マリーゴールド(marigold)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「マリーゴールドの花言葉とその意味」について紹介していきます。
マリーゴールドの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を示して、マリーゴールドの興味深いマメ知識も解説しています。
- マリーゴールドとはどんな花なのか?
- マリーゴールドの花言葉
- マリーゴールドについての解説
- マリーゴールドのマメ知識
- マリーゴールドを育てる時の注意点
- マリーゴールドの種類(原種・園芸品種の特徴)
- マリーゴールドに似た花の特徴・花言葉
- まとめ
1. マリーゴールドとはどんな花なのか?
マリーゴールド(英語名marigold、学名Tagetes)は、キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)に分類されるメキシコ原産の一年草です。
マリーゴールドという英語の名前には「聖母マリアの黄金の花」という意味があり、キリスト教圏では神聖な花、祝祭日の花として重視されています。
特に原産地のメキシコでは、「死者の日」という国家を上げての祝祭日で大量のマリーゴールドの花が飾り付けられることになります。
マリーゴールドは、夏から秋(6月〜11月)にかけて「オレンジ色・黄色・赤色」など暖色系の目に鮮やかな花を咲かせてくれます。
2. マリーゴールドの花言葉
マリーゴールドには、以下のような花言葉があります。
マリーゴールドの一般的な花言葉である「嫉妬」「悲しみ・絶望」「信頼」「生命の輝き」「変わらぬ愛・濃厚な愛情」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も挿入しながら分かりやすく説明していきます。
2-1. 「嫉妬」
マリーゴールドの花言葉は「嫉妬」です。
キリスト教圏では、イエス・キリストを裏切った弟子のユダが着ていた服色が「黄色」であったことから、黄色は不吉・不幸な色として解釈されることが多く、花言葉でも悪い意味が多くなっています。
「嫉妬」の花言葉を持つマリーゴールドは、恋人や配偶者にプレゼントすると「どちらかが嫉妬しているという悪い意味」に解釈されてしまう恐れもあるでしょう。
2-2. 「悲しみ・絶望」
マリーゴールドの花言葉は「悲しみ・絶望」です。
ユダに裏切られてローマ帝国の役人に引き渡されたイエス・キリストの悲しみ・絶望に由来している花言葉であるとも解釈できますが、「自分の悲しい気持ち」を知ってほしい親しい相手にならマリーゴールドの花を贈ってみても良いのかもしれません。
「絶望」という花言葉はシリアスですが、今は希望に転換するまでの「我慢の時期」だと前向きに解釈していきましょう。
2-3. 「信頼」
マリーゴールドの花言葉は「信頼」です。
ネガティブな花言葉が目立つマリーゴールドですが、「信頼」という心が落ち着くような素敵な花言葉も持っています。
今まで自分を支え続けてきてくれた配偶者(パートナー)や恋人、親友に、「信頼」という花言葉のメッセージを添えて、明るいオレンジ色のマリーゴールドをプレゼントしましょう。
いつまでも絶える事のない「二人の信頼関係」が続くことに期待できそうです。
2-4. 「変わらぬ愛・濃厚な愛情」
マリーゴールドの花言葉は「変わらぬ愛・濃厚な愛情」です。
「変わらぬ愛」や「濃厚な愛情」は、「聖母マリアの黄金の花」という素晴らしい名前を象徴するような温かい意味の花言葉になっています。
いつまでも変わらない濃厚な愛情と信頼を持ち続けていたいパートナー(配偶者・恋人)に、そのメッセージを添えてぜひマリーゴールドの花を贈ってあげて下さい。
2-5. 「生命の輝き」
マリーゴールドの花言葉は「生命の輝き」で、あらゆる人間と生命を優しく包み込んでくれる慈愛に満ちた「聖母マリアの恩恵」とも関係しています。
マリーゴールドの太陽を思わせる明るいオレンジ色や赤褐色の花は、見ているだけで「生命力(バイタリティー)」を高めてくれます。
あなたと大切な人の生命力を輝かせてくれるマリーゴールドの花(黄金の花)で、自分の周りを華やかに飾ってみるのも良いでしょう。
3. マリーゴールドについての解説
マリーゴールドの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. マリーゴールドの英語・学名の呼び名と語源について
マリーゴールドは英語では「marigold」といい、「聖母マリアの黄金の花」という意味があります。
マリーゴールドは「聖母マリアの祝祭日」や「死者の日(メキシコなどラテンアメリカの祝祭日)」で飾られることの多い定番のオレンジ色の花なのです。
マリーゴールドの学名は「Tagetes」で、紀元前8〜1世紀頃に(古代ローマに滅ぼされるまで)、イタリア半島中部にあった都市国家エトルリアの占術の神「ターゲス(Tages)」の名前に由来すると言われています。
3-2. マリーゴールドの原産地と開花期
マリーゴールドは学名を「Tagetes(タゲテス)」といい、アフリカン・マリーゴールド(Tagetes erecta)やフレンチ・マリーゴールド(Tagetes patula)などの種類があります。
名前にアフリカンやフレンチがついていますが、マリーゴールドの原産地は全て「メキシコ」になります。
マリーゴールドの開花期は「6月〜11月」であり、「オレンジ色・黄色・赤色・白色」などの鮮やかな色彩の美しい花を咲かせます。
花持ち期間は「約5〜10日」になっています。
マリーゴールドの草丈は約30〜120センチで、独特の青臭い臭気を持っている植物でもあります。
3-3. マリーゴールドの名前の由来
マリーゴールドという花の名前の由来は、「聖母マリアの祭日に咲いていたこと」にあり、「聖母マリアの黄金の花」という意味を持ちます。
春・夏・秋と長期にわたって花を咲かせるマリーゴールドの特徴から、聖母マリアの祭日と深い関わりのある花とされていったようです。
聖母マリアの祭日とされている日には、「8月15日、9月21日」などがあります。
3-4. マリーゴールドの誕生日花
マリーゴールドが誕生日花とされている日は「6月5日、7月18日、8月20日(濃い黄色)、9月2日(黄色)」です。
「6月5日、7月18日、8月20日(濃い黄色)、9月2日(黄色)」が誕生日の人に、マリーゴールドの良い花言葉である「生命の輝き」「変わらぬ愛」などのバイタリティーと愛情が溢れる言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
ただし、マリーゴールドには「嫉妬」「絶望」「悲しみ」といった好ましくない意味の花言葉もあるので注意が必要です。
4. マリーゴールドのマメ知識
マリーゴールドのマメ知識を紹介していきます。
4-1. マリーゴールドはコロンブスのアメリカ大陸発見と同時に見つけられた
大航海時代におけるクリストファー・コロンブスが、1492年の冒険的航海でアメリカ大陸(西インド諸島と呼んだ新大陸・島嶼部)を発見したことは有名です。
コロンブスはこの航海の途中で見つけたサボテン、トウモロコシ、ヒマワリ、コスモスなどの新しい植物・花やその種子をヨーロッパ世界に持ち帰りましたが、マリーゴールドもその時に持ち帰った大量の植物の一種に含まれていたのです。
4-2. マリーゴールドは独特の臭気によって「有毒植物」と間違えられていた
マリーゴールドは独特な強い臭気によって「有毒植物」と誤解されていた歴史があり、17世紀のイギリスの植物学者ジョン・ジェラードは、マリーゴールドの花を噛んだ少年の唇が炎症を起こしたり、猫に食べさせたら死んだりしたなどのエピソードを残しています。
16世紀のイギリスの薬剤師・植物学者ジョン・パーキンソンも、マリーゴールドの花の外見的な美しさ、華やかさがなかったら、その異臭を嫌って誰も庭に栽培しようとはしなかっただろうとの意見を書き残しています。
4-3. マリーゴールドに関係する神話伝承
昔、カルタという乙女が太陽神に憧れていて、その恋心が余りに強かったために、カルタは次第に衰弱して肉体としての生命を失ってしまいました。
魂だけの存在になったカルタは陽炎(かげろう)のように立ちのぼって、太陽の中に吸い込まれたのですが、カルタが立っていた場所には燃える太陽のようなオレンジ色をしたマリーゴールドの花が一輪残されていたのです。
5. マリーゴールドを育てる時の注意点
マリーゴールドを育てる時の注意点について説明していきます。
5-1. マリーゴールド栽培に適した日当たり・置き場所
マリーゴールド栽培は、日当たりが良くて風通しの良い場所が適していますが、真夏は直射日光が当たりすぎると株が弱ってしまいます。
真夏の季節は熱が溜まり過ぎないように、半日陰の場所に移動させて風通しを良くしておきましょう。
初夏から秋の長い期間、マリーゴールドの美しい花を楽しむ事ができます。
5-2. マリーゴールドの水やり・肥料のポイント
マリーゴールドの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えるようにしますが、「極端な乾燥+過湿」には気をつけましょう。
高温多湿環境で害虫のハダニが発生するので、葉っぱにも多めに水をかけるようにします。
液体肥料は薄めて、1週間に1回くらいの頻度でこまめに肥料を与えるようにしましょう。
窒素分の多い肥料は「花付き」を悪くする副作用もあるので、肥料のやり過ぎにも注意して、特に真夏の株が弱っている時期には肥料はやや少なめにした方がいいでしょう。
5-3. マリーゴールドのアフリカン種とフレンチ種の育て方
アフリカン種は「マリーゴールドの大型種」とされ、草丈が約50センチ〜2メートルにまで生長するので、スペースが狭くなる「鉢植え」よりも「地植え」のほうが良いでしょう。
他の花と混植する時は、背の高いアフリカン種が日陰を作らないように気をつけます。
フレンチ種は「マリーゴールドの小型・中型種」とされ、草丈は約15〜40センチほどになりますが、耐暑性が低く30度以上の暑さになると花が咲きづらくなります。
フレンチ種はアフリカン種よりも「鉢植え」で育てやすい品種になっています。
花壇で他の花と一緒に混植する場合に、前方に植えても他の植物の日光を遮ってしまう問題はないでしょう。
6. マリーゴールドの種類(原種・園芸品種の特徴)
マリーゴールドの色々な種類とその特徴について紹介していきます。
これらの花の花言葉は「嫉妬」「悲しみ・絶望」「生命の輝き」「変わらぬ愛・濃厚な愛情」などになります。
6-1. アフリカンマリーゴールド
アフリカンマリーゴールドはメキシコ原産の花で、7〜10月頃に「オレンジ色・濃い赤色・黄色」などの鮮やかな色彩の花を咲かせてくれます。
16世紀にメキシコからスペインに伝えられて、「インドのバラ」という異国情緒の漂う名前をつけられてヨーロッパ南部に普及しました。
アフリカンマリーゴールドの和名は、「センジュギク(千寿菊)」といいます。
6-2. フレンチマリーゴールド
フレンチマリーゴールドもフランス原産ではなく「メキシコ原産」の花で、7〜10月頃に「オレンジ色・濃い赤色・黄色」などの目立つ色合いの花を咲かせてくれます。
中米からヨーロッパに入ってきて、最初はフランス・パリの庭園で栽培されてから、その後にヨーロッパ全域に植生を広げて行きました。
フレンチマリーゴールドの和名は、「コウオウソウ(紅黄草)」「クジャクソウ(孔雀草)」「マンジュギク(万寿菊)」といいます。
6-3. メキシカンマリーゴールド
メキシカンマリーゴールドはメキシコ原産の花で、ナメクジや線虫を寄せ付けない強い臭気を持っているので、虫除けのコンパニオンプラントとしても活躍します。
メキシカンマリーゴールドは「メキシカンミント」とも呼ばれますが、和名には「ニオイマンジュギク(匂い万寿菊)・ホソバコウオウソウ(細葉紅黄草)・ヒメコウオウソウ(姫紅黄草)」があります。
7. マリーゴールドに似た花の特徴・花言葉
マリーゴールドに似たキク科の花の特徴・花言葉について紹介していきます。
7-1. キク
キクはキク科キク属に分類される花で、桜(サクラ)と並んで日本を代表する花の一つです。
菊の意匠を気に入った後鳥羽上皇が天皇家の家紋にした事から、日本では「高貴・高尚・家柄の良さ」などのニュアンスが強まりました。
キクは英語では「Chrysanthemum、Florist’s daisy、Hardy garden mum」と呼ばれています。
キクの花言葉は、「高貴」「高潔」「高尚」になります。
赤色の菊は、特別に「あなたを愛しています(I love you)」という花言葉になります。
7-2. ヒマワリ
ヒマワリはキク科ヒマワリ属に分類される北アメリカ原産の花で、夏を代表する大輪の花を咲かせます。
ヒマワリの花が太陽の方角に向かって追いかけるように動くことから「向日葵(ひまわり)」と名付けられました。
別名を「日輪草(ニチリンソウ)」といい、英語名を「Sunflower」といいます。
ヒマワリの花言葉は、「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」になります。
7-3. カモミール
カモミールはキク科マトリカリア属に分類される花で、安眠・消炎効果があるとされるハーブティーの原材料としても有名です。
4月〜7月の時期に、白色の清楚で可憐な花を咲かせてくれるカモミールは和名を「カミツレ」といいます。
カモミールの花言葉は、踏まれても育つ生命力の強さから「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」になっています。
まとめ
マリーゴールドはキク科コウオウソウ属(マンジュギク属)に分類されるメキシコ原産の一年草で、マリーゴールドという名前には「聖母マリアの黄金の花」という意味があります。
夏から秋にかけて「オレンジ色・黄色・赤色」などの暖色系の美しい花を咲かせます。
マリーゴールドの一般的な花言葉は、「嫉妬」「悲しみ・絶望」「信頼」「生命の輝き」「変わらぬ愛・濃厚な愛情」「勇者・悪を挫く」などになります。
マリーゴールドの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
3. マリーゴールドについての解説
マリーゴールドの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. マリーゴールドの英語・学名の呼び名と語源について
マリーゴールドは英語では「marigold」といい、「聖母マリアの黄金の花」という意味があります。
マリーゴールドは「聖母マリアの祝祭日」や「死者の日(メキシコなどラテンアメリカの祝祭日)」で飾られることの多い定番のオレンジ色の花なのです。
マリーゴールドの学名は「Tagetes」で、紀元前8〜1世紀頃に(古代ローマに滅ぼされるまで)、イタリア半島中部にあった都市国家エトルリアの占術の神「ターゲス(Tages)」の名前に由来すると言われています。
3-2. マリーゴールドの原産地と開花期
マリーゴールドは学名を「Tagetes(タゲテス)」といい、アフリカン・マリーゴールド(Tagetes erecta)やフレンチ・マリーゴールド(Tagetes patula)などの種類があります。
名前にアフリカンやフレンチがついていますが、マリーゴールドの原産地は全て「メキシコ」になります。
マリーゴールドの開花期は「6月〜11月」であり、「オレンジ色・黄色・赤色・白色」などの鮮やかな色彩の美しい花を咲かせます。
花持ち期間は「約5〜10日」になっています。
マリーゴールドの草丈は約30〜120センチで、独特の青臭い臭気を持っている植物でもあります。
3-3. マリーゴールドの名前の由来
マリーゴールドという花の名前の由来は、「聖母マリアの祭日に咲いていたこと」にあり、「聖母マリアの黄金の花」という意味を持ちます。
春・夏・秋と長期にわたって花を咲かせるマリーゴールドの特徴から、聖母マリアの祭日と深い関わりのある花とされていったようです。
聖母マリアの祭日とされている日には、「8月15日、9月21日」などがあります。
3-4. マリーゴールドの誕生日花
マリーゴールドが誕生日花とされている日は「6月5日、7月18日、8月20日(濃い黄色)、9月2日(黄色)」です。
「6月5日、7月18日、8月20日(濃い黄色)、9月2日(黄色)」が誕生日の人に、マリーゴールドの良い花言葉である「生命の輝き」「変わらぬ愛」などのバイタリティーと愛情が溢れる言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
ただし、マリーゴールドには「嫉妬」「絶望」「悲しみ」といった好ましくない意味の花言葉もあるので注意が必要です。
4. マリーゴールドのマメ知識
マリーゴールドのマメ知識を紹介していきます。
4-1. マリーゴールドはコロンブスのアメリカ大陸発見と同時に見つけられた
大航海時代におけるクリストファー・コロンブスが、1492年の冒険的航海でアメリカ大陸(西インド諸島と呼んだ新大陸・島嶼部)を発見したことは有名です。
コロンブスはこの航海の途中で見つけたサボテン、トウモロコシ、ヒマワリ、コスモスなどの新しい植物・花やその種子をヨーロッパ世界に持ち帰りましたが、マリーゴールドもその時に持ち帰った大量の植物の一種に含まれていたのです。
4-2. マリーゴールドは独特の臭気によって「有毒植物」と間違えられていた
マリーゴールドは独特な強い臭気によって「有毒植物」と誤解されていた歴史があり、17世紀のイギリスの植物学者ジョン・ジェラードは、マリーゴールドの花を噛んだ少年の唇が炎症を起こしたり、猫に食べさせたら死んだりしたなどのエピソードを残しています。
16世紀のイギリスの薬剤師・植物学者ジョン・パーキンソンも、マリーゴールドの花の外見的な美しさ、華やかさがなかったら、その異臭を嫌って誰も庭に栽培しようとはしなかっただろうとの意見を書き残しています。
4-3. マリーゴールドに関係する神話伝承
昔、カルタという乙女が太陽神に憧れていて、その恋心が余りに強かったために、カルタは次第に衰弱して肉体としての生命を失ってしまいました。
魂だけの存在になったカルタは陽炎(かげろう)のように立ちのぼって、太陽の中に吸い込まれたのですが、カルタが立っていた場所には燃える太陽のようなオレンジ色をしたマリーゴールドの花が一輪残されていたのです。
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