サンザシというと赤い実が健康に良いというイメージがあります。
サンザシは可愛らしい花をさかせ、植物としても魅力があります。
ここでは、植物としてのサンザシについて解説します。
- サンザシとはどんな花?
- サンザシの花言葉
- サンザシについて解説
- サンザシの名前の由来
- サンザシの誕生日花の日
- サンザシの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
- サンザシに似た花(花言葉や特徴)
- まとめ
1. サンザシとはどんな花?
サンザシ(学名: Crataegus cuneata)は、バラ科・サンザシ属の落葉低木です。
中国原産で、日本にも古くに持ち込まれた。
和名は「山査子(サンザシ)」です。
5月〜6月頃に一重咲きの白い可憐な花を咲かせ、9月〜10月頃にはに小さな丸い実をつけます。
実は熟すと真っ赤になり、果実は、生薬やドライフルーツ、果実酒などに利用されています。
サンザシは果実を食用にすることがよく知られていますが、可憐な白い花と赤い実を沢山付けることから、庭木や盆栽として育てる愛好家も多い植物です。
2. サンザシの花言葉
2-1. 「希望」
サンザシが、希望に満ちた春に花を咲かせることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
イギリスから北アメリカに移住したピューリタンが乗っていたメイフラワー号には、セイヨウサンザシの花が描かれていました。
希望を胸に新天地へと向かったそのことが、この花言葉の由来になっているとも言われています。
英語の花言葉も「hope(希望)」とされています。
2-2. 「慎重」
サンザシはバラ科の植物で枝にはトゲがあります。
外敵から身を守るためのトゲを持っていることが用心深いイメージと結び付けて、この花言葉が付けられたと考えられています。
3. サンザシについて解説
3-1. 英語での呼び名
英語ではChinese hawthorn、Japanese hawthorn、Mayflowerと呼ばれています。
5月に花を咲かせることから、アメリカでは「5月の花」としてスズランとともにサンザシが選ばれています。
そのことから、Mayflowerと呼ばれるようになったとされています。
学名のCrataegus cuneataのCrataegusは、ギリシア語で力を意味するkratosto,持つという意味のageinが語源になっています。
3-2. 原産地
サンザシは中国が原産です。
北半球の温帯に800〜1000種類が分布しているとされており、そのほとんどは北アメリカに自生しています。
原産地の中国では古くから漢方薬として親しまれています。
果実は甘酸っぱく、種を抜いてドライフルーツにしたり、砂糖、寒天などと混ぜて乾燥させた「山査子餅」(シャンジャーズビン)、羊羹のような「山査子糕」(シャンジャーズガオ)、みず飴をかけた「冰糖葫芦」(ビンタンフール)といった菓子や酒、中華料理にも利用され、中国では一般に親しまれています。
3-3. サンザシのマメ知識
お守り
古来サンザシには不思議な力があるとされており、サンザシの枝を持っていると、海洋に出ている船は嵐に遭遇しないと信じられていました。
又、旅先で雷に打たれないとも信じられていました。
遠く家から離れている間の災難除けのお守りとされて、旅先での安全を願ってきたと伝えられています。
これは、キリストが処刑された時のイバラの冠はサイヨウサンザシの枝で作られたといわれていることに由来しているとされています。
薬草としてのサンザシ
中国を原産とするサンザシやオオミサンザシには胃腸の調子を整える働きがあるとされ、古来より漢方薬として利用されてきました。
果実を乾燥させたものは山査子(さんざし)という生薬になり、啓脾湯(けいひとう)、加味平胃散(かみへいいさん)などの漢方薬の原料となっています。
セイヨウサンザシには、血流をよくする働きのある成分が含まれているとされ、生活習慣病の予防に役立てられています。
甘酸っぱい果実は抗酸化作用があり、疲労回復にも良い効果があるとされています。
ヨーロッパではハーブとしても利用されています。
サンザシは美容と健康にも良い
サンザシには、食物繊維、マグネシウム、鉄分、カルシウムなどのミネラル、ビタミンC、ビタミンAなどが含まれており、美容に良い効果が様々あると大変注目されています。
サンザシのドライブルーツやお菓子やドリンクなどで手軽に摂取することができるようになってきました。
花粉症などのアレルギー症状を緩和する効果も期待されています。
アンチエイジング効果
サンザシにはポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールには高い抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあるとされています。
又、女性ホルモンと似た働きもあり、更年期の症状を軽減する働きもあるとされています。
活性酸素が増えすぎると、様々な病気を引き起こすと言われています。
日頃からポリフェノールを摂取していると病気の予防にもつながるとされています。
美白効果
サンザシにはミネラルが豊富に含まれています。
ミネラルにはシミやソバカスを防いで肌を明るくしてくれる美白効果があると言われています。
又、ミネラルは髪にも良い栄養素で、髪を健康に丈夫にしてくれるとされています。
艶のある健康な髪を保ち、抜け毛の予防にもつながると期待されています。
ミネラル類は積極的に摂取しないと、不足しやすい栄養素です。
血行の改善に
サンザシには、血中のコレステロール値を下げる働きがあります。
血液をサラサラにし、血流を良くしてくれるとされています。
冷え性の改善や、高血圧、動脈硬化、高脂血症などの生活習慣病の予防に繋がると期待されています。
血流が良くなることで、新陳代謝が良くなり、肌荒れや肌のくすみを改善してくれる美肌効果も期待できます。
便秘の解消に
サンザシには食物繊維が豊富に含まれていますので、便秘の解消に繋がります。
便秘が解消されて腸内の環境が良くなると、デトックス効果で肌荒れが改善したり、免疫力が上がります。
便秘が解消されることでお腹周りもスッキリしてダイエットにも繋がります。
4. サンザシの名前の由来
クサボケの実である『山査』に味が似ていることから「山査子(サンザシ)」と名付けられたとされています。
日本へは朝鮮半島を経由して、江戸時代中期に入ってきました。
当時は薬用植物として扱われていましたが、現在では鑑賞用に流通しており、庭木や盆栽などで親しまれています。
又、美容と健康に良い効果があると注目され、果実はドリンクやジャム、ドライフルーツなど様々な加工品として流通しています。
5. サンザシの誕生日花の日
1月15日の誕生日花です。
この時期にはまだ花も実もついていませんが、誕生花を贈るなら、盆栽がおススメです。
本格的な盆栽でも良いですが、苔玉に植えられたミニ盆栽は癒しのアイテムとして人気がありますので、インテリアショップなどでも売られており、手に入りやすいです。
又、サンザシは美容と健康に良いとされていますので、サンザシのお酒や食品を贈っても喜ばれます。
6. サンザシの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
6-1. セイヨウサンザシ(学名:Crataegus oxyacantha)
バラ科・サンザシ属の落葉低木で、ヨーロッパ原産です。
ヨーロッパ中部、イギリス、北アフリカから中央アジアに分布しています。
ヨーロッパでは街路樹などに利用されています。
樹高は4〜9m程に成長します。
5月頃に白や薄いピンク色の可憐な花を咲かせます。
サンザシよりも果がやや小さいのが特徴です。
血流を良くする効果があるとされており、薬用としても利用されています。
和名は「西洋山査子(セイヨウサンザシ)」、英名は Hawthorn, Mayflower, Whitethornです。
6-2. ラバルサンザシ(学名:Crataegus x lavallei)
バラ科・サンザシ属の落葉小高木で、ケヅメサンザシ(C. crus-galli)とメキシカーナ種(C. mexicana)とを交配させて作られた品種です。
樹高は10m程に成長します。
夏に白い可憐な花を咲かせ、葉には光沢があります。
果実は秋に赤くなります。
和名は「ラバル山査子(ラバルサンザシ)」で、英名は Lavalle hawthornです。
6-3. キミノサンザシ(学名:Crataegus cuneata)
バラ科・サンザシ属の落葉低木で、中国、モンゴルが原産です。
日本へは江戸時代中期、薬用植物として入ってきました。
5月〜6月に白く可憐な花を咲かせます。
枝にはトゲがあります。
果実は熟すと黄色くなることから、「黄実の山査子(キミノサンザシ)」の和名が付けられたと考えられています。
英名は Chinese hill haw。
6-4. アカバナヤエサンザシ(学名:Crataegus laevigata cv. Paul's Scarlet)
バラ科・サンザシ属の落葉低木で、セイヨウサンザシを元に作られた品種です。
樹高は5〜6m程で、6月〜7月ごろに濃いピンクと淡いピンクの八重咲の花を咲かせます。
葉には光沢があり、枝にはトゲがあります。
果実は付かない品種です。
和名は「赤花八重山査子(アカバナヤエサンザシ)」で、濃いピンク色の八重咲の花をさかせることに由来しています。
英名は Paul's scarlet hawthorn。
6-5. オオサンザシ(学名:Crataegus pinnatifida)
バラ科・サンザシ属の落葉高木で、中国北部、朝鮮半島、東シベリアに分布しています。
樹高は7mほどに育ちます。
5月ごろに白い花を咲かせます。
果は9月〜10月ごろに赤くなります。
中国では食用の果樹として栽培されています。
和名は「大山査子(オオサンザシ)」。
英名は Chinese haw。
7. サンザシに似た花(花言葉や特徴)
7-1. モモ(学名:Amygdalus persica)
バラ科・モモ属の中国原産の植物で、3月〜4月に薄いピンク色の可憐な花を咲かせます。
モモの果実は甘くジューシーで、日本でも海外でも古くから親しまれている定番のフルーツです。
フレッシュフルーツの他、スイーツやドリンクなどの加工品も広く流通しています。
主に福島県、山梨県、長野県、岡山県などで生産が盛んです。
海外では、中国、アメリカ、イタリアなどで生産されています。
モモの名前の由来
和名は「桃(モモ)」で、その由来は、たくさんの実がなることから「百(もも)」という名が付けられたとも、赤い実を付けることから「燃実(モエミ)」となり「モモ」になったとも言われています。
モモの果樹園が満開になる時期には一面がピンク色になり素晴らしい景観になります。
観光スポットとしても人気があります。
「花桃(ハナモモ)」、「毛桃(ケモモ)」とも呼ばれています。
英名はPeach、 Peach blossomです。
モモの花言葉
「天下無敵」「私はあなたのとりこ」「気立ての良さ」
「天下無敵」は、古来モモは邪気を払うといわれ、不老不死の薬になると信じられてきたことに由来しているとされています。
「私はあなたのとりこ」は、古くからモモは女性を象徴する果物とされてきたことに由来していると考えられています。
英語の花言葉「I am your captive(私はあなたのとりこ)」「unequaled qualities(比類なき素質)」
7-2. アンズ(学名: Prunus armeniaca)
バラ科・アンズ属の中国原産の植物です。
樹高は2m以上に成長します。
6月〜7月ごろに白や淡いピンク色のとても可憐な花を咲かせます。
開花時に葉がないのが特徴です。
日本へは奈良時代に中国から渡ってきたと伝えられています。
果実はオレンジ色をしており甘酸っぱく、ドライフルーツ、ジャムやコンポート、スイーツ、ドリンクなどに幅広く利用されており、古くから親しまれている定番のフルーツです。
アマレットというリキュールには、アンズの種子の中の核が使用されています。
日本は主に青森県、長野県で生産されています。
アンズの名前の由来
和名は「杏(あんず)」です。
中国では「杏」は木を意味し、「子」は実を意味します。
漢名の「杏子」の発音からアンズと呼ばれるようになったとされています。
唐桃(カラモモ)、アプリコットとも呼ばれています。
英名はApricot(アプリコット)です。
ラテン語で、陽が当たって早く熟した、を意味するアプリカスが語源になっていると言われています。
アンズの花言葉
「臆病な愛」「乙女の恥じらい」「早すぎた恋」
これらの花言葉は、アンズの開花時期に由来していると考えられています。
アンズの花は桜よりも少し早く咲きます。
そして、可愛らしい花がはにかむように咲くことから、この花言葉がつけられたとされています。
アンズの実の花言葉「疑惑」
この花言葉は、中国にある「李下に冠を正さず」という故事に因んで付けられたと考えられています。
木の下では、冠を直そうと手を頭に持っていくのはやめましょう。
木の実を取ろうとしていると思われてしまいますよ。
といった意味の故事です。
まとめ
植物としてのサンザシについて解説をしてきました。
花言葉や特徴を参考にして、サンザシを贈り物に使ってみましょう。
庭植えで育て、収穫した実でジャムなどを作ってみるのも良いですね。
3. サンザシについて解説
3-1. 英語での呼び名
英語ではChinese hawthorn、Japanese hawthorn、Mayflowerと呼ばれています。
5月に花を咲かせることから、アメリカでは「5月の花」としてスズランとともにサンザシが選ばれています。
そのことから、Mayflowerと呼ばれるようになったとされています。
学名のCrataegus cuneataのCrataegusは、ギリシア語で力を意味するkratosto,持つという意味のageinが語源になっています。
3-2. 原産地
サンザシは中国が原産です。
北半球の温帯に800〜1000種類が分布しているとされており、そのほとんどは北アメリカに自生しています。
原産地の中国では古くから漢方薬として親しまれています。
果実は甘酸っぱく、種を抜いてドライフルーツにしたり、砂糖、寒天などと混ぜて乾燥させた「山査子餅」(シャンジャーズビン)、羊羹のような「山査子糕」(シャンジャーズガオ)、みず飴をかけた「冰糖葫芦」(ビンタンフール)といった菓子や酒、中華料理にも利用され、中国では一般に親しまれています。
3-3. サンザシのマメ知識
お守り
古来サンザシには不思議な力があるとされており、サンザシの枝を持っていると、海洋に出ている船は嵐に遭遇しないと信じられていました。
又、旅先で雷に打たれないとも信じられていました。
遠く家から離れている間の災難除けのお守りとされて、旅先での安全を願ってきたと伝えられています。
これは、キリストが処刑された時のイバラの冠はサイヨウサンザシの枝で作られたといわれていることに由来しているとされています。
薬草としてのサンザシ
中国を原産とするサンザシやオオミサンザシには胃腸の調子を整える働きがあるとされ、古来より漢方薬として利用されてきました。
果実を乾燥させたものは山査子(さんざし)という生薬になり、啓脾湯(けいひとう)、加味平胃散(かみへいいさん)などの漢方薬の原料となっています。
セイヨウサンザシには、血流をよくする働きのある成分が含まれているとされ、生活習慣病の予防に役立てられています。
甘酸っぱい果実は抗酸化作用があり、疲労回復にも良い効果があるとされています。
ヨーロッパではハーブとしても利用されています。
サンザシは美容と健康にも良い
サンザシには、食物繊維、マグネシウム、鉄分、カルシウムなどのミネラル、ビタミンC、ビタミンAなどが含まれており、美容に良い効果が様々あると大変注目されています。
サンザシのドライブルーツやお菓子やドリンクなどで手軽に摂取することができるようになってきました。
花粉症などのアレルギー症状を緩和する効果も期待されています。
アンチエイジング効果
サンザシにはポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールには高い抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあるとされています。
又、女性ホルモンと似た働きもあり、更年期の症状を軽減する働きもあるとされています。
活性酸素が増えすぎると、様々な病気を引き起こすと言われています。
日頃からポリフェノールを摂取していると病気の予防にもつながるとされています。
美白効果
サンザシにはミネラルが豊富に含まれています。
ミネラルにはシミやソバカスを防いで肌を明るくしてくれる美白効果があると言われています。
又、ミネラルは髪にも良い栄養素で、髪を健康に丈夫にしてくれるとされています。
艶のある健康な髪を保ち、抜け毛の予防にもつながると期待されています。
ミネラル類は積極的に摂取しないと、不足しやすい栄養素です。
血行の改善に
サンザシには、血中のコレステロール値を下げる働きがあります。
血液をサラサラにし、血流を良くしてくれるとされています。
冷え性の改善や、高血圧、動脈硬化、高脂血症などの生活習慣病の予防に繋がると期待されています。
血流が良くなることで、新陳代謝が良くなり、肌荒れや肌のくすみを改善してくれる美肌効果も期待できます。
便秘の解消に
サンザシには食物繊維が豊富に含まれていますので、便秘の解消に繋がります。
便秘が解消されて腸内の環境が良くなると、デトックス効果で肌荒れが改善したり、免疫力が上がります。
便秘が解消されることでお腹周りもスッキリしてダイエットにも繋がります。
4. サンザシの名前の由来
クサボケの実である『山査』に味が似ていることから「山査子(サンザシ)」と名付けられたとされています。
日本へは朝鮮半島を経由して、江戸時代中期に入ってきました。
当時は薬用植物として扱われていましたが、現在では鑑賞用に流通しており、庭木や盆栽などで親しまれています。
又、美容と健康に良い効果があると注目され、果実はドリンクやジャム、ドライフルーツなど様々な加工品として流通しています。
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