皇帝ダリア(学名Dahlia imperialis)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「皇帝ダリアの花言葉とその意味」について紹介していきます。
皇帝ダリアの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を紹介して、皇帝ダリアの興味深い「マメ知識」も解説しています。
- 皇帝ダリアとはどんな花なのか?
- 皇帝ダリアの花言葉
- 皇帝ダリアについての解説
- 皇帝ダリアのマメ知識
- 皇帝ダリアを育てる時の注意点
- 皇帝ダリアの種類(原種・園芸品種の特徴)
- 皇帝ダリアに似た花の特徴・花言葉
- まとめ
1. 皇帝ダリアとはどんな花なのか?
皇帝ダリア(学名Dahlia imperialis)は、キク科ダリア属(キク科テンジクボタン属)に分類される多年草・球根植物の花で、「メキシコ、グアテマラ、コロンビア、ボリビアなど中南米」が原産地となります。
皇帝ダリアの茎は、木のように硬く太く生長することから和名を「木立ダリア」、英名を「Tree dahlia」といいます。
皇帝ダリアは晩秋・初冬の季節(11月〜12月)に、天に向かって真っ直ぐに伸びた威厳のある姿で、美しい乙女を思わせる「ピンク色・紫色の花」を咲かせます。
一般的なダリア自体も美しい花姿からプレゼント用として人気なのですが、皇帝ダリアの花には更に風格と優美さが備わっています。
2. 皇帝ダリアの花言葉
皇帝ダリアには、以下のような花言葉があります。
皇帝ダリアの一般的な花言葉である「乙女の真心」「乙女の純潔」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も含めながら分かりやすく説明していきます。
2-1. 「乙女の真心」
皇帝ダリアの花言葉は「乙女の真心」です。
皇帝ダリアは木質化した茎がどんどん長く伸びて、背丈が約2〜5メートル以上にまで生長する堂々とした姿から皇帝を思わせる威厳を感じさせますが、皇帝ダリアのピンク色(紫色)の花は透明感や可憐さのある「乙女」を象徴しています。
「乙女の真心」を感じさせるような優しくて純粋な女性(清らかで汚れを感じさせない女性)に、皇帝ダリアの素敵な花をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
2-2. 「乙女の純潔」
皇帝ダリアの花言葉は「乙女の純潔」です。
皇帝ダリアの原産地である中南米のメキシコやグアテマラにはかつて15世紀に「アステカ帝国」という国が栄えていましたが、アステカ帝国では皇帝ダリアが「純粋な乙女」を象徴する神聖な花として珍重されていたといいます。
「乙女の純潔」は男性にとって最大の女性の魅力の一つですが、いつまでも大切にしたい乙女の純潔さを備えた清楚な女性、好きな女性に、皇帝ダリアの花を贈って気持ちを伝えてみましょう。
皇帝ダリアは、純粋な趣きのある女性に告白する時に贈る花としても、ぴったりなのです。
3. 皇帝ダリアについての解説
皇帝ダリアの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. 皇帝ダリアの英語での呼び名と語源・意味について
皇帝ダリアは英語では、「Tree dahlia(ツリーダリア=木のダリア)」と呼ばれています。
皇帝ダリアは中南米原産の多年生植物(球根植物)ですが、茎が硬く太くなっていく「木質化」の性質があり、背丈が樹木のように約2〜5メートルにまで高くなるという特徴を持っています。
皇帝ダリアの木のように草丈が高くなる性質から、「Tree dahlia(ツリーダリア)」という英語の呼び名が生まれたのです。
皇帝ダリアは樹木のように草丈を伸ばして、秋の青空に向けて透明感のあるピンク色の花を咲かせてくれます。
3-2. 皇帝ダリアの原産地と開花期
皇帝ダリアの原産地は「メキシコ、グアテマラ、コロンビア、ボリビアなど中南米」で、草丈が2〜5メートル以上にまで生長する非常に威厳と貫禄のある花です。
皇帝ダリアは「皇帝のような威厳」と「乙女のような清らかさ」を感じさせる魅力的な花として知られます。
皇帝ダリアの開花期は「11月〜12月」の晩秋・初冬であり、透明感と優雅さのあるピンク色・紫色の花を咲かせます。
皇帝ダリアの花持ちは「約7日以上」になります。
皇帝ダリアは一般のダリアの花言葉である「優雅・華麗・気品」の雰囲気を十分に持っている素敵な花でもあるのです。
3-3. 皇帝ダリアの名前の由来
皇帝ダリアの属名の学名である「Dahlia imperialis」の意味は、皇帝のような威厳・尊厳や権威的な迫力を感じさせる草丈の高さ(約2〜5メートル以上)に由来しています。
皇帝ダリアの和名は「木立ダリア」です。
ダリアについては、19世紀にメキシコの植物園からスペインのマドリード植物園にダリアの種が送られてきた時、マドリード植物園園長のアントニオ・ホセ・カヴァニレス(Antonio Jose Cavanilles)が植物学者アンデシュ・ダール(Anders Dahl)の名に依拠して「Dahlia(ダリア)」と名付けたと言われています。
ダリアの和名はダリアが牡丹に似ていたことから、「天竺牡丹(テンジクボタン)」と命名されました。
3-4. 皇帝ダリアの誕生日花
皇帝ダリアが誕生日花とされている日は「11月14日」です。
「11月14日」が誕生日の人に、皇帝ダリアの清らかで汚れのない乙女の魅力と関係している「乙女の真心」「乙女の純潔」などの花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
木立ダリアとも呼ばれる皇帝ダリアは、草丈が5〜6メートル以上になることもあって威厳・貫禄がありますが、11〜12月に咲かせる「ピンク色・紫色」の花は純粋な乙女を思わせる可憐さ・透明感を感じさせてくれます。
皇帝ダリアは草丈の高さによる威厳・権威と花姿の優しい雰囲気のギャップが魅力になっています。
4. 皇帝ダリアのマメ知識
皇帝ダリアのマメ知識を紹介していきます。
4-1. 皇帝ダリアは日照時間(昼の時間)が長いと花が咲かない「短日植物」
一般的なダリアは「夏・秋」に花を咲かせますが、皇帝ダリアは「晩秋・初冬」に花を咲かせるという特徴があります。
それは皇帝ダリアが日照時間が短くなると花を咲かせる「短日植物」だからです。
短日植物としては、人工照明を当てることで開花期を遅らせる「電照菊」などが知られていますが、皇帝ダリアも電照菊などと同じ短日植物としての特徴を持っているので、日の長さ(日照時間)が短くなってくる11月以降に花を咲かせることになります。
そのため、皇帝ダリアは夜間に人工照明を当てたりすると、開花時期が遅れたり花が咲かなかったりする恐れがあります。
4-2. アステカ帝国では皇帝ダリアは「神聖な花」として大切にされた
現在のメキシコに当たる地域に、1428年頃から1521年まで「アステカ帝国」というメソアメリカ文明の帝国が存在していました。
アステカ帝国はスペインの征服者(コンキスタドール)であるエルナン・コルテスによって、1521年にテノチティトラン包囲戦で滅ぼされました。
このスペイン人に一方的に蹂躙された悲劇の帝国アステカにおいて、皇帝ダリアは宗教儀礼にも用いられる「神聖な花」として珍重されていたといいます。
メキシコ原産である皇帝ダリアは、清楚で神聖な花として華麗に咲き続けていますが、その花にはアステカの悲劇の歴史も込められているのです。
4-3. 皇帝ダリアは草丈2〜6メートル以上にもなる非常に背の高い花
皇帝ダリアは和名を「木立ダリア」、英名を「Tree Dahlia」といい、まるで樹木のように草丈がどんどん大空に向かって伸びていく多年草の草花として知られています。
皇帝ダリアは「茎の木質化」によって、茎が木の幹のように硬く太くなって節(ふし)ができ、2メートル以上まで草丈が生長していきます。
皇帝ダリアの名前の由来にもなっている「皇帝のような威厳・貫禄のある草丈の高さ」ですが、皇帝ダリアは最大で草丈が6メートル以上にまで生長することがあり、正に上から人を見下ろすような場所に美しい花を咲かせる形になるのです。
5. 皇帝ダリアを育てる時の注意点
皇帝ダリアを育てる時の注意点について説明していきます。
5-1. 皇帝ダリア栽培に適した日当たり・置き場所
皇帝ダリア栽培に用いる土は、一般的な草花の用土で大丈夫です。
皇帝ダリアは草丈が2メートル以上にまで大きく生長するので、「鉢植え」ではなく「庭植え」にしましょう。
日当たりと風通しの良い場所に置いて育てるようにして下さい。
皇帝ダリアは日照時間(昼の時間)が短くならないと花が咲かない「短日植物」なので、近くに「人工照明・街灯・部屋の明かり」があるような場所は避けた方がいいでしょう。
人工照明の明かりを「昼・太陽光」と勘違いしてしまうと、蕾・花がつきにくくなるので、周囲に街灯・夜間の明かりがないことを確認しておきましょう。
5-2. 皇帝ダリアの水やり・肥料のポイント
皇帝ダリアは春から秋にかけて、土が乾燥してきたら水をたっぷりと多めに上げましょう。
皇帝ダリアを「庭植え・地植え」した場合、真夏の直射日光が強い時期以外は、自然に降る雨だけでも十分です。
庭植えであれば、基本的に肥料も不要なので栽培が楽になってきます。
皇帝ダリアを「鉢植え」した時には、5月から10月までの茎が大きく生長していく期間は、2週間に1回の頻度で「液体肥料」を施せば十分でしょう。
5-3. 皇帝ダリアの草丈の抑制方法・霜枯れのリスク
皇帝ダリアは放置しておくと草丈が5メートル以上にまで大きくなることがあり、管理や伐採が困難になってしまいます。
皇帝ダリアの草丈を抑制するためには、約1メートルくらいに育ってきた時から、こまめに「摘芯(てきしん)」することが必要になります。
9月以降になると花芽が形成されてくるので、摘芯をするのであれば8月までに済ませましょう。
摘芯すれば約2メートルほどに草丈を抑えられます。
皇帝ダリアは耐寒性の低い草花なので、寒くて霜が降りる地域では「霜枯れ」のリスクがありますが、霜枯れしても翌年にはまた花を咲かせてくれます。
6. 皇帝ダリアの種類(原種・園芸品種の特徴)
皇帝ダリアの色々な種類・園芸品種とその特徴について紹介していきます。
これらの花の花言葉は、皇帝ダリアに準じて「乙女の真心」「乙女の純潔」「華麗・優雅」などになります。
6-1. ピンナタ(D. pinnata)
ピンナタ(D. pinnata)は和名を「テンジクボタン(天竺牡丹)」といい、草丈は約2mにまで生長します。
品種改良を受けた園芸品種のピンナタの花は、「ポンポン咲き・ショー咲き・ファンシー咲き」などの変則的な咲き方の原点になっているとも言われています。
ピンナタの花色には「緋赤色・赤色・紫色・白色」などのバリエーションがあり、一重咲きと八重咲きの両方の形状があるので、観賞用の皇帝ダリアの品種として人気が高いのです。
6-2. コッキネア(D. coccinea)
コッキネア(D. coccinea)は和名を「ヒグルマテンジクボタン、ヒグルマダリア」といい、枝分かれは余りせず、草丈は約3メートルにまで大きく生長していきます。
コッキネア(D. coccinea)の花色は、表面は深紅色をしていて、裏側は薄紅色という個性的な珍しいものになっています。
コッキネアの野生種は一重咲きとされますが、どのような配合で現在の園芸品種が生まれたかの経緯はよく分かっていません。
コッキネアには「深紅色・オレンジ色・黄色」の花色があります。
6-3. メルキー(D. merckii)
メルキー(D. merckii)は和名をその藤色の花色にちなんで「フジイロテンジクボタン(藤色天竺牡丹)」といい、草丈は約2メートルほどに生長します。
メルキーは花色が「藤色(薄い紫色)」で、「シングルカクタス咲き」と呼ばれる園芸品種の咲き方の原点にある種類とされていますが、現在の園芸品種とのつながりについては不明な点が多くなっています。
7. 皇帝ダリアに似た花の特徴・花言葉
皇帝ダリアに似たキク科の花の特徴・花言葉について紹介していきます。
7-1. キク
キク(学名Chrysanthemum morifolium)は、キク科キク属に分類される「中国」が原産地の花です。
菊(キク)は桜(サクラ)と並んで日本人・日本文化と非常に関わりの深い花であり、菊の紋章は天皇家・皇室にも採用されています。
キクは和名を「家菊(イエギク)」といい、「星見草(ホシミグサ)・千代見草(チヨミグサ)」の別名も持ちます。
キクは秋の季節(9月〜11月)に、「赤色・ピンク色・白色・黄色・オレンジ色・青色・紫色・緑色・茶色・複色」といったバリエーション豊かな花色の花を咲かせます。
キクの一般的な花言葉は、「高貴」「高尚」「高潔」になります。
7-2. エーデルワイス
エーデルワイス(学名Leontopodium alpinum)はキク科ウスユキソウ属に分類される花で、「ヨーロッパアルプス」が原産地です。
学名の「Leontopodium(レオントポディウム)」には「ライオンの足」の意味があり、綿毛が密集したようなエーデルワイスの白い花がライオンの足型に見える事に由来しています。
7〜9月の夏に「白色」の花を咲かせます。
花名エーデルワイスはドイツ語で「高貴な白」を意味し、和名を「西洋薄雪草(セイヨウウスユキソウ)」といいます。
エーデルワイスの花言葉は、過去の素敵な記憶を思い出させてくれそうな「大切な思い出」「勇気」になります。
まとめ
皇帝ダリア(学名Dahlia imperialis)は、キク科ダリア属(キク科テンジクボタン属)に分類される「メキシコ、グアテマラ、コロンビア、ボリビアなど中南米」が原産の球根植物で、茎が木のように硬く太く木質化して生長することから和名を「木立ダリア」といいます。
皇帝ダリアは晩秋・初冬の季節(11月〜12月)に、天に向かってそびえ立つような雄大な姿で「ピンク色・紫色の花」を咲かせます。
皇帝ダリアの一般的な花言葉は、「乙女の真心」「乙女の純潔」になります。
皇帝ダリアの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
3. 皇帝ダリアについての解説
皇帝ダリアの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. 皇帝ダリアの英語での呼び名と語源・意味について
皇帝ダリアは英語では、「Tree dahlia(ツリーダリア=木のダリア)」と呼ばれています。
皇帝ダリアは中南米原産の多年生植物(球根植物)ですが、茎が硬く太くなっていく「木質化」の性質があり、背丈が樹木のように約2〜5メートルにまで高くなるという特徴を持っています。
皇帝ダリアの木のように草丈が高くなる性質から、「Tree dahlia(ツリーダリア)」という英語の呼び名が生まれたのです。
皇帝ダリアは樹木のように草丈を伸ばして、秋の青空に向けて透明感のあるピンク色の花を咲かせてくれます。
3-2. 皇帝ダリアの原産地と開花期
皇帝ダリアの原産地は「メキシコ、グアテマラ、コロンビア、ボリビアなど中南米」で、草丈が2〜5メートル以上にまで生長する非常に威厳と貫禄のある花です。
皇帝ダリアは「皇帝のような威厳」と「乙女のような清らかさ」を感じさせる魅力的な花として知られます。
皇帝ダリアの開花期は「11月〜12月」の晩秋・初冬であり、透明感と優雅さのあるピンク色・紫色の花を咲かせます。
皇帝ダリアの花持ちは「約7日以上」になります。
皇帝ダリアは一般のダリアの花言葉である「優雅・華麗・気品」の雰囲気を十分に持っている素敵な花でもあるのです。
3-3. 皇帝ダリアの名前の由来
皇帝ダリアの属名の学名である「Dahlia imperialis」の意味は、皇帝のような威厳・尊厳や権威的な迫力を感じさせる草丈の高さ(約2〜5メートル以上)に由来しています。
皇帝ダリアの和名は「木立ダリア」です。
ダリアについては、19世紀にメキシコの植物園からスペインのマドリード植物園にダリアの種が送られてきた時、マドリード植物園園長のアントニオ・ホセ・カヴァニレス(Antonio Jose Cavanilles)が植物学者アンデシュ・ダール(Anders Dahl)の名に依拠して「Dahlia(ダリア)」と名付けたと言われています。
ダリアの和名はダリアが牡丹に似ていたことから、「天竺牡丹(テンジクボタン)」と命名されました。
3-4. 皇帝ダリアの誕生日花
皇帝ダリアが誕生日花とされている日は「11月14日」です。
「11月14日」が誕生日の人に、皇帝ダリアの清らかで汚れのない乙女の魅力と関係している「乙女の真心」「乙女の純潔」などの花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
木立ダリアとも呼ばれる皇帝ダリアは、草丈が5〜6メートル以上になることもあって威厳・貫禄がありますが、11〜12月に咲かせる「ピンク色・紫色」の花は純粋な乙女を思わせる可憐さ・透明感を感じさせてくれます。
皇帝ダリアは草丈の高さによる威厳・権威と花姿の優しい雰囲気のギャップが魅力になっています。
4. 皇帝ダリアのマメ知識
皇帝ダリアのマメ知識を紹介していきます。
4-1. 皇帝ダリアは日照時間(昼の時間)が長いと花が咲かない「短日植物」
一般的なダリアは「夏・秋」に花を咲かせますが、皇帝ダリアは「晩秋・初冬」に花を咲かせるという特徴があります。
それは皇帝ダリアが日照時間が短くなると花を咲かせる「短日植物」だからです。
短日植物としては、人工照明を当てることで開花期を遅らせる「電照菊」などが知られていますが、皇帝ダリアも電照菊などと同じ短日植物としての特徴を持っているので、日の長さ(日照時間)が短くなってくる11月以降に花を咲かせることになります。
そのため、皇帝ダリアは夜間に人工照明を当てたりすると、開花時期が遅れたり花が咲かなかったりする恐れがあります。
4-2. アステカ帝国では皇帝ダリアは「神聖な花」として大切にされた
現在のメキシコに当たる地域に、1428年頃から1521年まで「アステカ帝国」というメソアメリカ文明の帝国が存在していました。
アステカ帝国はスペインの征服者(コンキスタドール)であるエルナン・コルテスによって、1521年にテノチティトラン包囲戦で滅ぼされました。
このスペイン人に一方的に蹂躙された悲劇の帝国アステカにおいて、皇帝ダリアは宗教儀礼にも用いられる「神聖な花」として珍重されていたといいます。
メキシコ原産である皇帝ダリアは、清楚で神聖な花として華麗に咲き続けていますが、その花にはアステカの悲劇の歴史も込められているのです。
4-3. 皇帝ダリアは草丈2〜6メートル以上にもなる非常に背の高い花
皇帝ダリアは和名を「木立ダリア」、英名を「Tree Dahlia」といい、まるで樹木のように草丈がどんどん大空に向かって伸びていく多年草の草花として知られています。
皇帝ダリアは「茎の木質化」によって、茎が木の幹のように硬く太くなって節(ふし)ができ、2メートル以上まで草丈が生長していきます。
皇帝ダリアの名前の由来にもなっている「皇帝のような威厳・貫禄のある草丈の高さ」ですが、皇帝ダリアは最大で草丈が6メートル以上にまで生長することがあり、正に上から人を見下ろすような場所に美しい花を咲かせる形になるのです。
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