色とりどりのカラーリーフが人気で、シソ科の園芸植物の王様と呼ばれるコリウス。
熱帯の植物ですが、室内で育てれば、冬越させることができます。
市販されているコリウスには、種子から育てる「実生系」と、挿し木から育てる「栄養系」の品種があり、特に花が咲きにくく、大ぶりに育つ栄養系の品種が人気があります。
- コリウスとはどんな花?
- コリウスの花言葉
- コリウスについて解説
- コリウスのマメ知識
- コリウスの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
- まとめ
1. コリウスとはどんな花?
コリウスはカラフルな葉っぱがきれいな観葉植物です。
華やかなカラーリーフは、花にも負けない美しさと存在感があり、お庭やお部屋を明るく彩ってくれます。
育てやすさに加えて、暑さにも強いので、夏の寄せ植えにもよく利用されています。
小ぶりな品種と大ぶりな品種があり、組み合わせる植物や、植える場所に合わせてセレクトすることができるので、利用範囲が広いのも人気の理由の1つです。
色鮮やかな美しい葉っぱを一年中鑑賞できるのが人気で、園芸品種も多く作られていて、世界中で親しまれている植物として知られています。
2. コリウスの花言葉
2-1. 「健康」
コリウスは、カラーバリエーションが豊富な美しい葉を一年中元気に茂らせます。
季節を問わず、色鮮やかで明るい雰囲気の葉を楽しめることから、この花言葉が付けられたと考えられています。
2-2. 「かなわぬ恋」「絶望の恋」
コリウスはシソ科の植物で、6月〜10月には小さな花を穂のように咲かせますが、多くの場合、花を観賞することはありません。
花を咲かせると、美しい葉の色が褪せてしまう性質があるため、花を摘み取ってしまうのが一般的だからです。
そんなことから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
2-3. その他「善良な家風」「恋の望み」という花言葉もあります
3. コリウスについて解説
コリウス(学名Solenostemon scutellarioides)は、シソ科・コリウス(ソレノステモン)属の観葉植物です。
きれいなカラーリーフを楽しむ観葉植物として知られており、葉の色は、緑、黄緑、黄、えんじ、オレンジ、ピンク、赤、紫、白など、豊富なバリエーションがあるのが特徴です。
6月〜10月になると、白や紫色をした穂状の花を咲かせますが、花が咲くと葉の色が褪せてしまうことから、花は鑑賞せずに摘み取られてないためにしまうこともあります。
熱帯が原産のコリウスは、本来は多年草ですが、日本では、屋外で育てていると冬場に枯れてしまうので、一年草として扱われることもあります。
3-1. 英語での呼び名
英語では、「Coleus」「Painted nettle」「Flame nettle」「Painted leaves」と呼ばれています。
3-2. 原産地
原産地は、熱帯アジア、亜熱帯アジア、オーストラリアです。
3-3. コリウスの名前の由来
「Coleus(コリウス)」は、ラテン語の「Koleos(鞘)」を語源とし、穂状の花が刀の鞘に似ていることに由来しているといわれています。
又、雄しべが管状になっている姿に由来して、ギリシャ語で「管」を意味する言葉が語源になっているという説もあります。
日本では「錦紫蘇(ニシキジソ)」「金襴紫蘇(キンランジソ)」の別名もあります。
どちらの呼び名も、コリウスがシソ科の植物で、色鮮やかな葉を茂らせることに由来しているとされています。
3-4. コリウスの誕生日花の日
8月18日、10月2日、10月11日の誕生花です。
誕生花を贈る時は、管理のしやすい鉢植えを贈るのがおススメです。
葉のカラーバリエーションが豊富なので、贈る相手の好きな色や、相手のイメージに合った色を選ぶと良いでしょう。
4. コリウスのマメ知識
コリウスは育てやすい観葉植物で、葉を鑑賞できる期間が長く、日本の夏の暑さでも元気に育つことから、公園などの花壇でも利用されています。
幾つもの株をまとめて植えると、色鮮やかな葉が生い茂り、一面が美しい色で覆われるので、とても見栄えがします。
コリウスは園芸品種も多く、豊富なカラーバリエーションの中から好みの色を選んで、お庭に明るい彩を添えることができます。
又、栄養系の品種は生育が旺盛で大きく育ちやすいので、スタンダード仕立てやツリー仕立てなど好みの仕立て方で楽しむこともできます。
4-1. 栽培環境
コリウスは、日当たりが良く、風通しの良い場所が適しています。
夏の強い日差しに当たると葉色があせてしまうことがありますので、夏は直射日光の当たらない明るい半日陰の環境で育てます。
寒さに弱く、屋外では冬越しさせることができません。
冬越しさせたい場合には、11月頃からは室内に移動させ、日当たりが良く、10度以上を保てる場所で育てましょう。
室内であっても、冬の窓際は冷えることが多いので、夜は部屋の奥の方に移動するなどして管理します。
4-2. 水やり
鉢植えの場合
鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。
株が大きくなると土が乾燥しやすくなり、乾燥すると、葉が萎れたり、下葉が落ちてきますので乾燥させないように注意しましょう。
気温が下がってくると、生長が緩やかになります。
この時期に水やりをし過ぎると、根腐れを起こしやすくなりますので、季節に合わせた管理をするようにします。
庭植えの場合
植えつけ後にたっぷりと水を与えたら、その後は特に水を与える必要はありません。
真夏に晴天が続いて土が極端に乾燥している場合には、たっぷりと水やりをします。
水やりは、朝や夕方などの涼しい時間帯に行うようにしましょう。
暑い時間帯に水やりをすると、すぐに水温が上がるので、お湯をかけているのと同じになってしまいます。
4-3. 肥料
植え付けや植え替えの時に、元肥として、用土に緩効性の化成肥料を混ぜておきます。
追肥は、9月までは、液体肥料を1週間に1回を目安に与えるか、又は、月に1回を目安に置き肥を与えます。
肥料を与え過ぎると葉の色が悪くなることもありますので注意しましょう。
4-4. 用土(鉢植え)
水はけが良く、通気性があり、適度に保水力のある土が適しています。
赤玉土6:腐葉土3:牛ふん堆肥1の割合で配合した用土を用意するか、一般に市販されている草花用培養土を利用しましょう。
4-5. 害虫
屋外で育てていると、ヨトウムシやナメクジが付くことがあります。
葉を食べてしまいますので、見つけたら薬剤を散布するなどして駆除しましょう。
夏の高温で乾燥する時期には、葉の裏にハダニが発生することがあります。
ハダニは水に弱いので、葉の裏側にも散水するようにします。
4-6. 植え付け、植え替え
5月頃に行います。
鉢植えの場合は、購入した苗を、根鉢を崩さずに植え付けます。
鉢は、5号鉢くらいのサイズが適当です。
鉢植えは、植物が生長するに従って、鉢の中が根でいっぱいになります。
そのままにしておくと根詰まりを起こし、生育が悪くなりますので、生長に合わせて、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
植え替えは、1〜2年に1度を目安に行いましょう。
庭植えの場合も、苗の根鉢は崩さないように植え付けます。
4-7. 手入れ
コリウスは、花を咲かせると葉の色が褪せてきます。
鮮やかな美しい葉を楽しみたい場合は、花摘みをする必要があります。
葉の間から花芽が出てきたら、花を咲かせないように、すぐ下の節で切り取ります。
樹形を整えて仕立てる場合には、2週間に1回を目安に摘心をします。
4-8. ふやし方
コリウスは、挿し木で増やすことができます。
生育が旺盛な時期に、茎を切り取り、水はけの良い土は水に挿しておくと根が出てきます。
ある程度根が育ってきたら、植え付けましょう。
5. コリウスの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
世界中で人気が高いコリウスは、品種改良も盛んに行われており、園芸品種は150種類ほどあるといわれています。
品種により葉の色や形、大きさ、性質は様々です。
実生系の園芸品種が一般的でしたが、花が咲きにくく大きな株に育ちやすい栄養系の品種も多く流通するようになったことから、ガーデニングでも人気の植物となっています。
大葉のコリウス・ブルメイや、小葉のコリウス・プルミスが、一般に良く流通しています。
5-1. 実生系
レインボー系
緑色に縁どられた赤や紫の葉色が特徴で、シソの葉のように大きな葉を付ける基本系統の品種です。
フリンジ系
葉に深い切れ込みがあり、フリルのようにひらひらと波打っているのが特徴です。
ケアフリー系
葉に切れ込みがあり、その切れ込みが丸くなっているのが特徴です。
サーベル系
先端が尖った細長い葉を付けるのが特徴で、葉の縁には浅い切れ込みが入ります。
5-2. 栄養系
ハンキングタイプ
茎を分岐させながら横に広がって成長する品種です。
草丈は低めで、葉も小さいのが特徴で、寄せ植えなどにも使い易く人気のあるタイプです。
プチタイプ
良く枝分かれしてこんもりと茂る品種です。
葉は小さめで、花壇に単独で植えても、寄せ植えにしても、見栄えがします。
ウェーブタイプ
緑の葉が波打っているのが特徴で、こんもりとした樹形にしたり、トピアリー仕立てにすることもできることから人気があるタイプです。
ベーシックタイプ
大きい葉を付け、生育旺盛なのが特徴の品種です。
庭植えにも鉢植えにも向いています。
5-3. コリウス・ブルメイ
ジャワ島原産の品種で、草丈は20〜30センチほどに育ちます。
現在流通している実生系の園芸品種の多くは、この品種を中心に作り出されています。
品種により、葉の大きさや形や色など、様々なものがあります。
毎年のように新しい品種が作り出されています。
黄緑色に縁どられた濃いピンク色の葉が美しいペドゥレイス・レインボー、不規則な模様の入った葉が人気のフレックス、鮮やかな黄緑色が美しいイエローなどの品種があります。
5-4. コリウス・プミルス
スリランカ原産で、コリウスの代表的な品種です。
小さな葉を付けた茎を、横に伸ばしながら生長していく品種で、小型の葉を付けることから「ヒメコリウス(姫コリウス)」とも呼ばれています。
よく分岐して伸びる性質があるので、ハンギングにも向いています。
まとめ
カラフルな葉が特徴のコリウスは、鮮やかな色合いが空間を明るい雰囲気にしてくれます。
育てやすい観葉植物ですので、何色も揃えて育ててみましょう。
白色や淡い色の花と一緒に寄せ植えにするのもおススメです。
5. コリウスの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
世界中で人気が高いコリウスは、品種改良も盛んに行われており、園芸品種は150種類ほどあるといわれています。
品種により葉の色や形、大きさ、性質は様々です。
実生系の園芸品種が一般的でしたが、花が咲きにくく大きな株に育ちやすい栄養系の品種も多く流通するようになったことから、ガーデニングでも人気の植物となっています。
大葉のコリウス・ブルメイや、小葉のコリウス・プルミスが、一般に良く流通しています。
5-1. 実生系
レインボー系
緑色に縁どられた赤や紫の葉色が特徴で、シソの葉のように大きな葉を付ける基本系統の品種です。
フリンジ系
葉に深い切れ込みがあり、フリルのようにひらひらと波打っているのが特徴です。
ケアフリー系
葉に切れ込みがあり、その切れ込みが丸くなっているのが特徴です。
サーベル系
先端が尖った細長い葉を付けるのが特徴で、葉の縁には浅い切れ込みが入ります。
5-2. 栄養系
ハンキングタイプ
茎を分岐させながら横に広がって成長する品種です。
草丈は低めで、葉も小さいのが特徴で、寄せ植えなどにも使い易く人気のあるタイプです。
プチタイプ
良く枝分かれしてこんもりと茂る品種です。
葉は小さめで、花壇に単独で植えても、寄せ植えにしても、見栄えがします。
ウェーブタイプ
緑の葉が波打っているのが特徴で、こんもりとした樹形にしたり、トピアリー仕立てにすることもできることから人気があるタイプです。
ベーシックタイプ
大きい葉を付け、生育旺盛なのが特徴の品種です。
庭植えにも鉢植えにも向いています。
5-3. コリウス・ブルメイ
ジャワ島原産の品種で、草丈は20〜30センチほどに育ちます。
現在流通している実生系の園芸品種の多くは、この品種を中心に作り出されています。
品種により、葉の大きさや形や色など、様々なものがあります。
毎年のように新しい品種が作り出されています。
黄緑色に縁どられた濃いピンク色の葉が美しいペドゥレイス・レインボー、不規則な模様の入った葉が人気のフレックス、鮮やかな黄緑色が美しいイエローなどの品種があります。
5-4. コリウス・プミルス
スリランカ原産で、コリウスの代表的な品種です。
小さな葉を付けた茎を、横に伸ばしながら生長していく品種で、小型の葉を付けることから「ヒメコリウス(姫コリウス)」とも呼ばれています。
よく分岐して伸びる性質があるので、ハンギングにも向いています。
まとめ
カラフルな葉が特徴のコリウスは、鮮やかな色合いが空間を明るい雰囲気にしてくれます。
育てやすい観葉植物ですので、何色も揃えて育ててみましょう。
白色や淡い色の花と一緒に寄せ植えにするのもおススメです。
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