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カラスウリの花言葉・英語・種類別花言葉 | SPITOPI

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カラスウリの花言葉・英語・種類別花言葉

カラスウリ(学名Trichosanthes cucumeroides)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「カラスウリの花言葉とその意味」について紹介していきます。

カラスウリの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を紹介して、カラスウリの興味深い「マメ知識」も解説しています。

  • カラスウリとはどんな花なのか?
  • カラスウリの花言葉
  • カラスウリについての解説
  • カラスウリのマメ知識
  • カラスウリの種類(原種・園芸品種の特徴)、カラスウリに似た花と花言葉
  • まとめ

1. カラスウリとはどんな花なのか?

カラスウリとはどんな花なのか?

カラスウリ(学名Trichosanthes cucumeroides)は、ウリ科カラスウリ属に分類される「日本・中国・朝鮮半島」が原産地のつる性・多年草の草花です。

カラスウリは夏の7〜9月にかけて、細い糸状の花弁を持つ珍しい型の花を咲かせます。

カラスウリの開花時期は限定的であり、夏の日没と同時に咲き始め、夜明け前には花が閉じてしまうことが多いので、なかなか直接カラスウリの花を見ることは難しいのです。

カラスウリは実を付けますが、苦味が強くて人間の食用には適しておらず、主にカラスなどの野生の鳥の食料になっています。

カラスウリは「雌雄異株(しゆういしゅ)」という変わった特徴も持っています。

2. カラスウリの花言葉

カラスウリの花言葉

カラスウリ(学名Trichosanthes cucumeroides)には、以下のような花言葉があります。

カラスウリの一般的な花言葉である「よき便り」「誠実」「男ぎらい」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も含めながら分かりやすく説明していきます。

2-1. 「よき便り」

「よき便り」

カラスウリの花言葉は「よき頼り」です。

「よき便り」という花言葉はカラスウリの実の中に黒褐色の種子(タネ)が入っていて、その形状が「結び文」に似ていることに由来しています。

カラスウリの種子は特徴的な形をしていて、結び文以外にも「カマキリの頭部」や「打ち出の小槌」に喩えられたりもします。

どこかから良い知らせが飛び込んできそうな花言葉なので、カラスウリを観賞しているうちに、長らく連絡をしていなかった仲の良い友人知人から嬉しい連絡があるかもしれません。

2-2. 「誠実」

「誠実」

カラスウリの花言葉は「誠実」です。

カラスウリは山中で誰に媚びることもなく生長を続けて、赤い木の実を付けるつる性植物です。

そのひっそりと思いを募らせるような生態から「誠実」という花言葉が生まれたようです。

カラスウリには「男ぎらい」の花言葉もあるので、好きな男性と一緒に観賞するのには不向きとされますが、「誠実」という花言葉もあるので、場合によっては好きな男性と一緒に眺めてみるのも良いかもしれません。

2-3. 「男ぎらい」

「男ぎらい」

カラスウリの花言葉は「男ぎらい」です。

カラスウリの花が、人目(男の目)につかない日没後に清楚な乙女をイメージさせる純白の花を咲かせることから、「男ぎらい」という花言葉が生まれました。

カラスウリの花は太陽が沈んでから咲き始め、夜明け前には萎んでしまうので、その生態から男ぎらいがイメージされたのです。

好意を寄せている意中の男性に、カラスウリを贈ることはやめておいた方がいいでしょう。

3. カラスウリについての解説

カラスウリについての解説

カラスウリの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。

3-1. カラスウリの英語での呼び名と語源・意味について

カラスウリの英語での呼び名と語源・意味について

カラスウリは英語で、「Japanese snake gourd(日本のヘビウリ)」と呼ばれています。

カラスウリが秋の季節に成熟させる赤い木の実は、人間が食べることができないので、西洋ではヘビ(蛇)が食べるウリ(瓜)として認識されたのでしょう。

日本ではカラスが好んで食べるウリということで「カラスウリ(烏瓜)」と呼ばれますが、実際にはヘビもカラスもカラスウリを好んで食べるという科学的事実は確認されていないのです。

カラスウリの別名の和名としては、「玉章(タマズサ)、玉梓(タマズサ)、狐の枕(キツネノマクラ)、土瓜(ツチウリ)」といった呼び方もあり、狐の枕という和名には童話・昔話のような風流な響きがあります。

3-2. カラスウリの原産地と開花期

カラスウリの原産地と開花期

カラスウリの原産地は「日本・中国・朝鮮半島」で、日本では本州・四国・九州に自生しているつる性多年草です。

カラスウリの開花期は「7〜9月」で、夏の日没頃から花弁から細い糸を伸ばした独特な白い花(直径7〜10センチ)を咲かせますが、夜明け頃には花は閉じてしまいます。

カラスウリの花色は、「白色」の一色になります。

カラスウリの繁殖力は非常に旺盛で、ツルを周囲の植物やモノに絡ませながらどんどん生長していきますが、葉っぱはハート型で薄い毛に覆われています。

カラスウリは7〜9月の夏の夜間に花を咲かせて、10〜11月の秋の季節に赤い実を成熟させます。

3-3. カラスウリの名前の由来

カラスウリの名前の由来

和名のカラスウリ(烏瓜)という名前は、秋に成熟するカラスウリの赤い実をカラスが好んで食べるということに由来しています。

ちなみにカラスウリの赤い実は見た目もややグロテスクであり、人間の食用には不向きで(苦味が非常に強く)美味しくありません。

一方、カラスウリというネーミングにはなっていますが、特別に「カラスの好物の木の実」であるわけではなく、カラスもそんなに頻繁に食べるわけではないのです。

カラスウリの属名の学名「Trichosanthes(トリコサンセス)」は、ギリシア語の「thrix(毛)」と「anthos(花)」が語源であり、カラスウリの花弁の縁が細く裂けて糸状になっていることを示しています。

3-4. カラスウリの誕生日花

カラスウリの誕生日花

カラスウリが誕生日花とされている日は、「11月11日、11月20日」です。

「11月11日、11月20日」が誕生日の人に、カラスウリの「よき便り」「誠実」「男ぎらい」というハッピーなお知らせが今にも届きそうな素敵な花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。

とはいえ、カラスウリの糸状の繊細な白い花は主に夜間にしか咲かないとされるレアな花なので、実際に誰かに贈る場合にはカラスウリの赤い実になるかもしれません。

「男ぎらい」の花言葉もあるので、女性が好きな男性に贈るのは控えた方がいいでしょう。

4. カラスウリのマメ知識

カラスウリのマメ知識

カラスウリのマメ知識を紹介していきます。

4-1. カラスウリの花が夏の夜間にしか咲かない理由

カラスウリの花が夏の夜間にしか咲かない理由

カラスウリは4月〜6月に塊根から発芽して、夏の7月〜9月に開花期(数日間は連続で咲く)を迎えますが、カラスウリの花は日没後からしか開かず、夜明け前には萎んでしまうのです。

カラスウリの花弁は「白色」であり、基本的に5枚(4〜6枚)の花弁を持っています。

カラスウリの後ろにやや反った花は、縁部が無数の白くて細いひも状になっていますが、夜間にしか花が咲かない理由は、「夜行性の大型の蛾(ガ)」に受粉を手伝わせるためと言われています。

カラスウリのポリネーター(花粉の運び手)は「大型のスズメガ」で、カラスウリの長い花筒の中に、スズメガが長い口吻を挿入して蜜を吸うことで受粉を手伝っています。

4-2. カラスウリは雌雄異株のつる性植物:カラスウリの赤い実は苦くてまずい

カラスウリは雌雄異株のつる性植物:カラスウリの赤い実は苦くてまずい

カラスウリは林・藪の草木に絡みつきながら生長するつる性植物ですが、一つの株(雄株・雌株)に雄花か雌花のどちらかしか咲かない「雌雄異株(しゆういしゅ)」の特徴を持っています。

カラスウリの赤い実(オレンジ色の実)がなるのは、雌花が咲く雌株だけであり、秋の10〜11月に成熟する赤い実は直径が5〜7センチの卵型や楕円形の形状をしています。

カラスウリの鮮やかな赤色(オレンジ色)をした薄い果皮を破ると、内部には胎座が生長した黄色の果肉とカマキリの頭部に似た黒褐色の種子が見えます。

黄色い果肉は一見すると食べられそうですが、非常に強い苦味があるので、人が食べることは難しいのです。

4-3. カラスウリの種子は「生薬・縁起物」として活用される

カラスウリの種子は「生薬・縁起物」として活用される

中国では古代から、カラスウリは漢方薬の生薬の原料として活用されていて、「果実・種子・塊根」を乾燥させることで喘息・怪我・しもやけなどに効く生薬になります。

カラスウリの根を乾燥させて煎じ薬にすると、呼吸器系の疾患・症状に良いとされていて、カラスウリの果実エキスもしもやけを改善するとされています。

カラスウリの種子は、カマキリの頭部だけではなく「打ち出の小槌」にも似ています。

打ち出の小槌は金運アップの効果があるとされるので、財布に入れておくことで「財産を形成できる縁起物」としても活用されています。

5. カラスウリの種類(原種・園芸品種の特徴)、カラスウリに似た花と花言葉

カラスウリの種類(原種・園芸品種の特徴)、カラスウリに似た花と花言葉

カラスウリの色々な種類・園芸品種とその特徴について紹介していきます。

カラスウリの花の花言葉は、「よき便り」「誠実」「男ぎらい」になります。

カラスウリに似たウリ科の花・植物の花言葉についても紹介しています。

5-1. ヘビウリ

ヘビウリ

ヘビウリ (学名Trichosanthes cucumerina、英語snake gourd) は、カラスウリの近縁種であり「インド」が原産地になります。

ヘビウリという名前が示すように、ヘビウリの赤い実(オレンジ色の実)は細長い形状をしていて、クネクネと湾曲するように生長していくのでヘビそっくりの姿になるのです。

ヘビウリの実はカラスウリの実よりも味が良くて食べやすく、ゴーヤを淡白にしたようなあっさりした味をしています。

そのため、東南アジアの一部の地域では、若い木の実を食用にすることもあります。

5-2. キカラスウリ

キカラスウリ

キカラスウリ(学名Trichosanthes kirilowii var. japonica)は、6月〜9月にかけての夏場にカラスウリに似た白い糸状の花を咲かせます。

キカラスウリの開花時間もカラスウリと同じく、日没後から翌日の朝方までになりますが、キカラスウリ(黄烏瓜)という名前が示すように果実が成熟すると「黄色の実」になります。

木の実の色こそ違いますが、花・葉の形状がカラスウリとほぼ同じであるため、木の実が無ければ両者を見分けることは難しいのです。

5-3. ユウガオ(夕顔)

ユウガオ(夕顔)

ユウガオ(Lagenaria siceraria、夕顔)はウリ科ユウガオ属に分類される「北アフリカ・インド」が原産の花・植物です。

ユウガオは夏の8〜9月に「白色」の花を咲かせますが、ユウガオ(夕顔)という和名の由来は、夏の夕方に開花して翌日の午前中には萎むことに由来しています。

しかし、ユウガオと似たような名前で混同されやすい「アサガオ(朝顔)・ヒルガオ(昼顔)・ヨルガオ(夜顔)」は、ユウガオと同じウリ科ではなく「ヒルガオ科」に分類される異なる種類の花・植物です。

ユウガオの花言葉は、「夜」「はかない恋」「罪」という夜に花を咲かせるユウガオの生態から類推されるものになっています。

まとめ

まとめ

カラスウリ(学名Trichosanthes cucumeroides)は、ウリ科カラスウリ属に分類される「日本・中国・朝鮮半島」が原産地のつる性・多年草の草花です。

カラスウリは夏の7〜9月にかけて、細い糸状の花弁を持つ個性的な「白色の花」を咲かせます。

カラスウリの珍しい花は、夏場の日没と同時に咲き始め、夜が明ける前には花が閉じてしまうので、カラスウリの花の実物を見ることのできる機会はかなり限られています。

カラスウリの一般的な花言葉は、「よき便り」「誠実」「男ぎらい」になります。

カラスウリの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。

カラスウリについての解説

カラスウリの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。

3-1. カラスウリの英語での呼び名と語源・意味について

カラスウリの英語での呼び名と語源・意味について

カラスウリは英語で、「Japanese snake gourd(日本のヘビウリ)」と呼ばれています。

カラスウリが秋の季節に成熟させる赤い木の実は、人間が食べることができないので、西洋ではヘビ(蛇)が食べるウリ(瓜)として認識されたのでしょう。

日本ではカラスが好んで食べるウリということで「カラスウリ(烏瓜)」と呼ばれますが、実際にはヘビもカラスもカラスウリを好んで食べるという科学的事実は確認されていないのです。

カラスウリの別名の和名としては、「玉章(タマズサ)、玉梓(タマズサ)、狐の枕(キツネノマクラ)、土瓜(ツチウリ)」といった呼び方もあり、狐の枕という和名には童話・昔話のような風流な響きがあります。

3-2. カラスウリの原産地と開花期

カラスウリの原産地と開花期

カラスウリの原産地は「日本・中国・朝鮮半島」で、日本では本州・四国・九州に自生しているつる性多年草です。

カラスウリの開花期は「7〜9月」で、夏の日没頃から花弁から細い糸を伸ばした独特な白い花(直径7〜10センチ)を咲かせますが、夜明け頃には花は閉じてしまいます。

カラスウリの花色は、「白色」の一色になります。

カラスウリの繁殖力は非常に旺盛で、ツルを周囲の植物やモノに絡ませながらどんどん生長していきますが、葉っぱはハート型で薄い毛に覆われています。

カラスウリは7〜9月の夏の夜間に花を咲かせて、10〜11月の秋の季節に赤い実を成熟させます。

3-3. カラスウリの名前の由来

カラスウリの名前の由来

和名のカラスウリ(烏瓜)という名前は、秋に成熟するカラスウリの赤い実をカラスが好んで食べるということに由来しています。

ちなみにカラスウリの赤い実は見た目もややグロテスクであり、人間の食用には不向きで(苦味が非常に強く)美味しくありません。

一方、カラスウリというネーミングにはなっていますが、特別に「カラスの好物の木の実」であるわけではなく、カラスもそんなに頻繁に食べるわけではないのです。

カラスウリの属名の学名「Trichosanthes(トリコサンセス)」は、ギリシア語の「thrix(毛)」と「anthos(花)」が語源であり、カラスウリの花弁の縁が細く裂けて糸状になっていることを示しています。

3-4. カラスウリの誕生日花

カラスウリの誕生日花

カラスウリが誕生日花とされている日は、「11月11日、11月20日」です。

「11月11日、11月20日」が誕生日の人に、カラスウリの「よき便り」「誠実」「男ぎらい」というハッピーなお知らせが今にも届きそうな素敵な花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。

とはいえ、カラスウリの糸状の繊細な白い花は主に夜間にしか咲かないとされるレアな花なので、実際に誰かに贈る場合にはカラスウリの赤い実になるかもしれません。

「男ぎらい」の花言葉もあるので、女性が好きな男性に贈るのは控えた方がいいでしょう。

カラスウリのマメ知識

カラスウリのマメ知識を紹介していきます。

4-1. カラスウリの花が夏の夜間にしか咲かない理由

カラスウリの花が夏の夜間にしか咲かない理由

カラスウリは4月〜6月に塊根から発芽して、夏の7月〜9月に開花期(数日間は連続で咲く)を迎えますが、カラスウリの花は日没後からしか開かず、夜明け前には萎んでしまうのです。

カラスウリの花弁は「白色」であり、基本的に5枚(4〜6枚)の花弁を持っています。

カラスウリの後ろにやや反った花は、縁部が無数の白くて細いひも状になっていますが、夜間にしか花が咲かない理由は、「夜行性の大型の蛾(ガ)」に受粉を手伝わせるためと言われています。

カラスウリのポリネーター(花粉の運び手)は「大型のスズメガ」で、カラスウリの長い花筒の中に、スズメガが長い口吻を挿入して蜜を吸うことで受粉を手伝っています。

4-2. カラスウリは雌雄異株のつる性植物:カラスウリの赤い実は苦くてまずい

カラスウリは雌雄異株のつる性植物:カラスウリの赤い実は苦くてまずい

カラスウリは林・藪の草木に絡みつきながら生長するつる性植物ですが、一つの株(雄株・雌株)に雄花か雌花のどちらかしか咲かない「雌雄異株(しゆういしゅ)」の特徴を持っています。

カラスウリの赤い実(オレンジ色の実)がなるのは、雌花が咲く雌株だけであり、秋の10〜11月に成熟する赤い実は直径が5〜7センチの卵型や楕円形の形状をしています。

カラスウリの鮮やかな赤色(オレンジ色)をした薄い果皮を破ると、内部には胎座が生長した黄色の果肉とカマキリの頭部に似た黒褐色の種子が見えます。

黄色い果肉は一見すると食べられそうですが、非常に強い苦味があるので、人が食べることは難しいのです。

4-3. カラスウリの種子は「生薬・縁起物」として活用される

カラスウリの種子は「生薬・縁起物」として活用される

中国では古代から、カラスウリは漢方薬の生薬の原料として活用されていて、「果実・種子・塊根」を乾燥させることで喘息・怪我・しもやけなどに効く生薬になります。

カラスウリの根を乾燥させて煎じ薬にすると、呼吸器系の疾患・症状に良いとされていて、カラスウリの果実エキスもしもやけを改善するとされています。

カラスウリの種子は、カマキリの頭部だけではなく「打ち出の小槌」にも似ています。

打ち出の小槌は金運アップの効果があるとされるので、財布に入れておくことで「財産を形成できる縁起物」としても活用されています。

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この記事は2021年02月08日に更新されました。

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