ライラックは可憐な花を咲かせるだけでなく、甘く優しい香りも魅力の植物です。
その香りは切り花では楽しむことができず、ライラックを育てる楽しみの1つにもなっています。
ここでは、そんなライラックの育て方、花言葉、豆知識などを解説します。
- ライラックとはどんな花?
- ライラックの花言葉
- ライラックの色別の花言葉
- ライラックについて解説
- ライラックのマメ知識
- ライラックを育てる時の注意点
- ライラックの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
- ライラックに似た植物(花言葉や特徴)簡単に紹介
- まとめ
1. ライラックとはどんな花?
沢山の小さな花をブーケのように咲かせます。
紫、ピンク、白、赤といった美しい色の花は香りも良く、この香りはライラックの魅力の1つともなっています。
切り花にすると香りはなくなってしまいます。
札幌市の花として制定されており、ライラックまつりが盛大に行われています。
庭植えでも鉢植えでも育てることができるので、ガーデニングでも人気がある花の1つです。
2. ライラックの花言葉
2-1. 「思い出」「青春の思い出」
フランスでは、白いライラックは青春のシンボルとされており、白いライラックを見ると青春時代のほろ苦い思い出や、淡い恋心を思い出すといいます。
そのことから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
2-2. 「友情」「大切な友達」
ライラックはフランスで「青春のシンボル」として親しまれていることから、青春の思い出には欠かせない友人に因んで、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
また、ライラックは小さな花をギュっと集めたブーケのように、まとまって咲きます。
友人達と集っているように見えることに由来しているとも言われています。
2-3. 「優しく控えめな女性」
八重咲きのライラックには「優しく控えめな女性」という花言葉もあります。
3. ライラックの色別の花言葉
3-1. 白色のライラックの花言葉「青春の喜び」「無邪気」
白い花の清々しく初々しいイメージと、沢山の花を房状にたわわに咲かせる姿が、若者たちが青春を謳歌しているように見えることから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
3-2. ピンクのライラックの花言葉「思い出」
優しいピンク色のライラックにはとても可憐な雰囲気があります。
葉はハート型をしており、初めて恋心を抱いた少女のような趣があります。
初恋の思い出を連想させることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
3-3. 赤のライラックの花言葉「愛の芽生え」
情熱的な赤い色の小さな花を1つ1つ咲かせて大きな房になってゆく様子が、まるで徐々に愛が芽生えてゆくように見えることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
3-4. 紫色のライラックの花言葉は「愛の芽生え」「初恋」
優しい紫色が清々しく、可憐な花を咲かせるイメージから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
「愛の芽生え」は赤のライラックと共通するものですが、ニュアンスとしては、こちらのほうは「初々しい愛の芽生え」のイメージです。
4. ライラックについて解説
ライラック(学名:Syringa vulgaris)は、モクセイ科・ハシドイ属の落葉樹です。
樹高は1〜6mほどまで生長し、ハート型の葉を付けます。
4月〜6月頃に沢山の小さな花をまとめて付け、こんもりとした房状に咲かせます。
花びらは4枚で、紫、白、ピンク、赤など綺麗な色合いが魅力です。
一重咲きや八重咲の品種があります。
又、花には芳香があるのが特徴で香料としても利用されており、世界中で親しまれています。
ライラックの花の紫色は、日本工業規格で「ライラック色」に定められています。
4-1. 英語での呼び名
英名は「Lilac(ライラック)」です。
サンスクリット語で暗青色を意味する「ニラ(nila)」が語源になっているとされています。
学名のSyringaは、ギリシャ語で笛を意味するSyrinxが語源となっています。
古代ギリシャの羊飼いが、ライラックの枝をくり抜いて笛にしていたことに由来しているとされています。
4-2. 原産地
原産地はヨーロッパです。
フランスやイギリスなどヨーロッパでは街路樹としてよく植えられており、たいへん親しまれている植物です。
花の季節には良い香りが漂います。
ライラックは涼しい土地を好むため、日本では主に北海道で見ることができます。
4-3. ライラックの名前の由来
和名は「紫丁香花(ムラサキハシドイ)」といいます。
ライラックは日本に自生する「ハシドイ」の仲間で、紫色の花をさかせることから、この名が付けられたと考えられています。
ハシドイの名は、枝先に花が集まって咲くことから、「端に集う」が語源になっているとされています。
フランスでは「Lilas(リラ)」と呼ばれており、日本でも「リラ」の別名があります。
4-4. ライラックの誕生日花の日
3月28日、4月7日、4月12日、4月13日、4月19日、5月2日、5月11日、5月12日、5月17日、5月18日、5月25日、5月30日、6月11日、6月12日、6月25日、6月26日、7月16日の誕生花です。
色別には、紫のライラックは5月30日、7月25日、白のライラックは4月30日、5月12日、6月26日、7月17日、7月24日、ピンクのライラックは6月30日の誕生花です。
5. ライラックのマメ知識
5-1. 香りの効能
ライラックの甘く優しい香りは香水などに利用され、世界中で愛されています。
アロマオイルとしても人気があり、その香りは多くの人々を癒しています。
ライラックの香りには、気分をリラックスさせる効果や不安定な気分を落ち着かせる効果があるとされています。
又、新陳代謝を高める効果もあり、ダイエットにも良いと言われています。
ライラックの香料は生産が難しいとされており、希少価値の高いものになっています。
生花は切り花にすると香りがなくなってしまいます。
5-2. さっぽろライラックまつり
北海道札幌市では市花として制定されており、ライラックは春を告げる花として親しまれています。
札幌で見頃となる毎年5月下旬には「さっぽろライラックまつり」が開催されています。
昭和34年から続くイベントで、大通りの会場ではおおよそ400本のライラックが咲き誇り、訪れる多くの人は、その美しい光景と甘い香りを楽しんでいます。
イベント期間中は、音楽祭をはじめとする様々な催しがあり、札幌の一大イベントとなっています。
5-3. ハッピーライラック
ライラックの花びらは通常4枚ですが、稀に5枚の花を咲かせることがあります。
その特別な花を見つけて誰にも知られずに花を飲み込むと、愛する人と永遠に結ばれるという言い伝えがあり、ハッピーライラックは恋のおまじないに使われています。
5-4. 切り花
ライラックは切り花として出回ることもあり、ブーケなどに使われることがあります。
切り花の花もちを良くするには、ライラックの枝の切り口を斜めに切ります。
そして、枝の内部にある白い綿を取り除きます。
最後に枝の皮を剥ぎます。
全部ではなく、水に浸ける部分の皮だけで大丈夫です。
こうすることで、水をよく吸い上げるようになり、花もちもよくなります。
涼しい場所に置いておくことも、花を長持ちさせるポイントです。
たわわに付いた可愛らしい花を1日でも長く鑑賞しましょう。
6. ライラックを育てる時の注意点
6-1. 栽培環境
ライラックは寒さにはとても強い植物ですが、高温多湿な環境は苦手です。
又、強い日差しに当たると葉や枝が痛みますので、半日陰で育てるのが適しています。
関東以南で育てる場合は、高温になる夏は株が弱ってしまいますので、移動しやすい鉢植えで育てる方がよく育ちます。
涼しい地域の場合は、庭植えでも大丈夫です。
6-2. 用土
ライラックは水はけの良い土を好みます。
鉢植えの場合は、赤玉土小粒6:腐葉土3:黒土1の割合で混合した土に元肥として緩効性化成肥料を混ぜたものを用意するか、市販されている花木用培養土を使用しましょう。
庭植えの場合は、植え付ける1〜2週間ほど前に、植え付ける場所の土に腐葉土を3割ほどと、緩効性化成肥料を混ぜて寝かせておきます。
水はけの悪い土壌の場合には、川砂を1割ほど混ぜましょう。
6-3. 水やり
鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。
水やりは朝や夕方の涼しい時間帯に行いましょう。
ただし、水の与え過ぎは根腐れを起こしますので、鉢中が過湿にならないように注意しましょう。
庭植えの場合は、水やりの必要はほとんどありません。
関東以南の場合は、真夏には涼しい時間帯に水を与えます。
6-4. 肥料
鉢植えの場合は、3月ごろと6月ごろに緩効性化成肥料を与えます。
庭植えの場合は、3月ごろと6月ごろに鶏ふん、骨粉、油かすといった有機肥料を与えます。
肥料の与え過ぎは根を痛めますので、用量を守って与えましょう。
6-5. 植えつけ
苗の植え付けは、真冬を避けて11月〜3月ごろに行います。
鉢植えの場合は、苗よりも一回り大きな鉢を用意し、鉢底に底石を敷き詰めます。
そして、用土を1/3ほど入れたら苗を中心において周りに用土を入れます。
たっぷりと水を与えたら、直射日光に当たらない明るい日陰に置きます。
庭植えの場合は、苗よりも一回り大きな穴を掘って苗を植え付け、水を与えます。
6-6. 植え替え
植え替えは、11月〜3月ごろに行います。
鉢植えの場合は、株の生長とともに鉢の中が根でいっぱいになり、根詰まりを起こしやすくなります。
2〜3年に1度を目安に一回りか二回り大きな鉢に植え替えましょう。
庭植えの場合も、2〜3年に1度を目安に植え替えをします。
植えっぱなしにしていると生育が悪くなってきます。
6-7. 害虫
新芽にアブラムシが付くことがあります。
見つけたらすぐに薬剤を散布するなどして駆除しましょう。
又、枝が混み過ぎていたり風通しが悪くなると、カイガラムシが付くことがあります。
カイガラムシの成虫には薬剤が効きにくいため、見つけたら歯ブラシなどで擦り落とします。
暖かい地域で栽培している場合には、テッポウムシが付くことがあります。
幹の内部を食べますので、弱っている枝があったら穴が開いていないかチェックします。
テッポウムシの疑いが見つかったら、薬剤を用いて対処しましょう。
7. ライラックの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
7-1. ハシドイ(学名:Syringa reticulata)
モクセイ科・ハシドイ属の落葉性高木で、日本(九州以北)、朝鮮、中国中北部、ロシア沿海地方などに自生しています。
ライラックの近縁種ですが、樹高は10m程にまで大きくなります。
初夏に5mmほどの小さな白い花がまとまって房状に咲きます。
花びらは4枚で、ライラックと同様に良い香りがあります。
ハシドイという名前は、枝先に花が集まって咲くことから、「端に集う」が語源になっているとされています。
花言葉「初恋の感動」
7-2. ヒメライラック(学名:Syringa microphylla)
モクセイ科・ハイドイ属の落葉低木で、中国が原産です。
4月〜5月ごろに淡い赤紫色の小さな花をさかせます。
樹高は1m以下とライラックとしてはコンパクトなため、鉢植えでも育てられることから人気があります。
「矮鶏丁香花(チャボハシドイ)」とも呼ばれています。
花言葉は付けられていません。
8. ライラックに似た植物(花言葉や特徴)簡単に紹介
8-1. サルスベリ(学名:Lagerstroemia indica L. )
ミソハギ科・サルスベリ属の落葉中高木で、原産地は中国南部です。
7月〜10月頃にピンク、白、紫などの花を咲かせます。
花はまとまって咲き、穂のようになります。
開花期間が100日ほどと、長い期間花を楽しめる特徴があります。
「百日紅(ヒャクジツコウ)」、「猿滑(サルスベリ)」、「怕痒樹(ハクヨウジュ)」とも呼ばれています。
花言葉「雄弁」「愛嬌」「不用意」「あなたを信じる」「潔白」
8-2. ジンチョウゲ(学名:Daphne odora Thunb. )
ジンチョウゲ科・ジンチョウゲ属の常緑低木で、原産地は中国南部です。
2月〜3月ごろに淡い紅色の花を、鞠状にまとまって咲かせます。
花には良い香りがあります。
日本では室町時代には栽培が始まっていたと伝えられています。
和名は「沈丁花(ジンチョウゲ)」で、香木の沈香のように芳香があることと、丁子(チョウジ)に似た花をつけることから、この名が付けられたと考えられています。
花言葉「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」
まとめ
ライラックには街路樹で見かける大型の樹木だけでなく、鉢植えでも楽しめる小型の品種も出回ったことでガーデニングでも人気の植物になりました。
暑さに注意すれば、それ程手のかからない植物です。
ライラックの甘い香りには癒しの効果もあるといわれていますので、好みの花色の鉢植えを揃えてその香りに癒されみてはいかがでしょうか。
鉢植えは花言葉を添えて旧友への贈り物にするのもおススメです。
3. ライラックの色別の花言葉
3-1. 白色のライラックの花言葉「青春の喜び」「無邪気」
白い花の清々しく初々しいイメージと、沢山の花を房状にたわわに咲かせる姿が、若者たちが青春を謳歌しているように見えることから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
3-2. ピンクのライラックの花言葉「思い出」
優しいピンク色のライラックにはとても可憐な雰囲気があります。
葉はハート型をしており、初めて恋心を抱いた少女のような趣があります。
初恋の思い出を連想させることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
3-3. 赤のライラックの花言葉「愛の芽生え」
情熱的な赤い色の小さな花を1つ1つ咲かせて大きな房になってゆく様子が、まるで徐々に愛が芽生えてゆくように見えることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
3-4. 紫色のライラックの花言葉は「愛の芽生え」「初恋」
優しい紫色が清々しく、可憐な花を咲かせるイメージから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
「愛の芽生え」は赤のライラックと共通するものですが、ニュアンスとしては、こちらのほうは「初々しい愛の芽生え」のイメージです。
4. ライラックについて解説
ライラック(学名:Syringa vulgaris)は、モクセイ科・ハシドイ属の落葉樹です。
樹高は1〜6mほどまで生長し、ハート型の葉を付けます。
4月〜6月頃に沢山の小さな花をまとめて付け、こんもりとした房状に咲かせます。
花びらは4枚で、紫、白、ピンク、赤など綺麗な色合いが魅力です。
一重咲きや八重咲の品種があります。
又、花には芳香があるのが特徴で香料としても利用されており、世界中で親しまれています。
ライラックの花の紫色は、日本工業規格で「ライラック色」に定められています。
4-1. 英語での呼び名
英名は「Lilac(ライラック)」です。
サンスクリット語で暗青色を意味する「ニラ(nila)」が語源になっているとされています。
学名のSyringaは、ギリシャ語で笛を意味するSyrinxが語源となっています。
古代ギリシャの羊飼いが、ライラックの枝をくり抜いて笛にしていたことに由来しているとされています。
4-2. 原産地
原産地はヨーロッパです。
フランスやイギリスなどヨーロッパでは街路樹としてよく植えられており、たいへん親しまれている植物です。
花の季節には良い香りが漂います。
ライラックは涼しい土地を好むため、日本では主に北海道で見ることができます。
4-3. ライラックの名前の由来
和名は「紫丁香花(ムラサキハシドイ)」といいます。
ライラックは日本に自生する「ハシドイ」の仲間で、紫色の花をさかせることから、この名が付けられたと考えられています。
ハシドイの名は、枝先に花が集まって咲くことから、「端に集う」が語源になっているとされています。
フランスでは「Lilas(リラ)」と呼ばれており、日本でも「リラ」の別名があります。
4-4. ライラックの誕生日花の日
3月28日、4月7日、4月12日、4月13日、4月19日、5月2日、5月11日、5月12日、5月17日、5月18日、5月25日、5月30日、6月11日、6月12日、6月25日、6月26日、7月16日の誕生花です。
色別には、紫のライラックは5月30日、7月25日、白のライラックは4月30日、5月12日、6月26日、7月17日、7月24日、ピンクのライラックは6月30日の誕生花です。
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