幸運にも好きな人とお付き合いが始まっても、自分がパートナーのことを好きなのか、嫌いなのか、わからなくなる瞬間というものがやってきます。
よくあることではありますが、恋愛関係を続けるにあたり致命的な出来事でもあります。
今回は、パートナーを好きか嫌いか分からなくなってしまう原因、また対処法についてご紹介します。
- loveとlikeの違いは?
- 一般的に自分の気持ちがわからなくなりやすい期間
- 恋愛における、好きという感情があるか調べる質問
- 自分の気持ちがわからなくなる原因
- 自分の気持ちを知るには
- 自分の気持ちがわからない時は考えるのを休憩するもの大事
- まとめ
1. loveとlikeの違いは?
日本語は、とても趣き深い言語です。
しかしそれゆえ、その意味は複数の意味を持ったり、文脈により全く違う意味になったりします。
対して、英語は使用する国も民族も多種多様で、共通言語としての役割を果たしています。
そのため、ほかの意図が入り込まない分意味は単純明快です。
英単語から、改めて「好き」という意味を見直してみましょう。
1-1. love
辞書上、loveはlikeより強い感情、強い愛情を示すとされています。
恋人、自分のこどもなど、比較対象すら上がらないほど好きなものに対して使う単語です。
対人関係以外でも、趣味や食べ物などで本当に好きと言えるものにはloveを使用することもあります。
loveは、likeに対して深度があると言えます。
1-2. like
対して、likeは一般的な「好き」を表します。
例えば、食べ物でチョコレートとマシュマロはどっちが好き?などと使うのが典型的な例です。
ここで注目したいのは、例で出したチョコレート・マシュマロは何に置き換えてもいい点です。
キャンディとマシュマロでも問題ないですし、チョコレートとワッフルでもいいわけです。
このように、代替が利く軽い気持ちを表すのがlikeであり、またこれこそがloveとの最大の違いです。
1-3. 感情の上でのloveとlikeの変化
言葉上ではloveとlikeの違いははっきりしています。
しかし、ひとたび机上から離れ、人間の本当の感情に照らし合わせるまた話が変わってきます。
loveとlikeはボーダーがあいまいで、行ったり来たりすることがあります。
特に女性にその傾向が強く、男性に対して友達として(like)好意を持っていたものが、ある時から恋人として(love)好意を持つことが起こるのです。
そのようなゆらぎを自らに感じた時、自分の気持ちが今どの程度なのか、恋人として彼のことが好きなのかがわからなくなることがあります。
その傾向について詳しくご紹介します。
2. 一般的に自分の気持ちがわからなくなりやすい期間
女性の気持ちは揺らぎやすく、安定しないものです。
これは女性が育児をすることから、ホルモンの供給バランスの増減が由来しているのではないかと言われています。
その説が正しいかはともかくとして、実際問題女性の感情が揺れやすいのは事実です。
その結果、自分でも感情の向き先を見失ってしまうことがあります。
特に、分からなくなってしまいがちな時期とその理由について解説します。
2-1. 安定期
カップルとして付き合いだし、数か月〜1年ほど経つと、お互いの人間性を理解し、新鮮味の薄れてくるいわゆる安定期が訪れます。
この時、特に女性の多くが自分がパートナーを好きか嫌いか分からなくなってしまいます。
安定期は、今まで感じていた刺激が薄れてきた証。
それはある意味健全なことで、繰り返し会うことにより慣れと安心感が出てきたのです。
安心感は人間付き合いに必要なことですが、会うたびに強い刺激を感じていた脳が穏やかな刺激に代わり、最後には刺激にすらならなくなると、激しい感情のきらめきはなくなります。
その結果、今までほどには好きではないのではないかと、自分の感情に疑いを持つようになってしまうのです。
2-2. 倦怠期
安定期がさらに進んだ形のひとつに倦怠期があります。
関係がうまくいっているカップルは、安定期が長く続きます。
逆に言えば、安定期というステップに進むのが、家庭を築くパートナーシップの最終的な目的でもあります。
しかし、安定期がそのままではとどまらず、会いたくない、話もしたくないという嫌悪感すら伴う関係になってしまうのが倦怠期です。
そんな時、以前の感情を覚えている脳は疑問に揺れます。
前は好きだったはずなのに、どうして今は好きと思えないんだろう?
シンプルに考えれば答えは出るはずなのですが、以前の自分と現在の自分を比較してしまい、感情の差に混乱してしまうのです。
2-3. 倦怠期に至る理由
倦怠期に至る理由は様々です。
相手の悪いところが目に付くようになった、どうも相手と合わない、などの具体的な理由がある場合もあるでしょう。
しかしここでは、特に理由もないのに倦怠期に陥ってしまったというパターンをご紹介します。
これは安定した気持ちが、もとの強い刺激を求める反復の感情が働いているからです。
もうこの人では強い刺激を感じることができないのだろうか?しかし、前はこのような刺激を感じていたはず。
またあの感情を感じたいのに…という、現在の気持ちへの不満です。
人間関係を継続していくと、刺激が弱まるのはむしろ当然の結果なのですが、それに満足できないときに諦めと不満から倦怠感を覚えるようになってしまうのです。
3. 恋愛における、好きという感情があるか調べる質問
自らの気持ちがわからなくなっても、答えてくれる他人はいません。
その答えは、常に自らの中にあり、その上正解などないからです。
しかし、自分の気持ちが分からずモヤモヤするのは気持ちが悪いですね。
ここでは、自分に「好き」を問いかける質問をご紹介します。
3-1. ついつい相手のことを考えてしまう?
人間にはプライベートタイムがあります。
その時間をどのように使うかは本当に人次第。
縛られていない時間のことです。
そんな時間を費やして、パートナーのことを考えてしまうことはありますか?
あるいは、給与が発生している仕事時間にまでパートナーを思うことはあるでしょうか。
それが好意か、嫌悪かはここでは問いません。
愛の反対は無関心です。
どのような感情であれ、その人を想像することがあるかは重要な問題です。
3-2. 一緒にいたいと思う?
現代の世の中では、例え恋人同士であってもコミュニケーションは様々な方法を取ることが可能です。
Lineやメールなどの文字でのコミュニケーション、SNSを通しての一方通行なコミュニケーション、電話などでの声のコミュニケーションもあります。
そういった距離を持ったコミュニケーションがあるにも関わらず、直接会いたいと思う感情が残っているかどうか?
これは自分の感情を判断するのに大切な要素です。
ヒトという哺乳類である以上、恋愛感情は繁殖行為のためのホルモンから発生しています。
居場所を共にし、ボディタッチを望むような感情がないのであれば、それは恋愛感情としては低くなっていると言えます。
3-3. LINEの返信を待ってしまう?
一方、身体的ではなく、思考でも恋ができるのは人間の特徴です。
LINEに代表されるコミュニケーションツールの発達は、離れた相手との恋愛も可能にしました。
しかし、相手の姿が見えないコミュニケーションは想像力の歯止めが効かなくなるもの。
メールにしろLINEにしろ、相手とのキャッチボールを望む心理から、返信を待つ気持ちが発生します。
しかし、この気持ちに関してはあまりいい感情とは言えません。
相手にすぐに返信してほしい気持ちは、愛着といい愛とはまた異なるものだからです。
愛着とは、愛に見えて実は独占欲や依存心から発生した感情です。
相手の都合を思いやることができなかったり、自分に自信が持てない時に愛が愛着に変わることがあります。
4. 自分の気持ちがわからなくなる原因
自分の気持ちがわからなくなることは、誰にでも、いつでも起こり得ることです。
しかし、その原因とはなんなのでしょうか。
いくつかの項目に分けて解説しますが、基本的には「自分の気持ちを置き去りにしている」ことが大きな原因となります。
4-1. 自分自身と対話ができてない
自分の時間をしっかり持ったり、自分の成果を自分で褒めてあげたり…
意識してやっている人は少ないと思いますが、健全な精神状態の時はこの工程を毎日繰り返しているものです。
しかし、疲労がたまったり、失敗続きなどで一時的に自尊心が損なわれると、この工程を怠ってしまうことがあります。
そうなると、本来核である自分が小さくなり、見えなくなってしまうことがあります。
自分の気持ちがわからなくなるのはそういった時です。
自らの気持ちは、ただ漫然と流れ込んでくるものではありません。
適正な評価、適切な対話をしてこそ、自分という他者の声を聴くことができるのです。
4-2. 他人と比較をしてしまう
これも、一時的に自尊心が低くなった結果起こる現象です。
自分で自分を責めたり、上司や先輩から叱責されたり。
自尊心が損なわれる理由は多々ありますが、あまりにそれにさらされ続けると、誰かに褒められることを望むようになります。
本来は、自らが自分のことを認めてあげることこそ最大の賞賛なのですが、自尊心が低くなった自分から褒められても癒されないと考えてしまいます。
そこで、ほかの誰かと比較し、目に見えるボーダーラインを設け、それ以上であれば優秀、それ以下であればダメという基準を欲しているのです。
基準が他人ですから、自らの感情など当然度外視です。
しかし、その瞬間は他人の物差しに合わせることに必死です。
そのため、自分の感情にはふたをして他者に合わせる(あるいは抜きんでる)ことに躍起になります
こんな状態では自分の声を聴くことはできず、自分の感情もまたわからなくなってしまいます。
4-3. 外部の声を聞きすぎる
良かれと思って助言をしてくれる人はたくさんいます。
それが本当にあなたのためを思ってくれて言葉をかけてくれていればいるほど、自分の感情は迷子になってしまいます。
なぜなら、すべての基準は自らの中にあるからです。
その基準に他人の声を採り入れることは、成長の過程として大変重要なことです。
しかし、その際に自分の感情は立ち止まります。
今まで信じ、邁進していた道に対して疑問を抱くようになります。
その状態が一時的なもので、長く続かないのであれば大変健全なことなのですが、問題なのはその状態が長期間続く、あるいは頻度高く起こるということです。
成長したいがあまり、幸福になりたいがあまりに他人の声を参照することはよくあることです。
それでも、自分の素直な気持ちを忘れてしまうほど他人の声を聴きすぎては、本来の感情を感じることもできなくなってしまいます。
4-4. 現在の自分の見過ごしている
自らの感情が見えなくなる時、それは他者の言葉や他人の考えに影響されるばかりではありません。
過去の自分の感情、また未来の自分の感情の予測が、現在の自分の感情の発露を阻んでいることもあるのです。
過去、どんなにその時のパートナーが好きだったとしても、現在の自分は分かりません。
また、未来の自分の感情を予測して現在の自分を縛り付けるのも良くないことです。
例えば熱烈な恋をして、幸福な付き合いを始めた頃の燃えるような感情を今感じることができないと嘆くのは、過去の自分の感情に支配されているからです。
また、この人といればきっと幸せになれる、この人を選ぶことが将来的に自分も嬉しいだろうと予測することも、また現在の自分をないがしろにしています。
自分の気持ちとは、現在の気持ちのことです。
過去や未来のことに想いを馳せることはいったんやめにしないと、まずこの瞬間の自分の気持ちが見えてきません。
5. 自分の気持ちを知るには
自分の気持ちとは、わかっていそうで一番わからないもののひとつです。
こと恋愛というものにおいて、正しい答えなどありません。
その物差しとなるのが自分の気持ちなのですが、それをしっかりと捕まえておかないとお話になりません。
ここでは、自分の気持ちを思い出し、感情を知るための方法をご紹介します。
5-1. 一度一人でゆっくり考えてみよう
迷う気持ちがある時、人は誰かの言葉を欲します。
しかし、こと自分の感情について迷いがある時、他者の言葉を聞くことは逆効果になり得ます。
必要なのは、自らとの対話です。
むしろアドバイスに関してはシャットアウトする気持ちで、たった一人で考える時間を設けましょう。
その時間中は、ほかのことは考えないようにします。
なんなら、パートナーのことを好きか嫌いかといった本来の悩みすらこの時は除外しましょう。
まずは、自分が好きなもの、自分が嫌いなものをきちんと思い出しましょう。
無理をしたり、背伸びをしたりしていない自分の素を思い出すことによって、自分の感情を見つめなおすことができます。
5-2. 自分の感情をうけいれよう
自分の感情は、自分が望む形にならないことも往々にしてあります。
例えば条件的に大変合っているパートナーがいるとします。
収入面、家族、性格、趣味などが合っており、この人と一緒にいれば楽しいし、結婚しても長くやっていけるだろうと思えば、そのパートナーを好きでいた方が都合が良いですね。
しかし、人間の感情はそううまくはいきません。
どう考えても合理的なお付き合いより、悲しいかなリスキーな付き合いを望んでしまうことだってあるのです。
大切なのは、そんな気持ちを否定せず、ただうけいれること。
それを実行に移すかどうかはこの際考えません。
しかし、そんな気持ちを自分が持っていること、その気持ちを無視しては、自分の感情を理解することはできません。
5-3. 分からなくても焦らない
たっぷり時間を取ったり、否定せず自分の感情をうけいれたりしても、どうしても自分の感情が読み取れないこともあります。
読み取れないどころか、ますますわからなくなり混乱してしまうこともあるでしょう。
しかし、その時に焦って結論を出してしまうのはよしましょう。
混乱した気持ちは、それもその時のあなたの間違いない感情です。
嵐はいつか過ぎます。
混乱している気持ちもまた受け入れることにして、時が過ぎるのを待ちましょう。
嵐が去った後の海は、むしろ穏やかに凪ぎます。
その鏡のような水面から、自らの気持ちをはっきりと知ることができるでしょう。
6. 自分の気持ちがわからない時は考えるのを休憩するもの大事
自分の気持ちを待とうと思った時、自分の感情に対して執着することをいったんお休みしましょう。
焦れば焦るほど、気持ちを分析しようとすればするほど逃げるのが人間の気持ち。
むしろ、自分の感情うんぬんといったことはすっかり忘れ、仕事や趣味、ほかの人間関係など、恋愛以外の部分を大切にすると良いでしょう。
そもそも、人間は恋愛感情だけでは生きていません。
恋愛以外の部分も、大切なあなたの一部です。
あなたの一部を大切にすることにより、恋愛感情という部分もくっきりと浮き立ってくることでしょう。
まとめ
好きか嫌いかは、素直な自分に問いかける必要があります。
気持ちがぶれる時、何か自分よりもすごい、神のような存在に聞いてみたくなります。
しかし、その答えは残念ながら自分の中にしかありません。
そのために、自らを洗練し、クリアに耳を傾けられるように自分を癒しておく必要があるのです。
3. 恋愛における、好きという感情があるか調べる質問
自らの気持ちがわからなくなっても、答えてくれる他人はいません。
その答えは、常に自らの中にあり、その上正解などないからです。
しかし、自分の気持ちが分からずモヤモヤするのは気持ちが悪いですね。
ここでは、自分に「好き」を問いかける質問をご紹介します。
3-1. ついつい相手のことを考えてしまう?
人間にはプライベートタイムがあります。
その時間をどのように使うかは本当に人次第。
縛られていない時間のことです。
そんな時間を費やして、パートナーのことを考えてしまうことはありますか?
あるいは、給与が発生している仕事時間にまでパートナーを思うことはあるでしょうか。
それが好意か、嫌悪かはここでは問いません。
愛の反対は無関心です。
どのような感情であれ、その人を想像することがあるかは重要な問題です。
3-2. 一緒にいたいと思う?
現代の世の中では、例え恋人同士であってもコミュニケーションは様々な方法を取ることが可能です。
Lineやメールなどの文字でのコミュニケーション、SNSを通しての一方通行なコミュニケーション、電話などでの声のコミュニケーションもあります。
そういった距離を持ったコミュニケーションがあるにも関わらず、直接会いたいと思う感情が残っているかどうか?
これは自分の感情を判断するのに大切な要素です。
ヒトという哺乳類である以上、恋愛感情は繁殖行為のためのホルモンから発生しています。
居場所を共にし、ボディタッチを望むような感情がないのであれば、それは恋愛感情としては低くなっていると言えます。
3-3. LINEの返信を待ってしまう?
一方、身体的ではなく、思考でも恋ができるのは人間の特徴です。
LINEに代表されるコミュニケーションツールの発達は、離れた相手との恋愛も可能にしました。
しかし、相手の姿が見えないコミュニケーションは想像力の歯止めが効かなくなるもの。
メールにしろLINEにしろ、相手とのキャッチボールを望む心理から、返信を待つ気持ちが発生します。
しかし、この気持ちに関してはあまりいい感情とは言えません。
相手にすぐに返信してほしい気持ちは、愛着といい愛とはまた異なるものだからです。
愛着とは、愛に見えて実は独占欲や依存心から発生した感情です。
相手の都合を思いやることができなかったり、自分に自信が持てない時に愛が愛着に変わることがあります。
4. 自分の気持ちがわからなくなる原因
自分の気持ちがわからなくなることは、誰にでも、いつでも起こり得ることです。
しかし、その原因とはなんなのでしょうか。
いくつかの項目に分けて解説しますが、基本的には「自分の気持ちを置き去りにしている」ことが大きな原因となります。
4-1. 自分自身と対話ができてない
自分の時間をしっかり持ったり、自分の成果を自分で褒めてあげたり…
意識してやっている人は少ないと思いますが、健全な精神状態の時はこの工程を毎日繰り返しているものです。
しかし、疲労がたまったり、失敗続きなどで一時的に自尊心が損なわれると、この工程を怠ってしまうことがあります。
そうなると、本来核である自分が小さくなり、見えなくなってしまうことがあります。
自分の気持ちがわからなくなるのはそういった時です。
自らの気持ちは、ただ漫然と流れ込んでくるものではありません。
適正な評価、適切な対話をしてこそ、自分という他者の声を聴くことができるのです。
4-2. 他人と比較をしてしまう
これも、一時的に自尊心が低くなった結果起こる現象です。
自分で自分を責めたり、上司や先輩から叱責されたり。
自尊心が損なわれる理由は多々ありますが、あまりにそれにさらされ続けると、誰かに褒められることを望むようになります。
本来は、自らが自分のことを認めてあげることこそ最大の賞賛なのですが、自尊心が低くなった自分から褒められても癒されないと考えてしまいます。
そこで、ほかの誰かと比較し、目に見えるボーダーラインを設け、それ以上であれば優秀、それ以下であればダメという基準を欲しているのです。
基準が他人ですから、自らの感情など当然度外視です。
しかし、その瞬間は他人の物差しに合わせることに必死です。
そのため、自分の感情にはふたをして他者に合わせる(あるいは抜きんでる)ことに躍起になります
こんな状態では自分の声を聴くことはできず、自分の感情もまたわからなくなってしまいます。
4-3. 外部の声を聞きすぎる
良かれと思って助言をしてくれる人はたくさんいます。
それが本当にあなたのためを思ってくれて言葉をかけてくれていればいるほど、自分の感情は迷子になってしまいます。
なぜなら、すべての基準は自らの中にあるからです。
その基準に他人の声を採り入れることは、成長の過程として大変重要なことです。
しかし、その際に自分の感情は立ち止まります。
今まで信じ、邁進していた道に対して疑問を抱くようになります。
その状態が一時的なもので、長く続かないのであれば大変健全なことなのですが、問題なのはその状態が長期間続く、あるいは頻度高く起こるということです。
成長したいがあまり、幸福になりたいがあまりに他人の声を参照することはよくあることです。
それでも、自分の素直な気持ちを忘れてしまうほど他人の声を聴きすぎては、本来の感情を感じることもできなくなってしまいます。
4-4. 現在の自分の見過ごしている
自らの感情が見えなくなる時、それは他者の言葉や他人の考えに影響されるばかりではありません。
過去の自分の感情、また未来の自分の感情の予測が、現在の自分の感情の発露を阻んでいることもあるのです。
過去、どんなにその時のパートナーが好きだったとしても、現在の自分は分かりません。
また、未来の自分の感情を予測して現在の自分を縛り付けるのも良くないことです。
例えば熱烈な恋をして、幸福な付き合いを始めた頃の燃えるような感情を今感じることができないと嘆くのは、過去の自分の感情に支配されているからです。
また、この人といればきっと幸せになれる、この人を選ぶことが将来的に自分も嬉しいだろうと予測することも、また現在の自分をないがしろにしています。
自分の気持ちとは、現在の気持ちのことです。
過去や未来のことに想いを馳せることはいったんやめにしないと、まずこの瞬間の自分の気持ちが見えてきません。
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