・本州・九州」に広く自生して分布しています。
ハシバミという名前は、「榛柴実(はりしばみ)」が訛ったという説、葉に皺(シワ)が多いことから「葉皺(はしわ)」が転訛したという説があります。
ハシバミの別名が「オオハシバミ・オヒョウハシバミ」なのですが、オオハシバミという名前はツノハシバミと比較して果実が大きいという意味を持っています。
オヒョウハシバミは、葉っぱがオヒョウに似ていることに由来しているのです。
5-2. セイヨウハシバミ(西洋榛、Corylus avellana)
ヨーロッパやアメリカに自生するハシバミ(ヨーロッパ原産)を総称して、「セイヨウハシバミ(西洋榛、Corylus avellana)」と呼んでいます。
セイヨウハシバミは樹高が約5〜7メートルにまで生長するので、日本・中国などのアジア地域のハシバミ(約2〜3メートル)よりもやや大きめの落葉低木になっています。
セイヨウハシバミもハシバミと同様、3〜4月に雄花と雌花の異なる形の花を咲かせます。
セイヨウハシバミの果実は、お菓子(ケーキ)やチョコに使用する「ヘーゼルナッツ」として知られています。
5-3. シラカバ(白樺)、シラカンバ
シラカバ、シラカンバ(学名Betula platyphylla var. japonica)は、カバノキ科カバノキ属の樹木であり、日本では北海道を中心に本州の中部地方辺りにまで分布しています。
日本以外にも、比較的寒冷な気候であるサハリン、千島列島、朝鮮半島、中国東北部、カムチャッカ半島などに自生しています。
シラカバ(白樺)は樹高が約20〜30メートル以上にまで生長する大きな木で、雄花と雌花の異なる形状の花を咲かせ、花粉症の原因になることもあります。
シラカバ(白樺)の花言葉は、「光と豊富」「柔和」「あなたをお待ちします」です。
まとめ
ハシバミ(学名Corylus heterophylla var.thunbergii)は、カバノキ科ハシバミ属に分類される「日本・朝鮮半島・ロシアなど北半球の温帯」が原産地の落葉低木・被子植物です。
ハシバミは春の3〜4月にかけて、約5〜10センチほどの淡い黄色の雄花(尾状花序)を咲かせます。
雌花は赤色の柱頭だけを残したような形状の花になります。
ハシバミの果実は栄養価の高いナッツになりますが、ヘーゼルナッツは同属異種になる「セイヨウハシバミ(西洋榛)」の果実です。
ハシバミの一般的な花言葉は、「仲直り・和解」「調和」「直感・真実」「一致」になります。
ハシバミの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
3. ハシバミについての解説
ハシバミの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. ハシバミの英語での呼び名と語源・意味について
ハシバミは英語で、「Asian Hazel(アジアン・ヘーゼル)」と呼ばれています。
「Asian Hazel」を直訳すれば「アジアのヘーゼル」となりますが、ヘーゼルというのは「北半球特に東アジア一帯に自生するハシバミ(榛)」のことを意味しています。
ハシバミの学名「Corylus heterophylla」の「Corylus」は、そのまま「ハシバミ属」という意味です。
「heterophylla」は色々な植物・花の名前に付けられている名前なのですが、「異なる葉・ヒダ(襞)」という意味があります。
一例として、「Euphorbia heterophylla(ショウジョウソウ・猩猩草)」などがあります。
3-2. ハシバミの原産地と開花期
ハシバミの原産地は「日本・朝鮮半島・ロシアなど北半球の温帯」で、ハシバミは草丈が約2〜3メートルにまで生長する落葉低木・被子植物です。
雌雄同株のハシバミの開花期は「3〜4月」の春で、「淡い黄色・ベージュ色・茶色(赤い柱頭)」の花を咲かせてくれます。
雄花は、尾状花序の細長い形をした淡い黄色(ベージュ色)の花を咲かせます。
雌花は、赤色の柱頭が目立つ茶色の花を咲かせます。
ハシバミは、夏の暑さにも冬の寒さにも強い丈夫な植物として知られています。
3-3. ハシバミの名前の由来
ハシバミの属名の名前である「Corylus(コリラス)」は、そのまま「ハシバミ(榛、hazel)」を意味しています。
ハシバミは漢字で「榛」と書きます。
「榛」という名前は、葉っぱに皺(しわ)が多いことから「葉皺(はしわ)」と呼ばれていた植物があり、その葉皺(はしわ)が訛って「榛(はしばみ)」と呼ばれるようになったと伝えられています。
ハシバミ(榛)の別の呼び方としては、「大榛(オオハシバミ)・オヒョウハシバミ」があります。
3-4. ハシバミの誕生日花
ハシバミ(榛)が誕生日花とされている日は、「11月30日、12月16日」です。
「11月30日、12月16日」が誕生日の人に、ハシバミの「仲直り」「調和」「直感」「和解・一致」という大事な人との調和・仲直りを示唆している花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
ギリシャ神話で、喧嘩していた人物が和解した時に贈られた杖が、ハシバミ(榛)の木材で作られていたことから「仲直り」という花言葉が生まれましたが、大切な友人知人と少しギクシャクした関係になった時などに、ハシバミの花を贈ると良いでしょう。
4. ハシバミのマメ知識
ハシバミのマメ知識を紹介していきます。
4-1. ハシバミの果実は食用にできる・ヘーゼルナッツはセイヨウハシバミの果実である
ハシバミ(榛)は「9〜10月」の秋の季節に、ナッツのような大ぶりの果実を実らせますが、この果実は食べることができます。
ハシバミの果実(ナッツ)には「カルシウム・ビタミンE・ビタミンD群・タンパク質・炭水化物・脂質・食物繊維」が含まれていて、栄養価が高くなっています。
ハシバミの果実と似たナッツに「ヘーゼルナッツ」がありますが、ヘーゼルナッツはハシバミではなく西洋種のセイヨウハシバミ(西洋榛)の果実になります。
世界三大ナッツの一つであるヘーゼルナッツはお菓子の材料として、「クッキー、チョコレート、アイスクリーム」などに多く使用されています。
4-2. 日本の伝統色の「ハシバミ色(榛色)」・瞳の色をハシバミ色と形容することがある
日本の伝統色の「ハシバミ色(榛色)」は、ハシバミの果実の表皮の色に由来するもので、「くすんだ赤みを帯びた黄色」や「黄色がかった薄茶色」のことを意味しています。
欧米では瞳の色を「ハシバミ色」と形容することがありますが、これはシェークスピアが歌劇『ロミオとジュリエット』の中で「hazel eyes」という英語表現を用いたことが原点になっています。
ハシバミ色は英語で「hazel brown」とも表記されます。
4-3. ハシバミとナッツには沢山の種類がある
ハシバミ(榛)は中国では約3000年以上の栽培史を持つ古い花で、日本でも野生のハシバミが古代から利用されてきました。
日本・朝鮮半島・中国東北部にはハシバミの原種に近いオオハシバミ(C.heterophylla Fisch.)、ツノハシバミ(C.sieboldiana Bl.)、オオツノハシバミ(C.mandshurica Maxim et Rupr.)などが自生して分布しています。
欧米のハシバミはまとめて「セイヨウハシバミ」と呼ばれますが、ヨーロッパには「C.avellana L.、C.maxima Mill.」のハシバミが多く、アメリカには「C.americana Marsh.、M.cornuta Marsh.」が多くなっています。
ハシバミは世界に約20余りの種類があるとされていますが、ナッツの種類には「ヘイゼルナッツ(hazel nut)、コブナッツ(cobnut)、ランバートナッツ(lambert nut)、スパニッシュナッツ(Spanish nut)などがあります。
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