皆さんは「リナリア」という花を知っていますか。
実はキンギョソウとは別種で、キンギョソウに似た花を咲かせることから和名は「ヒメキンギョソウ」と言います。
これはリナリアの花がキンギョソウによく似ているので付けられた名前です。
キンギョソウより茎が長く、すらりとしたスマートな花です。
しかし、色は赤、ピンク、白、黄色、紫、虹色、またコントラストがはっきりした複色、とかなり沢山あります。
では、リナリアの花言葉や種類を見ていきましょう。
- リナリアとはどんな花?
- リナリアの花言葉
- リナリアについての解説
- リナリアのマメ知識
- リナリアを育てる時の注意点
- リナリアの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
- リナリアに似た植物(原種、園芸品種・花言葉など)
- まとめ
1. リナリアとはどんな花?
リナリアはオオバコ科で1年草と多年草があります。
日本では主に1年草を「ヒメキンギョソウ」、多年草を「リナリア」と呼ぶことが多いようです。
キンギョソウより茎が細いのですが、意外と丈夫で脇芽がよく伸び、キンギョソウとよく似た花を沢山咲かせます。
単色はパステルカラーですが、複色はオレンジと紫、青と黄色、赤と黄色、ピンクと白と黄色、というように、パンジーの様にはっきりした色目の物が多いです。
開花期は1年草が3月半ば〜7月初旬、宿根草は5月〜7月いっぱいです。
2. リナリアの花言葉
2-1. 「この恋に付いて」
リナリアのふっくらとし、スカートのフリルのような可憐な姿が、密かに恋する乙女の姿を連想させるのでしょう。
風で花弁が揺れる度に恋する気持ちが青の人に届いて、と言っているようですね。
2-2. 「乱れる乙女心」
これも上記と同じ理由から付けられた花言葉と思われます。
若くて素直なだけに、純粋で深い恋心が伝わってくるようです。
相手に自分からは告白出来ない恥じらい。
今、そんな気持ちの女性は、せめてリナリアを相手の男性に贈って気づいてもらいたいものですね。
2-3. 「幻想」
由来は定かではありませんが、好きな人を思い、まだ叶わぬ恋人とのデートを想像したりする様を表したように思えます。
また、もし夢の中でも好きな人に会えたら、それはとても幸せなことでしょう。
2-4. 「私の恋を知って下さい」
これも密かに慕う相手への心の叫びとも言えるものでしょう。
リナリアの花言葉は、どれも初恋の切なさ、悲しさを表しているように感じますね。
3. リナリアについての解説
3-1. 英語での呼び名
リナリアは英語でも「Linaria(リナリア)」です。
語源はギリシャ語の「linon」ですが、これは植物の亜麻という意味で、リナリアの葉が亜麻の葉と似ていたことから名づけられたものです。
それが転化して「Linaria」となったそうです。
3-2. 原産地
リナリアの原産地はスペインや来たアフリカといった北半球の温帯地域全域です。
およそ150種が分布していて、日本に自生しているのはウンラン種と言う品種です。
園芸でよく栽培されているのは地中海沿岸のビパルティタ種やモロッコが原産のマロッカナ種で、このマロッカナがヒメキンギョソウとして日本でよく栽培されています。
マロッカナは1年草として扱われます。
3-3. リナリアの名前の由来
リナリアの細い葉が、亜麻(リノン)の葉の形にそっくりなことが名前の由来です。
日本名のヒメキンギョソウも、キンギョソウによく似た花を咲かせることからそう名付けられました。
3-4. リナリアの誕生日花の日
3月5日、4月10日、4月30日、7月12日がリナリアが誕生花の日です。
4. リナリアのマメ知識
4-1. とても丈夫
リナリアはキンギョソウよりも細身なので、茎が倒れてしまうこともあります。
しかし、倒れた茎からも脇芽が伸びて花を沢山咲かせます。
見た目よりずっと元気な花なので、初心者の人でも楽に育てられる花です。
また、脇芽がよく伸びるので、群生させるとボリュームが出て見栄えも良くなります。
1年草よりは多年草の方が花付きは良いです。
もちろん、他の花との寄せ植えにも向いている花です。
4-2. 種からでも苗からでも
1年草のリナリアは、秋に種を蒔けば春に開花します。
しかし、秋にリナリアのポット苗が売り出されるので、それを植え付ければ12月頃から開花し、冬はあまり花は咲きませんが、春になるとまた花が咲き出し花の最盛期を迎えます。
多年草のリナリア・プルプレアは短命なので3年位経ったら新しい種を蒔き直すと良いでしょう。
また、咲いている花から落ちたこぼれ種からも自然に芽が出てよく増えます。
それが2年目には立派に花を咲かせるようになります。
とに角見た目よりはずっと元気な花ですね。
4-3. 風水から見ると
色の種類が多いリナリアは風水でも良い効果を発揮します。
風水では『赤、白、ピンク、黄色』の4色をまとめて北側に飾ると、恋愛運がアップするとされています。
そして、全体運を高めたいなら黄色いリナリアを西側に飾りましょう。
その時、白のリナリアと組み合わせると効果が倍増すると言われています。
また、白いリナリアは、南西に置くと健康運がアップすると言われています。
各自の願いに応じて、是非試してみて下さい。
4-4. リナリアの別名
リナリアは、日本ではヒメキンギョソウと呼ばれていますが、他にも「紫海蘭(ムラサキウンラン)」や「柳海蘭(ヤナギウンラン)」という別名でも呼ばれています。
4-5. 花の形
上向きの花弁(上唇弁)が縦に大きく2つに避けているという独特の形をしていて、それがウサギや猫の耳のようにも見えますし、花の形に動きを付けて独特の可愛らしさを演出しています。
5. リナリアを育てる時の注意点
5-1. 土
リナリアは水はけの良い土を好みます。
市販の培養土を使っても良いですし、出来れば赤玉土の小粒6:腐葉土3:川砂1の割合の土を用意しましょう。
庭植えの場合は、土を耕し腐葉土を混ぜて水はけを良くした後に、リナリアは酸性の土壌を嫌うので、そこに苦土石灰を混ぜて2週間程置いてから植えて下さい。
肥料は植え付けるときに緩効性肥料を土と混ぜておきます。
1年草のリナリアは追肥の必要はありません。
ただ、葉の様子等を見て元気がなかったら液肥を与えてみましょう。
多年草のリナリアは春になったら発芽を促す為に追肥をします。
5-2. 植え付け
植え付けは10月〜11月が適しています。
冬が近くなると気温が下がるので、せっかく植えても苗が枯れてしまいます。
秋に苗を購入したら、すぐに鉢か土に植えて下さい。
鉢植えの場合は5合鉢(直径15cm)に1〜2株を目安として植えましょう。
多年草の品種は10月〜11月の他に3月〜4月も植え付けられます。
5-3. 日当りは?
リナリアは日光が好きな花です。
鉢植えでも庭植でも日当りの良い場所で育てて下さい。
日照不足は株の成長を止め、弱らせてしまいます。
しかし、リナリアは高温多湿には弱いので、日本では殆どの1年草は夏に枯れてしまいます。
秋まで花を持たせたければ、夏は明るい日陰か半日陰で育ててみて下さい。
5-4. 水やり
夏の水やり
鉢植えの場合は、表面の土が乾いたら水をたっぷりと与えます。
ただ、受け皿に溜まった水は捨てて下さい。
リナリアは多湿を嫌います。
庭植えの物は雨だけでも育ちます。
リナリアは多湿を嫌うので、普通の植物よりは乾燥気味に育てて下さい。
冬の水やり
冬も乾燥気味で育てますが、リナリアは11月下旬から休眠期に入ります。
その為、他の季節よりももっと水やりの回数を減らして下さい。
また、冬の水やりは凍結に注意が必要なので、日中の温かい時間帯にやるようにしましょう。
水の温度にも注意し、冷水を与えない様にして下さい。
5-5. 害虫・病気
リナリアにはアブラムシやイモムシが付きやすいです。
見つけ次第駆除したいものですが、殺虫剤ではなく、害虫専用の粘着テープも売っているので、薬剤を使いたくない場合はテープで取り除きましょう。
虫を見つけ次第、大量に発生する前に早目に駆除することがポイントです。
リナリアの苗が小さいうちは「立ち枯れ病」に気を付けたいものです。
土が湿り過ぎていると起きる病気なので乾燥気味の土を保つことを心がけましょう。
5-6. 支柱立て
リナリアの高性種は1m近くにまで育つのですが、何しろ茎が細いので倒れやすいです。
その為、倒れてくるようなら支柱を立ててやると良いでしょう。
6. リナリアの種類(原種、園芸品種・花言葉など)
6-1. リナリア・グッピー(シリーズ)
草丈が20cm程の矮性品種です。
花の数は少ないのですが、形が綺麗に整うので扱いやすく、寄せ植えにも便利です。
花言葉:「この恋に気づいて下さい」「快活」
6-2. リップルストーン
草丈15cm程のとても可愛いサイズの矮性品種です。
開花時期は4月〜9月です。
色々な色があってグランドカバーにすると楽しいです。
中には「食用」に出来る花もあります。
6-3. リナリア・プルプレア”キャノン・J・ウェント”
宿根草のリナリアです。
草丈は60〜70cmある高性種になります。
耐寒性も耐暑性もあるとても丈夫な品種です。
7月〜10月にかけて、真夏の暑さにも負けず、小さな花を沢山咲かせてくれます。
但し、風通しを良くし、乾燥気味に育てて下さい。
6-4. リナリア・マロッカナ(原種)
モロッコ原産の1年草です。
1年草の交配親として、様々な園芸品種を生み出すことに貢献しました。
花の色が大変鮮やかなのが特徴です。
花言葉:「私の愛を知って下さい」
6-5. リナリア・ビバルディア
リナリアの1年草の代表的な品種です。
ビバルディアとは、「2つに分かれる」ということを意味するギリシャ語で、花の形に因んでいます。
6-6. リナリア・アルバ
宿根草で、草丈は60cm〜80cmに成長します。
花の色が白なので人気が高い品種です。
群生させると美しさがより映えるので、イングリッシュガーデンやナチュラルガーデンに向いています。
6-7. リナリア・アプリコットチャーム
草丈は50cm〜70cmにもなる高性種です。
5月〜11月に優しく愛らしいアプリコット色の花を咲かせます。
6-8. リナリア・プルプレア
原産地はヨーロッパの南東部です。
草丈が45cm〜90cmになる高性種で宿根草です。
6月〜8月頃に長い房状に紫色の花を咲かせます。
花の色は他にも白、ピンク、藤色、紅桃色等があります。
和名は「紫海蘭(ムラサキウンラン)」です。
7. リナリアに似た植物(原種、園芸品種・花言葉など)
7-1. マツバウンラン
北アメリカ原産で、花がリナリアによく似ていますが別種です。
草丈は30cm〜40cmで、花はとても小さく5mm〜1cm位の大きさです。
花言葉:「喜び」「輝き」
7-2. キンギョソウ
リナリアの和名ヒメキンギョソウの名前の元となった花ですが、リナリアとは別種です。
リナリアより花が一回り大きいのが特徴で、多年草です。
誕生花:1月16日、2月18日、2月19日、4月15日、7月2日、7月10日
花言葉:「おしゃべり」「出しゃばり」「お節介」「推測ではやはりNG」
これらの花言葉は、金魚がいつも口をパクパクさせておしゃべりをしているような姿から付けられたものです。
また、「推測ではやはりNG」というのは西洋の花言葉で、キンギョソウの花の形が仮面に似ているということから付けられた花言葉だそうです。
7-3. アンゲロニア
草丈は50cm〜1mにもなり、リナリアより大きいですが、リナリアの花によく似た花を咲かせます。
花の色はピンク、紫、白、青、複色とバラエティーに富んでいます。
開花期は6月〜10月です。
別名はエンジェルラベンダー、サマースナップドラゴン。
花言葉:「過去の恋人」「片思いの恋」「可憐な恋」
7-4. ネメシア
南アフリカ原産で、草丈10cm〜40cm程度に育ち、10月〜6月の間に花を咲かせます。
花の色は青、白、ピンクです。
別名を海蘭擬(ウンランモドキ)と言います。
花言葉:「包容力」「偽りのない心」「過去の想い出」「正直」
7-5. ジギタリス
リナリアと同じオオバコ科の植物です。
夏に花を咲かせますが、最盛期は5月〜6月になります。
花の色は白、紫。
ピンク等です。
花言葉:「不誠実」「熱愛」
まとめ
リナリア=ヒメキンギョソウはパッと見はキンギョソウによく似ていますが、品種は別のものです。
背の低いものから高いもの、色は実にバラエティに富んでいて、寄せ植えに使うにも良し、リナリアだけで幾つかの色を組み合わせるも良し、と楽しみ方は自在です。
花がとても珍しい形をしており、それが風に揺られる様は鈴が揺れているようにも見えて可愛いものです。
花言葉も純粋、清楚な乙女の恋心を表したものが多く、いかにも小さく可憐な花にピッタリですね。
片思いをしている人は自分の部屋に飾りながら、相手のことを想うと心が慰められ、もしかすると相手に気持ちが通じるかもしれませんね。
そうなることを願っても良い花の様です。
3. リナリアについての解説
3-1. 英語での呼び名
リナリアは英語でも「Linaria(リナリア)」です。
語源はギリシャ語の「linon」ですが、これは植物の亜麻という意味で、リナリアの葉が亜麻の葉と似ていたことから名づけられたものです。
それが転化して「Linaria」となったそうです。
3-2. 原産地
リナリアの原産地はスペインや来たアフリカといった北半球の温帯地域全域です。
およそ150種が分布していて、日本に自生しているのはウンラン種と言う品種です。
園芸でよく栽培されているのは地中海沿岸のビパルティタ種やモロッコが原産のマロッカナ種で、このマロッカナがヒメキンギョソウとして日本でよく栽培されています。
マロッカナは1年草として扱われます。
3-3. リナリアの名前の由来
リナリアの細い葉が、亜麻(リノン)の葉の形にそっくりなことが名前の由来です。
日本名のヒメキンギョソウも、キンギョソウによく似た花を咲かせることからそう名付けられました。
3-4. リナリアの誕生日花の日
3月5日、4月10日、4月30日、7月12日がリナリアが誕生花の日です。
4. リナリアのマメ知識
4-1. とても丈夫
リナリアはキンギョソウよりも細身なので、茎が倒れてしまうこともあります。
しかし、倒れた茎からも脇芽が伸びて花を沢山咲かせます。
見た目よりずっと元気な花なので、初心者の人でも楽に育てられる花です。
また、脇芽がよく伸びるので、群生させるとボリュームが出て見栄えも良くなります。
1年草よりは多年草の方が花付きは良いです。
もちろん、他の花との寄せ植えにも向いている花です。
4-2. 種からでも苗からでも
1年草のリナリアは、秋に種を蒔けば春に開花します。
しかし、秋にリナリアのポット苗が売り出されるので、それを植え付ければ12月頃から開花し、冬はあまり花は咲きませんが、春になるとまた花が咲き出し花の最盛期を迎えます。
多年草のリナリア・プルプレアは短命なので3年位経ったら新しい種を蒔き直すと良いでしょう。
また、咲いている花から落ちたこぼれ種からも自然に芽が出てよく増えます。
それが2年目には立派に花を咲かせるようになります。
とに角見た目よりはずっと元気な花ですね。
4-3. 風水から見ると
色の種類が多いリナリアは風水でも良い効果を発揮します。
風水では『赤、白、ピンク、黄色』の4色をまとめて北側に飾ると、恋愛運がアップするとされています。
そして、全体運を高めたいなら黄色いリナリアを西側に飾りましょう。
その時、白のリナリアと組み合わせると効果が倍増すると言われています。
また、白いリナリアは、南西に置くと健康運がアップすると言われています。
各自の願いに応じて、是非試してみて下さい。
4-4. リナリアの別名
リナリアは、日本ではヒメキンギョソウと呼ばれていますが、他にも「紫海蘭(ムラサキウンラン)」や「柳海蘭(ヤナギウンラン)」という別名でも呼ばれています。
4-5. 花の形
上向きの花弁(上唇弁)が縦に大きく2つに避けているという独特の形をしていて、それがウサギや猫の耳のようにも見えますし、花の形に動きを付けて独特の可愛らしさを演出しています。
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