カルミア(学名Kalmia latifolia)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「カルミアの花言葉とその意味」について紹介していきます。
カルミアの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を紹介して、カルミアの役に立つ「マメ知識」も解説しています。
- カルミアとはどんな観葉植物なのか?
- カルミアの花言葉
- カルミアについての解説
- カルミアのマメ知識
- カルミアの種類(原種・園芸品種の特徴)・カルミアに似た観葉植物と花言葉
- まとめ
1. カルミアとはどんな観葉植物なのか?
カルミア(学名Kalmia latifolia)は、ツツジ科カルミア属に分類される「北アメリカ・キューバ」が原産地の常緑低木・中低木(落葉低木・中低木)です。
カルミアは春の4〜6月にかけて、金平糖の飴のような「星形の花」を枝の先端に大量に咲かせますが、カルミアは育てやすくて生命力・繁殖力に優れた花としても知られています。
カルミアの花は、レースの日傘を広げたような独特の優美な花姿をしていることから、「優美な女性」という花言葉が生まれています。
カルミアは樹高が約1〜5メートル(鉢植えのカルミアは数十センチ)にまで生長する常緑中低木であり、日本には大正時代の1915年にアメリカからもたらされました。
2. カルミアの花言葉
カルミア(学名Kalmia latifolia)には、以下のような花言葉があります。
カルミアの一般的な花言葉である「大きな希望」「優美な女性」「野心」「さわやかな笑顔」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も含めながら分かりやすく説明していきます。
2-1. 「大きな希望」
カルミアの花言葉は「大きな希望」です。
カルミアの明るく華やかな花の姿を眺めていると、未来の可能性を信じる「大きな希望」を感じることができます。
これから大きな希望を胸に抱いて生きていってほしい愛する人たちに、カルミアの明るくて優美な花を贈ってみてはいかがでしょうか。
カルミアの花が日常生活の中にあるだけで、絶望することのない「希望の光」を感じることができるのです。
2-2. 「優美な女性」
カルミアの花言葉は「優美な女性」です。
レースつきの日傘のようなフェミニンな魅力に満ちたカルミアの花言葉は、「優美な女性」です。
貴婦人のような上品さと清らかさを兼ね備えた女性のイメージにぴったりの花がカルミアであり、思いを寄せている美しくて気品のある女性がいるのであれば、ぜひこのカルミアの花をプレゼントしてみて下さい。
2-3. 「野心」
カルミアの花言葉は「野心」です。
華やかで明るいイメージに満ち溢れているカルミアの花は、「希望」だけではなくて「野心」も象徴しているのです。
心密かにいつか達成したいと思っているような「野心・野望」を蓄えているのであれば、部屋のどこかにカルミアの白色やピンク色の可憐な花を飾ってみてはどうでしょうか。
カルミアの花が、あなたの野心の実現をバックアップしてくれそうです。
2-4. 「さわやかな笑顔」
カルミアの花言葉は「さわやかな笑顔」です。
フェミニンな柔らかくて温かい魅力のあるカルミアの花は、「優美な女性」と並んで「さわやかな笑顔」という素敵な花言葉も併せ持っています。
笑顔を見るだけで疲れた気持ちが癒されるような女性(男性)がいるのであれば、その素敵な女性(男性)に「さわやかな笑顔」を暗示するカルミアの花を贈ってみましょう。
3. カルミアについての解説
カルミアの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. カルミアの英語での呼び名と語源・意味について
カルミアは英語で、「Kalmia、Mountain laurel」と呼ばれています。
「Kalmia」は、北アメリカに自生するカルミアの発見者とされているスウェーデンの植物学者ペール・カルム(Pehr Kalm、1716年〜1779年)の名前に由来する英語の呼び方です。
「Mountain laurel」は直訳すると「山の月桂樹(げっけいじゅ)」ですが、「laurel」というのは「ヨーロッパ産クスノキ科ゲッケイジュ属(Laurus)の小さい常緑樹」のことを意味しています。
カルミアの別名としては、「アメリカシャクナゲ」や「ハナガサシャクナゲ(花笠石南花)」などがあります。
3-2. カルミアの原産地と開花期
カルミアの原産地は「北アメリカ・キューバ」で、カルミアは樹高が約1〜5メートルにまで大きく生長する常緑中低木(落葉中低木)です。
カルミアの開花期は「4〜6月」で、春から初夏にかけてレースのついた傘のような優美な花を咲かせてくれます。
カルミアの花色には、「白色・赤色・ピンク色・紫色」などがあります。
カルミアはシャクナゲ(石楠花)に似た外観を持つ花としても知られますが、カルミアはシャクナゲと同様に夏の暑さには弱い花・植物なので、栽培する場合には夏の日よけを作ってあげるようにして下さい。
3-3. カルミアの名前の由来
カルミアの属名の名前である「Kalmia(カルミア)」は、北アメリカの植物を収集して分類する活動をしていたスウェーデンの植物学者ペール・カルム(Pehr Kalm、1716年〜1779年)の名前にちなんでいます。
ペール・カルム自身がこの植物をカルミアと名付けたのではなく、P. カルムの師匠に当たる高名な植物学者・博物学者のリンネが、カルムの北アメリカの植物採集・植物学の研究の功績を讃える形で命名したと言われています。
3-4. カルミアの誕生日花
カルミアが誕生日花とされている日は「2月11日、2月20日、4月30日」です。
「2月11日、2月20日、4月30日」が誕生日の人に、カルミアの「大きな希望」「優美な女性」「野心」「さわやかな笑顔」という女性の美しさや大きな希望・野心と関係する花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
カルミアの花は金平糖やレースつきの傘に例えられる個性的で華やかな花姿をしていて、「女性的な美しさ(フェミニンな優美さ)」を象徴していると言われています。
4. カルミアのマメ知識
カルミアのマメ知識を紹介していきます。
4-1. 「桜寄贈の米国からの返礼」として大正時代に日本に渡ってきたカルミア
カルミアという花は、日本に大正時代(1915年)にアメリカから渡ってきました。
初めに日本がアメリカに対して友好関係の証として、「サクラ(桜)の木」を寄贈したのですが、そのサクラ寄贈に対する返礼としてアメリカが「カルミア、ハナミズキ」などの日本に自生していない珍しい花・植物を贈ってくれたのです。
ツツジ科のカルミアは元々繁殖力に優れていた花なので、戦後に急速に植生を拡大していきました。
4-2. カルミアの葉・茎には「グラヤノトキシン」の有毒成分が含まれています
カルミアの葉・茎には「グラヤノトキシン」の有毒成分が含まれているので、カルミアを間違って食用にすると神経系統の麻痺や筋肉のけいれんを中心とする中毒症状
が起こる恐れがあります。
グラヤノトキシンは心臓・筋肉を急速に収縮させることで麻痺症状を起こす毒性があり、大量摂取すると心筋梗塞・筋肉の強直を起こしてしまうリスクもあるのです。
時に羊がカルミアを食べて中毒症状を起こすことから、「羊殺し」という異名を持つカルミアの種類もあります。
4-3. カルミアの種類・特徴:アメリカ先住民(ネイティブアメリカン)はカルミアの根でスプーン製作
カルミアは北アメリカ原産の常緑低中木(樹高約1〜5メートル)で、7種類ほどのカルミアがアメリカからキューバにかけて自生していて、夏の暑さに弱いという特徴があります。
カルミアの種類を大きく分けると、「ラティフォリア種・アングスティフォリア種・ポリーフォリア種」の3系統に分けることができますが、園芸品種として流通しているのはほとんどラティフォリア種になります。
アメリカ先住民(ネイティブアメリカン)がカルミアの根でスプーンを製作して使用していたことから、カルミアの木は「スプーンの木」と呼ばれる事もあります。
カルミアの木の茎や葉などには有毒成分がグラヤノトキシン含まれているので、ネイティブアメリカンは経験知として毒性を知っていて「根」の部分だけをスプーンとして活用していたようです。
5. カルミアの種類(原種・園芸品種の特徴)・カルミアに似た観葉植物と花言葉
カルミアの色々な種類・園芸品種とその特徴について紹介していきます。
カルミアの花の花言葉は、「大きな希望」「優美な女性」「野心」「さわやかな笑顔」になります。
カルミアに似たツツジ科の花・植物の花言葉についても紹介しています。
5-1. カルミア・ラティフォリア
カルミア・ラティフォリアは、カルミアの最も一般的な人気のある園芸品種として知られていて、市販されているカルミアのかなりの割合がこの「カルミア・ラティフォリア」になっています。
カルミア・ラティフォリアは蕾(つぼみ)の時期には薄いピンク色をしていますが、開花すると貴婦人のレースつきの傘をイメージさせるような「可憐な白色の花」を咲かせます。
カルミア・ラティフォリアの樹高は約30センチ〜3メートルで、カルミアとしてはそれほど大きな種類ではありません。
5-2. オスボ・レッド
オスボ・レッドはカルミアの代表的な園芸品種の一つであり、赤色あるいはピンク色の花びらを持つ優雅な雰囲気をまとった花を咲かせてくれます。
オスボ・レッドは地植えでも鉢植えでも育てやすい花の品種ですが、鉢植えの場合は樹高が約40センチでコンパクトなサイズになってきます。
ベーシックな白色の花を咲かせるカルミア・ラティフォリアに飽きた時には、赤色の系統の花を咲かせるオスボ・レッドを選んでみてはいかがでしょうか。
複色の色どりが美しいカルミアの園芸品種としては、薄ピンク色の花弁をしていてその一部が濃紅色になっている「レッドクラウン」という品種も人気があります。
5-3. ツツジ
ツツジ(Tsutuji、躑躅)はツツジ科ツツジ属に分類される「日本・中国など東アジア」が原産の花・植物です。
ツツジは春の4〜5月に、「赤色・ピンク色・白色・オレンジ色・黄色」のカラフルな美しい花を咲かせてくれる日本ではお馴染みの花であり、筒状をしたツツジの花の根元からは花の蜜を吸うことができます。
ツツジという花の名前の由来としては、花が「筒(つつ)状」になっていることからツツジと呼ばれるようになったという説、花が次々に連なるようにして連続的に咲き誇る様子から「続き(つづき)」が「ツツジ」になっていったという説があります。
ツツジの花言葉は「節度」「慎み」になりますが、赤色のツツジには「恋の喜び」、白色のツツジには「初恋」という別の花言葉が用意されています。
まとめ
カルミア(学名Kalmia latifolia)は、ツツジ科カルミア属に分類される「北アメリカ・キューバ」が原産地の常緑中低木(落葉中低木)です。
カルミアは春の4〜6月にかけて、金平糖の飴のような「星形の個性的な花」を枝の先端に溢れんばかりに咲かせます。
カルミアの花は、レースのついた日傘を広げたような優美な花姿をしています。
カルミアの一般的な花言葉は、「大きな希望」「優美な女性」「野心」「さわやかな笑顔」になります。
カルミアの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
3. カルミアについての解説
カルミアの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. カルミアの英語での呼び名と語源・意味について
カルミアは英語で、「Kalmia、Mountain laurel」と呼ばれています。
「Kalmia」は、北アメリカに自生するカルミアの発見者とされているスウェーデンの植物学者ペール・カルム(Pehr Kalm、1716年〜1779年)の名前に由来する英語の呼び方です。
「Mountain laurel」は直訳すると「山の月桂樹(げっけいじゅ)」ですが、「laurel」というのは「ヨーロッパ産クスノキ科ゲッケイジュ属(Laurus)の小さい常緑樹」のことを意味しています。
カルミアの別名としては、「アメリカシャクナゲ」や「ハナガサシャクナゲ(花笠石南花)」などがあります。
3-2. カルミアの原産地と開花期
カルミアの原産地は「北アメリカ・キューバ」で、カルミアは樹高が約1〜5メートルにまで大きく生長する常緑中低木(落葉中低木)です。
カルミアの開花期は「4〜6月」で、春から初夏にかけてレースのついた傘のような優美な花を咲かせてくれます。
カルミアの花色には、「白色・赤色・ピンク色・紫色」などがあります。
カルミアはシャクナゲ(石楠花)に似た外観を持つ花としても知られますが、カルミアはシャクナゲと同様に夏の暑さには弱い花・植物なので、栽培する場合には夏の日よけを作ってあげるようにして下さい。
3-3. カルミアの名前の由来
カルミアの属名の名前である「Kalmia(カルミア)」は、北アメリカの植物を収集して分類する活動をしていたスウェーデンの植物学者ペール・カルム(Pehr Kalm、1716年〜1779年)の名前にちなんでいます。
ペール・カルム自身がこの植物をカルミアと名付けたのではなく、P. カルムの師匠に当たる高名な植物学者・博物学者のリンネが、カルムの北アメリカの植物採集・植物学の研究の功績を讃える形で命名したと言われています。
3-4. カルミアの誕生日花
カルミアが誕生日花とされている日は「2月11日、2月20日、4月30日」です。
「2月11日、2月20日、4月30日」が誕生日の人に、カルミアの「大きな希望」「優美な女性」「野心」「さわやかな笑顔」という女性の美しさや大きな希望・野心と関係する花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
カルミアの花は金平糖やレースつきの傘に例えられる個性的で華やかな花姿をしていて、「女性的な美しさ(フェミニンな優美さ)」を象徴していると言われています。
4. カルミアのマメ知識
カルミアのマメ知識を紹介していきます。
4-1. 「桜寄贈の米国からの返礼」として大正時代に日本に渡ってきたカルミア
カルミアという花は、日本に大正時代(1915年)にアメリカから渡ってきました。
初めに日本がアメリカに対して友好関係の証として、「サクラ(桜)の木」を寄贈したのですが、そのサクラ寄贈に対する返礼としてアメリカが「カルミア、ハナミズキ」などの日本に自生していない珍しい花・植物を贈ってくれたのです。
ツツジ科のカルミアは元々繁殖力に優れていた花なので、戦後に急速に植生を拡大していきました。
4-2. カルミアの葉・茎には「グラヤノトキシン」の有毒成分が含まれています
カルミアの葉・茎には「グラヤノトキシン」の有毒成分が含まれているので、カルミアを間違って食用にすると神経系統の麻痺や筋肉のけいれんを中心とする中毒症状
が起こる恐れがあります。
グラヤノトキシンは心臓・筋肉を急速に収縮させることで麻痺症状を起こす毒性があり、大量摂取すると心筋梗塞・筋肉の強直を起こしてしまうリスクもあるのです。
時に羊がカルミアを食べて中毒症状を起こすことから、「羊殺し」という異名を持つカルミアの種類もあります。
4-3. カルミアの種類・特徴:アメリカ先住民(ネイティブアメリカン)はカルミアの根でスプーン製作
カルミアは北アメリカ原産の常緑低中木(樹高約1〜5メートル)で、7種類ほどのカルミアがアメリカからキューバにかけて自生していて、夏の暑さに弱いという特徴があります。
カルミアの種類を大きく分けると、「ラティフォリア種・アングスティフォリア種・ポリーフォリア種」の3系統に分けることができますが、園芸品種として流通しているのはほとんどラティフォリア種になります。
アメリカ先住民(ネイティブアメリカン)がカルミアの根でスプーンを製作して使用していたことから、カルミアの木は「スプーンの木」と呼ばれる事もあります。
カルミアの木の茎や葉などには有毒成分がグラヤノトキシン含まれているので、ネイティブアメリカンは経験知として毒性を知っていて「根」の部分だけをスプーンとして活用していたようです。
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