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カウンセリングで効果が出ない人【効果が出る人の違い】 | SPITOPI

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カウンセリングで効果が出ない人【効果が出る人の違い】

カウンセリングとは相互的コミュニケーションによって、心理的な悩み・問題を解決していく対話・方法のことです。

カウンセリングの効果が出る人と効果が出ない人には、どのような特徴の違いがあるのでしょうか?

  • カウンセリングとは?
  • カウンセリングで効果が出る人の特徴
  • カウンセリングで効果が出ない人の特徴
  • カウンセリングで効果が出ない人の原因
  • カウンセリングの効果を高めるコツ・方法
  • まとめ

1. カウンセリングとは?

カウンセリングとは?

カウンセリング(counseling)とは、言語的あるいは非言語的な双方向のコミュニケーションによって心理的問題を解決していこうとするプロセスのことです。

カウンセリングは「臨床心理学・カウンセリング心理学・異常心理学・心理アセスメント(心理テスト)」などの専門的な知識や技術、資格を持っているカウンセラーによって実施されるもので、クライアントの内面心理に寄り添いながら一緒に心理的な問題の解決を模索していきます。

カウンセリングは「カウンセラーがクライアントの心の悩みを解決してあげる」という一方向的な実践ではなく、「カウンセラーとクライアントが共に心の悩みについて話し合いながら協力して解決方法を探す」という双方向的な実践なのです。

カウンセリングでは、クライアントの自己洞察や気づきが問題解決のヒントになることが多いのです。

2. カウンセリングで効果が出る人の特徴

カウンセリングで効果が出る人の特徴

カウンセリングで効果が出る人は、以下のような特徴を持っていることが多いとされています。

2-1. 人に自分の話を聞いてもらうコミュニケーションが好きである

人に自分の話を聞いてもらうコミュニケーションが好きである

カウンセリングで効果が出る人の特徴として、「人に自分の話を聞いてもらうコミュニケーションが好きである」ということがあります。

人に自分の話を丁寧に聞いてもらったり、人に自分の抱えている感情や不満を思いっきり吐き出すことで、気分が楽になったという経験はありませんか。

こういった「人に思いっきり自分の話したいことを話すこと」で、落ち込んでいた気分が良くなったり、重たい気持ちが軽くなったりする経験をしたことがある人は、「カウンセリング向きの人」と言えるでしょう。

人に自分の話を聞いてもらう型のコミュニケーションが好きな人は、カウンセリング効果を実感しやすい人なのです。

2-2. 自分の問題・内面心理と素直に向き合うことができ感情表現が豊かである

自分の問題・内面心理と素直に向き合うことができ感情表現が豊かである

「自分の問題・内面心理と素直に向き合うことができ感情表現が豊かである」ということが、カウンセリングで効果が出る人の典型的な特徴です。

カウンセリングで効果が出やすい人は、「自分の問題・内面心理・過去の記憶」に対して素直に対処しようとする姿勢や意識を持っている人なのです。

斜めに構えて頭でっかちな理屈を振りかざすような人は、どちらかというとカウンセリング効果が出にくくなってきます。

感情表現が少なくて理屈・ロジック(論理的思考)が優位の人よりも、感情表現が豊かで感情・感性が優位の人のほうが、カウンセリング効果を実感しやすくなっているのです。

人間関係を情緒的に楽しめるような感受性が、カウンセリング効果を強めてくれます。

2-3. カウンセラーの言葉にしっかりと耳を傾けて意図を理解しようとしている

カウンセラーの言葉にしっかりと耳を傾けて意図を理解しようとしている

カウンセリングで効果が出る人の特徴として、「カウンセラーの言葉にしっかりと耳を傾けて意図を理解しようとしている」ということが上げられます。

カウンセリング効果が出るか出ないかの分かれ目は、「カウンセラーの話している言葉をしっかりと丁寧に聴いているか?」や「カウンセラーが伝えようとしている意図を理解しているか?」ということにあります。

カウンセラーの言葉(話している内容)を共感的に傾聴して、その意図を理解することができれば、「自分自身の問題解決・悩み軽減に役立つヒント」を見つけ出しやすくなるのです。

クライアントの悩み解決に協力しようとしてくれているカウンセラーは、会話のところどころで「問題解決のヒント+悩み改善の気づき」を出してくれているはずなので、少し集中力を高めてカウンセラーの言葉をしっかりと聴いてみましょう。

3. カウンセリングで効果が出ない人の特徴

カウンセリングで効果が出ない人の特徴

カウンセリングで効果が出ない人は、以下のような特徴を持っていることが多いとされています。

3-1. カウンセラーとのコミュニケーションに集中することができていない

カウンセラーとのコミュニケーションに集中することができていない

カウンセリングで効果が出ない人の特徴として、「カウンセラーとのコミュニケーションに集中することができていない」ということがあります。

カウンセリングで効果が出ない人は、カウンセリング・心理面接の途中で注意散漫になってしまい、会話内容に対して「上の空」になっていることが多いのです。

せっかく心理的問題の解決に役立つ相互的・共感的なコミュニケーションの機会があっても、そのコミュニケーションの中身に対して集中できていなければカウンセリング効果は期待できないのです。

カウンセリングで効果が出ないという人は、カウンセリングの予約時間の前に十分な睡眠を取ったり話す内容を事前に整理したりして、「コミュニケーションに集中しやすいコンディション」を自分で整えておきましょう。

3-2. カウンセリングを受ける前から話し合いなんて無駄だと決めつけている

カウンセリングを受ける前から話し合いなんて無駄だと決めつけている

「カウンセリングを受ける前から話し合いなんて無駄だと決めつけている」ということも、カウンセリングで効果が出ない人の大きな特徴です。

カウンセリングで効果が出ないケースで最も多いのが、「カウンセリング行為自体に対するモチベーションや信頼感の低さ」であると言われています。

実際にカウンセリングを始める前から、「カウンセリングなんて無駄な言葉遊びである+カウンセリング効果やカウンセラーについて全く信用などしていない」という決めつけがあると、「カウンセリングに効果は無いという自己暗示」にかかった状態になりやすくなり、本当にカウンセリング効果が出なくなってしまうのです。

3-3. 言語的・知的な理解力が低かったり深刻な精神障害があったりする

言語的・知的な理解力が低かったり深刻な精神障害があったりする

カウンセリングで効果が出ない人の特徴として、「言語的・知的な理解力が低かったり深刻な精神障害があったりする」ということを指摘することができます。

カウンセリングという対人援助の心理学的な理論・技法はあらゆる人に有効なものではなく、「適用対象となる人の一定の範囲」があると言われています。

特に「言語的・知的な理解力が極端に低い人」は、まともな双方向のコミュニケーションが成り立たない恐れがあることから、カウンセリングを受けてもあまり有効な効果が得られないことが多いのです。

またカウンセリングは基本的に、「精神の病気ではないレベルの心理状態にあるクライアントの悩み」に対して行うものであって、「本格的な精神疾患や重症度の高い精神障害があるクライアント」に対してはその効果が及ばない場合があります。

重症度の高い精神疾患・精神障害がある人に対しては、精神医療(向精神薬の薬物治療)や心理療法によって対応していった方が効果的なのです。

3-4. 自分の気持ち・思考の内面を見つめる作業が極端に苦手である

自分の気持ち・思考の内面を見つめる作業が極端に苦手である

カウンセリングで効果が出ない人の特徴として、「自分の気持ち・思考の内面を見つめる作業が極端に苦手である」ということを上げることができます。

カウンセリング効果を実感するためには、自分で自分の内面を見つめて自己洞察(気づき)を深めていくことがどうしても必要になってきます。

そのため、自分の気持ち(感情)や思考の内面を見つめて問題点(コンプレックス)を掘り下げていく内的作業が苦手な人は、カウンセリングで効果が出ないことが多いのです。

カウンセリング効果を得るためには、意識的に自分の内面や感情を見つめ直していく内的作業と認知・行動の転換が求められるのです。

4. カウンセリングで効果が出ない人の原因

カウンセリングで効果が出ない人の原因

カウンセリングで効果が出ない人には、以下のような原因が見られることがあります。

4-1. 自分自身の心理的問題や人生の悩みから目を背けている

自分自身の心理的問題や人生の悩みから目を背けている

カウンセリングで効果が出ない人の原因として、「自分自身の心理的問題や人生の悩みから目を背けている」ということを上げることができます。

カウンセリングとは突き詰めれば、自分自身の心理的問題についてどのような考え方をしてどういった行動を選べば良いのかについて、自分で納得するための「共感的な対話のプロセス」なのです。

そのため、せっかくカウンセリングを受けたとしても、「自分自身の心理的問題・人生の悩み」と向き合う勇気を持てずに、ただひたすらに目を背けて逃げているだけであれば、カウンセリング効果を期待することはできないのです。

4-2. 自分の苦しみやつらさの原因をすべて他人のせいにしている

自分の苦しみやつらさの原因をすべて他人のせいにしている

「自分の苦しみやつらさの原因をすべて他人のせいにしている」ということが、カウンセリングで効果が出ない人の典型的な原因になっています。

カウンセリングの話し合いを通して心理的問題を解決できる時には、自分で自分の人生や人間関係の責任を負うだけの覚悟ができてきた時が多いのです。

「自分の人生・仕事・恋愛・結婚」などに対する最終的な結果責任は自分自身でしか取ることができないことから、「自分の苦しみ・人生のつらさの原因」をすべて他人のせいにしている人(自分で何とか努力して苦しみを軽減しようとはしない人)は、いくらカウンセリングを受けてもその効果を余り実感できないのです。

4-3. カウンセリングやカウンセラーを最初から馬鹿にした態度を取っている

カウンセリングやカウンセラーを最初から馬鹿にした態度を取っている

カウンセリングで効果が出ない人の分かりやすい原因として、「カウンセリングやカウンセラーを最初から馬鹿にした態度を取っている」ということを指摘できます。

カウンセリング効果のかなりの部分は、「ラポール」と呼ばれるカウンセラーとの相互的な信頼関係によって生まれてきますから、「カウンセラーに対する馬鹿にした態度(カウンセラーの能力や人間性を頭から否定している態度)」があると、カウンセリング効果はほとんど実感できないということになってきます。

カウンセリングやカウンセラーに対して最初から馬鹿にした態度を取って、前向きにカウンセリングを受けようとしない人は、カウンセリング効果が出てきにくいのです。

4-4. カウンセリングが終わった後に自己洞察・気づきが全くない

カウンセリングが終わった後に自己洞察・気づきが全くない

「カウンセリングが終わった後に自己洞察・気づきが全くない」ということが、カウンセリングで効果が出ない人の原因の一つです。

カウンセリングを受けることで心理的な悩みが改善する効果を得られるときには、必ず自分自身の内面や人生の記憶に対する「自己洞察・気づき」があるとされています。

カウンセリングが終わった後に、「今まで気づけなかった自分の心理状態」を洞察したり、「忘れていた過去の関係性・コンプレックス・感情の葛藤」に気づいたりすることによって、自分自身を見つめ直して心的体制を立て直すチャンスを得ることができるのです。

そういった自己洞察や気づきが全く無ければカウンセリング効果は出にくいでしょう。

5. カウンセリングの効果を高めるコツ・方法

カウンセリングの効果を高めるコツ・方法

カウンセリングの効果を高めるコツや方法としては、以下のようなことを考えることができます。

5-1. カウンセリングで話し合いたい悩み・問題の内容をあらかじめメモしておく

カウンセリングで話し合いたい悩み・問題の内容をあらかじめメモしておく

カウンセリングの効果を高めるコツ・方法として、「カウンセリングで話し合いたい悩み・問題の内容をあらかじめメモしておく」ということがあります。

カウンセリングの効果を高めるコツは、カウンセリングの心理面接の時間を有効活用することにあります。

カウンセリング中の沈黙にも治療的意義はあるのですが、せっかくカウンセリングを受けたのに、自分が話したかったことをほとんど話せずに悔しい思いをする人も大勢います。

事前に「自分がカウンセリングで聴いてもらいたい話題・問題(悩み)」についてメモをしておけば、カウンセリングの面接時間を最大限有効に用いることができるでしょう。

5-2. カウンセラーとのラポール(信頼関係)を深めていこうとする意識を持つ

カウンセラーとのラポール(信頼関係)を深めていこうとする意識を持つ

「カウンセラーとのラポール(信頼関係)を深めていこうとする意識を持つ」ということが、カウンセリングの効果を高めるコツ・方法の一つになります。

カウンセリングの効果を高めるベーシックな方法は、「カウンセラーとのラポール構築」にあるので、カウンセラーといたずらに対立するのではなく、カウンセラーへの信頼感を強めていく意識を持つようにしましょう。

5-3. カウンセラーとの相互的コミュニケーションから一つでも気づきを得る

カウンセラーとの相互的コミュニケーションから一つでも気づきを得る

カウンセリングの効果を高めるコツ・方法として、「カウンセラーとの相互的コミュニケーションから一つでも気づきを得る」ということがあります。

カウンセリングの効果を高めるコツは、人間の心理・行動・精神病理に関する専門知識を持っているカウンセラーとの対話を有効活用することにあります。

カウンセラーとの相互的コミュニケーションを通して、何でも良いので一つは新たな気づき・発見を得るようにしましょう。

5-4. 自分自身の人生・人間関係(親子関係)・心理状態と真剣に向き合う

自分自身の人生・人間関係(親子関係)・心理状態と真剣に向き合う

「自分自身の人生・人間関係(親子関係)・心理状態と真剣に向き合う」ということが、カウンセリングの効果を高めるコツ・方法になってきます。

カウンセリングの効果を高める効果的な方法は、自分自身の人生の悩みや課題と真剣に向き合って、これから自分に何ができるのかを現実的に無理せずに考えていくということです。

カウンセリングは何もせずに気楽に話をしているだけで問題が解決する特効薬などではなく、「自分が苦しんでいる人間関係(親子関係)・心理状態」と真剣に向き合わなければ、問題解決の糸口やヒントは見えてこないのです。

一時的なストレス緩和の選択として、自分が悩んでいる人間関係や過去の記憶、心理状態から逃げてしまうのは構わないのですが、最終的には「自分の人生の悩み・問題と真剣に向き合って対処法を考えること」がどうしても必要になるのです。

まとめ

まとめ

カウンセリングで効果が出る人の特徴には、「人に自分の話を聞いてもらうコミュニケーションが好きである」「自分の問題・内面心理と素直に向き合うことができ感情表現が豊かである」などがあります。

反対に、カウンセリングで効果が出ない人の特徴には、「カウンセラーとのコミュニケーションに集中することができていない」「カウンセリングを受ける前から話し合いなんて無駄だと決めつけている」などがあります。

「カウンセリングで効果が出ない人の原因」や「カウンセリングの効果を高めるコツ・方法」についても解説していますので、カウンセリングの効果を詳しく調べたい人はぜひ参考にして下さい。

カウンセリングで効果が出ない人の特徴

カウンセリングで効果が出ない人は、以下のような特徴を持っていることが多いとされています。

3-1. カウンセラーとのコミュニケーションに集中することができていない

カウンセラーとのコミュニケーションに集中することができていない

カウンセリングで効果が出ない人の特徴として、「カウンセラーとのコミュニケーションに集中することができていない」ということがあります。

カウンセリングで効果が出ない人は、カウンセリング・心理面接の途中で注意散漫になってしまい、会話内容に対して「上の空」になっていることが多いのです。

せっかく心理的問題の解決に役立つ相互的・共感的なコミュニケーションの機会があっても、そのコミュニケーションの中身に対して集中できていなければカウンセリング効果は期待できないのです。

カウンセリングで効果が出ないという人は、カウンセリングの予約時間の前に十分な睡眠を取ったり話す内容を事前に整理したりして、「コミュニケーションに集中しやすいコンディション」を自分で整えておきましょう。

3-2. カウンセリングを受ける前から話し合いなんて無駄だと決めつけている

カウンセリングを受ける前から話し合いなんて無駄だと決めつけている

「カウンセリングを受ける前から話し合いなんて無駄だと決めつけている」ということも、カウンセリングで効果が出ない人の大きな特徴です。

カウンセリングで効果が出ないケースで最も多いのが、「カウンセリング行為自体に対するモチベーションや信頼感の低さ」であると言われています。

実際にカウンセリングを始める前から、「カウンセリングなんて無駄な言葉遊びである+カウンセリング効果やカウンセラーについて全く信用などしていない」という決めつけがあると、「カウンセリングに効果は無いという自己暗示」にかかった状態になりやすくなり、本当にカウンセリング効果が出なくなってしまうのです。

3-3. 言語的・知的な理解力が低かったり深刻な精神障害があったりする

言語的・知的な理解力が低かったり深刻な精神障害があったりする

カウンセリングで効果が出ない人の特徴として、「言語的・知的な理解力が低かったり深刻な精神障害があったりする」ということを指摘することができます。

カウンセリングという対人援助の心理学的な理論・技法はあらゆる人に有効なものではなく、「適用対象となる人の一定の範囲」があると言われています。

特に「言語的・知的な理解力が極端に低い人」は、まともな双方向のコミュニケーションが成り立たない恐れがあることから、カウンセリングを受けてもあまり有効な効果が得られないことが多いのです。

またカウンセリングは基本的に、「精神の病気ではないレベルの心理状態にあるクライアントの悩み」に対して行うものであって、「本格的な精神疾患や重症度の高い精神障害があるクライアント」に対してはその効果が及ばない場合があります。

重症度の高い精神疾患・精神障害がある人に対しては、精神医療(向精神薬の薬物治療)や心理療法によって対応していった方が効果的なのです。

3-4. 自分の気持ち・思考の内面を見つめる作業が極端に苦手である

自分の気持ち・思考の内面を見つめる作業が極端に苦手である

カウンセリングで効果が出ない人の特徴として、「自分の気持ち・思考の内面を見つめる作業が極端に苦手である」ということを上げることができます。

カウンセリング効果を実感するためには、自分で自分の内面を見つめて自己洞察(気づき)を深めていくことがどうしても必要になってきます。

そのため、自分の気持ち(感情)や思考の内面を見つめて問題点(コンプレックス)を掘り下げていく内的作業が苦手な人は、カウンセリングで効果が出ないことが多いのです。

カウンセリング効果を得るためには、意識的に自分の内面や感情を見つめ直していく内的作業と認知・行動の転換が求められるのです。

カウンセリングで効果が出ない人の原因

カウンセリングで効果が出ない人には、以下のような原因が見られることがあります。

4-1. 自分自身の心理的問題や人生の悩みから目を背けている

自分自身の心理的問題や人生の悩みから目を背けている

カウンセリングで効果が出ない人の原因として、「自分自身の心理的問題や人生の悩みから目を背けている」ということを上げることができます。

カウンセリングとは突き詰めれば、自分自身の心理的問題についてどのような考え方をしてどういった行動を選べば良いのかについて、自分で納得するための「共感的な対話のプロセス」なのです。

そのため、せっかくカウンセリングを受けたとしても、「自分自身の心理的問題・人生の悩み」と向き合う勇気を持てずに、ただひたすらに目を背けて逃げているだけであれば、カウンセリング効果を期待することはできないのです。

4-2. 自分の苦しみやつらさの原因をすべて他人のせいにしている

自分の苦しみやつらさの原因をすべて他人のせいにしている

「自分の苦しみやつらさの原因をすべて他人のせいにしている」ということが、カウンセリングで効果が出ない人の典型的な原因になっています。

カウンセリングの話し合いを通して心理的問題を解決できる時には、自分で自分の人生や人間関係の責任を負うだけの覚悟ができてきた時が多いのです。

「自分の人生・仕事・恋愛・結婚」などに対する最終的な結果責任は自分自身でしか取ることができないことから、「自分の苦しみ・人生のつらさの原因」をすべて他人のせいにしている人(自分で何とか努力して苦しみを軽減しようとはしない人)は、いくらカウンセリングを受けてもその効果を余り実感できないのです。

4-3. カウンセリングやカウンセラーを最初から馬鹿にした態度を取っている

カウンセリングやカウンセラーを最初から馬鹿にした態度を取っている

カウンセリングで効果が出ない人の分かりやすい原因として、「カウンセリングやカウンセラーを最初から馬鹿にした態度を取っている」ということを指摘できます。

カウンセリング効果のかなりの部分は、「ラポール」と呼ばれるカウンセラーとの相互的な信頼関係によって生まれてきますから、「カウンセラーに対する馬鹿にした態度(カウンセラーの能力や人間性を頭から否定している態度)」があると、カウンセリング効果はほとんど実感できないということになってきます。

カウンセリングやカウンセラーに対して最初から馬鹿にした態度を取って、前向きにカウンセリングを受けようとしない人は、カウンセリング効果が出てきにくいのです。

4-4. カウンセリングが終わった後に自己洞察・気づきが全くない

カウンセリングが終わった後に自己洞察・気づきが全くない

「カウンセリングが終わった後に自己洞察・気づきが全くない」ということが、カウンセリングで効果が出ない人の原因の一つです。

カウンセリングを受けることで心理的な悩みが改善する効果を得られるときには、必ず自分自身の内面や人生の記憶に対する「自己洞察・気づき」があるとされています。

カウンセリングが終わった後に、「今まで気づけなかった自分の心理状態」を洞察したり、「忘れていた過去の関係性・コンプレックス・感情の葛藤」に気づいたりすることによって、自分自身を見つめ直して心的体制を立て直すチャンスを得ることができるのです。

そういった自己洞察や気づきが全く無ければカウンセリング効果は出にくいでしょう。

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この記事は2021年02月09日に更新されました。

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