ペチュニアの花言葉や花の解説・種類 | SPITOPI

ペチュニアは、ひらひらとした花びらが可憐で、色鮮やかな花色が魅力です。

他の植物との相性も良く、コンテナなどに寄せ植えされているのをよく見かけます。

丈夫で沢山の花を咲かせることで知られる人気のペチュニアについて、花言葉や育て方など交えて解説します。

1. ペチュニアとはどんな花?

寄せ植えの定番となっているペチュニアは「花壇の女王」とも呼ばれ世界中で愛されている植物です。

カラーバリエーションが豊富な花は数えきれないほどの庭を彩っています。

とても丈夫で育てやすい人気のペチュニアは、品種改良も盛んに行われており、数百にも上る品種が存在しています。

今でも毎年新しい品種が登場しており、日本では品種改良の競争が激しい花の1つです。

2. ペチュニアの花言葉

2-1. 「ペチュニア」全般の花言葉「あなたと一緒なら心が和らぐ」「心の安らぎ」

ペチュニアの優しい花姿は見るものの心を癒してくれます。

又、ペチュニアの名前は、タバコを意味するブラジル先住民の言葉が語源となっていることから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。

英語の花言葉は「peace of mind (平和な心)」「your presence soothes me (あなたと一緒だと安心です)」です。

2-2. 紫色のペチュニアの花言葉

濃い紫色のペチュニアには「追憶」という花言葉が付けられています。

落ち着いた花色の大人っぽい印象から、この花言葉がつけられたと考えられています。

明るい紫色のペチュニアには「人気者」という花言葉が付けられています。

とても目立つ鮮やかな色合いと、ひらひらと咲く優しく可愛い様子から、この花言葉がつけられたとされています。

2-3. 赤いペチュニアの花言葉「決して諦めない」

ペチュニアの赤い色は情熱的で、強い意志を感じさせる色合いをしています。

そのことから、この花言葉がつけられたと考えられています。

2-4. 白いペチュニアの花言葉は「淡い恋」

清楚な白いペチュニアの花は、淡い恋心を抱いた可憐な少女のような趣があります。

そのことから、この花言葉がつけられたと考えられています。

2-5. ピンクのペチュニアの花言葉「自然な心」「賑わい」

強い夏の日差しの下でも沢山の美しい花を咲かせるペチュニア。

ピンクのペチュニアは、夏の庭に優しい彩をプラスし、賑やかにしてくれます。

その様子から、これらの花言葉がつけられたと考えられています。

ピンクの八重咲きには「変化に富む」という花言葉もあります。

2-6. 青色のペチュニアの花言葉「ためらう気持ち」

明るい色が多いペチュニアの中で、青色をした涼し気な色合いの花は、すこし控え目なイメージがあります。

その色合いの印象から、この花言葉がつけられたと考えられています。

2-7. 黒色のペチュニアの花言葉「危険な愛」

深みのあるシックな黒色の花には独特な妖艶さがあることから、この花言葉がつけられたと考えられています。

3. ペチュニアについて解説

ペチュニア(学名: Petunia hybrida)は、ナス科・ペチュニア属の多年草です。

3月〜11月に、赤、ピンク、白、オレンジ、黄、青、紫などの色とりどりの花を長い期間咲かせます。

薄い花びらをひらひらさせながら咲く姿は、とても可憐で優雅です。

花は大輪の豪華なものから、小振りで可愛らしいものまであり、咲き方も、一重咲きや八重咲き、垂れ下がって生長するもの、こんもりと茂るものなど様々あります。

ペチュニアは、丈夫で育てやすく生長が早いという性質と、バラエティーの豊富さが大きな魅力です。

3-1. 英語での呼び名

英語では学名と同じくPetunia(ペチュニア)と呼ばれています。

タバコの花と花姿が似ていることから、原産地ブラジルの先住民の言葉で、タバコを意味するPetum(ペチュン)が語源になっています。

3-2. 原産地

原産地は南アメリカ、中東部亜熱帯です。

南アメリカに自生する原種を交配親にして、ヨーロッパやアメリカで盛んに品種改良が行われるようになりました。

八重咲きの品種を初めて作り出したのは日本の種苗会社で、世界中から注目を集めました。

3-3. ペチュニアの名前の由来

ペチュニアの和名は「衝羽根朝顔(ツクバネアサガオ)」です。

朝顔に似た花を咲かせることから、この名が付けられたとされています。

「ペチュニア」、「ペツニア」の別名もあります。

3-4. ペチュニアの誕生日花の日

5月18日、7月22日、9月25日、10月30日の誕生花です。

ペチュニアは品種が多く花色や花姿もバリエーションが豊富にあります。

色々な品種の寄植えを贈るのがおススメです。

4. ペチュニアのマメ知識

日本へは江戸時代の後期に渡ってきたとされていますが、寒さや雨に弱く、当時は日本で育てるのが難しかったことからあまり普及しませんでした。

品種改良が行われ、1900年代後半に日本の気候でも育てやすい園芸品種が発表されたことがきっかけで広く親しまれるようになり、今ではその美しい花を色々な場所で目にするようになりました。

5. ペチュニアを育てる時の注意点

5-1. 栽培環境

鉢植えの場合は、日当たりが良く、風通しの良い場所で育てます。

雨などによる泥はねで病気を発生することがあるので、鉢は土の上に直接置かずに、台などの上に置くようにします。

梅雨の時期は、雨に当たらない場所に移動しましょう。

冬の寒い時期には、冷たい風に当てないように管理し、霜に当たらないようにしましょう。

庭植えの場合は、日当たりのよい場所に植えます。

泥はねを防ぐためにマルチングをするなど対策をしておきましょう。

5-2. 水やり

鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。

暑く乾燥する夏場は、毎日、必要であれば1日2回水を与えます。

ただし、水を与え過ぎて過湿状態が続くと、根が呼吸をできなくなり根腐れを起こしますので注意しましょう。

庭植えの場合は、水やりをする必要はほとんどありません。

夏に晴天が続いて極度に乾燥した場合は、涼しい時間帯に水を与えましょう。

5-3. 肥料

ペチュニアは、養分が豊富な土を好みますので、鉢植えの場合も、庭植えの場合も、元肥として緩効性の肥料を与えます。

3月〜11月の生育期には緩効性肥料を定期的に追肥し、2週間に1回を目安に液体肥料も与えましょう。

肥料分が不足すると花が咲かなくなることがあります。

ただし、肥料の与え過ぎはかえって株を弱らせてしまいますので、用量を守って与えるようにしましょう。

5-4. 用土(鉢植え)

ペチュニアは、水はけがよく弱酸性の土を好みます。

赤玉土小粒5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の割合で配合した土を用意するか、市販されている草花用培養土を使います。

市販の培養土で生育が悪い場合には、酸度無調整ピートモスを加えるなどして、土を弱酸性に調整しましょう。

5-5. 病気、害虫

雨が続いて多湿になると、灰色かび病が発生することがあります。

風通しの良い環境で育て、花がらや枯れ葉はすぐに取り除いておきましょう。

アブラムシが付くことがあります。

又、夏から秋にはオオタバコガやハスモンヨトウの幼虫が付いて花を食べてしまうことがあります。

見つけたら薬剤を散布するなどして駆除しましょう。

5-6. 植え付け

4月〜5月、梅雨に入る前に行います。

鉢植えの場合は苗よりも一回り大きい鉢に、水はけを良くするための鉢底石を敷き詰めてから、用土を入れます。

苗の根に付いている土を軽く落としてから植え付けます。

庭植えの場合は、株と株の間隔を20〜30センチほど開けて植え付けます。

株が混み合い過ぎると風通しが悪くなり病気が発生することがありますので注意しましょう。

5-7. 植え替え

4月〜5月の梅雨前に行います。

鉢植えの場合は、生長とともに鉢の中いっぱいに根が回ってきます。

根詰まりを起こさないように、1〜2年に1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えます。

植え替えの時には、必ず新しい用土を使いましょう。

5-8. ふやし方

挿し芽

3月〜7月と、9月〜10月に行います。

種をつけていない枝を10センチほど切り取ります。

2〜3枚の葉だけを残して、それ以外の葉や花は取り除き、1時間ほど水につけてから、切り口に発根促進剤を付けます。

鉢に種まき用の用土を入れて、枝を3センチほどの深さに植えると、2週間ほどで根が出てきます。

その後、別の鉢や庭に植え付けましょう。

種まき

4月〜5月に行います。

発芽する温度は22度ほどですので、気温が低い場合には、室内で管理しましょう。

浅い鉢などに種まき用土を入れて、湿らせておきます。

種が重ならないようにまいたら、霧吹きで水をかけ、乾燥しないようにラップを被せます。

直射日光にあてないよう日陰で管理をしていると、1週間ほどで芽が出てきます。

芽が出てきたらラップを外して半日陰で育てます。

本葉2〜4枚ほどまで育ってきたら、鉢や庭に植え替えましょう。

手入れ

3月〜11月に花がら摘みを行います。

こまめに取り除くようにしましょう。

又、風通しを良くするために、株元を覆っている葉を取り除きます。

病気の発生を予防することができます。

植えつけ2週間後には、茎の先端に付いている芽を摘み取ります。

そうすることで側枝が伸びてきますので、花数が多くなります。

梅雨に入る前には、茎の長さを半分くらいまで切り戻します。

ペチュニアは、手入れをすることで、沢山の花を繰り返し咲かせます。

6. ペチュニアの種類(原種、園芸品種・花言葉など)

6-1. サフィニア

1989年に日本で作り出された品種で、雨や暑さに強いことが最大の特徴です。

こんもりと大きく育ち、沢山の花が次々に咲きます。

日本の気候では育てるのが難しかったペチュニアですが、この品種が登場したことで、ペチュニアが一躍人気となり、今ではガーデニングの定番となっています。

花言葉「咲きたての笑顔」

6-2. サフィニア・シャインレッド

サフィニアの一種で、赤い大輪の豪華な花を咲かせる園芸品種です。

横に這うように育ちます。

6-3. サフィニア・ブーケ

暑さに強い品種で、ブーケのようにこんもりとコンパクトに育つのが特徴です。

キューティーピーチ、キューティーハニーピンク、キューティーバイオレット、キューティーブルーといった品種があります。

6-4. 花衣 黒真珠

暑さに強い園芸品種で、黒と黄色の複色の花を咲かせます。

八重咲きの花はバラのようにゴージャスで、シックな色合いには大人の雰囲気があります。

6-5. ペチュニア・ベルサイユ

大輪で花びらの縁が波打つ、優雅で豪華な花を咲かせる品種です。

6-6. ペチュニア・ヨコハマトワイライト

黄色から紫色に花色が変化していくのが特徴で、立ち上がって生長する品種です。

ヨコハマシリーズと呼ばれるグループの1品種で、他にはスターライト・モーニンググロウ・ガーネットファンデーションなどがあります。

6-7. ペチュニア・ミスマーベラス

深みのある紫色の花がとても美しい品種です。

こんもりとコンパクトに育ち、沢山の花を付けます。

7. ペチュニアに似た植物(原種、園芸品種・花言葉など)

7-1. アサガオ

ヒルガオ科・サツマイモ属の蔓性の植物で、古くから日本の夏の風物詩として親しまれています。

7月~9月ごろに青、紫、ピンクなどの花を沢山咲かせます。

緑のカーテンとしても人気が高い植物です。

和名は「朝顔(アサガオ)」で、朝に花を咲かせ、昼には萎んでしまうことから、この名が付けられたと言われています。

アサガオ全般花言葉「愛情」「結束」
白色のアサガオの花言葉「あふれる喜び」「固い絆」
青色のアサガオの花言葉「短い愛」「儚い恋」
紫色のアサガオの花言葉「冷静」

7-2. サツマイモ

ヒルガオ科・サツマイモ属の植物で、原産地はメキシコ、南米の北部です。

日本では昔からポピュラーな根菜で、「唐芋(トウイモ)」「琉球薯(リュウキュウイモ)」「蕃藷(バンショ)」「スイートポテト」などの別名があります。

鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県が日本の主要な産地で、鹿児島県の安納芋(あんのういも)、徳島県の鳴門金時(なるときんとき)、石川県の五郎島金時(ごろうじまきんとき)などブランド化されたものもあります。

6月〜10月に、白色とピンク色の美しい花を咲かせます。

花言葉「乙女の純情」「幸運」

まとめ

ペチュニアは、品種改良により日本でも栽培しやすくなった植物です。

初心者にも育てやすく、美しい花を長い期間楽しませてくれます。

これからガーデニングを始めようと思っている人は、ペチュニアも選択肢の1つに加えてみましょう。