クリスマスローズ(Helleborus×hybridus)という花(植物)の特徴と名前の由来(英語での呼び方・語源)を説明しながら、「クリスマスローズの花言葉とその意味」について紹介していきます。
クリスマスローズの花に関する「原産地・開花時期・種類・似た花」の参考情報を示して、クリスマスローズの興味深いマメ知識も解説しています。
- クリスマスローズとはどんな花なのか?
- クリスマスローズの花言葉
- クリスマスローズについての解説
- クリスマスローズのマメ知識
- クリスマスローズを育てる時の注意点
- クリスマスローズの種類(原種・園芸品種の特徴)
- クリスマスローズに似た花の特徴・花言葉
- まとめ
1. クリスマスローズとはどんな花なのか?
クリスマスローズ(Helleborus×hybridus)は、キンポウゲ科クリスマスローズ属(ヘレボラス属)に分類されるヨーロッパ・西アジア・中国原産の常緑性多年草で、クリスマスの時期にバラの花に似た一重咲きの白い花を咲かせてくれます。
初めは「ヘレボラス・オリエンタリス」が主な交配親として使用されたことから、「オリエンタリス・ハイブリッド(Helleborus orientalis hybrids)」と呼ばれている時期もありました。
絶え間ない品種改良が続けられていて、「美しい花色・花形のバリエーション」が増えています。
耐寒性があるので丈夫で育てやすい花としても知られています。
2. クリスマスローズの花言葉
クリスマスローズには、以下のような花言葉があります。
クリスマスローズの一般的な花言葉である「私の不安をやわらげて」「慰め・労わり」「中傷」「追憶」について、関連エピソードや花言葉の由来・解釈も挿入しながら分かりやすく説明していきます。
2-1. 「私の不安をやわらげて」
クリスマスローズの花言葉は「私の不安をやわらげて」です。
園芸品種・観賞用として品種改良を繰り返されたクリスマスローズには、人間の不安な気持ちや精神的ストレスを癒してくれる不思議な力があります。
「私の不安をやわらげて」という花言葉のメッセージは、自分の不安を和らげてほしいという意味でも、大切な人の不安を和らげてあげるという意味でも、どちらでも使うことが出来るでしょう。
心身の疲労や不安感を癒したい時に、クリスマスローズのお花を部屋に飾ってみてはどうでしょうか。
2-2. 「慰め・労わり」
クリスマスローズの花言葉は「慰め・労わり」です。
クリスマスの時期に色とりどりのカラフルな花を咲かせてくれるクリスマスローズには、「慰め・労わり」というとても素晴らしい花言葉がつけられています。
「いつも家族のために頑張ってくれているお母さん(妻)」に対して、心からありがとうの気持ちを込めて、「母の日」にクリスマスローズを贈ってみて下さい。
クリスマスローズに「慰め・労わりの花言葉」を書いたメッセージカードをつけておくと更に喜んでくれることでしょう。
2-3. 「中傷」
クリスマスローズの花言葉は「中傷」です。
クリスマスローズの根に神経性の毒が含まれていることから、悪意のある「中傷」のイメージにつながったのかもしれません。
人にクリスマスローズをプレゼントする時に、「中傷の花言葉」を意識する人はまずいないと思いますが、微妙な関係になっている相手に贈る時には、「あなたに対する悪意(中傷の意図)がないこと」をあらかじめ伝えておいた方が良いでしょう。
攻撃的・意地悪な仲の悪い相手が贈ってきた時には、中傷の意図にも少し気をつけておきましょう。
2-4. 「追憶」
クリスマスローズの花言葉は「追憶」です。
忘れられない大切な恋人や配偶者との思い出があるのであれば、その思い出を思い起こす追憶に耽る時間も大切にしましょう。
愛する人にクリスマスローズを贈ることによって、「過去の二人の素敵な記憶の共有・追憶」のメッセージを伝えることもできるのです。
3. クリスマスローズについての解説
クリスマスローズの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. クリスマスローズの英語・学名の呼び名と語源について
クリスマスローズは英語では「Christmas rose」といい、クリスマスの時期に白い花を咲かせることに基づく名前です。
クリスマスローズの学名は「Helleborus×hybridus」で、属名の「helleborus(ヘレボロス)」はギリシア語の「helein(殺す)」と「bora(食べもの)」が語源になっています。
クリスマスローズという品種改良によって作り出された植物の根には神経性の毒性物質が含まれているからです。
ギリシア語由来の学名には「食べると死ぬ」というおどろおどろしい意味があるのですが、通常の園芸作業で手で触るくらいなら何の問題もありません。
3-2. クリスマスローズの原産地と開花期
クリスマスローズは学名を「Helleborus×hybridus(ヘレボラス・ハイブリダス)」といいますが、原産地は「ヨーロッパ各地・西アジア・中国」になります。
「ヘレボラス・オリエンタリス」を主な交配親として品種改良が繰り返されたことから、「オリエンタリス・ハイブリッド(Helleborus orientalis hybrids)」とも呼ばれます。
クリスマスローズの開花期は「12月〜4月」で、クリスマスを含む冬の時期に白色やピンク色、黄色、茶色、黒色、混合色(ミックス)などカラフルで綺麗なバラに似た花を咲かせてくれます。
花持ち期間は「約7日」になっています。
クリスマスローズの草丈は約10〜40センチで耐寒性に優れた育てやすい植物です。
3-3. クリスマスローズの名前の由来
クリスマスローズと呼ばれるようになった理由は、クリスマスの時期(12月24日〜25日)を含めた冬の時期に、バラに似た美しい可憐な花を咲かせるからです。
日本では慣習的にキンポウゲ科ヘレボラス属の花すべてを「クリスマスローズ」と呼んでいますが、クリスマスローズは正式な名称ではないので海外では通用しないこともあります。
元々の原産地であるヨーロッパでは、「根が黒い植物」という意味から「ヘレボラス・ニゲル」という名称で呼ばれることが多くなっています。
西欧では特にクリスマスローズではなく、品種改良されたヘレボラスの意味を持つ学名「Helleborus×hybridus」と呼んだ方が誤解を防ぎやすいでしょう。
3-4. クリスマスローズの誕生日花
クリスマスローズが誕生日花とされている日は「11月16日、12月13日、12月26日」です。
「11月16日、12月13日、12月26日」が誕生日の人に、クリスマスローズの良い花言葉である「私の不安をやわらげて」「慰め・労わり」「追憶」などのあなたとの素敵な思い出で不安を和らげてほしいの言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
クリスマスローズは傷ついた心を慰めてくれる意味合いのある花ですが、「中傷」という花言葉の意味に気をつけて、自分の不安・心配を解消してくれる大切な人に贈ってみましょう。
4. クリスマスローズのマメ知識
クリスマスローズのマメ知識を紹介していきます。
4-1. クリスマスローズの根に毒がある事に由来したエピソード
クリスマスローズの根には、神経活動を麻痺させる毒性物質が含まれています。
近代以前のヨーロッパや西アジアでは、クリスマスローズの根から抽出した毒性物質で、狩りで獲物の動きを止めるための「毒矢」が製造されていました。
古代ヨーロッパでは「クリスマスローズの花の香りが病人の悪臭を取り除く」という伝承もあり、日本にも明治時代に初めて渡来した時には「薬用植物」として紹介されたと言われています。
ギリシャ世界においては、クリスマスローズは向精神性の作用が期待されており、「狂気(精神疾患)を正気に回復させる」 といった言い伝えもあったと言われています。
4-2. 日本におけるクリスマスローズの別名は「冬の貴婦人」「雪起こし(ゆきおこし)」
日本にクリスマスローズが入ってきたのは明治時代で、(実際に薬用として処方されたことは殆どないようですが)観賞用植物ではなく神経・精神に良いとされる薬用植物として紹介されていたと言われます。
クリスマスローズは他の花があまり咲かない冬の時期に花を咲かせる生態から、日本では別名を「冬の貴婦人」「雪起こし(ゆきおこし)」と呼ばれていました。
4-3. クリスマスローズはカラーバリエーションが非常に豊富
クリスマスローズは観賞用としての品種改良を受けているので、他の植物の花よりも圧倒的に「カラーバリエーション(花色の種類・選択肢)」が多い特徴があります。
クリスマスローズには、「白色・ピンク色・紫色・黄色・赤色・オレンジ色・緑色・黒色・茶色・グレー」など実に様々な花色があるのです。
5. クリスマスローズを育てる時の注意点
クリスマスローズを育てる時の注意点について説明していきます。
5-1. クリスマスローズ栽培に適した日当たり・置き場所
クリスマスローズは、秋から冬にかけて日当たりの良い場所、真夏には直射日光を避けて日陰になるような場所が栽培に適しています。
秋から春にかけての生育期は日当たりの良い場所におき、夏場の「半休眠期」は風通しの良い日陰に置くようにするのがポイントです。
置き場所を移動させやすい鉢植えのほうが育てやすいでしょう。
耐寒性が強いので冬場の育成に問題は生じにくいのですが、「乾いた強い北風・霜」で根・葉が弱ることもあるので気をつけておきましょう。
5-2. クリスマスローズの水やり・肥料のポイント
土は「赤玉土4:腐葉土3:軽石3」の割合で混ぜた用土が適していて、水やりは土の表面が乾いたらたっぷり多めに水を与えます。
真夏は「土の乾燥」に留意し、「半休眠期」は逆に「土の多湿」に注意しましょう。
「半休眠期」には肥料も与えなくて大丈夫です。
冬から春の季節には、薄めた液体肥料を10日に1回くらいの頻度で与えるようにすると良いでしょう。
5-3. クリスマスローズの花がら摘み
クリスマスローズは「種子の採取」をしないのであれば、「花がら摘み」をした方がいいでしょう。
無茎種は萼(ガク)が色褪せてきたら、花首の部分から切り落とします。
有茎種は新芽が伸びてくる4月頃に、茎を地面近くで切って下さい。
花がらを摘む事で美観が良くなり、種子形成による体力消耗(植物が弱ること)を防ぐことができます。
6. クリスマスローズの種類(原種・園芸品種の特徴)
クリスマスローズの色々な種類とその特徴について紹介していきます。
これらの花はクリスマスローズの花色を変えた品種改良の園芸品種であり、花言葉は「私の不安をやわらげて」「慰め・労わり」「中傷」「追憶」になります。
6-1. ヘレボルス・ニゲル
ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)は、ヨーロッパで「黒い根」を意味する常緑性・有茎種のクリスマスローズで、清楚な白色の花を横向きに咲かせる特徴があります。
ヘレボルス・ニゲルは耐寒性に優れており、品種改良によって「八重咲き・半八重咲きの園芸品種」も作られています。
6-2. ヘレボルス・アーグチフォリウス
ヘレボルス・アーグチフォリウス(Helleborus argutifolius)はクリスマスローズの園芸品種であり、原産地は「フランス、イタリア(シチリア島)」になります。
常緑性の多年草で、黄緑色の爽やかな印象の丸い花を、一つの花茎から30輪以上も咲かせてくれます。
6-3. ヘレボルス・フェチダス
ヘレボルス・フェチダス(Helleborus foetidus)は品種改良された有茎種のクリスマスローズで、ベル形の可愛らしい小花をたくさん咲かせてくれます。
葉っぱが細かく分かれている特徴があり、花色はガーデニングの景色に溶け込む「黄緑色」になっています。
高温多湿の気候に弱いので、暑い関東地方以西では短命になりがちです。
7. クリスマスローズに似た花の特徴・花言葉
クリスマスローズに似たキンポウゲ科の花の特徴・花言葉について紹介していきます。
7-1. アネモネ
アネモネ(Anemone)はキンポウゲ科イチリンソウ属に分類される日本ではポピュラーな花です。
アネモネは春の季節に「赤色、ピンク色、白色、青色、紫色」などのカラフルな花を咲かせてくれます。
アネモネの名前は、春の風を受けて咲くことからギリシア語の「anemos(風)」に由来しています。
アネモネの花言葉は、「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」になります。
西洋の英語の花言葉は「anticipation(期待)」「forsaken(見捨てられる)」です。
7-2. トリカブト
トリカブトは、キンポウゲ科トリカブト属に分類される「猛毒のある植物・花」として有名です。
トリカブトはカブトのようにも見える花の形から、英語で「monkshood(修道士の頭巾)」「helmet flower(兜の花)」と呼ばれています。
トリカブトの花言葉は「騎士道」「栄光」「人嫌い」「厭世家」「復讐」であり、英語の花言葉は「chivalry(騎士道)」「Knight-errantry(武者修行)」になります。
「人嫌い」は厭世的な修道士に由来し、「復讐」は人をも殺せるトリカブトの猛毒に由来しているとされます。
まとめ
クリスマスローズ(Helleborus×hybridus)は、キンポウゲ科クリスマスローズ属(ヘレボラス属)に分類されるヨーロッパ・西アジア・中国を原産とする常緑性多年草で、クリスマスの時期(12月〜4月)にバラに似た一重咲きや八重咲きの華麗な花を咲かせます。
「オリエンタリス・ハイブリッド(Helleborus orientalis hybrids)」と呼ばれることもあり、初期の白色だけではなく「ピンク色・紫色・緑色・黄色・茶色・黒色・複数色の混合」など色々な花色を楽しめます。
クリスマスローズの一般的な花言葉は、「私の不安をやわらげて」「慰め・労わり」「中傷」「追憶」などになります。
クリスマスローズの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
3. クリスマスローズについての解説
クリスマスローズの「各種情報(英語の呼び名と語源・原産地・名前の由来・エピソード・誕生日花など)」について解説していきます。
3-1. クリスマスローズの英語・学名の呼び名と語源について
クリスマスローズは英語では「Christmas rose」といい、クリスマスの時期に白い花を咲かせることに基づく名前です。
クリスマスローズの学名は「Helleborus×hybridus」で、属名の「helleborus(ヘレボロス)」はギリシア語の「helein(殺す)」と「bora(食べもの)」が語源になっています。
クリスマスローズという品種改良によって作り出された植物の根には神経性の毒性物質が含まれているからです。
ギリシア語由来の学名には「食べると死ぬ」というおどろおどろしい意味があるのですが、通常の園芸作業で手で触るくらいなら何の問題もありません。
3-2. クリスマスローズの原産地と開花期
クリスマスローズは学名を「Helleborus×hybridus(ヘレボラス・ハイブリダス)」といいますが、原産地は「ヨーロッパ各地・西アジア・中国」になります。
「ヘレボラス・オリエンタリス」を主な交配親として品種改良が繰り返されたことから、「オリエンタリス・ハイブリッド(Helleborus orientalis hybrids)」とも呼ばれます。
クリスマスローズの開花期は「12月〜4月」で、クリスマスを含む冬の時期に白色やピンク色、黄色、茶色、黒色、混合色(ミックス)などカラフルで綺麗なバラに似た花を咲かせてくれます。
花持ち期間は「約7日」になっています。
クリスマスローズの草丈は約10〜40センチで耐寒性に優れた育てやすい植物です。
3-3. クリスマスローズの名前の由来
クリスマスローズと呼ばれるようになった理由は、クリスマスの時期(12月24日〜25日)を含めた冬の時期に、バラに似た美しい可憐な花を咲かせるからです。
日本では慣習的にキンポウゲ科ヘレボラス属の花すべてを「クリスマスローズ」と呼んでいますが、クリスマスローズは正式な名称ではないので海外では通用しないこともあります。
元々の原産地であるヨーロッパでは、「根が黒い植物」という意味から「ヘレボラス・ニゲル」という名称で呼ばれることが多くなっています。
西欧では特にクリスマスローズではなく、品種改良されたヘレボラスの意味を持つ学名「Helleborus×hybridus」と呼んだ方が誤解を防ぎやすいでしょう。
3-4. クリスマスローズの誕生日花
クリスマスローズが誕生日花とされている日は「11月16日、12月13日、12月26日」です。
「11月16日、12月13日、12月26日」が誕生日の人に、クリスマスローズの良い花言葉である「私の不安をやわらげて」「慰め・労わり」「追憶」などのあなたとの素敵な思い出で不安を和らげてほしいの言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
クリスマスローズは傷ついた心を慰めてくれる意味合いのある花ですが、「中傷」という花言葉の意味に気をつけて、自分の不安・心配を解消してくれる大切な人に贈ってみましょう。
4. クリスマスローズのマメ知識
クリスマスローズのマメ知識を紹介していきます。
4-1. クリスマスローズの根に毒がある事に由来したエピソード
クリスマスローズの根には、神経活動を麻痺させる毒性物質が含まれています。
近代以前のヨーロッパや西アジアでは、クリスマスローズの根から抽出した毒性物質で、狩りで獲物の動きを止めるための「毒矢」が製造されていました。
古代ヨーロッパでは「クリスマスローズの花の香りが病人の悪臭を取り除く」という伝承もあり、日本にも明治時代に初めて渡来した時には「薬用植物」として紹介されたと言われています。
ギリシャ世界においては、クリスマスローズは向精神性の作用が期待されており、「狂気(精神疾患)を正気に回復させる」 といった言い伝えもあったと言われています。
4-2. 日本におけるクリスマスローズの別名は「冬の貴婦人」「雪起こし(ゆきおこし)」
日本にクリスマスローズが入ってきたのは明治時代で、(実際に薬用として処方されたことは殆どないようですが)観賞用植物ではなく神経・精神に良いとされる薬用植物として紹介されていたと言われます。
クリスマスローズは他の花があまり咲かない冬の時期に花を咲かせる生態から、日本では別名を「冬の貴婦人」「雪起こし(ゆきおこし)」と呼ばれていました。
4-3. クリスマスローズはカラーバリエーションが非常に豊富
クリスマスローズは観賞用としての品種改良を受けているので、他の植物の花よりも圧倒的に「カラーバリエーション(花色の種類・選択肢)」が多い特徴があります。
クリスマスローズには、「白色・ピンク色・紫色・黄色・赤色・オレンジ色・緑色・黒色・茶色・グレー」など実に様々な花色があるのです。
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