マーガレット(Marguerite)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「マーガレットの花言葉とその意味」について紹介していきます。
マーガレットの花について「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を示して、マーガレットの興味深いマメ知識も解説しています。
- マーガレットとはどんな花なのか?
- マーガレットの花言葉
- マーガレットの色別の花言葉
- マーガレットについての解説
- マーガレットのマメ知識
- マーガレットを育てる時の注意点
- マーガレットの種類(原種・園芸品種の特徴)
- マーガレットに似た花の特徴・花言葉
- まとめ
1. マーガレットとはどんな花なのか?
マーガレット(Marguerite、学名:Argyranthemum frutescens)は、キク科モクシュンギク属の多年草ですが、日本では冬の寒さを越せない一年草になるケースもあります。
マーガレットはアフリカ北西沿岸にある「カナリア諸島(スペイン領)」が原産地です。
日本のマーガレットは主に観賞用の園芸植物として栽培され、元々の花色は「白色」ですが品種改良で「黄色・ピンク色」など別の花色も生み出されています。
マーガレットは3月から7月にかけ、「白色・黄色・ピンク色」などの清楚で優しいたたずまいの花を咲かせて花壇を彩ってくれます。
2. マーガレットの花言葉
マーガレットには、以下のような花言葉があります。
マーガレットの一般的な花言葉である「恋を占う」「真実の愛」「信頼・誠実」「心に秘めた愛」「貞節」「優しい思い出・私を忘れないで」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も挿入しながら分かりやすく説明していきます。
2-1. 「恋を占う」
マーガレットの花言葉は「恋を占う」です。
マーガレットはヨーロッパでも古くから「花占い」に使われてきた花・植物ですが、日本でもマーガレットの花びらをちぎりながら「好き→嫌い→好き→嫌い……」といった形で恋占いをしたことがある人は多いのではないでしょうか。
未来が分からない「片思いの恋愛の行方」を占うために、好きな人のことを思い浮かべながら、マーガレットの花びらを一枚ずつちぎってみるのもロマンティックです。
2-2. 「真実の愛・心に秘めた愛」
マーガレットの花言葉は「真実の愛・心に秘めた愛」です。
古代ギリシアの女神アルテミスの「従者に対する真実の愛」や「オリオンに対する秘めた愛」に由来しています。
あなたに心に決めた素敵な恋人・配偶者がいるのであれば、「真実の愛」を伝えるために清楚な白いマーガレットの花を贈ってみましょう。
片思いの相手に対しても「心に秘めた愛」を届ける事ができるでしょう。
2-3. 「信頼・誠実」
マーガレットの花言葉は「信頼・誠実」です。
大切な配偶者や恋人、親友との人間関係を支える「信頼・誠実」を強化してくれる素敵な花言葉です。
人は「信頼できない相手」とは深い付き合いをすることはできず、「誠実ではない相手」のために尽くすこともできません。
大切な人から愛されるために、まず自分自身が「信頼できる誠実な人間」になれるように努力しましょう。
2-4. 「貞節・貞淑」
マーガレットの花言葉は「貞節・貞淑」です。
古代ギリシア神話のアルテミスが、処女女神アテネに憧れて、自分も「貞節・貞淑の誓い(男性と交わらない誓い)」を立てたことに由来します。
あなた以外の誰にも心と体を許さないという「貞節・貞淑」の花言葉を持つマーガレットを、大切なパートナーに自分の気持ちの現れとして贈ってもいいでしょう。
2-5. 「優しい思い出・私を忘れないで」
マーガレットの花言葉は「優しい思い出・私を忘れないで」です。
古代ギリシア神話では、弟のアポロンに騙された女神アルテミスが、自分の恋人であったオリオンを弓で射殺してしまいます。
アルテミスを憐れんだ父のゼウスが、オリオンをオリオン座として天空に上げてくれましたが、アルテミスはオリオン座を見上げる度に「私を忘れないで」と「優しい思い出」に耽っていたのです。
2-6. 西洋のマーガレットの花言葉
西洋における英語のマーガレットの花言葉は、「secret love(秘密の恋)」「faith(信頼)」になります。
西洋でもマーガレットは簡単に人に打ち明けることのできない「秘密の恋」という花言葉を持っていて、大切な恋人との間に存在する「信頼」を象徴しているのです。
西洋でもマーガレットは恋の花占いに用いられる代表的な花であり、フランスでは花びらを一枚ずつちぎりながら、「愛している→少し愛している→とっても愛している→全然愛していない」というように占っていきます。
3. マーガレットの色別の花言葉
マーガレットには、花色ごとに以下のような花言葉があります。
マーガレットの色別の花言葉について、花言葉の由来・解釈を前提にしながら分かりやすく説明していきます。
3-1. 白色のマーガレットの花言葉は「秘めた愛」
白色のマーガレットの花言葉は「秘めた愛」です。
白色のマーガレットは一見すると純粋で清楚な愛の存在をイメージさせるのですが、花言葉は「秘めた愛」という意味深なものになっています。
誰にも話すことのできない「秘めた愛」を抱えているのであれば、白色のマーガレットの花びらをちぎりながら、秘めた愛の未来を占ってみるのもいいでしょう。
3-2. ピンク色のマーガレットの花言葉は「真実の愛」
ピンク色のマーガレットの花言葉は「真実の愛」です。
ピンク色のマーガレットは、一点の曇りもない誠実さと相手のためなら何でもできる忠誠心に覆われた「真実の愛」を象徴しています。
自分にとって「この人しかいない」と思える大切なパートナー(恋人・配偶者)に、ピンク色のマーガレットを贈ってみましょう。
3-3. 黄色のマーガレットの花言葉は「美しい容姿」
黄色のマーガレットの花言葉は「美しい容姿」です。
黄色のマーガレットは主に女性の外見的な容姿・容貌の美しさを象徴しているので、客観的に見ても「美しくて可憐な女性」に贈るのにぴったりの花と言えるでしょう。
美しい見た目・容姿も人の美点の一つであり、黄色のマーガレットは見るだけで笑顔になるような「美しい外見の人」を思い出させてくれる花なのです。
4. マーガレットについての解説
マーガレットの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
4-1. マーガレットの英語・学名の呼び名と語源について
マーガレットは英語では「Marguerite(マーガレット)、Paris daisy(パリス・デージー)」といいます。
スペイン領のカナリア諸島を原産地とするマーガレットですが、ヨーロッパにもたらされてからは主にフランスのパリで園芸品種としての品種改良が施されたため、「パリのデージー」という英語名になっていったようです。
Marguerite(マーガレット)の語源は、マーガレットの白い花の美しさを表していたギリシア語の「真珠」にあるとされています。
4-2. マーガレットの原産地と開花期
マーガレットは学名を「Argyranthemum frutescens」といい、キク属に分類される銀色の花を咲かせる低木・植物といった意味合いがあります。
マーガレットの開花期は「3月〜7月(春・夏)」であり、「白色・黄色・ピンク色・赤色・薄オレンジ色」などの可愛い色の清楚な花を咲かせます。
花持ち期間は「約7日」になっています。
マーガレットの草丈は約60〜100センチで、一般的なイメージよりも背の高い草花です。
4-3. マーガレットの名前の由来
マーガレットという花の名前の由来は、ギリシャ語で「真珠」を意味する「マルガリーテス(margrites)」が語源になっていて、マーガレットの白い花が「白く輝く真珠」に喩えられていたようです。
マーガレットの白い花の清楚な美しさが、古代の人にも美しい真珠のように見えたのかもしれません。
マーガレットの和名には「木春菊(モクシュンギク)」や「木立ちカミツレ」があります。
「木春菊」という名前は、葉っぱの形が春菊に似ていることや、年数が経つと茎が木質化して木のようになることに由来しています。
4-4. マーガレットの誕生日花
マーガレットが誕生日花とされている日は「1月17日、2月1日、4月1日、9月3日、11月22日」です。
「1月17日、2月1日、4月1日、9月3日、11月22日」が誕生日の人に、マーガレットの良い花言葉である「恋を占う」「真実の愛」「信頼・誠実」「心に秘めた愛」などの真実の誠実な恋愛に関係する言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
あなたの相手に対する誠実な「心に秘めた愛」を伝えてくれる可愛らしい花がマーガレットなのです。
5. マーガレットのマメ知識
マーガレットのマメ知識を紹介していきます。
5-1. マーガレットと関係する「ギリシア神話・女神アルテミス」のエピソード:「貞節」「真実の愛」「信頼」の花言葉
マーガレットは古代ギリシアにおいて、「女神アルテミスに捧げた花」とされており、花言葉と関係するエピソードが残されています。
アルテミスは異母姉妹である処女神アテナに憧れて自分も処女神になったことで、「貞節」の花言葉が生まれました。
夫を作らないと決めたアルテミスは従者たちと「真実の愛情・愛」を深めて、「信頼・誠実な思い」を共有していました。
5-2. 弟アポロンの謀略で愛するオリオンを射殺してしまったアルテミス:「優しい思い出」の花言葉
アルテミスはオリオンと熱愛に落ち、処女神から「秘めた愛」を抱えた女神になりましたが、弟のアポロンが乱暴者のオリオンとの恋愛に猛反対してアルテミスを謀略にかけます。
アルテミスはオリオンとは知らずに、弟のアポロンにそそのかされて弓でオリオンを射殺してしまいました。
医療の神アスクレピオスに頼んでも、オリオンを蘇生することはできず、アルテミスは「優しい思い出(私を忘れないでの気持ち)」を抱えて生きる運命となったのです。
アルテミスの父ゼウスは、娘を哀れに思いオリオンを星座にして娘の傷ついた心を癒そうとしたといいます。
5-2. マーガレットには混同されやすい花がある
マーガレット(キク科モクシュンギク属)と「混同されやすい花」として、フランスの「フランスギク(キク科フランスギク属)」や「シャスタ・デイジー(キク科フランスギク属)」があります。
フランスではフランスギクのことを「マーガレット」と呼ぶ慣習があるので、余計に紛らわしい状況になっているのです。
5-3. マーガレットはデンマークの国花
マーガレットは現女王のマルグレーテ2世(Margrethe II)の名前にちなんで、「デンマークの国花」にされていますが、スペイン領カナリア諸島原産の外来種という理由で公式に法的な国花として制度化されているわけではありません。
6. マーガレットを育てる時の注意点
マーガレットを育てる時の注意点について説明していきます。
6-1. マーガレット栽培に適した日当たり・置き場所
マーガレットの鉢植えの場合は、屋外では冬越しできない恐れがあるため、12月〜4月頃までは「日当たりの良い室内」に置きます。
5月〜11月頃は、日当たりの良い屋外で管理しますが、高温多湿な環境が苦手で弱るので、梅雨時は雨が当たらない風通しの良い場所で育てましょう。
夏場は直射日光が当たらない「半日陰の場所」が適しています。
マーガレットの庭植えでは、冬場は南向きの日だまりで寒風が直接当たらないように気をつけましょう。
6-2. マーガレットの水やり・肥料のポイント
マーガレットの水やりの方法は、夏は乾燥気味でも大丈夫なのですが、秋から春にかけては土の表面が乾いてきたらたっぷり多めに水やりをするようにします。
マーガレットの花が開花した後は、花に水がかからないように水をあげましょう。
マーガレットを植え付けする時には、リン酸分の多い緩効性肥料を「元肥」として施します。
春・秋には更に緩効性肥料を置き肥として与えていきますが、暑い夏場はマーガレットの生育も停滞するので肥料を与える必要はありません。
冬場の11月から4月にかけては、吸収効率の良い液体肥料を使います。
6-3. マーガレットの切り戻しと増やし方
マーガレットの切り戻しは「3月〜6月」と「9月〜10月」に行いますが、マーガレットの枝に葉っぱが残るような形で切り戻しを行うようにしましょう。
葉っぱを全て切り落とすと、そのまま枯れてしまうリスクがあります。
マーガレットの増やし方は基本的に「挿し芽」です。
「5月〜6月」と「9月〜10月」に、マーガレットの芽の先端を長さ5センチほどに切り取って、バーミキュライト単用に挿し芽として差し込んで育てていきましょう。
7. マーガレットの種類(原種・園芸品種の特徴)
マーガレットの色々な種類とその特徴について紹介していきます。
これらの花の花言葉は、基本的にマーガレットと同じ「恋を占う」「真実の愛」「信頼・誠実」などになります。
7-1. サマーメロディー
「サマーメロディー」は日本で人気のある華やかなマーガレットの園芸品種で、「鉢植えの花」として出回っていることが多い花です。
サマーメロディーは明るいピンク色の八重咲きの花を咲かせる品種になっています。
7-2. チェルシーガール
「チェルシーガール」は原種のグラシレに似ているとされる園芸品種で、糸のように非常に細い葉っぱとベーシックな白い花が特徴になっています。
ホワイトガーデンを作るのに便利な園芸品種であり、極端に細い葉っぱの形状から「糸葉マーガレット」とも呼ばれます。
7-3. 風恋香(ふうれんか)
「風恋香(ふうれんか)」はマーガレットとハナワギクを交配させて作られた園芸品種で、小ぶりの可愛らしい白色の花を咲かせます。
風恋花には、ラベンダーの華やかな香りが漂うという特徴もあります。
8. マーガレットに似た花の特徴・花言葉
マーガレットに似たキク科の花の特徴・花言葉について紹介していきます。
8-1. コスモス
コスモスはキク科コスモス属に分類されるメキシコ原産の花で、クリストファー・コロンブスのアメリカ大陸発見の時に持ち帰られた植物です。
コスモスの語源はギリシア語の「kosmos(調和・秩序・宇宙)」にあり、6〜10月に「紫色・白色・赤色・ピンク色・黄色・オレンジ色」などのカラフルな花を咲かせます。
コスモスの花言葉は、「乙女の真心」「調和」「謙虚」になります。
赤色のコスモスは、特別に「愛情・調和」の花言葉になります。
8-2. ヒマワリ
ヒマワリはキク科ヒマワリ属に分類される北アメリカ原産の花で、黄色の大輪の花を咲かせる夏の花です。
「向日葵(ひまわり)」という名前は、ヒマワリの花が太陽の方角に向かって動くことに由来しています。
ヒマワリは別名を「日輪草(ニチリンソウ)」、英語名を「Sunflower」といいます。
ヒマワリの花言葉は、「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」になります。
8-3. アザミ
アザミはキク科アザミ属に分類される日本原産の花で、3〜7月にトゲトゲした感じの「赤紫色・白色・ピンク色・赤色」の独特な花を咲かせます。
花名のアザミは、花のトゲが刺さって痛くて驚く事から、古語の「あざむ=驚く・呆れる」が語源になったと推測されています。
アザミの花言葉は、「独立」「報復」「厳格」「触れないで」になります。
まとめ
マーガレット(Marguerite、学名:Argyranthemum frutescens)は、キク科モクシュンギク属の半耐寒性の多年草で、主に観賞用の園芸植物として栽培されています。
マーガレットは3月から7月にかけて「白色・黄色・ピンク色・赤色・薄オレンジ色」などの清楚な雰囲気の可愛い花を咲かせます。
マーガレットの一般的な花言葉は、「恋を占う」「真実の愛」「信頼・誠実」「心に秘めた愛」「貞節」「優しい思い出・私を忘れないで」などになります。
マーガレットの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
5. マーガレットのマメ知識
マーガレットのマメ知識を紹介していきます。
5-1. マーガレットと関係する「ギリシア神話・女神アルテミス」のエピソード:「貞節」「真実の愛」「信頼」の花言葉
マーガレットは古代ギリシアにおいて、「女神アルテミスに捧げた花」とされており、花言葉と関係するエピソードが残されています。
アルテミスは異母姉妹である処女神アテナに憧れて自分も処女神になったことで、「貞節」の花言葉が生まれました。
夫を作らないと決めたアルテミスは従者たちと「真実の愛情・愛」を深めて、「信頼・誠実な思い」を共有していました。
5-2. 弟アポロンの謀略で愛するオリオンを射殺してしまったアルテミス:「優しい思い出」の花言葉
アルテミスはオリオンと熱愛に落ち、処女神から「秘めた愛」を抱えた女神になりましたが、弟のアポロンが乱暴者のオリオンとの恋愛に猛反対してアルテミスを謀略にかけます。
アルテミスはオリオンとは知らずに、弟のアポロンにそそのかされて弓でオリオンを射殺してしまいました。
医療の神アスクレピオスに頼んでも、オリオンを蘇生することはできず、アルテミスは「優しい思い出(私を忘れないでの気持ち)」を抱えて生きる運命となったのです。
アルテミスの父ゼウスは、娘を哀れに思いオリオンを星座にして娘の傷ついた心を癒そうとしたといいます。
5-2. マーガレットには混同されやすい花がある
マーガレット(キク科モクシュンギク属)と「混同されやすい花」として、フランスの「フランスギク(キク科フランスギク属)」や「シャスタ・デイジー(キク科フランスギク属)」があります。
フランスではフランスギクのことを「マーガレット」と呼ぶ慣習があるので、余計に紛らわしい状況になっているのです。
5-3. マーガレットはデンマークの国花
マーガレットは現女王のマルグレーテ2世(Margrethe II)の名前にちなんで、「デンマークの国花」にされていますが、スペイン領カナリア諸島原産の外来種という理由で公式に法的な国花として制度化されているわけではありません。
6. マーガレットを育てる時の注意点
マーガレットを育てる時の注意点について説明していきます。
6-1. マーガレット栽培に適した日当たり・置き場所
マーガレットの鉢植えの場合は、屋外では冬越しできない恐れがあるため、12月〜4月頃までは「日当たりの良い室内」に置きます。
5月〜11月頃は、日当たりの良い屋外で管理しますが、高温多湿な環境が苦手で弱るので、梅雨時は雨が当たらない風通しの良い場所で育てましょう。
夏場は直射日光が当たらない「半日陰の場所」が適しています。
マーガレットの庭植えでは、冬場は南向きの日だまりで寒風が直接当たらないように気をつけましょう。
6-2. マーガレットの水やり・肥料のポイント
マーガレットの水やりの方法は、夏は乾燥気味でも大丈夫なのですが、秋から春にかけては土の表面が乾いてきたらたっぷり多めに水やりをするようにします。
マーガレットの花が開花した後は、花に水がかからないように水をあげましょう。
マーガレットを植え付けする時には、リン酸分の多い緩効性肥料を「元肥」として施します。
春・秋には更に緩効性肥料を置き肥として与えていきますが、暑い夏場はマーガレットの生育も停滞するので肥料を与える必要はありません。
冬場の11月から4月にかけては、吸収効率の良い液体肥料を使います。
6-3. マーガレットの切り戻しと増やし方
マーガレットの切り戻しは「3月〜6月」と「9月〜10月」に行いますが、マーガレットの枝に葉っぱが残るような形で切り戻しを行うようにしましょう。
葉っぱを全て切り落とすと、そのまま枯れてしまうリスクがあります。
マーガレットの増やし方は基本的に「挿し芽」です。
「5月〜6月」と「9月〜10月」に、マーガレットの芽の先端を長さ5センチほどに切り取って、バーミキュライト単用に挿し芽として差し込んで育てていきましょう。
7. マーガレットの種類(原種・園芸品種の特徴)
マーガレットの色々な種類とその特徴について紹介していきます。
これらの花の花言葉は、基本的にマーガレットと同じ「恋を占う」「真実の愛」「信頼・誠実」などになります。
7-1. サマーメロディー
「サマーメロディー」は日本で人気のある華やかなマーガレットの園芸品種で、「鉢植えの花」として出回っていることが多い花です。
サマーメロディーは明るいピンク色の八重咲きの花を咲かせる品種になっています。
7-2. チェルシーガール
「チェルシーガール」は原種のグラシレに似ているとされる園芸品種で、糸のように非常に細い葉っぱとベーシックな白い花が特徴になっています。
ホワイトガーデンを作るのに便利な園芸品種であり、極端に細い葉っぱの形状から「糸葉マーガレット」とも呼ばれます。
7-3. 風恋香(ふうれんか)
「風恋香(ふうれんか)」はマーガレットとハナワギクを交配させて作られた園芸品種で、小ぶりの可愛らしい白色の花を咲かせます。
風恋花には、ラベンダーの華やかな香りが漂うという特徴もあります。
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