傷つきやすい性格の改善方法【なぜ傷つきやすいのか・チェックリスト】 | SPITOPI

傷つきやすい人は、なぜ傷つきやすいのかチェックしてみましょう。

傷つきやすい性格の改善のヒントも紹介します。

1. 傷つきやすい性格とは?

傷つきやすい性格の人は何か出来事が起こった時に、他の人に比べて動揺したり、心がざわついたり、忘れられない出来事になったりする人です。

また他の人なら、次の瞬間に忘れてしまうような事を、いつまでも記憶してしまい、繰り返し頭の中で再生して、腹を立てたり、泣いたりしてしまう人です。

例えば友達に「お前サイテーだな」と言われた時、傷つきにくい人なら、笑って聞き流す事ができますが、傷つきやすい人は動揺して泣いてしまう事もあります。

また、その場は笑って過ごせても、心の中に「サイテー」という言葉が残ります。

そして一人になった時などに「俺はサイテーだ」と自分を責めたり、「人にサイテーなんていう、あいつは最悪な人間だ」と友達を責めたりします。

傷つきやすい人は、誰かの言動や起こった出来事に対して敏感で、忘れる事ができず、考えすぎてしまう人といえます。

2. 傷つきやすい性格のチェックリスト

自分が傷つきやすい性格かどうか、以下のチェックリストを使って、自分が該当するかどうか確かめてみましょう。

「傷つきやすくない」「自分は強い」と思っている人の中にも、傷つきやすいからこそ、自分を強いと思い込もうとしている人がいます。

チェックリストの半数以上に思い当たる事があれば、あなたは傷つきやすい性格かもしれません。

2-1. 収入や学歴を聞かれたくない

会社の同僚や学生時代の友達と、居酒屋などで楽しくお酒を飲んでいるシーンを思い浮かべます。

そのうちに会話の中心が「収入」や「学歴」になった時、あなたはどのように感じるでしょうか。

「嫌だな」と思ったり、「できるだけ早く次の話題に移動しないかな」と思ったら、あなたは傷つきやすい性格かもしれません。

収入や学歴は、あなたの社会的地位や潜在的な能力などを表しているため、相手のリアクション次第で傷つきやすい話題です。

平均以上の学歴や収入を得ていても、「さらに上のレベルの人と比べて」自己評価がとても低い人もいます。

傷つきやすい性格の人が、学歴や収入に満足している事は少なく、さらにこのタイプの人は相手のリアクションを深読みしてしまう傾向があるため、勝手に傷ついたりします。

自己評価につながる話題は、どのような場面でも話したくないと思うのはそのためです。

2-2. 完璧主義なところがある

「完璧主義」は、先ほどの学歴でいえば世界でトップ10に入るような大学、収入でも世界の1%しかいないようなビリオネアにならないと、気持ちが穏やかなにならないような人です。

自分の理想をはるか高い位置に設定してしまうと、現在の自分を見た時にダメな人間のように見えてしまいます。

完璧主義の人は、そのためいつでも自己評価が低く、傷つきやすい状態になっています。

一般的に見て容姿も経済力も十分誇れるような人でも、完璧主義になってしまえば、まだまだ納得できない「ダメ人間」のカテゴリーに入ります。

自分の事をダメだと感じているのですから、誰かにきつめの言葉を浴びせられれば、かなり傷つく事になります。

ちょっとしたミスをしても「やっぱり私はダメだ」と傷ついてしまうのです。

あなたが完璧主義なら、確実に傷つきやすい性格のはずです。

2-3. 自分を良く見せたがる

何かにつけて自分を良く見せようと背伸びする人は、傷つきやすいです。

自分を良く見せたいと思うのは、「自分に自信がないから」です。

自己評価がとても低いので、背伸びをしなければ、友達と一緒にいる事などできません。

ルックスでいえば、自分をブスだと思ったり、格好悪いと思ったりしています。

もしあなたが女性なら、完璧にメイクをして、それでも自分に自信が持てないまま友達と会っているかもしれません。

自分を良く見せたい、良く見せないとまずい…そう思っているとしたら、あなたは傷つきやすい性格です。

ただし、あなたのルックスが人よりもしたかといえば、それは別の問題です。

もしかしたら、あなたはアイドル並に可愛い顔立ちをしているのかもしれません。

客観的に見た時の、ルックスの良さと、自己評価は乖離している事が多いからです。

実はすっぴんで街を歩いても、誰から見ても素敵なルックスの持ち主かもしれません。

2-4. 弱音を吐けない

辛い時に、誰かに弱音を吐ける人は、強い人です。

仕事が勤務時間内に終わりそうもない時に、暇そうな人をみつけて「ごめん、全然終わらない!手伝って」と笑顔で言える人は、傷つきにくい性格の人です。

傷つきやすい性格の人は、弱音を吐けません。

傷つきやすい性格の人は、自分に自信がないので、「仕事ができない事がばれたら、職場にいられなくなる」などと思ってしまいます。

しかし実際は、仕事ができなくても、職場にいられるかもしれませんし、そもそも仕事ができる人かもしれません。

弱音を吐けず、人に弱みを見せられないと感じてしまうので、自分一人で仕事を抱えて時間外労働に精を出す事になります。

2-5. 嫌われていると感じる事が多い

先ほどの仕事が終わらない時のリアクションで、誰かに仕事を手伝ってと頼めない人は、「自分が人から嫌われている」と思っているケースもあります。

このように感じる人も、もちろん傷つきやすい性格の人です。

誰かに「手伝って」と頼んでも、自分は嫌われているから、誰も助けてくれないだろうという思い込みがあります。

また仮に誰かが手伝ってくれたとしても、「嫌々だろう」と感じてしまいます。

自己評価がとても低く、被害妄想の気もある人です。

あなたが誰かに物を頼めない時に、「相手が嫌がるだろう」という理由の場合は、傷つきやすい性格の可能性が高いです。

2-6. すねたりふてくされる

傷つきやすい人は、弱音を吐けませんし、頼みごともできない傾向があると書きました。

なぜなら「自分はみんなに嫌われている」という被害妄想があるからです。

被害妄想がある人は、ハリのむしろにいるように、他人の視線に敏感に反応します。

それも温かい視線ではなく、冷たく、攻撃的な視線を感じています。

そのため何か嫌な事があっても、本心を話す事ができません。

かといって明るく対応する余裕もありませんから、複雑な反応になってしまいます。

「すねる」「ふてくされる」という反応をする人は、被害妄想をしがちで、自分の本心をさらけだせないタイプの人です。

何を言っても無駄だという気持ちが心のどこかにあります。

すねる、ふてくされるのは、言葉の語彙が少ない子供に多い反応ですが、大人になっても同じようなリアクションをする人は、傷つきやすい性格の人です。

2-7. 相手の考えが分かる

一緒に話をしている人の、考えや感情が手に取るようにわかる…このような経験がある人も傷つきやすい人です。

実際にその洞察が、正しいかどうかは別ですが、かなりハッキリと分かると感じる人が、世の中には一定数います。

相手の気持ちが分かり過ぎてしまうと、傷つく事が多くなります。

例えば目の前で楽しそうに話をしている友達が、「実は帰りたいと思ってる」「退屈だと感じている」と気付いてしまえば、いたたまれなくなるでしょう。

相手の気持ちが分かる事は、とても素晴らしい能力ですが、度が過ぎてしまうと傷つきやすくなってしまいます。

3. 傷つきやすい性格の原因

チェックポイントを見た結果、自分が傷つきやすい性格かどうか見えてきたのではないでしょうか。

それでは傷つきやすい性格になる、おおもとの原因は何でしょうか。

そこにはいくつかの共通する特徴があります。

チェックポイントの例の中にも出てきた、傷つきやすい性格になりやすい人の特徴を見ていきましょう。

3-1. 感受性が鋭い

傷つきやすい人に共通するのが、「感受性の鋭さ」です。

1の情報があると、3から5の事が分かってしまうような人です。

そのため普通の人が10の情報を受け取った時に、感受性の鋭い人は、30から50くらいの情報を受け取ったような状態になります。

情報の中には良い情報、明るい情報だけではなく、悪い情報や暗い情報も混ざっています。

今の世の中に流れるニュースの多くは、どちらかといえばネガティブなので、暗い情報や悪い情報の方がキャッチしやすいでしょう。

頭の中に、たくさんの情報が入れば、パニックになりやすいです。

情報を処理するためのストレスも多くなります。

このように、常に情報のマシンガンを受けているような状態なので、感受性の鋭い人は傷つきやすくなります。

3-2. 人の気持ちが分かり過ぎてしまう

感受性が鋭い人は、人の気持も分かり過ぎるくらい分かってしまいます。

普通に話していても、話の内容からはもちろん、相手の表情や声のトーン、反応のスピードなどから、話し相手の心の中が透けて見えるように分かってしまいます。

世の中の全ての人が、好意的で明るい心を持っていれば、ハッピーな気持ちになるかもしれません。

しかし現実には、世の中には嫉妬や恨み、恐怖や下世話な考えなどが渦巻いています。

自分の頭の中をのぞいても、美しい考えだけでなく、醜い考えもたくさん浮かんでいるのではないでしょうか。

感受性が鋭く相手の心が透けて見えてしまうと、ドロドロした思いを浴びてしまう事になります。

結果的に傷つく事も多くなります。

3-3. ネガティブな性格

感受性が鋭くても、明るい性格な人やポジティブな人なら、世の中にあふれる情報の中から明るい部分だけにフォーカスを当てる事ができます。

また良いか悪いかグレーな情報の中に、前向きな情報の種をみつける事ができるかもしれません。

一方でネガティブな性格の持ち主だと、世の中にあふれる情報の中から、暗い情報ばかりにフォーカスを当ててしまいます。

また良くも悪くもとれるような情報なのに、悪い方向で捉えてしまいます。

このように感受性の鋭さと、ネガティブな性格が組み合わさってしまうと、世の中が真っ暗に見えてしまいます。

暗い情報はボディブローのように効いてきて、傷つきやすい性格に人を変えてしまいます。

さらにs他人の心から透けて見える自分の評価も低く感じるため、自己評価が低く自信がない人になってしまいがちです。

4. 傷つきやすい性格を改善するコツ

傷つきやすい性格の人は、今のままでは生きにくいかもしれません。

少しでも生き方が楽になるように、考え方を変えたり、傷つきにくい生き方ができるようコツを覚えましょう。

そこで、傷つきやすい性格を改善するコツを紹介します。

4-1. バリアを張る

感受性が鋭い人は、悪い情報も受け取りがちです。

そこで朝起きた時に、体全体に「バリア」を張ってみましょう。

自分を過剰な情報からカットするような、透明の薄い膜をイメージして、体全体を優しく覆います。

バリアが張られていれば、悪い情報が流れていても、自分を攻撃する言葉が飛んできても、ダメージを80%くらいカットできる、そのようなイメージを持ちましょう。

バリアに包まれている時は、一般的な人に比べても傷つきにくいと思えるようになれば効果ありです。

本当に、情報や言葉による刺激が少なくなるように感じられるはずです。

4-2. リスクが高い場面は避ける

バリアを張って過剰な情報から自分を守ったとしても、傷つくリスクが高そうな場面は避けるようにします。

例えば口が汚い知り合いとの飲み会や、人ごみの多いスクランブル交差点のような場所には行かないようにしましょう。

自分が感受性が鋭くて、少しネガティブだと知っていれば、わざわざ傷つくリスクの高い場所に行こうと思わないはずです。

傷つきやすい自分が、安心して過ごせる場所を中心にして、生活を送るようにしましょう。

4-3. 世の中はキレイごとばかりではない

傷つきやすい人は悪い情報や出来事に接すると、必要以上に動揺したり、物事を嫌悪する傾向があります。

他人の言動や事件などに対してだけでなく、自分の言動や思いの「汚さ」「悪さ」にも過剰に反応してしまいます。

このような人は、そもそも世の中や他人、自分の事を「美しいもの」だと思っています。

美しいはずのものが汚かったり悪かったりするために、大きく動揺したり傷ついたりします。

この考えは半分当たっていますが、半分は間違っています。

世の中は、キレイごとばかりではないからです。

世の中や他人、自分に対してのハードルを下げると、もっと楽に生きられるはずです。

まとめ

傷つきやすい性格の人は感受性が鋭く、少しネガティブな性格の人が多いです。

さらに世の中を「美しく完璧なもの」だと思いがちです。

このような性格の人は、今の世の中を生きにくいはずです。

感受性の精度を下げる事はできませんから、バリアを張ったり、情報量が多すぎる場所に行くのを避けるなど、少し工夫をしましょう。

そして楽しい毎日を送っていただければと思います。