ブバルディア(Bouvardia hybrida)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「ブバルディアの花言葉とその意味」について紹介していきます。
ブバルディアの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を示して、ブバルディアの興味深いマメ知識も解説しています。
- ブバルディアとはどんな花なのか?
- ブバルディアの花言葉
- ブバルディアについての解説
- ブバルディアのマメ知識
- ブバルディアを育てる時の注意点
- ブバルディアの種類(原種・園芸品種の特徴)
- ブバルディアに似た花の特徴・花言葉
- まとめ
1. ブバルディアとはどんな花なのか?
ブバルディア(学名:Bouvardia hybrida)は、アカネ科ブバルディア属に分類される熱帯アメリカ原産(メキシコ原産)の多年草植物で、細長い筒形の個性的な形状をした小さな花をたくさん咲かせます。
花の先端が十字に分かれている形状が、「十字架」をイメージさせることから結婚式のブーケに用いられることもあります。
ブバルディアは秋〜春の季節(10月〜4月)に、「赤色・白色・ピンク色・オレンジ色・黄色」などのカラフルな美しい花を咲かせます。
中世ヨーロッパの時代から品種改良に力を入れられてきた品種でもあります。
2. ブバルディアの花言葉
ブバルディアには、以下のような花言葉があります。
ブバルディアの一般的な花言葉である「幸福な愛」「交流・親交」「情熱」「夢・羨望」「不屈の精神」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も挿入しながら分かりやすく説明していきます。
2-1. 「幸福な愛」
ブバルディアの花言葉は「幸福な愛」です。
ブバルディアの花は細長い筒状の咲に十字型の可愛い花を咲かせますが、その形が「十字架」に見えることから、キリスト教式の結婚式で用いられる「ウェディングブーケ」の定番になっています。
そこから「幸福な愛」という花言葉が生まれました。
これから結婚するカップルや仲の良い恋人にプレゼントするのにとてもふさわしい花なのです。
2-2. 「交流・親交」
ブバルディアの花言葉は「交流・親交」です。
ブバルディアは中世フランスでルイ13世の侍医と植物園園長を務めていたシャルル・ブバールを先駆けとして、歴史的に品種改良が繰り返されてきた花で、「他のものと交わって仲良くする」という意味で「交流・親交」の花言葉が生まれました。
これから親密に付き合っていきたい恋人や友達にブバルディアを贈ってみても良いでしょう。
2-3. 「情熱」
ブバルディアの花言葉は「情熱」です。
情熱的な思いや愛情は、人間が厳しい人生を生き抜くためのエネルギーになってくれます。
カラフルなブバルディアの花に込められている「情熱の花言葉」が、あなたの仕事や人間関係に向き合う姿勢をいっそう情熱的で魅力的なものにしてくれるはずです。
2-4. 「夢・羨望」
ブバルディアの花言葉は「夢・羨望」です。
ブバルディアには「幸福な愛」からの連想で、「夢・羨望」というロマンティックな花言葉も生まれています。
赤、白、ピンクなどのブバルディアの色鮮やかな花を観賞しながら、夢への思いを新たにしてみませんか。
人や物事に憧れる羨望の気持ちも、前向きなモチベーションに変えていきましょう。
2-5. 「不屈の精神」
ブバルディアの花言葉は「不屈の精神」です。
どんな試練や苦悩にも打ち負かされることのない「不屈の精神」、可愛らしくてカラフルなブバルディアにはこんなストイックな頼もしい花言葉も含まれています。
人生や人間関係では苦しい状況で何度も心が折れそうになる場面がありますが、ブバルディアの綺麗な花から「不屈の精神のパワー」を分け与えてもらいましょう。
3. ブバルディアについての解説
ブバルディアの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. ブバルディアの英語・学名の呼び名と語源について
ブバルディアは英語では、「Bouvardia」の表記になります。
Bouvardia(ブバルディア)という英語表記は、ルイ13世時代の王室庭園長シャルル・ブバール(Charles Bouvard,1572〜1658)の名前に由来しています。
アカネ科ブバルディア属に分類されるブバルディアは、メキシコを中心とする熱帯アメリカ原産ですが、中世のヨーロッパに渡来してからはシャルル・ブバールをはじめとする園芸家たちが熱心な品種改良を施してきました。
ブバルディアには、花の形が「チョウジ」という花に似ている事から「菅丁字・寒丁字(かんちょうじ)」という別名もあります。
3-2. ブバルディアの原産地と開花期
ブバルディアは学名を「Bouvardia hybrida」といい、原産地はメキシコやペルー、コロンビアなどの「熱帯アメリカ」と呼ばれている地域になります。
園芸家の品種改良の努力を受けてきたブバルディアには、約50種類以上の種類があるとされています。
ブバルディアの開花期は「10月〜4月」であり、「赤色・ピンク色・白色・オレンジ色・黄色」などの鮮やかな色彩の個性的な筒型の形状の花を咲かせます。
ブバルディアの木の高さは約50〜100センチで、先端が4つに裂けた十文字の花を大量に咲かせます。
ブバルディアの花持ちは「約7日間」になります。
3-3. ブバルディアの名前の由来
ブバルディア(Bouvardia)という花の名前は、フランス・ブルボン王朝のルイ13世の侍医でパリ植物園園長も務めていたシャルル・ブバール(Charles Bouvard,1572〜1658)の名前に由来しています。
「Bouvardia(ブバルディア)」は属名の学名にもなっていますが、パリ植物園園長のシャルル・ブバールはブバルディアの花に特に興味を持って、花色の品種改良などにも取り組んでいたようです。
ブバルディアには「蟹の目(かにのめ)」という別名もありますが、それは蕾(つぼみ)の状態がカニの目のようにも見えることに由来しています。
3-4. ブバルディアの誕生日花
ブバルディアが誕生日花とされている日は「10月10日、12月26日」です。
「10月10日、12月26日」が誕生日の人に、ブバルディアの花言葉である「交流」「親交」「情熱」などの人と人を親密に結び付けてくれる言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
ブバルディアは園芸品種として人気がある花で、様々な種類のブバルディアが交流(交配)されてきたことから、「他のものと親しく交わる」という花言葉が生まれてきたと言われています。
4. ブバルディアのマメ知識
ブバルディアのマメ知識を紹介していきます。
4-1. ブバルディアは中世ヨーロッパから品種改良が盛んで「5〜6枚の花弁・八重咲き」もある
ブバルディアの原産地はメキシコやペルーを中心とする熱帯アメリカの高地で、元々の原種は30種類ほどでしたが、現在は品種改良によって50種類以上に増えています。
日本には昭和初期に渡ってきて、今でもカラフルな園芸品種には根強い人気があります。
原種ブバルディアは「4枚の花弁・一重咲き・赤色やピンク色の花色」でしたが、品種改良で「5〜6枚の花弁・八重咲き・黄色やオレンジ色、マゼンダ色の花色」のブバルディアの園芸品種も多く出回っています。
4-2. ブバルディアはウェディングブーケにも適している
ブバルディアは現在でも積極的に交配が繰り返されて、「ハイブリッド」の新種の交配種が次々に生み出されています。
ブバルディアの独特な花の形は、細長い筒状の先端に十字型の花を咲かせるものですが、その綺麗なバランスの良い十字型の花姿が「十字架」をイメージさせることから、「ウェディングブーケ(キリスト教式の結婚式)」にふさわしい花として認識されていることも多いのです。
4-3. ブバルディアは可憐なジャスミンにも花の形が似ている
ブバルディアは一本の茎が枝分かれしていって、細長い筒状の花をたくさん咲かせますが、その花の形態は秋〜冬にかけて開花するメジャーな花である「ジャスミン」にも似ています。
ジャスミンの可憐な白い花は根強い人気がありますが、ブバルディアはジャスミンよりもカラーバリエーションに優れている特長があります。
ジャスミンはモクセイ科、ブバルディアはアカネ科で、植物学の分類上の種類は異なりますが、花の見た目は似ています。
ただしジャスミンほどの強い芳香がブバルディアにはありません。
5. ブバルディアを育てる時の注意点
ブバルディアを育てる時の注意点について説明していきます。
5-1. ブバルディア栽培に適した日当たり・置き場所
ブバルディア栽培には、赤玉土に腐葉土を混ぜて軽石・鹿沼土などを加えた「水はけの良い土」が適しています。
熱帯アメリカ原産のブバルディアは、温かい気候を好んで耐寒性が低いので、15度以上の環境を維持して生長を促進します。
真夏以外は、日当たりの良い場所に置くようにしましょう。
冬越しのためには、最低温度が7度以上は必要になるとされています。
5-2. ブバルディアの水やり・肥料のポイント
ブバルディアは土が乾燥してしまうと、生育が止まったり落葉してしまったりするリスクがあるので、土が完全に乾燥する前にたっぷりと多めの水を与えるようにしましょう。
真夏と冬を除く季節には、肥料切れを起こさないように、月に1回は置き肥をするようにして下さい。
液体肥料を薄めて与えてもOKですが、液体肥料を用いる場合には月2〜3回を目安にしましょう。
5-3. ブバルディアの病気・害虫の注意点
ブバルディアが罹りやすい病気には「灰色かび病・うどんこ病」があります。
日照量が少なかったり風通しが悪かったりする場合に、こういったカビが繁殖する種類の病気に罹りやすくなります。
「日当たり・風通し・水はけ」を良くして、肥料を多く上げすぎないことも病気予防につながります。
ブバルディアにつきやすい害虫には、「アブラムシ・ハダニ・オンシツコナジラミ」などがいますが、早めに専用の殺虫剤で防除すれば大丈夫でしょう。
6. ブバルディアの種類(原種・園芸品種の特徴)
ブバルディアの色々な種類・園芸品種とその特徴について紹介していきます。
これらの花の花言葉はブバルディアに準じて「幸福な愛」「交流・親交」「情熱」「夢・羨望」「不屈の精神」などになります。
6-1. 富士の雪
日本で品種改良されたブバルディアのロンギフローラ種の園芸品種で、清楚な白色の花を咲かせてくれます。
原種ブバルディアにはない花の香りを強めている特長があり、「富士の雪」をさらに改良して早生種にして花付きを良くした「白王冠(富士の雪の改良版)」という園芸品種も誕生しています。
白王冠は花の直径が約4. 5センチで一般のブバルディアよりも大きめです。
6-2. ロイヤルシリーズ
ブバルディアをヨーロッパで品種改良したメジャーな園芸品種のハイブリッド系として、「ロイヤルシリーズ(Bouvardia Royal Series)」があります。
ロイヤルシリーズは花付きが良い多花性で、一重咲きの赤色、ピンク色、白色、赤色、緑色の花を咲かせてくれます。
ロイヤルシリーズの具体的な園芸品種には、「ダフネ(ピンク)・ダフネホワイトシュープリーム(白)・ロイヤルジュリア(ピンク)・レッド(赤)・ロイヤルダフネグリーンサマー(白、グリーン)」があります。
有名な園芸品種のハイブリッド系には「ダイヤモンドシリーズ」と呼ばれる種類もあります。
7. ブバルディアに似た花の特徴・花言葉
ブバルディアに似たアカネ科の花の特徴・花言葉について紹介していきます。
7-1. アカネ
アカネ(学名Rubia argyi)はアカネ科アカネ属に分類される花で、日本・中国・朝鮮半島が原産地です。
アカネは赤黄色の根からアリザリンという赤い染料が取れる植物で、古くから草木染めの材料として使われてきました。
属名の学名「Rubia(ルビア)」はラテン語の「ruber(赤)」が語源で、根から採取される赤い染料の色に由来しています。
8月〜10月にかけて小さな白色(淡黄緑色)の花を咲かせ、英語名を「Madder」といいます。
アカネの花言葉は、「私を思って」「媚び」になります。
7-2. クチナシ
クチナシ(学名Gardenia jasminoides)はアカネ科クチナシ属に分類される花で、原産地は日本・中国・台湾・インドシナなどになります。
6月〜7月に、ジャスミンを思わせるロマンティックな甘い香りを漂わせる白い花を咲かせます。
クチナシの名前は、果実が成熟しても割れない生態から「口無し」と言われるようになったと伝えられています。
ジャスミンのような華やかな香りがするので、英語名は「Cape jasmine(ケープ・ジャスミン)」といいます。
クチナシの花言葉は、「とても幸せです」「喜びを運ぶ」「洗練」「優雅」という非常に素晴らしいものになります。
7-3. ペンタス
ペンタス(学名Pentas lanceolata)はアカネ科クササンタンカ属に分類される熱帯アメリカ・アラビア半島が原産の花で、星(スター)の形をした可愛らしい花を5月〜10月にたくさん咲かせてくれます。
ペンタスの属名の学名である「Pentas(ペンタス)」は、ギリシア語で数字の「5」を示す「Pente(ペンテ)」が語源であり、星型をしたペンタスの花びらの数が5枚であることに由来しています。
ペンタスの花言葉はペンタスの花の形がスター(星)であることから、星に願い事をするイメージにつながり、「希望がかなう」「願い事」になりました。
まとめ
ブバルディア(英語名Bouvardia、学名Bouvardia hybrida)は、アカネ科ブバルディア属に分類される熱帯アメリカ原産の多年草で、細長い筒形の独特な形状をした小さな花を咲かせます。
ブバルディアは秋・冬・春の季節(10月〜4月)に、「赤色・白色・ピンク色・オレンジ色・黄色」などの綺麗な色の目立つ花を咲かせてくれます。
ブバルディアの一般的な花言葉は、「幸福な愛」「交流・親交」「情熱」「夢・羨望」「不屈の精神」になります。
ブバルディアの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
3. ブバルディアについての解説
ブバルディアの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. ブバルディアの英語・学名の呼び名と語源について
ブバルディアは英語では、「Bouvardia」の表記になります。
Bouvardia(ブバルディア)という英語表記は、ルイ13世時代の王室庭園長シャルル・ブバール(Charles Bouvard,1572〜1658)の名前に由来しています。
アカネ科ブバルディア属に分類されるブバルディアは、メキシコを中心とする熱帯アメリカ原産ですが、中世のヨーロッパに渡来してからはシャルル・ブバールをはじめとする園芸家たちが熱心な品種改良を施してきました。
ブバルディアには、花の形が「チョウジ」という花に似ている事から「菅丁字・寒丁字(かんちょうじ)」という別名もあります。
3-2. ブバルディアの原産地と開花期
ブバルディアは学名を「Bouvardia hybrida」といい、原産地はメキシコやペルー、コロンビアなどの「熱帯アメリカ」と呼ばれている地域になります。
園芸家の品種改良の努力を受けてきたブバルディアには、約50種類以上の種類があるとされています。
ブバルディアの開花期は「10月〜4月」であり、「赤色・ピンク色・白色・オレンジ色・黄色」などの鮮やかな色彩の個性的な筒型の形状の花を咲かせます。
ブバルディアの木の高さは約50〜100センチで、先端が4つに裂けた十文字の花を大量に咲かせます。
ブバルディアの花持ちは「約7日間」になります。
3-3. ブバルディアの名前の由来
ブバルディア(Bouvardia)という花の名前は、フランス・ブルボン王朝のルイ13世の侍医でパリ植物園園長も務めていたシャルル・ブバール(Charles Bouvard,1572〜1658)の名前に由来しています。
「Bouvardia(ブバルディア)」は属名の学名にもなっていますが、パリ植物園園長のシャルル・ブバールはブバルディアの花に特に興味を持って、花色の品種改良などにも取り組んでいたようです。
ブバルディアには「蟹の目(かにのめ)」という別名もありますが、それは蕾(つぼみ)の状態がカニの目のようにも見えることに由来しています。
3-4. ブバルディアの誕生日花
ブバルディアが誕生日花とされている日は「10月10日、12月26日」です。
「10月10日、12月26日」が誕生日の人に、ブバルディアの花言葉である「交流」「親交」「情熱」などの人と人を親密に結び付けてくれる言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
ブバルディアは園芸品種として人気がある花で、様々な種類のブバルディアが交流(交配)されてきたことから、「他のものと親しく交わる」という花言葉が生まれてきたと言われています。
4. ブバルディアのマメ知識
ブバルディアのマメ知識を紹介していきます。
4-1. ブバルディアは中世ヨーロッパから品種改良が盛んで「5〜6枚の花弁・八重咲き」もある
ブバルディアの原産地はメキシコやペルーを中心とする熱帯アメリカの高地で、元々の原種は30種類ほどでしたが、現在は品種改良によって50種類以上に増えています。
日本には昭和初期に渡ってきて、今でもカラフルな園芸品種には根強い人気があります。
原種ブバルディアは「4枚の花弁・一重咲き・赤色やピンク色の花色」でしたが、品種改良で「5〜6枚の花弁・八重咲き・黄色やオレンジ色、マゼンダ色の花色」のブバルディアの園芸品種も多く出回っています。
4-2. ブバルディアはウェディングブーケにも適している
ブバルディアは現在でも積極的に交配が繰り返されて、「ハイブリッド」の新種の交配種が次々に生み出されています。
ブバルディアの独特な花の形は、細長い筒状の先端に十字型の花を咲かせるものですが、その綺麗なバランスの良い十字型の花姿が「十字架」をイメージさせることから、「ウェディングブーケ(キリスト教式の結婚式)」にふさわしい花として認識されていることも多いのです。
4-3. ブバルディアは可憐なジャスミンにも花の形が似ている
ブバルディアは一本の茎が枝分かれしていって、細長い筒状の花をたくさん咲かせますが、その花の形態は秋〜冬にかけて開花するメジャーな花である「ジャスミン」にも似ています。
ジャスミンの可憐な白い花は根強い人気がありますが、ブバルディアはジャスミンよりもカラーバリエーションに優れている特長があります。
ジャスミンはモクセイ科、ブバルディアはアカネ科で、植物学の分類上の種類は異なりますが、花の見た目は似ています。
ただしジャスミンほどの強い芳香がブバルディアにはありません。
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