色とりどりの可憐な花を咲かせる多肉植物のカランコエ。
星型の花を沢山付けている姿がとても魅力的ですが、カランコエの魅力はそれだけではありません。
多肉植物は特殊な性質を持っているものがありますが、カランコエにも変わった性質があります。
知れば知るほど面白みのあるカランコエについて解説します。
- カランコエとはどんな花?
- カランコエの花言葉
- カランコエについて解説
- カランコエのマメ知識
- カランコエを育てる時の注意点
- カランコエの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
- カランコエに似た植物(花言葉や特徴)簡単に紹介
- まとめ
1. カランコエとはどんな花?
カランコエは肉厚な葉が特徴で、可愛らしい星型の花を咲かせる多肉植物です。
花色が鮮やかでバリエーションも豊富です。
コンパクトに育ち、栽培にも手がかかりません。
ホームセンターなどでもよく見かける人気の植物です。
とても育てやすいので、植物を育てるのは自信がないという初心者の人にもおススメの入門品種といえます。
一般的には花の少ない冬場にも色鮮やかな花を咲かせますので、寒い時期のお部屋のアクセントとしてもよく利用されています。
2. カランコエの花言葉
2-1. 「幸福を告げる」
カランコエには釣鐘の形をした花を咲かせるものがあります。
鮮やかな色の釣鐘型の花が幸せを告げるベルを連想させることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-2. 「たくさんの小さな思い出」
カランコエは星の形をした小さな花を沢山咲かせます。
その可愛らしい姿が印象的なことから、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-3. 「あなたを守る」
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あなたを守る
カランコエには「紅弁慶」という別名があります。
弁慶の力強さや、たくましいイメージから、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-4. 「長く続く愛」
カランコエは長い期間、色鮮やかで可愛らしい花を咲かせ続ける性質があります。
そんな性質を持つことから、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-5. 「忍耐力」
カランコエは、多肉植物らしい強い性質をもっています。
あまり水やりをしなくても枯れないイメージがあることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-6. 「popularity(人気/人望)」
英語では「popularity(人気/人望)」という花言葉が付けられています。
3. カランコエについて解説
カランコエ(学名:Kalanchoe spp. )は、ベンケイソウ科カランコエ属の多肉植物です。
11月〜5月というとても長い期間、色鮮やかな花を咲かせます。
花色はオレンジ、黄、赤、白など、どれも美しい色をしているのが魅力です。
草丈が30センチ以下とコンパクトなことと、寒さと多湿に弱い性質があるため、日本では主に鉢植えで育てられています。
カランコエは日照時間が短くなると花を咲かせるという性質があります。
又、落ちた葉から新芽を出して増えるという特徴があります。
3-1. 英語での呼び名
英名は学名と同じKalanchoe(カランコエ)です。
カランコエは、フランスの学者ミシェル・アンダーソンが名付けました。
「伽籃菜/Kalan Chauhuy」というカランコエ属のリュウキュウベンケイの中国名が由来となっているとされています。
又、インドには、褐色で艶のある葉を持つ品種があることから、古代インドの言葉で赤さびを意味するkalankaと照りを意味するchayaが由来になっているという説もあります。
3-2. 原産地
原産地はマダガスカル島、南アフリカ、東アフリカ、ソコトラ島です。
フランスの探検隊がマダガスカル島でカランコエを初めて発見しました。
そしてその後にドイツへ渡って品種改良が行われたとされています。
日本へは昭和初期に入ってきたと伝えられています。
3-3. カランコエの名前の由来
日本での呼び名も「カランコエ」です。
日本では「紅弁慶(ベニベンケイ)」という別名がありますが、カランコエのたくましい生命力を弁慶のたくましさに例えて、また赤い花を咲かせることから、この名が付けられたと考えられています。
3-4. カランコエの誕生日花の日
2月25日、12月11日の誕生花です。
この時期はカランコエが開花している時期ですので、鉢植えを贈るのがおススメです。
カランコエには様々な品種があり、花の形も色もバリエーションが豊富です。
又、葉を楽しむ品種もありますので、贈る相手のイメージに合わせてセレクトすることができます。
4. カランコエのマメ知識
4-1. カランコエは短日植物です
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短日植物というのは、日照時間が短くなると花が咲くという性質を持った植物のことを指します。
カランコエは、日照時間が12時間以下になると花芽を付けますので、秋から春にかけて花を咲かせるということになります。
夜に室内の照明が当たる環境で育てると、花を咲かせないことがあります。
そのような場合は、夜には鉢植えに段ボールなどをかぶせて暗くすることで花を咲かせるようになります。
この性質を利用すれば、開花時期を調節することも可能です。
4-2. カランコエは葉から新芽が出ます
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カランコエの中には、落ちた葉から新芽を出す品種があります。
葉の鋸歯部分に生長点があり、そこから発芽します。
コダカラベンケイや不死鳥錦といった品種は、葉が付いている時から葉の縁に沢山の小さな芽を付けるという変わった性質があります。
カランコエは、進化の過程でこのような独特の繁殖方法を身に付けたとても興味深い植物です。
5. カランコエを育てる時の注意点
カランコエは熱帯が原産の多肉植物ですので、乾燥に強い性質がありますが、寒さや多湿には弱いです。
そのため、日本では一般的には、管理が容易な鉢植えで育てます。
ここでは、鉢植えで育てる際の育て方のコツを解説します。
5-1. 栽培環境
日当たりの良い室内で管理します。
寒さには弱いので、冬は10度以下にならない場所に置きましょう。
気温が5度以下になる環境では、休眠して成長が止まります。
休眠期間が長くなると枯れてしまうことがありますので注意しましょう。
5-2. 水やり
春から秋の成長期には、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと与えます。
水を与え過ぎると鉢土が多湿状態になり根腐れを起こしますので気を付けましょう。
冬は鉢土の表面が乾いてから2〜3日後に水を与えるようにして、乾燥気味に管理します。
5-3. 肥料
カランコエは5月〜10月頃に新芽を出します。
この期間には液体肥料を10日に1回を目安に与えます。
花が咲き始めたら肥料は与えません。
肥料は与え過ぎると根を痛めてしまいますので、必ず用量を守るようにしましょう。
5-4. 手入れ
1〜2年に1度を目安に剪定が必要です。
3月〜4月か、花が咲き終わった9月ごろに茎を切り戻します。
根元から10cm程度の長さを残して切りましょう。
1ヶ月程で新しい芽が出てきます。
カランコエは茎や葉が茂り過ぎると花付きが悪くなります。
5-5. 病気、害虫
春には新芽やつぼみにアブラムシが付くことがあります。
見つけたらすぐに薬剤を散布するなどして駆除しましょう。
大発生しないように、早期発見が大切です。
日頃からチェックするようにしましょう。
アブラムシが付くと、その排泄物から、すす病が発生することがあります。
葉や花が黒ずんできたり、斑点ができたりしますので気を付けましょう。
5-6. 植え替え
1〜2年に1度を目安に植え替えをします。
鉢植えの場合、株の生長と共に鉢の中が根でいっぱいになってきます。
根詰まりを起こすと根が呼吸をできなくなってしまいます。
植え替えは3月〜4月ごろ、9月ごろに行います。
植え替えの前は水やりを控えて鉢土を乾かします。
一回り大きな鉢を用意し、鉢底石を敷き詰めてから、用土を1/3ほどの深さまで入れます。
株を中心に置き、周りに用土を入れたら水をたっぷりと与えます。
植え替える際、根に付いた古い土は軽く落として、痛んで黒くなっている根は取り除きます。
5-7. 用土
植え替えの際は、必ず新しい用土を使いましょう。
カランコエは水はけの良い土を好みますので、赤玉土小粒5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の割合で配合した土を用意するか、市販されている多肉植物用培養土を使用します。
この時、元肥として、リン酸分の多い緩効性化成肥料(N-P-K=6-40-6など)を土1リットルにつき5gを目安に混ぜておきます。
5-8. 増やし方
カランコエは挿し芽で増やすことができます。
挿し芽の作業は4月〜7月か9月に行います。
茎を10センチほど切り取って、切り口をV字に切ります。
先端の葉2〜3枚を残して、葉を取り除きます。
切り口を数時間水に浸けてから挿し木用の土などに挿して、土が乾燥しないように日陰で管理します。
1ヶ月ほどで根が生えてきます。
6. カランコエの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
カランコエの原種は約140種が知られています。
花が咲く品種は、日本やヨーロッパで盛んに品種改良が行われ、様々な園芸種が作り出されています。
一般に流通している園芸品種の多くは、マダガスカル原産のブロスフェルディアナ種をもとに作り出されたものです。
カランコエは花を観賞する品種の他に、美しい葉を観賞する品種、形が変わった品種、性質が変わった品種など、バリエーションの豊富さが特徴です。
6-1. カランコエ・ブロスフェルディアナ(Kalanchoe Blossfeldiana)
オレンジ、黄、赤、白などバリエーション豊富な鮮やかな花色が魅力で、星型の可愛らしい花を咲かせる品種だけでなく、ゴージャスな雰囲気の八重咲き品種もあります。
矮性品種が多く、扱いやすいコンパクトなサイズが人気です。
かつては50センチほどにもなる切り花向けの品種もありました。
ベニベンケイ(紅弁慶)とも呼ばれているのはこの品種です。
この品種の花言葉には、カランコエ全般の花言葉が使われています。
6-2. カランコエ・ピナータ(Kalanchoe pinnata)
葉から新芽を出す変わった性質があることで知られる品種です。
花は釣鐘形をしており、草丈は2メートル以上にもなります。
「ハカラメ」とも呼ばれています。
この品種が持つ特性から、ハカラメ(葉から芽)という名が付きました。
又、「セイロンベンケイ」「マザーリーフ」の別名もあります。
花言葉「無言の愛」「平穏無事」「静穏」「信じて従う」
6-3. カランコエ・プミラ(Kalanchoe pumila)
全体が細かな白い毛で覆われ、白い植物に見える品種です。
葉を鑑賞する品種とされていますが、ピンク色の可愛らしい花を咲かせます。
別名を「白銀の舞」といい、カランコエのなかでは寒さに強い性質があります。
花言葉「あなたを守る」「おおらかな心」
6-4. その他
釣鐘形をした濃いピンク色の花を下向きに咲かせる姿が愛らしく、小型で花を良く付けるカランコエ‘ウェンディ’(Kalanchoe‘Wendy’)、粉が吹いているのが特徴です。
シルバースプーンとも呼ばれているカランコエ・ブラクテアータ(Kalanchoe bracteata)、草丈10cmほどと大変小さなカランコエ・ロンボピロサ(Kalanchoe rhombopilosa)、紫や褐色のまだら模様の葉が美しいカランコエ・フミリス(Kalanchoe humilis)など、多種多様です。
7. カランコエに似た植物(花言葉や特徴)簡単に紹介
7-1. ランタナ(学名Lantana)
クマツヅラ科・シチヘンゲ(ランタナ)属の多年草です。
原産地は熱帯・亜熱帯アメリカで、5月〜11月に、沢山の可憐な小花をブーケのように密集させて咲かせます。
ピンク、白、オレンジ、赤、黄色、オレンジ、など花色が豊富です。
咲き始めから徐々に花色が変化することから、「七変化(シチヘンゲ)」の別名があります。
花言葉「厳格」「合意」「協力」「確かな計画」
7-2. ミセバヤ(Hylotelephium sieboldii)
ベンケイソウ科・ムラサキベンケイソウ属の多肉性の宿根草です。
玉緒(たまのを)の別名もあります。
10月〜11月に優しい薄紫色をした星型の花をいくつもまとめて咲かせます。
ミセバヤの名は、「見せたい」という意味の古語に由来しています。
花言葉「慎ましさ」「穏やか」「憧れ」「安心」「平穏」「憧憬」「静穏」「上品な美」「静かで穏やか」「大切なあなた」
7-3. イワベンケイ(学名:Rhodiola rosea)
ベンケイソウ科・イワベンケイ属の多年草です。
6月〜8月に黄緑色をした多数の小さな花をブーケ状に咲かせます秋に鮮やかな赤い果実がなります。
ハーブとしても利用され、沈んだ気分を明るくしたり、鬱を軽減させたりする作用があるとされています。
乾燥するとバラのような香りがすることから「ローズルート」とも呼ばれています。
花言葉「静穏」「信じて従う」
まとめ
多種多様なカランコエは、知れば知るほど不思議で魅力的な多肉植物です。
豊富な品種の中から好みの1つを見つけて育ててみましょう。
更にその魅力にハマることでしょう。
まとめ
多種多様なカランコエは、知れば知るほど不思議で魅力的な多肉植物です。
豊富な品種の中から好みの1つを見つけて育ててみましょう。
更にその魅力にハマることでしょう。
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