「この人はさっきまであんな事を言ってたのに、一瞬で手の平を返すんだな」と感じるような人物に出会った事はあるでしょうか。
コロコロ都合よく変わるその人に対し「意地汚いな」「現金な人だ」と感じてしまった経験もあるかもしれません。
ですがこのように立場や状況で自分の身をスッと変える事が出来る人は、全く他人の思惑など気にも留めず意に介していない場合が殆どなので、翻弄されている側としては堪ったもんではありません。
ではどうしてそんなに現金な事が出来るのでしょうか。
今回は現金な人の特徴や心理についてお話したいと思います。
- 現金な人とは
- 現金な人の類語や似た言葉
- 現金な性格の人の特徴
- 現金な行動をする心理
- 「現金な人」の英語
- まとめ
1. 現金な人とは
まず「げんきん」な人の「げんきん」は漢字で「現金」とかきます。
なぜお金にまつわる漢字なのかと不思議に思われる方もいらっしゃると思いますが、これは1600年代半ばから両替制度が全国で、特に大阪・江戸・京都で盛んになった事によって、自分の事情や都合で即座に授受や交換が可能な金銭として出現した現銀(げんぎん)に擬(なぞら)えて出来た言葉になります。
その「受け渡し」が簡単にできてしてしまう、自分の都合によって即座に切り替えをするような変わり身の早い様子を形容した事から生まれた表現になります。
またこの「受け渡し」を行う際のお調子者な感じや、太鼓持ち、利益の為に媚びを売るといった様子などからも現金な人の意味合いに幅をもたせています。
そのような事からも「現金な人」という表現にはあまりいいイメージはなく、他人に言われた場合は決して褒められている訳ではないと認識した方がいいでしょう。
また人に限らず、利害関係や目先の損得によって態度や主義主張を変える状況自体の事も「現金」と表現します。
2. 現金な人の類語や似た言葉
2-1. ちゃっかりしている
状況や立場によってしれっと態度をコロコロ変える事・またそのような人物
2-2. 虫がいい
出来事や話の内容が、本人の都合のいいようになっている事。
または条件や提案などが自分本位で身勝手である事。
またその表現。
2-3. 打算的
何を行うにも計算をして行動に移す事。
損をしないように前もって計算して行動する事。
3. 現金な性格の人の特徴
3-1. 言い訳を誤魔化しながらする
言い訳をされて気分が良くなる人はいないと思いますが、現金な性格の人は上手に言い訳をして、相手に「じゃあ仕方ないかもな」と思わせるような口術を持っています。
言い訳が言い訳に聞こえないような言い方をするため、印象が悪くなることも責任が生じる事も少ないのです。
表現の仕方が上手もそれ以上突っ込めなくなり、結局はそのまま流され協力をしたり構ったりして現金な人の思うツボになっていくのです。
3-2. 嘘つきが多い
嘘つき自体をそもそも人としてどうかとは思いますが、現金な人は平気で嘘をつきますし、本人は嘘をついていると言う自覚も罪の意識もありません。
自然と自分が得になるようにその場その時をやり過ごしているだけであり、うまく状況を回して得を得る事の何が悪いのかといった思考のため、少々の嘘や話を大げさに誇張することに対する罪悪感や後ろめたさなどは持ち合わせてなどいません。
それによって誰かが傷ついたり不快な思いをしたとしても許容範囲だと思っていますし、悔しければあなたもやればくらいに思っています。
そのような状態なので反省することもないですし、むしろそんな事でいちいち腹を立てるなとすら思っていて、逆ギレしてしまう可能性もあるでしょう。
また自分の都合の悪い事はすぐに忘れてしまうため、付き合いをしている限りそのようなやりきれない状況になる事を避ける事は出来ないでしょう。
3-3. ずる賢い
全ての現金な性格の人の特徴に当てはまる事ですが、基本的に現金な人はずる賢く頭の回転が早いです。
まるで最初からそうなる事が決まっていたかのように自分に得が回ってくる動きをします。
もちろん偶然ではなくちゃんと計算していますし、無駄がありません。
自分の事だけを考えているので思考もスムーズですし、立ち回りやすい行動をシミュレーションできるので
余裕を持つ事もできます。
周りには偶然のように見えていても決してそうではなく、どんな時であっても演出をしているので、バレた時には嘘つき呼ばわりされるなど大変な事になってしまうことが多いでしょう。
ですが大切な時にうまく周囲に合わせてとぼけたり聞いていないようなフリをすることも多く、細心の注意を払ながら動いているためリスクも少ないかもしれません。
とにかく最終段階で自分に得が回ってくれさえすればいいので、途中の経過など全く気にならず、逆にその場を楽しみ周りの反応を研究するような事もあるかもしれません。
3-4. 何事にも保険をかけたがる
例えば約束一つをとっても、現金な人はあまり断言をしたり、確実な言い回しをする事を避ける傾向があります。
それはもし気が変わったり、都合が悪く自分に利益がないと判断した際に断れると言う選択が持てるからです。
断言をしたり、確実な約束を取り持ってしまうと、責任を取らなければいけなくなりますし約束を守らなければいけなくなります。
面倒臭い役回りは勘弁して欲しいと思っているタイプなので、曖昧な返答をしてその場を乗り切ろうとします。
そのため相手側も、確実ではないしとなって、あまり裏切られたという感覚にもならず何事もなかったかのように流してくれることも多いようです。
現金な人は伝え方や表現力が高いためバレにくいとは言え、そんな事が何回か続くと周りも馬鹿ではないので違和感に気付いてしまうでしょう。
ですから現金な人もどちらに転んでもいいように保険をかける相手や状況などを学習しだします。
毎回その保険をかけるのではなく、それも自分の都合の良くなるように印象が悪くならないような掛け方をするようになります。
3-5. 空気を読み、人の機微に敏感
現金でいるには物事の変化や空気感、他人の感情の機微や、先見の明に長けていないと難しいかもしれません。
ボーっとして流れに身を任せていては、自分を得な方へ導いてくれる大切な情報や人脈を逃してしまうことになります。
また逆に今その場所に自分がふさわしいか、居るべきかどうかを判断するにもしっかりと周りを見て観察をし、空気を読まなければ適切な行動をすることができません。
空気を読み状況判断をし、物事の流れや他人の感情を察知する事は非常に大切なことであり簡単なことではありませんしそれができると言う事は非常に人として優れているのかもしれません。
またビジネスや人間関係においては非常に大切なことでありコミュニケーションを取る上で重要なことだと言えるでしょう。
それを自分のためだけに使ったり、損得勘定からの利益を得ることを目的に使用してしまうので現金な人は距離を置かれてしまうのかもしれません。
人は誰でも自分のことが可愛く大切なものですが、それと他人をダシにしたり利用して自分だけ良ければいいのとは意味が違います。
この区別がつかない人は現金な行動をしがちですし、目先のものに振り回される確率が高いといえます。
3-6. 気づかないフリがうまい
気付かないフリということは気付いていながら見て見ぬ振りをしているという事です。
つまりなぜそんな事をするかと言うと、自分に得にならないからであり、知らないフリをする事で恩恵を受けられるかもしれないからです。
現金な人が空気を読み、人の機微に敏感な事は先程述べましたが、まさしくその能力を全開にした結果嫌な予感を敏感に察知する事ができるようになって「今のは知らなかったことにしよう」「とりあえず今だけいなかったことにしよう」などという自分の損得だけに有益な状況判断が得意になったようです。
正確に言うとこの判断能力が長けているからこそ現金な事が出来るとも言えますが、非難や白い目で見られている事には鈍く、これにも気付いていないフリをします。
そして後から万が一責められてしまっても大丈夫なように、ある程度理由や言い訳を考えているなどの対策を立てているところもちゃっかりしているといえるでしょう。
3-7. お金への執着心が強い
「現金」と付くくらいなので、基本的にお金への執着心が強い事は確かでしょう。
金銭感覚も"本人"の中では優れていて無駄な出費や浪費をいかにしなくて済むかを常に考えながら行動しています。
というのは他人から見るとちっとも優秀でも有益でもなく、むしろ迷惑だと感じるような金遣いをするからです。
浪費や無駄遣いをしないのは他人のお金を目当てにしている事が多いだけで、自分の中でやりくりしている訳ではありません。
おいしいと思える機会があれば現れて、そのようなチャンスがあれば見極め見逃しません。
早い話ご馳走になれそうな場面には必ず顔を出し、自分がご馳走をしたり出費をしなければいけない場面には理由を付けて顔を出しません。
また割り勘の場合でもわざと後から来て払う分を少なくするなど節約というよりはケチ、がめついといった行動を取りがちです。
そんな感じなので周りも徐々に気付きますし、その内誘われる事も少なくなり距離をおかれてしまう事も少なくありません。
ですが現金な人はそれでも「現金な奴だなぁ」と言って甘えさせてくれる人を見つけては擦り寄っていきます。
3-8. 甘え上手である
現金な人の源といえるのが、他人に甘える事が上手いことだといえるでしょう。
何かをお願いするのが本当に上手く、相手が違和感を感じないように言葉巧みに頼ったり甘えたりする事ができます。
言葉は悪いですが、甘える時に相手の「自分しか頼れないのかな」「仕方ないな」「できる限りはしてあげたいな」という気持ちを利用して心を掴み上手に都合よく操作します。
相手は嫌々や無理矢理ではないので、現金な人との間では話が成立している事になり、何も問題ないかもしれませんが、甘える事が苦手なタイプや他人に頼る事に抵抗があったり申し訳ないと思う人はこのような現金なタイプの人に嫌悪感を持っている場合が多いのでイメージが悪くなってしまうのでしょう。
ともあれ懐に入る事も才能の一つであり、望みを聞いてあげたいと思わせるような雰囲気や持っていき方が上手いところは参考にしてもいいかもしれません。
4. 現金な行動をする心理
4-1. 自分だけ良ければよい、とにかく可愛い
現金な行動をする人はあまり自尊心が高くないと言えるでしょう。
むしろそんな事はどうでもいいのかもしれません。
自尊心とはただの"プライド"ではありません。
生きていく上でどうしても譲れない信念や誇りを合わせたものな訳で、高いほど羞恥心も高くなります。
コロコロと自分の事情や都合で手の平を返す人は、羞恥心などはなく、とにかく自分がその時に損をせず、痛みを覚えない事が大切なのでなりふり構わずしがみついてきます。
誰かのためであったり、なりふり構わず頑張ったり、努力しなければいけない時であれば周囲も応援したくなるかもしれませんが、そうではないのに自分大好き感を全身から出してくるので周りは引いてしまい、品がなく映ってしまうのでしょう。
しなければいけない時なら人は何も思いませんが、可愛さあまり周りが見えなくなり目の前の「現金」に目が眩んでしまっている事に気付いていないので、次からは助けようという気にもなれず、結局一人になり余裕がない精神状態が続いてしまうのかもしれません。
4-2. 他人を信用できない
簡単に自己都合で手の平を返せる人は、他人を信用できないという特徴があります。
それは損得勘定が基本となっているからで、自分に得にならないものはどんな間柄でも切り落とすという考え方を持っているからです。
つまり信じられるのはお金や目に見えるものだけで、逆にうかうか信じてしまうと相手もいつか自分のように切り落としてくるんじゃないかと思っているのです。
ですから目に見える「現金」には弱いですし、現金な事も平気でするようになります。
おちおち自分の感情を任せたり預けたりする事が出来ないので、またはそんな相手がいないので、常に自分でいそいそと走り回り様子を見て自分を受け入れてくれる相手やタイミングを見計らっているのです。
他人を信用できない人は約束を好みません。
約束は信じる事そのものであり、先の事なので見えません。
保証も確証もない破られてしまうかもしれないものに対し、ずっと同じ体勢で待ち続ける事など出来ないので、コロコロと体勢を変えては現金な行動を繰り返すのです。
4-3. なぜか許してもらえると思っている
不思議な事に現金な人はどこかで自分は「許してもらえる」と思っているところがあります。
持ち前の要領の良さや愛嬌などでうまく懐に入っていき、美味しいところを持っていくのですが、万が一うまくいかなかったとしてもペロッと舌を出して何事もなかったかのように済まそうとします。
今までに注意や指摘を受けた事がないことをいい事に、平気で我先にと欲張ったり、さっきまで反対してたのに、風向きが変わった途端にちゃっかり居直ってシレーッと仲間に入っていたりと自由気ままに欲のままに行動しますが、バレていないと自分だけは思っていたり、許されると思っています。
それもきっと今までの経験や、ちゃっかりできそうにない人を避けているからかもしれません。
見ている人は見ていますし、現金な行為や人に不快感を持つ人も多いので、許してもらえそうな人を察知して行動しているため「許してもらえる」と思っていると感じるのかもしれません。
5. 「現金な人」の英語
5-1. あの人は本当に現金な人だ
">
He's a really mercenary fellow.
"mercenary"には傭兵という意味です。
つまり報酬や報償目当てで動く、引き換えに働くという意味があります。
5-2. 現金な人は信用できない
">
A opportunist person can't trust.
"opportunist"は、日和見主義者という意味で風見鶏のように風によって向きを変えるという意味合いがあります。
5-3. 恋人が現金な人で困っている
">
My partner is in trouble about a mercenary person.
まとめ
周りに何と思われたり言われても、現金な人は自分に損が回ってくる事が何よりも嫌なので、それ以外の事にはあまり興味がありません。
むしろ上手く立ち回ることができない人に対して小馬鹿にし、「ふんっ」と心の中で思っている可能性すらあります。
目の前で何事もなかったかのように手の平をかえされるとやはり気分が悪くなりますし、信用できない人物だと警戒してしまうかもしれません。
ですが小さいチャンスでも逃さないように常にうまく立ち回り、自分のものにしていく事は状況判断が優れているからかもしれません。
ただ立ち回り方に美しさや正当性を感じないために「現金な人」は引いて見られてしまう訳なので、その辺りの他人からの映り方にはもう少し配慮を持てるとバランスが良くなるのかもしれません。
3. 現金な性格の人の特徴
3-1. 言い訳を誤魔化しながらする
言い訳をされて気分が良くなる人はいないと思いますが、現金な性格の人は上手に言い訳をして、相手に「じゃあ仕方ないかもな」と思わせるような口術を持っています。
言い訳が言い訳に聞こえないような言い方をするため、印象が悪くなることも責任が生じる事も少ないのです。
表現の仕方が上手もそれ以上突っ込めなくなり、結局はそのまま流され協力をしたり構ったりして現金な人の思うツボになっていくのです。
3-2. 嘘つきが多い
嘘つき自体をそもそも人としてどうかとは思いますが、現金な人は平気で嘘をつきますし、本人は嘘をついていると言う自覚も罪の意識もありません。
自然と自分が得になるようにその場その時をやり過ごしているだけであり、うまく状況を回して得を得る事の何が悪いのかといった思考のため、少々の嘘や話を大げさに誇張することに対する罪悪感や後ろめたさなどは持ち合わせてなどいません。
それによって誰かが傷ついたり不快な思いをしたとしても許容範囲だと思っていますし、悔しければあなたもやればくらいに思っています。
そのような状態なので反省することもないですし、むしろそんな事でいちいち腹を立てるなとすら思っていて、逆ギレしてしまう可能性もあるでしょう。
また自分の都合の悪い事はすぐに忘れてしまうため、付き合いをしている限りそのようなやりきれない状況になる事を避ける事は出来ないでしょう。
3-3. ずる賢い
全ての現金な性格の人の特徴に当てはまる事ですが、基本的に現金な人はずる賢く頭の回転が早いです。
まるで最初からそうなる事が決まっていたかのように自分に得が回ってくる動きをします。
もちろん偶然ではなくちゃんと計算していますし、無駄がありません。
自分の事だけを考えているので思考もスムーズですし、立ち回りやすい行動をシミュレーションできるので
余裕を持つ事もできます。
周りには偶然のように見えていても決してそうではなく、どんな時であっても演出をしているので、バレた時には嘘つき呼ばわりされるなど大変な事になってしまうことが多いでしょう。
ですが大切な時にうまく周囲に合わせてとぼけたり聞いていないようなフリをすることも多く、細心の注意を払ながら動いているためリスクも少ないかもしれません。
とにかく最終段階で自分に得が回ってくれさえすればいいので、途中の経過など全く気にならず、逆にその場を楽しみ周りの反応を研究するような事もあるかもしれません。
3-4. 何事にも保険をかけたがる
例えば約束一つをとっても、現金な人はあまり断言をしたり、確実な言い回しをする事を避ける傾向があります。
それはもし気が変わったり、都合が悪く自分に利益がないと判断した際に断れると言う選択が持てるからです。
断言をしたり、確実な約束を取り持ってしまうと、責任を取らなければいけなくなりますし約束を守らなければいけなくなります。
面倒臭い役回りは勘弁して欲しいと思っているタイプなので、曖昧な返答をしてその場を乗り切ろうとします。
そのため相手側も、確実ではないしとなって、あまり裏切られたという感覚にもならず何事もなかったかのように流してくれることも多いようです。
現金な人は伝え方や表現力が高いためバレにくいとは言え、そんな事が何回か続くと周りも馬鹿ではないので違和感に気付いてしまうでしょう。
ですから現金な人もどちらに転んでもいいように保険をかける相手や状況などを学習しだします。
毎回その保険をかけるのではなく、それも自分の都合の良くなるように印象が悪くならないような掛け方をするようになります。
3-5. 空気を読み、人の機微に敏感
現金でいるには物事の変化や空気感、他人の感情の機微や、先見の明に長けていないと難しいかもしれません。
ボーっとして流れに身を任せていては、自分を得な方へ導いてくれる大切な情報や人脈を逃してしまうことになります。
また逆に今その場所に自分がふさわしいか、居るべきかどうかを判断するにもしっかりと周りを見て観察をし、空気を読まなければ適切な行動をすることができません。
空気を読み状況判断をし、物事の流れや他人の感情を察知する事は非常に大切なことであり簡単なことではありませんしそれができると言う事は非常に人として優れているのかもしれません。
またビジネスや人間関係においては非常に大切なことでありコミュニケーションを取る上で重要なことだと言えるでしょう。
それを自分のためだけに使ったり、損得勘定からの利益を得ることを目的に使用してしまうので現金な人は距離を置かれてしまうのかもしれません。
人は誰でも自分のことが可愛く大切なものですが、それと他人をダシにしたり利用して自分だけ良ければいいのとは意味が違います。
この区別がつかない人は現金な行動をしがちですし、目先のものに振り回される確率が高いといえます。
3-6. 気づかないフリがうまい
気付かないフリということは気付いていながら見て見ぬ振りをしているという事です。
つまりなぜそんな事をするかと言うと、自分に得にならないからであり、知らないフリをする事で恩恵を受けられるかもしれないからです。
現金な人が空気を読み、人の機微に敏感な事は先程述べましたが、まさしくその能力を全開にした結果嫌な予感を敏感に察知する事ができるようになって「今のは知らなかったことにしよう」「とりあえず今だけいなかったことにしよう」などという自分の損得だけに有益な状況判断が得意になったようです。
正確に言うとこの判断能力が長けているからこそ現金な事が出来るとも言えますが、非難や白い目で見られている事には鈍く、これにも気付いていないフリをします。
そして後から万が一責められてしまっても大丈夫なように、ある程度理由や言い訳を考えているなどの対策を立てているところもちゃっかりしているといえるでしょう。
3-7. お金への執着心が強い
「現金」と付くくらいなので、基本的にお金への執着心が強い事は確かでしょう。
金銭感覚も"本人"の中では優れていて無駄な出費や浪費をいかにしなくて済むかを常に考えながら行動しています。
というのは他人から見るとちっとも優秀でも有益でもなく、むしろ迷惑だと感じるような金遣いをするからです。
浪費や無駄遣いをしないのは他人のお金を目当てにしている事が多いだけで、自分の中でやりくりしている訳ではありません。
おいしいと思える機会があれば現れて、そのようなチャンスがあれば見極め見逃しません。
早い話ご馳走になれそうな場面には必ず顔を出し、自分がご馳走をしたり出費をしなければいけない場面には理由を付けて顔を出しません。
また割り勘の場合でもわざと後から来て払う分を少なくするなど節約というよりはケチ、がめついといった行動を取りがちです。
そんな感じなので周りも徐々に気付きますし、その内誘われる事も少なくなり距離をおかれてしまう事も少なくありません。
ですが現金な人はそれでも「現金な奴だなぁ」と言って甘えさせてくれる人を見つけては擦り寄っていきます。
3-8. 甘え上手である
現金な人の源といえるのが、他人に甘える事が上手いことだといえるでしょう。
何かをお願いするのが本当に上手く、相手が違和感を感じないように言葉巧みに頼ったり甘えたりする事ができます。
言葉は悪いですが、甘える時に相手の「自分しか頼れないのかな」「仕方ないな」「できる限りはしてあげたいな」という気持ちを利用して心を掴み上手に都合よく操作します。
相手は嫌々や無理矢理ではないので、現金な人との間では話が成立している事になり、何も問題ないかもしれませんが、甘える事が苦手なタイプや他人に頼る事に抵抗があったり申し訳ないと思う人はこのような現金なタイプの人に嫌悪感を持っている場合が多いのでイメージが悪くなってしまうのでしょう。
ともあれ懐に入る事も才能の一つであり、望みを聞いてあげたいと思わせるような雰囲気や持っていき方が上手いところは参考にしてもいいかもしれません。
4. 現金な行動をする心理
4-1. 自分だけ良ければよい、とにかく可愛い
現金な行動をする人はあまり自尊心が高くないと言えるでしょう。
むしろそんな事はどうでもいいのかもしれません。
自尊心とはただの"プライド"ではありません。
生きていく上でどうしても譲れない信念や誇りを合わせたものな訳で、高いほど羞恥心も高くなります。
コロコロと自分の事情や都合で手の平を返す人は、羞恥心などはなく、とにかく自分がその時に損をせず、痛みを覚えない事が大切なのでなりふり構わずしがみついてきます。
誰かのためであったり、なりふり構わず頑張ったり、努力しなければいけない時であれば周囲も応援したくなるかもしれませんが、そうではないのに自分大好き感を全身から出してくるので周りは引いてしまい、品がなく映ってしまうのでしょう。
しなければいけない時なら人は何も思いませんが、可愛さあまり周りが見えなくなり目の前の「現金」に目が眩んでしまっている事に気付いていないので、次からは助けようという気にもなれず、結局一人になり余裕がない精神状態が続いてしまうのかもしれません。
4-2. 他人を信用できない
簡単に自己都合で手の平を返せる人は、他人を信用できないという特徴があります。
それは損得勘定が基本となっているからで、自分に得にならないものはどんな間柄でも切り落とすという考え方を持っているからです。
つまり信じられるのはお金や目に見えるものだけで、逆にうかうか信じてしまうと相手もいつか自分のように切り落としてくるんじゃないかと思っているのです。
ですから目に見える「現金」には弱いですし、現金な事も平気でするようになります。
おちおち自分の感情を任せたり預けたりする事が出来ないので、またはそんな相手がいないので、常に自分でいそいそと走り回り様子を見て自分を受け入れてくれる相手やタイミングを見計らっているのです。
他人を信用できない人は約束を好みません。
約束は信じる事そのものであり、先の事なので見えません。
保証も確証もない破られてしまうかもしれないものに対し、ずっと同じ体勢で待ち続ける事など出来ないので、コロコロと体勢を変えては現金な行動を繰り返すのです。
4-3. なぜか許してもらえると思っている
不思議な事に現金な人はどこかで自分は「許してもらえる」と思っているところがあります。
持ち前の要領の良さや愛嬌などでうまく懐に入っていき、美味しいところを持っていくのですが、万が一うまくいかなかったとしてもペロッと舌を出して何事もなかったかのように済まそうとします。
今までに注意や指摘を受けた事がないことをいい事に、平気で我先にと欲張ったり、さっきまで反対してたのに、風向きが変わった途端にちゃっかり居直ってシレーッと仲間に入っていたりと自由気ままに欲のままに行動しますが、バレていないと自分だけは思っていたり、許されると思っています。
それもきっと今までの経験や、ちゃっかりできそうにない人を避けているからかもしれません。
見ている人は見ていますし、現金な行為や人に不快感を持つ人も多いので、許してもらえそうな人を察知して行動しているため「許してもらえる」と思っていると感じるのかもしれません。
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