いざという時に緊張をほぐす方法【名言や言葉・考え方・おまじない】 | SPITOPI

緊張する事に悩んでいる人は、緊張の考え方を変えましょう。

緊張できる事を嬉しく思えるような考え方を紹介します。

1. 緊張するとは

「緊張する」とはどのような状態でしょうか。

基本的には体に力が入り、呼吸が早くなる状態を指します。

緊張している時の、具体的な実感としては、ギュッと手を握り込んだり、歯を強くかみしめていたり、唇に力が入り過ぎて変な形になったり、目を見開いたままになってしまったりと、症状は様々ですが、体のどこかに以上に力が入った状態になっています。

同時に心拍数が上がり、ドキドキします。

心臓が飛び出てしまうくらいドキドキする人もいます。

眠っている途中で緊張し始めて、ドキドキする音に驚いて起きてしまうくらい、心拍数が早くなる人もいます。

緊張して、身体が硬くなり心拍数が早くなると、いつも通りの力を発揮できなかったり、いつも通り自然に振る舞えないなどの弊害があります。

しかし一方で、大切な場面で緊張できない人は、その場で最高のパフォーマンスを発揮できないという事実もあります。

つまり大切な場面での緊張は避けがたいものであると同時に、ないと困るものでもあります。

2. 緊張する理由

緊張した自分があまり好きではないという人もいるでしょう。

緊張しやすい自分が嫌いだという人もいるはずです。

みんなが嫌がる緊張をなぜ人はするのか、そこにははるか昔の人類の本能が関係しています。

2-1. 防衛本能

大切な場面をイメージした時、現代の社会人ならば、「会社のプレゼンの場面」「好きな人に告白する場面」などが浮かぶかもしれません。

スポーツをする人なら、「ゲーム開始の合図が鳴る時」を思い浮かべるかもしれません。

このような場面ではだれもが緊張します。

なぜ人が緊張するかというと、「防衛本能」が働くからだといわれています。

会社のプレゼンや告白のシーンと防衛本能は関係ないように思えるかもしれません。

しかしはるか昔、人類がまだ言葉を発する前の時代までさかのぼれば、その理由が良く分かります。

人間はまだサルの仲間で、地球上でとても弱い生き物だったからです。

2-2. 緊張しないと死んでしまう

人類の祖先は、自分よりも強い動物から、常に命を狙われる存在でした。

そのため、ピンチになったら、すぐに逃げる必要がありました。

つまり私たちの祖先の大切な場面といえば、「捕食動物に狙われるピンチの場面」です。

ピンチから逃れるためには、「全身に力を入れる」なおかつ「心拍数を上げる」事で、いつでも全力で逃げられるよう、身体の機能を調整する必要がありました。

全身に力が入っていて心拍数が上がった状態とは、アスリートが全力で走れる状態、格闘家が殴り合いをできる状態です。

つまりピンチの場面を迎えた人類は、強制的に「戦闘モード」に体の状態をアップする事で、絶滅の危機から逃れていたのです。

この戦闘モードは、今でいう「緊張状態」です。

緊張状態は、かつての人類の祖先たちが死なないために作り出した体の機能だったのです。

そう思うと緊張できる自分は、「自動で戦闘モードに入れるヒーロー」の様だと思いませんか。

そう思えれば、緊張しがちな自分の事を、少し誇らしい気持ちになれそうです。

3. 緊張を改善する考え方

緊張を改善するためには、緊張を正しくとらえ直す必要があります。

先ほどの、ピンチの場面で防衛本能が働き「戦闘モード」なるのが緊張だという事実を知ると、「緊張も悪くない」と思えるのではないかと思います。

緊張も悪くないと思えれば、緊張しやすい自分を責める事もなくなるはずです。

緊張しやすい自分は、かつての人類の本能が残っている素晴らしい存在だと思ってください。

緊張する自分の事を好きになれば、後はちょっとだけ現代風にコントロールしようと思うだけです。

そこで緊張する自分の事を好きになるため、または緊張状態をコントロールするための考え方を紹介します。

3-1. 「緊張している」と自分で認める

「緊張している」と自分で認めると、自分の事を客観的に見る事ができます。

緊張している事が分かっているなら、「それほど緊張していない」という事もできます。

緊張しているのに、緊張していないと思いたい人は、緊張が悪い事だと思う人です。

「来た!戦闘モードだ、カッコいい」と思える人なら、緊張している自分を積極的に認める事ができるはずです。

緊張している自分の状態を確認すると、どんどん落ち着いてきます。

自分を冷静に客観的に見ているからです。

自分を冷静に見ると、ドキドキしている感情的な自分から、距離を置く事ができます。

緊張していると認める事が、緊張状態を改善する第一歩になるかもしれません。

3-2. 「緊張」は悪いことではないと知る

緊張状態は戦闘モードだと思えば、自分の身体の機能を素晴らしいと思えるはずです。

会社のプレゼンの前や、スポーツ大会の直前は、緊張感がないよりも、戦闘モードに入った方が良い事もあります。

緊張は悪くないと思えるだけで、緊張の悪循環から逃れる事ができます。

「緊張してる」→「やばい」→「パニックになる」という悪循環は、「緊張してる」→「戦闘モードだ」→「これはいける!」→「緊張状態がおさまる」という好循環に変化します。

緊張している自分にパニックを起こさなければ、正しい方向にコントロールし、いつもよりも良い成果を上げる事ができるでしょう。

3-3. 無理しない!普段通りと心掛ける

緊張感が強い場面は、大切な場面やピンチだと、本能が感じている場面です。

すでに体に力が入り、心拍数が上がっている状態ですので、これ以上、気持ちを盛りあげる必要はありません。

つまり体は頑張っている状態に突入していますので、「頑張ろう」などと思う必要はありません。

「無理をせず普段通りにしよう」と思うくらいで十分です。

ちょっと自分を抑え気味にしても、実力以上に張り切る可能性が高いからです。

せっかく体に自動でやる気スイッチが入ったのですから、意識側は、ゆったりモードに切り替えましょう。

4. 緊張している時につぶやきたい言葉

緊張した時にパニックにならなければ、きっといつも以上の成果を上げる事ができます。

それくらい緊張状態の自分は、身体の準備が整い、最高のパフォーマンスができる状態まで上がっているからです。

パニックにならないために、緊張時につぶやきたい「言葉」を紹介します。

先ほど紹介した「来た!戦闘モードだ、カッコいい」という言葉もそのひとつです。

この言葉をつぶやくと、自動モードで戦闘力をアップしたスーパーヒーローのように自分を感じられて、誇らしい気持ちになるでしょう。

緊張状態でつぶやいてみて、最も効果がある言葉を記憶しておきましょう。

いざという時に、その言葉が力になるかもしれません。

4-1. 「緊張を乗り越えれば強くなれる」

緊張状態になるほど、大切な場面は人生で何度も訪れません。

緊張状態になれた自分、その大切な場面で経験をつめる自分の事を嬉しく思いましょう。

大切な場面に臨む前に、「緊張を乗り越えれば強くなれる」とつぶやいてみましょう。

そして、大切な場面を乗り越えた自分をイメージして、前向きな気持ちになりましょう。

4-2. 「緊張は真剣な証拠」

緊張する事ができるという事は、その場面に対して真剣に向き合っている証拠でもあります。

その場面を大切だと思わなければ、不真面目に向き合っていたら、緊張する事はないからです。

そこで「緊張は真剣な証拠」とつぶやいてみましょう。

緊張できるほど真剣に、その局面に向き合っているという事は、緊張できない人よりも優位な状態になると感じらえるでしょう。

誰よりも真剣に事に当たる事ができる人は、成功する確率も高いはずです。

4-3. 「思っているより人は見ていない」

緊張が強すぎる場面では、緊張を和らげるよう、自分をコントロールする必要があります。

そこで「思っているより人は見ていない」とつぶやいてみましょう。

実際に、自分が緊張するほど周囲の人はその事に注目していない可能性が高いです。

自分だけ緊張しているような場面は、その他の人たちは、それほどその場面に注目していない証拠でもあります。

4-4. 「それでも明日は来る」

緊張がとても強い時は、パニック状態寸前になるかもしれません。

このような状態では、「大丈夫」とか「落ち着いて」などという言葉は心に響きません。

そこで「それでも明日は来る」とつぶやいてみましょう。

もしその場面であなたがどんなミスをしても、緊張しすぎてしまっても、太陽は沈み、再び太陽は昇ります。

つまりあなたの行動がどうであれ、「明日は来る」のです。

「それでも明日は来る」とつぶやくと、視点が宇宙規模に大きくなるので、プレゼンをする自分や、告白する自分の緊張が、とてもちっぽけに見えます。

スッと気持ちが落ち着くはずです。

4-5. 「緊張する才能に恵まれた」

緊張できるのは、才能があるからだと前向きな気持ちになれる言葉が「緊張する才能に恵まれた」です。

あなたは、すぐに戦闘モードに切り替えられる才能に恵まれた、選ばれし人です。

大切な場面で成功しやすく、最高のパフォーマンスを発揮できる人です。

4-6. 「死んだら緊張できない」

こちらも緊張状態がひどい場合に、つぶやきたい言葉です。

「死んだら緊張できない」という言葉です。

どんなに緊張したくても、死んだら緊張できません。

そしてこのような緊張する場面には、人生でそれほど多く巡り合えないかもしれません。

そう思うと、緊張できる場面そのものが愛おしくなるかもしれません。

実際に告白前の緊張感などは、年を取って振り返った時に「とても贅沢な時間」だと感じらえるはずです。

「死んだら緊張できない」とつぶやけば、最高の舞台に立っている今を、満喫したい気持ちになるでしょう。

4-7. 「緊張は人生のスパイス」

定年を迎えて、趣味もなく、人付き合いをする事もなくなると、緊張しなくなります。

緊張感がない人生は、意外と張り合いがないものです。

緊張できる場面があれば、その後の時間が楽しくなります。

プレゼンの後の飲み会は、きっといつもの飲み会よりも楽しいはずです。

そこで緊張する場面では「緊張は人生のスパイス」とつぶやいてみましょう。

4-8. 「緊張分の給料ももらってる」

緊張する理由がプレゼンや取引先との交渉前、または出張で初めて会う担当者に挨拶する前など、会社にいる事が理由の場合は、「緊張分の給料ももらってる」とつぶやいてみましょう。

それほど前向きになれないかもしれませんが、「仕方ない」と思えるはずです。

「この緊張のおかげで、美味しい料理を食べたり、彼女とデートできる」そう思えば、誰かを恨んだりせず、パニックになる事もないでしょう。

5. 緊張をほぐすおまじない

緊張は悪いものではありませんが、パニックになると良いパフォーマンスが発揮できなくなります。

緊張をコントロールするために、緊張をほぐすおまじないを知っておきましょう。

どれも簡単にできる事ばかりですので、覚えておいてください。

5-1. 深呼吸する

緊張をすると、呼吸が早くなります。

そこで「深呼吸」をして、呼吸をゆっくりにしてあげます。

強制的に早くなった呼吸を、意識的にゆっくりさせるための深呼吸です。

緊張するから呼吸が早くなりますが、逆に呼吸をゆっくりにすると、緊張がほぐれます。

シンプルですが、深呼吸は緊張する場面で、必ず効くおまじないです。

ゆっくりと息を吐きだす、自然に息を吸う、ゆっくりと息を吐きだす…を繰り返してみてください。

5-2. プチ瞑想をする

「瞑想」をすると、ドキドキする感情的な自分と、客観的な自分に意識を分ける事ができます。

感情的な自分が主体ではなく、客観的な自分が自分の主体になれば、過剰な緊張感から逃れる事ができます。

本格的な瞑想ができる人は、瞑想をしましょう。

「目をつむって、ゆっくりと呼吸をする。

そして意識を呼吸に向ける」、このようなプチ瞑想でも、十分緊張がほぐれますのでおすすめです。

5-3. 大好きな人の写真を見る

好きな人の写真を見ると、緊張感がほぐれます。

思わず笑みがこぼれるくらい好きな人がいるなら、その効果も絶大です。

緊張状態では、微笑む事ができません。

微笑む事ができるという事は、緊張状態ではないという事になります。

つまり好きな人の写真を見て微笑む事ができた時点で、緊張状態が緩んでいる証拠です。

彼女がいる人は彼女の写真を、アイドルでも女優さんでも、犬でもいいので、大好きな人の写真をお財布などに忍ばせておきましょう。

まとめ

緊張状態になったら、「緊張できる自分はすごい」「カッコいい」など前向きな考え方をしてください。

さらに紹介した緊張に効く言葉をつぶやいてみましょう。

さらに深呼吸やプチ瞑想をすれば、緊張する場面で、いつも以上のパフォーマンスを発揮する事ができるでしょう。

「緊張できて良かった!」と思えるようになるはずです。