爽やかな清涼感のあるミントは、日本人の生活に深く根付いたハーブで、日本では歯磨き粉やガムなどでお馴染みです。
そんなミントの花言葉や豆知識、品種などについて解説します。
- ミントとはどんな花?
- ミントの花言葉
- ミントについて解説
- ミントの名前の由来
- ミントの誕生日花の日
- ミントの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
- ミントに似た花(花言葉や特徴)
- ミントのマメ知識
- まとめ
1. ミントとはどんな花?
ミントは清涼感のある爽やかな香りが特徴のハーブです。
食用、薬用、香料などとして幅広く使われており、最も生活に密着したハーブの1つです。
きれいな緑色の葉は見た目にも涼し気で、丈夫で育てやすく簡単に増やせるハーブです。
色々な用途に利用できることから、キッチンやベランダなどで鉢植えにして育てられることが多い植物です。
夏頃に花を咲かせます。
2. ミントの花言葉
2-1. ミント全般
花言葉「美徳」「効能」
ミントには薬草としての効能があり、又、防虫効果もあるとされています。
観賞するだけでなく、有用な植物であることから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
ミント全般に共通する花言葉です。
2-2. ペパーミント、スペアミント
ペパーミントの花言葉「心の暖かさ」「真心」
ペパーミントの薬草としての効果に因んでこの花言葉がつけられたと考えられています。
スペアミントの花言葉「温厚」「温かい心」「思いやり」
古くより客人をもてなす時には、紅茶やスイーツにスペアミントを添えて出していました。
その心配りから、この花言葉がつけられたと考えられています。
3. ミントについて解説
ミント(学名:Mentha)はシソ科ハッカ属の総称です。
一部に一年草の品種もありますが、ほとんどのミントは多年草です。
草丈は2cm〜120cmと、品種によって大きく異なります。
6月〜9月ごろに花を咲かせ、花色は白、ピンク、薄い紫、赤などがあります。
葉の収穫期は4月〜10月ごろ、花の収穫期は7月〜9月頃です。
ペパーミントやスペアミントは特に古くから薬用、食用、香料に幅広く利用されている品種です。
ミントは世界中に分布しており、日本にはハッカ(Mentha canadiensis)という品種が自生しています。
3-1. 英語での呼び名
英名は「Mint(ミント)」です。
ギリシャ神話には、ミントにまつわる物語があります。
英名は、この物語に登場する妖精の名前(メンテ)に由来すると言われています。
学名の「Mentha(メンタ)」も同様で、ギリシャ神話に登場する妖精の名前(メンテ)に由来しているとされています。
3-2. 原産地
原産地はユーラシア大陸です。
ミントは繁殖力が旺盛で自然交配が起きやすく、それぞれが環境に適応してきたため、現在では、寒帯、中南米、インド、西アフリカ以外の世界各地に分布しています。
日本の農地では、ミントが繁殖すると完全に取り除くことが難しいため、雑草扱いされることもあります。
4. ミントの名前の由来
和名は「薄荷(ハッカ)」です。
大量のミントの葉からは少量の精油しか抽出できないため、運ぶ荷が少なくて済むことに由来しているとされています。
「目草(メグサ)」とも呼ばれています。
和名の「薄荷(ハッカ)」は、ニホンハッカを指すこともあります。
5. ミントの誕生日花の日
3月16日(スペアミント、ペパーミント)、7月21日、12月21日(スペアミント)
誕生花としてミントを贈る場合は、ミントの小さな鉢植えがおススメです。
ミントはいろいろな用途に利用できますので、1鉢あると重宝します。
品種によって用途に向き不向きがありますので、プレゼントする時には品種名が分かるようにしておきましょう。
6. ミントの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
ミントは古くから栽培されているハーブです。
生活と密接に関わっているハーブと言っても過言ではありません。
ミントは自然交雑しやすく、600種類ほどの品種に分類されていましたが、現在では40種ほどにまとめ直されています。
6-1. スペアミントMentha spicata(和名ミドリハッカ)
草丈は30?100cm程のミントです。
少し甘さが混じるさわやかな香りが特徴で、香りは比較的弱いミントです。
葉は料理によく使われ、様々な園芸品種が作りだされています。
花言葉「温厚」「温かい心」「思いやり」
古くより客人をもてなす時には、紅茶やスイーツにスペアミントを添えて出していました。
その心配りから、この花言葉がつけられたと考えられています。
6-2. ペパーミントMentha x piperita(和名セイヨウハッカ)
ウォーターミントとスペアミントの交配で出来た雑種です。
精油は香料として化粧品や菓子などに利用されています。
葉と精油は薬用にも用いられています。
香りが強く、メントールを多く含んでいます。
コショウハッカとも呼ばれています。
花言葉「心の暖かさ」「真心」
ペパーミントの薬草としての効果に因んでこの花言葉がつけられたと考えられています。
6-3. ウォーターミントMentha aquatica
ほかのミント類と交雑して、数多くの変種が出来ました。
香りが強い品種です。
葉を床に広げて部屋にミントの香りをつけるのに使用されていました。
6-4. アップルミントMentha suaveolens
草丈40?100cm程のミントです。
リンゴとハッカを混ぜたようなフルーティーな香りが特徴です。
葉は丸みを帯びており、葉の裏は白色をしています。
料理全般からスイーツ、飲料まで、幅広く利用されています。
マルバハッカとも呼ばれています。
6-5. パイナップルミントMentha suaveolens ‘Variegata’
アップルミントの園芸品種です。
葉には白い斑が入り、カラーリーフとして観賞用に植えられています。
真夏に強い日に当たると葉焼けを起こすことがあります。
6-7. バジルミントMentha x gracilis
フィールドミントとスペアミントの交配で出来た雑種です。
ジンジャーミント(M. × gracilis‘Variegata’)という、葉に黄色い斑が入る園芸品種もあります。
スコッチスペアミントの別名もあります。
6-8. フィールドミントMentha arvensis(和名ヨウシュハッカ)
ヨーロッパとアジア北部を原産とするミントで、変種が出来やすい品種です。
バナナの香りがする園芸品種や、ヘリオトロープに似た香りの亜種、ジャパニーズミントと呼ばれるハッカなどが含まれます。
6-9. ハッカMentha canadensis(M. arvensis var. piperascens )
日本に自生するミントで、和名は「日本薄荷(ニホンハッカ)」です。
ミント類のなかでメントールの含有率が最も高いとされています。
かつては北海道北見の特産物として、ハッカ油を精製するために多くの農家で栽培されていました。
品種改良も行われ、「ほくしん」「まんよう」「わせなみ」といった品種が数々作り出されました。
フィールドミントの変種の一つです。
6-10. ペニーロイヤルMentha pulegium(和名メグサハッカ)
ペパーミントに似た香りがある鑑賞用に向いた品種です。
ほふくして育つので、香りのグラウンドカバーになります。
ピンク色の花を咲かせ、花はドライフラワーにも利用されています。
虫除けとしても使われています。
肝毒性があるプレゴンを多く含んでいるため、飲食用、内服薬として利用してはいけません。
精油については、外用であっても妊娠中と授乳中の使用は禁止されています。
6-11. コルシカミントMentha requienii
小型の品種で、葉は5mmほどと非常に小さいのが特徴です。
ペパーミントに似た香りがします。
可愛らしい藤色の花を咲かせます。
ほふくして育つのでグラウンドカバーに向いています。
半耐寒性のためやや育てにくい品種です。
7. ミントに似た花(花言葉や特徴)
7-1. イヌハッカ(学名:Nepeta cataria)
シソ科・ネペタ(イヌハッカ)属の多年草です。
草丈は35〜50㎝ほどで、5〜9月頃に紫色の花を咲かせます。
北アメリカ、ヨーロッパが原産のハーブです。
ハーブティーや入浴剤に使われています。
古くには薬草としても利用されていました。
和名では「犬薄荷(イヌハッカ)」ですが、英名では「Catmint(キャットミント)」と呼ばれています。
葉には猫が好む香りがあるためにこの英名が付けられたとされています。
「筑摩薄荷(チクマハッカ)」の別名もあります。
花言葉「自由な愛」
7-2. ヤナギハッカ(学名:Hyssopus officinalis)
シソ科・ヤナギハッカ属のハーブです。
原産地は南ヨーロッパ、中央アジアで、7月〜9月ごろに紫、青、ピンク、白などの花を咲かせます。
葉にはハッカのような香りがあり、料理の香りづけ、肉や魚の臭み消し、ハーブティー、などに使用されています。
和名は「柳薄荷(ヤナギハッカ)」で、ハッカに似た香りの葉を持ち、葉の形がヤナギに似ていることから、この和名が付けられたとされています。
ヒソップとも呼ばれています。
英名はHyssopです。
花言葉「清潔」「浄化」
7-3. カラミント(学名:Calamintha)
シソ科・トウバナ属(カラミンサ属)の多年草です。
原産地は南ヨーロッパ、地中海沿岸7月中旬〜11月上旬ごろピンク、紫、白などの花を咲かせます。
草丈は15〜50cmほど。
葉はハーブティーなどに利用されています。
又、発汗促進や去痰などの効果があるといわれています。
学名は、葉にミントのような香りがあることから、ギリシャ語で美しいを意味するcalosとミントmintが語源になっています。
花言葉「清涼」「愛のささやき」
8. ミントのマメ知識
8-1. ミントにまつわるギリシャ神話
ある時、冥界の王ハーデスはメンテという一人の美しい妖精に心を奪われてしまいました。
それに気づいた冥界の女王で妻のペルセポネは、妖精メンテに呪いをかけて彼女を草の姿に変えてしまいました。
それからこの草はハーデスの宮殿の庭で咲き続け、ミントと呼ばれるようになりました。
ミントは自分の居場所を知らせるために、地上でも人々を惹きつける良い香りを放っているのだといわれています。
8-2. ミントの利用:飲料
ミントを使ったカクテルやハーブティーは爽やかな香りとスッキリとした後味で人気があります。
フレッシュなミントの葉をたっぷりとグラスに入れたカクテル、モヒートがブームになり、今では定番カクテルの1つとなっています。
モロッコでは緑茶にフレッシュなミントの葉を入れて飲まれています。
香りが強くメントールを多く含んでいるペパーミントやハッカは、飲み物に合うとされています。
8-3. ミントの利用:料理
スイーツや料理の香りづけ、飾りには、香りが弱くメントールをあまり多く含まないスペアミントが合うとされています。
特にには、フルーティーな香りを持つスペアミントがよく使用されています。
きれいな緑色のミントの葉はスイーツの飾りつけには欠かせない存在になっています。
8-4. ミントの利用:香料
ミントの精油(エッセンシャルオイル?は、歯磨き粉、香水、化粧品などに香料として使用されています。
食品にも様々に利用されており、ガムや清涼菓子などミントが欠かせない食品もあります。
ミント味のチョコやアイスクリームは根強い人気があり、現在ではちょっとしたブームにもなっています。
ミントの精油は、アロマテラピーにも用いられています。
主に、ハッカ、ペパーミント、スペアミントの精油が香料として利用されています。
ミントのポプリやリースなど、香りを楽しむインテリアも人気があります。
8-5. ミントの利用:薬用
ペパーミントは、消化不良や頭痛薬に用いられています。
過敏性腸症候群の症状にも効果が期待されています。
薬用酒の原料にも使われており、漢方では、薄荷葉(はっかよう)という生薬が、清涼、解熱、発汗、健胃などを目的とした漢方薬の原料に使用されています。
虫除けにはペニーロイヤルが使用されています。
虫はハッカの香りを嫌うといわれており、薬品を使わずに虫除けができる、ミントを使った虫除け剤も出回っています。
8-6. ミントの利用:ミントを育てる際に注意する点
ミントは栽培が簡単な植物ですが、繁殖力が強く、自然交雑しやすい植物です。
特にペニーロイヤルとコルシカミント、ペパーミント以外は自然交雑しやすく、雑種ができてしまうことがあります。
雑種は性質が不確かなため利用には注意が必要です。
ミントの仲間は見た目がよく似ています。
品種が分からなくなると利用に困りますので名札を付けておきましょう。
ミントの仲間には毒性のある成分を含むものもありますので利用方法には注意しましょう。
まとめ
ミントには多くの品種があります。
様々に利用できるのがミントの魅力の1つですが、品種によっては毒性のある成分を含むものもありますので注意しましょう。
品種ごとに異なる爽やかな香りを楽しみましょう。
3. ミントについて解説
ミント(学名:Mentha)はシソ科ハッカ属の総称です。
一部に一年草の品種もありますが、ほとんどのミントは多年草です。
草丈は2cm〜120cmと、品種によって大きく異なります。
6月〜9月ごろに花を咲かせ、花色は白、ピンク、薄い紫、赤などがあります。
葉の収穫期は4月〜10月ごろ、花の収穫期は7月〜9月頃です。
ペパーミントやスペアミントは特に古くから薬用、食用、香料に幅広く利用されている品種です。
ミントは世界中に分布しており、日本にはハッカ(Mentha canadiensis)という品種が自生しています。
3-1. 英語での呼び名
英名は「Mint(ミント)」です。
ギリシャ神話には、ミントにまつわる物語があります。
英名は、この物語に登場する妖精の名前(メンテ)に由来すると言われています。
学名の「Mentha(メンタ)」も同様で、ギリシャ神話に登場する妖精の名前(メンテ)に由来しているとされています。
3-2. 原産地
原産地はユーラシア大陸です。
ミントは繁殖力が旺盛で自然交配が起きやすく、それぞれが環境に適応してきたため、現在では、寒帯、中南米、インド、西アフリカ以外の世界各地に分布しています。
日本の農地では、ミントが繁殖すると完全に取り除くことが難しいため、雑草扱いされることもあります。
4. ミントの名前の由来
和名は「薄荷(ハッカ)」です。
大量のミントの葉からは少量の精油しか抽出できないため、運ぶ荷が少なくて済むことに由来しているとされています。
「目草(メグサ)」とも呼ばれています。
和名の「薄荷(ハッカ)」は、ニホンハッカを指すこともあります。
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