人の話を聞かない人の特徴（心理・原因・仕事・対処法） | SPITOPI

どんなに丁寧に説明しても一生懸命に言い聞かせても、「人の話を聞かない人」がいます。

人の話を聞かない人とは、一般的なコミュニケーションが成り立たないので、話をしている側はイライラしたり呆れたりしてしまいますが、人の話を聞かない人にはどのような特徴があるのでしょうか? この記事では、「人の話を聞かない人の特徴」「人の話を聞かない人の心理」「人の話を聞かない人の種類」について解説しながら、「人の話を聞かない人の対処法や付き合うコツ」についても分かりやすく紹介しています。

1. 人の話を聞かない人とは?

「人の話を聞かない人」というのは、相手が話している内容や要求を全く聞いていない人のことであり、どんなに丁寧に説明や説得をしても通用しない人のことです。

注意力が散漫で相手に対する意識が「上の空」であるために、人の話を聞いていない人がいます。

人の話を聞いていない人は、相手の要求や期待に応えることがないので人間関係のトラブルも多くなりがちです。

また、「自分の話したいこと+自分が要求したいこと」ばかりに意識が向かってしまって、人の話を聞けない人もいます。

他人に対する興味関心が乏しくて、相手の話している内容に真剣に耳を傾けられないことによって、結果として人の話を聞かない人になってしまうこともあります。

人の話を聞かない人は一般的に言って、自己中心的で他人に対する共感・配慮(心配り)が乏しいことが多いのです。

2. 人の話を聞かない人の特徴

人の話を聞かない人の特徴としては、以下のようなものがあります。

2-1. 相手を自分よりも下に見て軽視している

人の話を聞かない人の特徴として、「相手を自分よりも下に見て軽視している」ということがあります。

相手の人間性や知性を尊重したり尊敬していたりすれば、人はその人の話を聞かないということはまずないのです。

人の話を聞かない人でも、相手が社長や有名人であれば、自分のほうが相手よりも格下だと思ってその話に耳を傾けることがあります。

しかし、相手を自分よりも格下と見ている時には、相手の話を真剣に聞こうとはしない傾向があるのです。

2-2. 会話の返事が短くてシンプルすぎる

「会話の返事が短くてシンプルすぎる」というのが、人の話を聞かない人の特徴になります。

相手の話している内容を「上の空・いい加減な気持ち」で聞いていることが多いので、相手から何か意見や感想を求められても「ふ〜ん・そうだね・なるほどね・そっか」といった気の抜けたような短文の返事しか返ってきません。

状況や内容にもよりますが、相手の会話の返事があまりにもそっけなくてシンプルな時には、人の話を聞いていない可能性が高いのです。

2-3. 他のことをしていて注意散漫になっている

「他のことをしていて注意散漫になっている」というのが、人の話を聞かない人の典型的な特徴になっています。

スマホでYouTubeの動画を見ていたり、他の仕事や作業を会話と同時にしていたりするような時には、会話よりも「他の物事・活動」に意識が向いてしまっていることが多いのです。

他の用事や活動、趣味に気を取られていて、注意散漫になっているということが、人の話を聞かない人の大きな特徴の一つなのです。

2-4. 自己愛が強くて自己中心的である

人の話を聞かない人の特徴として、「自己愛が強くて自己中心的である」ということがあります。

人の話を聞かない人は、基本的に自分自身のことが大好きであり、自分が経験した出来事や自分が考えていることについて相手に聞いてもらいたいのです。

自己愛が強くて自己中心的な性格であるため、「他人の存在・話題に対する興味関心」がどうしても弱くなりやすいのです。

その結果、他人に興味を持てずに、人の話を聞くこともできないという状態になってしまいます。

2-5. 自分の話のほうが面白いという自己評価の高さ

「自分の話のほうが面白いという自己評価の高さ」も、人の話を聞かない人の特徴の一つと言えるでしょう。

人の話を聞かない人は、相手の話を遮ってでも自分自身の話を無理やりに話そうとしますが、その理由は「人の話はつまらないが自分の話は面白い」と思い込んでいるからなのです。

人の話を聞かない人は、自分の話のほうが人よりも面白いから自分の話を聞いてほしいという「自己評価の高さ」を持っていることが多いのですが、その高いに自己評価には客観的根拠がないことが多いのです。

2-6. 疲労が蓄積していて会話に集中できない

人の話を聞かない人の特徴として、「疲労が蓄積していて会話に集中できない」ということがあります。

非常にシンプルで当たり前の理由なのですが、人は疲労感やストレスが一定の閾値を越えると、他者とのコミュニケーションに対して「思考力・集中力・記憶力」を維持することができなくなるのです。

ハードワークでいつも忙しく動き回っている人、いつも心身が限界まで疲れきっている人というのは、本人の性格・意識と関係なく人の話を聞くことができなくなることがあるのです。

3. 人の話を聞かない人の心理

人の話を聞かない人の心理としては、以下のような心理や意図を考えることができるでしょう。

3-1. 聞き役になれず、自分の話をとにかく聞いてもらいたい

人の話を聞かない人の心理として、「聞き役になれず、自分の話をとにかく聞いてもらいたい」ということがあります。

人の話を聞かない人にとってのコミュニケーション(会話)というのは、「自分が話したいことを聞いてもらう時間+自分の持っている要求や希望を相手に聞き入れてもらう時間」であり、基本的に他人の話を丁寧に聞いて上げようという心理状態がないのです。

人の話を聞かない人は、会話が始まると自分の話したい内容をとにかくベラベラとまくし立てるように話すことが多く、良くも悪くも「聞き役」として振る舞うことができないのです。

3-2. 共感力・同調性が低いために他人の話題に集中できない

「共感力・同調性が低いために他人の話題に集中できない」というのも、人の話を聞かない人の心理の一つでしょう。

人の話を聞かない人は「他人が経験した物事+他人の置かれている境遇」に対して共感する能力が低いことが多く、基本的に他人に対する興味関心がかなり弱いという心理的特徴があるのです。

みんなが楽しく話している話題に同調して合わせるという能力も低いことが多いので、結果として「他人の話題+みんなが話している話題」に耳を傾けて意識を集中することができないのです。

人の話を聞かない人は、共感力や同調性が低いという心理的特徴を持っています。

3-3. 自分の興味関心のない話題は一切聞きたくないという自己中心的な心理

人の話を聞かない人の心理として、「自分の興味関心のない話題は一切聞きたくないという自己中心的な心理」を指摘することができます。

人の話を聞かない人は、いつも自分が興味のあることしか話したくない人が多く、少しでも「他人が中心になる話題・自分がついていけない話・普段から関心のないジャンルの話題」があると不機嫌になって口数も少なくなったりします。

人の話を聞かない人は自己愛の強い自己中心的な心理状態にあることが多く、「他人の話したい内容に対するリスペクト・共感性」がないために、人間関係のトラブルも増えてくるのです。

4. 人の話を聞かない人の種類

人の話を聞かない人には以下のような種類があり、それぞれに「人の話を聞かない特徴・心理の違い」があります。

4-1. 人の話を聞かない女

「人の話を聞かない女」は、自分自身の興味関心を中心にして世界が回っていないと気が済まないタイプの女であり、自分が少しでも興味のない話題になると「気のない返事+そっけない対応」しかしなくなります。

人間関係においても好き嫌いが激しい傾向があり、全くタイプではない男性の話しかけにはまともに返事をしないこともありますし、女性同士でも自分と合わないと感じた女性に対してはほとんどまともに話を聞こうとはしないのです。

人の話を聞かない女は、「自己中心的・気まぐれ・好き嫌いが激しい」といった特徴を持っています。

4-2. 人の話を聞かない男

「人の話を聞かない男」には、「論理的な結果」だけを求めて無駄なおしゃべりを嫌う合理主義者の男がいます。

合理主義者のタイプの男は、「端的に結論を言って欲しい・無駄な話で自分の時間を奪わないでほしい」という考えを持っていることが多いので、のんびり生産性のないおしゃべりを楽しむという価値観自体を持っていないのです。

また人の話を聞かない男には、男尊女卑の価値観の持ち主で女性に自分の都合や要求ばかりを押し付ける男、自己中心的・わがままで自分の気に入らない話は一切しない男などがいます。

人の話を聞かない男は、「論理的な合理主義・自己中心的・男尊女卑」といった特徴を持っているのです。

4-3. 人の話を聞かない子供

「人の話を聞かない子供」は、色々な物事に興味を持ちすぎて注意力散漫になっている傾向があり、「自分の話したい内容+親に伝えたい今日一日の出来事」などに夢中になってのめり込んでいる子供が多いのです。

子供はマルチタスクで複数の話題を同時にイメージしたり考えたりすることが苦手なので、「自分の話したい一つの話題・出来事」だけに過度に熱中してまくし立てるように一方的に話し続けることもあります。

まだ「他人の立場・気持ちに対する共感的な想像力」も十分に発達していないので、自分の感情や都合だけを優先して「親や先生の注意」がまともに耳に入ってこないこともあります。

人の話を聞かない子供は、「注意力散漫・過度に行動的・シングルタスクで一つの話題に集中・自分の感情や興奮が強すぎる」といった特徴を持っているのです。

4-4. 人の話を聞かない親

「人の話を聞かない親」は、「自分自身の価値観や善悪の判断」を絶対的に正しいと思い込んでいる親が多いのです。

親と子供の間に「明確な上下関係」があるべきだと考えている権威主義の親ほど、子供の話に耳を傾けてくれない傾向もあります。

また、長い人生経験に裏付けられた固定観念・偏見が強くて、「こういう場合にこうすることが正しい・これが普通でありこれ以外のことは異常である」といった価値観が強くなりすぎると、自分の意見に反する他人や子供の意見を素直に聞くことができなくなるのです。

人の話を聞かない親は、「自己正当化・権威主義・上下関係に厳しい(子供の上に立って抑える意識が強い)・固定観念が強い」といった特徴を持っているのです。

5. 人の話を聞かない人が仕事で不利な理由

人の話を聞かない人が仕事で不利な理由としては、以下のような理由を考えることができます。

5-1. 仕事上の重要な伝達事項や予定変更(リスケ)に関する情報を共有できない

人の話を聞かない人が仕事で不利な理由として、「仕事上の重要な伝達事項や予定変更(リスケ)に関する情報を共有できない」ということがあります。

双方向的なコミュニケーションによって、仕事上の重要な情報を共有していくことになりますが、人の話を聞いていない人は、「重要な伝達事項+予定変更(リスケ)」を自分だけ知らないという不利な状況になることが多いのです。

5-2. 取引先(顧客)から言われた重要な条件や約束を聞いていなくて信用を失う

「取引先(顧客)から言われた重要な条件や約束を聞いていなくて信用を失う」ということが、人の話を聞かない人が仕事で不利な理由の一つになります。

仕事上の致命的なミスの一つは、取引先(顧客)と約束していたことをすっぽかすことで、これをすると次の契約のチャンスはまず無くなってしまいます。

人の話を真剣に聞かないことで、自分がした条件交渉や約束の内容を失念してしまうリスクがあるのです。

5-3. 上司・同僚・顧客の話をまともに聞かないことで人間的に敬遠されやすくなる

人の話を聞かない人が仕事で不利な理由として、「上司・同僚・顧客の話をまともに聞かないことで人間的に敬遠されやすくなる」ということがあります。

人間は「自分の話に真摯かつ共感的に耳を傾けてくれる人」を好きになるので、人の話をまともに聞かなければ「上司・同僚・顧客との人間関係」が悪化しやすくなってしまいます。

人間的に敬遠されて仕事を頼まれなくなれば、その不利益はかなり大きくなります。

6. 人の話を聞かない人の対処法や付き合うコツ

人の話を聞かない人とコミュニケーションを取るのは大変なことですが、この項目では「人の話を聞かない人に対する対処法+人の話を聞かない人と上手く付き合うコツ」について紹介していきます。

6-1. 論理的に筋道を立てたコミュニケーションを取るようにする

人の話を聞かない人の対処法として、「論理的に筋道を立てたコミュニケーションを取るようにする」ということがあります。

特に小さな子供や感情に振り回されるタイプの相手に対しては、話の中にある「一つ一つの論点(=返事をして欲しい問題)」について分かりやすく論理的に整理することで、相手が自分の話を聞いてくれやすくなるのです。

6-2. 相手の返事や話の内容を真に受けすぎないようにする

人の話を聞かない人と付き合うコツとして、「相手の返事や話の内容を真に受けすぎないようにする」ということがあります。

人の話を聞かない人が話してくる内容や返事は、「正確に話を理解しないままでいい加減な気持ちで話した内容・返事」であることが多くなります。

そういった返事や話をいちいち真に受けてしまっていては精神的ストレスが溜まるばかりなので、人の話を聞かない人の返事については「話半分で受け取っておく(本当に約束を守ってくれれば嬉しい)」くらいの気持ちでいた方が良いでしょう。

6-3. 相手の興味関心を引き付ける内容を話題にしてみる

「相手の興味関心を引き付ける内容を話題にしてみる」ということが、人の話を聞かない人の対処法の一つになります。

人の話を聞かない人であっても、自分が本当に興味や関心の持てる話題であれば、向こうから食いついてきて熱心に話を聞いてくれることもあります。

今、相手がどんな物事や趣味に関心があるのかをリサーチして、相手が食いついてきそうな話題を積極的に出していきましょう。

6-4. 最初に相手の話(言い分)を十分に聞いてから本題を切り出していく

人の話を聞かない人と付き合うコツとして、「最初に相手の話(言い分)を十分に聞いてから本題を切り出していく」ということがあります。

人の話を聞かない人には、一方的に自分の話したいことばかりを話す人が多いのですが、「最初に相手の話(言い分)を十分に聞いてあげること」によって、自分が聞いてほしい本題に対して耳を傾けてもらえる可能性が上がってくるのです。

6-5. 相手の表情・態度・雰囲気を観察して機嫌の良さそうな時に話しかける

「相手の表情・態度・雰囲気を観察して機嫌の良さそうな時に話しかける」というのも、人の話を聞かない人の対処法になってきます。

特に、女性はその時々の気分や感情の変化によって、どれくらい真剣に人の話を聞けるかのモチベーションが大きく変わってきます。

話を聞かない女性が気まぐれなタイプである場合には、「その女性の表情・態度・雰囲気」を観察して話しかけやすいタイミングを探る事が重要なのです。

6-6. 相手が必要としているものを与えるようなコミュニケーションを意識してみる

人の話を聞かない人と付き合うコツとして、「相手が必要としているものを与えるようなコミュニケーションを意識してみる」ということがあります。

相手の興味関心を引きつけて相手を確実に喜ばせる方法として、「相手が必要としているものを与えるコミュニケーション」があります。

相手が承認・高い評価を求めているのであれば、少し大げさなくらいに褒めてみましょう。

相手が親愛・愛情を求めているのであれば、親しげでフランクな雰囲気を演出してみると良いかもしれません。

6-7. 相手に対して自分のほうから意見を求めに行く

「相手に対して自分のほうから意見を求めに行く」というのも、人の話を聞かない人に対する有効な対処法の一つになります。

人の話を聞かない人でも、自分が話をすることは好きな人が多く、相手から「自分の意見を聞かせてほしい(良いアドバイスを聞かせてほしい)」と求められれば悪い気はしないのです。

人の話を聞かない人に対しては、自分のほうから意見やアドバイスを求めに行けば、ある程度はこちらの話も聞いてもらえる可能性が出てきます。

まとめ

「人の話を聞かない人の特徴」「人の話を聞かない人の心理」「人の話を聞かない人の種類」について分かりやすく説明してきましたが、いかがだったでしょうか? 「人の話を聞かない人の特徴」としては「相手を自分よりも下に見て軽視している」「会話の返事が短くてシンプルすぎる」などがあり、「人の話を聞かない人の心理」としては「共感力・同調性が低いために他人の話題に集中できない」「聞き役になれず、とにかく自分の話を聞いてもらいたい」などがあります。

「人の話を聞かない人の対処法や付き合うコツ」もたくさん紹介していますので、人の話を聞かない人について詳しく調べたい人は、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。