シネラリアはカラフルで色鮮やかな花が魅力のキク科の植物です。
一般的なキクのイメージとは異なり、とても華やかな印象を与えます。
鉢植えでよく見かけるシネラリアは、育てやすく、ガーデニングの初心者にもおススメです。
- シネラリアとはどんな花?
- シネラリアの花言葉
- シネラリアについて解説
- シネラリアのマメ知識
- シネラリアの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
- まとめ
1. シネラリアとはどんな花?
冬から春にかけて色とりどりの花を咲かせるシネラリアは、鉢植えで楽しまれている植物です。
きれいな色合いの花をこんもりと密集させて咲かせるのでとても華やかで、ブーケのような感覚で飾ることができます。
寒々とする冬に咲く明るくビビッドな色合いの花は、見る人の気持ちまで明るくしてくれます。
花色の豊富さが特徴で、色別に花言葉が付けられているほどです。
2. シネラリアの花言葉
2-1. 「元気」「快活」「いつも愉快」
シネラリアは寒い冬にも明るい色合いの花を元気に咲かせる植物です。
気持ちが内向きになりがちな冬には、この花から元気をもらえます。
そのような特徴から、これらの花言葉が付けられたとされています。
2-2. 「喜び」
鉢植えで楽しむシネラリアは、カラフルな花を鉢から溢れんばかりにこんもりと咲かせます。
その様子に喜びが溢れ出るイメージが重なり、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-3. 「華やかな恋」
シネラリアはキク科の植物ですが、一般的なキクのイメージとは異なり、明るい花色をした、とても華やかで可愛らしいイメージの花を咲かせます。
その様子から、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-4. 「希望」
花が咲き乱れる春や夏と比べると、冬は明るい色の花が多くはありません。
彩が少なく寂しいイメージになる冬に、明るく元気な印象の花を賑やかに咲かせることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-5. 色別の花言葉
白色のシネラリアには「望みある悩み」、青色のシネラリアには「恋の悩み」「悩み多き恋」、紫色のシネラリアには「喜び」、青紫色のシネラリアには「元気」という花言葉が付けられています。
3. シネラリアについて解説
シネラリア(学名:Pericallis × hybridus)は、キク科・ペリカリス属の一年草で、室内で育てる鉢花として知られています。
11月〜5月ごろに2〜8センチほどのカラフルな花を鉢いっぱいに咲かせます。
花色がバリエーション豊富なのが特徴で、白、紫、赤紫、ピンク、青、黄などの単色の他に、覆輪や、花びらの中心が白色の蛇の目など、複色の花を咲かせるものもあります。
一重咲きや八重咲きの品種があり、花びらの数が多い八重咲きは、一層華やかな印象です。
草丈がコンパクトに育つ品種の他、木立ち性シネラリアと呼ばれる草丈の高いものもあります。
3-1. 英語での呼び名
英語では「Cineraria」「Florist’s cineraria」と呼ばれています。
3-2. 原産地
シネラリアは、カナリア諸島が原産で、日本には明治時代初期に入ってきたとされています。
シネラリアは、カナリア諸島に自生する野生種を交雑させて盛んに品種改良が行われ、草丈がコンパクトで、花をこんもりと密集させて咲くブーケのような姿の園芸品種が作り出されました。
その園芸品種に、野生種に近い性質を持たせて草丈を高く改良したものは、木立ち性シネラリアと呼ばれています。
シネラリアが分類されているペリカリス属の植物は、本来は多年草ですが、日本では高温多湿になる夏に枯れてしまうため、一年草として扱われています。
3-3. シネラリアの名前の由来
シネラリアは、現在はペリカリス属に分類されていますが、以前はキネラリア(Cineraria)属に分類されていました。
シネラリアが日本へ渡って来た明治初期には、英名と同じシネラリアと呼ばれており、同じ名称が使われ続けてきました。
ただ、近年では、シネラリアの名称が「死」を連想させるという理由から「サイネリア」と呼ばれることが多くなっています。
学名のPericallis(ペリカリス)は、周りの、という意味のperiと、美しい、という意味のkallosが語源となっています。
又、Hybridaには、交配種の、という意味があります。
「富貴菊(フウキギク)」「富貴桜(フキザクラ)」の別名もあります。
3-4. シネラリアの誕生日花の日
シネラリアは、1月4日、1月17日、1月24日、2月14日、12月2日、12月5日、12月23日の誕生花です。
又、白いシネラリアは12月4日、青いシネラリアは12月27日、紫のシネラリアは1月29日と12月14日、青紫のシネラリアは1月17日の誕生花とされています。
ブーケのように株の中心にぎっしりと花を密集させて咲いているシネラリアは、鮮やかで明るい色合いが華やかで、贈り物にもぴったりです。
4. シネラリアのマメ知識
花の彩が少なくなる冬に、明るくカラフルな花を咲かせるシネラリアは、上手に育てれば、元気いっぱいに咲く花を長く鑑賞することができます。
季節によって置き場所を変えながら育てるのが、シネラリアを元気に育てるポイントです。
4-1. 栽培環境
9月〜11月ごろまでは、日当たりの良い場所で育てます。
12月以降は、霜に当てないように、屋内の日当たりの良い場所に置きます。
最低でも室温が5度以上ある場所で育てましょう。
春になって霜が降りなくなったら、屋外の半日陰で育てることができます。
ただ、花が雨に当たらないような場所に置くようにしましょう。
シネラリアは、日当たりの良い場所で育てると、沢山の花を咲かせるようになります。
4-2. 水やり
鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
特に、花が咲いている時期は水を沢山必要とします。
花に水がかかると花が傷んでしまいますので、水は必ず株元に与えましょう。
コンパクトな園芸品種は、株元が蒸れやすくなり、又、鉢土が常に湿っている状態になると根腐れを起こしてしまいますので、水を与えすぎないように注意しましょう。
4-3. 肥料
9月〜4月には液体肥料(N-P-K=6-10-5)を10日に1回を目安に与え、更に10月〜4月には、緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10)を与えます。
肥料が切れると花付きが悪くなりますので、注意しましょう。
4-4. 用土(鉢植え)
シネラリアには、水はけと水もちの良い土が適しています。
赤玉土中粒5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の割合で配合した土などに、元肥としてリン酸分の多い緩効性の化成肥料(N-P-K=6-40-15など)を適量混ぜたものが良いでしょう。
4-5. 植えつけ、植え替え
花が咲いている株の場合にはそのまま育てて、花が少なくなったら茎を切り戻します。
その時に一回り大きな鉢に植え替えをすると生育が良くなり、沢山の花を咲かせるようになります。
サイネリアはよく根をはる性質がありますので、根詰まりを起こさないようにすることが大切です。
4-6. 病気と害虫
うどんこ病
10月〜5月ごろに、風通しが悪い環境で育てていると、カビが原因のうどんこ病が発生することがあります。
株が白い粉を被ったようになり、生育が悪くなります。
感染を見つけたら薬剤を散布するなどして対処します。
風通しを良くし、日当たりの良い環境で育てることで発生を防ぐことができます。
灰色カビ病
11月〜5月ごろには、灰色カビ病が発生することがあります。
灰色カビ病は治療することができないので、感染した場所はすぐに取り除きます。
広範囲に感染してしまっている場合は、株を処分するしかありませんので、早期に発見できるように日頃からよくチェックしておくようにしましょう。
灰色カビ病は、花がらをこまめに摘み取ることで発生を防ぐことができます。
アブラムシ、コナジラミ
風通しが悪い環境で育てていると、アブラムシやコナジラミが発生することがあります。
どちらも植物の栄養を吸い取り、株を弱らせます。
又、すす病の原因にもなりますので、見つけたら薬剤を散布するなどして駆除しましょう。
4-7. 手入れ
4月頃の花が咲き終わる時期、花が枯れて散る前に、花がらを摘み取ります。
下の方についている蕾にも栄養が行き渡るようになりますので、次々と花を咲かせてくれます。
そして、花がらを摘んで花数が少なくなったら、脇芽の節の上で切り戻します。
3月上旬までに行うと、新しい花茎が伸びてきて、また花を咲かせます。
4-8. ふやし方
シネラリアには、種で増やせる品種と、挿し芽で増やせる品種があります。
種まき
シネラリアの発芽温度は15〜25度ですので、種まきは8月下旬から9月上旬ごろに行います。
育苗ポットに種まき用土を入れ、種を2〜3粒まきます。
種に光を当てないと発芽しないので覆土はせず、雨の当たらない風通しのよい半日陰に置きます。
土を乾燥させないように水やりをしながら管理をしていると芽が出てきますので、本葉2〜3枚に育ってきたら間引いて、1つだけ残します。
そして、本葉6〜7枚に育ったら、新しい鉢に植え替えましょう。
挿し芽
花が終わった4月下旬〜5月に行います。
切り戻し後に出てきた芽を摘み取り、清潔な赤玉土(小粒)に挿します。
根が十分に育ったら、新しい鉢に植え替えましょう。
5. シネラリアの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
5-1. 木立セネシオ・ケイカ(桂華)
シネラリアが改良親とされる園芸品種です。
シネラリアを育てやすく、より美しく改良したもので、0度程度まで耐えられる耐寒性の高さが特徴です。
草丈が60〜100センチほどになりますので、切り花にも向いています。
霜に当てなければ屋外でも育てることができます。
5-2. ヤマツリダルマ
花数が多く、きれいにこんもりと花を咲かせる品種です。
草丈はコンパクトで、花は5センチほどの中輪になります。
5-3. シネラリア・ティアローズ/ティアブルー
華やかでエレガントな大輪の花を咲かせる品種で、草丈が高く、切り花に向いています。
赤色の「ティアローズ」、青色の「ティアブルー」をはじめ、カラーバリエーションが豊富なのが魅力です。
5-4. シネラリア・ゴールデンシャワー
寒さに強く、一般的なシネラリアより育てやすいのが特徴で、春から秋まで、毎年沢山の花を咲かせます。
一般的なシネラリアとはだいぶ印象が違う繊細な姿をしていて、細く伸びた茎に、沢山の小さな黄色い花を咲かせます。
まとめ
シネラリアはカラフルな花色と、明るく元気な花姿が魅力で、冬の部屋に置くだけで、部屋の雰囲気がガラリと明るくなります。
花姿と同様に明るい花言葉を持つシネラリアは、お友達へのちょっとしたプレゼントにも喜ばれる花です。
3. シネラリアについて解説
シネラリア(学名:Pericallis × hybridus)は、キク科・ペリカリス属の一年草で、室内で育てる鉢花として知られています。
11月〜5月ごろに2〜8センチほどのカラフルな花を鉢いっぱいに咲かせます。
花色がバリエーション豊富なのが特徴で、白、紫、赤紫、ピンク、青、黄などの単色の他に、覆輪や、花びらの中心が白色の蛇の目など、複色の花を咲かせるものもあります。
一重咲きや八重咲きの品種があり、花びらの数が多い八重咲きは、一層華やかな印象です。
草丈がコンパクトに育つ品種の他、木立ち性シネラリアと呼ばれる草丈の高いものもあります。
3-1. 英語での呼び名
英語では「Cineraria」「Florist’s cineraria」と呼ばれています。
3-2. 原産地
シネラリアは、カナリア諸島が原産で、日本には明治時代初期に入ってきたとされています。
シネラリアは、カナリア諸島に自生する野生種を交雑させて盛んに品種改良が行われ、草丈がコンパクトで、花をこんもりと密集させて咲くブーケのような姿の園芸品種が作り出されました。
その園芸品種に、野生種に近い性質を持たせて草丈を高く改良したものは、木立ち性シネラリアと呼ばれています。
シネラリアが分類されているペリカリス属の植物は、本来は多年草ですが、日本では高温多湿になる夏に枯れてしまうため、一年草として扱われています。
3-3. シネラリアの名前の由来
シネラリアは、現在はペリカリス属に分類されていますが、以前はキネラリア(Cineraria)属に分類されていました。
シネラリアが日本へ渡って来た明治初期には、英名と同じシネラリアと呼ばれており、同じ名称が使われ続けてきました。
ただ、近年では、シネラリアの名称が「死」を連想させるという理由から「サイネリア」と呼ばれることが多くなっています。
学名のPericallis(ペリカリス)は、周りの、という意味のperiと、美しい、という意味のkallosが語源となっています。
又、Hybridaには、交配種の、という意味があります。
「富貴菊(フウキギク)」「富貴桜(フキザクラ)」の別名もあります。
3-4. シネラリアの誕生日花の日
シネラリアは、1月4日、1月17日、1月24日、2月14日、12月2日、12月5日、12月23日の誕生花です。
又、白いシネラリアは12月4日、青いシネラリアは12月27日、紫のシネラリアは1月29日と12月14日、青紫のシネラリアは1月17日の誕生花とされています。
ブーケのように株の中心にぎっしりと花を密集させて咲いているシネラリアは、鮮やかで明るい色合いが華やかで、贈り物にもぴったりです。
4. シネラリアのマメ知識
花の彩が少なくなる冬に、明るくカラフルな花を咲かせるシネラリアは、上手に育てれば、元気いっぱいに咲く花を長く鑑賞することができます。
季節によって置き場所を変えながら育てるのが、シネラリアを元気に育てるポイントです。
4-1. 栽培環境
9月〜11月ごろまでは、日当たりの良い場所で育てます。
12月以降は、霜に当てないように、屋内の日当たりの良い場所に置きます。
最低でも室温が5度以上ある場所で育てましょう。
春になって霜が降りなくなったら、屋外の半日陰で育てることができます。
ただ、花が雨に当たらないような場所に置くようにしましょう。
シネラリアは、日当たりの良い場所で育てると、沢山の花を咲かせるようになります。
4-2. 水やり
鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
特に、花が咲いている時期は水を沢山必要とします。
花に水がかかると花が傷んでしまいますので、水は必ず株元に与えましょう。
コンパクトな園芸品種は、株元が蒸れやすくなり、又、鉢土が常に湿っている状態になると根腐れを起こしてしまいますので、水を与えすぎないように注意しましょう。
4-3. 肥料
9月〜4月には液体肥料(N-P-K=6-10-5)を10日に1回を目安に与え、更に10月〜4月には、緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10)を与えます。
肥料が切れると花付きが悪くなりますので、注意しましょう。
4-4. 用土(鉢植え)
シネラリアには、水はけと水もちの良い土が適しています。
赤玉土中粒5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の割合で配合した土などに、元肥としてリン酸分の多い緩効性の化成肥料(N-P-K=6-40-15など)を適量混ぜたものが良いでしょう。
4-5. 植えつけ、植え替え
花が咲いている株の場合にはそのまま育てて、花が少なくなったら茎を切り戻します。
その時に一回り大きな鉢に植え替えをすると生育が良くなり、沢山の花を咲かせるようになります。
サイネリアはよく根をはる性質がありますので、根詰まりを起こさないようにすることが大切です。
4-6. 病気と害虫
うどんこ病
10月〜5月ごろに、風通しが悪い環境で育てていると、カビが原因のうどんこ病が発生することがあります。
株が白い粉を被ったようになり、生育が悪くなります。
感染を見つけたら薬剤を散布するなどして対処します。
風通しを良くし、日当たりの良い環境で育てることで発生を防ぐことができます。
灰色カビ病
11月〜5月ごろには、灰色カビ病が発生することがあります。
灰色カビ病は治療することができないので、感染した場所はすぐに取り除きます。
広範囲に感染してしまっている場合は、株を処分するしかありませんので、早期に発見できるように日頃からよくチェックしておくようにしましょう。
灰色カビ病は、花がらをこまめに摘み取ることで発生を防ぐことができます。
アブラムシ、コナジラミ
風通しが悪い環境で育てていると、アブラムシやコナジラミが発生することがあります。
どちらも植物の栄養を吸い取り、株を弱らせます。
又、すす病の原因にもなりますので、見つけたら薬剤を散布するなどして駆除しましょう。
4-7. 手入れ
4月頃の花が咲き終わる時期、花が枯れて散る前に、花がらを摘み取ります。
下の方についている蕾にも栄養が行き渡るようになりますので、次々と花を咲かせてくれます。
そして、花がらを摘んで花数が少なくなったら、脇芽の節の上で切り戻します。
3月上旬までに行うと、新しい花茎が伸びてきて、また花を咲かせます。
4-8. ふやし方
シネラリアには、種で増やせる品種と、挿し芽で増やせる品種があります。
種まき
シネラリアの発芽温度は15〜25度ですので、種まきは8月下旬から9月上旬ごろに行います。
育苗ポットに種まき用土を入れ、種を2〜3粒まきます。
種に光を当てないと発芽しないので覆土はせず、雨の当たらない風通しのよい半日陰に置きます。
土を乾燥させないように水やりをしながら管理をしていると芽が出てきますので、本葉2〜3枚に育ってきたら間引いて、1つだけ残します。
そして、本葉6〜7枚に育ったら、新しい鉢に植え替えましょう。
挿し芽
花が終わった4月下旬〜5月に行います。
切り戻し後に出てきた芽を摘み取り、清潔な赤玉土(小粒)に挿します。
根が十分に育ったら、新しい鉢に植え替えましょう。
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