子供の行事などに保護者が参加しなければいけない時など、雨や雪の日には「お足元が悪い中お越しいただきありがとうございます」などという表現を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
それならば、この「お足元が悪い中」というのは一体どのような意味を持つのでしょうか。
もしかしたらこれは差別用語であると聞いたことがいる人もいるかもしれませんね。
ここでは、この「お足元が悪い中」という表現について解説します。
- 「お足元が悪い中」とは?
- 「お足元が悪い中」の言い換え
- 「お足元が悪い中」は差別用語と感じる方もいる
- 「お足元が悪い中」の使い方やよく使われる場所
- 「お足元が悪い中」のを挨拶で使う場合
- 「お足元が悪い中」の英語
- まとめ
1. 「お足元が悪い中」とは?
「お足元が悪い中」というのは、雨や雪等天気が悪いにもかかわらず来てくれたことに対し、感謝を込める表現として使われます。
雨が降ったりして地面がぬかるむと、歩くのも大変ですよね。
雨が降ると濡れてしまう、靴が汚れる、などという事情によりできれば出かけたくないと感じたことがある人もいるのではないでしょうか。
そんな中、誰かのために、何かのために外出するというのは多少なりとも労力がいるものです。
そのような時、来てくれた人に対してお礼を述べる際に「お足元が悪い中」という表現を使うのです。
ちなみに足元というのは地面に足がついている場所を表します。
2. 「お足元が悪い中」の言い換え
2-1. 「お足元が滑りやすい中」
後ほど言及しますが、「お足元が悪い中」というのは差別用語だと表現する人もいないわけではありません。
そのため、その後のトラブルを防ぐためにあえて「お足元が滑りやすい中」と表現を変えることがあります。
確かに、雨の日や雪の日は地面が滑りやすくなりますよね。
そんな怪我をするかもしれない状態の時にわざわざ来ていただいてありがとうございます、という表現をすることにより、相手に感謝の意を表すのです。
ただし、滑るという表現を使うからには結婚式などでは向いていません。
また、受験生がいる会場などでも避けた方が良い表現です。
2-2. 「あいにくの空模様」
「あいにくの空模様」というのは雨が降っている天気のことを指します。
「愛憎」というのはビジネスでもよく使われる表現であり、相手に対して残念な思いを表す言葉になります。
期待や目的に反し、都合が悪い状態、という意味を持っており、「あいにくの空模様」というのは「都合が悪く雨が降っていますが」という意味になるのです。
あくまでも都合が悪い状態を表す言葉になりますから、「あいにく参加できます」などといった言い方はできません。
例えば、「あいにくの空模様ですが、今日は運動会を開催します」などといった使われ方があります。
2-3. 「天気が悪い中」
ストレートに「天気が悪い中」という言い方をすることもできます。
確かに曇りであっても、晴れの日に比べると湿度が高かったりして外出が面倒、と思うこともあるかもしれません。
まだ降っていなかったとしても雨がいかにも降りそうな状態の場合、雨が降ったら傘が必要かな、濡れてもいい服装の方が良いかな、などといろいろ考えますよね。
ですから、「天気が悪い中、お越しいただきありがとうございます」などと表現するととても丁寧な言い回しになります。
また、天気が悪いことによる相手の苦労を汲み取った表現になりますから、ちゃんと相手のことを理解している、外出における面倒な出来事を把握している、ということで相手に対し敬意を表現することさえできるのです。
2-4. 「雨天の中」
もしもそれが雨ならば、「雨天の中」という表現でも問題ありません。
もしも雪が降っているならば「雪の中」ということもできます。
さらに、今にも雨が降りそうな状態ならば「雨模様の中」でも大丈夫ですし、雪が降りそうな状態ならば「雪模様の中」という表現もあります。
確かに、まだ雨が降っていない状態ならば「お足元が悪い中」とは言えないですよね。
しかし、雨が降りそうな状態の場合はなおさら雨が降った場合の準備もしなければいけませんし、晴れの日に出かける時よりもやることが増える場合もあります。
そのような相手の不都合をねぎらうということが大切なのです。
3. 「お足元が悪い中」は差別用語と感じる方もいる
先ほど、「お足元が悪い中」という表現は差別用語だと思う人がいるという話をしました。
足元というのはあくまでも地面に足がついている場所を指すのですが、人によっては足にハンディキャップがある人に対して失礼、と考える人思います。
つまり、「お足元が悪い中」が「足が悪い」ということを思い起こさせるためだと考えられています。
実際はこの表現は差別用語ではありません。
しかし、人によっては言葉の捉え方が違いますから、例えば会場に集まった人に対して「お足元が悪い中、ようこそおいでくださいました」と言わなければいけない時、もしも足にハンディキャップがある人がいる、敏感そうな人がいる、どのように捉える人がいるのかわからない、などという場合は避けた方が良い表現とも言えるでしょう。
実際には差別表現ではなくても、そのように捉える可能性がある人がいるのであれば他の言い回しをした方が賢いといえます。
4. 「お足元が悪い中」の使い方やよく使われる場所
4-1. お店が開店する時
新しいお店が開店すると、ぜひ行ってみたい、オープンセールに興味がある、などという人もいるのではないでしょうか。
この「お足元が悪い中」という表現はこのような開店の時に使われることがあります。
実は雨が降るとお店の営業はあまり伸びません。
というのは、車でお店に出かけても、駐車場に車を止めて雨の中お店まで行かなければいけませんよね。
また、お店の中の床が濡れてしまうと滑りやすいから嫌だ、という人もいるかもしれません。
実際に雨が降ると立体駐車場があるお店の方が混雑するという事は多くの人が知っているでしょう。
だからこそ、お店などでは雨の日に「お足元が悪い中」という表現を使うことがあります。
特にそれが開店の日であればなおさらです。
4-2. 運動会などの行事
子供の運動会や地域の行事などで小学校などに集まることもありますよね。
夏祭りで小学校のグラウンドを使う、などということも多いのではないでしょうか。
しかし、雨が降ってしまうとグラウンドはぬかるんでしまい、靴が汚れる可能性もありますし、滑りやすくなる可能性もあります。
しかし、このような行事は雨さえ降っていなければ決行される場合もあります。
グラウンドの水たまりを雑巾などで吸い取ってでも運動会などを実施することがあるものです。
だからこそ、このような状態にもかかわらず集まってくれた保護者や近所の人に対し、「お足元が悪い中お越しくださりありがとうございます」という表現を使うことがあります。
4-3. ビジネス等の訪問
ビジネスなどで取引先の会社に赴かなければならないということもあるでしょう。
そのような時、当然ながらスーツを着て行きますから、雨が降ったりしていると大変ですよね。
スーツが汚れないように、靴が汚れないように、工夫をしなければいけないということもあるでしょう。
だからこそ、雨の中来てもらった場合は相手に対し、「お足元が悪い中、ありがとうございます」という表現を使うのです。
ビジネスにおいては仕事はお互い様ですが、フォーマルな服装で天気が悪い中、外出しなければいけないというのは何かと大変です。
だからこそ、相手を思いやる気持ちが大切なのです。
5. 「お足元が悪い中」のを挨拶で使う場合
5-1. 「本日はお足元の悪い中ご来店いただき、ありがとうございます」
今はアスファルトなどが多くなり、雨が降ったからといって必ずしも洋服が汚れる、などというわけではありません。
しかし、以前は土の道路など「足元が悪い」という状態が多かったため、この表現がよく使われていました。
今でも「足元の悪い中」という表現は「天気が悪い中」「雨天」と言い換えられることがありますが、雨の日にわざわざ来てくれた人に対してはこのような表現ができると丁寧ですね。
だからこそ、お店に来てくれたお客さんやビジネスにおける取引相手になどを使うことができるのです。
6. 「お足元が悪い中」の英語
6-1. in spite of the bad weather.
英語の場合は文法が違いますので、日本語のように「ありがとうございます」の前に「お足元が悪い中」と来る事はありません。
まず、「ありがとうございます」、という感謝を述べてから「お足元が悪いにもかかわらず」という表現を述べるのです。
そのため、例えばThank you so much for coming in spite of the bad weather. の様にお礼を述べた後でこのin spite of the bad weather. を使うことができます。
6-2. even though it's a bad weather.
よく似た表現に、even though it's a bad weather. というものがあります。
「天気が悪いにもかかわらず」という表現であり、これも先ほどと同じく、「ありがとうございます」という意味のThank you very muchの後に付け加えることができます。
実は「足元が悪い中」というのは極めて日本的な表現ですが、やはり英語であったとしても相手が悪天候の中わざわざ来てくれた、ということをねぎらいたいですよね。
だからこそ、even thoughという表現を使い、「?であるにも関わらず」ということができるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
社会人になると嫌でも人前で話をしなければいけないという機会が増えますよね。
そんな時、もしも感謝を述べる機会があれば、出来る限り相手の不都合や相手の苦労をしっかりと把握した上で相手にありがとうという気持ちを伝えたいものです。
一体誰に感謝の言葉を述べるのかということを把握し、その言葉を差別用語だとして気にする人が居るかどうかという事まで考えた上で表現を選ぶことができると良いですね。
そのためにもいくつか言い回しを知っておくことが大切です。
また、とても気温が高い真夏やとても寒い真冬にも、「このような気温の中」と言うこともできます。
相手がそのような状態にもかかわらず来てくれた、と言うことをねぎらった表現を意識しましょう。
3. 「お足元が悪い中」は差別用語と感じる方もいる
先ほど、「お足元が悪い中」という表現は差別用語だと思う人がいるという話をしました。
足元というのはあくまでも地面に足がついている場所を指すのですが、人によっては足にハンディキャップがある人に対して失礼、と考える人思います。
つまり、「お足元が悪い中」が「足が悪い」ということを思い起こさせるためだと考えられています。
実際はこの表現は差別用語ではありません。
しかし、人によっては言葉の捉え方が違いますから、例えば会場に集まった人に対して「お足元が悪い中、ようこそおいでくださいました」と言わなければいけない時、もしも足にハンディキャップがある人がいる、敏感そうな人がいる、どのように捉える人がいるのかわからない、などという場合は避けた方が良い表現とも言えるでしょう。
実際には差別表現ではなくても、そのように捉える可能性がある人がいるのであれば他の言い回しをした方が賢いといえます。
4. 「お足元が悪い中」の使い方やよく使われる場所
4-1. お店が開店する時
新しいお店が開店すると、ぜひ行ってみたい、オープンセールに興味がある、などという人もいるのではないでしょうか。
この「お足元が悪い中」という表現はこのような開店の時に使われることがあります。
実は雨が降るとお店の営業はあまり伸びません。
というのは、車でお店に出かけても、駐車場に車を止めて雨の中お店まで行かなければいけませんよね。
また、お店の中の床が濡れてしまうと滑りやすいから嫌だ、という人もいるかもしれません。
実際に雨が降ると立体駐車場があるお店の方が混雑するという事は多くの人が知っているでしょう。
だからこそ、お店などでは雨の日に「お足元が悪い中」という表現を使うことがあります。
特にそれが開店の日であればなおさらです。
4-2. 運動会などの行事
子供の運動会や地域の行事などで小学校などに集まることもありますよね。
夏祭りで小学校のグラウンドを使う、などということも多いのではないでしょうか。
しかし、雨が降ってしまうとグラウンドはぬかるんでしまい、靴が汚れる可能性もありますし、滑りやすくなる可能性もあります。
しかし、このような行事は雨さえ降っていなければ決行される場合もあります。
グラウンドの水たまりを雑巾などで吸い取ってでも運動会などを実施することがあるものです。
だからこそ、このような状態にもかかわらず集まってくれた保護者や近所の人に対し、「お足元が悪い中お越しくださりありがとうございます」という表現を使うことがあります。
4-3. ビジネス等の訪問
ビジネスなどで取引先の会社に赴かなければならないということもあるでしょう。
そのような時、当然ながらスーツを着て行きますから、雨が降ったりしていると大変ですよね。
スーツが汚れないように、靴が汚れないように、工夫をしなければいけないということもあるでしょう。
だからこそ、雨の中来てもらった場合は相手に対し、「お足元が悪い中、ありがとうございます」という表現を使うのです。
ビジネスにおいては仕事はお互い様ですが、フォーマルな服装で天気が悪い中、外出しなければいけないというのは何かと大変です。
だからこそ、相手を思いやる気持ちが大切なのです。
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