ヒメジョオンの花言葉・英語・種類別花言葉 | SPITOPI

ヒメジョオン(学名Erigeron annuus)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「ヒメジョオンの花言葉とその意味」について紹介していきます。

ヒメジョオンの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を紹介して、ヒメジョオンの役に立つ「マメ知識」も解説しています。

1. ヒメジョオンとはどんな花なのか?

ヒメジョオン(学名Erigeron annuus)は、キク科ムカシヨモギ属に分類される「北アメリカ」が原産地の一年草(越年草)の植物です。

ヒメジョオンは日本には幕末の明治維新直前に渡来した観賞用花であり、明治時代には「柳葉姫菊(ヤナギバヒメギク)」という和名で呼ばれていました。

ヒメジョオンは初夏〜秋の季節(6月〜10月)に、清楚で素朴な雰囲気のある小さな「白色の花(直径約2センチ)」を咲かせます。

ヒメジョオンはハルジオンと似た同属の花ですが、ヒメジョオンの方が花が小さくて数が多いという違いがあります。

ヒメジョオンは非常に生命力が強いため、現在では日本中の道端・山野などにも自生しています。

2. ヒメジョオンの花言葉

ヒメジョオン(学名Erigeron annuus)には、以下のような花言葉があります。

ヒメジョオンの一般的な花言葉である「素朴で清楚」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も含めながら分かりやすく説明していきます。

2-1. 「素朴で清楚」

ヒメジョオンの花言葉は「素朴で清楚」です。

ヒメジョオンは夏から秋にかけて、小さくて可憐な白色・薄紫色の花をたくさん咲かせますが、その素朴で汚れのない感じの花姿から「素朴で清楚」という素敵な花言葉が生まれました。

ファッションやメイクで派手に飾り立てなくても素朴な魅力で満ち溢れているパートナーや友人知人に、ヒメジョオンの花を贈ってみると良いでしょう。

雑草の一種とされることもあるヒメジョオンの白い花には、派手さやゴージャスさこそありませんが、長く見ていても飽きない「素朴な深い味わい+清らかな魅力」があるのです。

3. ヒメジョオンについての解説

ヒメジョオンの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。

3-1. ヒメジョオンの英語での呼び名と語源・意味について

ヒメジョオンは英語で「Annual fleabane、Daisy fleabane」と呼ばれています。

「Annual fleabane」は、「一年草(例年咲く植物)のノミヨケ草」という意味です。

ノミヨケ草というのは、欧米においてノミの駆除に効果があると伝えられてきたキク科植物の総称であり、ヨーロッパではオオグルマ、米国ではハルジョオンのことを直接的に指し示しています。

「Daisy fleabane」は、「キク科(デイジー)のノミヨケ草」という意味になります。

ヒメジョオンの和名の別名と語源・意味について

ヒメジョオンには和名の別名として、「柳葉姫菊(ヤナギバヒメギク)」と「鉄道草(テツドウソウ)」というものもあります。

「柳葉姫菊(ヤナギバヒメギク)」は、1865年にヒメジョオンが渡来してきた明治維新前後に付けられた和名と言われています。

「鉄道草(テツドウソウ)」というのは、明治以降の近代日本において、鉄道の線路沿いにヒメジョオンの植生が広がっていった事に由来しています。

3-2. ヒメジョオンの原産地と開花期

ヒメジョオンの原産地は「北アメリカ」で、草丈が約30〜120センチにも生長する草丈の高い花・植物で、非常に繁殖力が強くて日本各地の道端や山野に植生を広げています。

ヒメジョオンの開花期は「6月〜10月」の初夏〜秋の季節で、花径2センチの小さくて可憐な白い花(薄紫色の花)をたくさん咲かせてくれます。

ヒメジョオンの花は「(中央に黄色い部分がある)小さなヒマワリ」のような形をしていますが、小さな花が集まった「頭状花序」という種類になります。

ヒメジョオンの花弁は非常に細い線状のもので、「舌状花」と呼ばれるものです。

3-3. ヒメジョオンの名前の由来

ヒメジョオンの名前の由来は、和名の「姫女苑(ヒメジョオン)」から来ています。

「姫女苑(ヒメジョオン)」の「姫」は「小さいこと・可愛らしいこと」を意味していて、「女苑」は「中国原産の野草・雑草」を意味していると言われています。

ヒメジョオンは本来であれば、同属のハルジオン(春紫苑)と同様に「紫苑(シオン)」の漢字が使われる予定だったのですが、すでに「姫紫苑(ヒメシオン)」という別種の花・植物が存在していたために、「ヒメジョオン(姫女苑)」という名前が採用されることになったのです。

3-4. ヒメジョオンの誕生日花

ヒメジョオンが誕生日花とされている日は「11月18日」です。

「11月18日」が誕生日の人に、ヒメジョオンの「素朴で清楚」という大人しくて清楚な花姿を象徴する花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。

素朴な外観と清楚な清らかさに満ちたヒメジョオンの花ですが、ヒメジョオンは非常に生命力・繁殖力が強い植物なので、「長生きをして欲しい両親・祖父母の誕生日」に送っても喜ばれるでしょう。

ヒメジョオンはその繁殖力の強さと逞しさから「雑草」として認識されてしまうこともありますが、「清楚さ・素朴さ・パワフルさ」というポジティブなイメージをたくさん持っている花なのです。

4. ヒメジョオンのマメ知識

ヒメジョオンのマメ知識を紹介していきます。

4-1. ヒメジョオン(姫女苑)とハルジオン(春紫苑)の違い

「ヒメジョオン(姫女苑)」と「ハルジオン(春紫苑)」は見た目がとてもよく似ている同属の花ですが、いくつかの特徴の違いによって見分けることができます。

ハルジオンは草丈が約50センチで、ヒメジョオンよりも背がやや低くなっています。

ハルジオンの花は大きくて数が少ないのですが、ヒメジョオンの花は小さくて数が多いという違いがあります。

ハルジオンの花は「白色・ピンク色・薄紫色」の舌状花で花色に種類がありますが、ヒメジョオンの花は基本的に「白色(希に薄紫色もある)」の清楚な感じの舌状花になります。

ハルジオンは根本の部分に葉が生えますが、草丈の高いヒメジョオンの根本は葉がなくてすっきりしています。

茎を折るとヒメジョオンの茎は空洞になっていませんが、ハルジオンの茎は空洞になっています。

4-2. ヒメジョオンは食用にすることもできる花・植物です

ヒメジョオンの「葉・茎」は食用にすることができます。

花も食べられないことはありませんが、花をたくさん入れると味と食感が落ちてしまいます。

ヒメジョオンは日本全国どこにでも生えている雑草的な花・植物としての一面もあるので、簡単に採取して食料品として活用できるメリットもあるのです。

ヒメジョオンの葉・茎は、春菊のような苦味や渋味がありますが、大人の味覚であればその苦味や渋味を美味しさとして感じられるでしょう。

ヒメジョオンは「おひたし・炒めもの・天ぷら」などにして食べると、適度な苦味や風味があって美味しいのです。

4-3. ヒメジョオンは非常に繁殖力が強い植物で「要注意外来生物」でもある

北アメリカ原産のヒメジョオンは、ヨーロッパや日本を含むアジアで繁殖していて、非常に生命力の強い植物として知られています。

1865年に日本に渡ってきたヒメジョオンはわずか数十年で日本各地に見られる雑草として植生を広げ、在来種を圧迫するほどの勢力になりました。

ヒメジョオンは1個体が「47,000以上の種子」を作り、その種子の寿命が約35年もあるため、繁殖力が強くて駆除も難しい植物なのです。

希少植物が多い国立公園・亜高山帯などでヒメジョオンの増殖が問題視されています。

ヒメジョオンは、ハルジオンと共に「要注意外来生物」や「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されている花・植物でもあるのです。

5. ヒメジョオンの種類(原種・園芸品種の特徴)・ヒメジョオンに似た花と花言葉

ヒメジョオンの色々な種類・園芸品種とその特徴について紹介していきますが、ヒメジョオンには品種改良された園芸品種はありません。

ヒメジョオンの花の花言葉は、「素朴で清楚」になります。

ヒメジョオンに似たキク科の花についても紹介しています。

5-1. ヒメジョオン

ヒメジョオン(Erigeron annuus)は、キク科ムカシヨモギ属に分類される「北アメリカ」が原産地の一年草・越年草の植物です。

ヒメジョオンは日本に幕末の1865年に渡来した花で、当初「柳葉姫菊(ヤナギバヒメギク)」という和名で呼ばれていました。

わずか十数年で、完成したばかりの鉄道路線の周辺にまで植生が広がったことで「鉄道草(テツドウソウ)」とも呼ばれました。

ヒメジョオンは初夏・秋の季節(6月〜10月)に、清楚な雰囲気のある素朴な見かけをした小さな「白色の花」を咲かせてくれます。

5-2. タンポポ

タンポポ(Dandelion)はキク科タンポポ属に分類される花で、原産地は北半球の温帯から寒帯になります。

タンポポという面白い響きの名前は、江戸時代の和名「鼓草(ツヅミグサ)」にあり、鼓を叩く時の「タン」「ポポ」という擬音語に由来しています。

タンポポの葉っぱはギザギザとした形状をしていて「ライオンの牙」のようにも見えることから、英名は「ダンディライオン(dandelion)」と名付けられました。

フランス語の「dent-de-lion(ライオンの歯)」が語源になっています。

タンポポは春先の3月〜4月に舌状花が集まった「黄色・白色」の誰もが知っている花を咲かせ、夏になると綿毛のついた種子を飛ばします。

タンポポの花言葉は「愛の神託」「神託」「真心の愛」「別離」です。

5-3. エーデルワイス

エーデルワイス(学名Leontopodium alpinum)はキク科ウスユキソウ属に分類される高原植物の花で、原産地は標高の高い「ヨーロッパアルプス」です。

エーデルワイスは日本では「歌」で有名な花ですが、綿毛が密集したような独特な形状の白い花を7〜9月に咲かせます。

エーデルワイスという花の名前は、ドイツ語で「高貴な白」を意味しています。

和名は「西洋薄雪草(セイヨウウスユキソウ)」という幻想的な名前になっています。

エーデルワイスの学名は「Leontopodium(レオントポディウム、ライオンの足)」といいますが、綿毛のような白い花がライオンの足型をしている事に由来します。

エーデルワイスの花言葉は、「大切な思い出」「勇気」になります。

まとめ

ヒメジョオン(学名Erigeron annuus)は、キク科ムカシヨモギ属に分類される「北アメリカ」が原産地の一年草の植物です。

ヒメジョオンは日本に幕末の明治維新直前に渡来した花で、当初は「柳葉姫菊(ヤナギバヒメギク)」という和名で観賞用に栽培されました。

ヒメジョオンは初夏・秋の季節(6月〜10月)に、清楚で素朴な雰囲気のある小さな「白色の花」を咲かせます。

ヒメジョオンの一般的な花言葉は、「素朴で清楚」になります。

ヒメジョオンの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。