オシロイバナ(学名Mirabilis jalapa)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「オシロイバナの花言葉とその意味」について紹介していきます。
オシロイバナの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を紹介して、オシロイバナの役に立つ「マメ知識」も解説しています。
- オシロイバナとはどんな花なのか?
- オシロイバナの花言葉
- オシロイバナについての解説
- オシロイバナのマメ知識
- オシロイバナの種類(原種・園芸品種の特徴)、オシロイバナに似た花と花言葉
- まとめ
1. オシロイバナとはどんな花なのか?
オシロイバナ(学名Mirabilis jalapa)は、オシロイバナ科オシロイバナ属に分類される「南アメリカ(熱帯アメリカ)」が原産地の多年草の草花です。
オシロイバナは夏の7〜10月にかけて、夕方の時間帯(午後4時頃)から強い香りのある白色や赤色、ピンク色の可憐な美しい花を咲かせます。
オシロイバナの花弁が外に開いた花姿は、どこか朝顔の花にも似ています。
オシロイバナは田舎であれば今でも道端に咲いていることのある花ですが、一本の株・枝から異なる色の花を咲かせるという不思議な特徴も持っています。
白粉花(オシロイバナ)という和風な花名は、黒い種子の中にある胚乳が、「白粉(おしろい)」のような白い粉状になっていることに由来しています。
2. オシロイバナの花言葉
オシロイバナ(学名Mirabilis jalapa)には、以下のような花言葉があります。
オシロイバナの一般的な花言葉である「臆病・内気」「あなたを想う」「恋を疑う」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も含めながら分かりやすく説明していきます。
2-1. 「臆病・内気」
オシロイバナの花言葉は「臆病・内気」です。
オシロイバナの可憐な花は、夕方の4時以降にひっそりと咲く習性を持っています。
オシロイバナの花が、人目から隠れるようにして「夕方・夜間・早朝」に咲くことからこの「臆病・内気」という花言葉が生まれました。
臆病や内気にはネガティブな響きもありますが、「慎重な判断ができる+控えめで奥ゆかしい魅力がある」といった肯定的な解釈をすることもできます。
2-2. 「あなたを想う」
オシロイバナの花言葉は「あなたを想う」です。
オシロイバナの清楚なたたずまいをした色鮮やかな花には、「あなたを想う」という一途な恋心を象徴する素敵な花言葉が付けられています。
あなたに密かに片思いをしている人がいるのであれば、オシロイバナの可憐な花を添えて、自分の熱い気持ちを伝えてみてはどうでしょうか。
2-3. 「恋を疑う」
オシロイバナの花言葉は「恋を疑う」です。
オシロイバナの花は同じ株・枝からでも「異なる色の花」を咲かせるため、男女関係や色恋における「移り気・気変わり・浮気」などの象徴として見られてしまうこともあります。
恋を疑わざるを得ないような「相手の不誠実な言動・浮気の兆候」が見られた時には、オシロイバナの花を贈って相手の真意(自分のことをまだ好きなのか)を確かめてみるべきかもしれません。
3. オシロイバナについての解説
オシロイバナの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. オシロイバナの英語での呼び名と語源・意味について
オシロイバナは英語で、「Marvel of Peru、Four o'clock」と呼ばれています。
「Marvel of Peru」は日本語に直訳すると「ペルーの不思議」という意味ですが、「Marvel of Peru」にはペルー(南米)の国の植物に見た不思議な現象といったニュアンスがあります。
オシロイバナの花は、同じ一つの株・枝から赤色や白色、ピンク色の異なる色の花を咲かせるので、その現象がとても不思議と感じた人が「Marvel of Peru(ペルーの不思議)」と名付けたのです。
「Four o'clock」というのは「午後4時」という意味ですが、オシロイバナの花が夕方の午後4時頃から開花を始めることに由来しています。
3-2. オシロイバナの原産地と開花期
オシロイバナの原産地は「南アメリカ(熱帯アメリカ)」で、オシロイバナは草丈が約50〜100センチにまで生長する多年草(日本では一年草のことも多い)です。
オシロイバナの開花期は「7〜10月」で、夏の夕方(午後4時以降)に朝顔にも似た外見の可愛い花を咲かせてくれます。
オシロイバナの花色には、「白色・赤色・ピンク色・紫色・黄色・オレンジ色」などがあります。
オシロイバナはペルーなどの熱帯アメリカが原産地ですが、中国を経由して江戸時代には日本に渡ってきていました。
元々は観賞用として栽培されていましたが、生命力・繁殖力が強いため、現在では野生化して道端でもオシロイバナを見かける事ができます。
3-3. オシロイバナの名前の由来
オシロイバナの属名の名前である「Mirabilis(ミラビリス)」は「素晴らしい・驚異的な」という意味であるラテン語の「mirabilis」に由来しています。
「Mirabilis(ミラビリス)」は、華やかで可憐な花姿をしたオシロイバナの花を賞賛して命名されたと考えられています。
「白粉花(オシロイバナ)」という花名は、黒い種子の中にある粉状の胚乳が、日本古来の化粧品である「白粉(おしろい)」に似ていることに由来しています。
オシロイバナは午後4時頃の「夕方」から、強い芳香を放つ花を咲かせるので、「夕化粧(ユウゲショウ)」という和名の別名も持っています。
3-4. オシロイバナの誕生日花
オシロイバナが誕生日花とされている日は、「7月28日、8月1日、8月2日、8月23日」です。
「7月28日、8月1日、8月2日、8月23日」が誕生日の人に、オシロイバナの「臆病・内気」「あなたを想う」「恋を疑う」という清楚で控えめな情趣のある素敵な花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
オシロイバナの花姿は花弁(実際は萼)が開いている様子が朝顔にも似ていますが、夕方から早朝にかけて密やかに咲くオシロイバナには控えめ・おしとやかな魅力があるのです。
4. オシロイバナのマメ知識
オシロイバナのマメ知識を紹介していきます。
4-1. オシロイバナには花弁がない、オシロイバナが夕方〜早朝に咲く理由
オシロイバナは花弁(花びら)が外側に開いていて、朝顔のような花姿をしていると言われることもありますが、厳密に言えばオシロイバナには花弁はありません。
「赤色・白色・ピンク色」などの花弁のように見える部分は、「萼(がく)」と呼ばれるものです。
更に、花の根元にある緑色の萼(がく)のような部分は、「総苞(そうほう)」と呼ばれるものなのです。
オシロイバナの花は夕方から早朝にかけて咲きますが、その理由は「夜行性の昆虫(日本ではスズメガなど)」を引き寄せて受粉に協力させるためです。
オシロイバナの花は真っ暗な夜間に開くことも多く(花持ちは1日で短く)、花筒が長い構造をしているので、口吻の長い大型の蛾(が)などの夜行性鱗翅目(りんしもく)でないと吸蜜して受粉を手伝うことができないのです。
4-2. オシロイバナの全草には「トリゴネリン」の有毒成分が含まれています
オシロイバナの全草には、窒素化合物である「トリゴネリン」という毒性物質が含まれています。
特に根っこや種子の部分にトリゴネリンが多く含有されているので気をつけて下さい。
オシロイバナの根・種子・花などを誤って食べてしまうと、トリゴネリンによる「吐き気・嘔吐・腹痛・下痢」などの中毒症状を起こす恐れがあります。
オシロイバナは住宅地近くの道端で綺麗な花を咲かせていることも多く、子供やペットの犬が間違って食べてしまうこともあるので注意が必要です。
一方でオシロイバナには薬効も確認されていて、根を乾燥させたものが「利尿剤・関節炎の漢方薬の生薬」として利用されています。
オシロイバナの葉も「切り傷・水虫・たむし(白癬菌感染)」に効くと言われています。
4-3. オシロイバナはガーデニング初心者向けの丈夫で育てやすい草花、子供の遊びにも使いやすい花
オシロイバナは日当たりが良くて水はけのいい土さえあれば、元気に育っていって花を咲かせてくれる草花なので、「ガーデニング初心者」でも育てやすい花とされています。
オシロイバナは肥料もほとんど要らない植物で、植え付け時に元肥として「堆肥・腐葉土・油かす」などを混ぜ込めば十分です。
花付きが悪い時に、液体肥料を月に数回与えると良いでしょう。
オシロイバナは昔から「子供の遊び」にも使われてきた花で、種子の白い粉を手・顔に塗って「お化粧遊び」をしたり、花を高い場所からひらひらと落として「落下傘遊び」をしたりもできますが、毒性があるので口に入らないように注意が必要です。
5. オシロイバナの種類(原種・園芸品種の特徴)、オシロイバナに似た花と花言葉
オシロイバナの色々な種類・園芸品種とその特徴について紹介していきます。
オシロイバナの花の花言葉は、「臆病・内気」「あなたを想う」「恋を疑う」になります。
オシロイバナに似たオシロイバナ科の花・植物の花言葉についても紹介しています。
5-1. オシロイバナ
オシロイバナ(白粉花・白粧花、学名Mirabilis jalapa)は、ペルーなどの南アメリカを原産地とするオシロイバナの原種ですが、オシロイバナは生命力が強くて色々な花色の可憐な花を咲かせるので品種改良はほとんど行われていません。
そのため、オシロイバナという時にはこのオシロイバナ(Mirabilis jalapa)のことを意味していることになります。
7〜10月の夏の夕方から早朝にかけて、「白色・赤色・ピンク色・紫色・オレンジ色」などの花弁(萼)が大きく開いた花を咲かせます。
オシロイバナの花言葉は、「臆病・内気」「あなたを想う」「恋を疑う」になります。
5-2. ブーゲンビリア
ブーゲンビリア(Bougainvillea spp. )はオシロイバナ科ブーゲンビリア属に分類される「中央アメリカ・南アメリカの熱帯雨林」が原産地の草花です。
夏・秋の5月〜10月にかけて、「赤色・白色・ピンク色・紫色・オレンジ色・黄色」の南国情緒に満ちた花束(ブーケ)にぴったりのカラフルな花を咲かせてくれます。
学名「Bougainvillea(ブーゲンビリア)」は、1768年にブラジルの地でこの花を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィル(1729年〜1811年)の名前に由来しています。
ブーゲンビリアの花言葉は、燃えるような一途で情熱的な恋愛を示唆する「情熱」「あなたは魅力に満ちている」「あなたしか見えない」になります。
5-3. ウドノキ
ウドノキ(Pisonia umbellifera)はオシロイバナ科ウドノキ属に分類される「日本の沖縄諸島や小笠原諸島・台湾・マレーシア・ミクロネシア・ポリネシア・オーストラリア東部」が原産の花・植物です。
ウドノキは春の4〜5月に「白色」の花を咲かせますが、ウドノキ科のウドノキ(独活の木)とは何の関係もありません。
ウドノキは樹高が約8〜10メートルにまで生長しますが、枝が軟らかくて利用できず何の役にも立たないことから、「独活の大木」のようだとしてウドノキと名付けられました。
別名を「オオクサボケ」といいます。
特別な花言葉は付けられていないようです。
まとめ
オシロイバナ(学名Mirabilis jalapa)は、オシロイバナ科オシロイバナ属に分類される「南アメリカ(熱帯アメリカ)」が原産地の多年草です。
オシロイバナは夏の7〜10月にかけて、夕方の午後4時頃から良い香りのする「白色・赤色・ピンク色・紫色・オレンジ色・黄色」の可憐な美しい花を咲かせてくれますが、花持ちは約1日で良くありません。
オシロイバナの花は夕方から人目につかないようにひっそりと咲く習性があるので、「臆病・内気」の花言葉を持っています。
オシロイバナの一般的な花言葉は、「臆病・内気」「あなたを想う」「恋を疑う」になります。
オシロイバナの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
3. オシロイバナについての解説
オシロイバナの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. オシロイバナの英語での呼び名と語源・意味について
オシロイバナは英語で、「Marvel of Peru、Four o'clock」と呼ばれています。
「Marvel of Peru」は日本語に直訳すると「ペルーの不思議」という意味ですが、「Marvel of Peru」にはペルー(南米)の国の植物に見た不思議な現象といったニュアンスがあります。
オシロイバナの花は、同じ一つの株・枝から赤色や白色、ピンク色の異なる色の花を咲かせるので、その現象がとても不思議と感じた人が「Marvel of Peru(ペルーの不思議)」と名付けたのです。
「Four o'clock」というのは「午後4時」という意味ですが、オシロイバナの花が夕方の午後4時頃から開花を始めることに由来しています。
3-2. オシロイバナの原産地と開花期
オシロイバナの原産地は「南アメリカ(熱帯アメリカ)」で、オシロイバナは草丈が約50〜100センチにまで生長する多年草(日本では一年草のことも多い)です。
オシロイバナの開花期は「7〜10月」で、夏の夕方(午後4時以降)に朝顔にも似た外見の可愛い花を咲かせてくれます。
オシロイバナの花色には、「白色・赤色・ピンク色・紫色・黄色・オレンジ色」などがあります。
オシロイバナはペルーなどの熱帯アメリカが原産地ですが、中国を経由して江戸時代には日本に渡ってきていました。
元々は観賞用として栽培されていましたが、生命力・繁殖力が強いため、現在では野生化して道端でもオシロイバナを見かける事ができます。
3-3. オシロイバナの名前の由来
オシロイバナの属名の名前である「Mirabilis(ミラビリス)」は「素晴らしい・驚異的な」という意味であるラテン語の「mirabilis」に由来しています。
「Mirabilis(ミラビリス)」は、華やかで可憐な花姿をしたオシロイバナの花を賞賛して命名されたと考えられています。
「白粉花(オシロイバナ)」という花名は、黒い種子の中にある粉状の胚乳が、日本古来の化粧品である「白粉(おしろい)」に似ていることに由来しています。
オシロイバナは午後4時頃の「夕方」から、強い芳香を放つ花を咲かせるので、「夕化粧(ユウゲショウ)」という和名の別名も持っています。
3-4. オシロイバナの誕生日花
オシロイバナが誕生日花とされている日は、「7月28日、8月1日、8月2日、8月23日」です。
「7月28日、8月1日、8月2日、8月23日」が誕生日の人に、オシロイバナの「臆病・内気」「あなたを想う」「恋を疑う」という清楚で控えめな情趣のある素敵な花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
オシロイバナの花姿は花弁(実際は萼)が開いている様子が朝顔にも似ていますが、夕方から早朝にかけて密やかに咲くオシロイバナには控えめ・おしとやかな魅力があるのです。
4. オシロイバナのマメ知識
オシロイバナのマメ知識を紹介していきます。
4-1. オシロイバナには花弁がない、オシロイバナが夕方〜早朝に咲く理由
オシロイバナは花弁(花びら)が外側に開いていて、朝顔のような花姿をしていると言われることもありますが、厳密に言えばオシロイバナには花弁はありません。
「赤色・白色・ピンク色」などの花弁のように見える部分は、「萼(がく)」と呼ばれるものです。
更に、花の根元にある緑色の萼(がく)のような部分は、「総苞(そうほう)」と呼ばれるものなのです。
オシロイバナの花は夕方から早朝にかけて咲きますが、その理由は「夜行性の昆虫(日本ではスズメガなど)」を引き寄せて受粉に協力させるためです。
オシロイバナの花は真っ暗な夜間に開くことも多く(花持ちは1日で短く)、花筒が長い構造をしているので、口吻の長い大型の蛾(が)などの夜行性鱗翅目(りんしもく)でないと吸蜜して受粉を手伝うことができないのです。
4-2. オシロイバナの全草には「トリゴネリン」の有毒成分が含まれています
オシロイバナの全草には、窒素化合物である「トリゴネリン」という毒性物質が含まれています。
特に根っこや種子の部分にトリゴネリンが多く含有されているので気をつけて下さい。
オシロイバナの根・種子・花などを誤って食べてしまうと、トリゴネリンによる「吐き気・嘔吐・腹痛・下痢」などの中毒症状を起こす恐れがあります。
オシロイバナは住宅地近くの道端で綺麗な花を咲かせていることも多く、子供やペットの犬が間違って食べてしまうこともあるので注意が必要です。
一方でオシロイバナには薬効も確認されていて、根を乾燥させたものが「利尿剤・関節炎の漢方薬の生薬」として利用されています。
オシロイバナの葉も「切り傷・水虫・たむし(白癬菌感染)」に効くと言われています。
4-3. オシロイバナはガーデニング初心者向けの丈夫で育てやすい草花、子供の遊びにも使いやすい花
オシロイバナは日当たりが良くて水はけのいい土さえあれば、元気に育っていって花を咲かせてくれる草花なので、「ガーデニング初心者」でも育てやすい花とされています。
オシロイバナは肥料もほとんど要らない植物で、植え付け時に元肥として「堆肥・腐葉土・油かす」などを混ぜ込めば十分です。
花付きが悪い時に、液体肥料を月に数回与えると良いでしょう。
オシロイバナは昔から「子供の遊び」にも使われてきた花で、種子の白い粉を手・顔に塗って「お化粧遊び」をしたり、花を高い場所からひらひらと落として「落下傘遊び」をしたりもできますが、毒性があるので口に入らないように注意が必要です。
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