人と一緒に食事をしている時に「一口ちょうだい」という人がいます。
親密な関係で気心が知れていれば「一口ちょうだい」と言っても問題ないことが多いのですが、人によっては「一口ちょうだい」と言われるのを嫌うこともあります。
「一口ちょうだいと言ってしまう心理」について説明しながら、「一口ちょうだいが嫌な人が多い理由」と「一口ちょうだいの角の立たない断り方・自分が納得できる対処方法」を紹介していきます。
- 一口ちょうだいの心理
- 一口ちょうだいが嫌な人が多い理由
- 一口ちょうだいは基本言わないがいい!
- 一口ちょうだいの角の立たない断り方・自分が納得できる対応
- まとめ
1. 一口ちょうだいの心理
一緒に食事をしている相手に、「一口ちょうだい」と言ってしまう人はどのような心理があるのでしょうか?
1-1. 親しい人と同じ料理やデザートをシェアしたい
一口ちょうだいと人に言う心理には、「親しい人と同じ料理やデザートをシェアしたい」ということがあります。
恋人や夫婦、親友の場合には特に、食事のシェアをすることを「二人の距離感の近さ+二人の信頼感の強さ+愛情や好意の強さ」というように解釈することが多いのです。
単純に若い頃には、人が口をつけて飲んだペットボトルの水やジュースを自分が飲めるかどうかが、「親密さの度合い(間接キスさえ許容できるほどの距離の近さ)」を反映していることが多いということもあります。
二人で仲良く食事をしている雰囲気の中で、「食事のシェア・取り分け」をすることで二人の仲が更に深まるという感性もその心理には含まれています。
1-2. 色々な種類の料理やデザートをちょこちょこ楽しみたい
一口ちょうだいの心理として、「色々な種類の料理やデザートをちょこちょこ楽しみたい」ということがあります。
「一口ちょうだい」と相手に思わず言ってしまう人は、「一つのメニューだけをがっつりと食べる食べ方」よりも「複数の種類のメニューをちょこちょこと食べる食べ方」の方が好きなのです。
自分が食べる事に対してそういった考え方なので、相手も「複数の種類のメニューをちょこちょこと食べる食べ方」が好きなはずだと思い込みやすいところがあります。
自分と相手がそれぞれのメニューを持ち寄ってシェアすれば、「自分が注文した一種類のメニュー」だけでなく「二種類以上の色々なメニュー」が食べられるからお得だと考えるのです。
1-3. 一人で全部を食べるには量が多すぎて別の種類が食べられない
一口ちょうだいと人に言う心理には、「一人で全部を食べるには量が多すぎて別の種類が食べられない」ということがあります。
自分で注文したメニューを各人が食べるという考え方だと、すぐに満腹になってしまって、一人で一度に複数のメニューを味見することができないという限界があります。
複数のメニューを一人で全部食べるには量が多すぎるから、他人と少しずつ分け合いたいという心理が働きやすくなっているのです。
一人で一つのメニューを注文しても、それを全部食べるとお腹いっぱいになって、別の種類が食べられなくなります。
そのため、色々なメニューを食べたいというちょっと欲張りな人の中に、「一口ちょうだい」と思わず言ってしまう人がいるのです。
2. 一口ちょうだいが嫌な人が多い理由
食事をしている時に「一口ちょうだい」と人から言われるのが、嫌な人が多い理由は何なのでしょうか?
2-1. 自分が頼んだ食事(好きなメニュー)は、自分一人でゆっくり食べたい
一口ちょうだいが嫌な人が多い理由として、自分が頼んだ食事(好きなメニュー)は、自分一人でゆっくり食べたいというベーシックな理由があります。
「自分が今日はこれを食べたいと思って頼んだメニュー」を、人から少量であるとはいえ横取りされるような感覚になるのが嫌いなのです。
相手は相手で「自分が注文したメニュー」があるのだから、わざわざ人に「少しちょうだい」などと声を掛けずに、自分のものを食べていればいいじゃないかという考え方がそこにはあります。
一口ちょうだいと言われるのが嫌いな人は、「自分と他人との境界線+モノ・食事に対する私的所有権」がしっかりしていて、食事をシェアすることに抵抗感があることが多いのです。
2-2. 人の料理(デザート)まで欲しがるのは欲張りで卑しく感じる
人の料理(デザート)まで欲しがるのは欲張りで卑しく感じるというのも、一口ちょうだいが嫌な人が多い理由の一つでしょう。
それぞれが「自分が頼んだメニュー」があるのに、わざわざ人が注文したメニューに対してまで食欲(味見したい欲求)を向けることが、「強欲・欲張り・意地汚い・卑しい」という風に感じられてしまうのです。
「一口ちょうだい」と言ってくる人に対して、強欲(欲張り)や意地汚いと感じる人がいる以上、軽率に一口ちょうだいと言ってしまうと自分の人間性・人格の評価を大きく落としてしまうリスクもあるので注意したほうがいいでしょう。
2-3. 人の箸(フォーク)で自分の料理を食べられることを生理的に不潔に感じる
一口ちょうだいが嫌な人が多い理由として、人が触れた箸やフォークが自分の食べ物に触れることが生理的(物理的)に汚いように感じる「潔癖症の傾向」を指摘することができます。
人の箸(フォーク)で自分の料理を食べられることを生理的に不潔に感じることによって、一口ちょうだいと言ってくる人を何となく気持ち悪く感じてしまうこともあるのです。
食料品が十分になくて家族や仲間と食事をシェアすることも多かった過去の時代には、ここまでの潔癖症の感受性を持つ人は少なかったのですが、幼少期から清潔な「無菌社会」で暮らす現代人・若者の中には、「人が触れたものに触れることは汚い(細菌・バイ菌が付着している)」と感じる人も増えてきています。
こういった潔癖な人からすると、自分が使った箸を平気で自分の食事に向けてくる人は、不潔で非常識な人のように見えてしまうのです。
3. 一口ちょうだいは基本言わないがいい!
二人や複数の人で食事をしている時に、「一口ちょうだい」と言っている側は、「色々な料理をみんなでシェアしたら楽しいし美味しい」という気軽な気持ちで言っていることが多いのですが、人によっては「人の分まで食べようとするなんて卑しくてケチな人だという悪印象」を持たれてしまいます。
普段から料理やお菓子をシェアしているような仲良しのカップル(恋人・夫婦)などであれば、「一口ちょうだい」といっても何の問題もありませんが、一般的な友人知人や同僚のような間柄では「一口ちょうだい」というのは基本的に言わない方がいいでしょう。
潔癖な傾向があったり、異性間でセクハラの被害を感じやすい人だったりすると、「生理的に不潔で気持ち悪い+何らかの下心があって距離を縮めようとしているのではないか」など更に悪い印象や評価になってしまう恐れもあるのです。
個人主義が広まって自分と他者との境界線が明瞭になってきた現代社会では特に、一口ちょうだいというのは誰にでも言っていい気軽な言葉では無くなってきています。
4. 一口ちょうだいの角の立たない断り方・自分が納得できる対応
一緒に食事をしている相手から「一口ちょうだい」と言われた時の角の立たない断り方や自分が納得できる対応について紹介していきます。
4-1. 自分が食べたいメニューだから今日はそれぞれ自分のを食べようと素直に笑顔でいう
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一口ちょうだいの角の立たない断り方として、率直に笑顔で断りの言葉を述べるということがあります。
「自分が食べたいメニューだから今日はそれぞれ自分のを食べましょう」と素直に笑顔で言えば、相手も「そんなに食べたいメニューなら分けてもらうのは悪いな」と思い直してくれる可能性が高いのです。
本音が「間接キスをしたくないから・生理的(物理的)に汚く感じるから」という理由であっても、「今日はこれを食べたいと思っていたので、とりあえずそれぞれ自分のものを食べませんか」という理由でお断りした方が無難でしょう。
何度か丁寧に笑顔でお断りしていれば、「この人は食事をシェアするのが苦手な人なんだな」と察してくれることもあるでしょう。
4-2. 初めから「取り箸・取り皿」を用意しておいて食べる前に分けてあげる
「一口ちょうだい」と言われた時の自分が納得できる対応としては、初めから「取り箸・取り皿」を用意しておいて食べる前に分けてあげるということがあります。
「一口ちょうだい」と言われるのが嫌な理由として、「他人と食器・箸・フォークを共有しているように感じて生理的(物理的)に不潔に感じる」ということがありますから、事前に「取り箸・取り皿」を用意しておけば、潔癖症の人でもそんなに不快感・不潔感を感じずに済むからです。
食器や箸・フォークをできるだけ一緒に使わないようにするという発想に切り替えて、事前に対処するようにすると良いでしょう。
4-3. いつも一口ちょうだいと言ってくる人には、自分のほうから「少し食べる?」と申し出る
「一口ちょうだい」と言われた時の自分が納得できる対応としては、いつも一口ちょうだいと言ってくる人には、自分のほうから「少し食べる?」と申し出てみましょう。
「一口ちょうだい」と言われるのが嫌な心理として、相手の側から「一口ちょうだい」と断りづらい言葉をかけられて、自分が食べたいものを取られるという意識もあるので、自分のほうから「一口食べてみる?」と声を掛けて取り分けてあげることで不満感は和らぎやすいのです。
4-4. 複数人の飲食では、いつも一口ちょうだいと言ってくる人と物理的に距離を置く
一口ちょうだいの角の立たない断り方としては、大勢の人数で飲食店に出かけた時は、いつも「一口ちょうだいと言ってくる相手」とは離れた席に座るようにするということがあります。
いつも一口ちょうだいと言ってくる人と物理的に距離を置くだけで、相手は気軽に「それを一口ちょうだい」という声を掛けにくくなります。
二人の席の間に上司や先輩などが挟まっていれば、わざわざ遠くの席にまで歩いてきて、「一口ちょうだい」と言ってくる度胸のある人はめったにいないという事もあります。
二人きりの食事の時には使えない手ですが、複数人の飲食では離れた席に座るようにしましょう。
4-5. いつも一口ちょうだいと言ってくる人と「同じメニュー」を頼むようにする
「一口ちょうだい」と言われた時の自分が納得できる対応としては、いつも一口ちょうだいと言ってくる人と「同じメニュー」を頼むようにするというのが非常に効果的です。
頻繁に「一口ちょうだい」と悪気なく言ってくる人は、「他の人の頼んだメニューが美味しそうに見える+色々な種類のメニューを少しずつ食べてみたい」という心理が働いていることが多いですから、「相手と全く同じメニュー」を頼むことによって、「一口ちょうだい+どんな味か試してみたいから、ちょっと味見をしてみたいから」と言われる可能性を無くすことができるのです。
まとめ
「一口ちょうだいと言ってしまう心理」には、「親しい人と同じ料理やデザートをシェアしたい」「色々な種類の料理やデザートをちょこちょこ楽しみたい」という心理が働いています。
一口ちょうだいが嫌な人の理由としては、「自分が頼んだ食事(好きなメニュー)は、自分一人でゆっくり食べたい」「人の料理(デザート)まで欲しがるのは欲張りで卑しく感じる」などを考えることができます。
この記事では、相手から「一口ちょうだい」と言われた場合の角の立たない断り方と自分が納得できる対応についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
まとめ
「一口ちょうだいと言ってしまう心理」には、「親しい人と同じ料理やデザートをシェアしたい」「色々な種類の料理やデザートをちょこちょこ楽しみたい」という心理が働いています。
一口ちょうだいが嫌な人の理由としては、「自分が頼んだ食事(好きなメニュー)は、自分一人でゆっくり食べたい」「人の料理(デザート)まで欲しがるのは欲張りで卑しく感じる」などを考えることができます。
この記事では、相手から「一口ちょうだい」と言われた場合の角の立たない断り方と自分が納得できる対応についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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