シロツメクサは、春の野原や公園などで目にする一般的にも馴染みの深い植物です。
四つ葉の葉は、四つ葉のクローバーとして世界的に幸運のシンボルとされ、幅広く知られています。
ここでは、そんなシロツメクサの花言葉や豆知識などについて解説します。
- シロツメクサとはどんな花?
- シロツメクサの花言葉
- シロツメクサについて解説
- シロツメクサのマメ知識
- シロツメクサの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
- まとめ
1. シロツメクサとはどんな花?
シロツメクサは、日本の春を代表する植物で、丸いポンポンのような白い花を咲かせます。
可憐で素朴な白い花が辺り一面に咲く姿は、日本の原風景の定番ともいえる光景です。
葉は三つ葉が基本ですが、稀に四つ葉が見つかることがあり、四つ葉のクローバーを見つけると幸運がやってくるといわれていて、世界中でラッキーアイテムの代表として愛されています。
公園などで四つ葉のクローバー探しをした経験のある人も多くいることでしょう。
ラッキーアイテムとして知られているクローバーの小さな鉢植えは、贈り物にも人気があります。
2. シロツメクサの花言葉
2-1. 「私を思って」
シロツメクサの花が付いた茎を編み込んで白い花の首飾りや冠を作って、好きな人にプレゼントしたり、プレゼントされたりという経験のある人は少なくないものです。
古くから世界中でそういった習慣があることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
英語の花言葉にも「think of me(私を思って)」があります。
2-2. 「約束」
シロツメクサの三つ葉の葉は、キリスト教では「神・キリスト・聖書」の三位一体を表しています。
司教聖パトリックがアイルランドで布教をする際に三つ葉のクローバーを使って三位一体について説明をしたことに由来しています。
そのことから、「約束」という花言葉が付けられたとされています。
英語の花言葉にも「promise(約束)」があります。
2-3. シロツメクサの葉の花言葉
四つ葉のクローバーが有名なシロツメクサには、葉にも花言葉付けられています。
シロツメクサの葉は通常三つ葉ですが、ごく稀に三つ葉以外の葉が見つかることもあります。
シロツメクサの葉は枚数が増えれば増える程、見つかる確率が低くなることから、どれも幸運や幸福を連想させる花言葉が付けられています。
葉の枚数別花言葉
一つ葉のクローバーは「始まり」「困難に打ち勝つ」、二つ葉は「平和」「素敵な出会い」、四つ葉は「幸運」、五つ葉は「財運」「経済的繁栄」、六つ葉は「地位と名声」、七つ葉は「無限の幸運」です。
一般的に最も馴染みの深い四つ葉のクローバーの花言葉「幸運」は、希望、愛情、信仰を象徴するとされる三つ葉のクローバーに更に1枚の葉が増えることで幸せがやってくると信じられていることに由来しています。
3. シロツメクサについて解説
シロツメクサ(学名:Trifolium repens)は、マメ科・シャジクソウ属の多年草です。
4月〜7月頃に可愛らしい丸い花を咲かせます。
花色は白が一般的ですが、ピンク色の花を咲かせるものもあります。
繁殖力が強い性質があり、公園や牧場などでグランドカバーに利用されている他、ガーデニングでも人気が高い植物です。
きれいな緑色の葉と真っ白いボールのような可愛らしい花の組み合わせは素朴ながら可憐な印象で、多くの人に愛されています。
又、シロツメクサは、食べることができる野草としても知られています。
3-1. 英語での呼び名
英語では「Clover」「White clover」「White Dutch clover」と呼ばれています。
学名のTrifoliumは、ラテン語で3を意味する「tres」と葉を意味する「folium」が語源となっており、シロツメクサの葉の多くが三つ葉であることに由来しています。
3-2. 原産地
シロツメクサの原産地はヨーロッパで、アメリカ、アジア、オセアニア、北アフリカなど世界中の広範囲に分布しています。
日本へは江戸時代にオランダから入っていたとされており、繁殖力の強さから、現在では帰化植物として日本中で目にすることができます。
そのため、シロツメクサの首飾りを作ったり、四つ葉のクローバーを探した経験のある人は幅広い年代にいます。
江戸時代にはオランダから献上されるガラス製品の梱包材に利用されていましたが、明治に入ってからは家畜の飼料として栽培されるようになったと伝えられています。
3-3. シロツメクサの名前の由来
シロツメクサは漢字では「白詰草」と表記されます。
江戸時代にオランダからガラス製品が献上された際に、ガラスの破損を防ぐための緩衝材にシロツメクサが使われていたため「詰め草」と呼ばれるようになり、花が白いことから、シロツメクサの名が付けられたとされています。
3-4. シロツメクサの誕生日花の日
4月2日、4月4日、4月18日、5月26日、5月27日、6月17日、8月29日、8月31日の誕生花です。
誕生花を贈る時は、鉢植えや、種と鉢がセットになった栽培セットを贈るのがおススメです。
4. シロツメクサのマメ知識
4-1. シロツメクサの葉の枚数
三つ葉が基本のシロツメクサですが、ごく稀に枚数の異なる葉が見つかる理由は、まだよく解っていません。
生育環境が影響しているとか、突然変異であるとか、踏みつけられるとできやすくなるなど、いろいろな説があります。
見つけると幸運がやってくるといわれている四つ葉が出てくる確率は、1万分の1とも10万分の1ともいわれています。
葉の数が増えるに従って出てくる確率は低くなり、七つ葉に至っては、その確率は2億5千万分の1といわれており、ほとんど目にすることはありません。
4-2. 食用にもなるシロツメクサ
シロツメクサは食材としても使われることがあります。
若い葉や花は、炒め物、天ぷら、お浸しなどにして美味しくいただくことができます。
シロツメクサには、抗酸化作用のあるポリフェノールなどの栄養素が含まれています。
又、抗炎症作用があり、咳や痰に効くともいわれています。
4-3. シロツメクサの上手な育て方
四つ葉のクローバーが幸運のシンボルとして知られているため、ガーデニングが趣味ではない人でも、インテリアアイテムの1つとして鉢植えなどを部屋に置くことが多く、ちょっとした贈り物にもよく利用されています。
そのため、種と鉢がセットになった栽培キットのようなものが、雑貨店や文房具店などでも販売されています。
栽培環境
シロツメクサは、日当たりが良い場所で、乾燥気味に育てます。
水やり
鉢植えの場合は、苗が小さいうちは鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
その後は、水やりは控えめにして乾燥気味に育てます。
シロツメクサは多湿を嫌いますので、水を与え過ぎると根腐れを起こして枯れてしまいますので注意しましょう。
庭植えの場合は、水やりの必要はほとんどありません。
晴天が続いて余程乾燥している場合には、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをしましょう。
肥料
シロツメクサには肥料を与える必要はありません。
シロツメクサが分類されているマメ科の植物は、根粒菌によって、栄養となる窒素を自ら作り出すことができます。
肥料を与えてしまうと、株が弱ってしまいますので、注意しましょう。
ただし、園芸品種を鉢植えで育てている場合には、成長期に液体肥料を与えます。
2週間に1回を目安にし、与え過ぎないようにしましょう。
種まき
4月〜5月ごろか9月〜10月ごろに種をまきます。
鉢植えの場合は、鉢に赤玉土や市販されている草花用培養土を入れ、種をまきます。
元肥として肥料を与える必要はありません。
庭植えの場合は、種をまく場所の雑草をあらかじめ取り除き、種をまいたら、1~2cm程覆土をしましょう。
植え付け
4月〜5月ごろに行います。
苗を植え付ける際は、苗と苗の間隔を20〜30センチほど離して植えます。
園芸品種は、夏の暑さや霜に弱い品種がありますので、場所の移動が容易な鉢植えにすることをおススメします。
害虫
アブラムシやハダニが発生する事があります。
アブラムシやハダニを見つけたらすぐに薬剤などを散布して駆除します。
早期発見が大切ですので、日頃からチェックしておくようにしましょう。
霧吹きで葉に水をかけておくと、ハダニの予防になります。
増やし方
シロツメクサは、株分けか挿し木で増やすことができます。
株分けにする場合は、株の根元を分け、鉢植えの場合は、市販されている草花用培養土などに植え付けます。
挿し木の場合は、茎を切り取って土に挿します。
乾燥させないように水やりをしながら管理をしていると、1週間程度で根が出てきます。
5. シロツメクサの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
5-1. ムラサキツメクサ(紫詰草)
明治以降に、シロツメクサと共に家畜の飼料として栽培されるようになった後、帰化植物として日本各地で目にするようになりました。
シロツメクサよりも草丈が高く、ピンク色のボールのような花を咲かせます。
葉は、シロツメクサよりもほっそりとしているのが特徴です。
「赤クローバー」「アカツメクサ(赤詰草)」の別名もあります。
5-2. シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)
ピンク色の花を咲かせるムラサキツメクサは、時に白い花を咲かせることがあります。
それを固定した園芸品種がシロバナアカツメクサで、その名前が示す通り、白い花を咲かせるアカツメクサです。
「セッカツメクサ(雪華詰草)」の別名もあります。
5-3. モモイロシロツメクサ(桃色白詰草)
花色は、ほんのりピンク色がかっているものから濃いピンク色まで色合いに幅があります。
花色以外は、シロツメクサと同じ性質を持っています。
シロツメクサと同様に日本各地の草原や市街地でも見ることができる帰化植物です。
5-4. ベニバナツメクサ(紅花詰草)
ヨーロッパから西アジアが原産のシロツメクサの仲間で、日本へは、明治以降に牧草として入ってきました。
草丈はシロツメクサよりも大きく、花は濃い赤紫色をしています。
花の形と色が炎を思わせることから、「ストロベリーキャンドル」「ストロベリートーチ」とも呼ばれています。
他にも「クリムソンクローバー」「オランダレンゲ」などの別名があります。
まとめ
シロツメクサは春に咲かせる可憐な白い花を観賞するだけでなく、幸運を運んでくるといわれている四つ葉のクローバーとして葉にも人気があります。
簡単に育てられ、種も手に入れやすいので、自分で育てたクローバーの中から四つ葉以上の葉を探す、宝探しを楽しんでみましょう。
3. シロツメクサについて解説
シロツメクサ(学名:Trifolium repens)は、マメ科・シャジクソウ属の多年草です。
4月〜7月頃に可愛らしい丸い花を咲かせます。
花色は白が一般的ですが、ピンク色の花を咲かせるものもあります。
繁殖力が強い性質があり、公園や牧場などでグランドカバーに利用されている他、ガーデニングでも人気が高い植物です。
きれいな緑色の葉と真っ白いボールのような可愛らしい花の組み合わせは素朴ながら可憐な印象で、多くの人に愛されています。
又、シロツメクサは、食べることができる野草としても知られています。
3-1. 英語での呼び名
英語では「Clover」「White clover」「White Dutch clover」と呼ばれています。
学名のTrifoliumは、ラテン語で3を意味する「tres」と葉を意味する「folium」が語源となっており、シロツメクサの葉の多くが三つ葉であることに由来しています。
3-2. 原産地
シロツメクサの原産地はヨーロッパで、アメリカ、アジア、オセアニア、北アフリカなど世界中の広範囲に分布しています。
日本へは江戸時代にオランダから入っていたとされており、繁殖力の強さから、現在では帰化植物として日本中で目にすることができます。
そのため、シロツメクサの首飾りを作ったり、四つ葉のクローバーを探した経験のある人は幅広い年代にいます。
江戸時代にはオランダから献上されるガラス製品の梱包材に利用されていましたが、明治に入ってからは家畜の飼料として栽培されるようになったと伝えられています。
3-3. シロツメクサの名前の由来
シロツメクサは漢字では「白詰草」と表記されます。
江戸時代にオランダからガラス製品が献上された際に、ガラスの破損を防ぐための緩衝材にシロツメクサが使われていたため「詰め草」と呼ばれるようになり、花が白いことから、シロツメクサの名が付けられたとされています。
3-4. シロツメクサの誕生日花の日
4月2日、4月4日、4月18日、5月26日、5月27日、6月17日、8月29日、8月31日の誕生花です。
誕生花を贈る時は、鉢植えや、種と鉢がセットになった栽培セットを贈るのがおススメです。
4. シロツメクサのマメ知識
4-1. シロツメクサの葉の枚数
三つ葉が基本のシロツメクサですが、ごく稀に枚数の異なる葉が見つかる理由は、まだよく解っていません。
生育環境が影響しているとか、突然変異であるとか、踏みつけられるとできやすくなるなど、いろいろな説があります。
見つけると幸運がやってくるといわれている四つ葉が出てくる確率は、1万分の1とも10万分の1ともいわれています。
葉の数が増えるに従って出てくる確率は低くなり、七つ葉に至っては、その確率は2億5千万分の1といわれており、ほとんど目にすることはありません。
4-2. 食用にもなるシロツメクサ
シロツメクサは食材としても使われることがあります。
若い葉や花は、炒め物、天ぷら、お浸しなどにして美味しくいただくことができます。
シロツメクサには、抗酸化作用のあるポリフェノールなどの栄養素が含まれています。
又、抗炎症作用があり、咳や痰に効くともいわれています。
4-3. シロツメクサの上手な育て方
四つ葉のクローバーが幸運のシンボルとして知られているため、ガーデニングが趣味ではない人でも、インテリアアイテムの1つとして鉢植えなどを部屋に置くことが多く、ちょっとした贈り物にもよく利用されています。
そのため、種と鉢がセットになった栽培キットのようなものが、雑貨店や文房具店などでも販売されています。
栽培環境
シロツメクサは、日当たりが良い場所で、乾燥気味に育てます。
水やり
鉢植えの場合は、苗が小さいうちは鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。
その後は、水やりは控えめにして乾燥気味に育てます。
シロツメクサは多湿を嫌いますので、水を与え過ぎると根腐れを起こして枯れてしまいますので注意しましょう。
庭植えの場合は、水やりの必要はほとんどありません。
晴天が続いて余程乾燥している場合には、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをしましょう。
肥料
シロツメクサには肥料を与える必要はありません。
シロツメクサが分類されているマメ科の植物は、根粒菌によって、栄養となる窒素を自ら作り出すことができます。
肥料を与えてしまうと、株が弱ってしまいますので、注意しましょう。
ただし、園芸品種を鉢植えで育てている場合には、成長期に液体肥料を与えます。
2週間に1回を目安にし、与え過ぎないようにしましょう。
種まき
4月〜5月ごろか9月〜10月ごろに種をまきます。
鉢植えの場合は、鉢に赤玉土や市販されている草花用培養土を入れ、種をまきます。
元肥として肥料を与える必要はありません。
庭植えの場合は、種をまく場所の雑草をあらかじめ取り除き、種をまいたら、1~2cm程覆土をしましょう。
植え付け
4月〜5月ごろに行います。
苗を植え付ける際は、苗と苗の間隔を20〜30センチほど離して植えます。
園芸品種は、夏の暑さや霜に弱い品種がありますので、場所の移動が容易な鉢植えにすることをおススメします。
害虫
アブラムシやハダニが発生する事があります。
アブラムシやハダニを見つけたらすぐに薬剤などを散布して駆除します。
早期発見が大切ですので、日頃からチェックしておくようにしましょう。
霧吹きで葉に水をかけておくと、ハダニの予防になります。
増やし方
シロツメクサは、株分けか挿し木で増やすことができます。
株分けにする場合は、株の根元を分け、鉢植えの場合は、市販されている草花用培養土などに植え付けます。
挿し木の場合は、茎を切り取って土に挿します。
乾燥させないように水やりをしながら管理をしていると、1週間程度で根が出てきます。
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